JP2014190535A - 管路の防食構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】埋設管路の防食性能を簡単に向上させること。
【解決手段】埋設する金属管の外周にポリエチレンスリーブを被覆し、隣接するポリエチレンスリーブの端部同士を重ね合わせ、ポリエチレンスリーブの重ね合わせ部分の外周にゴムバンドを巻き付けてポリエチレンスリーブの端部からの浸水を防ぐ管路の防食構造において、管の外周とゴムバンドの内周の間に吸水膨潤材を設けた。
これにより、ポリエチレンスリーブの端部から内側へ浸水してきても、吸水膨潤材が膨張して水の進入路を塞ぐとともにゴムバンドによる締め付けが強くなり、埋設管路への浸水を止め、管路の腐食を防ぐことができる。
【選択図】図1
【解決手段】埋設する金属管の外周にポリエチレンスリーブを被覆し、隣接するポリエチレンスリーブの端部同士を重ね合わせ、ポリエチレンスリーブの重ね合わせ部分の外周にゴムバンドを巻き付けてポリエチレンスリーブの端部からの浸水を防ぐ管路の防食構造において、管の外周とゴムバンドの内周の間に吸水膨潤材を設けた。
これにより、ポリエチレンスリーブの端部から内側へ浸水してきても、吸水膨潤材が膨張して水の進入路を塞ぐとともにゴムバンドによる締め付けが強くなり、埋設管路への浸水を止め、管路の腐食を防ぐことができる。
【選択図】図1
Description
本発明は、管路の防食構造に関し、より詳しくは、ポリエチレンスリーブを被覆して埋設する金属管から構成される管路の防食構造に関するものである。
従来から、鋳鉄管などで構成される管路を地中に埋設する場合、腐食性土壌や地下水等と接触して管路の腐食や電食が進まないように、管路をポリエチレンスリーブで被覆する、いわゆるポリエチレンスリーブ工法が採られることがある。
この工法は、図4(a)に示すように、複数の管1,1,・・・を接合した管路の外周を、複数のポリエチレンスリーブ2,2,・・・で覆うものであり、隣接するポリエチレンスリーブの端部同士を管の軸方向に沿って重ね合わせ、管路が露出しないように全長に亘って被覆している。
ここで、ポリエチレンスリーブ2としては、メタロセン触媒等を用いて製造された、厚さ約0.2mmの一般的な単層のポリエチレンシートを円筒状に成型したものが使用されている。
このポリエチレンスリーブ2は、管の継ぎ手部1aのように外径が突出する部分も余裕を持って覆うために、管1の外径よりもかなり大きな径で作られている。そのため、管路に外装したポリエチレンスリーブを管の全周に密着させていくと余りがでるので、図4(b)や図5に示すように、余った分は折り畳み、その折り畳み部分2bを管の外周に沿って巻き付けるようにテープ5で貼り付けたり、外からゴムバンド3などの締め付け具を巻き付けて管の外周に固定している。
また、埋設後に、各ポリエチレンスリーブの端からポリエチレンスリーブの中に地下水等が浸水しないように、重ね合わせたポリエチレンスリーブの端部2aの外周にゴムバンド3などを巻き付け、ポリエチレンスリーブの端部を管の外周に締め付けて塞いでいる。
しかし、ゴムバンドによる締め付けやテープの貼付だけでは、ポリエチレンスリーブの端から中に浸水する場合がある。そのため、止水性能の向上を目的として、表面に多数の凹凸条を形成したポリエチレンスリーブを使用する技術が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
これによると、ゴムバンド等で外周から締め付けたときに、ポリエチレンスリーブの内表面に設けた凹凸条と管の外周が密着して止水性能が向上する、とされている。
しかしながら、ポリエチレンスリーブの表面に多数の凹凸条を形成することは製造コストの上昇を招き、さらに、高さが0.1mm程度の突条を設けただけでは充分な止水効果を得ることができない恐れもある。
本発明は、低コストで施工性にも優れ、高い止水効果が得られる防食構造を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明の管路の防食構造は、埋設する金属管の外周にポリエチレンスリーブを被覆し、隣接するポリエチレンスリーブの端部同士を重ね合わせ、その重ね合わせた部分の外周に締め付け具(ゴムバンド)を巻き付けてポリエチレンスリーブの端部からの浸水を防ぐ管路の防食構造であって、管の外周と締め付け具(ゴムバンド)の内周との間に吸水膨潤材を設ける構成とした。
