JPH0869332A - 電圧発生回路 - Google Patents

電圧発生回路

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JPH0869332A
JPH0869332A JP20541894A JP20541894A JPH0869332A JP H0869332 A JPH0869332 A JP H0869332A JP 20541894 A JP20541894 A JP 20541894A JP 20541894 A JP20541894 A JP 20541894A JP H0869332 A JPH0869332 A JP H0869332A
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JP
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voltage
circuit
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reference voltage
constant
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JP20541894A
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Inventor
Hideo Matsuki
英夫 松木
Ichiro Shimada
一郎 島田
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Sanyo Electric Co Ltd
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Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な構成で、電圧発生回路から出力される
定電圧の立上がりを、スロースタートとすることが可能
な電圧発生回路を提供する。 【構成】 基準電圧回路20にスロースタート用コンデ
ンサCを併設し、定電圧回路14に出力される基準電圧
VREF の立上がりを遅くした。また、基準電圧VREF の
供給を受ける定電圧回路14の差動増幅器10を、基準
電圧VREF の立上がり(例えば0Vの時)から動作可能
とし、基準電圧VREF に応じた定電圧+VO を出力する
こととした。これにより、出力トランジスタQ9から出
力される定電圧+VO がゆっくり立ち上がる。よって、
この定電圧+VO が供給される動作回路等では負荷の大
きさに影響を受けることなく、オーディオの信号処理系
等の電源回路に用いた場合、電源投入時にホップ音やノ
イズが発生することを防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、オーディオアンプ等、
オーディオ信号処理回路等に定電圧を供給する電圧発生
回路の構成に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、オーディオアンプ等の信号処
理系回路等に動作用の定電圧を供給する電圧発生回路と
して、図4に示すような基準電源回路及び定電圧回路か
らなる回路が用いられている。
【0003】図4において、電源スイッチのオン操作等
により外部から電源投入命令が装置に供給されると、共
通電源(VCC)が立上がる。これにより、基準電圧回路
20には、共通電源(VCC)に接続された定電流源CS
20から定電流が供給される。基準電圧回路20は、ト
ランジスタのバンドギャップを利用した定電圧発生回路
であり、定電流の供給を受けて基準電圧VREF を発生
し、これを定電圧回路22に供給する回路である。そし
て、基準電圧回路20の出力である基準電圧VREF は、
電源投入命令に応じ0Vから比較的急峻にその電圧値が
立ち上がる。
【0004】定電圧回路22は、差動増幅器24と、出
力トランジスタQ24及びこの出力トランジスタの出力
側に接続された分圧抵抗R1,R2とを有している。
【0005】差動増幅器24は、差動入力であるNPN
型のトランジスタ(以下差動入力トランジスタという)
Q20,Q23と、この差動入力トランジスタQ20,
Q23の上流側に設けられたカレントミラー回路とから
構成されている。
【0006】ここで、カレントミラー回路は、共通電源
(VCC)にエミッタが接続されたPNP型の入力側トラ
ンジスタQ21と、同じく共通電源(VCC)にエミッタ
が接続されたPNP型の出力側トランジスタQ22とか
ら構成されている。
