JPH0872414A - カラー感熱記録方法 - Google Patents

カラー感熱記録方法

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JPH0872414A
JPH0872414A JP6211115A JP21111594A JPH0872414A JP H0872414 A JPH0872414 A JP H0872414A JP 6211115 A JP6211115 A JP 6211115A JP 21111594 A JP21111594 A JP 21111594A JP H0872414 A JPH0872414 A JP H0872414A
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JP
Japan
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color
yellow
coloring layer
thermosensitive coloring
heating
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JP6211115A
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English (en)
Inventor
Hitoshi Saito
斉藤  均
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0872414A publication Critical patent/JPH0872414A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/315Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective application of heat to a heat sensitive printing or impression-transfer material
    • B41J2/32Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective application of heat to a heat sensitive printing or impression-transfer material using thermal heads

Landscapes

  • Electronic Switches (AREA)
  • Heat Sensitive Colour Forming Recording (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な回路構成で、プリントに要する時間を
増加させずに、カラー感熱記録紙に黒文字とフルカラー
画像とを記録する。 【構成】 イエローの階調数をマゼンタ、シアンより少
なくし、イエロー感熱発色層を最高濃度に発色させるの
に必要な階調加熱用駆動パルスの個数を減らす。イエロ
ーの記録中に黒文字を記録する場合に、マゼンタ又はシ
アンが最高濃度に発色するパルスと同数の階調加熱用駆
動パルスをサーマルヘッドに与え、イエロー、マゼン
タ、シアンの各感熱発色層を最高濃度に発色させる。こ
の3色の混色により黒文字が表現される。 【効果】 イエロー、マゼンタ、シアンのプリント時に
用いられる階調加熱用駆動パルスの最大個数を同じにし
たから、黒文字の記録のための特別な回路が不要であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フルカラー画像と黒文
字とが混在した画像を記録するためのカラー感熱記録方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】支持体上にシアン感熱発色層,マゼンタ
感熱発色層,イエロー感熱発色層を順次層設したカラー
感熱記録紙が知られている。このカラー感熱記録紙に、
フルカラー画像を記録する場合、サーマルヘッドでイエ
ロー感熱発色層にイエロー画像を記録(プリント)し、
この記録後に420nmの波長域の紫外線を照射してイ
エロー感熱発色層を光定着する。次に、マセンタ感熱発
色層にマゼンタ画像を記録してから、365nmの紫外
線を照射してマゼンタ感熱発色層を光定着する。最後
に、シアン感熱発色層にシアン画像を記録する。
【0003】黒文字のタイトルをフルカラー画像に嵌め
込み合成したりすることが多いが、この黒文字はシア
