JPH086988Y2 - 錠前装置及び錠前装置用の被覆部材 - Google Patents

錠前装置及び錠前装置用の被覆部材

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JPH086988Y2
JPH086988Y2 JP3205792U JP3205792U JPH086988Y2 JP H086988 Y2 JPH086988 Y2 JP H086988Y2 JP 3205792 U JP3205792 U JP 3205792U JP 3205792 U JP3205792 U JP 3205792U JP H086988 Y2 JPH086988 Y2 JP H086988Y2
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敏彦 森
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五輪工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、錠前装置、詳しくは棒
状の錠前本体と湾曲状に形成された係止部材とから構成
される錠前装置及びその錠前装置の外周を覆う錠前装置
用の被覆部材の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、棒状の錠前本体と湾曲状に形
成された係止部材とから構成される錠前装置として、例
えば図8に示すようなものが知られている。このもの
は、先端側に錠前機構を有する真直丸棒状の錠前本体a
と、鉄等の金属製からなる丸棒を略U字状に折り曲げて
形成した係止部材bとから構成し、係止部材bの後端を
錠前本体aの後端側に回動自在に接続し、一方、錠前本
体aの先端側に設けた係止片嵌挿孔a1に嵌挿する係止
片b1を係止部材bの先端に設けたものである。そし
て、係止片b1を係止片嵌挿孔a1に押し入れることに
より係止片b1を係止片嵌挿孔a1内で錠前機構によっ
て施錠し、一方、錠前本体aに鍵片dを挿入して操作す
ることにより係止片嵌挿孔a1内の係合突起a2を可動
させ係止している係止片b1を係止解除し、その状態か
ら手で係止片b1を係止片嵌挿孔a1内から引き抜くこ
とにより解錠できるようにしたものである。
【0003】しかしながら、このものにおいては、解錠
に際しては先ず一方の手で鍵片dを回して係止片b1を
係止解除させ、そしてこの状態を保持しながら他方の手
で係止部材bを錠前本体aに対し引っ張り操作して係止
片b1を係止片嵌挿孔a1内から抜かなければならず、
鍵片dを回しただけでは鍵片dが戻ると再び施錠してし
まうことになり鍵片dの操作だけでは解錠操作を行い難
い。このため、例えば一方の手に物等を持っている場合
には錠前装置を施錠物から取り外すことが困難なものと
なり、解錠操作がめんどうなものであるという課題を有
する。
【0004】この一方、上記のような錠前装置において
は、従来から錠前本体aに外周を覆う被覆部材が付設さ
れる場合が多い。しかし、係止部材bの後端と錠前本体
aの後端側とを回動自在に接続しているため、組付け完
成後においては被覆部材を錠前本体aの一端側から嵌着
し難くなってしまう。従って、例えば完成後、被覆部材
を交換するには係止部材bと錠前本体aとの接続を外さ
なければならず、容易に交換することができないという
課題を有する。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】本考案は、以上の実情
に鑑み提案されたものでその目的とするところは、解錠
に際し、容易に且つ確実に解錠できる錠前装置、及び係
止部材と錠前本体とを接続した状態で錠前本体に着脱で
きる錠前装置用の被覆部材を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案は、錠前機構を有
する棒状の錠前本体と、湾曲状に形成された係止部材と
から構成され、係止部材の先端に設けた係止片を錠前本
体に設けた係止片嵌挿孔に押し入れることにより錠前本