【0007】また、差動増幅器24は、その一方の差動
入力トランジスタQ20のベースが、基準電圧回路20
に接続されており、他方の差動入力トランジスタQ23
のベースは、帰還路を介して分圧抵抗R1とR2との接
続点Aに接続されている。
【0008】この差動増幅器24は、差動入力トランジ
スタQ22のベースに印加される基準電圧VREF と、分
圧抵抗R1とR2との接続点Aにおける検出電圧とが等
しくなるように、所定の電圧を出力トランジスタQ24
のベースに供給する。そして、出力トランジスタQ24
には、差動増幅器24から供給される電圧に応じたコレ
クタ電流が流れる。接続点Aの電圧が基準電圧VREF に
保持されるため、分圧抵抗R1とR2との比で決定され
る定電圧+VO が、出力端子OUTから他の動作回路等
(図示せず)に出力される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、バンド
ギャップを利用した基準電圧回路20から出力される基
準電圧VREF は、その立上がりが比較的急峻であり、こ
の基準電圧VREF に応じて定電圧回路22から出力され
る出力電圧+VO も、図3に実線で示すように短時間
(例えば電源投入時から数十msec)で急峻に立ち上が
る。
【0010】このような電圧発生回路をオーディオの信
号処理系回路の電源回路として用いた場合には、各動作
回路でのDCバイアスレベルが安定しない状態で、この
動作回路が動作してしまうことがある。よって、各種動
作回路の出力電圧にアンバランス等が発生し、これに起
因して信号の入力がないにもかかわらずスピーカに対し
て電流が供給され、いわゆるポップ音やノイズ等が発生
するという問題があった。
【0011】そこで、このポップ音やノイズを防止する
ために、各回路にミュート回路等を設け、回路のDCバ
イアスレベルが安定してから各回路に定電圧+VO を供
給していた。しかし、このようなミュート回路を設ける
と、それだけ回路規模が大きくなり、コストが上昇する
等の問題があった。
【0012】本発明は、このような課題を解決するため
になされたもので、簡単な構成で、電源投入時に電圧発
生回路から出力される定電圧をゆっくり立ち上げること
が可能な電圧発生回路を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る電圧発生回路は、以下のような特徴を
有する。
【0014】基準電圧を発生する基準電圧回路と、前記
基準電圧に応じて定電圧を発生する定電圧回路と、を有
する電圧発生回路であって、前記定電圧回路は、一方の
入力端子に前記基準電圧が供給され、前記基準電圧の立
上がりから前記基準電圧に応じた電圧を出力する差動増
幅器と、前記差動増幅器の出力端に接続され、前記差動
増幅器から出力される電圧に応じた電流を流す出力トラ
ンジスタと、前記出力トランジスタの出力側に接続さ
れ、前記出力トランジスタの出力側の電圧を分圧する分
圧抵抗と、前記分圧された電圧と前記基準電圧とを等し
く制御するために、前記分圧された電圧を前記差動増幅
器の他方の入力端子に供給する帰還路と、を有し、前記
基準電圧回路には、電源投入時に前記基準電圧をゆっく
り立ち上げるためのスロースタート用コンデンサが接続
され、前記定電圧回路が、ゆっくり立ち上がる前記定電
圧を出力することを特徴とする。
【0015】前記差動増幅器は、PNP型トランジスタ
の差動入力を有し、前記差動入力のPNP型トランジス
タには、それぞれPNP型トランジスタがダーリントン
接続されていることを特徴とする。
【0016】更に、前記定電圧回路から出力される前記
定電圧を極性反転して出力する反転定電圧回路を有する
ことを特徴とする。
【0017】
【作用】本発明に係る電圧発生回路では、基準電圧回路
にスロースタート用コンデンサを設け、定電圧回路に出
力される基準電圧の立上がりを遅くした。また、基準電
圧回路から基準電圧の供給を受ける差動増幅器を、基準
電圧の立上がり(例えば0Vの時)から動作可能とし、
定電圧回路から基準電圧に応じた定電圧を継続的に出力
することとした。
【0018】このような構成とすることにより本発明の
電圧発生回路は、電源投入時に定電圧回路から出力され
る定電圧がゆっくり立ち上がる。従って、この定電圧の
供給を受けて動作する動作回路等は、負荷の大きさに影
響されずにほぼ同じスピードでゆっくり立ち上がること
ができる。よって、オーディオの信号処理系等の電圧発
生回路として用いた場合に、信号系の各動作回路はその
DCバイアスレベルが安定した状態で動作を開始するた
め、電源投入時にポップ音やノイズ等が発生することを
防止できる。
【0019】特に、差動増幅器の差動入力を、PNPト
