JPH0870038A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JPH0870038A
JPH0870038A JP6203369A JP20336994A JPH0870038A JP H0870038 A JPH0870038 A JP H0870038A JP 6203369 A JP6203369 A JP 6203369A JP 20336994 A JP20336994 A JP 20336994A JP H0870038 A JPH0870038 A JP H0870038A
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  • Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
  • Formation Of Insulating Films (AREA)
  • Insulated Gate Type Field-Effect Transistor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】埋込型素子分離領域の上面の高さを制御性よく
所定の値にすることが可能な半導体装置の製造方法を提
供する。 【構成】半導体基板101の主面101M上に開口部1
03を有するマスク膜102を形成し、マスク膜102
をマスクにして半導体基板に溝104を形成し、絶縁膜
105で溝104を充填し、絶縁膜105の上面105
Mをマスク膜102の上面102Mに一致させ、マスク
膜102を除去して、これにより半導体基板101に埋
込まれかつ主面101Mから所定の高さ突出した埋込型
素子分離領域を絶縁膜105から構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体装置の製造方法に
係わり、特に好ましい素子分離領域の形成法を有する半
導体装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】シリコンの絶縁ゲート電界効果型(以
下、MOS型、と称す)半導体素子は微細化が進み、そ
の設計ルールは0.2μm前後の開発が行われ、0.1
μm以下の設計ルールの検討も活発化している。このよ
うなサイズのMOS型半導体素子は物理的な限界に近づ
きつつあるため、構造的な改善が不可欠になっている。
【0003】その例として特開昭64−59861号公
報に開示されているようなMOS型トランジスタのソー
ス/ドレイン領域をせりあげた構造がある。この技術を
図5を参照して説明する。
【0004】まず図5(A)において、シリコン基板5
01上にLOCOSと呼ばれている選択酸化法により素
子分離領域502を形成し、この素子分離領域502に
より区画された素子領域にゲ−ト絶縁膜503,ゲート
電極504ならびにゲート電極504の側面および上面
を被覆するシリコン酸化膜505からなるゲート構造を
形成する。
【0005】次に図5(B)において、素子分離領域5
02とゲート構造で挟まれた溝型状空間506内のシリ
コン基板501の表面を露出させて、選択エピタキシャ
ル法によってシリコン層507を成長してソース/ドレ
イン領域にする。
【0006】次に図5(C)において多結晶シリコン膜
508を全面に形成し、その後、図5(D)において多
結晶シリコン膜508をパターニングしてソース/ドレ
イン電極配線509を形成する。
【0007】あるいは、素子分離領域502とゲート構
造で挟まれた溝型状空間506に多結晶シリコン層を堆
積し、Siイオンを打ち込む事により多結晶シリコン層
とシリコン基板の界面を非晶質化させ、熱処理により非
晶質化シリコンを単結晶シリコンに変換してソース/ド
レイン領域とし、上部の多結晶シリコン層の部分をソー
ス/ドレイン電極配線とすることもできる。
【0008】このようなシリコン基板の表面上に積重ね
たシリコン層にソース/ドレイン領域およびその電極配
線を形成する構造により、ソース/ドレイン電極配線を
コンタクト孔を必要としないで自己整合的に形成できる
からMOS型トランジスタの占有面積が縮小でき高集積
度の半導体装置となる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記した構造において
半導体基板501の主面からの素子分離領域502の高
さが低く過ぎると、図6(A)に示すように、隣接する
トランンジスタからの選択エピタキシャル成長したシリ
コン層509どうしが素子分離領域502上で接触して
しまい、素子の分離が不可能になる。またこの不都合の
接触を回避するためにシリコン層509が低くなるよう
に選択エピタキシャル成長するとソース/ドレイン領域
およびその電極配線を形成する所定の膜厚が得られな
い。
【0010】一方、図6(B)は素子分離領域502の
高さが低く過ぎた場合に、多結晶シリコン層を堆積し、
