JP3097593B2 - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JP3097593B2
JP3097593B2 JP09087401A JP8740197A JP3097593B2 JP 3097593 B2 JP3097593 B2 JP 3097593B2 JP 09087401 A JP09087401 A JP 09087401A JP 8740197 A JP8740197 A JP 8740197A JP 3097593 B2 JP3097593 B2 JP 3097593B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体集積回路に
関し、特に演算増幅器においてその出力ダイナミックレ
ンジの拡大に好適な半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の半導体チップ上に形成される演算
増幅回路の構成の一例を図4(A)に示す。図4(A)
を参照して、従来の演算増幅回路は、初段(入力段)差
動増幅器、次段電圧増幅器、出力段から構成されてお
り、このうち、初段差動増幅器は、反転入力端子12
6、正転入力端子127にベースをそれぞれ接続しコレ
クタを低位側(最低電位)電源端子128に接続したP
NPトランジスタ101、108と、PNPトランジス
タ101、108のエミッタと高位側電源端子129間
にそれぞれ接続されたPNPトランジスタ102、10
9と、エミッタが共通接続されベースがPNPトランジ
スタ101、108のエミッタにそれぞれ接続され差動
対を構成するPNPトランジスタ103、104と、差
動対の共通接続されたエミッタと高位側電源端子129
の間に接続されたPNPトランジスタ105と、差動対
の負荷を構成しカレントミラー回路接続のNPNトラン
ジスタ106、107と、を備えて構成されている。
【0003】次段電圧増幅器は、差動対の出力(トラン
ジスタ104のコレクタ電位)を入力とするエミッタフ
ォロワ構成のPNPトランジスタ110と、エミッタフ
ォロワの電流源として作用するPNPトランジスタ11
1と、トランジスタ110のエミッタ電位をダイオード
接続されたNPNトランジスタ113を介してベース入
力とするNPNトランジスタ114と、NPNトランジ
スタ114のコレクタと高位側電源129間に接続され
たPNPトランジスタ115と、トランジスタ114、
115の共通接続点とトランジスタ110のベース間に
接続された位相補償用コンデンサ112と、を備えて構
成されている。
【0004】出力段は、高位側電源129と低位側電源
128の間に直列に接続され、トランジスタ114、1
15の共通接続点をベースに接続したNPNトランジス
タ116とPNPトランジスタ117とを備え、トラン
ジスタ116と117の共通接続点は出力端子130に
接続されると共に電流源123に接続されている。さら
に、出力段と各部(入力段差動増幅回路、次段電圧増幅
回路の各部)に電流を供給するための電流源122を有
し、この電流は、カレントミラーの電流入力端を構成す
るPNPトランジスタ118に入力されカレントミラー
の電流出力端を構成するトランジスタ102、105、
109、111、115から出力される。
【0005】ところで、図4(A)に示した従来の演算
増幅回路は、汎用オペアンプ(演算増幅回路)の回路構
成であり、基本動作原理は周知であるので、その説明は
省略し、以下では、出力電圧範囲について説明する。
【0006】図4(A)に示した回路構成において、出
力端子130の出力電圧の範囲は、図4(B)に示すよ
うな範囲で出力可能とされ、高位側電源129である電
源電圧VCC側で、Vom +の電圧で制限されている。こ
れは、PNPトランジスタ116のベース−エミッタ間
電圧をVBE、PNPトランジスタ115のコレクタ−エ
ミッタ間電圧をVCEとした時、次式(1)で与えられる
電圧まで出力できることによる。
【0007】Vom +=VCC−(VBE+VCE) …(1)
【0008】例えば、VCC=5V、VBE=0.7V、V
CE=0.1Vとすると、Vom +=4.2Vとなり、低位
側電源128電位であるGNDまたはVEEから、4.
