JP2954842B2 - 耐火壁面構造 - Google Patents
耐火壁面構造Info
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- JP2954842B2 JP2954842B2 JP30670894A JP30670894A JP2954842B2 JP 2954842 B2 JP2954842 B2 JP 2954842B2 JP 30670894 A JP30670894 A JP 30670894A JP 30670894 A JP30670894 A JP 30670894A JP 2954842 B2 JP2954842 B2 JP 2954842B2
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- Japan
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- wall structure
- filler
- layer
- fire
- gap
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- Finishing Walls (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耐火壁面構造に関する
ものである。
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、耐火性能の優れた壁面構造として
は、背面側に珪酸カルシウム板等の断熱板を貼着した耐
火パネルを躯体に沿って、あるいは上下端を天井レー
ル、および床レールにより支持して連設したものが使用
される。
は、背面側に珪酸カルシウム板等の断熱板を貼着した耐
火パネルを躯体に沿って、あるいは上下端を天井レー
ル、および床レールにより支持して連設したものが使用
される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
例において、珪酸カルシウム板等の断熱板は、一般に重
量が重い上に、かさばるために、耐火パネルの取り扱い
が不便で、施工性に劣るという欠点を有する。
例において、珪酸カルシウム板等の断熱板は、一般に重
量が重い上に、かさばるために、耐火パネルの取り扱い
が不便で、施工性に劣るという欠点を有する。
【0004】さらに、耐火パネル体を連接して構成され
た壁面であっても、火災等の際には、パネル体の接合部
からの煙、炎、熱の伝達を阻止することができないとい
う欠点を有する。
た壁面であっても、火災等の際には、パネル体の接合部
からの煙、炎、熱の伝達を阻止することができないとい
う欠点を有する。
【0005】本発明は、以上の欠点を解消するためにな
されたもので、施工性が良好で、かつ背面側への炎等の
伝達を確実に防止することのできる耐火壁面構造の提供
を目的とする。
されたもので、施工性が良好で、かつ背面側への炎等の
伝達を確実に防止することのできる耐火壁面構造の提供
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によれば上記目的
は、熱伝導性が低く、かつ耐火性に優れたコーティング
層10が表層部に形成されたパネル体30、30・・を
連接するとともに、パネル体30、30・・間の間隙
に、加熱時に発泡難燃体を生成する充填材10を充填し
た耐火壁面構造であって、 前記充填材10は、前記間隙
に装着される目地部材50の表層部に予め膜形成される
耐火壁面構造を提供することにより達成される。
は、熱伝導性が低く、かつ耐火性に優れたコーティング
層10が表層部に形成されたパネル体30、30・・を
連接するとともに、パネル体30、30・・間の間隙
に、加熱時に発泡難燃体を生成する充填材10を充填し
た耐火壁面構造であって、 前記充填材10は、前記間隙
に装着される目地部材50の表層部に予め膜形成される
耐火壁面構造を提供することにより達成される。
【0007】
【作用】本発明において、耐火壁面を構成するパネル体
30は、表層部に熱伝導性が低く、かつ、耐火性に優れ
たコーティング層10を備える。該コーティング層10
の存在により、パネル体30自体に断熱機能、および耐