Siイオンのイオン注入により界面を非晶質化し、非晶
質化シリコンの熱処理により単結晶シリコン化し、異方
性エッチングによりシリコン層509Aを形状形成した
様子を示すもので、急激な傾斜の形状となるからこの上
部をソース/ドレイン領域の電極配線とすることはでき
ない。また等方性エッチングでパターニングした場合
は、シリコン層の全体の膜厚が薄くなりソース/ドレイ
ン領域およびその電極配線を形成する所定の膜厚が得ら
れない。
【0011】これに対して、半導体基板501の主面か
らの素子分離領域502の高さが高過ぎると、図6
(A)および図6(B)のいずれの場合でも、素子分離
領域を形成した後にパターニングによりゲート電極を形
成するするから、素子分離領域の上面が高すぎて段差が
大きすぎることにより微細なゲート電極を精度よく形成
することは困難となる。
【0012】したがって、適確な素子機能および適確な
素子分離機能を得るために、素子分離領域の高さとゲー
ト電極の高さ(厚さ)との関係を適正な範囲にする必要
がある。
【0013】実際の半導体装置において、図6(A)や
図6(B)の問題点を回避するには、素子分離領域の上
面の高さをゲート電極構造の高さの半分より高くする必
要があり、一方、ゲート電極のパターニングを容易にす
るには素子分離領域の上面の高さをゲート絶縁膜上に形
成するゲート電極の上面程度に押さえることが実用的で
ある。
【0014】しかしながら従来技術においては、素子分
離領域の高さ、すなわちシリコン基板の主面と素子分離
領域の上面との間の寸法が制御性よく得られないから、
ゲート電極もしくはゲート構造の高さと素子分離領域の
高さの相対関係も適正な値にならず、このために好まし
い積み上げシリコン層構造を再現性良く形成することが
困難であった。
【0015】したがって本発明の目的は、半導体基板の
主面からの埋込型素子分離領域の上面の高さを制御性よ
く所定の値にすることが可能な半導体装置の製造方法を
提供することである。
【0016】本発明の他の目的は、上記埋込型素子分離
領域を用いて占有面積を縮小したMOS型トランジスタ
を有する半導体装置の製造方法を提供することである。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴は、半導体
基板の主面上に所定の膜厚を有しかつ前記主面に達する
開口部を有するマスク膜を形成する工程と、前記マスク
膜をマスクにして前記開口部内に露出する前記半導体基
板に溝を形成する工程と、前記マスク膜と異なる材質の
絶縁膜で前記溝を充填し、かつ前記絶縁膜の上面を前記
マスク膜の上面に一致させる工程と、前記マスク膜を除
去する工程とを有し、これにより前記半導体基板に埋込
まれかつ前記主面から所定の高さ突出した埋込型素子分
離領域を前記絶縁膜から構成する半導体装置の製造方法
にある。
【0018】ここで前記マスク膜は第1のマスク部材と
第2のマスク部材から構成され、前記半導体基板の主面
上に前記所定の膜厚で形成した前記第1のマスク部材に
前記主面に達する開孔を形成し、異方性エッチング工程
を有して前記開孔の側面上に前記第2の部材によるサイ
ドウオールを形成し、このサイドウオールの内壁により
前記開口部を構成することができる。
【0019】また、前記埋込型素子分離領域となる前記
絶縁膜の前記半導体基板の主面より突出する部分の側面
上に第1の側壁絶縁膜を形成することができる。
【0020】さらに、前記埋込型素子分離領域により区
画された前記半導体基板の主面上にゲート絶縁膜を形成
し、前記ゲート絶縁膜上にゲート電極を形成することが
できる。この場合、前記ゲート電極の側面上に第2の側
壁絶縁膜を形成することができる。そして、前記ゲート
電極と前記埋込型素子分離領域間に露出する前記半導体
基板の主面上にシリコン層を堆積することが好ましい。
【0021】
【作用】このように本発明によれば、マスク膜の膜厚に
より埋込型素子分離領域の上面の高さが決定されるか
ら、制御性よく所定の高さの埋込型素子分離領域が得ら
れる。
【0022】
【実施例】以下、図面を参照して本発明を説明する。図
1乃至図2は本発明の一実施例の製造方法を工程順に示
す断面図である。
【0023】まず図1(A)において、単結晶のP型シ
リコン基板101の主面101M上にマスク膜となるリ
ンドープのシリコン酸化膜すなわちPSG膜102を所
定の膜厚T1 に形成し、そこに素子領域101A上を取
り囲む開口部103を形成する。そしてPSG膜102
をマスクにしてP型シリコン基板101に素子領域10
1Aを取り囲む溝104を形成する。溝104は基板内
の素子分離に必要な深さを有している。
【0024】次に図1(B)において、溝104を充填
しかつPSG膜102上に堆積するシリコン酸化膜(N
型やP型の不純物を含有させないノンドープのシリコン
酸化膜)105を全体的に形成し、PSG膜102に対
してシリコン酸化膜105を優勢的にエッチングする条