ランジスタのダーリントン接続としたので、この差動増
幅器に供給される基準電圧が極めて低い電圧値のときか
ら、差動増幅器が動作可能となり、定電圧回路から基準
電圧に応じてゆっくり立ち上がる定電圧を出力すること
ができる。
【0020】更に、定電圧回路から出力される定電圧を
極性反転した反転定電圧を出力する反転定電圧回路を設
けることとした。これにより、本発明の電圧発生回路
を、デュアルトラッキングのオーディオの信号処理系に
用いた場合にも、正極性側の駆動回路と負極性側の駆動
回路との負荷の相違にかかわらず、両方の駆動回路を同
様にゆっくり立ち上げることができる。従って、両方の
回路がアンバランスに動作することを防止でき、ポップ
音やノイズ等の発生をより確実に防止することが可能で
ある。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。な
お、以下に説明する図面においては、既に説明した図面
と同一部分には同一符号を付して説明を省略する。
【0022】図1において、基準電圧回路20には従来
同様に、電源投入命令に応じて定電流源CS1から所定
の定電流が供給され、これに応じて基準電圧回路20は
基準電圧VREF を発生する。ここで、基準電圧回路20
は、定電流源CS1からの定電流を受けて、この電流量
に応じた電圧を発生するものである。
【0023】そして、本実施例においては、基準電圧回
路20と定電流源CS1との接続点P1に、抵抗Rを介
して一端側が接地されたスロースタート用コンデンサC
が接続されている。この基準電圧回路20に供給される
定電流がスロースタート用コンデンサCによって徐々に
立ち上がると、基準電圧回路20はこれに応じて立ち上
がる基準電圧を発生する。更に、基準電圧回路20から
接続点P1を介して差動増幅器10に供給される基準電
圧VREF についても、コンデンサCの容量と抵抗Rの抵
抗値に応じてその立上がりが遅延する。
【0024】従って、接続点P1に接続された差動増幅
器10の一方の入力端子には、電源投入命令から所定の
電圧(例えば1.2V)まで、0Vからゆっくり立上が
る基準電圧VREF が供給されることとなる。
【0025】なお、このスロースタート用コンデンサC
の接続位置に関しては、上記構成に限られず、基準電圧
回路20への定電流の入力側にスロースタート用コンデ
ンサCを設け、基準電圧回路20から出力される基準電
圧VREF を直接差動増幅器10の入力端子に供給する構
成としてもよい。また、基準電圧回路20の出力側、す
なわち基準電圧回路20と差動増幅器10の入力端子と
の経路にスロースタート用コンデンサCを設け、差動増
幅器10に供給される基準電圧VREF を直接遅延させる
構成としてもよい。
【0026】差動増幅器10は、一方の入力端子に供給
される基準電圧VREF に応じた所定の電圧を、基準電圧
VREF が0VのときからNPN型の出力トランジスタQ
9のベースに出力する。
【0027】出力トランジスタQ9は、そのコレクタが
共通電源(VCC)に接続され、エミッタが分圧抵抗R1
の一端(上流)側に接続されており、出力トランジスタ
Q9には、ベースに出力される上記電圧に応じたエミッ
タ電流が流れる。そして、このエミッタ電流に応じて発
生した定電圧+VO が、出力トランジスタQ9と分圧抵
抗R1との接続点から、出力端子OUT+を介して出力
される。
【0028】なお、差動増幅器10の他方の入力端子
は、分圧抵抗R1とR2との接続点Aに接続されてい
る。ここで、分圧抵抗R1,R2は、分圧抵抗R1の上
流側(出力トランジスタQ9の出力側)で発生する定電
圧+VO を分圧しており、この分圧された接続点Aにお
ける検出電圧が、帰還路によって差動増幅器10の他方
の入力端子に供給されている。そして、差動増幅器10
は、基準電圧VREF と、接続点Aにおける検出電圧とが
等しくなるように動作する。
【0029】また、本発明の電圧発生回路をデュアルト
ラッキングのオーディオの信号処理系の電源回路として
用いる場合には、図1に示すように、例えば反転定電圧
回路16を設け、出力定電圧+VO をミラー的に反転し
て出力定電圧−VO を出力端子OUT−から出力する構
成とする。
【0030】この反転定電圧回路16は、差動増幅器1
2、NPN型の出力トランジスタQ10、更に出力端子
OUT+と出力トランジスタQ10のコレクタとの間に
この順に接続された分圧抵抗R3,R4によって構成さ
れている。
【0031】出力トランジスタQ10は、そのエミッタ
に所定の下側電源(VEE)が接続され、コレクタに分圧
抵抗R4が接続されており、差動増幅器12から出力さ
れる電圧に応じたコレクタ電流を流す。