これにより、ポリエチレンスリーブの端部から浸水してきても、浸水との接触により吸水膨潤材が膨張して水の進入路を塞ぐと同時に締め付け具(ゴムバンド)の作用が強くなり、ポリエチレンスリーブ内への浸水を防ぐことができる。
また、本発明の管路の防食構造は、吸水膨潤材を締め付け具(ゴムバンド)の内周に沿って全周に亘って設ける構成とすることもできる。
これにより、ポリエチレンスリーブの端部からの浸水を全周に亘って防ぐことができる。
これにより、ポリエチレンスリーブの端部からの浸水を全周に亘って防ぐことができる。
本発明に係る管路の防食構造によれば、ポリエチレンスリーブと管との間に吸水膨潤材を設け、外から締め付け具(ゴムバンド)を巻き付けるだけで、ポリエチレンスリーブの端から中に地下水等が浸水することを防ぐことができ、低コストで施工性にも優れ、高い止水効果を奏する防食構造を得ることができる。
以下、本発明の実施形態について、図1から図3の各図面に沿って説明を行う。なお、既述の背景技術と共通するものについては同じ符号を付け、重複する説明は省略する。
図1は、この発明の第1実施形態となる管路の防食構造を示す説明図である。
鋳鉄管1,1,・・・同士が接合されて一本の管路を構成しており、管路の外周には複数のポリエチレンスリーブ2,2,・・・が被されている。
隣接するポリエチレンスリーブ2の端部同士は、管継ぎ手部1a付近で、管の軸方向に沿って重ね合わされている。重ねられたポリエチレンスリーブの端部には、外からゴムバンド3(締め付け具)が巻き付けられ、内側のポリエチレンスリーブ等を鋳鉄管1の外面に締め付けている。
鋳鉄管1,1,・・・同士が接合されて一本の管路を構成しており、管路の外周には複数のポリエチレンスリーブ2,2,・・・が被されている。
隣接するポリエチレンスリーブ2の端部同士は、管継ぎ手部1a付近で、管の軸方向に沿って重ね合わされている。重ねられたポリエチレンスリーブの端部には、外からゴムバンド3(締め付け具)が巻き付けられ、内側のポリエチレンスリーブ等を鋳鉄管1の外面に締め付けている。
ポリエチレンスリーブの端部のうち、周囲の土壌や地下水等と直接接触する部分、すなわち、外表面に表れているポリエチレンスリーブの端部(外側端部2a1)の内側には、吸水膨潤材4が取り付けられている。
吸水膨潤材は、水と接触すると吸収して体積膨張を起こすものであり、ベントナイト、水膨張性アクリル樹脂、吸水性ポリウレタン樹脂、ビニルアルコール/アクリル酸共重合体をシート状や帯テープ状に成型したものが広く知られている。
ここでは、吸水膨潤材4は、重ねたポリエチレンスリーブの間に挟まれ、外側のポリエチレンスリーブを介してゴムバンド3によって、内側のポリエチレンスリーブの外面に強く締め付けられている。
また、この吸水膨潤材4は、矩形断面の帯状に成型されていて、図2(b)に示すように、外側端部2a1の内面に沿うように貼り付けて一周させ、重ねたポリエチレンスリーブの間で全周に亘って取り付けられている。
このような構成においては、外側端部2a1とその内側のポリエチレンスリーブ外面との隙間から浸水した地下水は、まず吸水膨潤材4と接触する(図2(a)参照)。すると、吸水膨潤材4が水を吸収して体積を膨張させ、外側端部2a1と内側のポリエチレンスリーブとの隙間を埋めて密にシールし、そこから先への浸水を止める。
また、水を吸って吸水膨潤材4が膨らむと、その外径も大きくなるため、ゴムバンド3による、外周を締め付ける力が増えて、止水性が向上する。
さらに、施工面においても、吸水膨潤材をポリエチレンスリーブの端部の内側に取り付けて、外からゴムバンドで締め付けるだけで済むので、ポリエチレンスリーブの製造コストの上昇を招くことなく、作業の負担も大きくない。
図3は、この発明の他の実施形態を表す要部拡大図である。
同図(a)は、吸水膨潤材4が、各ポリエチレンスリーブの両端で、重ねたポリエチレンスリーブ2,2の間に取り付けられた構成の実施形態を表している。
同図(a)は、吸水膨潤材4が、各ポリエチレンスリーブの両端で、重ねたポリエチレンスリーブ2,2の間に取り付けられた構成の実施形態を表している。
