JPH0874427A - 工業化住宅 - Google Patents

工業化住宅

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JPH0874427A
JPH0874427A JP6208799A JP20879994A JPH0874427A JP H0874427 A JPH0874427 A JP H0874427A JP 6208799 A JP6208799 A JP 6208799A JP 20879994 A JP20879994 A JP 20879994A JP H0874427 A JPH0874427 A JP H0874427A
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room
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house
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JP6208799A
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Mikio Monya
幹男 紋谷
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 水回りユニットを効率的に配置することによ
り、ユニット住宅としての設計上の自由度を高めること
ができる工業化住宅を提供することを目的としている。 【構成】 複数個のユニットで構成される基本区画2
を、キッチンユニットK、バスユニットB等の複数の水回
りユニットを備えた構成とすることにより、基本区画2
が簡単なユニット構成になって、工業化を図り易い形態
となり、また、これら水回りユニットを下屋の下方に配
設することにより、当該水回りユニットは、上方に連結
されるユニットがない基本区画2として自由区画3から独
立した効率的な配置となり、該自由区画3をユニットま
たはユニット以外の構造材で構成することにより、ユニ
ット住宅としての設計上の自由度を高める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は工業化住宅に係り、特
に、住宅の構成要素のうちの一部を工場生産方式でユニ
ット化して施工するユニット工法住宅に適用した場合に
好適な工業化住宅に関するものである。
【0002】
【従来の技術】工業化住宅として、工場生産化による現
場での施工期間の短縮、コスト低減、高品質化等を図っ
たユニット住宅が知られている。このユニット住宅は、
建築すべき建屋の主要構成要素を各階ごとに複数に分割
してユニット化した部分を予め工場生産しておき、建築
現場では、これらのユニットを順次設置しながら相互に
連結して施工することにより建築するものである。
【0003】また、このユニット住宅としては、その構
造材の違いから、鉄骨系ユニット住宅、木質系ユニット
住宅などが知られている。そして、このようなユニット
住宅においては、建屋の大きさや構造材の種類、敷地面
積やその形状、あるいは隣接する地形や地理条件との関
係、さらには間取り設計上のある程度の自由度の確保な
どの点から、ユニット自体の形状、寸法、構造も複数の
種類からなるのが一般的である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記ユ
ニット住宅においては、当該住宅を構成するユニットの
うち、キッチンユニット、バスユニット等の水回りを構
成する水回りユニットは、通常の居間等を構成するユニ
ットに比較して平面的な大きさが小さく、かつ天井高も
低いので、これら水回りユニットを効率的に配置するに
は、他のユニットとの関係において、その平面的な位置
関係ばかりか、2階建て以上の住宅においては、上下の
立体的な位置関係をも勘案して配置する必要がある。
【0005】すなわち、水回りユニットの上にその他の
ユニットを連結する場合、水回りユニットの天井高が低
いため、当該水回りユニットの上に連結されたユニット
と、通常の天井高のユニット上に連結されたユニットと
の間に不要な段差が生じるとともに、水回りユニットは
平面的な大きさも小さいので、当該水回りユニットの上
に連結するユニットはおのずとその平面的、立体的な大
きさ、形状が限られたものとなり、結局のところ、前記
水回りユニットの配置のために、ユニット住宅としての
設計上の自由度が在来のものに比べ制約を受けてしまう
という問題があった。
【0006】さらに、近年、住宅においては、例えば1
階と2階との間に収納空間となる蔵室を有する蔵階を設
けたものが提供されているが、この蔵階を設けるにあた
り、建物全体の高さがいたずらに高くなるのを防止する
ために、当該蔵階の蔵室は、天井高を低くすることがで
きる水回り区画の上に形成している。しかし、上記のよ
うなユニット住宅においては、上述したように、水回り