ン,マゼンタ,イエローによる減色法混色で表現される
から、記録時に色ずれが発生すると、黒文字に色の滲み
が生じることになる。このため、例えば、特開平4−2
86687号公報では、イエロー画像の記録時に、シア
ン,マゼンタ,イエローの各色が全て最高濃度に発色す
る最高熱エネルギーをカラー感熱記録紙に与えることに
より、これら3色を同時に発色させて黒文字を記録する
方法が記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た特開平4−286687号公報に記載されている黒文
字の記録方法では、シアン,マゼンタ,イエローの各色
は、各々同じ階調数で表現されている。この場合には、
例えば256階調の場合には、最高濃度のイエロードッ
ト、マゼンタドット、シアンドットを記録するには、バ
イアス加熱後に、各々255個の階調加熱用駆動パルス
が必要である。従って、イエロー画像の記録と同時に黒
文字を記録するには、黒文字の画素を記録する発熱素子
に、「255」をはるかに越える多数のイエロー記録用
の階調加熱用駆動パルスを供給することが必要である。
これはプリント時間を長くするとともに、シアン、及び
マゼンタの記録とは別の回路が必要になり、サーマルプ
リンタの回路構成が複雑化してコストアップの原因にな
る。
【0005】本発明は、このような課題を解決するため
になされたもので、特別な回路を必要とせず、かつプリ
ントに要する時間を長くすることなく、カラー感熱記録
紙に黒文字を記録するカラー感熱記録方法を提供するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述した課題
を解決するために、イエロー感熱発色層を最高濃度に発
色させる階調加熱用駆動パルスの個数をP1とし、シア
ン感熱発色層及びマゼンタ感熱発色層を最高濃度に発色
させる階調加熱用駆動パルスの個数をP2とした時に、
P1<P2とし、かつ、イエロー感熱発色層を記録する
時にP2個の階調加熱用駆動パルスでサーマルヘッドを
駆動したときに、シアン感熱発色層を最高濃度に発色さ
せる熱エネルギーを発生させることにより、イエロー画
像と同時に黒文字を記録するようにしたものである。
【0007】
【作用】イエローの階調数をマゼンタとシアンよりも少
なくし、イエロー画像の記録時にマゼンタ及びシアンが
最高濃度に発色するパルス数と同数の階調加熱用駆動パ
ルスをサーマルヘッドに与えるとシアン感熱発色層を最
高濃度に発色させることができる。従って、サーマルプ
リンタの記録できる階調数をほとんど変化させずに、イ
エロー画像と黒文字とを記録できる。
【0008】
【実施例】カラー感熱プリンタの概略を示す図2におい
て、アナログ信号であるビデオ信号は、デコーダ10で
赤色,緑色,青色の三色信号に分離され、A/D変換器
11によりデジタル信号に変換される。得られた赤色,
緑色,青色の画像データは、色毎に設けられたフレーム
メモリ12a、12b、12cにそれぞれ書き込まれ
る。フルカラー画像に黒文字を合成する場合は、3色の
画像データをフレームメモリ12a、12b、12cに
それぞれ書き込んでから、黒文字信号をA/D変換器1
1でデジタル信号に変換し、得られた同じ値のデータを
各色のフレームメモリ12a、12b、12cに書き込
む。なお、黒又は任意の色の文字を含むフルカラー画像
の場合には、フルカラー画像だけの場合と同様に、デコ
ーダ10で色分離させればよい。
【0009】記録時には、フレームメモリ12a、12
b、12cから1ライン分の画像データをそれぞれ読み
出して階調制御部13に送る。この階調制御部13は、
赤色、緑色、青色の画像データを、各々256階調のイ
エロー,マゼンタ,シアンの画像データに変換する。そ
して、変換された画像データから、黒文字の画素(黒画
素)を抽出する。この黒画素の画像データ,イエロー画
像データ,マゼンタ画像データ,シアン画像データは、
選択的に取り出され、発熱素子のON・OFFを表す駆
動データに変換される。この駆動データは、ヘッド駆動
部19で駆動パルスに変換されてから、サーマルヘッド
14に送られる。このサーマルヘッド14は、周知のよ
うに多数の発熱素子が主走査方向(プラテンドラム17
の軸方向)に配列されており、これらの発熱素子は記録
すべき画素の発色濃度に応じた熱エネルギーを発生し、
カラー感熱記録紙15を加熱発色させる。
【0010】前記カラー感熱記録紙15は、副走査方向
に回転されるプラテンドラム17の外周に巻き付けられ
ており、モータドライバ18に接続されたモータ16で
副走査方向に回転される。光定着器20は、2本の紫外
線ランプ21a、21bからなる。この2本の紫外線ラ
