JP2000339041A - 電流制限回路つき定電圧回路 - Google Patents

電流制限回路つき定電圧回路

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JP2000339041A
JP2000339041A JP11148943A JP14894399A JP2000339041A JP 2000339041 A JP2000339041 A JP 2000339041A JP 11148943 A JP11148943 A JP 11148943A JP 14894399 A JP14894399 A JP 14894399A JP 2000339041 A JP2000339041 A JP 2000339041A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 出力電圧が速やかに復帰するようにする。 【解決手段】基準電圧Vrefおよび出力電圧帰還信号Vfb
を入力する差動回路11と、その差動信号Idを増幅す
る出力段回路12と、出力電流Ioを検出して電流制限
信号Saを生成する電流制限回路20とを備えた電流制
限回路つき定電圧回路において、電流制限信号Saを差
動回路11の入力に帰還させる電流制限信号帰還回路3
0が設けられる。これにより、出力電流が制限されたと
きでも入力の釣り合いが保たれていて差動回路が出力限
界の状態になるのを回避することが出来、その結果、出
力電圧が速やかに復帰する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、差動増幅と帰還
制御との組み合わせを利用して負荷への出力電流が変動
しても出力電圧を一定に維持する定電圧回路に関し、詳
しくは、その出力電流が過大にならないよう制限も行う
電流制限回路つき定電圧回路に関する。このような電流
制限回路つき定電圧回路は、簡便な電源として用いられ
ることの多いシリーズレギュレータや、電池等の充電に
用いられる定電圧充電回路などに好適なものである。
【0002】
【従来の技術】図5は、本願出願人が用いていた電流制
限回路つき定電圧回路を示すものであり、(a)が全体
のブロック図、(b)が電流検出の特性グラフ、(c)
が電流制限状況を示す特性グラフである。(b)の特性
グラフでは横軸に出力電流Ioを採り縦軸に検出信号D
を採って、(c)の特性グラフでは横軸に出力電流Io
を採り縦軸に出力電圧Voを採って、特性が示されてい
る。また、図6は、全体の具体的な回路図である。
【0003】この定電圧回路は(図5(a)参照)、基
準電圧Vrefおよび出力電圧帰還信号Vfbを入力する差動
回路11と、その差動信号Idを増幅する出力段回路1
2と、出力電流Ioを検出(D)して電流制限信号Sa
を生成する電流制限回路20とを備えた回路において、
電流制限信号Saを差動回路11と出力段回路12との
間すなわち差動信号Idのラインに帰還させるようにな
っていた。
【0004】詳述すると(図6参照)、差動回路11
は、基準電圧Vrefを正転入力とし出力電圧帰還信号Vfb
を反転入力とする差動増幅回路10の前半部分であり、
fe等の特性の揃った一対のトランジスタQ1,Q2が
対称に接続されるとともに、両者のコレクタ電流(駆動
電流)の和が一定になるように両者が共通の定電流回路
に接続されている。そして、一方のトランジスタQ1の
ベース(制御入力)に基準電圧Vrefを入力し、他方のト
ランジスタQ2のベースに出力電圧帰還信号Vfbを入力
し、後者Q2の方から差動信号Idを出力することで、
基準電圧Vrefと出力電圧帰還信号Vfbとの差に比例した
電流信号Idを生成するようになっている。
【0005】また、出力段回路12は、負荷となる応用
回路等に向けて出力電流Ioを送出する差動増幅回路1
0の後半部分であり、差動信号Idを受けてその電流増
幅を行うためにパワートランジスタQ4が採用され、こ
のトランジスタQ4が差動信号Idのラインと出力ライ
ン(Vo,Io)との間に挿入接続されている。なお、
差動信号IdだけではトランジスタQ4の駆動能力が不
足する等の場合にはトランジスタQ3等との多段接続に