体と係止片とが係止して施錠し、鍵操作により解錠する
錠前装置において、以下の特徴を有する錠前装置を提供
することにより上記課題を解決する。本考案の錠前装置
における係止部材の後端は、錠前本体に回動自在に接続
される。そして、この回動によって係止部材の係止片が
錠前本体の係止片嵌挿孔に出し入れ操作できるようにな
される。更に、この係止部材の後端部には径方向に突設
される段部が備えられる。錠前本体には、錠前本体の外
周を覆う被覆部材が備えられる。又、この被覆部材は、
錠前本体と係止した係止部材の係止片を付勢する付勢手
段を有する。この付勢手段は、錠前本体と係止部材の段
部との間に配設される段部当接部を有する。そして、こ
の段部当接部は、係止部材の係止片を錠前本体の係止片
嵌挿孔に押し入れる際の回動に伴い係止部材の段部に当
接して押圧されることにより反力を蓄えられるようにな
されたものである。そして、この押圧に伴う反力により
段部当接部が錠前本体と係止した施錠状態の係止部材の
係止片を係止片嵌挿孔外に押し出すように付勢するもの
である。
【0007】又、本考案は、錠前機構を有する棒状の錠
前本体と、湾曲状に形成された係止部材とから構成さ
れ、係止部材の先端に設けた係止片を錠前本体に設けた
係止片嵌挿孔に押し入れることにより錠前本体と係止片
とが係止して施錠し、鍵操作により解錠する錠前装置に
おける錠前本体の外周を覆う錠前装置用の被覆部材にお
いて、以下の特徴を有する錠前装置用の被覆部材を提供
することにより上記課題を解決する。本考案の錠前装置
用の被覆部材は、一端側に係止部材の後端を嵌挿する嵌
挿孔を備える。又、他端側には係止部材の先端の係止片
を嵌挿する係止部材嵌挿部を備える。更に、被覆部材
は、一端側から嵌挿孔に連通する開口部を有する。そし
て、この開口部によって嵌挿孔が一端側から拡開可能と
されるとともに、その拡開された嵌挿孔が拡開されるこ
とによって被覆部材に蓄えられた弾性力により元の状態
に復するようになされたものである。
【0008】
【作用】本考案の錠前装置においては、被覆部材が段部
当接部を有する付勢手段を備えるため、段部当接部が係
止部材の係止片を錠前本体の係止片嵌挿孔に押し入れる
際の回動に伴い係止部材の段部に押圧されると、その押
圧による反力により錠前本体の係止片嵌挿孔内に係止し
た施錠状態の係止部材の係止片を常時係止片嵌挿孔外に
押し出すように付勢することができる。これにより、解
錠の際、係止片嵌挿孔内で係止している係止片を鍵操作
によって係止解除するだけで、係止片を段部当接部によ
って係止片嵌挿孔外に押し出すように回動させることが
でき、係止片を錠前本体と係止できない位置まで移動さ
せることができる。又、本考案の錠前装置用の被覆部材
においては、一端側から嵌挿孔に連通する開口部を備え
るため、嵌挿孔を被覆部材の一端側から拡開させること
ができる。これにより、係止部材と錠前本体とを接続し
た状態で錠前本体に覆い被せることができる。そして、
覆い被せた後は、拡開されることによって蓄えられた被
覆部材の弾性力により拡開した嵌挿孔を元の状態にする
ことができ、錠前本体に嵌着させることができる。
【0009】
【実施例】以下、図面を基に本考案の一実施例を具体的
に説明する。図1は、本考案の一実施例を示す正面図で
あり、図2は、その平面図、図3は、その右側面図、図
4は、錠前本体の内部を示す断面説明図である。
【0010】本考案の錠前装置は、錠前本体1と、係止
部材2とから構成されている。係止部材2は、図4に示
すように右方上端に形成された接続部21と、左方上端
に形成された係止片22と、図1に示すようにこれらの
間にU字状に形成された係止部24とからなる。この実
施例では金属製からなる三つの板材をU字状の同一形状
にプレスによって打ち抜き、それらを重ね合わせ芯部を
形成するとともに、その芯部の両端部に接続部21及び
係止片22を形成し、更に、その接続部21と係止片2
2との間にU字状に成形した合成樹脂を内方から外側面
を除く表面に覆うように取り付けることによって係止部
