JP3318161B2 - 低電圧動作型増幅装置、および、それを用いた光ピックアップ - Google Patents
低電圧動作型増幅装置、および、それを用いた光ピックアップInfo
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- JP3318161B2 JP3318161B2 JP21636795A JP21636795A JP3318161B2 JP 3318161 B2 JP3318161 B2 JP 3318161B2 JP 21636795 A JP21636795 A JP 21636795A JP 21636795 A JP21636795 A JP 21636795A JP 3318161 B2 JP3318161 B2 JP 3318161B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ピックアップに
おける受光素子からの出力を電流増幅する増幅回路など
で好適に実施され、低電圧で動作し、リニアな特性を有
する増幅装置に関する。
おける受光素子からの出力を電流増幅する増幅回路など
で好適に実施され、低電圧で動作し、リニアな特性を有
する増幅装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図4は、典型的な従来技術の低電圧動作
型増幅装置1の電気的構成を示すブロック図である。こ
の低電圧動作型増幅装置1は、大略的に、入力端子T1
への入力電圧Vsと、入力端子T2へ入力される基準電
圧Vaとの差に対応して、出力トランジスタTr1が出
力端子T3から負荷2へ、出力電圧Voで負荷電流Ir
を供給する。
型増幅装置1の電気的構成を示すブロック図である。こ
の低電圧動作型増幅装置1は、大略的に、入力端子T1
への入力電圧Vsと、入力端子T2へ入力される基準電
圧Vaとの差に対応して、出力トランジスタTr1が出
力端子T3から負荷2へ、出力電圧Voで負荷電流Ir
を供給する。
【0003】すなわち、差動増幅器3の反転入力端子に
は前記入力端子T1に与えられた信号源4からの入力電
圧Vsが入力抵抗S1を介して入力され、これに対して
非反転入力端子には入力端子T2への前記基準電圧Va
が入力される。この差動増幅器3は、電源入力端子T4
と接地端子T5との間に印加される電圧Vccによって
電力付勢される。前記差動増幅器3からは、入力電圧V
sが基準電圧Vaよりも低くなる程、低い電圧がトラン
ジスタTr2のベースに与えられる。
は前記入力端子T1に与えられた信号源4からの入力電
圧Vsが入力抵抗S1を介して入力され、これに対して
非反転入力端子には入力端子T2への前記基準電圧Va
が入力される。この差動増幅器3は、電源入力端子T4
と接地端子T5との間に印加される電圧Vccによって
電力付勢される。前記差動増幅器3からは、入力電圧V
sが基準電圧Vaよりも低くなる程、低い電圧がトラン
ジスタTr2のベースに与えられる。
【0004】前記トランジスタTr2のエミッタは、前
記電源入力端子T4に接続され、コレクタは前記出力ト
ランジスタTr1のベースに接続されるとともに、定電
流源5を介して前記接地端子T5に接続されている。ト
ランジスタTr1は、そのコレクタが前記電源入力端子
T4に接続され、エミッタが定電流源6を介して接地端
子T5に接続されるエミッタフォロア接続されている。
出力トランジスタTr1のエミッタからは、前記出力端
子T3へ負荷電流Irが導出されるとともに、帰還抵抗
S2を介して前記差動増幅器3の反転入力端子へフィー
ドバック電流Ifが供給される。前記負荷2の一方の端
子は前記出力端子T3に接続され、他方の端子は前記基
準電圧Vaに保持される端子T6に接続されている。
記電源入力端子T4に接続され、コレクタは前記出力ト
ランジスタTr1のベースに接続されるとともに、定電
流源5を介して前記接地端子T5に接続されている。ト
ランジスタTr1は、そのコレクタが前記電源入力端子
T4に接続され、エミッタが定電流源6を介して接地端
子T5に接続されるエミッタフォロア接続されている。
出力トランジスタTr1のエミッタからは、前記出力端
子T3へ負荷電流Irが導出されるとともに、帰還抵抗
S2を介して前記差動増幅器3の反転入力端子へフィー
ドバック電流Ifが供給される。前記負荷2の一方の端
子は前記出力端子T3に接続され、他方の端子は前記基
準電圧Vaに保持される端子T6に接続されている。
【0005】前記差動増幅器3は、入力電圧Vsが基準
電圧Vaよりも低くなる程、ローレベルの出力を導出す
る。これによって、トランジスタTr2のコレクタ電位
および出力トランジスタTr1のエミッタ電位、すなわ
ち出力電圧Voが上昇する。出力トランジスタTr1お
よびトランジスタTr2は、それぞれ定電流源6,5に
よって定電流駆動されている。
電圧Vaよりも低くなる程、ローレベルの出力を導出す
る。これによって、トランジスタTr2のコレクタ電位
および出力トランジスタTr1のエミッタ電位、すなわ
ち出力電圧Voが上昇する。出力トランジスタTr1お
よびトランジスタTr2は、それぞれ定電流源6,5に
よって定電流駆動されている。
【0006】しかしながら、上述のような低電圧動作型
増幅装置1では、低消費電力化を図るために、低電圧動
作を行わせた場合、出力電圧Voの動作レンジを大きく
とれないという問題がある。すなわち、VBEを出力ト
ランジスタQ1の導通に要するベース−エミッタ間電圧
とし、VCE(sat)をトランジスタTr2のエミッ
タ−コレクタ間の飽和電圧とするとき、出力電圧Voの
最大値VHは、 VH=Vcc−VBE−VCE(sat) …(1) で表される。たとえば、Vcc=3.0V、VBE=
0.7V、VCE(sat)=0.3Vとすると、VH
=2.0となる。
増幅装置1では、低消費電力化を図るために、低電圧動
作を行わせた場合、出力電圧Voの動作レンジを大きく
とれないという問題がある。すなわち、VBEを出力ト
ランジスタQ1の導通に要するベース−エミッタ間電圧
とし、VCE(sat)をトランジスタTr2のエミッ
タ−コレクタ間の飽和電圧とするとき、出力電圧Voの
最大値VHは、 VH=Vcc−VBE−VCE(sat) …(1) で表される。たとえば、Vcc=3.0V、VBE=