よって十分な電流増幅率が確保されるようになってい
る。
【0006】さらに、差動増幅回路10の出力電圧Vo
を反転入力(−)に帰還させるために、直列接続した抵
抗R1,R2からなる抵抗分圧回路が出力ライン(V
o,Io)と接地等の基準ラインとの間に接続されると
ともに、抵抗R1,R2の接続点がトランジスタQ2の
ベースにも接続されている。これによって、出力電圧V
oが抵抗R1,R2の抵抗比で分割されて適宜レベルの
出力電圧帰還信号Vfbが得られるとともに、それが差動
増幅回路10のフィードバック制御すなわち帰還制御に
供されることで出力電圧Voが一定の目標電圧(Vre
f×(R1+R2)/R1)に保たれるようになってい
る。
【0007】一方、電流制限回路20には、出力電流I
oを検出して検出信号Dを生成する電流検出回路21
と、検出信号Dに基づいて電流制限信号Saを生成する
電流制限信号生成回路22とが設けられている。
【0008】電流検出回路21は、トランジスタQ4の
出力電流Ioに比例した検出電流を得るために設けられ
た小形のトランジスタQ5と、その検出電流のラインに
直列に介挿された抵抗R3とを具えていて、検出信号D
が抵抗R3の両端間に生じる電圧として得られるように
なっている。また、トランジスタQ5は、上述した所要
の特性を満たす検出電流を得るために、トランジスタQ
4に対してベース及びエミッタが何れも共通接続されて
いる、あるいはベース領域が一体的に作り込まれてい
る。これにより、検出信号Dも出力電流Ioに比例した
ものとなる(図5(b)参照)。
【0009】電流制限信号生成回路22には、ベース及
びエミッタが抵抗R3の各端子に接続されたスイッチン
グトランジスタQ6が設けられており、そのコレクタが
差動信号Idのラインに接続されていて、そのコレクタ
電流が電流制限信号Saとして働くようになっている。
すなわち、出力電流Ioが増えるに連れてトランジスタ
Q5の検出電流そして抵抗R3の検出信号Dも増進し、
検出信号Dが1Vfを超えると(図5(b)の一点鎖線
を参照)、トランジスタQ6がオンして、差動信号Id
がトランジスタQ6側へバイパスされ、出力段回路12
側への分がカットされるので、出力電流Ioは速やかに
絞られて制限される。これにより、その制限が働き始め
る出力電流Ioの閾値は、トランジスタQ4,Q5の増
幅率の比と、抵抗R3の抵抗値との何れか一方または双
方を調節することで、適宜設定されるようになってい
る。
【0010】このような構成の電流制限回路つき定電圧
回路では、上述したような差動増幅回路10と帰還制御
(Vfb)との組み合わせに基づいて、出力電流Ioが幾
ら変動しても、出力電流Ioが上記閾値以下に収まって
いる限り、出力電圧Voはほぼ一定に維持される。そし
て、一旦、出力電流Ioがその閾値を超えると、検出信
号Dが有意水準に達し(図5(b)の一点鎖線等を参
照)、これに応じて差動信号Idが強制的に抑えられて
(図5(a)参照)、出力電圧Voの維持よりも優先し
て出力電流Ioの制限がなされる(図5(c)参照)。
【0011】なお、特願平7−222343号公報に記
載されたものも、細部の構成は異なるが、電流制限信号
を差動回路と出力段回路との間に帰還させており、基本
的には同様のものと言える。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の電流制限回路つき定電圧回路では、差動信号
Idの値が電流制限信号Saによって強制的に変えられ
ることから、本来なら帰還制御に基づいて釣り合い状態
が維持されるべき基準電圧Vrefと出力電圧帰還信号Vfb
との釣り合いが損なわれるので、差動回路11が出力限
界の状態に至ることとなる。このため、出力電圧Voが
一旦下がってから復帰する際に、差動回路11が適正出
力の状態に戻るまで、ある程度の時間を要し、ヒステリ
シス特性も大きい(図5(c)参照)。
【0013】そして、このままでは、負荷側回路の高速
化等に対応するのが困難になってしまう。そこで、多く
のアプリケーションに関して要請されている更なる高速
化に応えるべく、出力電流Ioの制限解除等に伴う出力
電圧Voの復帰が迅速に行われるように、回路構成等を