火機能が付与されることから、背面への珪酸カルシウム
板等の断熱要素を不要にしたり、あるいは従来のものよ
り薄い断熱要素の使用が可能となり、パネルの薄肉化、
軽量化が図られる。
30は、表層部に熱伝導性が低く、かつ、耐火性に優れ
たコーティング層10を備える。該コーティング層10
の存在により、パネル体30自体に断熱機能、および耐
火機能が付与されることから、背面への珪酸カルシウム
板等の断熱要素を不要にしたり、あるいは従来のものよ
り薄い断熱要素の使用が可能となり、パネルの薄肉化、
軽量化が図られる。
【0008】加熱時に発泡難燃層20を生成するコーテ
ィング層10が形成されたパネル体30により構成され
る壁面では、火災時にコーティング層10が発泡して膨
張し、断熱に十分な距離を有する断熱層が得られる。さ
らに、生成された発泡難燃層20は、粗構造体となって
間隙部に発泡の際に発生する気体を捕捉する結果、全体
としてエアシールドが形成され、より断熱性能の向上が
図られる。
ィング層10が形成されたパネル体30により構成され
る壁面では、火災時にコーティング層10が発泡して膨
張し、断熱に十分な距離を有する断熱層が得られる。さ
らに、生成された発泡難燃層20は、粗構造体となって
間隙部に発泡の際に発生する気体を捕捉する結果、全体
としてエアシールドが形成され、より断熱性能の向上が
図られる。
【0009】また、パネル体30、30間の間隙、ある
いはパネル体30と他の難燃性壁面構成部材40との間
隙に充填される充填材10’は、加熱時に発泡難燃体を
生成してパネル体30、30間の間隙等を閉塞し、背面
側への熱、煙の移動を阻止する。発泡体を使用すること
により、パネル体30が熱変形した場合においても間隙
を確実に閉塞することが可能となり、背面への炎等の伝
達を確実に阻止することが可能になる。
いはパネル体30と他の難燃性壁面構成部材40との間
隙に充填される充填材10’は、加熱時に発泡難燃体を
生成してパネル体30、30間の間隙等を閉塞し、背面
側への熱、煙の移動を阻止する。発泡体を使用すること
により、パネル体30が熱変形した場合においても間隙
を確実に閉塞することが可能となり、背面への炎等の伝
達を確実に阻止することが可能になる。
【0010】
【実施例】本発明の実施例を図1に示す。耐火壁面構造
は、複数のパネル体30、30・・を壁スラブ(取付基
部60)に沿って連設して構成され、パネル体30の前
面上端には、天井スラブ61から吊り金具62により吊
り下げられた天井材63の端縁が配置され、パネル体3
0の下端を覆うように床面70には幅木71が設置され
る。
は、複数のパネル体30、30・・を壁スラブ(取付基
部60)に沿って連設して構成され、パネル体30の前
面上端には、天井スラブ61から吊り金具62により吊
り下げられた天井材63の端縁が配置され、パネル体3
0の下端を覆うように床面70には幅木71が設置され
る。
【0011】上記パネル体30は、図2に示すように、
剛性を有する基板32の表面にコーティング層10を形
成して構成される。基板32の材料としては、スチール
板、ステンレス板等の金属材料を始めとして石膏ボード
等、種々のものが使用可能であり、さらには、複合板の
使用も可能である。また、比較的低い耐火仕様に対して
は、アルミニウム板等であってもよい。
剛性を有する基板32の表面にコーティング層10を形
成して構成される。基板32の材料としては、スチール
板、ステンレス板等の金属材料を始めとして石膏ボード
等、種々のものが使用可能であり、さらには、複合板の
使用も可能である。また、比較的低い耐火仕様に対して
は、アルミニウム板等であってもよい。
【0012】上記コーティング層10の形成は、粘性流
体状のコーティング材を基板32の表面に塗布した後、
乾燥させることにより行われ、塗布手段は、例えば、は
け塗り、吹き付け、あるいはディッピング等の周知の手
段から、コーティング材の粘性等の物理的性質を考慮し
て選択される。また、コーティング層10が多孔であっ
たり、あるいはコーティング材自体が耐水性能に劣る場
合、あるいは建築用耐火パネルが多湿環境で使用される
場合には、コーティング層10を透水性のない防水層1
1で覆うことが望ましく、また、図2には示さないが、
コーティング層10の色調、あるいは耐磨耗性の改善の