0.7V、VCE(sat)=0.3Vとすると、VH
=2.0となる。
【0007】これに対して、動作レンジVDは、下式に
示すように、前記最大値VHと基準電圧Vaとの差、 VD=VH−Va …(2) であり、またVa=Vcc/2に設定するのが一般的で
ある。したがって、 VD=VH−Vcc/2 …(3) であり、前記Vcc=3.0Vであるときには、VD=
0.5Vとなる。
示すように、前記最大値VHと基準電圧Vaとの差、 VD=VH−Va …(2) であり、またVa=Vcc/2に設定するのが一般的で
ある。したがって、 VD=VH−Vcc/2 …(3) であり、前記Vcc=3.0Vであるときには、VD=
0.5Vとなる。
【0008】したがって、前記動作レンジVDが比較的
小さく、回路ゲインを上げることができないという問題
がある。このような問題を解決するための他の従来技術
は、図5で示される。
小さく、回路ゲインを上げることができないという問題
がある。このような問題を解決するための他の従来技術
は、図5で示される。
【0009】図5は、他の従来技術の低電圧動作型増幅
装置11の電気的構成を示すブロック図である。なお、
前述の図4で示す低電圧動作型増幅装置1に類似し、対
応する部分には同一の参照符号を付して、その説明を省
略する。
装置11の電気的構成を示すブロック図である。なお、
前述の図4で示す低電圧動作型増幅装置1に類似し、対
応する部分には同一の参照符号を付して、その説明を省
略する。
【0010】この低電圧動作型増幅装置11は、前述の
エミッタフォロワ形式の出力トランジスタTr1に代え
て、電源入力端子T4と接地端子T5との間に、トラン
ジスタTr12と出力トランジスタTr11との直列回
路が介在され、それらの接続点12が出力点として前記
出力端子T3に接続されて構成されている。トランジス
タTr12のベース電流は、定電流回路13によって一
定に保持されており、したがって該トランジスタTr1
2から前記接続点12へ流込む電流I12は一定に保持
される。
エミッタフォロワ形式の出力トランジスタTr1に代え
て、電源入力端子T4と接地端子T5との間に、トラン
ジスタTr12と出力トランジスタTr11との直列回
路が介在され、それらの接続点12が出力点として前記
出力端子T3に接続されて構成されている。トランジス
タTr12のベース電流は、定電流回路13によって一
定に保持されており、したがって該トランジスタTr1
2から前記接続点12へ流込む電流I12は一定に保持
される。
【0011】したがって、出力電圧Voの最大値VH
は、 VH=Vcc−VCE(sat) …(4) で表される。ただし、VCE(sat)は、トランジス
タTr12のエミッタ−コレクタ間の飽和電圧である。
たとえば、前記Vcc=3.0Vとし、VCE(sa
t)=0.3Vとすると、VH=2.7Vとなり、動作
レンジVD=1.2Vとなる。このようにして、前記低
電圧動作型増幅装置1に対して、この低電圧動作型増幅
装置11は、動作レンジVDを0.7V拡げることがで
きる。
は、 VH=Vcc−VCE(sat) …(4) で表される。ただし、VCE(sat)は、トランジス
タTr12のエミッタ−コレクタ間の飽和電圧である。
たとえば、前記Vcc=3.0Vとし、VCE(sa
t)=0.3Vとすると、VH=2.7Vとなり、動作
レンジVD=1.2Vとなる。このようにして、前記低
電圧動作型増幅装置1に対して、この低電圧動作型増幅
装置11は、動作レンジVDを0.7V拡げることがで
きる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
低電圧動作型増幅装置11では、出力電圧Voが基準電
圧Vaよりも上昇する動作状態において、負荷電流Ir
が大きくなると、定電流に保持されているトランジスタ
Tr12のコレクタ電流I12が、負荷2を介して基準
電圧Va側にすべて流れてしまうことになり、出力トラ
ンジスタTr11のエミッタ電流I11が無くなり、正
常な増幅動作を行うことができなくなってしまうという
問題がある。
低電圧動作型増幅装置11では、出力電圧Voが基準電
圧Vaよりも上昇する動作状態において、負荷電流Ir
が大きくなると、定電流に保持されているトランジスタ
Tr12のコレクタ電流I12が、負荷2を介して基準
電圧Va側にすべて流れてしまうことになり、出力トラ
ンジスタTr11のエミッタ電流I11が無くなり、正
常な増幅動作を行うことができなくなってしまうという
問題がある。
【0013】すなわち、定常動作時には、 I12=I11+If+Ir …(5) となり、無負荷、すなわちIr=0であるときには、微
少な帰還電流Ifを無視すると、I12=I11とな
り、トランジスタTr12のコレクタ電流I12のほと
んどすべてが出力トランジスタTr11のエミッタ電流
I11となる。
少な帰還電流Ifを無視すると、I12=I11とな
り、トランジスタTr12のコレクタ電流I12のほと
んどすべてが出力トランジスタTr11のエミッタ電流
I11となる。
【0014】これに対して、Ir≫I12となると、I
11=0となり、正常な増幅動作が行われなくなってし
まう。すなわち、負荷2の抵抗値をRLとすると、前記
負荷電流Irは、 Ir=(Vo−Va)/RL …(6) で決定される。たとえば、I12=300μAとし、出
力電圧VoがVo>Vaである飽和状態の2.7Vと
し、Va=1.5Vであるときには、上式からRL=4
kΩととなり、4kΩ以下であるときにはIr>I12
となって、出力トランジスタTr11のエミッタ電流I
11が無くなってしまう。このような負荷抵抗RLとエ
ミッタ電流I11との関係を、図6において参照符α1
で示す。
11=0となり、正常な増幅動作が行われなくなってし
まう。すなわち、負荷2の抵抗値をRLとすると、前記
負荷電流Irは、 Ir=(Vo−Va)/RL …(6) で決定される。たとえば、I12=300μAとし、出
力電圧VoがVo>Vaである飽和状態の2.7Vと
し、Va=1.5Vであるときには、上式からRL=4
kΩととなり、4kΩ以下であるときにはIr>I12
となって、出力トランジスタTr11のエミッタ電流I
11が無くなってしまう。このような負荷抵抗RLとエ