2Vまでの範囲しか出力できず、電源電圧VCC付近の
電圧は出力することができない。
【0009】この出力電圧範囲を広げる方法として、従
来、例えば特開平5−55490号公報には、入力電圧
に応じて2つのバッファアンプや電流源を切り替えると
いう構成が記載されている。
【0010】上記特開平5−55490号公報に記載さ
れるバッファ回路では、入力信号に応じてある基準電圧
と比較して2種類のバッファアンプを切り替え、出力電
圧範囲を広げている。この構成の場合、1倍のアンプで
は問題ないが、反転増幅のような場合は、動作上不具合
が生じ、2つの増幅器の切り換わる極性が逆になり、事
実上、出力電圧範囲が広がらなくなってしまう、という
問題点を有している。入力側の信号に応じて増幅器を切
り替える場合の問題点について、図5を参照して説明す
る。
【0011】上記特開平5−55490号公報に記載の
バッファ回路について、1組のバッファアンプの代わり
に、図5(A)に示すように、10倍の反転増幅器5
1、52を用いた場合を例に説明する。なお、電圧比較
器53はアンプの入力電圧と基準電圧(この場合、2.
5V)とを比較し、電圧比較器53の出力に応じて切換
スイッチSWを切り換える。
【0012】反転増幅器は、入力信号の極性を出力信号
で極性反転しているため、2つの増幅器51、52の切
り換わる関係が逆になってしまい(図5(B)参照)、
結果的に出力電圧範囲が広がらない。このため、図5
(C)に示すような入力信号に対して、出力は電源電位
VCC側及び接地電位GND側の出力電圧範囲でクラン
プされた状態となる。そして、正常動作させるには、ス
イッチの切り換わる関係を逆にしないと出力範囲が広が
らない。
【0013】また、出力側のスイッチSWとして、MO
Sトランジスタのスイッチを使って切り替えているの
で、出力電流IOが流れるとMOSスイッチのオン抵抗
onにより、次式(2)のような電圧降下が発生し、結
果的に出力電圧範囲が狭くなる。
【0014】Vom +=VCC−(IO×Ron) …(2)
【0015】例えば、IO=10mA、Ron=100Ω
とすると、1Vの電圧降下が発生し、VCC=5Vとする
と、出力電圧範囲は、GNDから4Vまでになる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、上記
従来技術は下記記載の問題点を有している。
【0017】(1)まず、図4に示した従来の演算増幅
回路では、電源電圧VCC付近の電圧を出力することが
できず、出力電圧範囲が狭いという問題点を有してい
る。
【0018】(2)また、上記特開平5−55490号
公報に記載されているバッファ回路も、入力信号のレベ
ルに応じて2つのバッファアンプを切り替えているた
め、図5に示すように、バッファアンプの代わりに、1
組の反転増幅回路にした場合には、不具合が生じてしま
う。
【0019】また、2つのバッファアンプの出力を切り
替えるために出力側にMOSスイッチを設けているが、
出力電流IOが流れるとMOSスイッチのオン抵抗Ron
により電圧降下が発生し、結果的に出力電圧範囲が狭く
なるという問題点を有している。
【0020】したがって、本発明は、バイポーラトラン
ジスタで構成した演算増幅回路は出力電圧範囲がベース
エミッタ間の電圧やコレクタ−エミッタ間の電圧により
出力電圧範囲が制限され電源電圧付近の電圧は出力でき
ないという問題点を解消するためになされたものであっ
て、その目的は、上記問題点を解消し、演算増幅回路の
出力電圧範囲を拡大するようにした半導体装置を提供す
ることにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明の半導体集積回路は、前記演算増幅回路の出
力電圧に応じて前記演算増幅回路の出力段の電流源の電
流の向きを変え、出力ダイナミックレンジを拡大する
のであり入力段の差動増幅回路と、高位側電源と低位
側電源間に直列形態に接続され互いに逆極性の二つのト
ランジスタを含む出力段回路と、を少なくとも含む演算
増幅回路と前記演算増幅回路の前記出力段回路の前記
互いに逆極性の二つのトランジスタの共通接続点の電圧