件でエッチバックすることにより溝内のシリコン酸化膜
105の上面105MをPSG膜102の上面102M
と一致させる。
【0025】次に図1(C)において、PSG膜102
をエッチング除去する。このエッチングはフッ酸系のエ
ッチング液で比較的高い選択性を保ってシリコン酸化膜
105をエッチングしないでPSG膜102のみをエッ
チング除去することが出来る。あるいは、例えばIED
M 92−259の10.1.1−10.1.4に記載
されているようなドライ処理法、すなわち減圧下におい
てフッ酸蒸気を用いることで、不純物を含まないシリコ
ン酸化膜105を殆どエッチングすることなくPSG膜
102を全部除去することができる。
【0026】これにより、素子領域101Aを取り囲ん
で素子領域101Bおよび素子領域101Cと分離し、
基板の主面101Mから所定の高さT1 だけ突出した埋
込型素子分離領域105がシリコン酸化膜105から構
成される。
【0027】次に図2(A)において、シリコン酸化膜
105の基板の主面101Mから突出した側面に異方性
エッチングにより第1の側壁絶縁膜106を、例えばシ
リコン酸化膜で形成することもできる。この第1の側壁
絶縁膜106は形成しなくてもよい。すなわち、第1の
側壁絶縁膜106の存在は微細化に逆行するが、主面よ
り突出する埋込型素子分離領域105の端部を被覆する
ことによってリーク電流を低減することができるので、
必要な素子特性(微細化優先か、信頼性向上やリーク電
流の低減を優先するか)によって選択することになる。
【0028】その後、ゲート酸化膜201を素子領域1
01A,101B,101Cの主面101Mに熱酸化に
より形成し、ゲート電極形成用の多結晶シリコン膜20
2をCVD法で全体に堆積しその上にシリコン酸化膜2
03を熱酸化により形成し、多結晶シリコン膜202と
シリコン酸化膜203を併せてパターニングして、シリ
コンゲート電極202および上面絶縁膜203を形状形
成する。
【0029】ここでゲート絶縁膜201の膜厚とシリコ
ンゲート電極202の膜厚と上面絶縁膜203の膜厚と
を加算した値、すなわち基板の主面101Mからの上面
絶縁膜の上面107Mの高さをT2 とすると、T2 ≧T
1 〉(1/2)×T2 の関係を満足させる必要がある。
例えば、T2 が0.2μmの場合、T1 は0.1μmよ
り大で0.2以下の値である。ここで絶縁膜201,2
03の膜厚はシリコンゲート電極202と比較して非常
に薄いので、実際的にはシリコンゲート電極形成用の多
結晶シリコン膜202の膜厚でT2 が定められる。
【0030】このパターニングでは段差部におけるエッ
チング残りをなくすためにハロゲンを含んだガス(例え
ば、HBrとSF6 との混合ガス、Cl2 とO2 との混
合ガス)を用いて選択的に行う必要がある。
【0031】その後、ゲート電極203の側面に第2の
側壁絶縁膜204を形成することにより、ゲート酸化膜
201,ゲート電極202,上面絶縁膜203および第
2の側壁絶縁膜204からなるゲート構造107が構成
される。
【0032】第2の側壁絶縁膜204の形成は、全面へ
の絶縁膜の形成と異方性エッチングのエッチバックによ
って行われるため、上面絶縁膜203と第2の側壁絶縁
膜204の材質を変える。例えば上面絶縁膜203がシ
リコン酸化膜であったから、第2の側壁絶縁膜204を
シリコン窒化膜で構成して選択性を持たせる必要があ
る。また全面堆積後の基板に垂直方向からの異方性エッ
チングによるエッチバックで第2の側壁絶縁膜を形成す
るから、第1の側壁絶縁膜の存在はあまり影響されな
い。
【0033】第1の側壁絶縁膜106と第2の側壁絶縁
膜204の間隔、すなわち素子領域における基板の主面
101Mが露出する溝型状空間110の幅は、例えば
0.2μmである。
【0034】次に図2(B)において、全面に多結晶シ
リコン層109を堆積して溝型状空間110を充填し、
リンドープ(多結晶シリコン層109の堆積時リンを含
有させてもよい)を行い、異方性のあまり無いガス(例
えば、SF6 などを主成分とするガス)でゲート電極構
造107上および埋込型素子分離領域のシリコン酸化膜
105上からエッチング除去して、溝型状空間110の
内部にのみ多結晶シリコン層109を残余させる。ま
た、多結晶シリコン層109からリンがシリコン基板1
01に導入されてN型のソース/ドレイン拡散層108
が形成される。
【0035】この多結晶シリコン層のエッチング除去は
溝型状空間110内部以外の不要箇所を完全に除去する
必要があるから多少オーバーエッチングの条件で行う。
したがって溝型状空間110内部で基板の主面101M
上の多結晶シリコン層109の膜厚は、例示した上記T
1 ,T2 の場合、例えば0.05μm〜0.15μmと
なる。
【0036】この溝型状空間110内部の多結晶シリコ
ン層109の上部分はソース/ドレイン引出し電極とな
る。
【0037】上記例では多結晶シリコン層109により