ミッタ電流I11との関係を、図6において参照符α1
で示す。
【0015】一方、このような不具合を解消するため
に、定電流回路13によるトランジスタTr12のコレ
クタ電流I12の設定値を大きくするか、または負荷抵
抗RLを高くすることが考えられる。しかしながら、前
記コレクタ電流I12を大きくすると、定常時における
電力消費も大きくなってしまうという問題がある。また
負荷抵抗RLを高くする場合では、一般によく実施され
るように多段で増幅器を構成する場合には、増幅器全体
のゲインが小さくなってしまうという問題がある。
に、定電流回路13によるトランジスタTr12のコレ
クタ電流I12の設定値を大きくするか、または負荷抵
抗RLを高くすることが考えられる。しかしながら、前
記コレクタ電流I12を大きくすると、定常時における
電力消費も大きくなってしまうという問題がある。また
負荷抵抗RLを高くする場合では、一般によく実施され
るように多段で増幅器を構成する場合には、増幅器全体
のゲインが小さくなってしまうという問題がある。
【0016】すなわち、図7で示されるように後段にさ
らに増幅回路15を設ける場合には前記負荷抵抗RL
は、この増幅回路15の入力インピーダンスやゲイン抵
抗等によって決定されることになる。したがって、この
図7で示す構成の場合には、増幅器全体のゲインを大き
くするためには、増幅回路15の入力抵抗S3を小さく
することになり、これによって負荷抵抗RLが減少す
る。またこの図7で示すように、たとえば光ピックアッ
プにおけるフォトダイオードなどで実現される信号源4
のためのヘッドアップなどとして用いられる低電圧動作
型増幅装置11に対して、たとえば音声信号の復調系や
サーボ系などのために該低電圧動作型増幅装置11の後
段には、前記増幅回路15が複数並列に接続されること
がある。このような場合には、後段側の入力インピーダ
ンスがさらに低下することになり、前記負荷抵抗RLが
低下してしまうという問題がある。
らに増幅回路15を設ける場合には前記負荷抵抗RL
は、この増幅回路15の入力インピーダンスやゲイン抵
抗等によって決定されることになる。したがって、この
図7で示す構成の場合には、増幅器全体のゲインを大き
くするためには、増幅回路15の入力抵抗S3を小さく
することになり、これによって負荷抵抗RLが減少す
る。またこの図7で示すように、たとえば光ピックアッ
プにおけるフォトダイオードなどで実現される信号源4
のためのヘッドアップなどとして用いられる低電圧動作
型増幅装置11に対して、たとえば音声信号の復調系や
サーボ系などのために該低電圧動作型増幅装置11の後
段には、前記増幅回路15が複数並列に接続されること
がある。このような場合には、後段側の入力インピーダ
ンスがさらに低下することになり、前記負荷抵抗RLが
低下してしまうという問題がある。
【0017】本発明の目的は、電力消費を抑えつつ、負
荷状態に拘わらず、広い動作レンジで安定した増幅動作
を行うことができる低電圧動作型増幅装置を提供するこ
とである。
荷状態に拘わらず、広い動作レンジで安定した増幅動作
を行うことができる低電圧動作型増幅装置を提供するこ
とである。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明に係る低電圧動作
型増幅装置は、入力端への入力電圧と予め定める基準電
圧との差に対応したバイアス電流を出力する差動増幅器
と、定電流制御回路と、前記定電流制御回路によって制
御される第1の電流供給トランジスタ、および該第1の
電流供給トランジスタとの接続点を出力点とし、前記差
動増幅器からのバイアス電流を増幅して前記出力点から
出力する出力トランジスタから成る出力回路とを備える
低電圧動作型増幅装置において、前記出力回路と並列に
設けられ、前記定電流制御回路によって制御される第2
の電流供給トランジスタ、および前記差動増幅器からの
バイアス電流が入力される参照用トランジスタから成る
参照回路と、前記参照回路における第2の電流供給トラ
ンジスタと参照用トランジスタとの接続点の電位と、前
記出力点の電位との差を検知し、当該差に対応して、前
記定電流制御回路における第1および第2の電流供給ト
ランジスタの電流設定値を変化する制御回路とを含み、
前記制御回路は、軽負荷時には、前記定電流制御回路に
よる第1および第2の電流供給トランジスタの電流設定
値を小さくし、負荷が重くなると、前記接続点の電位と
前記出力点の電位との差に対応して第1および第2の電
流設定値が大きくなるように変化させることを特徴とす
る。
型増幅装置は、入力端への入力電圧と予め定める基準電
圧との差に対応したバイアス電流を出力する差動増幅器
と、定電流制御回路と、前記定電流制御回路によって制
御される第1の電流供給トランジスタ、および該第1の
電流供給トランジスタとの接続点を出力点とし、前記差
動増幅器からのバイアス電流を増幅して前記出力点から
出力する出力トランジスタから成る出力回路とを備える
低電圧動作型増幅装置において、前記出力回路と並列に
設けられ、前記定電流制御回路によって制御される第2
の電流供給トランジスタ、および前記差動増幅器からの
バイアス電流が入力される参照用トランジスタから成る
参照回路と、前記参照回路における第2の電流供給トラ
ンジスタと参照用トランジスタとの接続点の電位と、前
記出力点の電位との差を検知し、当該差に対応して、前
記定電流制御回路における第1および第2の電流供給ト
ランジスタの電流設定値を変化する制御回路とを含み、
前記制御回路は、軽負荷時には、前記定電流制御回路に
よる第1および第2の電流供給トランジスタの電流設定
値を小さくし、負荷が重くなると、前記接続点の電位と
前記出力点の電位との差に対応して第1および第2の電
流設定値が大きくなるように変化させることを特徴とす
る。
【0019】また、上記構成に加えて、前記制御回路
は、前記参照回路における第2の電流供給トランジスタ
と参照用トランジスタとの接続点の電位に対して、前記
出力点の電位が小さくなる程、ラインから大きな電流を
吸い込み、前記定電流制御回路は、トランジスタと定電
流源とを備え、両者の間には、前記ラインが接続されて
いると共に、当該トランジスタのベースは、前記第1お