ユニット上に連結するユニットの平面的、立体的な大き
さ、形状が限られたものとなるので、この水回りユニッ
ト上に蔵階を設けると、必然的に蔵階の大きさ、形状も
限られたものとなるという問題があった。
【0007】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、水回りユニットおよび蔵階を効率的に配置すること
により、ユニット住宅としての設計上の自由度を高める
ことができる工業化住宅を提供することを目的としてい
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1の工業化住宅は、複数個のユニッ
トを備えた基本区画と、ユニットまたはユニット以外の
構造材で構成される自由区画とからなり、前記基本区画
を、少なくともキッチンユニット、バスユニット等の複
数の水回りユニットを備えた構成とするとともに、下屋
の下方に配設したものである。
【0009】請求項2の工業化住宅は、請求項1におい
て、前記自由区画内に和室等の天井高の低い低天井高室
を配設し、この低天井高室を有する階とその上階との間
に、収納空間となる蔵室を有する蔵階を配設し、前記蔵
室を前記低天井高室の直上に配設したものである。
【0010】請求項3の工業化住宅は、請求項1または
2において、前記自由区画の構造材を構造用パネルで構
成したものである。
【0011】請求項4の工業化住宅は、請求項1から3
のいずれかの工業化住宅において、前記各ユニットの構
造材を、構造用パネルで構成したものである。
【0012】請求項5の工業化住宅は、請求項1または
2の工業化住宅において、前記各ユニットを鉄骨ユニッ
トで構成したものである。
【0013】
【作用】請求項1の工業化住宅にあっては、複数個のユ
ニットを備えた基本区画を、少なくともキッチンユニッ
ト、バスユニット等の複数の水回りユニットを備えた構
成とすることにより、基本区画が簡単なユニット構成に
なって、工業化を図り易い形態となり、また、これら水
回りユニットを備えた基本区画を下屋の下方に配設する
ことにより、水回りユニットは、上方に連結されるユニ
ットがない基本区画として自由区画から独立した効率的
な配置となり、該自由区画をユニットまたはユニット以
外の構造材で構成することにより、ユニット住宅として
の設計上の自由度を高める。
【0014】請求項2の工業化住宅にあっては、自由区
画内に和室等の天井高の低い低天井高室を配設し、この
低天井高室を有する階とその上階との間に、収納空間と
なる蔵室を有する蔵階を配設し、前記蔵室を前記低天井
高室の直上に配設することによって、蔵室を広くとるこ
とができるとともに、蔵階を基本区画から分離して、効
率的に配置し、これによりユニット住宅としての設計上
の自由度を高める。また、和室等の低天井高室は、天井
高を一定以上高くする必要がないので、蔵室の上の階の
室の天井高に大きい影響を及ぼすことがなく、また、蔵
階部分のうち、蔵室以外の部分は吹き抜けとすることが
できるので、居間などのように一般の室より高い天井と
するのが望ましい室の天井を高くすることができる。
【0015】請求項3の工業化住宅にあっては、自由区
画の構造材を構造用パネルで構成することにより、構造
用パネルは立て並びや積み重ね状態で輸送可能であるか
ら、自由区画部分の効率輸送が格段に向上するととも
に、構造用パネルは工場生産方式で、大型連結パネル化
とて製作しておくことも可能なので、工業化に適した構
造様式の住宅となる。
【0016】請求項4の工業化住宅にあっては、基本区
画を構成する各ユニットの構造材を、構造用パネルで構
成することにより、自由区画を構造用パネルで構成した
場合に、全体が同じ構造用パネルで構成されるので、構
造用パネルどうしの接合に既存の接合方法を採用するこ
とが可能となる。
【0017】請求項5の工業化住宅にあっては、各ユニ
ットを鉄骨ユニットで構成したことにより、軸組が鉄骨
となる建屋を建築する際に、基本区画および自由区画全
体を鉄骨軸組の建屋として構成することができる。
【0018】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の工業化住宅の
実施例を説明する。図1から図5は本発明の工業化住宅
の第1実施例を示すもので、これらの図において符号1
は、蔵階を備えた二階建ての建屋を示す。この建屋1
は、図1から図3に示すように、平面ほぼ矩形状でかつ
ほぼ同一の大きさの複数個のユニットを備えた基本区画
2と、ユニットまたはユニット以外の構造材で構成され
る自由区画3を備えた構成とされ、前記基本区画2は、
キッチンユニットK、バスユニットBを備えた構成とさ
れ、さらに、この基本区画2は北側に配置されている。
【0019】前記基本区画2を構成するキッチンユニッ
トK、バスユニットBおよび自由区画3を構成する構造
材は、本実施例においてはいずれも周知の木質系の構造
用パネル(床パネルや壁パネル等)によりそれぞれ構成
