JP2001336399A - トンネル覆工体及びその構築方法 - Google Patents

トンネル覆工体及びその構築方法

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JP2001336399A
JP2001336399A JP2000157302A JP2000157302A JP2001336399A JP 2001336399 A JP2001336399 A JP 2001336399A JP 2000157302 A JP2000157302 A JP 2000157302A JP 2000157302 A JP2000157302 A JP 2000157302A JP 2001336399 A JP2001336399 A JP 2001336399A
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JP
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lining body
segment
sheet
segments
fire
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JP2000157302A
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Akihiro Minezaki
晃洋 峯崎
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Ishikawajima Kenzai Kogyo Co Ltd
Ishikawajima Construction Materials Co Ltd
Original Assignee
Ishikawajima Kenzai Kogyo Co Ltd
Ishikawajima Construction Materials Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 火災等の熱でも、セグメントの耐久性が極力
損なわれることがない。 【解決手段】 トンネル内で火災が発生した場合、その
熱によりセグメント1が悪影響を受けるおそれがある
が、前述の如く、セグメント1から構成された覆工体T
の内周面にシート2が貼り付けられているので、該シー
ト2がセグメント1を火災による熱から防護することが
できる。そのため、セグメント1が熱によって悪影響を
受けるのを極力回避することができ、セグメント1の耐
久性が損なわれるのを防ぐことができる。しかも、セグ
メント1の内周面を被覆しているので、それだけセグメ
ント1を補強できる効果もある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、セグメントを互い
に接合することにより構築されるトンネル覆工体及びそ
の構築方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、シールド掘削機やトンネルボー
リングマシン等を用いてトンネルを掘削した場合、その
掘削した孔内に一次覆工体としてセグメントが設けられ
ている。このようなセグメントは、工場にて予め製作さ
れ、現場にて組み付けられており、コンクリートや鋼板
等からなっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、コンクリー
ト製のセグメントは、一般に耐火性及び耐久性を有して
おり、道路用としては勿論、電線ケーブルやガス管等の
ような地下埋設溝用としてのトンネル等にも広く利用さ
れている。しかしながら、この種のトンネル用として用
いられるセグメントにあっては、トンネル内で火災が発
生した場合、その熱によりひび割れ等が起き、耐久性が
損なわれるという恐れがあった。このような場合、耐久
性を復元すべく、補修することとなるが、その補修に多
くの労力及びコストがかかり、また補修しても本来の耐
久性を復元させ難いものである。一般に、建築基準法施
行令では耐火構造と指定されているが、特にトンネルに
あっては明確に規定されておらず、また最近のシールド
工法においては、二次覆工を省略するセグメントが開発
されているものの、それ自体に防火策が考慮されていな
いのが実状である。
【0004】本発明は、上記事情に鑑み、万一、トンネ
ル内で火災が発生した場合、その熱でセグメントの耐久
性が損なわれるのを極力防ぐようにしたトンネル覆工体
及びその構築方法を提供するのを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明においては、以下の手段を採用した。
【0006】請求項1記載のトンネル覆工体は、複数の
セグメントを互いに接合させて掘削孔内に構築される円
筒状のトンネル覆工体であって、その内周面に、耐火性
を有するシートが周方向に沿って貼り付けられているこ
とを特徴としている。
【0007】これにより、トンネル内で火災が発生した
場合、その熱によりセグメントが悪影響を受ける恐れが
あるが、セグメントからなる覆工体の内周面に耐火性を
有するシートが貼り付けられているので、該シートがセ
グメントを火災による熱から防護することができる。そ
のため、セグメントが熱によって悪影響を受けるのを極
力回避することができ、それだけセグメントの耐久性が
損なわれるのを防ぐことができる。しかも、セグメント
の内周面を被覆しているので、それだけセグメントを補
強できる効果もある。また上述の如く、セグメントの内
周面がシートによって覆われていると、セグメントが直
接火災の熱で影響を受けたときに補修する場合に比較
し、その補修が容易となる。
【0008】請求項2記載のトンネル覆工体の構築方法
は、複数のセグメントを互いに接合させて掘削孔内にト
ンネル覆工体を構築するトンネル覆工体の構築方法であ
って、予め耐火性を有するロール状のシートを、内周面
にその周方向に沿って貼り付けて被覆することを特徴と
している。
【0009】上記の如く、耐火性を有するシートをロー
ル状に形成しておき、該ロール状シートを、セグメント
からなる覆工体の内周面にその周方向に沿って貼着し、
セグメントの内周面を被覆するようにしたので、セグメ
ントの耐火構造を極めて容易にかつ的確に実施すること
ができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
1〜図5に基づいて説明する。図1〜図3は本発明のト