ンプ21a、21bはそれぞれ発光ピークが420nm
と365nmの紫外線を照射し、図3に示すカラー感熱
記録紙15のイエロー感熱発色層38、及びマゼンタ感
熱発色層37をそれぞれ光定着させる。また、この光定
着器20は、制御部23により発光時間等が制御され
る。
【0011】階調制御部13の一例を示す図4におい
て、フレームメモリ12a、12b、12cからそれぞ
れ読み出された1ライン分の赤色画像データ、緑色画像
データ,青色画像データは、階調制御用ルックアップテ
ーブルメモリ25に送られ、イエロー、マゼンタ、シア
ンの発色特性を考慮して、イエロー画像データ,マゼン
タ画像データ,シアン画像データにそれぞれ変換され
る。これらの画像データは図5の(A)に示すように、
3色用ラインバッファメモリ26に書き込まれる。ここ
で、Yはイエロー,Mはマゼンタ,Cはシアンを表し、
また添え字は主走査方向での位置を表している。
【0012】また、画像データは黒画素判定部27に送
られ、黒文字の画素かどうか判定される。この判定は、
イエロー画像データ,マゼンタ画像データ,シアン画像
データがいずれも256階調の最大値であるときに、こ
の画素を黒画素と判定する。図6に示すように、i番目
の画素が黒画素であるときには、Bi =255,そうで
ない画素に対してはBi =0の黒画像データが与えられ
る。この黒画像データは、図5の(B)に示すように、
黒用ラインバッファメモリ28に書き込まれる。
【0013】イエロー画像データだけはデータ変換回路
31に入力され、ここで256階調を表現する8ビット
データの上位6ビットだけを取り出し、この6ビットデ
ータの上位に2ビット分の0を加算した8ビットデータ
に変換することにより、256階調のイエロー画像デー
タを64階調に変換してから選択部29に送る。マゼン
タ画像データ及びシアン画像データは、そのまま選択部
29に送られる。
【0014】選択部29は、イエロー画像と黒文字の記
録では、黒色ラインバッファメモリ28の黒画像データ
と、イエロー用ラインバッファメモリのイエロー画像デ
ータのうち、数値が大きいものを優先して取り出して比
較器30に送る。マゼンタ画像の記録では、選択部29
はマゼンタ用ラインバッファメモリからのマゼンタ画像
データを取り出して比較器30に送る。シアン画像の記
録では、同様にシアン画像データだけを取り出して比較
器30に送る。比較器30は、選択部29から送られて
きた画像データと、比較データ発生回路32から読み出
した比較データとを順次比較し、各画素の画像データの
濃度階調に応じて、発熱素子のON、OFFを制御する
駆動データに変換する。
【0015】図3は、カラー感熱記録紙15の一例を示
すものである。支持体35の上に、シアン感熱発色層3
6,マゼンタ感熱発色層37,イエロー感熱発色層38
が順次層設されている。この支持体35としては、不透
明なコート紙やプラスチックフイルムが用いられる。ま
た、OHPシートを作製する場合には、透明なプラスチ
ックフイルムが用いられる。
【0016】シアン感熱発色層36は、電子供与性染料
前駆体と電子受容性化合物を主成分として含有し、加熱
されたときにシアンに発色する。マゼンタ感熱発色層3
7としては、最大吸収波長が約365nmであるジアゾ
ニウム塩化合物と、これと熱反応してマゼンタに発色す
るカプラーとを含有している。このマゼンタ感熱発色層
37は、365nm付近の紫外線が照射されると、ジア
ゾニウム塩化合物が光分解して発色能力が失われる。イ
エロー感熱発色層38は、最大吸収波長が約420nm
であるジアゾニウム塩化合物と、これと熱反応してイエ
ローに発色するカプラーとを含有している。このイエロ
ー感熱発色層38は、420nm付近の近紫外線が照射
されると、発色能力が失われる。
【0017】図6は、各感熱発色層36〜38の発色特
性を示すものである。横軸は、カラー感熱記録紙15に
印加される熱エネルギーを表しており、イエロー感熱発
色層38は発色域YT の熱エネルギーで発色し、マゼン
タ感熱発色層37は発色域M T の熱エネルギーで発色す
る。シアン感熱発色層36は発色域CT の熱エネルギー
で発色する。なお、通常の保存状態では、カラー感熱記
録紙15に発色域CTの熱エネルギーが与えられことは
殆どないので、シアン感熱発色層36に対しては光定着
性が与えられていない。もし、必要であれば、別の波長
域の光で定着するジアゾニウム塩化合物とカプラーとを
用いればよい。
【0018】次に、黒文字を含むフルカラー画像の記録
について、図1及び図7〜図10を参照して説明する。
制御部23は、モータドライバ18を介してモータ16
を回転させ、カラー感熱記録紙15をサーマルヘッド1