工夫することが、技術的な課題となる。この発明は、こ
のような課題を解決するためになされたものであり、出
力電圧が速やかに復帰する電流制限回路つき定電圧回路
を実現することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るために発明された第1の解決手段について、その構成
および作用効果を以下に説明する。その電流制限回路つ
き定電圧回路は(、出願当初の請求項1に記載の如
く)、基準電圧および出力電圧帰還信号を入力する差動
回路と、その差動信号を増幅する出力段回路と、出力電
流を検出して電流制限信号を生成する電流制限回路とを
備えた電流制限回路つき定電圧回路において、前記電流
制限信号を前記差動回路の入力に帰還させる電流制限信
号帰還回路が設けられている、というものである。
【0015】このような第1の解決手段の電流制限回路
つき定電圧回路にあっては、差動回路と出力段回路とに
よる差動増幅に対して出力電圧帰還信号による帰還制御
が掛かることによって出力電圧がほぼ一定に維持される
とともに、出力電流が過大になりそうなときには電流制
限回路によって電流制限信号が有意にされ、これに応じ
て出力電流が制限されるので、過電流による損傷等が未
然に防止される。
【0016】しかも、その電流制限に際し、電流制限信
号が差動回路の出力側で無く入力側に帰還させられるよ
うになったことから、出力電流が制限されたときでも、
差動回路の入力における釣り合いは維持されて、差動回
路が出力限界の状態にならないので、ヒステリシス特性
がほとんど無くなる。これにより、出力電流が制限され
て出力電圧も下がってしまった後にその制限が解除され
たときなど、電流制限信号の影響がなくなって差動回路
の入力状態が元に戻ると、これに伴って直ちに、出力電
圧も元の状態に戻ることとなる。したがって、この発明
によれば、出力電圧が速やかに復帰する電流制限回路つ
き定電圧回路を実現することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】このような解決手段で達成された
本発明の電流制限回路つき定電圧回路について、これを
実施するための形態を幾つか説明する。
【0018】[第1の実施の形態]本発明の第1の実施
形態は(、出願当初の請求項2に記載の如く)、上述し
た解決手段の電流制限回路つき定電圧回路であって、前
記電流制限信号帰還回路が、前記出力電圧帰還信号の
(信号ラインであって前記差動回路の入力に繋がってい
る)入力ラインに接続されていて、前記電流制限信号に
応じて前記入力ラインの電流を加減する、というもので
ある。この場合、電流制限信号を差動回路の入力側に帰
還させることが、基準電圧の入力ラインでなく出力電圧
帰還信号の入力ラインを介して行われる。しかも、電圧
でなく電流を利用して行われる。そのため、この回路
は、基準電圧やその他の電圧を直接に可変するのは避け
たいような場合でも、利用しやすい。
【0019】[第2の実施の形態]本発明の第2の実施
形態は(、出願当初の請求項3に記載の如く)、上述し
た解決手段の電流制限回路つき定電圧回路であって、前
記電流制限信号帰還回路が、前記差動回路に対して前記
基準電圧の入力側に設けられていて、前記電流制限信号
に応じて前記基準電圧を変える、というものである。こ
の場合、電流制限信号を差動回路の入力側に帰還させる
ことが、出力電圧帰還信号の入力ラインでなく基準電圧
の入力ラインを介して行われるので、この回路は、出力
電圧帰還信号を可変にしたくないような場合でも、利用
しやすい。
【0020】[第3の実施の形態]本発明の第3の実施
形態は(、出願当初の請求項4に記載の如く)、上述し
た解決手段の電流制限回路つき定電圧回路であって、前
記電流制限信号帰還回路が、前記差動回路に対して前記
出力電圧帰還信号の入力側に設けられていて、前記電流
制限信号に応じて前記出力電圧帰還信号のオフセット電
圧を変える、というものである。この場合、電流制限信
号を差動回路の入力側に帰還させることが、基準電圧の
入力ラインでなく出力電圧帰還信号の入力ラインを介し
て行われる。しかも、電流でなく電圧を利用して行われ
る。そのため、この回路は、基準電圧の直接可変は行い