24を形成し、係止部24の断面形状を略円形にしてい
る。従って、この係止部24と、両端部の接続部21及
び係止片22との境界には、夫々段部23a、23bが
形成されている。このように係止部材2を形成すること
により強度的に強く、しかも重量の軽いものにできると
ともに、制作容易なものにすることができる。尚、この
係止部材2の形成方法は、これに限らず、例えば金属製
からなる丸棒を折り曲げて形成する等適宜変更できるも
のである。
【0011】係止部材2の接続部21は、図4に示すよ
うにピン9を中心とした右部の径大円弧部21bと、左
部の径小円弧部21aとからなる。又、径小円弧部21
aには二つの凹部21c、21dが備えられている。そ
して、錠前本体1の右端にピン9に軸支され錠前本体1
に回動自在に接続される。一方、係止片22は、その内
側に係止溝22aが備えられ、錠前本体1の左部に形成
された後述の係止片嵌挿孔16内に出し入れ操作され
る。
【0012】錠前本体1は、この実施例では図1に示す
タンブラ嵌合孔8a…8aを有するカード状からなる鍵
8によって解錠される、いわゆるカード錠が使用されて
いる。この錠前本体1は、図4に示すように金属製から
なるケーシング10と、このケーシング10内に配設さ
れる配設部材と、ケーシング10の外周を覆って嵌着さ
れる被覆部材7とからなる。
【0013】ケーシング10は、内部に空間部が形成さ
れており、その空間部の後方側が区画壁11によって左
空間部12と右空間部13とに区画されている。そし
て、上面には、案内突起15aを有する蓋体15がボル
ト等の固定手段によって固定されているとともに、この
蓋体15が固定されることによって蓋体15とケーシン
グ10との間に鍵8を挿入する鍵挿入孔14(図2に図
示)が左空間部12に連通するように形成されている。
又、下面には、係止部材2の係止片22を嵌挿する係止
片嵌挿孔16が左空間部12に連通して穿設されてい
る。
【0014】配設部材は、ケーシング10の左空間部1
2内に配設される錠前機構部材と、右空間部13内に配
設される接続部付勢部材6とを有してなる。
【0015】錠前機構部材は、摺動部材3と、この摺動
部材3の左側に配設される係合片4と、係止片嵌挿孔1
6内に配設される係止片付勢部材50とを備えている。
摺動部材3は、鍵8の操作に伴い右方向(図示のX方
向)に摺動し、この摺動によって係合片4を右方向に摺
動させるものであり、摺動部材用バネ部材34によって
常時左方向(図示のY方向)に付勢された状態で左右方
向摺動可能に配設されている。この摺動部材3は、この
摺動部材3に前後方向摺動可能に付設されキー溝を有す
る四つのタンブラ31…31と、左端に設けられた係合
片係止部32と、右端に設けられた鍵係止部33とを備
えている。そして、鍵挿入孔14から嵌挿された鍵8の
タンブラ嵌合孔8a…8aにタンブラ31…31各々の
先端部が嵌挿することによってタンブラ31…31各々
のキー溝31bが蓋体15の案内突起15aに位置合わ
せされ、案内突起15aに沿って右方向に摺動可能状態
とされ、その状態から鍵8を右方向に押圧することによ
り鍵係止部33が押圧されて右方向に摺動する。
【0016】係合片4は、係合片用バネ部材41によっ
て常時左方向に付勢された状態で左右方向摺動可能に配
設されている。又、この係合片4は、左端に係止部材2
の係止片22の係合溝22aに嵌まり込む係合突起42
を有し、右上部に摺動部材3の係合片係止部32に係止
する摺動部材係止部43を有している。又、略中央部に
は、コイルバネ44aによって上方に付勢された状態で
左右摺動不能に、且つ上下摺動可能に配設された係合片
移動阻止部材44が付設されている。
【0017】この係合片移動阻止部材44は、上部の細
幅部45aと下部の広幅部45bとからなる遊嵌用孔4
5に遊嵌されるように配設され、鍵挿入孔14から鍵8
が嵌挿されると鍵8の先端によって係合片移動阻止部材
44が下方に押圧され、この押圧によって係合片移動阻
止部材44が細幅部45aから広幅部45bに移動し、
係合片4を右方向に移動可能状態にする。従って、この
