JP3827053B2 - 電流制限回路つき定電圧回路 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、差動増幅と帰還制御との組み合わせを利用して負荷への出力電流が変動しても出力電圧を一定に維持する定電圧回路に関し、詳しくは、その出力電流が過大にならないよう制限も行う電流制限回路つき定電圧回路に関する。
このような電流制限回路つき定電圧回路は、簡便な電源として用いられることの多いシリーズレギュレータや、電池等の充電に用いられる定電圧充電回路などに好適なものである。
【0002】
【従来の技術】
図5は、本願出願人が用いていた電流制限回路つき定電圧回路を示すものであり、(a)が全体のブロック図、(b)が電流検出の特性グラフ、(c)が電流制限状況を示す特性グラフである。(b)の特性グラフでは横軸に出力電流Ioを採り縦軸に検出信号Dを採って、(c)の特性グラフでは横軸に出力電流Ioを採り縦軸に出力電圧Voを採って、特性が示されている。また、図6は、全体の具体的な回路図である。
【0003】
この定電圧回路は(図5(a)参照)、基準電圧Vrefおよび出力電圧帰還信号Vfbを入力する差動回路11と、その差動信号Idを増幅する出力段回路12と、出力電流Ioを検出(D)して電流制限信号Saを生成する電流制限回路20とを備えた回路において、電流制限信号Saを差動回路11と出力段回路12との間すなわち差動信号Idのラインに帰還させるようになっていた。
【0004】
詳述すると(図6参照)、差動回路11は、基準電圧Vrefを正転入力とし出力電圧帰還信号Vfbを反転入力とする差動増幅回路10の前半部分であり、hfe等の特性の揃った一対のトランジスタQ1,Q2が対称に接続されるとともに、両者のコレクタ電流(駆動電流)の和が一定になるように両者が共通の定電流回路に接続されている。そして、一方のトランジスタQ1のベース(制御入力)に基準電圧Vrefを入力し、他方のトランジスタQ2のベースに出力電圧帰還信号Vfbを入力し、後者Q2の方から差動信号Idを出力することで、基準電圧Vrefと出力電圧帰還信号Vfbとの差に比例した電流信号Idを生成するようになっている。
【0005】
また、出力段回路12は、負荷となる応用回路等に向けて出力電流Ioを送出する差動増幅回路10の後半部分であり、差動信号Idを受けてその電流増幅を行うためにパワートランジスタQ4が採用され、このトランジスタQ4が差動信号Idのラインと出力ライン(Vo,Io)との間に挿入接続されている。なお、差動信号IdだけではトランジスタQ4の駆動能力が不足する等の場合にはトランジスタQ3等との多段接続によって十分な電流増幅率が確保されるようになっている。
【0006】
さらに、差動増幅回路10の出力電圧Voを反転入力(−)に帰還させるために、直列接続した抵抗R1,R2からなる抵抗分圧回路が出力ライン(Vo,Io)と接地等の基準ラインとの間に接続されるとともに、抵抗R1,R2の接続点がトランジスタQ2のベースにも接続されている。これによって、出力電圧Voが抵抗R1,R2の抵抗比で分割されて適宜レベルの出力電圧帰還信号Vfbが得られるとともに、それが差動増幅回路10のフィードバック制御すなわち帰還制御に供されることで出力電圧Voが一定の目標電圧(Vref×(R1+R2)/R1)に保たれるようになっている。
【0007】
一方、電流制限回路20には、出力電流Ioを検出して検出信号Dを生成する電流検出回路21と、検出信号Dに基づいて電流制限信号Saを生成する電流制限信号生成回路22とが設けられている。
【0008】
電流検出回路21は、トランジスタQ4の出力電流Ioに比例した検出電流を得るために設けられた小形のトランジスタQ5と、その検出電流のラインに直列に介挿された抵抗R3とを具えていて、検出信号Dが抵抗R3の両端間に生じる電圧として得られるようになっている。また、トランジスタQ5は、上述した所要の特性を満たす検出電流を得るために、トランジスタQ4に対してベース及びエミッタが何れも共通接続されている、あるいはベース領域が一体的に作り込まれている。これにより、検出信号Dも出力電流Ioに比例したものとなる(図5(b)参照)。
【0009】