を所定の基準電圧と比較し、該比較結果に基づき、前記
出力段回路の前記互いに逆極性の二つのトランジスタの
前記共通接続点を、前記高位側電源側から電流を供給す
る第1の電流源側に、又は、前記低位側電源側に電流を
流し込む第2の電流源側に、切換えて接続する手段と、
を備えている
【0022】
【発明の実施の形態】本発明の好ましい実施の形態につ
いて以下に説明する。本発明の半導体装置は、その好ま
しい実施の形態において、入力段差動増幅回路、入力段
差動増幅回路の出力を電圧増幅する次段の電圧増幅回
路、及び、高位側電源と低位側電源間に直列形態に接続
され互いに逆極性の二つのトランジスタを含む出力段回
路を備えてなる演算増幅回路と、この演算増幅回路の出
力段回路の上記互いに逆極性の二つのトランジスタ(図
1の16、17)の共通接続点のノードの出力電圧と所
定の基準電圧とを比較する電圧比較器(図1の22)
と、この比較結果に基づき、演算増幅回路の出力段回路
の上記互いに逆極性の二つのトランジスタの共通接続点
を、高位側電源(VCC)側からの吐き出し(ソース)
電流を供給する第1の電流源側(図1の19)に、又
は、吸い込み(シンク)電流を低位側電源(GNDまた
はVEE)側に流し込む第2の電流源(図1の20)側
に、切換えて接続するスイッチ(図1の21)と、を備
えて構成される。
【0023】本発明の実施の形態において、演算増幅回
路の出力電圧に応じて演算増幅回路の出力段の電流源を
切り替えるための電圧比較器及び電流経路切替用スイッ
チ(図2のトランジスタ204、205、及び208、
209からなる電流スイッチ)により、演算増幅回路の
出力電圧に応じて演算増幅回路の出力段を第1の電流源
又は第2の電流源に接続し、出力段の機能を、NPNト
ランジスタのエミッタフォロワ回路と、PNPトランジ
スタのエミッタフォロワ回路と、に切り替えるように
し、出力電圧が高位側電源電圧VCC付近、GND電位
付近の時にそれぞれエミッタフォロワで動作するため出
力電圧範囲が広げるようにしたものである。
【0024】
【実施例】上記した本発明の実施の形態について更に詳
細に説明するため、本発明の実施例について図面を参照
して説明する。図1は、本発明の一実施例の回路構成を
示す図である。図1を参照して、本実施例の演算増幅回
路は、初段(入力段)差動増幅器、次段電圧増幅器、出
力段から構成されており、このうち、初段差動増幅器
は、反転入力端子26、正転入力端子27にベースを接
続しコレクタを低位側電源端子28に接続したPNPト
ランジスタ1、8と、PNPトランジスタ1、8のエミ
ッタと高位側電源端子29間にそれぞれ接続されたPN
Pトランジスタ2、9と、エミッタが共通接続され、ベ
ースがPNPトランジスタ1、8のエミッタにそれぞれ
接続され差動対を構成するPNPトランジスタ3、4
と、差動対の共通接続されたエミッタと高位側電源29
の間に接続されたPNPトランジスタ5と、差動対の負
荷を構成しカレントミラー回路接続のNPNトランジス
タ6、7と、を備えて構成されている。
【0025】次段電圧増幅器は、差動対の出力(トラン
ジスタ4のコレクタ電位)を入力とするエミッタフォロ
ワ構成のPNPトランジスタ10と、エミッタフォロワ
の電流源であるPNPトランジスタ11と、トランジス
タ10のエミッタ電位をダイオード接続されたNPNト
ランジスタ13を介してベース入力とするNPNトラン
ジスタ14と、NPNトランジスタ14のコレクタと高
位側電源29間に接続されたPNPトランジスタ15
と、トランジスタ14、15の共通接続点とPNPトラ
ンジスタ10のベース間に接続された位相補償用コンデ
ンサ12と、を備えて構成されている。
【0026】出力段は、高位側電源29と低位側電源2
8の間に直列に接続され、トランジスタ14、15の共
通接続点をベースに接続したNPNトランジスタ16
と、PNPトランジスタ17と、を備え、トランジスタ
16と17の共通接続点は出力端子30に接続されてい
る。出力段と各部に電流を供給するための電流源23を
有し、この電流は、カレントミラーの電流入力端を構成
