JPH0871181A - ゴルフボール - Google Patents

ゴルフボール

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JPH0871181A
JPH0871181A JP6239525A JP23952594A JPH0871181A JP H0871181 A JPH0871181 A JP H0871181A JP 6239525 A JP6239525 A JP 6239525A JP 23952594 A JP23952594 A JP 23952594A JP H0871181 A JPH0871181 A JP H0871181A
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JP
Japan
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ionomer
golf ball
cover
sulfonate
core
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JP6239525A
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English (en)
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Akihiko Hamada
明彦 浜田
Yoshikazu Yabuki
芳計 矢吹
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Sumitomo Rubber Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Rubber Industries Ltd
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Publication date
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Priority to US08/523,892 priority patent/US5679745A/en
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    • A63B37/0003Golf balls
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A63SPORTS; GAMES; AMUSEMENTS
    • A63BAPPARATUS FOR PHYSICAL TRAINING, GYMNASTICS, SWIMMING, CLIMBING, OR FENCING; BALL GAMES; TRAINING EQUIPMENT
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A63SPORTS; GAMES; AMUSEMENTS
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    • A63B37/0003Golf balls
    • A63B37/007Characteristics of the ball as a whole
    • A63B37/0072Characteristics of the ball as a whole with a specified number of layers
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    • A63B37/0077Physical properties
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  • General Health & Medical Sciences (AREA)
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 飛距離が大きく、かつ打球感およびコントロ
ール性が優れたゴルフボールを提供する。 【構成】 コアと該コアを被覆するカバーを有するゴル
フボールにおいて、上記カバーの基材成分として、ポリ
マー鎖骨格の一部または全部がゴム弾性を示すエラスト
マー成分からなり、該ポリマー鎖骨格に金属イオンで中
和したスルホン酸基が付加した構造のスルホン酸塩系ア
イオノマーと、少なくともα−オレフィンとα,β−不
飽和カルボン酸を必須成分とする共重合体で、そのカル
ボキシル基が金属イオンで中和された構造のカルボン酸