電流制限信号生成回路22には、ベース及びエミッタが抵抗R3の各端子に接続されたスイッチングトランジスタQ6が設けられており、そのコレクタが差動信号Idのラインに接続されていて、そのコレクタ電流が電流制限信号Saとして働くようになっている。すなわち、出力電流Ioが増えるに連れてトランジスタQ5の検出電流そして抵抗R3の検出信号Dも増進し、検出信号Dが1Vfを超えると(図5(b)の一点鎖線を参照)、トランジスタQ6がオンして、差動信号IdがトランジスタQ6側へバイパスされ、出力段回路12側への分がカットされるので、出力電流Ioは速やかに絞られて制限される。これにより、その制限が働き始める出力電流Ioの閾値は、トランジスタQ4,Q5の増幅率の比と、抵抗R3の抵抗値との何れか一方または双方を調節することで、適宜設定されるようになっている。
【0010】
このような構成の電流制限回路つき定電圧回路では、上述したような差動増幅回路10と帰還制御(Vfb)との組み合わせに基づいて、出力電流Ioが幾ら変動しても、出力電流Ioが上記閾値以下に収まっている限り、出力電圧Voはほぼ一定に維持される。そして、一旦、出力電流Ioがその閾値を超えると、検出信号Dが有意水準に達し(図5(b)の一点鎖線等を参照)、これに応じて差動信号Idが強制的に抑えられて(図5(a)参照)、出力電圧Voの維持よりも優先して出力電流Ioの制限がなされる(図5(c)参照)。
【0011】
なお、特願平7−222343号公報に記載されたものも、細部の構成は異なるが、電流制限信号を差動回路と出力段回路との間に帰還させており、基本的には同様のものと言える。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の電流制限回路つき定電圧回路では、差動信号Idの値が電流制限信号Saによって強制的に変えられることから、本来なら帰還制御に基づいて釣り合い状態が維持されるべき基準電圧Vrefと出力電圧帰還信号Vfbとの釣り合いが損なわれるので、差動回路11が出力限界の状態に至ることとなる。
このため、出力電圧Voが一旦下がってから復帰する際に、差動回路11が適正出力の状態に戻るまで、ある程度の時間を要し、ヒステリシス特性も大きい(図5(c)参照)。
【0013】
そして、このままでは、負荷側回路の高速化等に対応するのが困難になってしまう。
そこで、多くのアプリケーションに関して要請されている更なる高速化に応えるべく、出力電流Ioの制限解除等に伴う出力電圧Voの復帰が迅速に行われるように、回路構成等を工夫することが、技術的な課題となる。
この発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、出力電圧が速やかに復帰する電流制限回路つき定電圧回路を実現することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
このような課題を解決するために発明された第1の解決手段について、その構成および作用効果を以下に説明する。
その電流制限回路つき定電圧回路は(、出願当初の請求項1に記載の如く)、基準電圧および出力電圧帰還信号を入力する差動回路と、その差動信号を増幅する出力段回路と、出力電流を検出して電流制限信号を生成する電流制限回路とを備えた電流制限回路つき定電圧回路において、前記電流制限信号を前記差動回路の入力に帰還させる電流制限信号帰還回路が設けられている、というものである。
【0015】
このような第1の解決手段の電流制限回路つき定電圧回路にあっては、差動回路と出力段回路とによる差動増幅に対して出力電圧帰還信号による帰還制御が掛かることによって出力電圧がほぼ一定に維持されるとともに、出力電流が過大になりそうなときには電流制限回路によって電流制限信号が有意にされ、これに応じて出力電流が制限されるので、過電流による損傷等が未然に防止される。
【0016】
しかも、その電流制限に際し、電流制限信号が差動回路の出力側で無く入力側に帰還させられるようになったことから、出力電流が制限されたときでも、差動回路の入力における釣り合いは維持されて、差動回路が出力限界の状態にならないので、ヒステリシス特性がほとんど無くなる。