されている。すなわち、本実施例の建屋1は、パネル組
立型の蔵階を備えた二階建て住宅として例示されている
が、基本区画2となる部分がほぼ同一の大きさの二つの
ユニットK,Bにより構成され、これら二つのユニット
K,Bが、図4および図5に示すように、下屋4の下方
に配設され、さらに、前記自由区画3が構造用パネルで
構成されている点に大きな特徴がある。
【0020】次いで、これらの点について詳細に説明す
ると、基本区画2に配置されるキッチンユニットK、バ
スユニットBは、いずれも平面ほぼ矩形であってかつほ
ぼ同一大きさのユニットとして構成されている。図示例
では、例えば、1モジュール(Mとする)=約910mm
とすると、間口(長辺)4M、奥行(短辺)2.5M程
度の大きさのユニットであり、各ユニットの構造材には
木質系の構造用パネルが用いられている。
【0021】この木質系の構造用パネルとしては、既に
周知のものであるが、例えば、複数本の縦芯材および横
芯材にて組み上げた枠体の両面または片面に面材を貼付
した構造の壁パネルや床パネル、または複数の壁パネル
を連結して構成した大型連結パネル、あるいは外面側が
外壁となる場合には、外装材の施されたパネルなどが好
適に用いられる。
【0022】前記キッチンユニットKは、図1に示すよ
うに、台所としての必要な装備が施されたもので、その
内部には、北側の壁に沿う調理台5aと、この調理台5
aと対向して収納棚5bが設けられている。また、キッ
チンユニットKの西側の壁には窓5cが設けられ、ま
た、調理台5aより上方の壁には窓5dが設けられてい
る。さらに、東側および南側の壁には、それぞれ廊下1
4の端部14a、自由区画3に設けられた居間7に通ず
る通用口5e,5fが設けられている。前記廊下14の
端部14aは前記下屋4の下方に配置されたもので、該
端部14aの北側に面する壁には、勝手口8が設けら
れ、この勝手口8の右側(東側)にはトイレ9が設けら
れている。なお、前記廊下14の端部14a、勝手口8
およびトイレ9は下屋4の下方に配設されている。
【0023】前記バスユニットBは風呂としての必要な
装備が施されたもので、内部が仕切壁10aによって2
室に区画されている。東側の室は浴室とされ、この浴室
には、バスタブ10bが設けられ、このバスタブ10b
より上方の壁には窓10cが設けられている。また、西
側の室は洗面室とされ、この洗面室には、洗面台10d
が設けられ、この洗面台10dより右斜め上方の壁には
窓10eが設けられている。さらに、前記仕切壁10a
には、浴室と洗面室との間を行き来するためのドア10
fが設けられており、洗面室の左壁には該洗面室と、前
記廊下14の端部14aとの間を行き来するためのドア
10gが設けられている。
【0024】前記自由区画3には、前記廊下14の端部
14aに続いて、階段12が設けられており、この階段
12の側方には、玄関ドア13aに面する玄関ホール1
3まで延びる廊下14が設けられている。この廊下14
の西側には前記居間7が設けられ、東側には和室15が
設けられている。和室15は、居間7より天井高の低い
低天井高室であり、この和室15の直上には、図2に示
すように、蔵階16の蔵室16aが配設されている。な
お、前記居間7を構成する壁のうち外側に面する壁に
は、窓17…が設けられ、内部壁には前記玄関ホール1
3との間の行き来をするためのドア18が設けられてい
る。さらに、前記和室15を構成する壁のうち外側に面
する壁には、窓19…が設けられ、内部壁には前記玄関
ホール13、廊下14との間の行き来をそれぞれするた
めのドア20,21が設けられている。
【0025】図2は、蔵階16の間取り構成を示すもの
で、当該蔵階16は自由区画3に位置している。この蔵
階16においては、前記1階からの階段12の登り口に
踊り場22が設けられ、この踊り場22の東側に前記蔵
室16aが設けられている。この蔵室16aは、1階の
和室15の上に設けられたもので、該蔵室16aの天井
高さ位置は1階の居間7の天井高さ位置と等しくされ、
蔵室16aを構成する壁のうち外側に面する壁には、採
光用の窓23…が設けられている。また、前記踊り場2
2の西側は1階の居間7の吹き抜け空間であり、この吹
き抜け空間を形成する外側に面する壁には採光用の窓2
4が設けられている。
【0026】図3は、蔵階16の上方に設けられた2階
の間取り構成を示すもので、当該2階は自由区画3に位
置している。この2階においては、前記蔵階16からの
階段25の登り口に廊下26が設けられ、この廊下26
からは、2階に設けられた各室27,28,29に、そ
れぞれのドア27a,28a,29aを介して、行き来
ができるようになっている。なお、2階には、北側の部
分にトイレ30が設けられ、さらに、2階の壁のうち外
側に面する壁には、適宜、窓31…が設けられるととも
に、南側と西側を向く壁にはそれぞれバルコニー32、
フラワーボックス33が設けられている。
【0027】本実施例による工業化住宅においては、建