塩系アイオノマーとの混合物を用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ゴルフボールに関する
ものであり、さらに詳しくは、飛距離が大きく、かつ打
球感およびコントロール性が優れたゴルフボールに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】近年、ゴルフボールのカバーの基材成分
としては、α−オレフィンとα,β−不飽和カルボン酸
の共重合体を金属イオンで中和した構造のカルボン酸塩
(カルボキシレート)系アイオノマーが広く用いられて
きた(特公昭49−27093号公報)。このカルボン
酸塩系アイオノマーの典型的な化学式を示すと、次の通
りである。
【0003】
【化1】
【0004】上記のようにカルボン酸塩系アイオノマー
がカバーの基材成分として用いられてきたのは、該カル
ボン酸塩系アイオノマーが耐久性、耐カット性、反撥性
能に優れ、かつ加工しやすいという理由によるものであ
る。
【0005】しかし、このカルボン酸塩系アイオノマー
のゴルフボールのカバーの基材成分に適するグレード
は、一般に高い硬度と剛性を有するため、上記の長所を
持つ反面、糸巻きゴルフボールのカバーに用いられてい
るバラタ(トランスポリイソプレン)に比べて、打球感
とコントロール性(スピンのかけ易さ)が劣っている。
【0006】そのため、このカルボン酸塩系アイオノマ
ーを種々の方法で軟質化し、打球感やコントロール性を
向上することが試みられているが、いまだ充分な成果が
得られていない。
【0007】このような従来技術の代表例としては、特
開平1−308577号公報に開示の技術が挙げられ
る。これは、高硬度で、高剛性の一般的なカルボン酸塩
系アイオノマーに、第3成分としてアクリルエステルを
共重合して軟質化したカルボン酸塩系アイオノマーを混
合(ブレンド)することによって、打球感とコントロー
ル性を改良しようとするものである。
【0008】しかし、この方法で用いられる軟質アイオ
ノマーは、第3成分の導入によってアイオノマーの高反
撥性能を担うイオンの会合構造(イオン架橋構造)が乱
されるため、反撥性能の低いものしか得られない。従っ
て、この軟質アイオノマーをブレンドしたカバーは反撥
性能が劣り、飛距離が低下するという重大な欠点を有し
ている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、カルボ
ン酸塩系アイオノマーをカバーの基材成分として用いた
ゴルフボールは、反撥性能が優れ、飛距離が大きいとい
う優れた特性を有するものの、バラタカバーを用いたゴ
ルフボールに比べて、打球感やコントロール性が劣ると
いう欠点があり、また、それを解消するための提案も、
反撥性能の低下を引き起こし、飛距離が低下するという
問題があった。
【0010】したがって、本発明は、反撥性能の低下を
引き起こすことなく、飛距離が大きく、かつバラタカバ
ーを用いた場合に近い良好な打球感とコントロール性を
有するゴルフボールを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成するため、バラタカバーに近い良好な打球感とコ
ントロール性を有し、しかも反撥性能の低下を招かない
カバー材料について鋭意検討した結果、軟質の素材とし
て、ポリマー鎖の骨格の一部または全部がゴム弾性を示
すエラストマー成分からなり、該ポリマー鎖骨格に金属
イオンで中和したスルホン酸基が付加した構造のスルホ
ン酸塩(スルホネート)系アイオノマーを用い、このス
ルホン酸塩系アイオノマーと、少なくともα−オレフィ
ンとα,β−不飽和カルボン酸からなる共重合体を金属
イオンで中和した構造のカルボン酸塩系アイオノマーを
組み合わせて、カバーの基材成分として用いるときは、
優れた打球感とコントロール性を有し、かつ反撥性能が
優れ、飛距離が大きいゴルフボールが得られることを見
出し、本発明を完成するにいたった。
【0012】すなわち、本発明は、コアと該コアを被覆
するカバーを有するゴルフボールにおいて、上記カバー
の基材成分として、一部または全部がゴム弾性を示すエ
ラストマー成分からなるポリマー鎖骨格に金属イオンで
中和したスルホン酸基が付加した構造のスルホン酸塩系
アイオノマーと、少なくともα−オレフィンとα,β−
不飽和カルボン酸を必須成分とする共重合体を金属イオ
ンで中和して得られるカルボン酸塩系アイオノマーとの
混合物を用いたことを特徴とするゴルフボールに関す
る。
【0013】以下、本発明の特徴について、より詳しく
説明すると、本発明が従来技術と最も異なる点は、軟質
の素材としてスルホン酸塩系アイオノマーを用いたこと
である。このスルホン酸塩系アイオノマーの一般的な化
