JPH0872575A - 傾斜軸式の変速機操作装置 - Google Patents

傾斜軸式の変速機操作装置

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JPH0872575A
JPH0872575A JP23411994A JP23411994A JPH0872575A JP H0872575 A JPH0872575 A JP H0872575A JP 23411994 A JP23411994 A JP 23411994A JP 23411994 A JP23411994 A JP 23411994A JP H0872575 A JPH0872575 A JP H0872575A
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JP
Japan
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shaft
axis
shift
select
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JP23411994A
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English (en)
Inventor
Kaoru Okita
薫 沖田
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Hi Lex Corp
Original Assignee
Nippon Cable System Inc
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 ボール−ソケット軸受けからなる第1軸受け
20と、回転軸受けからなる第2軸受け21とによって
規定される第1軸R1廻りに回転自在に設けられる、実
質的にL字状のセレクト部材22と、そのセレクト部材
22によって、前記第1軸受けの中心点Xを通りかつ第
1軸R1と斜めに交差するように規定される第2軸R2
廻りに回転自在に設けられるシフト部材35と、シフト
部材35に固定されるチェンジレバー37とを有し、前
記セレクト部材22が第2軸R2を規定するシャフト部
23と、その一端を回転自在に支持する連結部24とか
らなり、シャフト部23がシフト部材35の一部を構成
すると共に、チェンジレバーのレバー中心軸Lが、前記
中心点Xまたはその近くを通る傾斜軸式の変速機操作装
置の構成。 【効果】 各構成要素およびそれらの連結部の構成が簡
単であり、全体をコンパクトに構成することができ、し
かも操作フィーリングが優れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は傾斜軸式の変速機操作装
置に関する。さらに詳しくは、セレクト部材の回転中心
が、操作対象である押し引きコントロールケーブル(以
下、単にケーブルという)の配索方向に対して傾斜して
いるタイプの変速機操作装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、FF式小型自動車やFR式または
RR式のバス、トラックなどにおける変速機を遠隔操作
する手段として、チェンジ(シフト)レバーの左右・前
後の傾倒操作を2本のケーブルの押し引き操作を介して
それぞれ独立にトランスミッションに伝えるケーブル式
変速操作装置が採用されている。この場合、レバーの前
後の傾倒運動をケーブルの軸方向の動きに伝えるのは容
易であるが、左右の傾倒運動は何らかの手段でその動き
と直角方向のケーブルの軸方向の動きに変換する必要が
ある。
【0003】たとえば図9に示す従来公知の装置Y1
は、ボールジョイント51で支持されているチェンジレ
バー52から横向きにセレクト軸53を突出し、その先
端をベルクランク54と連結することにより上記の変換
を行っている。なおベルクランク54は左右方向に延び
る固定軸55によって回転自在に支持されており、セレ
クト軸53の先端56は球面状に構成すると共に、ベル
クランク54のアーム57のボス58に対して軸方向摺
動自在に挿入したソケット部材59内に、ボール−ソケ
ット連結している。それによりチェンジレバー52を左
右方向(矢印P−Q)に傾倒することにより、ベルクラ
ンク54を介してセレクトケーブル用のロッド60を押