4が位置するプリント位置へ送る。これとともに、制御
部23は図7に示すように、フレームメモリ12a、1
2b、12cから第1ラインの第1番目の画素の赤色画
像データ、緑色画像データ、青色画像データをそれぞれ
読み出す。
【0019】これら3色の1ライン分の画像データは、
階調制御用ルックアップテーブルメモリ25で各々25
6階調のイエロー画像データ,マゼンタ画像データ,シ
アン画像データに変換されてから、3色用ラインバッフ
ァメモリ26に書き込まれる。また、黒画素判定部27
は、3色画像データの濃度階調が全て255(最高値)
であるかどうかを調べ、もしそうであれば黒画素である
と判定する。この黒画素の場合には、「255」を黒用
ラインバッファメモリ28に書き込み、そうでない場合
には「0」のデータを書き込む。以下、同様に、第2番
目から第n番目の画素について、3色用ラインバッファ
メモリ26と、黒用ラインバッファメモリ28への書込
みを行う。
【0020】カラー感熱記録紙15の記録エリアの先頭
がプリント位置に到達すると、図8、図9に示すよう
に、イエロー画像及び黒文字の記録が開始される。この
プリントでは、まず黒用ラインバッファメモリ28の第
1番目の画像データと、イエロー用ラインバッファメモ
リから読み出してデータ変換回路31でデータ変換した
第1番目のイエロー画像データとが選択部29に送られ
る。このデータ変換は、イエロー画像データの上位6ビ
ットを取り出し、この6ビットの上位に2ビットの
「0」を加えることで行われる。例えば、イエロー画像
データが「255」の場合には「63」に、また「12
7」の場合には「31」に変換される。選択部29は、
2個の画像データのうち、数値が大きいものを取り出し
て比較器30に送る。
【0021】比較器30では、選択部29からの画像
と、比較データ発生回路32からの比較データとを比較
し、前者が等しいか又は大きい場合に、「1」の駆動デ
ータを発生し、小さいときに「0」の駆動データを発生
する。比較データ発生回路32は、最初は比較データが
「0」であるから、画像データのほうが大きく、そのた
めに比較器30からは「1」の駆動データが出力され
る。
【0022】第1番目の画像データの比較が終了する
と、第2番目のイエロー画像データを変換したものと、
第2番目の黒の画像データが選択部29に送られ、この
2つのうち数値の大きいものが取り出される。この取り
出された画像データは、比較器30に送られて比較デー
タ「0」と比較される。このようにして、第1ラインの
各画像データが駆動データに変換されてから、ヘッド駆
動部19に送られる。このヘッド駆動部19は、最初に
パルス幅が極端に長いバイアス加熱用ストローブ信号を
用い、駆動データが「1」が割り当てられた発熱素子
を、バイアス加熱用ストローブ信号と同じパルス幅を持
ったバイアス加熱用駆動パルスで通電する。第1回目の
比較で作成された1ライン分の駆動データは全て「1」
であるから、全ての発熱素子はパルス幅が長いバイアス
加熱用駆動パルスで駆動され、バイアス加熱を行う。こ
のバイアス加熱によって、カラー感熱記録紙15は、イ
エロー感熱発色層38が発色する直前まで加熱される。
【0023】次に、比較データ発生回路32は、比較デ
ータ「1」を発生して比較器30に送り、第2回目の比
較を開始する。この2回目の比較の場合も、前述したよ
うに、選択部29で1ライン分の画像データを取り出
し、各画素毎に比較データ「1」と比較して、駆動デー
タに変換する。ヘッド駆動部19は、パルス幅が短い階
調加熱用ストローブ信号を用い、「1」の駆動データが
与えられた発熱素子を階調加熱用駆動パルスで駆動す
る。これにより、発熱素子が選択的にパルス幅の短い階
調加熱用駆動パルスで駆動され、階調レベル「1」に発
色させる。
【0024】同様にして第3回目〜第256回目の比較
が行われる。この256回の比較によって、各発熱素子
は、1個のバイアス加熱用駆動パルスと、画像データに
応じた個数の階調加熱用駆動パルスが作成される。ここ
で、イエロー画像データの最大値は、「255」から
「63」に変換されているから、この画像データが割り
当てられた発熱素子は、1個の長いバイアス加熱用駆動
パルスと、63個の短い階調加熱用駆動パルスで駆動さ
れ、イエロー感熱発色層38に最高濃度Ymax のイエロ
ードットを記録する。なお、この63個の階調加熱用駆
動パルスでイエロー感熱発色層38が最高濃度Ymax に
発色するように、階調加熱用ストローブ信号のパルス幅
を予め決めてある。
【0025】他方、黒文字の画素には、「255」の画
像データが与えられているから、黒文字を記録する発熱