学構造は、次に示す通りである。
【0014】
【化2】
【0015】本発明で用いるスルホン酸塩系アイオノマ
ーの特徴は、従来使用のカルボン酸塩系アイオノマーよ
りもはるかに強いイオン凝集性を示すことであり、従っ
て、スルホン酸金属塩の含有率がポリマー鎖骨格の特性
にほとんど影響を与えない程度の低レベルであっても、
強固なイオン架橋構造が形成される。
【0016】そのため、上記ポリマー鎖骨格をエラスト
マー成分とするスルホン酸塩系アイオノマーは、ゴム状
の柔軟性を持ち、かつ共有結合で架橋した通常のゴムと
同程度のゴム状弾性を有することから良好な反撥性能を
示す。すなわち、カルボン酸塩系の軟質アイオノマーの
ような反撥性能の低下を招くことなく、イオン架橋の特
徴である熱可塑性と高強度の物性を備えた柔軟素材を得
ることができる。
【0017】本発明で用いるスルホン酸塩系アイオノマ
ーは、カバーに適度な柔軟性と反撥性能を付与するため
に、ポリマー鎖骨格は少なくとも一部がエラストマー成
分である必要がある。
【0018】このようなエラストマー成分としては、例
えば、エチレン−プロピレン−ジエンモノマー共重合エ
ラストマー(EPDM)、スチレン−水添ブタジエン−
スチレン系ブロック共重合熱可塑性エラストマー、スチ
レン−水添イソプレン−スチレン系ブロック共重合熱可
塑性エラストマー、ポリブタジエン、ポリイソプレン、
スチレンブタジエンゴム(SBR)、ニトリルブタジエ
ンゴム(NBR)などのジエン系ゴムなどが挙げられ
る。
【0019】これらのうち、オレフィンを含有するカル
ボン酸塩系アイオノマーとの相溶性を考慮すると、飽和
炭化水素系のエラストマーであるエチレン−プロピレン
−ジエンモノマー共重合エラストマー、スチレン−水添
ブタジエン−スチレン系ブロック共重合熱可塑性エラス
トマー、スチレン−水添イソプレン−スチレン系ブロッ
ク共重合熱可塑性エラストマーなどが好ましい。
【0020】このスルホン酸塩系アイオノマーに含まれ
る金属イオンで中和されたスルホン酸基の好ましい濃度
は0.2〜3.0モル%である。スルホン酸基の濃度が
0.2モル%より低い場合は、金属イオン架橋の形成が
不充分で良好な反撥性能と強度が得らず、一方、スルホ
ン酸基の濃度が3.0モル%より高くなると熱可塑性
(流動性)が損なわれ、カバーの成形が困難になるおそ
れがある。なお、ここでいう付加スルホン酸基のモル%
とは、ポリマー鎖を構成するモノマー単位1モル当たり
に付加したスルホン酸基のモル数×100をいう。
【0021】また、このスルホン酸塩系アイオノマーの
中和金属イオン種としては、例えば、リチウム、ナトリ
ウム、カリウムなどのアルカリ金属、カルシウム、マグ
ネシウムなどのアルカリ土類金属、亜鉛またはコバル
ト、銅、ニッケルなどの遷移金属のイオンなど、種々の
金属イオン(金属カチオン)が挙げられる。これらのう
ち、亜鉛イオンによる中和物が、溶融加工性が良く、ま
た強度の向上効果も優れいることから、特に好ましい。
【0022】上記スルホン酸塩系アイオノマー樹脂は、
例えば、溶液中で、ポリマー骨格を形成するエラストマ
ー成分に無水酢酸と濃硫酸とから生成するアセチル硫酸
を反応させてスルホン酸基を付加し、次いでこの溶液に
金属の酢酸塩または水酸化物を加えて中和することによ
って容易に合成することができる。また、上記溶液反応
以外に、押出機などを用いたバルク反応によっても合成
することができる。その際、ポリマー鎖に付加した遊離
スルホン酸は熱的に不安定なため、金属イオンによる中
和度100%であることが好ましい。
【0023】本発明では、上記高反撥性能で、高強度な
軟質のスルホン酸塩系アイオノマーを一般的なカルボン
酸塩系アイオノマーにブレンド(混合)することによっ
て、適度な剛性と硬度を持つカバー用の基材成分とす
る。
【0024】このカルボン酸塩系アイオノマーの代表的
な製品としては、炭素数が3〜8のα,β−不飽和カル
ボン酸10〜20重量%とα−オレフィン80〜90重
量%との共重合体で、カルボキシル基の一部が金属イオ
ン(ナトリウム、リチウム、カリウム、亜鉛、マグネシ
ウムなどのイオン)で中和されたものがある。
【0025】これらは既に、エチレンとメタクリル酸共
重合体の金属イオン中和アイオノマーが、三井デュポン
ポリケミカル社から「ハイミラン」の商品名で、また米
国デュポン社から「サーリン」の商品名で上市され、一
方、エチレンとアクリル酸共重合体の金属イオン中和ア
イオノマーとしては、エクソンケミカル社から「アイオ
テック」の商品名で上市されている。
【0026】これらの各種製品のうち、本発明において
特に好適に使用されるグレードとしては、ハイミラン1
605、ハイミラン1706、ハイミラン1707、ハ
イミラン1555、ハイミラン1557、ハイミランA