するPNPトランジスタ18に入力されカレントミラー
の電流出力端を構成するトランジスタ2、5、9、1
1、15から出力される。
【0027】高位側電源29と低位側電源28の間に直
列に接続された抵抗24と抵抗25は、出力電圧(出力
端子30の電圧)と比較するための基準電圧Vrefを
作る抵抗分圧回路であり、コンパレータ(電圧比較回
路)22は、出力電圧と基準電圧とを比較して、電流源
19、電流源20をスイッチ21で切り替える。
【0028】図2は、本実施例における電流源を切り替
える回路構成の一例の詳細を示した図である。なお、図
2の上側の回路は、図1に示した演算増幅回路であり、
下側の回路構成が、図1のコンパレータ22、スイッチ
21、電流源19、20をバイポーラトランジスタで構
成したものである。
【0029】図2を参照すると、高位側電源29側から
流れ出る電流源19とスイッチ回路(図1参照)を、第
1のカレントミラー回路を構成するPNPトランジスタ
206とPNPトランジスタ207と、第1の差動対を
構成するNPNトランジスタ204とNPNトランジス
タ205(出力電圧と基準電圧を比較し電流パスを切り
換える電流スイッチとして機能)と、第2のカレントン
トミラー回路を構成するNPNトランジスタ202とN
PNトランジスタ203で構成し、低位側電源28へ流
れ込む電流源20とスイッチ回路を、第2の差動対を構
成するPNPトランジスタ208とPNPトランジスタ
209(出力電圧と基準電圧を比較し電流パスを切り換
える電流スイッチとして機能)と、PNPトランジスタ
210と、第3のカレントミラー回路を構成するNPN
トランジスタ211とNPNトランジスタ212で構成
している。
【0030】出力端子30の電圧が、抵抗24、抵抗2
5で作られる基準電圧よりも低い場合には、第1の差動
対のNPNトランジスタ204がオンし、NPNトラン
ジスタ205はオフし、NPNトランジスタ203に流
れる電流は、NPNトランジスタ204を流れる電流だ
けであるが、PNPトランジスタ210を流れる電流
は、第2の差動対のうちオン状態のPNPトランジスタ
209を流れ、NPNトランジスタ211とNPNトラ
ンジスタ212からなる第3のカレントミラー回路に流
れ、演算増幅器の出力段のNPNトランジスタ16をエ
ミッタフォロワとして動作させる。
【0031】逆に、出力端子30の電圧が抵抗24、2
5で作られる基準電圧よりも高い場合は、PNPトラン
ジスタ210に流れる電流は、第2の差動対のうちオン
状態のPNPトランジスタ208に流れる電流だけであ
るが、NPNトランジスタ203に流れる電流は、第1
の差動対のうちオン状態のNPNトランジスタ205を
介してPNPトランジスタ206とPNPトランジスタ
207からなる第1のカレントミラー回路に流れ、演算
増幅器の出力段のPNPトランジスタ17をエミッタフ
ォロワとして動作させる。
【0032】このように、演算増幅回路の出力電圧が基
準電圧以上の時は、出力段のNPNトランジスタ16と
PNPトランジスタ17の共通接続点を第1の電流源1
9に、出力電圧が基準電圧よりも小の時は第2の電流源
20に切り換え、NPNトランジスタ16とPNPトラ
ンジスタ17をそれぞれエミッタフォロワで動作するよ
うにしたため、の出力電圧範囲はGND電位+VCESAT
(コレクタ−エミッタ間の飽和電圧VCESATは数10m
v〜100mV)、VCC−VCESATの範囲にまで拡大
する。
【0033】図3は、本発明の第2の実施例の回路構成
を示す図である。本発明の第2の実施例においては、演
算増幅回路を、図1に示した前記第1の実施例と同様
に、バイポーラトランジスタで構成し、電流源19、2
0、コンパレータ22、スイッチ21をMOSトランジ
スタで構成したものである。すなわち図3の上側の回路
は、図1に示した演算増幅回路であり、下側の回路は、
図1のコンパレータ22、スイッチ21、電流源19、
20をMOSトランジスタで構成した回路構成の一例を
示している。
【0034】図3を参照して、第1のカレントミラー回
路を構成するPchMOSトランジスタ306とPch
MOSトランジスタ307と、第1の差動対を構成する