【0032】差動増幅器12は、その一方の入力端子が
接地され、他方の入力端子が分圧抵抗R3,R4の接続
点Bに接続されている。この差動増幅器12は、接続点
Bの電圧がGNDレベルとなるように出力トランジスタ
Q10に所定の電圧を出力する。そして、分圧抵抗R3
とR4との抵抗比が1である場合には、接続点Bの電圧
(GNDレベル:0V)を基準として定電圧+VO を極
性反転した定電圧−VO が、出力トランジスタQ10の
コレクタ側から出力される。
【0033】また、図1において、出力端子OUT+と
出力端子OUT−との間には分圧抵抗R3,R4と並列
して、抵抗R5,R6がこの順に直列接続され、この抵
抗R5とR6との接続点が接地されている。このように
抵抗R5,R6を設けることにより、出力端子OUT±
から出力される定電圧±VO をより安定して立ち上げる
ことができる。
【0034】次に、本実施例の差動増幅器10の具体的
な回路構成について図2を用いて説明する。
【0035】差動増幅器10の差動入力であるPNP型
の差動入力トランジスタQ2,Q5は、それぞれそのベ
ースにPNP型の入力トランジスタQ1,Q6のエミッ
タが接続されており、PNPのダーリントン接続となっ
ている。
【0036】入力トランジスタQ1のベースは、定電流
源CS1と基準電圧回路20との接続点P1に接続さ
れ、一方、入力トランジスタQ6のベースは、分圧抵抗
R1とR2との接続点Aに接続されている。
【0037】入力トランジスタQ1のエミッタと差動入
力トランジスタQ2のベースとの接続点P2には、共通
電源(VCC)に接続された定電流源CS2からの定電流
が供給されており、入力トランジスタQ6と差動入力ト
ランジスタQ5のベースとの接続点P5には、共通電源
(VCC)に接続された定電流源CS4からの定電流が供
給されている。
【0038】また、差動入力トランジスタQ2,Q5の
エミッタには定電流源CS3からの定電流が供給されて
おり、このトランジスタQ2,Q5のコレクタ側にはカ
レントミラー回路が設けられている。
【0039】カレントミラー回路は、NPN型の入力側
トランジスタQ3及び出力側トランジスタQ4によって
構成され、そのエミッタはそれぞれ抵抗を介してGND
に接続されている。入力側トランジスタQ3のコレクタ
及び共通ベースは、トランジスタQ2のコレクタに接続
され、出力側トランジスタQ4のコレクタは、トランジ
スタQ5のコレクタに接続されている。
【0040】トランジスタQ5のコレクタとカレントミ
ラー回路の出力側トランジスタQ4のコレクタとの接続
点P4には、PNP型のトランジスタQ7のベースが接
続されている。このトランジスタQ7のエミッタは、共
通電源(VCC)に接続されており、トランジスタQ7の
コレクタは、抵抗を介してGNDに接続され、更にNP
N型のトランジスタQ8のベースが接続されている。そ
して、トランジスタQ8のエミッタは、抵抗を介してG
NDに接続され、コレクタは定電流源CS5を介して共
通電源(VCC)に接続されている。
【0041】定電流源CS5とトランジスタQ8のコレ
クタとの接続点P7には、NPN型の出力トランジスタ
Q9のベースが接続されている。この出力トランジスタ
Q9のコレクタは共通電源(VCC)に接続されており、
一方出力トランジスタQ9のエミッタには、分圧抵抗R
1,R2がこの順で接続され、分圧抵抗R2の一端がG
NDに接続されている。また、出力トランジスタQ9の
エミッタと分圧抵抗R1との接続点には出力端子OUT
+が設けられている。
【0042】次に、図2の回路の動作について説明す
る。
【0043】トランジスタQ1のベースに供給される基
準電圧VREF が0Vの時には、A点も0Vとなり、出力
端子OUT+から出力される定電圧VO も0Vとなる。
【0044】基準電圧VREF は、既に説明したようにス
ロースタート用コンデンサCによって、0Vから徐々に
立ち上がる。そして、基準電圧VREF が0Vから上昇す
るにつれて、トランジスタQ1はオフぎみになり、これ
に応じてカレントミラー回路の入力側トランジスタQ3
のコレクタ電流が少なくなり、同様に出力側トランジス
タQ4のコレクタ電流も少なくなる。ところが、接続点
P4には、定電流源CS3から定電流が供給されている
ため、カレントミラー回路の出力側トランジスタQ4の
コレクタ電流が少なくなるにつれて、接続点P4におけ
る電位が上昇する。
【0045】なお、本実施例では差動増幅器10の差動
入力をPNPのダーリントン接続としているので、基準
電圧VREF がトランジスタQ1のベースに供給される
と、差動入力トランジスタQ2のベースには、基準電圧