同図(b)は、各ポリエチレンスリーブの両端において、重ねたポリエチレンスリーブ2,2の間と、管1と内側ポリエチレンスリーブ2との間の両側に、吸水膨潤材4が取り付けられた構成の実施形態を表している。
同図(c)は、ポリエチレンスリーブの端部のうち、管1の外面と直接接触する部分、すなわち、重ねたポリエチレンスリーブのうち、内側のポリエチレンスリーブの端部(内側端部2a2)の外側にのみ、吸水膨潤材4が取り付けられた構成の実施形態を表している。
吸水膨潤材4の取り付け方法は、前述の第1実施形態ではポリエチレンスリーブの端部内面に貼付してポリエチレンスリーブと一体化する方法を採っているが、この方法に限らず、ポリエチレンスリーブの端部の外面や管の外面に予め貼付して管やポリエチレンスリーブと一体化しても良いし、一体化せずに管やポリエチレンスリーブとは別物として取り付けても良い。
また、吸水膨潤材4は、図2(b)において、矩形断面の帯状のものを一周させてリング形状としたものを例示したが、必ずしも全周に亘って取り付ける必要はなく、帯状やシート状に成型した吸水膨潤材を管の下側に半周だけ取り付けてU字形状のようにしても良い。
なお、上記の各実施形態では、締め付け具としてゴムバンドを例示したが、他にもポリエチレンスリーブ等を外から管の外周に締め付けるものであれば採用し得る。
また、各実施形態では、鋳鉄製の直管からなる管路の防食構造を例示したが、他にも鋼や銅製の管や曲がり管、分岐管等の異形管からなる管路にポリエチレンスリーブを被覆する場合にも、本発明の管路の防食構造を適用し得る。
1 管
1a 継ぎ手部
2 ポリエチレンスリーブ
2a 端部
2a1 外側端部
2a2 内側端部
2b 折り畳み部
3 ゴムバンド(締め付け具)
4 吸水膨潤材
5 テープ
1a 継ぎ手部
2 ポリエチレンスリーブ
2a 端部
2a1 外側端部
2a2 内側端部
2b 折り畳み部
3 ゴムバンド(締め付け具)
4 吸水膨潤材
5 テープ
Claims (2)
- 埋設する金属管の外周にポリエチレンスリーブを被覆し、隣接するポリエチレンスリーブの端部同士を重ね合わせ、ポリエチレンスリーブの重ね合わせ部分の外周に締め付け具を巻き付けてポリエチレンスリーブの端部からの浸水を防ぐ管路の防食構造であって、管の外周と締め付け具の内周の間に吸水膨潤材を設けたことを特徴とする管路の防食構造。
- 請求項1に記載の管路の防食構造において、吸水膨潤材を締め付け具の内側に沿って全周に亘って設けたことを特徴とする管路の防食構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013069851A JP2014190535A (ja) | 2013-03-28 | 2013-03-28 | 管路の防食構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2013069851A JP2014190535A (ja) | 2013-03-28 | 2013-03-28 | 管路の防食構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2014190535A true JP2014190535A (ja) | 2014-10-06 |
Family
ID=51836976
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JP2013069851A Pending JP2014190535A (ja) | 2013-03-28 | 2013-03-28 | 管路の防食構造 |
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JP (1) | JP2014190535A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107524886A (zh) * | 2017-08-08 | 2017-12-29 | 青岛海尔空调器有限总公司 | 用于空调器的管道装置和空调器 |
-
2013
- 2013-03-28 JP JP2013069851A patent/JP2014190535A/ja active Pending
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