屋1を基本区画2と自由区画3とに区画し、基本区画2
を、キッチンユニットK、バスユニットBを備えた構成
とすることにより、基本区画2が簡単なユニット構成に
なって、工業化を図り易い形態とすることができる。ま
た、これらキッチンユニットK、バスユニットBを下屋
4の下方に配設することにより、当該ユニットK,B
は、上方に連結されるユニットがない基本区画2として
自由区画3から独立した効率的な配置とすることがで
き、よって、下屋4の下方以外を、自由区画3としてこ
れを構造用パネルで構成することにより、ユニット住宅
としての設計上の自由度を高めることができる。
【0028】さらに、1階の自由区画3内に天井高の低
い和室15を配設し、この和室15の上に、収納空間と
なる蔵室16aを配設したので、当該蔵室16aを広く
とることができるとともに、キッチンユニットK、バス
ユニットBに関係なく、効率的に配置することができ、
よってユニット住宅としての設計上の自由度を高めるこ
とができる。また、和室15は天井高を一定以上高くす
る必要がないので、蔵室16aの上の上階の天井高に大
きい影響を及ぼすことがなく、また、蔵階部分のうち、
蔵室16a以外の部分は吹き抜けとすることができるの
で、居間7の天井を高くすることができる。また、下屋
4の下方に配設される基本区画2を北側に配置したの
で、住宅の北側部分が低くなって、北側斜線に対応した
ものとなるので、ユニット住宅としての設計が容易なも
のとなる。
【0029】加えて、基本区画2をキッチンユニット
K、バスユニットB等の水回りユニットで構成し、自由
区画3を構造用パネルで構成したことにより、基本区画
2は付加価値の高い内装の施されたユニットとして輸送
するので、輸送効率の低下を防ぐことができ、一方、自
由区画3については輸送効率の良好な構造用パネルで構
成するので、すべてをユニットとして構成したものに比
べ、全体として輸送効率が向上する。
【0030】特に、自由区画3の構造材を構造用パネル
で構成することにより、構造用パネルは立て並びや積み
重ね状態で輸送可能であるから、自由区画3部分の輸送
効率が格段に向上するとともに、構造用パネルは工場生
産方式で、大型連結パネル化して製作しておくことも可
能であるので、建屋1全体をユニットで構成しなくて
も、十分に高度工業化に適した構造様式の住宅となる。
【0031】また、基本区画2を構成する各ユニットの
構造材を構造用パネルで構成するとともに、自由区画3
の構造材も構造用パネルで構成したことにより、全体が
同じ構造用パネルで構成されるので、構造用パネルどう
しの接合に既存の接合方法を採用することができる。
【0032】図6から図10は本発明の工業化住宅の第
2実施例を示すものである。これらの図に示す工業化住
宅においては、建屋1の基本区画2に配置するキッチン
ユニットKとバスユニットBが、第1実施例と比べて左
右方向(東西方向)に入れ替えて配置されており、該ユ
ニットK,B間には玄関三和士35が設けられている。
そして、これらユニットK,Bおよび玄関三和士35が
下屋4の下方に配設されいてる。
【0033】また、1階の自由区画3には、南側に和室
15が、東側に居間7が設けられ、自由区画3である蔵
階16には、図7に示すように、和室15の上に蔵室1
6aが設けられている。そして、この蔵室16aの天井
高さ位置と、1階の居間7の天井高さ位置とが等しくさ
れている。また、1階からの階段の登り口には、踊り場
36が設けられており、この踊り場36の西側には、ト
イレ37と洗面台38とが配設されている。自由区画3
である2階には、図8に示すように、それぞれ室27,
28,29、トイレ30が設けられている。なお、本実
施例においても、基本区画2を構成するユニットK,B
の構造材および自由区画3を構成する構造材はいずれも
構造用パネルで構成されている。
【0034】本第2実施例においては、前記第1実施例
と同様の効果を得ることができるのは勿論のこと、基本
区画2に玄関三和士35を設けたので、自由区画3に玄
関三和士35を設ける必要がなくなり、よって、1階の
自由区画3の設計の自由度を高めることができる。
【0035】なお、上記第1および第2実施例において
は、基本区画2を構成する各ユニットの構造材および自
由区画3を構成する構造材を木質系の構造用パネルで構
成した例を示したが、本発明はこれに限らず、例えば、
基本区画を構成する各ユニットの構造材を鉄骨で構成す
る、いわゆる鉄骨ユニットとして構成してもよい。ま
た、基本区画2を鉄骨ユニットで、自由区画3を構造用
パネルで構成してもよい。さらに、自由区画3もユニッ
トで構成してもよいが、輸送効率の点からは実施例で示
したような構造用パネル、あるいはその他の構造材で構
成するのが望ましい。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の工業化住
宅によれば、以下のような優れた効果を奏する。請求項