NchMOSトランジスタ304とNchMOSトラン
ジスタ305と(出力電圧と基準電圧を比較し電流パス
を切り換える電流スイッチとして機能)、第2のカレン
トントミラー回路を構成するNchMOSトランジスタ
302とNchMOSトランジスタ303で高位側電源
29側から流れ出る電流源19とスイッチ回路(図1参
照)を構成し、第2の差動対を構成するPchMOSト
ランジスタ308とPchMOSトランジスタ309と
(出力電圧と基準電圧を比較し電流パスを切り換える電
流スイッチとして機能)、PNPトランジスタ310
と、第3のカレントミラー回路を構成するNchMOS
トランジスタ311とNchMOSトランジスタ312
で、低位側電源28へ流れ込む電流源20とスイッチ回
路(図1参照)を、構成している。
【0035】出力端子30の電圧が、抵抗24、抵抗2
5で作られる基準電圧よりも低い場合は、第1の差動対
のNchMOSトランジスタ304がオンし、NchM
OSトランジスタ305はオフし、NchMOSトラン
ジスタ303に流れる電流は、NchMOSトランジス
タ304を流れる電流だけであるが、PNPトランジス
タ310を流れる電流は、第2の差動対のうちオン状態
のPchMOSトランジスタ309を流れ、NchMO
Sトランジスタ311とNchMOSトランジスタ31
2からなる第3のカレントミラー回路に流れ、演算増幅
器の出力段のNPNトランジスタ16をエミッタフォ
ワとして動作させる。
【0036】逆に、出力端子30の電圧が抵抗24、2
5で作られる基準電圧よりも高い場合は、PNPトラン
ジスタ310に流れる電流は、第2の差動対のうちオン
状態のPchMOSトランジスタ308に流れる電流だ
けであるが、NchMOSトランジスタ303に流れる
電流は、第1の差動対のうちオン状態のNchMOSト
ランジスタ305を介してPchMOSトランジスタ3
06とPchMOSトランジスタ307からなる第1の
カレントミラー回路に流れ、演算増幅器の出力段のPN
Pトランジスタ17をエミッタフォロワとして動作させ
る。
【0037】図2に示した前記第1の実施例では、バイ
ポーラトランジスタ207、211ではコレクタ−エミ
ッタ間の電圧VCEが飽和電圧として0.1V程度残る。
【0038】しかし、本実施例では、MOSトランジス
タ307、312では、オン抵抗の小さいトランジスタ
を使用することで、出力電流による電圧降下を抑えられ
るので、低位側電源電位(最低電源電位)から高位側電
源電位までのレール・ツー・レールの出力が可能とな
る。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
出力電圧に応じて、演算増幅器の出力段の動作状態を、
NPNトランジスタのエミッタフォロワ型に切り替え、
PNPトランジスタのエミッタフォロワ型に切り替える
ように構成したことにより、出力電圧範囲が最低電源電
位から高位側電源電圧まで出力させることができるとい
う効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の回路構成を示す図である。
【図2】本発明の一実施例の詳細回路構成の一例を示す
図である。
【図3】本発明の第2の実施例の詳細回路構成の一例を
示す図である。
【図4】(a)従来の回路構成を示す図である。 (b)従来の回路構成の出力電圧範囲を示す図である。
【図5】特開平5−55490号公報の不具合動作の例
を示す図であり、(a)は回路構成、(b)は各アンプ
の出力電圧範囲、(c)は入力信号電圧と出力電圧範囲
の関係を示す図である。
【符号の説明】
1、2、3、4、5、8、9、10、11、15、1
7、18 PNPトランジスタ 6、7、13、14、16 NPNトランジスタ 12 位相補償コンデンサ 19、20 電流源 21 スイッチ 22 コンパレータ 23 電流源 24、25 抵抗 26 反転入力端子 27 正転入力端子 28 最低電位端子 29 電源電圧端子 30 出力端子 101、102、103、104、105、108、1
09、110、111、115、117、118 PN