ンネル用セグメントの一実施形態を示している。トンネ
ルは、シールド掘進機によって掘削された後、その掘削
孔に覆工体Tを構成するセグメント1を組み付けること
により構築される。覆工体Tは、図1に示すように、複
数個のセグメント1が掘削孔の周囲に沿って設けられる
ことにより環状に形成され、しかも掘削孔の長さ方向に
沿い順次設けられることにより図2に示す如き筒状をな
している。
【0011】覆工体Tには、図3に示すように、その内
周面に、シート2が貼り付けられている。このシート2
は、図4に示すように、耐火性を有するシートをローラ
状に巻き付けたものを用い、図5に示すように、これを
セグメント1からなる覆工体Tの内周面に巻き付けるよ
うにしたものである。シート2としては、本例では不燃
性の布あるいは難燃性加工を施した布からなっており、
それを図4に示すように、巻き付けることによってロー
ル状に形成されている。この場合、消火剤の粉末や耐火
ボードを構成する粉末を布に含浸させたりすることによ
って形成してもよい。何れにしろ、シート2の厚さとし
ては、これを構成する材料の耐火性能により適宜選定す
ることが望ましい。このロール状シート2は、トンネル
の現場まで持ち込み、覆工体Tを構成するセグメント1
の内周面に接着剤によって貼り付けられることにより、
セグメント1の内周面を被覆する。この場合、シート2
の貼り付けに際しては、覆工体Tの内周面に対し螺旋状
に貼り付けることによって一度に覆工体Tの全長に設け
るようにしてもよいが、内周面に対し円周方向に貼り付
けることを、覆工体Tの長さ方向に何回か繰り返すこと
によって全長に設けるようにしてもよく、必要に応じ適
宜選択すればよい。
【0012】そして、万一、トンネル内で火災が発生し
た場合、その熱によりセグメント1が悪影響を受けるお
それがあるが、前述の如く、セグメント1からなる覆工
体Tの内周面にシート2が貼り付けられているので、該
シート2がセグメント1を火災による熱から防護するこ
とができる。そのため、セグメント1が熱によって悪影
響を受けるのを極力回避することができ、それだけセグ
メント1の耐久性が損なわれるのを防ぐことができる。
しかも、セグメント1の内周面を被覆していると、それ
だけセグメント1を補強できる効果もある。
【0013】また、上述の如くセグメント1の内周面が
シート2によって覆われていると、セグメント1が火災
の熱で直接に影響を受けたときに補修する場合に比較
し、その補修が容易となる。さらに、上述の如きシート
2を用いると、今日存在している覆工体Tに利用するこ
とができ、覆工体Tの補強を簡単かつ確実に行うことが
できる。
【0014】またさらに、本発明においては、耐火性を
有するシート2をロール状に形成しておき、該ロール状
シート2を、覆工体Tの内周面にその周方向に沿い貼着
し、覆工体Tの内周面を被覆するようにしたので、セグ
メント1の補強を極めて容易にかつ的確に実施すること
ができる。
【0015】なお、本実施形態では、セグメント1にシ
ート2が接着剤によって貼り付けられた例を示したが、
これに限らず、金属製のボルトのような締結手段によっ
て貼り付けてもよい。また、耐火性を有するシート2と
して布で形成した例を示したが、不燃性合成樹脂をシー
ト状に形成して用いてもよく、何れにしろ、シート2を
覆工体Tに貼り付けることにより、覆工体Tの耐久性が
損なわれるのを防げるものであればよい。
【0016】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明のトンネ
ル覆工体及びその構築方法によれば、下記の効果を得る
ことができる。請求項1記載のトンネル覆工体によれ
ば、トンネル内で火災が発生した場合、その熱によりセ
グメントが悪影響を受ける恐れがあるが、セグメントか
らなる覆工体の内周面に耐火性を有するシートが貼り付
けられているので、該シートがセグメントを火災による
熱から防護することができる。そのため、セグメントが
熱によって悪影響を受けるのを極力回避することがで
き、それだけセグメントの耐久性が損なわれるのを防ぐ
ことができる。しかも、セグメントの内周面を被覆して
いるので、それだけセグメントを補強できる効果もあ
る。また上述の如く、セグメントの内周面がシートによ
って覆われていると、セグメントが直接火災の熱で影響
を受けたときに補修する場合に比較し、その補修が容易
となる。
【0017】請求項2記載のトンネル覆工体の構築方法
によれば、耐火性を有するシートをロール状に形成して
おき、該ロール状シートを、セグメントからなる覆工体
の内周面にその周方向に沿って貼着し、セグメントの内
周面を被覆するようにしたので、セグメントの耐火構造
を極めて容易にかつ的確に実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態のトンネル覆工体及びそ
の構築方法を説明するトンネル覆工体の断面図である。
【図2】 本発明の実施の形態のトンネル覆工体及びそ
の構築方法を説明するトンネル覆工体の斜視図である。
【図3】 本発明の実施の形態のトンネル覆工体及びそ
の構築方法に用いられるシートを説明するロール状のシ
ートの斜視図である。
【図4】 本発明の実施の形態のトンネル覆工体の構築
方法を説明するトンネル覆工体の概略断面図である。
【図5】 本発明の実施の形態のトンネル覆工体及びそ
の構築方法を説明するセグメントの一部の断面図であ
る。
【符号の説明】
1…セグメント、2…耐火性を有するシート、T…トン
ネル覆工体。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のセグメントを互いに接合させて掘
    削孔内に構築される円筒状のトンネル覆工体であって、 その内周面に、耐火性を有するシートが周方向に沿って
    貼り付けられていることを特徴とするトンネル覆工体。
  2. 【請求項2】 複数のセグメントを互いに接合させて掘
    削孔内にトンネル覆工体を構築するトンネル覆工体の構
    築方法であって、 予め耐火性を有するロール状のシートを、内周面にその
    周方向に沿って貼り付けて被覆することを特徴とするト
    ンネル覆工体の構築方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009114791A (ja) * 2007-11-08 2009-05-28 Taisei Corp 耐火セグメントおよびトンネル

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