し引き操作することができ、また前後方向(矢印R−
S)に傾倒することにより、シフトケーブル用のロッド
61を押し引き操作することができる。
【0004】他方、特開平4−15363号公報あるい
は特開平6−55951号公報は、いわば傾斜軸式の操
作装置を開示している。たとえば後者の場合は、図10
に示すように、環状のセレクト部材62を前後方向に対
して傾斜している第1軸R1廻りに回転自在に支持し、
そのセレクト部材62に対して固定された横向きの第2
軸R2廻りに回転自在となるように、シフト部材63を
支持している。この装置Y2は、シフト部材63に固定
したチェンジレバー64を左右に傾倒させると、セレク
ト部材62が第1軸R1廻りに回転し(図10の状
態)、セレクト部材62の下方に延びるセレクトアーム
65が斜め方向に回動する。そしてその動きの前後方向
の成分が、セレクトケーブル66を軸方向に操作するよ
うにしている。そのとき第2軸R2も斜め方向に回転す
るが、シフト部材63が第2軸R2まわりに回動してそ
の前後方向の成分を吸収し、シフトケーブル67には影
響を与えないようになっている。またチェンジレバー6
4の前後方向の傾倒操作は、シフト部材63が第2軸R
2廻りに回転することにより、シフト部材の下方に突出
するシフトアームを介してそのままシフトケーブル67
の前後方向の動きとして伝えられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記ベルクランク式の
装置は、全体がコンパクトに構成できるが、ベルクラン
ク54のアーム57に対し、セレクト軸53の先端56
を回転自在かつ摺動自在に連結するので、連結部の構造
が複雑になる。また前記傾斜軸式の装置は、各構成要素
がそれぞれ両端支持でしっかりと支持され、連結部も単
純な回転軸受け構造になっているが、全体が大掛かりと
なる問題がある。本発明はこれらの従来の装置の問題を
解消し、連結部の構造が簡単な傾斜軸式の装置の利点を
維持しながら、各構成要素を簡単にし、操作フィーリン
グを向上させ、しかもベルクランク式の装置と同程度に
コンパクトに構成しうる、変速機操作装置を提供するこ
とを技術課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の傾斜軸式の変速
機操作装置は、セレクトケーブルに連結されるセレクト
部材が、ケーブルが延びている前後方向に対して斜め方
向の第1軸廻りに回転自在となるようにフレーム上に支
持され、シフトケーブルに連結されるシフト部材が、左
右方向に延びる第2軸廻りに回転自在となるように前記
セレクト部材によって支持され、前記シフト部材に上下
方向に延びるチェンジレバーの基端部が固定されている
傾斜軸式の変速機操作装置であって、前記セレクト部材
が、前記第2軸を規定するシャフト部とそのシャフト部
に交差する連結部とから、実質的にL字状の形態に構成
されると共に、シャフト部および連結部の自由端がそれ
ぞれフレーム上に回転自在に支持されており、それによ
りシャフト部の支持部で前記第1軸と第2軸とが交差し
ていることを特徴としている。なおここにいう「前
後」、「左右」、「上下」などの用語は、単に各要素の
相対的な位置関係を容易に理解できるようにするために
用いているだけであり、設置状態、とくに自動車の車体
との関係を規定するものではない。
【0007】このような装置では、前記チェンジレバー
の上端のノブ中心と、シフト部材におけるシフトケーブ
ルとの連結部とを結ぶレバー中心軸が、第1軸と第2軸
の交差部を含み、かつ左右軸と直交する平面内にあるも
のが好ましい。また前記セレクト部材のシャフト部と連
結部とが分離し、かつ両者を第2軸廻りに回転自在に連
結すると共に、シャフト部の自由端を、フレームによ
り、ボール−ソケット結合で支持させることにより、前
記シャフト部がシフト部材を兼ねるようにすることがで
きる。他方、前記セレクト部材のシャフト部と連結部と
を固定し、かつシフト部材をシャフト部の廻りに回転自
在に設けることもできる。
【0008】
【作用】レバーを左右方向に傾倒すると、セレクト部材
が第1軸廻りに回転し、その前後方向の成分がセレクト
ケーブルを押し引き操作する。そのときレバーおよびシ
フト部材は第1軸廻りに回転しようとするが、第2軸廻
りに回転するので、単に第1軸と第2軸の交点を中心と
して横方向に傾くだけの動きにとどまり、シフトケーブ