たくないが出力電圧帰還信号の方であれば電圧を直接可
変しても許されるような場合に、利用しやすい。
【0021】このような本発明の電流制限回路つき定電
圧回路について、以下の第1〜第3実施例により、具体
的に例示する。第1実施例では、上述の第1解決手段を
具現化した共通事項(図1参照)に加えて、第1実施形
態を具現化した事項(図2参照)を述べる。また、第2
実施例では第2実施形態を具現化した事項(図3参照)
を述べ、第3実施例では第3実施形態を具現化した事項
(図4参照)を説明する。なお、それらの図示に際し、
従来と同一の構成要素には同一の符号を付して示したの
で、重複する再度の説明は割愛して、以下、従来例との
相違点を中心に述べる。
【0022】
【第1実施例】本発明の電流制限回路つき定電圧回路の
第1実施例について、その具体的な構成を、図面を引用
して説明する。図1は、他の実施例にも共通する事項を
纏めたものであり、(a)は全体のブロック図、(b)
は横軸に出力電流Ioを採り縦軸に検出信号Dを採って
示した電流検出の特性グラフ、(c)は横軸に出力電流
Ioを採り縦軸に出力電圧Voを採って電流制限状況を
示した特性グラフである。この図は従来例の図5に対応
したものである。また、図2は、具体的な回路図であ
り、従来例の図6に対応している。
【0023】この定電圧回路(図1(a)参照)が従来
のもの(図5(a)参照)と相違するのは、電流制限信
号帰還回路30が差動回路11の入力側に導入された点
と、電流制限信号Saの送出先が差動信号Idのところ
からその電流制限信号帰還回路30のところへ移った点
である。電流制限信号帰還回路30は、回路部品の追加
を伴って実現される他、既存部品の改造や置換によって
差動回路11に付随する入力回路等に一体化される場合
もあるが、何れにしても、電流制限回路20から延びた
電流制限信号Saのラインが接続されている。
【0024】具体的には(図2を参照、図6と対比)、
差動回路11、出力段回路12、電流制限回路20、基
準電圧Vrefの発生回路、及び抵抗分圧回路R1+R2
は、同様のままで良いが、電流制限信号帰還回路30が
設けられるとともに、電流制限信号Saのラインが差動
信号Idのラインから切り離されて電流制限信号帰還回
路30に対して接続されている。電流制限信号帰還回路
30には、電流制限信号Saに応じて電流の出力がオン
オフされる定電流回路などが用いられる。その電流の出
力ラインは、出力電圧帰還信号Vfbのラインに接続され
ている。
【0025】なお、図2について、後述の図3及び図4
についても同様であるが、出力段回路12の図示に際
し、トランジスタQ3は省略したが、これによって出力
段回路12や電流制限回路20の機能が変更される訳で
は無い。
【0026】このような構成の電流制限回路つき定電圧
回路では、出力電流Ioが既述の閾値以下に収まってい
る限り、トランジスタQ6がオフのままで電流制限信号
帰還回路30が働かないので、差動増幅回路10と帰還
制御(Vfb)との組み合わせに基づき、出力電流Ioが
幾ら変動しても、出力電圧Voはほぼ一定に維持され
る。
【0027】これに対し、一旦、出力電流Ioがその閾
値を超えると、検出信号Dが有意水準に達して(図1
(b)の一点鎖線等を参照)、トランジスタQ6がオン
する。すると、これに応じて、電流制限信号Saが有意
となり、さらに電流制限信号帰還回路30が働いて、出
力電圧帰還信号Vfbのラインに所定の電流が注入され
る。そして、この電流は抵抗R1を介して放出されるこ
とから、差動回路11の反転入力が出力電圧帰還信号V
fb本来の値よりも上昇するので、フィードバックの作用
によって、その上昇分を相殺する分だけ出力電圧Voが
下げられる。こうして、基準電圧Vrefと出力電圧帰還信
号Vfbとの釣り合いを損なうことなく、出力電流Ioの
制限がなされる。
【0028】また、出力電圧Voが一旦下がってから復
帰するときには、トランジスタQ6がオフすると、これ
に応じて、電流制限信号Saが有意でなくなり、さらに
電流制限信号帰還回路30による出力電圧帰還信号Vfb
のラインへの電流注入も止まる。そして、差動回路11
の反転入力が出力電圧帰還信号Vfb本来の値すなわち抵