素子は、1個の長いバイアス加熱用駆動パルスと、25
5個の短い階調加熱用駆動パルスで駆動され、大きな熱
エネルギーBT を発生する。この熱エネルギーは、シア
ン感熱発色層36を最高濃度に発色させるのに充分な熱
エネルギーであるから、イエロー感熱発色層38、マゼ
ンタ感熱発色層37、シアン感熱発色層36も同時に発
色する。これにより、3色の減色法混色によって濃度B
Lの黒ドットがカラー感熱記録紙15に記録される。
【0026】以上のように、イエロー画像の画素では、
最大63個の階調加熱用駆動パルスが用いられ、黒文字
の画素では255個の階調加熱用駆動パルスが用いら
れ、第1ラインにイエロー画像と黒文字とを同時に記録
する。この第1ラインの記録後に、制御部23はモータ
ドライバ18を介してモータ16を回転させ、プラテン
ドラム17を1ライン分回転させる。
【0027】プラテンドラム17を回転させてから、前
述した手順で第2ラインのイエロー画像と黒文字とを同
時に記録する。以下、同様にして、第3ライン以降にイ
エロー画像と黒文字とを記録する。
【0028】プラテンドラム17の回転により、イエロ
ー画像又は黒文字が記録された部分が光定着器20に達
する。イエロー画像の記録時には、この光定着器20内
の紫外線ランプ21aが点灯しているから、420nm
の紫外線がカラー感熱記録紙15に照射される。これに
より、イエロー感熱発色層38に残存しているジアゾニ
ウム塩化合物が分解してイエローの発色能力が失われ
る。
【0029】プラテンドラム17が一回転して記録エリ
アの先頭が再びプリント位置に到達すると、図10に示
すように、マゼンタ画像の記録が開始される。このマゼ
ンタ画像の記録でも、前述したイエロー画像の記録と同
様に、フレームメモリ12から第1ライン目の三色画像
データが第1番目の画素から順番に読み出され、階調変
換されてから3色用ラインバッファメモリ26に書き込
まれる。この場合には黒画素判定部を作動させないか
ら、黒用ラインバッファメモリ28には画像データは書
き込まれない。
【0030】3色ラインバッファメモリ26は、第1番
目の画素から順番に、3色画像データを読み出す。選択
部29は、マゼンタ画像データを取り出して比較器30
に送る。この比較器30は、イエロー画像及び黒文字の
プリントと同様に、「0」〜「255」の比較データを
用いて、1ライン分のマゼンタ画像データを256回比
較する。これにより、図1に示すように、バイアス加熱
用駆動パルスと、マゼンタ画像データに応じた階調加熱
用駆動パルスで各発熱素子が駆動され、第1ライン目が
記録される。例えば、最高濃度MMAX のマゼンタドット
を記録する場合には、255個の階調加熱用駆動パルス
が用いられる。ここで、マゼンタ感熱発色層37は、イ
エロー感熱発色層38よりも発色熱エネルギーが大きい
ため、バイアス加熱用及び階調加熱用駆動パルスのパル
ス幅はイエローの場合よりも広い。
【0031】各発熱素子は、発色域範囲MT内の熱エネ
ルギーをカラー感熱記録紙15に与え、マゼンタ感熱発
色層37を発色させ、カラー感熱記録紙15にマゼンタ
ドットを記録する。同様に、カラー感熱記録紙15を所
定ステップずつ間欠移送しながら、マゼンタ画像の第2
ライン目以降を順番に記録する。このマゼンタ画像を記
録した部分が光定着器20に到達すると、紫外線ランプ
21bから放出された365nmの波長域の紫外線がカ
ラー感熱記録紙15に照射される。これにより、マゼン
タ感熱発色層37が光定着される。このとき、マゼンタ
画像と共に、前述した黒文字を構成するマゼンタ成分
(最高濃度のマゼンタ)も同時に定着される。
【0032】プラテンドラム17が更に1回転し、カラ
ー感熱記録紙15の記録エリアの先頭部分がサーマルヘ
ッド14に到達すると、前述したマゼンタ画像の記録と
同様に、1個のバイアス加熱用駆動パルスと、シアン画
像データに応じた個数の階調加熱用駆動パルスを用い
て、シアン画像を1ラインずつシアン感熱発色層36に
記録する。このシアン画像の記録時も、最高で255個
の階調加熱用駆動パルスを用いて、256階調で記録が
行われる。最高濃度Cmax のシアンドットを記録する場
合は255個の階調加熱用駆動パルスが用いられる。こ
れにより、発色域CT内の熱エネルギーをカラー感熱記
録紙15に印加し、シアン画像を1ラインづずつ記録す
る。以上でフルカラー画像と黒文字とが混在した画像が
プリントされる。
【0033】なお、上述した実施例では、イエロー画像
は階調数がマゼンタ、シアン画像よりも少ないが、イエ
ロー画像は階調数が少なくてもマゼンタ、シアン画像ほ
ど目立たないので、実用上何ら問題はない。また、上述
した実施例ではイエロー画像の階調数を「64」に、マ