M7311、サーリン7940、サーリン7930、ア
イオテック8000、アイオテック7010(いずれ
も、商品名)などが挙げられ、これらは単独でまたは2
種以上の混合物として使用することができる。
【0027】また、このカルボン酸塩系アイオノマーに
は、共重合成分としてα,β−不飽和カルボン酸とα−
オレフィン以外に不飽和カルボン酸エステルを共重合し
た軟質タイプもあるが、反撥性能が低下するので硬度調
整用としての部分的な使用に限定するのが好ましい。こ
のような軟質タイプのカルボン酸塩系アイオノマーも既
に市販されており、例えば、三井デュポンポリケミカル
社製のハイミラン1855、ハイミラン1856(いず
れも、商品名)などがある。
【0028】スルホン酸塩系アイオノマーとカルボン酸
塩系アイオノマーとの混合物を基材成分として用いたカ
バーは、バラタカバーに近い物性を持つように調製する
ことができることに特徴があるので、バラタカバーに近
い物性、すなわち、曲げ剛性率が100〜250MPa
で、ショアーD硬度が40〜55になるように調製する
ことが、打球感およびコントロール性の面から好まし
い。
【0029】スルホン酸塩系アイオノマーとカルボン酸
塩系アイオノマーとの混合比は、上記の物性値が得られ
れば特に限定されるものではないが、通常、スルホン酸
塩系アイオノマーとカルボン酸塩系アイオノマーとが重
量比で10:90〜60:40程度の割合にすることが
好ましい。
【0030】本発明のゴルフボールのカバーは、上記の
ようなスルホン酸塩系アイオノマーとカルボン酸塩系ア
イオノマーをプラスチック押出機またはプラストミル、
バンバリー、ニーダーなどのインターナルミキサーで混
合した混合物を基材成分として構成される。そして、カ
バーには、上記特定のアイオノマー混合物からなる基材
成分以外に、必要に応じて、種々の添加剤、例えば、二
酸化チタンなどの顔料、分散剤、溶融粘度調節剤、無機
質フィラー、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤など
を添加することができる。また、上記特定のアイオノマ
ー混合物からなる基材成分の特性を損なわない範囲で他
の樹脂を添加してもよい。なお、カバーの基材成分を構
成する上記特定のスルホン酸塩系アイオノマーとカルボ
ン酸塩系アイオノマーは、カバー中で混合状態にあれば
よく、例えば、あらかじめ両者を混合しておいてもよい
し、また、カバー用組成物の調製時に顔料などの添加剤
と一緒に混合してもよい。
【0031】本発明において、上記カバーは、ソリッド
ゴルフボール用コア(ソリッドコア)および糸巻きゴル
フボール用コア(糸巻きコア)のいずれの被覆にも適用
することができる。
【0032】ソリッドコアとしては、1層構造のコアは
もとより、2層以上の多層構造のコアであってもよく、
例えば、ツーピースボール用コアとしては、ポリブタジ
エン100重量部に対し、アクリル酸、メタクリル酸な
どのα,β−モノエチレン性不飽和カルボン酸またはそ
の金属塩や、トリメチロールプロパントリメタクリレー
トなどの官能性モノマーなどの共架橋剤を単独または合
計で10〜60重量部、酸化亜鉛、硫酸バリウムなどの
充填剤を10〜30重量部、ジクミルパーオキサイドな
どの過酸化物を0.5〜5重量部配合し、要すれば、さ
らに老化防止剤を0.1〜1重量部配合したゴム組成物
をプレス加硫(架橋)により、例えば140〜170℃
の温度で10〜40分間加熱圧縮して、球状加硫物に成
形することによって得られたものを用いることができ
る。
【0033】糸巻きコアは、センターとそれに巻きつけ
た糸ゴムとからなり、センターとして液系、ゴム系のい
ずれも用いることができる。ゴム系のセンターとして
は、例えば、前記ソリッドコアと同様のゴム組成物を加
硫することによって得られたものを用いることができ
る。
【0034】糸ゴムは、従来から使用されているものを
用いることができ、例えば、天然ゴムまたは天然ゴムと
合成ポリイソプレンとの混合物に老化防止剤、加硫促進
剤、イオンなどを配合したゴム組成物を加硫することに
よって得られたものを用いることができる。ただし、こ
れらのソリッドコア、糸巻きコアは単なる例示であっ
て、これら例示のもののみに限定されることはない。
【0035】コアにカバーを被覆する方法は、特に限定
されるものではなく、通常の方法で行うことができる。
例えば、前記特定のアイオノマー混合物を基材成分と
し、他の必要な添加剤を適宜配合したカバー用組成物を
あらかじめ半球殻状のハーフシェルに成形し、それを2
枚用いてコアを包み、130〜170℃で1〜15分間
加圧成形するか、またはカバー用組成物を直接射出成形
してコアを包み込む方法が採用される。カバーの厚みは