抗R1,R2での分割電圧に戻るので、フィードバック
の作用によって、出力電圧Voも元の値に戻るが、その
際、差動信号Idは変動分に対応した適応可能範囲内で
増減するだけなので、出力電圧Voの復帰は速やかに行
われる。
【0029】このように、基準電圧Vrefと出力電圧帰還
信号Vfbとの釣り合い状態を保ちながら、必要に応じて
出力電圧Voを下げたり戻したりして、出力電流Ioの
制限がなされるの、出力電流Ioは、一旦、閾値レベル
に達すると、あまり変化せず、閾値近辺の値に抑えられ
る(図1(c)参照)。例え変化しても、大きくは無
く、そのヒステリシス特性も小さい。こうして、出力電
流Ioの制限および解除等に伴う出力電流のヒステリシ
ス特性が適切な程度に抑制されるとともに、その解除に
伴う出力電圧Voの復帰が迅速に行われ、その結果、負
荷側回路の高速化等の要請に応えることも可能となる。
【0030】
【第2実施例】本発明の電流制限回路つき定電圧回路の
第2実施例について、その具体的な構成を、図面を引用
して説明する。図3は、その回路図であり、やはり従来
例の図6に対応している。
【0031】この図3の定電圧回路が図6のものと相違
するのは、電流制限信号帰還回路30が差動回路11に
対して基準電圧Vrefの入力側に設けられた点と、電流制
限信号Saに応じて基準電圧Vrefが変わるようになった
点である。具体的には、電流制限信号帰還回路30とし
て、電流制限信号Saに応じて電圧値が可変されるよう
な電圧発生回路が採用されるとともに、その電圧が基準
電圧Vrefとして利用できるよう基準電圧発生回路が電流
制限信号帰還回路30で置換されている。
【0032】この場合、トランジスタQ6がオンすると
出力電圧帰還信号Vfbが上昇する代わりにほぼ同じ程度
だけ基準電圧Vrefが下がる点を除いて、上述の第1実施
例の場合と同様に動作する。したがって、この場合も、
出力電流Ioの制限および解除等に伴う出力電流のヒス
テリシス特性が適切な程度に抑制されるとともに、その
解除に伴う出力電圧Voの復帰が迅速に行われることと
なる。
【0033】
【第3実施例】本発明の電流制限回路つき定電圧回路の
第3実施例について、その具体的な構成を、図面を引用
して説明する。図4は、その回路図であり、やはり従来
例の図6に対応している。
【0034】この図4の定電圧回路が図6のものと相違
するのは、電流制限信号帰還回路30が差動回路11に
対して出力電圧帰還信号Vfbの入力側に設けられた点
と、電流制限信号Saに応じて出力電圧帰還信号Vfbの
オフセット電圧が変えられるようになった点である。具
体的には、電流制限信号帰還回路30として上記第2実
施例で用いられていたのと同じような可変の電圧発生回
路が採用されるとともに、その回路が抵抗R1と接地ラ
インとの間に介挿され直列に接続されている。
【0035】この場合、トランジスタQ6がオンすると
電流制限信号帰還回路30の発生電圧が接地レベルから
所定のレベルに上昇しこれによって抵抗R1の両端電位
が揃って持ち上げられるため間接的に出力電圧帰還信号
Vfbが上昇するという点を除いて、やはり上述の第1実
施例の場合と同様に動作する。したがって、この場合
も、出力電流Ioの制限および解除等に伴う出力電流の
ヒステリシス特性が適切な程度に抑制されるとともに、
その解除に伴う出力電圧Voの復帰が迅速に行われるこ
ととなる。
【0036】
【その他】なお、上記の実施例における各素子等の典型
的な値としては、例えば、抵抗R1が約240kΩ、抵
抗R2が約360kΩ、基準電圧Vrefが約1.2V、出
力電圧Voが約3V、出力電流Ioが約100mA又は
それ以上、トランジスタQ5による検出電流が約1m
A、電流制限信号帰還回路30の出力電流が数十μAな
どが挙げられるが、これらの数値は、あくまでも一例で
あり、アプリケーションに対応して適宜変更されるもの
である。また、電流制限を要する典型的な負荷としては
(図4参照)、応用回路に対して並列にタンタルコンデ
ンサCの設けられたものが挙げられるが、これも一例に
過ぎず、本発明は種々の応用に適用することが可能であ
る。
【0037】上記の各実施例では、電流制限回路20に
スイッチングトランジスタQ6が用いられているが、こ
