JP2001099390A - 管継手部防蝕構造 - Google Patents

管継手部防蝕構造

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JP2001099390A
JP2001099390A JP28089399A JP28089399A JP2001099390A JP 2001099390 A JP2001099390 A JP 2001099390A JP 28089399 A JP28089399 A JP 28089399A JP 28089399 A JP28089399 A JP 28089399A JP 2001099390 A JP2001099390 A JP 2001099390A
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JP
Japan
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rubber
pipe
pipe joint
polyethylene
tube
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JP28089399A
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Yukio Katano
幸雄 片野
Muneaki Sakamoto
宗陽 坂本
Hiroaki Shimizu
宏明 清水
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】水場でも容易に施工でき、常に均一な施工結果
の得られるポリエチレンスリーブ工法における管継手部
防蝕構造を得ることを課題とする。 【解決手段】管部1をポリエチレンスリーブ5で被覆し
た金属管の継手部外面に伸びの大きいゴムチューブ7を
外嵌し、該ゴムチューブ7の外面に内面に粘着層を設け
たゴムシート8をさらに外嵌し、該ゴムシート8外面の
軸方向両端を緊締具9で巻き締め固定してなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、管継手部防蝕構
造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、鋳鉄管など金属管を地中埋設する
場合、腐食性土壌との接触や地下水等よりの影響を無く
し腐蝕や電食を防止することを目的として、ポリエチレ
ンコーティングした管またはポリエチレンスリーブで被
覆した管を埋設する工法が知られている。
【0003】ここにポリエチレンコーティングとは、加
熱したダクタイル鋳鉄管などの金属管外周にTダイより
押し出したポリエチレンテープを粘着剤を介し、あるい
は介することなく一部ラップしつつ巻回していき全周を
被覆したもの、又は丸ダイより筒状に押し出したポリエ
チレンスリーブを前記金属管外周に被覆して密着させた
ものを言う。
【0004】また、ポリエチレンスリーブ工法とは、ダ
クタイル鋳鉄管などの金属管外周に径の大きいポリエチ
レンスリーブを外嵌し、余剰部を管外周に巻き付け固定
してこれを防蝕皮膜とするものを言う。ところで、ポリ
エチレンコーティングやポリエチレンスリーブで被覆し
た管路の管継手部は通常ポリエチレンスリーブで被覆さ
れるが、受口部分で外径が拡径変化するため、管継手部
をカバーし得る径の大きいポリエチレンスリーブが使用
され、管外周でだぶついたポリエチレンスリーブの処置
が面倒となるといった問題があった。
【0005】このような問題を解消するため、継手部以
外の管外周を継手部と別のスリーブで被覆し、継手部分
には熱収縮型のポリエチレンスリーブを被せ、加熱収縮
することにより被覆防蝕する場合がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記方法は、拡径され
た継手部分が熱収縮されたポリエチレンスリーブで隙間
なく被覆され、管部分は管径に合ったポリエチレンスリ
ーブで被覆されるので、管外周、継手部分共にスリーブ
がだぶつくことはなく、施工も容易となり、防水性も良
い。
【0007】しかし、ポリエチレンスリーブの熱収縮に
はバーナ等による加熱が必要となるが、地下水の滞水環
境や出水環境では、水による冷却作用のためバーナによ
るポリエチレンスリーブの加熱が困難で、十分な収縮温
度に達し得ない場合がある問題があった。また、加熱は