通常1〜4mm程度である。そして、カバー成形時、必
要に応じて、ボール表面にディンプルの形成が行われ、
また、ペイント仕上、スタンプなども必要に応じて施さ
れる。
【0036】つぎに、本発明のゴルフボールの構造を図
面を参照しつつ説明する。図1は本発明のゴルフボール
の一例を模式的に示す断面図である。この図1に示すゴ
ルフボールは糸巻きゴルフボールであり、図1中、1は
センター1aと糸ゴム1bとからなるコアであり、2は
カバーで、2aはディンプルである。
【0037】上記センター1aや糸ゴム1bは、特に特
定のものに限られることなく、従来同様のものも用いる
ことができ、このセンター1aとしては、液系、ゴム系
のいずれであってもよく、糸ゴム1bは上記センター1
aの周囲に延伸状態で巻き付けられ、それによって糸巻
きコアと呼ばれるコア1が形成されている。カバー2は
上記コア1を被覆するものであり、このカバー2は前記
特定のスルホン酸塩系アイオノマーとカルボン酸塩系ア
イオノマーとの混合物を基材成分として形成されたもの
である。
【0038】図2は本発明のゴルフボールの他例を模式
的に示す断面図であり、この図2に示すゴルフボール
は、ゴム組成物の加硫成形体からなるコア1とそれを被
覆するカバー2とからなるツーピースソリッドゴルフボ
ールである。コア1はソリッドコアと呼ばれるものであ
るが、特に特定のものに限られることなく、例えば、前
記のようなポリブタジエンを主材とするゴム組成物の加
硫成形体が好適に用いられ、それを被覆するカバー2は
前記特定のスルホン酸塩系アイオノマーとカルボン酸塩
系アイオノマーとの混合物を基材成分として形成された
ものである。そして、2aは上記カバー2に設けられた
ディンプルである。この図2に示すゴルフボールでは、
コア1は1層構造のゴム組成物の加硫成形体からなる
が、それに代えて、例えば、ポリブタジエンを主材とす
るゴム組成物の加硫成形体からなる内部コアの周囲にさ
らにポリブタジエンを主材とするゴム組成物の加硫成形
体からなる外部コアを形成した2層構造のソリッドコア
であってもよい。
【0039】上記ディンプル2aは、必要に応じ、ある
いは所望とする特性が得られるように、適した個数、態
様でゴルフボールのカバー2に設けられるものであり、
また、これらのゴルフボールには、必要に応じ、ボール
表面にペイントやマーキングが施される。
【0040】
【実施例】つぎに、実施例を挙げて本発明をより具体的
に説明する。ただし、本発明はそれらの実施例のみに限
定されるものではない。
【0041】実施例1〜6および比較例1〜4(糸巻き
ゴルフボール) つぎの〜に示す工程を経て、実施例1〜6および比
較例1〜4の糸巻きゴルフボールを作製した。
【0042】糸巻きコアの作製:硫酸バリウムを水に
分散させたペーストと該ペーストを包被する厚さ1.7
mmの加硫天然ゴムのカバーゴムからなる外径28.1
mmの液系センターに、基材ゴムが天然ゴム/低シスイ
ソプレンゴム〔シェルIR−309(商品名)、シェル
化学社製〕=50/50(重量比)のブレンドゴム製の
糸ゴムを巻き付け、外径39.5mmの糸巻きコアを作
製した。
【0043】カバー用組成物の調製:表1および表2
に示す組成の配合材料を二軸混練型押出機によりミキシ
ングして、ペレット状のカバー用組成物を調製した。な
お、表1に実施例1〜6のゴルフボールに用いる調製例
1〜6のカバー用組成物の組成およびカバーの曲げ剛性
率、ショアーD硬度の測定値を示し、表2に比較例1〜
4のゴルフボールに用いる比較調製例1〜4のカバー用
組成物の組成およびカバーの曲げ剛性率、ショアーD硬
度の測定値を示す。カバーの曲げ剛性率およびショアー
D硬度の測定は、厚さ約2mmの熱プレス成形シートを
23℃で2週間保存後、曲げ剛性率はASTM D−7
47に準じて測定し、ショアーD硬度はASTM D2
240に準じて測定することによって行った。押出条件
はスクリュー径45mm、スクリュー回転数200rp
m、スクリューのL/D=35で、組成物のダイ位置で
の温度は200〜250℃であった。
【0044】ここで、比較例1〜4のゴルフボールのカ
バーに用いる比較調製例1〜4のカバー用組成物につい
て説明すると、比較調製例1は通常の硬質アイオノマー
を用いたカバー用組成物で、比較調製例2〜3は特開平
−308577号公報に開示の軟質ターポリマーベース
アイオノマーをブレンドした軟質カバー用組成物であ
り、比較調製例4はスチレン−水添ブタジエン−スチレ
ン系ブロック共重合エラストマーの無水マレイン酸変性
品より得られた軟質アイオノマーをブレンドしたカバー
用組成物である。
【0045】ゴルフボールの作製:前記のカバー用
組成物から、それぞれ半球殻状のハーフシェルを成形
し、それを2枚用いて前記の糸巻きコアを包み、ゴル