ゼンタ、シアン画像の階調数を「256」にしている
が、勿論、これ以外の任意の階調数の組み合わせでもよ
い。さらに、上記実施例は黒文字の記録について説明し
たが、文字以外の黒い画像の記録に対しても本発明を同
様に適用することができる。また、バイアス加熱を1個
の幅広のバイアス加熱用駆動パルスで行っているが、複
数のバイアス加熱用駆動パルスを用いてもよい。
【0034】更に、黒文字に対して、最高階調レベル
「255」を与えているが、これは「64」以上であれ
ばよい。また、上記実施例では、黒文字の画素に対し
て、マゼンタ及びシアンのプリント時に、再度最高濃度
に発色する熱エネルギーが与えられてしまう。これを防
止するには、選択部29で黒文字の画素かどうかを判断
し、黒文字の画素に対しては、マゼンタ又はシアンの画
像データを「0」に置き換えて比較器30に送ればよ
い。こうすると、電力の無駄を防止することができると
ともに、色ズレが生じても黒文字がにじむことがない。
【0035】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、マゼンタ感熱発色層とシアン感熱発色層とを最高
濃度に発色させるための階調加熱用駆動パルスの個数P
1よりも、イエロー感熱発色層を最高濃度に発色させる
ための階調加熱用駆動パルスの個数P2を少なくし、そ
してイエロー画像の記録時に、黒文字の画素を記録する
発熱素子に対しては、P1個の階調加熱用駆動パルスで
駆動して、3個の感熱発色層を同時に発色させるから、
特別な回路を用いることなく、またプリント時間を遅く
することなく、イエロー画像と黒文字とを記録すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるサーマルヘッドの通電状態を示す
説明図である。
【図2】本発明を実施するためのカラー感熱プリンタの
概略図である。
【図3】カラー感熱記録紙の層構造を示す説明図であ
る。
【図4】階調制御部の一例を示すブロック図である。
【図5】黒色用ラインバッファメモリと3色用ラインバ
ッファメモリのデータ格納状態をそれぞれ示す説明図で
ある。
【図6】各感熱発色層の発色特性を示すグラフである。
【図7】ラインバッファメモリへのデータ書込みを示す
フローチャートである。
【図8】本発明によるカラー感熱記録紙への記録手順を
示すフローチャートである。
【図9】イエロー画像及び黒文字の記録手順を示すフロ
ーチャートである。
【図10】マゼンタ画像及びシアン画像の記録手順を示
すフローチャートである。
【符号の説明】
14 サーマルヘッド 15 カラー感熱記録紙 28 黒用ラインバッファメモリ 26 3色用ラインバッファメモリ 31 データ変換回路 36 シアン感熱発色層 37 マゼンタ感熱発色層 38 イエロー感熱発色層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B41J 3/20 117 C

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上にシアン感熱発色層、マゼンタ
    感熱発色層、イエロー感熱発色層が順次層設されてお
    り、一番上にあるイエロー感熱発色層と中間にあるマゼ
    ンタ感熱発色層は異なった波長域の電磁線による光定着
    性を備え、かつ、下層のものほど発色熱エネルギーが高
    い特性を持ったカラー感熱記録紙を使用し各色の画像を
    記録する際に、色に応じて熱エネルギーが異なったバイ
    アス加熱後に、各色によってパルス幅が異なっており、
    かつ画像データに応じた個数の階調加熱用駆動パルスで
    サーマルヘッドの各発熱素子を駆動して、フルカラー画
    像を記録するカラー感熱記録方法において、 イエロー感熱発色層を最高濃度に発色させる階調加熱用
    駆動パルスの個数をP1とし、シアン感熱発色層及びマ
    ゼンタ感熱発色層を最高濃度に発色させる階調加熱用駆
    動パルスの個数をP2とした時に、P1<P2とし、か
    つ、イエロー感熱発色層を記録する時にP2個の階調加
    熱用駆動パルスで発熱素子を駆動したときに、シアン感
    熱発色層を最高濃度に発色させる熱エネルギーを発生さ
    せるようにして、イエロー画像と同時に黒文字を記録す
    ることを特徴とするカラー感熱記録方法。
JP6211115A 1994-09-05 1994-09-05 カラー感熱記録方法 Pending JPH0872414A (ja)

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