よび第2の電流供給トランジスタのベースと共通に接続
され、かつ、コレクタとともに、前記定電流源に接続さ
れていてもよい。
は、前記参照回路における第2の電流供給トランジスタ
と参照用トランジスタとの接続点の電位に対して、前記
出力点の電位が小さくなる程、ラインから大きな電流を
吸い込み、前記定電流制御回路は、トランジスタと定電
流源とを備え、両者の間には、前記ラインが接続されて
いると共に、当該トランジスタのベースは、前記第1お
よび第2の電流供給トランジスタのベースと共通に接続
され、かつ、コレクタとともに、前記定電流源に接続さ
れていてもよい。
【0020】上記の構成によれば、電源ライン間に、定
電流を出力する第1の電流供給トランジスタと出力トラ
ンジスタとから成る出力回路を介在し、入力電圧と予め
定める基準電圧との差に対応して、前記出力トランジス
タのバイアス電流を制御する低電圧動作型増幅装置にお
いて、前記出力回路と並列に、定常動作を行う参照回路
を設け、この参照回路における第2の電流供給トランジ
スタと参照用トランジスタとの接続点の電位と、前記出
力回路における第1の電流供給トランジスタと出力トラ
ンジスタとの接続点の電位との差に対応して、制御回路
が定電流制御回路による第1および第2の電流供給トラ
ンジスタの電流設定値を変化する。
電流を出力する第1の電流供給トランジスタと出力トラ
ンジスタとから成る出力回路を介在し、入力電圧と予め
定める基準電圧との差に対応して、前記出力トランジス
タのバイアス電流を制御する低電圧動作型増幅装置にお
いて、前記出力回路と並列に、定常動作を行う参照回路
を設け、この参照回路における第2の電流供給トランジ
スタと参照用トランジスタとの接続点の電位と、前記出
力回路における第1の電流供給トランジスタと出力トラ
ンジスタとの接続点の電位との差に対応して、制御回路
が定電流制御回路による第1および第2の電流供給トラ
ンジスタの電流設定値を変化する。
【0021】したがって、軽負荷時における第1および
第2の電流供給トランジスタによる電流設定値を小さく
して、電力消費を抑えることができるとともに、負荷が
重くなっても、定常動作している参照回路と出力回路と
の出力電圧の差に対応して第1および第2の電流供給ト
ランジスタの電流設定値が大きくされるので、出力トラ
ンジスタへの電流が不足することはなく、こうして負荷
状態に拘わらず、安定した増幅動作を行うことができ
る。
第2の電流供給トランジスタによる電流設定値を小さく
して、電力消費を抑えることができるとともに、負荷が
重くなっても、定常動作している参照回路と出力回路と
の出力電圧の差に対応して第1および第2の電流供給ト
ランジスタの電流設定値が大きくされるので、出力トラ
ンジスタへの電流が不足することはなく、こうして負荷
状態に拘わらず、安定した増幅動作を行うことができ
る。
【0022】なお、出力点は第1の電流供給トランジス
タと出力トランジスタとの接続点に設定され、したがっ
て出力電圧の最大値は電源電圧から前記第1の電流供給
トランジスタのエミッタ−コレクタ間の飽和電圧を減算
した値であり、前記差動増幅器への基準電圧などに設定
される電圧との間で、広い動作レンジを確保することが
できる。
タと出力トランジスタとの接続点に設定され、したがっ
て出力電圧の最大値は電源電圧から前記第1の電流供給
トランジスタのエミッタ−コレクタ間の飽和電圧を減算
した値であり、前記差動増幅器への基準電圧などに設定
される電圧との間で、広い動作レンジを確保することが
できる。
【0023】また、本発明に係る光ピックアップは、上
記課題を解決するために、上記構成の低電圧動作型増幅
装置と、当該低電圧動作型増幅装置の前記入力端に接続
されたフォトダイオードとを含み、前記第2の電流供給
トランジスタと前記参照用トランジスタの接続点は、第
1および第2のゲイン設定抵抗を介して前記基準電圧に
保持される端子に接続されているとともに、前記第1お
よび第2のゲイン設定抵抗の接続点の電位が帰還抵抗を
介して、前記差動増幅器の入力端に負帰還されているこ
とを特徴としている。
記課題を解決するために、上記構成の低電圧動作型増幅
装置と、当該低電圧動作型増幅装置の前記入力端に接続
されたフォトダイオードとを含み、前記第2の電流供給
トランジスタと前記参照用トランジスタの接続点は、第
1および第2のゲイン設定抵抗を介して前記基準電圧に
保持される端子に接続されているとともに、前記第1お
よび第2のゲイン設定抵抗の接続点の電位が帰還抵抗を
介して、前記差動増幅器の入力端に負帰還されているこ
とを特徴としている。
【0024】したがって、フォトダイオードを通過する
受光光量に対応した電流が、前記帰還抵抗および前記第
1および第2ゲイン設定抵抗で設定されるゲインで電圧
変換される。また、前記低電圧動作型増幅装置では、軽
負荷時における第1および第2の電流供給トランジスタ
による電流設定値を小さくして、電力消費を抑えること
ができるとともに、負荷が重くなると第1および第2の
電流供給トランジスタの電流設定値が大きくされるの
で、出力トランジスタへの電流が不足することはなく、
こうして負荷状態に拘わらず、安定した動作を行うこと
ができる。
受光光量に対応した電流が、前記帰還抵抗および前記第
1および第2ゲイン設定抵抗で設定されるゲインで電圧
変換される。また、前記低電圧動作型増幅装置では、軽
負荷時における第1および第2の電流供給トランジスタ
による電流設定値を小さくして、電力消費を抑えること
ができるとともに、負荷が重くなると第1および第2の
電流供給トランジスタの電流設定値が大きくされるの
で、出力トランジスタへの電流が不足することはなく、
こうして負荷状態に拘わらず、安定した動作を行うこと
ができる。
【0025】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態について、
図1および図2に基づいて説明すれば以下のとおりであ
る。
図1および図2に基づいて説明すれば以下のとおりであ
る。
【0026】図1は、本発明の実施の一形態を示す低電
圧動作型増幅装置21の電気的構成を示すブロック図で
ある。この低電圧動作型増幅装置21は、大略的に、差
動増幅器22と、出力回路23と、参照回路24と、定
電流回路25と、制御回路26とを備えて構成されてい