フボール用の金型内でプレス成形し、その表面にペイン
トを塗装することによって、外径42.7mmの糸巻き
ゴルフボールを作製した。
【0046】得られたゴルフボールの重量、コンプレッ
ション、反撥係数および飛距離を測定し、かつ打球感と
コントロール性について調べた。コンプレッションの測
定はPGA方式によるものである。反撥係数はR&A初
速測定機により、ボールに198.4gの金属円筒物を
45m/sの速度で衝突させたときのボール速度を測定
し、そのボール速度より算出したものであり、そのボー
ル速度の測定時の温度は23℃である。飛距離はツルー
テンパー社製スイングロボットを用い、ウッド1番クラ
ブでボールを45m/sのヘッドスピードで打撃するこ
とによって測定したものである。
【0047】また、打球感とコントロール性は、トップ
プロ10人によるウッド1番クラブでの実打テストによ
り評価し、結果を次の3種類に分類した。評価結果の表
中への表示にあたっても、同様の記号で表示するが、そ
れは10人のうち8人以上が同じ評価を下したことを示
している。
【0048】評価基準: ○ : バラタカバーに類似した打球感とコントロール
性があり、良い。 △ : コントロール性はバラタカバーに近いが、打球
感がかけ離れている。すなわち、硬すぎて衝撃が強すぎ
るか、または軟らかすぎて重い感じがある。 × : 打球感、コントロール性共に悪い。
【0049】表3および表4にそれぞれ実施例1〜6お
よび比較例1〜4のゴルフボールの重量、コンプレッシ
ョン、反撥係数、飛距離の測定結果、打球感とコントロ
ール性の評価結果および製造にあたって使用したカバー
用組成物の種類を示す。ただし、カバー用組成物は、そ
れぞれの調製例番号、比較調製例番号で示す。
【0050】
【表1】
【0051】
【表2】
【0052】※1:スルホン酸亜鉛付加EPDM 下記の方法により、市販のEPDM〔エクソンケミカル
社製のビスタロン−2504(商品名)、プロピレン含
量約50%、ムーニー粘度ML1+4(125℃)=26〕
にスルホン酸基を付加し、亜鉛イオンで中和することに
よって調製した。EPDMのn−ヘキサン溶液に無水酢
酸と濃硫酸を加え、室温で30分間かきまぜる。これに
酢酸亜鉛の水−メタノール溶液を加えて中和する。以
後、老化防止剤イルガノックス1010(商品名)を
0.5重量%加え、溶剤を蒸発除去し、沸騰水中に注
ぎ、ロールミキシングにより乾燥する。無水酢酸と濃硫
酸は、ヘキサン/イソプロピルアルコール=100/1
5(重量比)溶液として加える。
【0053】各反応成分の割合は、EPDM100gに
対して硫酸が3.7g、無水酢酸が1.8g、酢酸亜鉛
が6.6gの割合であり、これによって、所望とする1
00%亜鉛イオンで中和されたスルホン酸基が約1.2
モル%付加したEPDMのスルホン酸塩系アイオノマー
が得られた。EPDMはエチレン−プロピレン−ジエン
モノマー共重合エラストマーであり、表1ではスペース
上の関係で、このスルホン酸塩系アイオノマーをスルホ
ン酸亜鉛付加EPDMと表示した。
【0054】※2:スルホン酸亜鉛付加EPDM 上記※1の場合と同じEPDMを用い、同様の方法によ
って調製した。ただし、スルホン酸亜鉛含有率(亜鉛イ
オンで中和されたスルホン酸基の付加濃度)を0.7モ
ル%にするため、EPDM100gに対する酸と酢酸亜
鉛の添加割合を次に示すように変更した。EPDM/硫
酸/無水酢酸/酢酸亜鉛≒100/2.2/1.1/
3.9(重量比)、表1では、このスルホン酸塩系アイ
オノマーをスルホン酸亜鉛付加EPDMと表示した。
【0055】※3:スルホン酸亜鉛付加スチレン−水添
ブタジエン−スチレンブロック共重合エラストマー 上記※1と同じ方法によって調製した。ただし、ベース
ポリマーには、市販のスチレン−水添ブタジエン−スチ
レン系ブロック共重合熱可塑性エラストマー〔旭化成社
製の「タフテックH1052」(商品名)、スチレン/
水添ブタジエン比=20/80、硬度(JIS−A)=
67〕を使用した。反応成分の割合は、タフテックH1
052/硫酸/無水酢酸/酢酸亜鉛≒100/2.0/
1.0/3.9(重量比)であり、亜鉛イオンで中和し
たスルホン酸基が約1.2モル%付加したアイオノマー
が得られた。表1では、このスルホン酸塩系アイオノマ
ーをスルホン酸亜鉛付加スチレン−水添ブタジエン−ス
チレンブロック共重合エラストマーと表示した。
【0056】※4:ハイミラン1605 商品名、三井デュポンポリケミカル社製ナトリウムイオ
ン中和エチレン−メタクリル酸系アイオノマー、MI
(メルトインデックス)=2.8、曲げ剛性率=310
MPa ※5:ハイミラン1706 商品名、三井デュポンポリケミカル社製亜鉛イオン中和
エチレン−メタクリル酸系アイオノマー、MI=0.