Pトランジスタ 106、107、113、114、116 NPNトラ
ンジスタ 112 位相補正用コンデンサ 122、123 定電流源 126 反転入力端子 127 正転入力端子 128 最低電位端子 129 電源電圧端子 130 出力端子 201、206、207、208、209、210、3
01 PNPトランジスタ 202、203、204、205、211、212 N
PNトランジスタ 302、303、304、305 NchMOSトラン
ジスタ 306、307、308、309 PchMOSトラン
ジスタ 310 PNPトランジスタ 311、312 NchMOSトランジスタ

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】出力段回路が、高位側電源と低位側電源間
    に直列形態に接続されたNPNトランジスタとPNPト
    ランジスタを含み、該二つのトランジスタのエミッタが
    共通接続されて出力端子に接続されてなる演算増幅回路
    と、 前記演算増幅回路の出力電圧を所定の基準電圧と比較す
    る比較器と、 前記比較器の出力に基づき、前記演算増幅回路の出力段
    回路の前記二つのトランジスタの共通接続点を、高位側
    電源側から電流を供給する第1の電流源に接続するか、
    又は、低位側電源側に電流を流し込む第2の電流源に接
    続するように切替えるスイッチと、を備え、前記演算増
    幅回路の出力電圧に応じて、前記演算増幅回路の出力段
    回路の前記NPNトランジスタ又は前記PNPトランジ
    スタをエミッタフォロワ回路として動作させる、ことを
    特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】入力段の差動増幅回路と、高位側電源と低
    位側電源間に直列形態に接続され互いに逆極性の二つの
    トランジスタを含む出力段回路と、を少なくとも含む演
    算増幅回路と、 前記演算増幅回路の前記出力段回路の前記互いに逆極性
    の二つのトランジスタの共通接続点の電圧を所定の基準
    電圧と比較し、該比較結果に基づき、出力段回路の前記
    互いに逆極性の二つのトランジスタの前記共通接続点
    を、前記高位側電源側から電流を供給する第1の電流源
    側に、又は、前記低位側電源側に電流を流し込む第2の
    電流源側に、切換えて接続する手段と、 を備えたことを特徴とする半導体装置。
  3. 【請求項3】入力段の差動増幅回路と、前記入力段の差
    動増幅回路の出力を受け電圧増幅する次段電圧増幅器
    と、高位側電源と低位側電源間に直列形態に接続され、
    前記次段電圧増幅器の出力をベースに共通に入力し、エ
    ミッタが共通接続されて出力端子に接続されてなるNP
    NトランジスタとPNPトランジスタとを含む出力段回
    路と、を備えた演算増幅回路と、前記演算増幅回路の前記出力段回路の前記NPNトラン
    ジスタと前記PNPトランジスタの共通接続点の電位で
    ある出力電圧を所定の基準電圧と比較する 電圧比較器
    と、 高位側電源側から電流を供給する第1の電流源と、 低位側電源側に電流を込む第2の電流源と、前記電圧比較器の比較結果に基づき、前記出力電圧が前
    記基準電圧以上である場合には、前記演算増幅回路の前
    記出力段回路の前記NPNトランジスタと前記PNPト
    ランジスタの共通接続点に、前記第1の電流源を接続し
    前記 PNPトランジスタエミッタフォロワ回路として
    動作させ、一方、前記出力電圧が前記基準電圧よりも低
    い場合には、前記演算増幅回路の前記出力段回路の前記
    NPNトランジスタと前記PNPトランジスタの共通接
    続点に、前記第2の電流源を接続し前記NPNトランジ
    スタをエミッタフォロワ回路として動作させるように切
    替えるスイッチと、を備えたことを特徴とする半導体装
    置。
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