VREF よりVBEだけ高い電圧が印加される。よって、接
続点P3の電位は、常にVBE以上となり、カレントミラ
ー回路は基準電圧VREF が0Vの時から好適に動作する
ことができる。
【0046】また、PNP型のトランジスタQ7は、接
続点P4の電位の上昇に応じてオフぎみとなり、P6点
の電位は低下する。そして、NPN型のトランジスタQ
8もオフぎみとなる。更に、定電流源CS5から定電流
の供給を受けるP7点の電位が上昇して出力トランジス
タQ9が駆動され、この出力トランジスタQ9のエミッ
タ電流に応じて、分圧抵抗R1の上流側に分圧抵抗R
1,R2の和に応じた電圧が発生する。
【0047】発生した電圧は、分圧抵抗R1とR2とに
よって分圧され、この電圧に応じた検出電圧が接続点A
から帰還路を介してトランジスタQ6,Q5によってフ
ィードバックされる。そして、差動増幅器10は接続点
Aにおける電圧が基準電圧VREF と等しくなるように、
出力トランジスタQ9のベースに所定の電圧を出力す
る。よって、分圧抵抗R1とR2との抵抗比によって決
定される定電圧+VO が、分圧抵抗R1の上流側に発生
することとなり、基準電圧VREF の立ち上がりに応じ、
基準電圧VREF が一定となるまで徐々にその電圧値が上
昇する図3の一点鎖線に示すような定電圧+VO が出力
端子OUT+から出力される。
【0048】なお、図1の差動増幅器12の回路構成
は、図2の差動増幅器10の回路構成とほぼ同一であ
る。但し、差動増幅器12の場合には、PNP型のトラ
ンジスタQ1のベースはGNDに接続されており、PN
P型のトランジスタQ6のベースは図1の分圧抵抗R4
とR3との接続点Bに接続されている。更に、定電流源
CS5とNPN型トランジスタQ8の接続点P7には、
図1のようにNPN型の出力トランジスタQ10のベー
スが接続されている。
【0049】そして、図1の出力トランジスタQ10の
コレクタと分圧抵抗R3との間に設けられた出力端子O
UT−から、図3に二点鎖線で示すような定電圧+VO
を極性反転した定電圧−VO が出力される。
【0050】図3から明らかなように、従来の電圧発生
回路においては、実線で示す定電圧VO は、電源投入命
令に対して極めて短時間(例えば数msec)で立ち上がっ
ていた。ところが本実施例では、基準電圧VREF をゆっ
くり立ち上げ、更に定電圧回路14,反転定電圧回路1
6の差動増幅器10,12を基準電圧VREF が0Vの時
から動作させることにより、出力端子OUT±から後段
の動作回路等に出力される定電圧±VO を0Vからゆっ
くり(例えば数sec )立ち上げることができる。
【0051】よって、この定電圧±VO の供給を受けて
動作する後段の駆動回路等は、負荷の大きさに影響され
ずに、出力された定電圧±VO の立上がりに応じて、ほ
ぼ同じスピードで安定して立ち上がることができる。
【0052】更に、このような電圧発生回路を、オーデ
ィオの信号処理系等の電源回路として用いた場合には、
電源投入時に各動作回路が誤動作しないのでポップ音や
ノイズ等の発生を防止することができる。特に、デュア
ルトラッキングのオーディオの信号処理系では、一般的
に、正極性側の回路の負荷は重く、負極性側の回路の負
荷は軽く構成されている。ところが、本実施例のように
定電圧をゆっくり立ち上げれば、負荷の大きさに影響を
受けない。よって、正極性側の回路と負極性の回路とで
立上がりのスピードがばらつかず、各回路がアンバラン
スに動作してスピーカに電流が流れてしまうことを防止
でき、ポップ音やノイズ等の発生をより確実に防止する
ことが可能となり、極めて効果が高い。
【0053】なお、上記実施例では、差動増幅器10を
基準電圧VREF が0Vの時から動作させるための構成と
して、差動入力部をPNPのダーリントン接続とする構
成について説明したが、この構成には限らない。例え
ば、基準電圧VREF を図2の差動入力トランジスタQ2
に直接供給し、カレントミラー回路の下流側に設けられ
た抵抗を、GNDではない別の下側電源(VEE)に接続
する構成としてもよい。この場合、電源電圧VEEを十分
低い電圧に制御すれば、差動増幅器10を基準電圧VRE
F が0Vから動作させることができる。なお、このとき
接続点Aには、差動入力トランジスタQ5のベースを直
接接続するものとする。
【0054】更に、差動増幅器10,12及び出力トラ
ンジスタQ9,Q10の極性は図1,2に示したものに
は限られない。特に、正極性の定電圧+VO の出力側で
ある出力トランジスタQ9は、出力電圧のレンジをより
広くするためにPNP型のトランジスタとしてもよい。
また、ダーリントン接続された差動増幅器10、12の