8、曲げ剛性率=260MPa ※6:サーリン7940 商品名、米国デュポン社製リチウムイオン中和エチレン
−メタクリル酸系アイオノマー、MI=2.8、曲げ剛
性率=350MPa
【0057】※7:ハイミラン1855 商品名、三井デュポンポリケミカル社製亜鉛イオン中和
エチレン−ブチルアクリレート−メタクリル酸三元共重
合軟質アイオノマー、MI=1.6、曲げ剛性率=90
MPa ※8:サーリンAD8265 商品名、米国デュポン社製ナトリウムイオン中和エチレ
ン−ブチルアクリレート−メタクリル酸三元共重合軟質
アイオノマー、MI=1.0、曲げ剛性率=55MPa ※9:サーリンAD826 商品名、米国デュポン社製ナトリウムイオン中和エチレ
ン−ブチルアクリレート−メタクリル酸三元共重合軟質
アイオノマー、MI=1.0、曲げ剛性率=26MPa
【0058】※10:亜鉛中和無水マレイン酸変性スチ
レン−水添ブタジエン−スチレンブロック共重合エラス
トマー 市販の無水マレイン酸変性スチレン−水添ブタジエン−
スチレン系ブロック共重合エラストマー〔旭化成社製の
「タフテックM1943」(商品名)、スチレン/水添
ブタジエン比=20/80、硬度(JIS−A)=6
7、酸価=10mg・CH3 ONa/g)をブラベンダ
ー混練り230℃の温度で塩基性炭酸亜鉛と微量の水分
を加えミキシングして、約50%中和の亜鉛イオン中和
物としたものである。
【0059】
【表3】
【0060】
【表4】
【0061】表3および表4に示す結果から明らかなよ
うに、実施例1〜6のゴルフボールは、いずれも、硬質
アイオノマーカバーを用いた比較例1のゴルフボールと
ほぼ同レベルの高い反撥係数と大きい飛距離を示した。
これに対して、軟質ターポリマーベースアイオノマーを
ブレンドしたカバーを用いた比較例2〜3のゴルフボー
ルや無水マレイン酸変性軟質アイオノマーをブレンドし
たカバーを用いた比較例4のゴルフボールは、反撥係
数、飛距離とも小さかった。
【0062】また、実施例1〜6のゴルフボールは、打
球感およびコントロール性がバラタカバーで被覆した糸
巻きゴルフボールとほぼ同等の優れた評価結果であった
が、硬質アイオノマーカバーを用いた比較例1のゴルフ
ボールは、打球感が硬く、コントロール性も悪かった。
また、比較例2〜3のゴルフボールは、コントロール性
は良好であったが、打球感は軟らかすぎて重く、満足す
べきものが得られなかった。
【0063】さらに、実施例1〜6および比較例1〜4
のゴルフボールの耐カット性を調べるため、ツルーテン
パー社製スイングロボットにピッチングウェッジを取り
付け、ボールを30m/sの速度でトップ打ちし、カッ
ト傷の発生状態を調べた。
【0064】その結果、実施例1〜6および比較例1の
ゴルフボールにはカット傷が発生しなかったが、比較例
2〜4のゴルフボールには小さなカット傷が多数発生し
た。
【0065】バラタカバーで被覆した糸巻きゴルフボー
ルについても、同一条件下で耐カット性を調べたが、こ
の糸巻きゴルフボールには使用に耐えないほどの大きな
カット傷が発生した。
【0066】実施例7〜12および比較例5〜8(ツー
ピースソリッドゴルフボール)コアの作製: シス−1,4−ポリブタジエンゴム〔B
R−11(商品名)、日本合成ゴム社製〕100重量部
に対して、アクリル酸亜鉛36重量部、酸化亜鉛20重
量部、ジクミルパーオキサイド1.2重量部および老化
防止剤〔ヨシノックス425(商品名)、吉富製薬社
製〕0.5重量部を配合したゴム組成物を160℃で2
5分間加硫成形することによって、ソリッドコアを得
た。得られたソリッドコアの平均直径は38.2mmで
あった。
【0067】カバー用組成物:前記調製例1〜6およ
び比較調製例1〜4で調製したペレット状のカバー用組
成物を用いた。
【0068】ゴルフボールの製造:上記のカバー用
組成物を射出成形により直接前記のソリッドコアに被
覆し、その表面にペイントを塗装して、外径42.7m
mのツーピースソリッドゴルフボールを作製した。
【0069】得られたゴルフボールの重量、コンプレッ
ション、反撥係数、飛距離を測定し、かつ打球感および
コントロール性を調べた。表5および表6にそれぞれ実
施例7〜12のゴルフボールおよび比較例5〜8のゴル
フボールの物性の測定結果、打球感とコントロール性の
評価結果ならびに使用したカバー用組成物の種類を示
す。ただし、カバー用組成物はそれぞれの調製例番号、
比較例調製番号で示す。
【0070】
【表5】
【0071】