1の工業化住宅によれば、複数個のユニットを備えた基
本区画を、少なくともキッチンユニット、バスユニット
等の複数の水回りユニットを備えた構成としたので、基
本区画が簡単なユニット構成になって、工業化を図り易
い形態とすることができる。また、これら水回りユニッ
トを下屋の下方に配設したので、当該水回りユニット
は、上方に連結されるユニットがない基本区画として自
由区画から独立した効率的な配置とすることができ、よ
って該自由区画をユニットまたはユニット以外の構造材
で構成することにより、ユニット住宅としての設計上の
自由度を高めることができる。
【0037】請求項2の工業化住宅によれば、自由区画
内に和室等の天井高の低い低天井高室を配設し、この低
天井高室を有する階とその上階との間に、収納空間とな
る蔵室を有する蔵階を配設し、前記蔵室を前記低天井高
室の直上に配設したので、蔵室を広くとることができる
とともに、蔵階を基本区画を構成する水回りユニットと
関係なく、効率的に配置することができ、よって、ユニ
ット住宅としての設計上の自由度を高めることができ
る。また、和室等の低天井高室は、天井高を一定以上高
くする必要がないので、蔵室の上の階の室の天井高に大
きい影響を及ぼすことがなく、また、蔵階部分のうち、
蔵室以外の部分は吹き抜けとすることができるので、居
間などのように一般の室より高い天井とするのが望まし
い室の天井を高くすることができる。
【0038】請求項3の工業化住宅によれば、自由区画
の構造材を構造用パネルで構成したので、当該構造用パ
ネルが立て並びや積み重ね状態で輸送可能となり、よっ
て、自由区画部分の効率輸送が格段に向上するととも
に、構造用パネルは工場生産方式で、大型連結パネル化
とて製作しておくことも可能なので、工業化に適した構
造様式の住宅となる。
【0039】請求項4の工業化住宅によれば、基本区画
を構成する各ユニットの構造材を、構造用パネルで構成
したので、自由区画を構造用パネルで構成した場合に、
全体が同じ構造用パネルで構成されることになり、よっ
て構造用パネルどうしの接合に既存の接合方法を採用す
ることが可能となるので、住宅の施工が容易になる。
【0040】請求項5の工業化住宅によれば、各ユニッ
トを鉄骨ユニットで構成したので、軸組が鉄骨となる建
屋を建築する際に、基本区画および自由区画全体を鉄骨
軸組の建屋として構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の工業化住宅を示すもの
で、1階の平面図である。
【図2】同、蔵階の平面図である。
【図3】同、2階の平面図である。
【図4】本発明の第1実施例の工業化住宅を示すもの
で、建屋を北側から見た正面図である。
【図5】同、建屋を西側から見た側面図である。
【図6】本発明の第2実施例の工業化住宅を示すもの
で、1階の平面図である。
【図7】同、蔵階の平面図である。
【図8】同、2階の平面図である。
【図9】本発明の第2実施例の工業化住宅を示すもの
で、建屋を北側から見た正面図である。
【図10】同、建屋を西側から見た側面図である。
【符号の説明】
1 建屋 2 基本区画 3 自由区画 4 下屋 15 和室(低天井高室) 16 蔵階 16a 蔵室 K キッチンユニット B バスユニット

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数個のユニットを備えた基本区画と、
    ユニットまたはユニット以外の構造材で構成される自由
    区画とからなる工業化住宅であって、 前記基本区画は、少なくともキッチンユニット、バスユ
    ニット等の複数の水回りユニットを備えるとともに、下
    屋の下方に配設されていることを特徴とする工業化住
    宅。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の工業化住宅において、前
    記自由区画内に和室等の天井高の低い低天井高室が配設
    され、この低天井高室を有する階と、その上階との間に
    は、収納空間となる蔵室を有する蔵階が配設され、前記
    蔵室が前記低天井高室の直上に配設されていることを特
    徴とする工業化住宅。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の工業化住宅にお
    いて、前記自由区画の構造材が構造用パネルで構成され
    ていることを特徴とする工業化住宅。
  4. 【請求項4】 請求項1から3のいずれかに記載の工業
    化住宅において、前記各ユニットの構造材が構造用パネ
    ルで構成されていることを特徴とする工業化住宅。
  5. 【請求項5】 請求項1または2記載の工業化住宅にお
    いて、前記各ユニットが鉄骨ユニットで構成されている
    ことを特徴とする工業化住宅。
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