ために、表面部に塗料等の仕上げ層を形成することも可
能である。
体状のコーティング材を基板32の表面に塗布した後、
乾燥させることにより行われ、塗布手段は、例えば、は
け塗り、吹き付け、あるいはディッピング等の周知の手
段から、コーティング材の粘性等の物理的性質を考慮し
て選択される。また、コーティング層10が多孔であっ
たり、あるいはコーティング材自体が耐水性能に劣る場
合、あるいは建築用耐火パネルが多湿環境で使用される
場合には、コーティング層10を透水性のない防水層1
1で覆うことが望ましく、また、図2には示さないが、
コーティング層10の色調、あるいは耐磨耗性の改善の
ために、表面部に塗料等の仕上げ層を形成することも可
能である。
【0013】コーティング材としては、所定の温度条
件、あるいは炎燃条件で焼失することなく、かつ、基板
32の裏面側への熱伝達を可及的に制限できるものであ
れば種々のものが使用可能であり、例えば、難燃材を塗
料に混合したものが使用可能である。
件、あるいは炎燃条件で焼失することなく、かつ、基板
32の裏面側への熱伝達を可及的に制限できるものであ
れば種々のものが使用可能であり、例えば、難燃材を塗
料に混合したものが使用可能である。
【0014】さらに、上記コーティング材として、所定
の温度条件、あるいは炎燃条件で、難燃の発泡体を生成
するものを使用することが可能であり、例えば、炭化物
形成材と、発泡剤と、結合材の混合材料を使用して、加
熱時に炭化物難燃発泡体を生成させることも可能であ
る。
の温度条件、あるいは炎燃条件で、難燃の発泡体を生成
するものを使用することが可能であり、例えば、炭化物
形成材と、発泡剤と、結合材の混合材料を使用して、加
熱時に炭化物難燃発泡体を生成させることも可能であ
る。
【0015】この場合、炭化物形成材としては、でんぷ
ん、デキストリン、多糖類等の炭水化物類、モノペンタ
エリトリトール等の多官能アルコール、尿素樹脂等の樹
脂状物質が使用可能であり、コーティング材中に、燃焼
時において炭化物形成材と脱水反応を起こして上記炭化
物形成材の炭化を促進するための反応触媒物質を混合す
ることが望ましい。反応触媒物質としては、リン酸アン
モニウム等のリン酸系化合物の使用が可能である。
ん、デキストリン、多糖類等の炭水化物類、モノペンタ
エリトリトール等の多官能アルコール、尿素樹脂等の樹
脂状物質が使用可能であり、コーティング材中に、燃焼
時において炭化物形成材と脱水反応を起こして上記炭化
物形成材の炭化を促進するための反応触媒物質を混合す
ることが望ましい。反応触媒物質としては、リン酸アン
モニウム等のリン酸系化合物の使用が可能である。
【0016】一方、発泡剤としては、リン酸アンモニウ
ム、メラニン、尿素等、熱分解によりアンモニア等の不
燃性ガスを放出する材料が使用可能である。また、結合
材は塗膜を形成するためのバインダであって、ポリメチ
ルアクリレート、ポリエチルアクリレート等のアクリル
系樹脂エマルジョン等の水系、あるいはアルキッド樹脂
等の溶剤系が使用される。
ム、メラニン、尿素等、熱分解によりアンモニア等の不
燃性ガスを放出する材料が使用可能である。また、結合
材は塗膜を形成するためのバインダであって、ポリメチ
ルアクリレート、ポリエチルアクリレート等のアクリル
系樹脂エマルジョン等の水系、あるいはアルキッド樹脂
等の溶剤系が使用される。
【0017】パネル体30は、図2(a)に示す平板形
状以外に、図2(b)に示すように、周縁に立ち上がり
壁33を形成してボックス形状に成形されたり、あるい
は図2(c)に示すように、側縁に取付リブ31を形成
して断面ハット形状に成形され、必要に応じて基板32
裏面に裏打ち材34が貼着される。裏打ち材34として
は、剛性を補償するための剛性板や、断熱性能をより向
上させるための珪酸カルシウム板や、遮音性能を高める
ためのグラスウール等の遮音材が使用される。
状以外に、図2(b)に示すように、周縁に立ち上がり
壁33を形成してボックス形状に成形されたり、あるい
は図2(c)に示すように、側縁に取付リブ31を形成
して断面ハット形状に成形され、必要に応じて基板32
裏面に裏打ち材34が貼着される。裏打ち材34として
は、剛性を補償するための剛性板や、断熱性能をより向
上させるための珪酸カルシウム板や、遮音性能を高める