ルに影響を与えない。レバーをもとの中立位置から、あ
るいはいずれかの方向にセレクトした状態から、前後方
向に傾倒させると、シフト部材が第2軸廻りに回転し、
シフトケーブルを押し引き操作することができる。この
ものはセレクト部材が実質的にL字状に構成されている
ので、構成がシンプルである。また、その横向きのシャ
フト部にシフト部材を設けるので、チェンジレバーの中
心軸と、第1軸と第2軸の交点とを近接させることがで
き、操作フィーリングを向上させうる。
【0009】とくにチェンジレバーの中心軸が、第1軸
と第2軸の交差部を含み、左右軸に直交する平面内にあ
る場合は、操作フィーリングが一層向上する。前記セレ
クト部材のシャフト部がシフト部材を兼ねる実施態様
は、全体としては従来のベルクランク式の装置とほぼ同
じ程度の簡単な構成を実現できる。またシャフト部の外
周にシフト部材を回転自在に設ける実施態様では、連結
部の構成が簡単になる。
【0010】
【実施例】つぎに図面を参照しながら本発明の装置の実
施例を説明する。図1は本発明の装置の一実施例を示す
要部斜視図、図2はその装置の全体を示す平面図、図3
はその装置の要部を示す平面断面図、図4および図5は
それぞれその装置の正面図および側面図、図6はその装
置のセレクト操作状態を示す要部平面図、図7および図
8はそれぞれ本発明の装置の他の実施例を示す概略斜視
図である。
【0011】まず図2を参照して装置の全体を説明す
る。図2において、符号1は自動車の運転席と助手席の
間のトンネルケースなどに固着されるベースフレームで
ある。ベースフレーム1の前側(図1の右側)の立壁2
には、それぞれベースフレーム1の前後方向に延びるセ
レクトケーブル3およびシフトケーブル4の導管5、6
がケーブルキャップ7、8により固定されている。ケー
ブルキャップにはソケット状の凹部9、10が形成され
ており、それぞれガイドパイプ11、12の端部の膨大
部13、14を包み込んでボール−ソケット結合を構成
している。ガイドパイプ11、12内にはそれぞれロッ
ド15、16の一端側が摺動自在に、かつ自軸廻りに回
動自在に挿入されている。ロッドの端部にはそれぞれセ
レクトケーブル3およびシフトケーブル4の内索17、
18が連結されている。以上の構成は前記従来の装置と
実質的に同じである。
【0012】ベースフレーム1の後方の上面には、ブラ
ケット19がボルトなどで取りつけられている(図4、
図5参照)。ベースフレーム1およびブラケット19は
ここではいずれも金属薄板の成形品であり、ブラケット
19自体、あるいはそれとベースフレーム1とが結合し
たものが特許請求の範囲にいう「フレーム」を構成して
いる。ブラケット19の上面後方にはソケット−ボール
継ぎ手用のソケット軸受けからなる第1軸受け20が設
けられており、その前方左側には通常の回転軸受けであ
る第2軸受け21が取りつけられている。そして両者に
より、ベースフレーム1の前後方向(ケーブルの配索方
向)に対して45度の角度で、かつ水平面内にある第1
軸(回転中心)R1を規定することができる。なおベー
スフレーム1やブラケット19は合成樹脂で成型しても
よく、またダイカストの一体成形品であってもよい。そ
れらの場合は第1軸受け20を一体に組み込むこともで
きる。また図1の実施例では、第1軸受け20の中心線
は基本的には左右方向に延びているが、その中心点X廻
りにいずれの方向の回転も許すものであるので、基本的
に直線廻りの回転のみを許す第2軸受け21と共に、斜
め方向に延びる第1軸R1の両端支持軸受けを構成する
ことができる。そのため前記中心点Xは第1軸R1と第
2軸R2の交点になっている。図1の実施例では第2軸
受け21を第1軸受け20の前方左側に設けているが、
第2軸R2を斜めに設定することができればよいので、
たとえば前方右側、あるいは後方右側、後方左側に設け
てもよい。
【0013】第1軸受け20および第2軸受け21は、
図3に示すように、平面図でL字状のセレクト部材22
の両端部を第1軸R1廻りに回転自在に支持している。
セレクト部材22は本実施例では、中立位置で左右方向
に延びるシャフト部23と、その一端にシャフト部の中
心軸R2に対して回転自在に連結された連結部24とか
らなる。シャフト部23の一端は、ボール要素25を介
して前記第1軸受け20内に点X廻りにあらゆる方向に
回転できるように支持されており、他端は連結部24の