空間110を充填してそこからN型不純物のリンを単結
晶のP型シリコン基板101に導入していた。
【0038】しかしながら溝型状空間110内部の多結
晶シリコン層に堆積し、Siイオンを打ち込む事により
多結晶シリコン層とシリコン基板の界面を非晶質化さ
せ、熱処理により非晶質化シリコンを単結晶シリコンに
変換してソース/ドレイン領域とし、上部の多結晶シリ
コンの部分をソース/ドレイン引出し電極とすることも
できる。
【0039】あるいは溝型状空間110内部のシリコン
基板上にシリコン層を設ける手段として、シリコン基板
501の露出した表面を種(seed)にして選択エピ
タキシャル法によってN型シリコン層を溝型状空間の内
部にのみに成長して、その下部をソース/ドレイン領域
にし、上部をソース/ドレイン引出し電極としてもよ
い。
【0040】半導体装置内の複数のゲート電極202の
導電型が単一(N型もしくはP型)にするならばゲート
電極用として多結晶シリコン膜202を成膜する際に単
一型の不純物をドープする方法が望ましい。一方、半導
体装置内の複数のゲート電極の導電型がN型とP型が存
在する場合は、後の工程でそれぞれイオン注入法により
それぞれの導電型不純物を導入する。
【0041】図3は他の実施例による埋込型素子分離領
域の製造方法を工程順に示した断面図である。図3にお
いて図1と同一もしくは類似の機能の箇所は同じ符号で
示してあるから重複する説明はなるべく省略する。
【0042】図1においては埋込型素子分離領域105
の幅W1 を縮小しようとした場合、マスク膜を構成する
PSG膜102に開口部103を形成するためのPR工
程で形成可能な最小寸法が決定される。
【0043】しかし図3の製造方法では、マスク膜は第
1のマスク部材のPSG膜102と第2のマスク部材の
ボロンドープのシリコン酸化膜すなわちBSG膜302
の側壁絶縁膜から構成されている。
【0044】したがって埋込型素子分離領域105の幅
1 を縮小しようとした場合、PSG膜102に、例え
ばPR工程で形成可能な最小寸法の開口部103を形成
した後、BSG膜を全面堆積し、これを異方性エッチン
グすることによりBSG膜の側壁絶縁膜202を形成し
その内壁を埋込型素子分離領域105の幅W2 を決定す
る開口部303とするから、埋込型素子分離領域105
の幅W2 はPR工程で形成可能な最小寸法より縮小する
ことができる。図3(B)においてノンドープのシリコ
ン酸化膜105で溝104を充填し、エッチバックによ
り上面を一致させた後、BSG膜302は不純物のボロ
ンを含んでいるからPSG膜102ともに、図1(C)
におけるエッチング除去方法と同様な方法により、ノン
ドープのシリコン酸化膜105をエッチングしないでエ
ッチング除去することにより図3(C)の構造となる。
【0045】また、図3(A)の後、熱処理によりBS
G膜302からボロンをP型シリコン基板101に拡散
させてP+ 型チャネルストッパー領域304を形成する
こともできる。
【0046】図4(A)は、図2(B)に示した構造に
おいて、素子領域101Aを取り囲む埋込型素子分離領
域105の幅を広く形成した場合を示す平面図であり、
図4(B)は図4(A)のB−B部の断面図である。
尚、図4において図2と同一もしくは類似の箇所は同じ
符号を付けてあるから重複する説明は省略する。
【0047】フィ−ルド領域である埋込型素子分離領域
のシリコン酸化膜105の上面105M上にゲート電極
202が乗り上げた部分の幅方向の端部、すなわち第2
の側壁絶縁膜204の側面には多結晶シリコン層109
が厚く(垂直方向に)形成される。従って、異方性の強
いガスでその部分の多結晶シリコン層109を除去する
ためには、多結晶シリコンの残余109Rが発生しない
ように、充分なオーバーエッチングが必要になる。一
方、溝型状空間110内の多結晶シリコン層109はあ
まりエッチングされないように制御する必要がある。
【0048】このために多結晶シリコン層109の内の
不要な部分を除去するには、ゲート電極202を形状形
成する際に用いたような異方性の強いガスを用いること
ができず、図2(B)の工程で説明したように、異方性
のあまり無いガスを用いることが必要である。
【0049】すなわち、埋込型素子分離領域にゲート電
極が乗り上げた部分で、ゲート電極側面に形成された多
結晶シリコン層を除去するためには、側面からのエッチ
ング作用を活用する必要がある。
【0050】また溝型状空間110は外側に矩形の突出
部を設けそこに充填された多結晶シリコン膜109をそ
れぞれソース/ドレイン領域の引出部109C,109
Cとしている。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、マ
スク膜102の膜厚により埋込型素子分離領域105の
上面105Mの高さT1 が決定されるから、制御性よく
所定高さの埋込型素子分離領域が得られる。
【0052】したがって下部がソース/ドレイン領域と