ためのグラスウール等の遮音材が使用される。
【0018】以上のように構成されるパネル体30は、
接着剤等を使用して直接壁スラブに固定されたり、ある
いは、図3に示すように、壁スラブ60に沿って所定間
隔をおいて立設される角パイプ状の支柱60’にネジ止
めされる。
接着剤等を使用して直接壁スラブに固定されたり、ある
いは、図3に示すように、壁スラブ60に沿って所定間
隔をおいて立設される角パイプ状の支柱60’にネジ止
めされる。
【0019】したがってこの実施例において、火災等が
発生した場合には、コーティング層10には、火災の
炎、あるいは熱により、難燃の炭化物が形成されるとと
もに発泡材が発泡し、必要な厚さを有する発泡炭化物か
らなる難燃層が形成される。発泡難燃層20は、図3
(b)に示すように、それ自体厚みを増して断熱効果を
増加させるばかりでなく、止着子80の頭部、およびパ
ネル間の間隙を覆うことにより、該部位への延焼、伝熱
を防止する。
発生した場合には、コーティング層10には、火災の
炎、あるいは熱により、難燃の炭化物が形成されるとと
もに発泡材が発泡し、必要な厚さを有する発泡炭化物か
らなる難燃層が形成される。発泡難燃層20は、図3
(b)に示すように、それ自体厚みを増して断熱効果を
増加させるばかりでなく、止着子80の頭部、およびパ
ネル間の間隙を覆うことにより、該部位への延焼、伝熱
を防止する。
【0020】さらに、パネル体30、30の接続部位に
は、図4(a)に示すように、充填材10’が充填され
る。充填材10’は、加熱時に発泡難燃体を生成するも
のが使用され、具体的には、パネル体30表層のコーテ
ィング層10を形成するために使用された材料の中か
ら、粘度等を考慮して選択される。固化した充填材1
0’は火災等が発生した際に発泡してパネル体30の間
隙部を閉塞し、間隙からの熱、煙等の伝達を防止する以
外に、外観的には壁面の目地となるために、表層には、
表面状態、色調を調整するために、塗装膜等の表面処理
層が形成され、充填材10’の耐水性に難がある場合に
は、防水層11’が形成される。
は、図4(a)に示すように、充填材10’が充填され
る。充填材10’は、加熱時に発泡難燃体を生成するも
のが使用され、具体的には、パネル体30表層のコーテ
ィング層10を形成するために使用された材料の中か
ら、粘度等を考慮して選択される。固化した充填材1
0’は火災等が発生した際に発泡してパネル体30の間
隙部を閉塞し、間隙からの熱、煙等の伝達を防止する以
外に、外観的には壁面の目地となるために、表層には、
表面状態、色調を調整するために、塗装膜等の表面処理
層が形成され、充填材10’の耐水性に難がある場合に
は、防水層11’が形成される。
【0021】間隙への充填材10’の充填は、粘性状の
充填材10’を間隙に塗り込んだり、あるいは注入する
ことによりなされるが、図4(b)に示すように、予め
適宜の基材51に保持され、目地部材50として提供さ
れるものを間隙に挿入して行うことも可能である。基材
51への充填材10’の保持は、基材51上に膜形成す
るもの以外、基材51が繊維体等、吸水性を有する場合
には、基材51に充填材10’を含浸させたものであっ
てもよい。また、充填材10’が水分を嫌う場合には、
表層に防水層11’が形成される。なお、目地部材50
は、間隙に沿って柔軟に屈曲することができるように、
可撓性を持たせるのが望ましい。
充填材10’を間隙に塗り込んだり、あるいは注入する
ことによりなされるが、図4(b)に示すように、予め
適宜の基材51に保持され、目地部材50として提供さ
れるものを間隙に挿入して行うことも可能である。基材
51への充填材10’の保持は、基材51上に膜形成す
るもの以外、基材51が繊維体等、吸水性を有する場合
には、基材51に充填材10’を含浸させたものであっ
てもよい。また、充填材10’が水分を嫌う場合には、
表層に防水層11’が形成される。なお、目地部材50
は、間隙に沿って柔軟に屈曲することができるように、
可撓性を持たせるのが望ましい。
【0022】図5(a)にパネル体30の他の固定状態
を示す。この実施例は、図2(c)に示すように、側縁
に取付リブ31を備えたパネル体30の固定状態を示す
もので、各パネル体30の取付リブ31は支柱60’上