る。
圧動作型増幅装置21の電気的構成を示すブロック図で
ある。この低電圧動作型増幅装置21は、大略的に、差
動増幅器22と、出力回路23と、参照回路24と、定
電流回路25と、制御回路26とを備えて構成されてい
る。
【0027】差動増幅器22の反転入力端子には、入力
端子P1に入力される信号源27からの入力電圧Vsが
入力抵抗R1を介して入力される。また、差動増幅器2
2の非反転入力端子には、入力端子P2に与えられる基
準電圧Vaが入力される。この差動増幅器22は、電源
入力端子P4と接地端子P5とに接続されて、電源電圧
Vccによって電力付勢される。差動増幅器22から
は、入力電圧Vsが基準電圧Vaよりも低くなる程、低
いバイアス電圧が、ライン28を介して出力回路23お
よび参照回路24に共通に与えられる。
端子P1に入力される信号源27からの入力電圧Vsが
入力抵抗R1を介して入力される。また、差動増幅器2
2の非反転入力端子には、入力端子P2に与えられる基
準電圧Vaが入力される。この差動増幅器22は、電源
入力端子P4と接地端子P5とに接続されて、電源電圧
Vccによって電力付勢される。差動増幅器22から
は、入力電圧Vsが基準電圧Vaよりも低くなる程、低
いバイアス電圧が、ライン28を介して出力回路23お
よび参照回路24に共通に与えられる。
【0028】前記出力回路23は、PNP型の2つのト
ランジスタQ1,Q2を備えて構成されており、第1の
電流供給トランジスタであるトランジスタQ2のエミッ
タは前記電源入力端子P4に接続され、コレクタは出力
トランジスタQ1のエミッタに接続される。出力トラン
ジスタQ1のコレクタは接地端子P5に接続され、ベー
スには前記ライン28を介する差動増幅器22からのバ
イアス電圧が印加される。出力トランジスタQ1のエミ
ッタとトランジスタQ2のコレクタとの接続点は出力点
となっており、出力端子P3に接続されて出力電圧Vo
を出力する。この出力端子P3には負荷30の一端が接
続されており、負荷30の他端は前記基準電圧Vaに保
持される端子P6に接続されている。
ランジスタQ1,Q2を備えて構成されており、第1の
電流供給トランジスタであるトランジスタQ2のエミッ
タは前記電源入力端子P4に接続され、コレクタは出力
トランジスタQ1のエミッタに接続される。出力トラン
ジスタQ1のコレクタは接地端子P5に接続され、ベー
スには前記ライン28を介する差動増幅器22からのバ
イアス電圧が印加される。出力トランジスタQ1のエミ
ッタとトランジスタQ2のコレクタとの接続点は出力点
となっており、出力端子P3に接続されて出力電圧Vo
を出力する。この出力端子P3には負荷30の一端が接
続されており、負荷30の他端は前記基準電圧Vaに保
持される端子P6に接続されている。
【0029】したがって、トランジスタQ2のエミッタ
−コレクタ間の飽和電圧をVCE(sat)とすると、
動作レンジVDは、 VD=Vcc−VCE(sat)−Va …(7) となり、低電圧で、かつ広い動作レンジを確保すること
ができる。
−コレクタ間の飽和電圧をVCE(sat)とすると、
動作レンジVDは、 VD=Vcc−VCE(sat)−Va …(7) となり、低電圧で、かつ広い動作レンジを確保すること
ができる。
【0030】また参照回路24は、前記出力回路23と
同様に、2つのPNP型のトランジスタQ3,Q4から
成る直列回路によって実現される。トランジスタQ4の
エミッタは前記電源入力端子P4に接続され、コレクタ
は参照用トランジスタQ3のエミッタに接続される。参
照用トランジスタQ3のコレクタは接地端子P5に接続
され、ベースには前記ライン28を介するバイアス電圧
が印加される。参照用トランジスタQ3とトランジスタ
Q4との接続点29からは、帰還抵抗R2を介してフィ
ードバック電流Ifが差動増幅器22の反転入力端子に
負帰還される。
同様に、2つのPNP型のトランジスタQ3,Q4から
成る直列回路によって実現される。トランジスタQ4の
エミッタは前記電源入力端子P4に接続され、コレクタ
は参照用トランジスタQ3のエミッタに接続される。参
照用トランジスタQ3のコレクタは接地端子P5に接続
され、ベースには前記ライン28を介するバイアス電圧
が印加される。参照用トランジスタQ3とトランジスタ
Q4との接続点29からは、帰還抵抗R2を介してフィ
ードバック電流Ifが差動増幅器22の反転入力端子に
負帰還される。
【0031】前記制御回路26は、差動増幅器で実現さ
れ、非反転入力端子に入力される前記接続点29の電位
を参照電圧Vbとして、反転入力端子に入力される出力
電圧Voが低くなる程、大きな電流を定電流回路25か
ら吸込む。定電流回路25は、電源入力端子P4と接地
端子P5とに接続され、前記電源電圧Vccによって電
力付勢されており、前記トランジスタQ2,Q4のベー
スから共通にバイアス電流を吸込み、該トランジスタQ
2,Q4のコレクタ電流I2,I4を前記制御回路26
からの出力電圧に対応した値に保持する。
れ、非反転入力端子に入力される前記接続点29の電位
を参照電圧Vbとして、反転入力端子に入力される出力
電圧Voが低くなる程、大きな電流を定電流回路25か
ら吸込む。定電流回路25は、電源入力端子P4と接地
端子P5とに接続され、前記電源電圧Vccによって電
力付勢されており、前記トランジスタQ2,Q4のベー
スから共通にバイアス電流を吸込み、該トランジスタQ
2,Q4のコレクタ電流I2,I4を前記制御回路26
からの出力電圧に対応した値に保持する。
【0032】図2は、前記低電圧動作型増幅装置21の
具体的構成を示す電気回路図である。この図2において
図1に対応する部分には同一の参照符号を付して示す。
差動増幅器22は、カレントミラー回路を構成する一対
のトランジスタQ11,Q12と、2つの入力トランジ
スタQ13,Q14と、出力トランジスタQ15と、定
電流源31,32とを備えて構成されている。
具体的構成を示す電気回路図である。この図2において
図1に対応する部分には同一の参照符号を付して示す。
差動増幅器22は、カレントミラー回路を構成する一対
のトランジスタQ11,Q12と、2つの入力トランジ
スタQ13,Q14と、出力トランジスタQ15と、定
電流源31,32とを備えて構成されている。