係合片移動阻止部材44が、鍵8に下方に押圧されない
限り細幅部45aに配設されているため、振動等によっ
ても係合片4の右方向への移動を防止し、不意な解錠を
防ぐことができる。
【0018】そして、その移動可能状態で摺動部材3が
鍵8操作に伴い右方向へ摺動に摺動すると、摺動部材3
の係合片係止部32に係止した摺動部材係止部43によ
って係合片4が右方向へ摺動し、鍵挿入孔14内に突出
して係止片22の係合溝22aに嵌まり込んだ係合突起
42が鍵挿入孔14から出て、係合溝22aとの係合が
外れる。
【0019】係止片付勢部材50は、コイルバネから構
成され、ケーシング1aの係止片嵌挿孔16の奥部に配
設され、係止片嵌挿孔16内に係止された係止部材2の
係止片22を図示の下方側、即ち係止片嵌挿孔16外に
付勢する。
【0020】接続部付勢部材6は、板状体からなり、左
右方向摺動可能に配設されている。又、右端面に係止部
材2の径小円弧部21aに形成した凹部21c、21d
に嵌合する突起61を備え、左部には右押圧用コイルバ
ネ62によってこの接続部付勢部材6を係止部材2の接
続部21方向、即ち図示の右方向に常時押圧できるよう
にしている。
【0021】被覆部材7は、図5(A)(B)に示すように合
成樹脂製から構成され、内周形状がケーシング10の外
周形状に沿うような形状になされている。又、図5(A)
に示すように下面には、左部にケーシング10の係止片
嵌挿孔16に対応する位置に係止部材2の係止片22を
嵌挿するための嵌挿孔71を備え、右部には係止部材嵌
挿部72を備えている。又、被覆部材7の右側面及び上
面には、係止部材嵌挿部72に連通する開口部74が設
けられている。この実施例では、右側面における部分の
開口部74は、係止部材2の接続部21の厚さt1(図
3図示)と同程度の幅t2で上面から係止部材嵌挿部7
2にかけてカットされることにより形成され、図3に示
すように係止部材2の接続部21を受容できるようにな
されている。一方、上面における部分の開口部74は、
全上面にかけて形成されている。こうすることにより、
係止部材2の接続部21と錠前本体1とをピン9により
軸支した状態において、開口部74を手で拡開し、その
拡開した開口部74から錠前本体1を嵌挿することによ
り被覆部材7を錠前本体1にセットすることができ、従
来のように係止部材2の接続部21と錠前本体1とを軸
支する前に予め被覆部材7をセットしておかなくとも良
いものとなる。従って、制作工程において便宜的なもの
になるとともに、完成後においても被覆部材7を適宜交
換できるものとなる。
【0022】又、この係止部材嵌挿部72の下面側の端
部には段部当接部73が設けられている。この実施例で
は、端部の周部に右方から左方に漸次突出高さが高くな
るように突出部を形成し、その突出部の左端部を段部当
接部73としている。そして、その段部当接部73の突
出高さは、係止部材2の施錠する際の回動に伴い係止部
材2の接続部21側の段部23aに当接して押圧される
程度の高さとされている。詳しくは、ケーシング10に
組付けられた際、図6に示すように解錠状態では、係止
部材2の接続部21側の段部23aに当接しないが、図
7に示すように施錠するために係止部材2を左方向(図
示のZ方向)に回動していくと係止部材2の段部23a
の左端に当接し始め、更に回動していくとそれに伴い上
方側に押圧される。尚、この段部当接部73は、突出部
を形成した態様のものに限らず、例えば下面と同一面状
にしておき、係止部材2の段部23aの左端が施錠時の
回動に伴い当接すれば足りる。
【0023】次に、この錠前装置の作動について自転車
に使用する場合を例として説明する。錠前装置を自転車
に使用して施錠するには、錠前本体1と係止部材2の右
片2aとを略一直線(図1において一点鎖線で示す)に
して錠前本体1先端側から自転車のスポーク間に通す。
その際、錠前本体1の突起61が、係止部材2の接続部
21の凹部21dに右押圧用コイルバネ8aによる付勢
力によって入り込むため、略一直線にした錠前本体1が
係止部材2から簡単に回動してくの字状に曲がるような