で対峙させられて止着子80により止着され、パネル体
30、30間の間隙には、断面コ字形状の基材51の表
層に充填材10’を膜形成した目地部材50が嵌合され
る。
を示す。この実施例は、図2(c)に示すように、側縁
に取付リブ31を備えたパネル体30の固定状態を示す
もので、各パネル体30の取付リブ31は支柱60’上
で対峙させられて止着子80により止着され、パネル体
30、30間の間隙には、断面コ字形状の基材51の表
層に充填材10’を膜形成した目地部材50が嵌合され
る。
【0023】図5(b)はさらに間隙の寸法を狭めるた
めに有効な変形であり、一方のパネル体30の取付リブ
31は、板厚分折り返されて他のパネル体30の取付リ
ブ31上に積層される。この場合、図5(c)に示すよ
うに、取付部材81を介して固定することも可能であ
り、目地部材50は、取付部材81の立ち上がり部とパ
ネル体30の取付リブ31との間隙に圧入される。
めに有効な変形であり、一方のパネル体30の取付リブ
31は、板厚分折り返されて他のパネル体30の取付リ
ブ31上に積層される。この場合、図5(c)に示すよ
うに、取付部材81を介して固定することも可能であ
り、目地部材50は、取付部材81の立ち上がり部とパ
ネル体30の取付リブ31との間隙に圧入される。
【0024】図6に壁面の隅角部における構造を示す。
パネル体30同士が直交状に交差する隅角部において
は、図6(a)に示すように、該隅角部に形成されるパ
ネル体30間の間隙に充填材10’を充填する以外に、
コーナ用パネル体30’を使用したコーナ処理が可能で
ある。コーナ用パネル体30’は、一般面に使用される
パネル体30と同様に、表面部にコーティング層10、
および必要に応じて防水層11、仕上げ層を有してお
り、主体部35の両側縁に形成された取付リブ31を支
柱60’に止着することにより固定される。また、隣接
する他のパネル体30との間に形成される目地部には、
上述した目地部材50が嵌合固定される。なお、図6
(b)は入隅部に使用するコーナ用パネル体30を、図
6(c)は出隅部に使用するコーナ用パネル体30’を
各々示す。
パネル体30同士が直交状に交差する隅角部において
は、図6(a)に示すように、該隅角部に形成されるパ
ネル体30間の間隙に充填材10’を充填する以外に、
コーナ用パネル体30’を使用したコーナ処理が可能で
ある。コーナ用パネル体30’は、一般面に使用される
パネル体30と同様に、表面部にコーティング層10、
および必要に応じて防水層11、仕上げ層を有してお
り、主体部35の両側縁に形成された取付リブ31を支
柱60’に止着することにより固定される。また、隣接
する他のパネル体30との間に形成される目地部には、
上述した目地部材50が嵌合固定される。なお、図6
(b)は入隅部に使用するコーナ用パネル体30を、図
6(c)は出隅部に使用するコーナ用パネル体30’を
各々示す。
【0025】以上、パネル体30間の間隙に充填材1
0’を充填する場合を示したが、幅木71等を耐火材料
で形成する場合には、これら難燃性壁面構成部材40、
40’とパネル体30の間隙も充填材10’により閉塞
した場合には、壁面全体の耐火シール性能がより向上す
る。
0’を充填する場合を示したが、幅木71等を耐火材料
で形成する場合には、これら難燃性壁面構成部材40、
40’とパネル体30の間隙も充填材10’により閉塞
した場合には、壁面全体の耐火シール性能がより向上す
る。
【0026】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、重量等の嵩むパネル体を使用することなく壁
面を構築することができるので、施工性を向上させるこ
とができる。
によれば、重量等の嵩むパネル体を使用することなく壁
面を構築することができるので、施工性を向上させるこ
とができる。
【0027】また、パネル体間には、加熱により発泡難
燃体を生成する充填材が充填されているために、火災発
生時には、発泡難燃体がパネル体間の間隙を埋めるため
に、間隙を伝った熱、煙、炎の背面側への伝達が防止さ
れる。
燃体を生成する充填材が充填されているために、火災発
生時には、発泡難燃体がパネル体間の間隙を埋めるため
に、間隙を伝った熱、煙、炎の背面側への伝達が防止さ
れる。