【0033】トランジスタQ11,Q12のエミッタは
前記電源入力端子P4に接続され、ベースは相互に接続
されるとともに、トランジスタQ11のコレクタおよび
入力トランジスタQ13のコレクタに接続される。また
トランジスタQ11,Q12のコレクタは入力トランジ
スタQ13,Q14のコレクタにそれぞれ接続されてお
り、これらの入力トランジスタQ13,Q14のエミッ
タは定電流源31を介して、共通に接地端子P5に接続
されている。入力トランジスタQ13のベースには前記
入力電圧Vsおよびフィードバック電流Ifが入力さ
れ、入力トランジスタQ14のベースには基準電圧Va
が入力される。
前記電源入力端子P4に接続され、ベースは相互に接続
されるとともに、トランジスタQ11のコレクタおよび
入力トランジスタQ13のコレクタに接続される。また
トランジスタQ11,Q12のコレクタは入力トランジ
スタQ13,Q14のコレクタにそれぞれ接続されてお
り、これらの入力トランジスタQ13,Q14のエミッ
タは定電流源31を介して、共通に接地端子P5に接続
されている。入力トランジスタQ13のベースには前記
入力電圧Vsおよびフィードバック電流Ifが入力さ
れ、入力トランジスタQ14のベースには基準電圧Va
が入力される。
【0034】こうしてトランジスタQ12と入力トラン
ジスタQ14との接続点35には、入力トランジスタQ
13,Q14への入力電圧の差に対応した電流が現れ、
出力トランジスタQ15のベース電流を引込む。出力ト
ランジスタQ15のエミッタは前記電源入力端子P4に
接続され、コレクタは定電流源32を介して接地端子P
5に接続されている。
ジスタQ14との接続点35には、入力トランジスタQ
13,Q14への入力電圧の差に対応した電流が現れ、
出力トランジスタQ15のベース電流を引込む。出力ト
ランジスタQ15のエミッタは前記電源入力端子P4に
接続され、コレクタは定電流源32を介して接地端子P
5に接続されている。
【0035】また制御回路26は、カレントミラー回路
を構成する一対のトランジスタQ21,Q22と、入力
トランジスタQ23,Q24と、定電流源33とを備え
て構成されている。トランジスタQ21,Q22のエミ
ッタは共通に電源入力端子P4に接続され、ベースは共
通に接続されるとともに、トランジスタQ22のコレク
タおよび入力トランジスタQ24のコレクタに接続され
る。トランジスタQ21,Q22のコレクタは、それぞ
れ入力トランジスタQ23,Q24のコレクタに接続さ
れている。入力トランジスタQ23のベースには前記接
続点29の参照電圧Vbが与えられ、これに対して入力
トランジスタQ24のベースには前記出力電圧Voが与
えられる。入力トランジスタQ23,Q24のエミッタ
は、定電流源33を介して接地端子P5に共通に接続さ
れている。したがって、トランジスタQ21と入力トラ
ンジスタQ23との接続点37へは、ライン38から、
参照電圧Vbに対して出力電圧Voが小さくなる程、大
きな電流が吸込まれる。
を構成する一対のトランジスタQ21,Q22と、入力
トランジスタQ23,Q24と、定電流源33とを備え
て構成されている。トランジスタQ21,Q22のエミ
ッタは共通に電源入力端子P4に接続され、ベースは共
通に接続されるとともに、トランジスタQ22のコレク
タおよび入力トランジスタQ24のコレクタに接続され
る。トランジスタQ21,Q22のコレクタは、それぞ
れ入力トランジスタQ23,Q24のコレクタに接続さ
れている。入力トランジスタQ23のベースには前記接
続点29の参照電圧Vbが与えられ、これに対して入力
トランジスタQ24のベースには前記出力電圧Voが与
えられる。入力トランジスタQ23,Q24のエミッタ
は、定電流源33を介して接地端子P5に共通に接続さ
れている。したがって、トランジスタQ21と入力トラ
ンジスタQ23との接続点37へは、ライン38から、
参照電圧Vbに対して出力電圧Voが小さくなる程、大
きな電流が吸込まれる。
【0036】一方、前記定電流回路25は、トランジス
タQ25と、定電流源34とを備えて構成されている。
トランジスタQ25のエミッタは前記電源入力端子P4
に接続され、ベースは前記トランジスタQ2,Q4とラ
イン39を介して共通に接続され、かつコレクタととも
に定電流源34に接続される。このトランジスタQ25
と定電流源34との間には、前記ライン38が接続され
る。したがって、出力電圧Voが参照電圧Vbよりも低
くなって、ライン38を流れる電流が大きくなると、ト
ランジスタQ2,Q4のベース電流が増加し、前記コレ
クタ電流I2,I4が増加する。
タQ25と、定電流源34とを備えて構成されている。
トランジスタQ25のエミッタは前記電源入力端子P4
に接続され、ベースは前記トランジスタQ2,Q4とラ
イン39を介して共通に接続され、かつコレクタととも
に定電流源34に接続される。このトランジスタQ25
と定電流源34との間には、前記ライン38が接続され
る。したがって、出力電圧Voが参照電圧Vbよりも低
くなって、ライン38を流れる電流が大きくなると、ト
ランジスタQ2,Q4のベース電流が増加し、前記コレ
クタ電流I2,I4が増加する。
【0037】したがって、定常動作時にはコレクタ電流
I2,I4を不所望に大きくすることなく、低消費電力
で増幅動作を行うことができる。また、負荷電流Irが
増大しても、定常動作を行っている参照回路24によっ
て作成された参照電圧Vbと出力電圧Voとの差を制御
回路26が検知し、その検知結果に対応して定電流回路
25が前記コレクタ電流I2,I4を増大するので、前
記図6において参照符α2で示すように出力トランジス
タQ1のエミッタ電流I1が不足することはなく、こう
して負荷状態に拘わらず、安定した増幅動作を行うこと
ができる。
I2,I4を不所望に大きくすることなく、低消費電力
で増幅動作を行うことができる。また、負荷電流Irが
増大しても、定常動作を行っている参照回路24によっ
て作成された参照電圧Vbと出力電圧Voとの差を制御
回路26が検知し、その検知結果に対応して定電流回路
25が前記コレクタ電流I2,I4を増大するので、前
記図6において参照符α2で示すように出力トランジス
タQ1のエミッタ電流I1が不足することはなく、こう