ことがなくなり、容易にスポーク間に通すことができ、
その操作が容易なものとなる。
【0024】その後、係止部材2を錠前本体1に対して
回動し、ケーシング10の係止部材嵌挿孔16に係止部
材2の係止片22を押し入れる。これにより、ケーシン
グ10内の係合片4の係合突起42が係止片22の係止
溝22aに嵌まり込み、施錠状態になる。又、係止部材
2を錠前本体1に対して回動していくと、係止片22が
ケーシング10の係止部材嵌挿孔16に入る直前から係
止部材2の接続部21側の段部23aが被覆部材7の段
部当接部73に当接し始め、係止片22が係止部材嵌挿
孔16内で施錠状態になるとその段部23aが段部当接
部73を上方に押圧した状態になる。
【0025】一方、段部当接部73は、押圧されると、
被覆部材7の下面が湾曲状に形成されているため、開口
部74が押し広げられつつ被覆部材7の係止部材嵌挿部
72側がケーシング10外周に沿って上方に押し上げら
れ、そして、段部23aの押圧が無くなると被覆部材7
の有する弾力により元に戻る。従って、押し上げられた
状態では、元に戻ろうとする反力が段部当接部73に蓄
えられた状態となり、段部当接部73がその反力で係止
部材2の段部23aを下方に付勢している。
【0026】解錠するには錠前本体1の鍵片嵌挿孔14
に鍵8を挿入する。これにより、タンブラ31…31各
々のキー溝31bが鍵8の種々のタンブラ嵌合孔8a…
8aによって蓋体15の案内突起15aに位置合わせさ
れ、摺動部材3が右方向に摺動可能状態となるととも
に、移動阻止部材44が遊嵌用孔45の広幅部45bに
移動し、係合片4が右方向に摺動可能状態になる。そし
て、その状態から鍵8を右方に押圧する。これにより、
摺動部材3が右方向に摺動し、これに伴い係合片4も右
方向に摺動して係合片4の係合突起42が係止片22の
係止溝22aから外れ、係止片22の係止が解除され
る。
【0027】係止片22の係止が解除されると、係止片
付勢部材50による付勢力及び段部23aによって付勢
状態となっている段部当接部73の反力によって係止片
22が係止部材嵌挿孔16外に完全に押し出され、解錠
状態となる。従って、この解錠状態においては、係止片
22に僅か程度の力がかかって場合にも再度係合片4の
係合突起42と係止片22の係止溝22aとが係止する
ようなことを防止できる。尚、解錠後、右方へ押圧して
いる鍵8から手を放せば摺動部材3は、摺動部材用バネ
部材34によって元の位置まで戻るが、係合片4は、係
止片付勢部材50が伸長し係合突起42に当接して係合
片4の左方への戻りを阻止する。従って、解錠後におけ
る係合片4の移動阻止部材44が遊嵌用孔45の広幅部
45b内に維持され、係合片4は、右方向に摺動可能状
態になっている。
【0028】尚、本実施例においては、錠前本体1と係
止した係止部材2の係止片22を付勢する被覆部材7の
付勢手段として、被覆部材7の有する弾力性によって構
成するようにしているが、この態様のものに限らず、例
えば被覆部材7の段部当接部73にバネ部材を装着して
おくようにしても良い。又、錠前本体1と係止した係止
部材2の係止片22を、上記被覆部材7の付勢手段と、
係止片付勢部材50による付勢力との二つの力によって
行うようにしているが、被覆部材7の付勢手段のみによ
って行うようにしても良い。更に、本実施例では、錠前
本体をカード錠から構成しているが、これに限らず、従
来から知られている種々の錠に使用でき、適宜変更でき
るものである。
【0029】
【考案の効果】以上、実施例で述べたように本考案の錠
前装置は、解錠の際、係止片嵌挿孔内で係止している係
止片を鍵操作するだけで、被覆部材の段部当接部を有す
る付勢手段によって係止片を係止片嵌挿孔外方向に回動
させ係止片を係止片嵌挿孔内で係止できない位置まで移
動させることができ、鍵から手を放しても再び係止片嵌
挿孔内で係止片が係止されることを防止できる。これに
より、解錠操作を容易に行うことのできる使用便宜なも
のとなる。又、本考案の錠前装置用の被覆部材は、一端