トランジスタQ1,Q2及びトランジスタQ6,Q5
は、基準電圧VREF に対して低電圧から動作させるため
に、PNP型とした方が好ましい。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る電圧
発生回路では、基準電圧回路にスロースタート用コンデ
ンサを設け、定電圧回路に出力される基準電圧の立上が
りを遅くした。
【0056】更に、基準電圧回路から基準電圧の供給を
受ける差動増幅回路を、基準電圧の立上がりから動作可
能とし、基準電圧に応じた定電圧を継続的に出力するこ
ととした。
【0057】このような構成とすることにより本発明の
電圧発生回路は、定電圧回路から出力される定電圧がゆ
っくり立ち上がる。従って、この定電圧の供給を受けて
動作する動作回路等では、供給される定電圧に応じ、負
荷の大きさに影響されずにほぼ同じスピードでゆっくり
立ち上がることができる。よって、オーディオの信号処
理系等の電圧発生回路として用いた場合にも、各動作回
路においてDCバイアスレベルが安定した状態で動作が
開始されるため、電源投入時にポップ音やノイズ等が発
生することを防止できる。
【0058】特に、差動増幅器の差動入力を、PNPト
ランジスタのダーリントン接続としたので、この差動増
幅器に供給される基準電圧が極めて低い電圧値のときか
ら、差動増幅器が動作可能となり、定電圧回路から基準
電圧に応じてゆっくり立ち上がる定電圧を出力すること
ができる。
【0059】更に、定電圧回路から出力される定電圧を
極性反転した反転定電圧を出力する反転定電圧回路を設
けることとした。これにより、本発明の電圧発生回路
を、デュアルトラッキングのオーディオの信号処理系に
用いた場合にも、正極性側の駆動回路と負極性側の駆動
回路との負荷の相違にかかわらず、両方の駆動回路を同
様にゆっくり立ち上げることができる。従って、両方の
回路がアンバランスに動作することを防止でき、ポップ
音やノイズ等の発生をより確実に防止することが可能で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る電圧発生回路のの概略構
成図である。
【図2】図1の電圧発生回路の差動増幅器10の回路構
成を説明するための図である。
【図3】本発明及び従来の電圧発生回路における出力定
電圧±VO と電圧立上がり時間との関係を示す図であ
る。
【図4】従来の電圧発生回路の概略回路構成図である。
【符号の説明】
10、12 差動増幅器 14 定電圧回路 16 反転定電圧回路 20 基準電圧回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基準電圧を発生する基準電圧回路と、前
    記基準電圧に応じて定電圧を発生する定電圧回路と、を
    有する電圧発生回路であって、 前記定電圧回路は、 一方の入力端子に前記基準電圧が供給され、前記基準電
    圧の立上がりから前記基準電圧に応じた電圧を出力する
    差動増幅器と、 前記差動増幅器の出力端に接続され、前記差動増幅器か
    ら出力される電圧に応じた電流を流す出力トランジスタ
    と、 前記出力トランジスタの出力側に接続され、前記出力ト
    ランジスタの出力側の電圧を分圧する分圧抵抗と、 前記分圧された電圧と前記基準電圧とを等しく制御する
    ために、前記分圧された電圧を前記差動増幅器の他方の
    入力端子に供給する帰還路と、 を有し、 前記基準電圧回路には、電源投入時に前記基準電圧をゆ
    っくり立ち上げるためのスロースタート用コンデンサが
    接続され、 前記定電圧回路が、ゆっくり立ち上がる前記定電圧を出
    力することを特徴とする電圧発生回路。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の電圧発生回路において、 前記差動増幅器は、PNP型トランジスタの差動入力を
    有し、 前記差動入力のPNP型トランジスタには、それぞれP
    NP型トランジスタがダーリントン接続されていること
    を特徴とする電圧発生回路。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2のいずれかに記
    載の電圧発生回路において、 更に、前記定電圧回路から出力される前記定電圧を極性
    反転して出力する反転定電圧回路を有することを特徴と
    する電圧発生回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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