JPH08170394A - カーテンウォールの耐火構造 - Google Patents

カーテンウォールの耐火構造

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JPH08170394A
JPH08170394A JP31480894A JP31480894A JPH08170394A JP H08170394 A JPH08170394 A JP H08170394A JP 31480894 A JP31480894 A JP 31480894A JP 31480894 A JP31480894 A JP 31480894A JP H08170394 A JPH08170394 A JP H08170394A
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JP
Japan
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wall
fire
panel
refractory
interlayer
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JP31480894A
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English (en)
Inventor
Isao Kojima
功 小島
Yasushi Ushiyama
泰 牛山
Koki Nara
光喜 奈良
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Kyoritsu Chemical and Co Ltd
Original Assignee
Kyoritsu Chemical and Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】カーテンウォールの耐火構造に関し、施工性を
良好にすることを目的とする。 【構成】建造物の層間仕切スラブ10に支持されて設置
される壁面構成体20を有し、前記壁面構成体20の層
間仕切スラブ10への固定部は、加熱時に発泡難燃層3
1を生成するコーティング層30を金属製基板32の表
面に形成したパネル体からなる耐火パネル壁40により
囲繞されるように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はカーテンウォールの耐火
構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般にカーテンウォールを構成する各壁
面構成体は、単数、あるいは複数個が対になって個別に
層間仕切スラブに固定されており、火災等の際に壁面構
成体の層間仕切スラブへの固定部が熱変形すると、壁面
のゆがみ等を惹起するおそれがあるために、該固定部ま
わりを珪酸カルシウム板等の耐火板で囲繞することが行
われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
例において、所望の耐火性能を実現するには、珪酸カル
シウム板等の板厚を厚くする必要があり、かさばる上に
重量も重くなって取り扱いが不便なばかりでなく、固定
部を囲繞するには、立体形状に組み立てる必要がある
が、珪酸カルシウム板等は比較的脆弱で直接のボルト固
定等が困難であるために、組立作業が複雑になるという
欠点を有する。
【0004】本発明は、以上の欠点を解消すべくなされ
たもので、施工性の良好なカーテンウォールの耐火構造
を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によれば上記目的
は、建造物の層間仕切スラブ10に支持されて設置され
る壁面構成体20を有し、前記壁面構成体20の層間仕
切スラブ10への固定部は、加熱時に発泡難燃層31を
生成するコーティング層30を金属製基板32の表面に
形成したパネル体からなる耐火パネル壁40により囲繞
されるカーテンウォールの耐火構造を提供することによ
り達成される。
【0006】
【作用】本発明において、耐火パネル壁40を構成する
パネル体に形成されたコーティング層30は、図2
(b)に示すように、加熱時に発泡難燃層31を生成し
てパネル体自体に断熱機能、および耐火機能を付与し、
固定部への伝熱を阻止する。発泡難燃層31は、火災時
の熱、あるいは炎をトリガとして生成されて容積を増大
させるために、従来の耐火部材に比して薄肉な状態での
施工が可能となる。
【0007】さらに、パネル体には、金属製基板32が
使用されるために、加工性が良好で、かつ、ビス止めに
よる固定作業が簡単に行えるために、固定部を囲繞する
ようなボックス体を形成することが簡単であり、作業性
の向上が期待できる上に、珪酸カルシウム板等を使用す
る場合に比して軽量であるために、層間仕切スラブ10
の強度設計が容易になる。
【0008】
【実施例】図1に本発明の実施例を示す。いわゆるルー
ズスティックマリオンタイプを示すこの実施例におい
て、建造物の上下階を仕切る層間仕切スラブ10にはフ
ァスナ11が固定され、ブラケット12を介して縦方立
90が固定される。縦方立90は、階高に略一致する長
さの長尺材であり、その先端に固定される縦枠部材21