ボス26内に、ブッシュ27を介して自軸まわりに回転
自在に支持されている。連結部24は曲げ形成した金属
板の一端に、ピン28を溶接などで固定したものであ
り、そのピン28は第2軸受け21内にブッシュ29を
介して回転自在に支持されている。なおシャフト部23
を受ける前記ボス26の近辺とピン28の廻りとは、1
35度の角度を呈するように折り曲げられている。
【0014】さらに図1〜3の実施例では、第2軸受け
21と連結部24との間に、常時セレクト部材22を中
立位置に戻す付勢力を与えるためのねじりコイルバネ3
0が介在されている。そのバネ30の両端はまっすぐに
延ばされて、第2軸受け21に設けた突起31と連結部
24に設けた突起32を挟むように配置されている。な
おシフトチェンジを中立位置に戻すように付勢するバネ
としては、トランスミッション側に設けている車種もあ
るが、その場合はねじりコイルバネ30や突起31、3
2などはここでは不要である。図1に示すように、連結
部24の下方にはセレクトアーム33が延長されてお
り、その端部にボールジョイント33aを介してセレク
トケーブル用のロッド15が連結されている。そのセレ
クトケーブル用のボールジョイント33aの中心点M
は、図3に示すように、中立状態においては第1軸R1
の真下にある。
【0015】他方、前記シャフト部23の外周には、図
1に示すように板状のシフトアーム34が固定されてお
り、シャフト部23とシフトアーム34とでシフト部材
35を構成している。シフトアーム34の下端には、ボ
ールジョイント36を介してシフトケーブル用のロッド
16が連結されている。このシフトケーブル用のボール
ジョイント36の中心点Nは、図4〜5に示すように、
中立状態において、第1軸R1と第2軸R2の交点Xの
真下にある。またシフトアーム34の上部には、中立位
置でほぼ上下方向に延びるチェンジレバー(シフトレバ
ー)37が固定されている。本実施例では、前記シャフ
ト部23の一端をボール−ソケット結合でブラケット1
9上に支持すると共に、他端を連結部24のボス26に
より回転自在に支持することにより、シャフト部23が
連結部24とは独立して自軸(第2軸)廻りに回転自在
となるようにしている。そのため、シャフト部23は第
1軸R1の廻りに回動するセレクト部材22の一部を構
成すると共に、第2軸R2廻りに回動するシフト部材3
5の要素を兼ねていることになる。
【0016】また本実施例では、図4に示すチェンジレ
バー37の上端のノブ38とシフトアーム34の下端の
ボールジョイント36の中心Nを結ぶ線L、すなわちレ
バー中心軸が、第1軸R1と第2軸R2の交点Xの近く
を通っている。すなわち図4および図5に示すように、
レバー中心軸Lは交点Xを通りかつ左右軸に直交する平
面(図4では紙面に直角でLを通る)の上にある。なお
場合により、レバー中心軸Lが交点Xを通るようにして
もよい。
【0017】上記のごとく構成される装置のチェンジレ
バー37を中立位置から図1の矢印Q方向に傾けようと
すると、図6に示すように、セレクト部材22は第1軸
R1廻りに矢印W1方向に回転し、セレクトアーム33
も同方向に回転するので、その前後方向の成分sによ
り、セレクト用ロッド15を矢印F方向に引き操作する
ことができる。逆に矢印P方向に傾けようとすると、セ
レクト部材22は矢印W2方向に回転し、セレクトアー
ム33の揺動の前後方向の成分rにより、セレクト用ロ
ッド15を矢印G方向に押すことができる。なお図4に
示すセレクトアーム33の左右方向の振動成分p1、q
1は、図2のガイドパイプ11の根元部における揺動で
吸収される。
【0018】またチェンジレバー37は本来、図6の想
像線37aのように斜め方向に傾こうとするが、シャフ
ト部23が連結部24に対して第2軸R2廻りに回転可
能であるので、たとえばH型に構成されるゲートに沿っ
て案内されるチェンジレバー37は左右方向に傾倒さ
れ、実線で示す位置にくる。そのためシフトアーム34
も前後方向には触れない。なお図4のようにシフトアー
ム34は左右に振れるが、シフトケーブル用のロッド1
6は図2のガイドパイプ12の根元部を中心として揺動
するので、左右方向の移動の成分p2、q2が吸収され
る。
【0019】つぎにチェンジレバー37を中立位置から
前後方向(図1の矢印R、S方向)に傾けようとすると
きは、図5に示すように、両端が支持されているシャフ