緩徐に行なわなければならないのと、均一に行なわなけ
ればならないが、これら作業には個人差が出やすいの
で、管継手ごとの作業結果に差が出やすいといった問題
があった。
【0008】さらに、外径差のある受口と挿口との外面
を隙間なく覆うには収縮率の高いポリエチレンスリーブ
を使用する必要があり、ポリエチレンスリーブが高価に
なってしまう問題もあった。この発明は、上記問題を解
消し、水場でも容易に施工でき、常に均一な施工結果の
得られる管継手部防蝕構造を得ることを課題としてなさ
れたものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
この発明は、管部をポリエチレンコーティングまたはポ
リエチレンスリーブで防蝕した金属管の継手部外面に伸
びの大きいゴムチューブを外嵌し、該ゴムチューブの外
面に内面に粘着層を設けたゴムシートをさらに外嵌し、
該ゴムシート外面の軸方向両端を緊締具で巻き締め固定
してなるものである。
【0010】従って、この発明では管継手部の被覆は熱
収縮のポリエチレンスリーブを用いないので、水場でも
簡単に施工できる。また、管継手部はゴムチューブとゴ
ムシートにより二重に被覆されるので防水性能も良い。
【0011】
【発明の実施の形態】次に、この発明の実施の形態を説
明する。図1は、この発明の一実施の形態の管継手部防
蝕構造を模式的に示す断面図であって、受口と挿口から
なるスリップオンタイプの管継手のものを示す。図1に
おいて、1はダクタイル鋳鉄管などの金属管(以下管と
いう)を示し、一端に挿口2、他端に受口3を有し、図
示のように受口3に挿口2を挿入することにより接続さ
れている。
【0012】4は、挿口2外面と受口3端面との間の段
差を緩和するスペーサを示し、発泡スチロールなどによ
り成形されている。5、5は管1外周を被覆するポリエ
チレンコーティングまたはポリエチレンスリーブの被覆
による防蝕層を示し、従来と同様な工法で管外周に被覆
され、継手部の挿口2、受口3を残して管1外周に端部
が締結部材6で緊締されている。
【0013】挿口2と受口3外面で前記ポリエチレンス
リーブなどの防蝕層5、5で覆われない部分に、伸びの
大きいゴムチューブ7が外嵌されている。このゴムチュ
ーブ7は、大小径の継手であっても伸縮で対応可能にで
きるだけ伸縮率の大きいゴムで成形されている。これら
ゴムとしては天然ゴム、ポリイソプレンゴム、ポリブタ
ジエンゴム、スチレンブタジエンゴム、ハイスチレンゴ
ム、エチレンプロピレンゴム、ブチルゴム、クロロプレ
ンゴム、アクリロニトリルブタジエンゴム、多硫化系ゴ
ム、フッソ系ゴム、エピクロロヒドリンゴム、ウレタン
ゴムなどがあり、上記の内、伸縮率が優れる天然ゴム、
ポリイソプレンゴム、ウレタンゴムなどが好適に使用さ
れ、また、耐薬品性に優れるものとして上記の内エチレ
ンプロピレンゴム、ブチルゴム、クロロプレンゴム、ウ
レタンゴムなどが好適に使用される。
【0014】これらゴム材質は、伸縮率、耐薬品性を考
慮してそれぞれ使用環境に応じて決定される。上記ゴム
チューブ7の外面には、内面に粘着層(図示せず)を設
けたゴムシート8が外嵌されて粘着されている。このゴ
ムシート8の材質としては前掲と同様なゴムが使用可能
であるが、耐薬品性、耐摩耗性に優れるエチレンプロピ
レンゴム、ブチルゴム、クロロプレンゴム、フッソ系ゴ
ム、ウレタンゴムなどが好適に使用される。
【0015】上記における粘着層とは、粘性により粘着
し易い半流動体からなる薄い塗布層をいい、感圧接着剤
のようなものであっても良い。継手部に巻付けたとき図
2に点線で示すように、ゴムシート8の余った部分8a
は、粘着層同士を対面粘着させ、この部分8aが管継手
外面に巻回され、外面をバンドのような緊締具9で巻き
締め固定されている。9aは緊締具9のバックルを示
し、矢印方向へ締め付けた緊締具9を止着する。
【0016】なお、この巻き締めによる固定部分9b
は、図1に示すように管1外面のポリエチレンスリーブ
等の防蝕層5の緊締部を覆う位置とされ、継手部に浸水
しないようにされる。また、図示例として、ポリエチレ
ンコーティング又はポリエチレンスリーブによる防蝕層
5に対しゴムチューブ7の端部を突きつける配置とした
が、図示は省略するが防蝕層5の端部にゴムチューブ7
を一部オーバラップさせて重ねて被せても良い。
【0017】次に、この実施の形態の組み立て状態を説
明する。まず、図3に示すように受口3外面にゴムチュ
ーブ7をたくし上げた状態で被せ、挿口2を受口3内に