と、縦枠部材21、21間に架設される横枠部材22に
より形成される装着枠内にガラス、パネル等の面部材2
3が組み込まれて壁面構成体20が構成される。なお、
図1において13は層間仕切スラブ10に埋設されるア
ンカ、14は床仕上げ材を示す。
【0009】一方、上記壁面構成体20と層間仕切スラ
ブ10との固定部は、耐火パネル壁40により包囲され
ており、火災時における熱変形が防止される。この実施
例において、上記耐火パネル壁40は、層間仕切スラブ
10と壁面構成体20との間の空隙を閉塞することによ
り上下階への延焼を防止する層間塞ぎも兼ねており、壁
面カバー部41と、上下部の層間塞ぎ部42A、42B
とからなる。
【0010】壁面カバー部41は、壁面構成体20の背
面部を覆うように該壁面構成体20に沿って配置され、
上下端が取付部材60を介して横枠部材22の背面壁に
止着されるとともに、側縁は、縦方立90の側壁面に固
定される。
【0011】一方、下部層間塞ぎ部42Bは、断面L字
状に形成され、一端縁が取付部材60を介して層間仕切
スラブ10の底壁に、他端縁が上記壁面カバー部41に
直交状に連結される。また、上下部層間塞ぎ部42A、
42Bに使用されるパネル体は縦方立90との当接部位
が切り欠かれ、該縦方立90の略半分を包囲するように
して設置される。さらに、下部層間塞ぎ部42Bの下方
には、下階の天井面に下部層間塞ぎ部42Bが露出しな
いように、カーテンレール15が配置される。なお、図
1において16は下階の天井材を、17は天井材の吊り
金具を示す。
【0012】上部層間塞ぎ部42Aは、連結部材43を
介してパネル体をL字状に連結して形成されており、一
端がファスナ11上に、他端が壁面カバー部41と共に
横枠部材22に固定される。上部層間塞ぎ部42Aは、
室内に露出する状態で配置されるために、水平部は化粧
パネル50により覆われ、垂直部の室内側表面には、後
述するように、適宜の仕上げ層33が形成される。
【0013】上記耐火パネル壁40を構成するパネル体
は、図2に示すように、金属製基板32の一面または両
面にコーティング層30を形成して構成される。金属製
基板32の材料としては、スチール板、ステンレス板、
アルミニウム板等が使用可能である。金属製基板32
は、単板ばかりでなく、2枚のハット型断面を有する単
板を対向させて接合し、中空状に形成することも可能で
あり、この場合には、中空部の存在により断熱作用をよ
り高めることができる。
【0014】上記コーティング層30の形成は、粘性流
体状のコーティング材を金属製基板32の表面に塗布し
た後、乾燥させることにより行われ、塗布手段は、例え
ば、はけ塗り、吹き付け、あるいはディッピング等の周
知の手段から、コーティング材の粘性等の物理的性質を
考慮して選択される。また、例えば壁面カバー部41の
ように、前面にガラスパネル等、透光性を有する面部材
が設置されて外光に暴露される部位に使用されるパネル
体には、図2(a)に示すように、耐紫外線強度の高い
仕上げ層33を形成するのが望ましく、また、上部層間
塞ぎ部42Aの垂直部に使用されるパネル体には、外
観、あるいは耐磨耗性等の表面状態を改良するための仕
上げ層33が形成される。
【0015】コーティング材としては、所定の温度条
件、あるいは炎燃条件で、難燃の発泡体を生成する材料
が使用され、例えば、炭化物形成材と、発泡剤と、結合
材の混合材料を使用して難燃の発泡炭化物を生成させる
ことができる。
【0016】この場合、炭化物形成材としては、でんぷ
ん、デキストリン、多糖類等の炭水化物類、モノペンタ
エリトリトール等の多官能アルコール、尿素樹脂等の樹
脂状物質が使用可能であり、コーティング材中に、燃焼
時において炭化物形成材と脱水反応を起こして上記炭化
物形成材の炭化を促進するための反応触媒物質を混合す
ることが望ましい。反応触媒物質としては、リン酸アン
モニウム等のリン酸系化合物の使用が可能である。
【0017】一方、発泡剤としては、リン酸アンモニウ
ム、メラニン、尿素等、熱分解によりアンモニア等の不
燃性ガスを放出する材料が使用可能である。また、結合
材は塗膜を形成するためのバインダであって、ポリメチ
ルアクリレート、ポリエチルアクリレート等のアクリル
系樹脂エマルジョン等の水系、あるいはアルキッド樹脂
等の溶剤系が使用される。
【0018】したがってこの実施例において、火災等が
発生した場合には、コーティング層30には、火災の
炎、あるいは熱により、難燃の炭化物が形成されるとと
もに発泡材が発泡し、必要な厚さを有する発泡炭化物か
らなる難燃層が形成される。発泡難燃層31は、図2
(b)に示すように、それ自体厚みを増して断熱効果を
増加させて、壁面構成体20の層間仕切スラブ10への
固定部への伝熱を阻止し、該固定部の熱変形による壁面
のゆがみの発生を防止するばかりでなく、図2(c)に
示すように、縦方立90等への接合部においては、該接
合部との間に形成される隙間も閉塞して該隙間からの炎
等の流出を阻止する。
【0019】加工性の良好な金属製基板32からなるパ
ネル体により耐火パネル壁40を構成する本発明におい
て、上下部の層間塞ぎ部42A、42Bに見られるよう
な耐火パネル壁40のコーナ部の形成は、図3(a)に
示すように、金属製基板32に曲げ加工を施したり、あ