して負荷状態に拘わらず、安定した増幅動作を行うこと
ができる。
【0038】本発明の実施の他の形態について、図3に
基づいて説明すれば以下のとおりである。
基づいて説明すれば以下のとおりである。
【0039】図3は、本発明の実施の他の形態を示す低
電圧動作型増幅装置41の電気的構成を示すブロック図
である。この実施例は前述の実施例に類似し、対応する
部分には同一の参照符号を付してその説明を省略する。
この実施例では、前記接続点29はゲイン設定抵抗R
3,R4を介して前記基準電圧Vaに保持される端子P
7に接続されており、これらのゲイン設定抵抗R3,R
4の接続点42の電位が前記帰還抵抗R2を介して差動
増幅器22の反転入力端子に負帰還される。また、入力
端子P1には、信号源として、差動増幅器22のイマジ
ナリーショート作用によって基準電圧Vaでバイアスさ
れているフォトダイオード43が接続されている。
電圧動作型増幅装置41の電気的構成を示すブロック図
である。この実施例は前述の実施例に類似し、対応する
部分には同一の参照符号を付してその説明を省略する。
この実施例では、前記接続点29はゲイン設定抵抗R
3,R4を介して前記基準電圧Vaに保持される端子P
7に接続されており、これらのゲイン設定抵抗R3,R
4の接続点42の電位が前記帰還抵抗R2を介して差動
増幅器22の反転入力端子に負帰還される。また、入力
端子P1には、信号源として、差動増幅器22のイマジ
ナリーショート作用によって基準電圧Vaでバイアスさ
れているフォトダイオード43が接続されている。
【0040】したがって、この低電圧動作型増幅装置4
1では、フォトダイオード43を通過する受光光量に対
応した電流が、前記帰還抵抗R2およびゲイン設定抵抗
R3,R4で設定されるゲインで電圧変換される。
1では、フォトダイオード43を通過する受光光量に対
応した電流が、前記帰還抵抗R2およびゲイン設定抵抗
R3,R4で設定されるゲインで電圧変換される。
【0041】
【発明の効果】本発明に係る低電圧動作型増幅装置は、
以上のように、低電圧動作が可能で、かつ広い動作レン
ジを得ることができるように、電源ライン間に、定電流
を出力する第1の電流供給トランジスタと出力トランジ
スタとから成る出力回路を介在し、入力電圧と予め定め
る基準電圧との差に対応して前記出力トランジスタのバ
イアス電流を制御するようにした低電圧動作型増幅装置
において、第2の電流供給トランジスタと参照用トラン
ジスタとを備え、前記出力回路と同様に構成され、定常
動作を行う参照回路を設け、制御回路が、両者の出力電
圧の差を検知し、負荷が重くなると、当該差に対応し
て、第1および第2の電流供給トランジスタの電流設定
値を大きくする。
以上のように、低電圧動作が可能で、かつ広い動作レン
ジを得ることができるように、電源ライン間に、定電流
を出力する第1の電流供給トランジスタと出力トランジ
スタとから成る出力回路を介在し、入力電圧と予め定め
る基準電圧との差に対応して前記出力トランジスタのバ
イアス電流を制御するようにした低電圧動作型増幅装置
において、第2の電流供給トランジスタと参照用トラン
ジスタとを備え、前記出力回路と同様に構成され、定常
動作を行う参照回路を設け、制御回路が、両者の出力電
圧の差を検知し、負荷が重くなると、当該差に対応し
て、第1および第2の電流供給トランジスタの電流設定
値を大きくする。
【0042】また、本発明に係る低電圧動作型増幅装置
は、上記構成に加えて、前記制御回路は、前記参照回路
における第2の電流供給トランジスタと参照用トランジ
スタとの接続点の電位に対して前記出力点の電位が小さ
くなる程、ラインから大きな電流を吸い込み、前記定電
流制御回路は、トランジスタと定電流源とを備え、両者
の間には、前記ラインが接続されているとともに、当該
トランジスタのベースは、前記第1および第2の電流供
給トランジスタのベースと共通に接続され、かつ、コレ
クタとともに、前記定電流源に接続されている構成であ
る。
は、上記構成に加えて、前記制御回路は、前記参照回路
における第2の電流供給トランジスタと参照用トランジ
スタとの接続点の電位に対して前記出力点の電位が小さ
くなる程、ラインから大きな電流を吸い込み、前記定電
流制御回路は、トランジスタと定電流源とを備え、両者
の間には、前記ラインが接続されているとともに、当該
トランジスタのベースは、前記第1および第2の電流供
給トランジスタのベースと共通に接続され、かつ、コレ
クタとともに、前記定電流源に接続されている構成であ
る。
【0043】それゆえ、軽負荷時における第1および第
2の電流供給トランジスタによる電流設定値を小さくし
て、電力消費を抑えることができるとともに、負荷が重
くなると第1および第2の電流供給トランジスタの電流
設定値が大きくされるので、出力トランジスタへの電流
が不足することはなく、こうして負荷状態に拘わらず、
安定した動作を行うことができる。
2の電流供給トランジスタによる電流設定値を小さくし
て、電力消費を抑えることができるとともに、負荷が重
くなると第1および第2の電流供給トランジスタの電流
設定値が大きくされるので、出力トランジスタへの電流
が不足することはなく、こうして負荷状態に拘わらず、
安定した動作を行うことができる。
【0044】本発明に係る光ピックアップは、以上のよ
うに、上記構成の低電圧動作型増幅装置と、当該低電圧
動作型増幅装置の前記入力端に接続されたフォトダイオ
ードとを含み、前記第2の電流供給トランジスタと前記
参照用トランジスタの接続点は、第1および第2のゲイ
ン設定抵抗を介して前記基準電圧に保持される端子に接
続されているとともに、前記第1および第2のゲイン設
定抵抗の接続点の電位が帰還抵抗を介して、前記差動増
幅器の入力端に負帰還されている構成である。
うに、上記構成の低電圧動作型増幅装置と、当該低電圧
動作型増幅装置の前記入力端に接続されたフォトダイオ
ードとを含み、前記第2の電流供給トランジスタと前記
参照用トランジスタの接続点は、第1および第2のゲイ
ン設定抵抗を介して前記基準電圧に保持される端子に接
続されているとともに、前記第1および第2のゲイン設
定抵抗の接続点の電位が帰還抵抗を介して、前記差動増
幅器の入力端に負帰還されている構成である。