【表6】
【0072】表5および表6に示す結果から明らかなよ
うに、これらのツーピースソリッドゴルフボールにおい
ても、本発明の実施例7〜12のゴルフボールは、前記
実施例1〜6の糸巻きゴルフボールの場合同様に、飛距
離が大きく、かつ打球感およびコントロール性が優れて
いた。
【0073】すなわち、実施例7〜12のゴルフボール
は飛距離が234〜237ヤードであり、カバーの基材
として硬質アイオノマーのみを用いた比較例5のゴルフ
ボールとほぼ同等の大きな飛距離を示した。また、実施
例7〜12のゴルフボールは、打球感とコントロール性
の評価結果が○で、バラタカバーに類似した優れた打球
感およびコントロール性を有していた。
【0074】さらに、実施例7〜12のゴルフボールに
ついて、前記実施例1〜6などと同様に耐カット性を調
べたが、いずれもカット傷の発生がなく、耐カット性も
優れていた。
【0075】これに対し、比較例5のゴルフボールは飛
行性能、耐カット性とも良好であるが、打球感やコント
ロール性が悪く、比較例6〜7のゴルフボールは、打球
感やコントロール性がそれほど悪くないものの、飛距離
が実施例7〜12のゴルフボールに比べて6〜12ヤー
ド劣っていた。
【0076】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、飛距離
が大きく、かつ打球感およびコントロール性が優れたゴ
ルフボールが提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のゴルフボールの一例を模式的に示す断
面図である。
【図2】本発明のゴルフボールの他例を模式的に示す断
面図である。
【符号の説明】
1 コア 2 カバー
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年9月5日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0057
【補正方法】変更
【補正内容】
【0057】※7:ハイミラン1855 商品名、三井デュポンポリケミカル社製亜鉛イオン中和
エチレン−ブチルアクリレート−メタクリル酸三元共重
合軟質アイオノマー、MI=1.6、曲げ剛性率=90
MPa ※8:サーリンAD8265 商品名、米国デュポン社製ナトリウムイオン中和エチレ
ン−ブチルアクリレート−メタクリル酸三元共重合軟質
アイオノマー、MI=1.0、曲げ剛性率=55MPa ※9:サーリンAD8269 商品名、米国デェポン社製ナトリウムイオン中和エチレ
ン−ブチルアクリレート−メタクリル酸三元共重合軟質
アイオノマー、MI=1.0、曲げ剛性率=26MPa

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コアと該コアを被覆するカバーを有する
    ゴルフボールにおいて、ポリマー鎖骨格の一部または全
    部がゴム弾性を示すエラストマー成分からなり、該ポリ
    マー鎖骨格に金属イオンで中和したスルホン酸基が付加
    した構造のスルホン酸塩系アイオノマーと、少なくとも
    α−オレフィンとα,β−不飽和カルボン酸を必須成分
    とする共重合体で、そのカルボキシル基が金属イオンで
    中和された構造のカルボン酸塩系アイオノマーとの混合
    物をカバーの基材成分として用いたことを特徴とするゴ
    ルフボール。
  2. 【請求項2】 カバーの曲げ剛性率が100〜250M
    Paで、カバーのショアーD硬度が40〜55である請
    求項1記載のゴルフボール。
  3. 【請求項3】 スルホン酸塩系アイオノマーとカルボン
    酸塩系アイオノマーとの混合比が、重量比で10:90
    〜60:40である請求項1記載のゴルフボール。
  4. 【請求項4】 スルホン酸塩系アイオノマーが、金属イ
    オンで中和したスルホン酸基が付加したエチレン−プロ
    ピレン−ジエンモノマー共重合エラストマー、金属イオ
    ンで中和したスルホン酸基が付加したスチレン−水添ブ
    タジエン−スチレン系ブロック共重合熱可塑性エラスト
    マーまたは金属イオンで中和したスルホン酸基が付加し
    たスチレン−水添イソプレン−スチレン系ブロック共重
    合熱可塑性エラストマーである請求項1記載のゴルフボ
    ール。
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