るいは図3(b)に示すように、パネル体同士をビス等
の止着子を使用して連結することにより容易に構成する
ことが可能である。
【0020】また、パネル体同士の平面的な連結は、図
4(a)に示すように、2枚のパネル体の背面に配置さ
れるバックプレート44を介して行ったり、あるいは図
4(b)に示すように、一方のパネル体の側縁に形成し
た連結段部45に他方のパネル体を止着して行うことが
可能であり、さらには、図4(c)に示すように、連結
部位に目地部を形成し、該目地部に耐火性を有する目地
材70を装着してもよい。
【0021】また、図5に示すように、縦方立90等の
接合部位の隙間を上述したコーティング材を充填材80
として閉塞することも可能であり、さらには、取付部材
60の表層に上述したコーティング層30を形成するこ
ともできる。
【0022】なお、本発明は、縦方立90を層間仕切ス
ラブ10への支持体とし、該縦方立90に壁面構成体2
0を固定する図示の構造に限られるものではなく、縦方
立90の自由端が縦枠部材を兼ねるもの、あるいは縦方
立90を使用することなく、ユニット化された壁面構成
体20を直接層間仕切スラブ10に固定していく工法に
も適用可能である。
【0023】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、耐火パネル壁を構成するパネル体は、珪酸カ
ルシウム板等に比して軽量、かつ、加工性が優れている
ために、パネル体同士の連結、あるいは方立等への連結
をビス等の止着子を使用して行うことができ、施工能率
を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す図である。
【図2】パネル体を示す断面図である。
【図3】耐火パネル壁のコーナ部を示す図である。
【図4】パネル体の連結状態を示す図である。
【図5】方立との接合部を示す断面図である。
【符号の説明】
10 層間仕切スラブ 20 壁面構成体 30 コーティング層 31 発泡難燃層 32 金属製基板 33 仕上げ層 40 耐火パネル壁 41 壁面カバー部 42A、B 層間塞ぎ部 50 化粧パネル 60 取付部材 70 目地材 80 充填材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 奈良 光喜 東京都千代田区内神田1丁目16番15号 協 立化学産業株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】建造物の層間仕切スラブに支持されて設置
    される壁面構成体を有し、 前記壁面構成体の層間仕切スラブへの固定部は、加熱時
    に発泡難燃層を生成するコーティング層を金属製基板の
    表面に形成したパネル体からなる耐火パネル壁により囲
    繞されるカーテンウォールの耐火構造。
  2. 【請求項2】前記耐火パネル壁は、壁面構成体の背面を
    覆う鉛直な壁面カバー部と、前記層間仕切スラブに固定
    され、前記壁面カバー部に直交する水平な上下部層間塞
    ぎ部とを有して層間仕切スラブと壁面構成体との空隙を
    閉塞する請求項1記載のカーテンウォールの耐火構造。
  3. 【請求項3】前記上部層間塞ぎ部の天井部の上面には化
    粧パネルが配置される請求項1または2記載のカーテン
    ウォールの耐火構造。
  4. 【請求項4】前記耐火パネル壁は、取付部材を介して壁
    面構成体、および層間仕切スラブに固定され、 かつ、前記取付部材には、前記コーティング層が形成さ
    れる請求項1、2または3記載のカーテンウォールの耐
    火構造。
  5. 【請求項5】前記パネル体同士の連接部位には、耐火性
    を有する目地材が装着される請求項1ないし4のいずれ
    かに記載の耐火構造。
  6. 【請求項6】前記耐火パネル壁と層間仕切スラブ、およ
    び壁面構成体との間隙は、加熱時に発泡難燃体を生成す
    る充填材により閉塞される請求項1ないし5のいずれか
    に記載のカーテンウォールの耐火構造。
  7. 【請求項7】前記パネル体は、中空状に形成される請求
    項1ないし6のいずれかに記載のカーテンウォールの耐
    火構造。
  8. 【請求項8】前記耐火パネル壁の外光への暴露部には、
    耐紫外線性能の良好な仕上げ層が形成される請求項1な
    いし7のいずれかに記載のカーテンウォールの耐火構
    造。
JP31480894A 1994-12-19 1994-12-19 カーテンウォールの耐火構造 Pending JPH08170394A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4647075B2 (ja) * 2000-10-05 2011-03-09 株式会社竹中工務店 建物のガラスサッシュウオールに一体化した先付けの広告構造

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4647075B2 (ja) * 2000-10-05 2011-03-09 株式会社竹中工務店 建物のガラスサッシュウオールに一体化した先付けの広告構造

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