【0045】したがって、フォトダイオードを通過する
受光光量に対応した電流が、前記帰還抵抗および前記第
1および第2ゲイン設定抵抗で設定されるゲインで電圧
変換 される。また、前記低電圧動作型増幅装置では、軽
負荷時における第1および第2の電流供給トランジスタ
による電流設定値を小さくして、電力消費を抑えること
ができるとともに、負荷が重くなると第1および第2の
電流供給トランジスタの電流設定値が大きくされるの
で、出力トランジスタへの電流が不足することはなく、
こうして負荷状態に拘わらず、安定した動作を行うこと
ができる。
受光光量に対応した電流が、前記帰還抵抗および前記第
1および第2ゲイン設定抵抗で設定されるゲインで電圧
変換 される。また、前記低電圧動作型増幅装置では、軽
負荷時における第1および第2の電流供給トランジスタ
による電流設定値を小さくして、電力消費を抑えること
ができるとともに、負荷が重くなると第1および第2の
電流供給トランジスタの電流設定値が大きくされるの
で、出力トランジスタへの電流が不足することはなく、
こうして負荷状態に拘わらず、安定した動作を行うこと
ができる。
【図1】本発明の一実施例の低電圧動作型増幅装置の電
気的構成を示すブロック図である。
気的構成を示すブロック図である。
【図2】図1で示す低電圧動作型増幅装置の具体的構成
を示す電気回路図である。
を示す電気回路図である。
【図3】本発明の他の実施例の低電圧動作型増幅装置の
電気的構成を示すブロック図である。
電気的構成を示すブロック図である。
【図4】典型的な従来技術の低電圧動作型増幅装置の電
気的構成を示すブロック図である。
気的構成を示すブロック図である。
【図5】他の従来技術の低電圧動作型増幅装置の電気的
構成を示すブロック図である。
構成を示すブロック図である。
【図6】図5で示す従来技術の低電圧動作型増幅装置お
よび図1で示す本発明の低電圧動作型増幅装置の負荷特
性を説明するためのグラフである。
よび図1で示す本発明の低電圧動作型増幅装置の負荷特
性を説明するためのグラフである。
【図7】前記図5で示す低電圧動作型増幅装置の具体的
な使用例を示すブロック図である。
な使用例を示すブロック図である。
21 低電圧動作型増幅装置 22 差動増幅器 23 出力回路 24 参照回路 25 定電流回路 26 制御回路 27 信号源 30 負荷 41 低電圧動作型増幅装置 43 フォトダイオード P1 入力端子 P2 入力端子 P3 出力端子 Q1 出力トランジスタ Q2 トランジスタ(第1の電流供給トランジスタ) Q3 参照用トランジスタ Q4 トランジスタ(第2の電流供給トランジスタ) R1 入力抵抗 R2 帰還抵抗 R3 ゲイン設定抵抗(第1のゲイン設定抵抗) R4 ゲイン設定抵抗(第2のゲイン設定抵抗)
Claims (3)
- 【請求項1】入力端への入力電圧と予め定める基準電圧
との差に対応したバイアス電流を出力する差動増幅器
と、定電流制御回路と、前記定電流制御回路によって制
御される第1の電流供給トランジスタ、および該第1の
電流供給トランジスタとの接続点を出力点とし、前記差
動増幅器からのバイアス電流を増幅して前記出力点から
出力する出力トランジスタから成る出力回路とを備える
低電圧動作型増幅装置において、 前記出力回路と並列に設けられ、前記定電流制御回路に
よって制御される第2の電流供給トランジスタ、および
前記差動増幅器からのバイアス電流が入力される参照用
トランジスタから成る参照回路と、 前記参照回路における第2の電流供給トランジスタと参
照用トランジスタとの接続点の電位と、前記出力点の電
位との差を検知し、当該差に対応して、前記定電流制御
回路における第1および第2の電流供給トランジスタの
電流設定値を変化する制御回路とを含み、 前記制御回路は、軽負荷時には、前記定電流制御回路に
よる第1および第2の電流供給トランジスタの電流設定
値を小さくし、負荷が重くなると、前記接続点の電位と
前記出力点の電位との差に対応して第1および第2の電
流設定値が大きくなるように変化させる ことを特徴とす
る低電圧動作型増幅装置。 - 【請求項2】前記制御回路は、前記参照回路における第
2の電流供給トランジスタと参照用トランジスタとの接
続点の電位に対して、前記出力点の電位が小さくなる
程、ラインから大きな電流を吸い込み、 前記定電流制御回路は、トランジスタと定電流源とを備
え、両者の間には、前記ラインが接続されているととも
に、当該トランジスタのベースは、前記第1および第2
の電流供給トランジスタのベースと共通に接続され、か
つ、コレクタとともに、前記定電流源に接続されている
ことを特徴とする請求項1記載の低電圧 動作型増幅装
置。 - 【請求項3】請求項1または2記載の低電圧動作型増幅
装置と、 当該低電圧動作型増幅装置の前記入力端に接続されたフ
ォトダイオードとを含み、 前記第2の電流供給トランジスタと前記参照用トランジ
スタの接続点は、第1および第2のゲイン設定抵抗を介
して前記基準電圧に保持される端子に接続されていると
ともに、 前記第1および第2のゲイン設定抵抗の接続点の電位が
帰還抵抗を介して、前記差動増幅器の入力端に負帰還さ
れていることを特徴とする光ピックアップ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21636795A JP3318161B2 (ja) | 1995-08-24 | 1995-08-24 | 低電圧動作型増幅装置、および、それを用いた光ピックアップ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21636795A JP3318161B2 (ja) | 1995-08-24 | 1995-08-24 | 低電圧動作型増幅装置、および、それを用いた光ピックアップ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0964653A JPH0964653A (ja) | 1997-03-07 |
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ID=16687472
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