なり上部がソース/ドレイン電極配線となるシリコン層
109を、急激な傾斜の形状となることなくかつ不所望
の短絡を生じることなく、所定の膜厚に形成することが
できる。
【0053】また、ゲート電極の形状形成のためのパー
ターニングに支障を生じることもなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の半導体装置の製造方法を工
程順に示した断面図である。
【図2】図1の続きの工程を順に示した断面図である。
【図3】図1の工程に対応した本発明の他の実施例の半
導体装置の製造方法を工程順に示した断面図である。
【図4】本発明の実施例による半導体装置の一例を示す
図であり、(A)は平面図、(B)は(A)のB−B部
の断面図である。
【図5】従来技術の半導体装置の製造方法を工程順に示
した断面図である。
【図6】従来技術の問題点を示した断面図であり、
(A)は選択エピタキシャル法によりシリコン層を成長
した場合、(B)は多結晶シリコンを堆積しパターニン
グによりシリコン層を形状形成した場合である。
【符号の説明】
101 P型シリコン基板 101M シリコン基板の主面 101A,101B,101C シリコン基板の素子
領域 102 PSG膜 102M PSG膜の上面 103 開口部 104 溝 105 埋込み型素子分離領域となるシリコン酸化膜 105M シリコン酸化膜の上面 106 第1の側壁絶縁膜 107 ゲート構造 107M ゲート構造の上面(上面絶縁膜の上面) 108 ソース/ドレイン拡散層 109 埋込みシリコン層(多結晶シリコン層) 109C ソース/ドレイン領域の引出部 109R 多結晶シリコンの残余 110 溝型状空間 201 ゲート酸化膜 202 ゲート電極 203 上面絶縁膜 204 第2の側壁絶縁膜 302 BSG膜 303 開口部 304 P+ 型チャネルストッパー領域 501 シリコン基板 502 素子分離領域 503 ゲート絶縁膜 504 ゲート電極 505 シリコン酸化膜 506 溝型状空間 507 シリコン層 508 多結晶シリコン膜 509 ソース/ドレイン電極配線
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 29/78

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板の主面上に所定の膜厚を有し
    かつ前記主面に達する開口部を有するマスク膜を形成す
    る工程と、前記マスク膜をマスクにして前記開口部内に
    露出する前記半導体基板に溝を形成する工程と、前記マ
    スク膜と異なる材質の絶縁膜で前記溝を充填し、かつ前
    記絶縁膜の上面を前記マスク膜の上面に一致させる工程
    と、前記マスク膜を除去する工程とを有し、これにより
    前記半導体基板に埋込まれかつ前記主面から所定の高さ
    突出した埋込型素子分離領域を前記絶縁膜から構成した
    ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記マスク膜は第1のマスク部材と第2
    のマスク部材から構成され、前記半導体基板の主面上に
    前記所定の膜厚で形成した前記第1のマスク部材に前記
    主面に達する開孔を形成し、異方性エッチング工程を有
    して前記開孔の側面上に前記第2の部材によるサイドウ
    オールを形成し、このサイドウオールの内壁により前記
    開口部を構成したことを特徴とする請求項1記載の半導
    体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記素子分離領域となる前記絶縁膜の前
    記半導体基板の主面より突出する部分の側面上に第1の
    側壁絶縁膜を形成することを特徴とする請求項1もしく
    は請求項2記載の半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記埋込型素子分離領域により区画され
    た前記半導体基板の主面上にゲート絶縁膜を形成し、前
    記ゲート絶縁膜上にゲート電極を形成することを特徴と
    する請求項1、請求項2もしくは請求項3記載の半導体
    装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記ゲート電極の側面上に第2の側壁絶
    縁膜を形成することを特徴とする請求項4記載の半導体
    装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記ゲート電極と前記素子分離領域間に
    露出する前記半導体基板の主面上にシリコン層を堆積す
    る工程を有することを特徴とする請求項4もしくは請求
    項5記載の半導体装置の製造方法。
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