ト部23が第2軸R2廻りに回転する。それによりシフ
トアーム34も前後方向に回動し、シフトケーブル用ロ
ッド16を押し引き操作する。そのとき連結部材24は
回動しない。チェンジレバー37を一旦、セレクト方向
(矢印P、Q)に傾けた後、さらに矢印R、S方向にシ
フト操作する場合も実質的に同じである。
【0020】上記チェンジレバー37のいずれの方向の
操作に関しても、レバー中心軸Lが第1軸R1と第2軸
R2の交点Xの近くを通っているので、操作フィーリン
グがよい。さらに本実施例では中立状態でセレクトケー
ブル用のボールジョイント33aの中心点Mが第1軸R
1の真下にあり、シフトケーブル用のボールジョイント
36の中心点Nが交点Xの真下にあるので、ロッド連結
部の前後左右の振れが平均化され、一層操作フィーリン
グがよい。すなわち使用者は、中間をボールジョイント
によって支持されたチェンジレバーを操作して、下端の
抵抗体を動かすのとほぼ同様の軽快な操作感をうること
ができる。
【0021】また図1と図9と比較すればわかるよう
に、本発明の装置は従来のベルクランク式の変速機操作
装置と構成要素が似ており、ベルクランクの回転中心が
ボールジョイント軸受けの中心を通るように傾斜してい
ること、およびベルクランクとシャフトの連結部が軸方
向に動かないことを除けば、ほとんど同じである。この
ように上記本発明の操作装置は、傾斜軸式の操作装置の
利点を保持しつつ、従来のベルクランク式の操作装置と
ほぼ同様の簡単な構成を実現したものであり、さらに製
造工程も簡単である。
【0022】前記図1などの実施例では、シャフト部2
3がセレクト部材22の要素とシフト部材35の要素と
を兼ねているが、図7に示すように、セレクト部材22
aを両端で支持されるL状の部材とし、これと別個のパ
イプとシフトアームとからなるシフト部材35aをその
シャフト部23aの廻りに回転自在に設けるようにする
こともできる。その場合はシャフト部23aの一端をボ
ール−ソケット結合で支持する必要がなく、前述の第1
軸受け20に代えて、第1軸R1を回転中心とする回転
軸受け20aを採用することができる。すなわちセレク
ト部材22aは両端をそれぞれ単に直線(第1軸)R1
廻りに回転するように支持すればよい。このものも図1
などに示す装置と同じ作用効果を奏する。
【0023】前記実施例ではいずれも第1軸R1が水平
面内に位置しているが、図8に示すように、垂直面K内
でケーブルの軸心に対して角度θ(通常45度)で斜め
になるように配置してもよい。なおこの実施例の各要素
は図1の実施例と実質的に同じであるので、同じ符号を
付して説明を略する。このものも図1などの装置と同一
の作用効果を奏する。さらに第1軸R1は水平面および
垂直面の両方向に対して傾斜させるようにしても同じで
ある。前記実施例では第1軸R1と第2軸R2とが45
度の角度で交差しているが、交差角度は一般的に35〜
55度の範囲で選択することができる。ただし45度の
場合がもっとも効率がよい。
【0024】さらに前記実施例では、ロッドと各アーム
をボールジョイントで連結しているが、通常のピンジョ
イントで連結してもよい。またシフト部材に下方に延ば
したシフトアームを一体に設けているが、シフトケーブ
ル用のロッドを直接チェンジレバーに連結するようにし
てもよい。その場合はシフトレバーの一部がシフトアー
ムを兼用することになる。またセレクトアームについて
も上向きに延ばすようにしてもよい。
【0025】
【発明の効果】本発明の操作装置は、要素同士の回転連
結部の構成が簡単であり、しかも各要素をシンプルにで
きるので、製造が容易であり、全体をコンパクトに構成
することができる。さらにレバー中心軸が第1軸と第2
軸の交点の近くを通っているので、操作フィーリングが
よい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の操作装置の一実施例を示す要部斜視図
である。
【図2】図1の装置の全体を示す平面図である。
【図3】図1の装置の要部を示す平面断面図である。
【図4】図1の装置の要部正面図である。
【図5】図1の装置の要部側面図である。
【図6】図1の装置のセレクト操作状態を示す要部平面
図である。
【図7】本発明の装置の他の実施例を示す概略斜視図で
ある。
【図8】本発明の装置のさらに他の実施例を示す概略斜
視図である。
【図9】従来の変速機操作装置の一例を示す概略斜視図