こはコンパレータであっても良い。また、各トランジス
タのタイプは、図示したものに限られず、PNPタイプ
とNPNタイプのいずれであっても良い。例えば、電源
電圧の正負等に対応してPNPとNPNとを入れ替えて
も良い。あるいは、NMOSやPMOS等の他のタイプ
のトランジスタであっても良く、また、パワートランジ
スタのところだけMOSタイプにするようにしても良
い。
【0038】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の第1の解決手段の電流制限回路つき定電圧回路にあっ
ては、電流制限信号を差動回路の入力側に帰還させるよ
うにしたことにより、出力電流が制限されたときでも入
力の釣り合いが保たれていて差動回路が出力限界の状態
になるのを回避することが出来、その結果、出力電圧が
速やかに復帰するようになったという有利な効果が有
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の電流制限回路つき定電圧回路の全実
施例に共通する事項について、(a)は全体のブロック
図であり、(b)は電流検出の特性グラフであり、
(c)は電流制限状況を示す特性グラフである。
【図2】 本発明の電流制限回路つき定電圧回路の第1
実施例について、その回路図である。
【図3】 本発明の電流制限回路つき定電圧回路の第2
実施例について、その回路図である。
【図4】 本発明の電流制限回路つき定電圧回路の第3
実施例について、その回路図である。
【図5】 従来の電流制限回路つき定電圧回路につい
て、(a)はブロック図であり、(b)は電流検出の特
性グラフであり、(c)は電流制限状況を示す特性グラ
フである。
【図6】 従来の電流制限回路つき定電圧回路について
の回路図である。
【符号の説明】
10 差動増幅回路 11 差動回路(差動信号生成部) 12 出力段回路(差動信号増幅部) 20 電流制限回路 21 電流検出回路(出力電流検出手段) 22 電流制限信号生成回路 30 電流制限信号帰還回路 D 検出信号 Sa 電流制限信号 Id 差動信号 Io 出力電流 Vo 出力電圧 Vref 基準電圧(目標信号) Vfb 出力電圧帰還信号(フィードバック信号)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5G013 AA02 AA09 BA01 CA10 5H430 BB01 BB05 BB09 BB11 BB12 EE03 EE18 FF04 FF07 FF13 GG08 HH03 JJ07 LA07 LA17

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基準電圧および出力電圧帰還信号を入力す
    る差動回路と、その差動信号を増幅する出力段回路と、
    出力電流を検出して電流制限信号を生成する電流制限回
    路とを備えた電流制限回路つき定電圧回路において、前
    記電流制限信号を前記差動回路の入力に帰還させる電流
    制限信号帰還回路が設けられていることを特徴とする電
    流制限回路つき定電圧回路。
  2. 【請求項2】前記電流制限信号帰還回路は、前記出力電
    圧帰還信号の入力ラインに接続され前記電流制限信号に
    応じて前記入力ラインの電流を加減するものであること
    を特徴とする請求項1記載の電流制限回路つき定電圧回
    路。
  3. 【請求項3】前記電流制限信号帰還回路は、前記差動回
    路に対して前記基準電圧の入力側に設けられ前記電流制
    限信号に応じて前記基準電圧を変えるものであることを
    特徴とする請求項1記載の電流制限回路つき定電圧回
    路。
  4. 【請求項4】前記電流制限信号帰還回路は、前記差動回
    路に対して前記出力電圧帰還信号の入力側に設けられ前
    記電流制限信号に応じて前記出力電圧帰還信号のオフセ
    ット電圧を変えるものであることを特徴とする請求項1
    記載の電流制限回路つき定電圧回路。
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