側から嵌挿孔に連通する開口部を備えるため、嵌挿孔を
被覆部材の一端側から拡開させることができる。これに
より、係止部材と錠前本体とを接続した状態で錠前本体
に覆い被せることができる。そして、覆い被せた後は、
拡開されることによって蓄えられた被覆部材の弾性力に
より拡開した嵌挿孔を元の状態にすることができ、錠前
本体に嵌着させることができる。これにより、完成後に
おいても被覆部材を適宜交換できる便宜的なものとな
る。以上本考案は、解錠に際し、容易に且つ確実に解錠
できる錠前装置及び係止部材と錠前本体とを接続した状
態で錠前本体に着脱できる錠前装置用の被覆部材を提供
しえたものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す正面図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】図1の右側面図である。
【図4】錠前本体の内部を示す断面説明図である。
【図5】図5(A) は、被覆部材の底面図であり、図5
(B) は、図5(A) のV−V線断面図である。
【図6】解錠状態における被覆部材の段部当接部と係止
部材の段部との位置関係を示す説明図である。
【図7】施錠状態における被覆部材の段部当接部と係止
部材の段部との位置関係を示す説明図である。
【図8】従来例の正面図である。
【符号の説明】
1 錠前本体 2 係止部材 3 摺動部材 4 係合片 7 被覆部材 8 鍵 10 ケーシング 16 係止片嵌挿孔 21 接続部 22 係止片 23a 段部 73 段部当接部

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】錠前機構を有する棒状の錠前本体と、湾曲
    状に形成された係止部材とから構成され、係止部材の先
    端に設けた係止片を錠前本体に設けた係止片嵌挿孔に押
    し入れることにより錠前本体と係止片とが係止して施錠
    し、鍵操作により解錠する錠前装置において、 係止部材の後端が、錠前本体に回動自在に接続され、こ
    の回動によって係止部材の係止片が錠前本体の係止片嵌
    挿孔に出し入れ操作できるようになされ、更に、この係
    止部材の後端部には径方向に突設される段部が備えら
    れ、 錠前本体には、錠前本体の外周を覆う被覆部材が備えら
    れ、この被覆部材が、錠前本体と係止した係止部材の係
    止片を付勢する付勢手段を有し、 この付勢手段が、錠前本体と係止部材の段部との間に配
    設される段部当接部を有し、この段部当接部が、係止部
    材の係止片を錠前本体の係止片嵌挿孔に押し入れる際の
    回動に伴い係止部材の段部に当接して押圧されることに
    より反力を蓄えられるようになされたものであり、 この押圧に伴う反力により段部当接部が錠前本体と係止
    した施錠状態の係止部材の係止片を係止片嵌挿孔外に押
    し出すように付勢するものであることを特徴とする錠前
    装置。
  2. 【請求項2】錠前機構を有する棒状の錠前本体と、湾曲
    状に形成された係止部材とから構成され、係止部材の先
    端に設けた係止片を錠前本体に設けた係止片嵌挿孔に押
    し入れることにより錠前本体と係止片とが係止して施錠
    し、鍵操作により解錠する錠前装置における錠前本体の
    外周を覆う錠前装置用の被覆部材において、 被覆部材が、一端側に係止部材の後端を嵌挿する係止部
    材嵌挿部を備え、他端側に係止部材の先端の係止片を嵌
    挿する嵌挿孔を備え、更に、被覆部材が、一端側から係
    止部材嵌挿部に連通する開口部を有してなり、 この開口部が、拡開されることにより開口部から錠前本
    体を内部に挿入可能とするとともに、その拡開されるこ
    とによって被覆部材に蓄えられた弾性力により錠前本体
    の外周を覆って嵌着するようになされたものであること
    を特徴とする錠前装置用の被覆部材。
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