である。
【図10】従来の傾斜軸式の変速機操作装置の一例を示
す概略斜視図である。
【符号の説明】
1 ベースフレーム 3 セレクトケーブル 4 シフトケーブル 19 ブラケット 20 第1軸受け 21 第2軸受け R1 第1軸 R2 第2軸 22 セレクト部材 23 シャフト部材 24 連結部 33 セレクトアーム 34 シフトアーム 35 シフト部材 37 チェンジレバー L レバー中心軸 X 交点(中心点) 20a 回転軸受け 22a セレクト部材 23a シャフト部材 35a シフト部材

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セレクトケーブルと連結されるセレクト
    部材が、ケーブルが延びている前後方向に対して斜め方
    向の第1軸廻りに回転自在となるようにフレーム上に支
    持され、シフトケーブルと連結されるシフト部材が、基
    準状態において左右方向に延びる第2軸廻りに回転自在
    となるように前記セレクト部材によって支持され、かつ
    シフト部材に上下方向に延びるチェンジレバーの基端部
    が固定されている傾斜軸式の変速機操作装置であって、 前記セレクト部材が、前記第2軸を規定するシャフト部
    と、そのシャフト部に対して交差する連結部とから、実
    質的にL字状の形態に構成されると共に、シャフト部お
    よび連結部の自由端がそれぞれフレーム上に回転自在に
    支持されており、それによりシャフト部の支持部で前記
    第1軸と第2軸とが交差している、傾斜軸式の変速機操
    作装置。
  2. 【請求項2】 前記チェンジレバーの上端のノブ中心
    と、シフト部材におけるシフトケーブルとの連結部中心
    とを結ぶレバー中心軸が、前記第1軸と第2軸の交差部
    を含み、かつ左右軸と直交する平面内にある請求項1記
    載の装置。
  3. 【請求項3】 前記セレクト部材のシャフト部と連結部
    とが分離され、かつ両者が第2軸廻りに相対的に回転自
    在に連結されると共に、シャフト部の自由端が、フレー
    ムにより、ボール−ソケット結合で支持されており、そ
    れにより前記シャフト部がシフト部材の一部を兼ねてい
    る請求項1または2記載の装置。
  4. 【請求項4】 前記セレクト部材のシャフト部と連結部
    とが固定され、かつシフト部材がシャフト部の廻りに回
    転自在に設けられている請求項1または2記載の装置。
  5. 【請求項5】 セレクトケーブルと連結されるセレクト
    部材が、ケーブルが延びている前後方向に対して斜め方
    向の第1軸廻りに回転自在となるようにフレーム上に支
    持され、シフトケーブルと連結されるシフト部材が、基
    準状態において左右方向に延びる第2軸廻りに回転自在
    となるように前記セレクト部材によって支持され、かつ
    シフト部材に上下方向に延びるチェンジレバーの基端部
    が固定されている傾斜軸式の変速機操作装置であって、 前記セレクト部材が、前記第2軸を規定するシャフト部
    と、そのシャフト部に対して交差し、かつ第2軸廻りに
    相対的に回転自在に連結される連結部とから構成される
    と共に、シャフト部がシフト部の一部を兼ねると共にシ
    ャフト部の自由端がフレームに対し、ボール−ソケット
    結合で支持され、前記連結部の自由端がフレーム上に第
    1軸廻りに回転自在に支持されており、それによりシャ
    フト部の支持部で前記第1軸と第2軸とが交差してい
    る、傾斜軸式の変速機操作装置。
JP23411994A 1994-09-02 1994-09-02 傾斜軸式の変速機操作装置 Pending JPH0872575A (ja)

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JP23411994A Pending JPH0872575A (ja) 1994-09-02 1994-09-02 傾斜軸式の変速機操作装置

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JP (1) JPH0872575A (ja)

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