【図1】本発明の実施例を示す図で、(a)は正面図、
(b)は(a)の断面図である。
(b)は(a)の断面図である。
【図2】パネル体を示す図で、(a)は板状のパネル体
を示す断面図、(b)はボックス形状のパネル体を示す
断面図、(c)はハット断面形状のパネル体を示す断面
図である。
を示す断面図、(b)はボックス形状のパネル体を示す
断面図、(c)はハット断面形状のパネル体を示す断面
図である。
【図3】パネル体の取付状態を示す図で、(a)は取付
時の断面図、(b)は発泡難燃層が生成された状態を示
す断面図である。
時の断面図、(b)は発泡難燃層が生成された状態を示
す断面図である。
【図4】パネル体の間隙の処理を示す図で、(a)は充
填材を充填した状態を示す断面図、(b)は目地部材と
して充填材を供給した場合を示す断面図である。
填材を充填した状態を示す断面図、(b)は目地部材と
して充填材を供給した場合を示す断面図である。
【図5】パネル体の取付状態を示す図である。
【図6】壁面の隅角部を示す図で、(a)は充填材によ
る処理を示す断面図、(b)はコーナ用パネル体による
処理を示す断面図、(c)は出隅部の処理を示す断面図
である。
る処理を示す断面図、(b)はコーナ用パネル体による
処理を示す断面図、(c)は出隅部の処理を示す断面図
である。
10 コーティング層 10’ 充填材 11、11’ 防水層 20 発泡難燃層 30 パネル体 30’ コーナ用パネル体 31 取付リブ 40、40’ 難燃性壁面構成部材 50 目地部材 51 基材 60 取付基部
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−93673(JP,A) 特開 昭62−260934(JP,A) 実開 昭60−88733(JP,U) 実開 平4−135607(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04B 1/94
Claims (5)
- 【請求項1】熱伝導性が低く、かつ耐火性に優れたコー
ティング層が表層部に形成されたパネル体を連接すると
ともに、 パネル体間の間隙に、加熱時に発泡難燃体を生成する充
填材を充填した耐火壁面構造であって、 前記充填材は、前記間隙に装着される目地部材の表層部
に予め膜形成される 耐火壁面構造。 - 【請求項2】加熱時に発泡難燃層を生成するコーティン
グ層が表層部に形成されたパネル体を連接するととも
に、 パネル体間の間隙に、加熱時に発泡難燃層を生成する充
填材を充填した耐火壁面構造であって、 前記充填材は、前記間隙に装着される目地部材の表層部
に予め膜形成される 耐火壁面構造。 - 【請求項3】前記充填材は、前記間隙に装着される目地
部材の基材に予め含浸させられる請求項1または2記載
の耐火壁面構造。 - 【請求項4】前記充填材は、透水を防止する防水層によ
り覆われる請求項1、2または3記載の耐火壁面構造。 - 【請求項5】複数のパネル体を、パネル体間に目地を形
成して連接した耐火壁面構造であって、 前記パネル体の表層には加熱時に発泡難燃層を生成する
コーティング層が形成されるとともに、目地の表層には
加熱時に発泡難燃層を生成する充填材が膜状に形成され
る 耐火壁面構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30670894A JP2954842B2 (ja) | 1994-12-09 | 1994-12-09 | 耐火壁面構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30670894A JP2954842B2 (ja) | 1994-12-09 | 1994-12-09 | 耐火壁面構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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-
1994
- 1994-12-09 JP JP30670894A patent/JP2954842B2/ja not_active Expired - Lifetime
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