挿入する。管1のポリエチレンスリーブ5、5を管1外
面の所定位置で緊締固定した後、スペーサ4を挿口2外
面と受口3端面の段差部に配置し、前記ゴムチューブ7
を挿口2から受口3外面にかけて被せる。このとき、防
蝕層5に対しゴムチューブ7が一部オーバラップされる
ようにしても良い。
【0018】その後、図4に示すように、ポリエチレン
スリーブなどの防蝕層5、5の緊締部が覆われるように
して、内面に粘着層を設けたゴムシート8を被せて巻き
付ける。余剰のゴムシート8は、内面の粘着層同士が粘
着するように重ね合わせる。そして、余剰のゴムシート
8を図1、図2に示したように外面に沿わせるように重
ね、バンドなどの緊締具9で前記防蝕層5、5の緊締部
の上から緊締する。
【0019】以上で、管継手部防蝕構造の施工が終了
し、埋め戻し土砂で管を埋設する。このとき、管継手部
外面のゴムチューブ7はゴムシート8で保護され、二層
にわたるゴム層の緩衝作用と相俟って、投入土砂が直撃
してもゴムシート8に破口が生じにくく、水密性、耐水
性を確実にすることができる。なお、従来のポリエチレ
ンスリーブ工法と本発明の管継手部防蝕構造の施工時間
を比較したところ施工時間は1/3に短縮できることが
判明した。
【0020】また、この発明の管継手部を3%食塩水溶
液中に30日間浸漬することにより防水試験を行ない、
その後ゴムシート、ゴムスリーブを除去して管継手部を
観察したところ、全く浸水しておらず、管外面の発錆も
当然の事ながら観察されなかった。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によればポ
リエチレンスリーブ工法を実施する場合において、管継
手部はゴムチューブの弾性による伸縮により隙間なく被
覆されるので、熱収縮チューブのように加熱熱源を使用
することなく管継手部の密着被覆が可能となり、水場で
も簡単かつ確実に施工が可能となる。
【0022】また、従来のポリエチレンスリーブ工法に
比べ施工時間は1/3に短縮でき極めて迅速に作業がで
きる。また、止水性についても、ゴムチューブと内面粘
着層を有するゴムシートによる二重の被覆により、従来
のポリエチレンスリーブと同等またはそれ以上の止水性
を発揮する効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態を模式的に示す断面図
である。
【図2】図1のX−X線矢視断面図である。
【図3】図1に示した実施の形態の実施状態を示す断面
図である。
【図4】図1に示した実施の形態の実施状態を示す断面
図である。
【符号の説明】
1 管 2 挿口 3 受口 4 スペーサ 5 ポリエチレンコーティング、ポリエチレンスリー
ブよりなる防蝕層 6 挿口突部 7 ゴムチューブ 8 ゴムシート 9 緊締具
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 清水 宏明 兵庫県尼崎市大浜町2丁目26番地 株式会 社クボタ武庫川製造所内 Fターム(参考) 3H015 BA02 BB04 BC08 3H024 BA02 EA02 EA04 EC07 EC08 ED01 EE03 EF14 EF20

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 管部をポリエチレンコーティングまたは
    ポリエチレンスリーブで防蝕した金属管の継手部外面に
    伸びの大きいゴムチューブを外嵌し、該ゴムチューブの
    外面に内面に粘着層を設けたゴムシートをさらに外嵌
    し、該ゴムシート外面の軸方向両端を緊締具で巻き締め
    固定してなる管継手部防蝕構造。
JP28089399A 1999-10-01 1999-10-01 管継手部防蝕構造 Pending JP2001099390A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007205497A (ja) * 2006-02-02 2007-08-16 Cosmo Koki Co Ltd 継手体
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JP2019019882A (ja) * 2017-07-14 2019-02-07 東日本旅客鉄道株式会社 防腐食構造及び防腐食工法、並びに防腐食構造用部材

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