これにより、出力電流が制限されて出力電圧も下がってしまった後にその制限が解除されたときなど、電流制限信号の影響がなくなって差動回路の入力状態が元に戻ると、これに伴って直ちに、出力電圧も元の状態に戻ることとなる。
したがって、この発明によれば、出力電圧が速やかに復帰する電流制限回路つき定電圧回路を実現することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
このような解決手段で達成された本発明の電流制限回路つき定電圧回路について、これを実施するための形態を幾つか説明する。
【0018】
[第1の実施の形態]
本発明の第1の実施形態は(、出願当初の請求項2に記載の如く)、上述した解決手段の電流制限回路つき定電圧回路であって、前記電流制限信号帰還回路が、前記出力電圧帰還信号の(信号ラインであって前記差動回路の入力に繋がっている)入力ラインに接続されていて、前記電流制限信号に応じて前記入力ラインの電流を加減する、というものである。
この場合、電流制限信号を差動回路の入力側に帰還させることが、基準電圧の入力ラインでなく出力電圧帰還信号の入力ラインを介して行われる。しかも、電圧でなく電流を利用して行われる。そのため、この回路は、基準電圧やその他の電圧を直接に可変するのは避けたいような場合でも、利用しやすい。
【0019】
[第2の実施の形態]
本発明の第2の実施形態は(、出願当初の請求項3に記載の如く)、上述した解決手段の電流制限回路つき定電圧回路であって、前記電流制限信号帰還回路が、前記差動回路に対して前記基準電圧の入力側に設けられていて、前記電流制限信号に応じて前記基準電圧を変える、というものである。
この場合、電流制限信号を差動回路の入力側に帰還させることが、出力電圧帰還信号の入力ラインでなく基準電圧の入力ラインを介して行われるので、この回路は、出力電圧帰還信号を可変にしたくないような場合でも、利用しやすい。
【0020】
[第3の実施の形態]
本発明の第3の実施形態は(、出願当初の請求項4に記載の如く)、上述した解決手段の電流制限回路つき定電圧回路であって、前記電流制限信号帰還回路が、前記差動回路に対して前記出力電圧帰還信号の入力側に設けられていて、前記電流制限信号に応じて前記出力電圧帰還信号のオフセット電圧を変える、というものである。
この場合、電流制限信号を差動回路の入力側に帰還させることが、基準電圧の入力ラインでなく出力電圧帰還信号の入力ラインを介して行われる。しかも、電流でなく電圧を利用して行われる。そのため、この回路は、基準電圧の直接可変は行いたくないが出力電圧帰還信号の方であれば電圧を直接可変しても許されるような場合に、利用しやすい。
【0021】
このような本発明の電流制限回路つき定電圧回路について、以下の第1〜第3実施例により、具体的に例示する。
第1実施例では、上述の第1解決手段を具現化した共通事項(図1参照)に加えて、第1実施形態を具現化した事項(図2参照)を述べる。また、第2実施例では第2実施形態を具現化した事項(図3参照)を述べ、第3実施例では第3実施形態を具現化した事項(図4参照)を説明する。なお、それらの図示に際し、従来と同一の構成要素には同一の符号を付して示したので、重複する再度の説明は割愛して、以下、従来例との相違点を中心に述べる。
【0022】
【第1実施例】
本発明の電流制限回路つき定電圧回路の第1実施例について、その具体的な構成を、図面を引用して説明する。図1は、他の実施例にも共通する事項を纏めたものであり、(a)は全体のブロック図、(b)は横軸に出力電流Ioを採り縦軸に検出信号Dを採って示した電流検出の特性グラフ、(c)は横軸に出力電流Ioを採り縦軸に出力電圧Voを採って電流制限状況を示した特性グラフである。この図は従来例の図5に対応したものである。また、図2は、具体的な回路図であり、従来例の図6に対応している。
【0023】
この定電圧回路(図1(a)参照)が従来のもの(図5(a)参照)と相違するのは、電流制限信号帰還回路30が差動回路11の入力側に導入された点と、電流制限信号Saの送出先が差動信号Idのところからその電流制限信号帰還回路30のところへ移った点である。電流制限信号帰還回路30は、回路部品の追加を伴って実現される他、既存部品の改造や置換によって差動回路11に付随する入力回路等に一体化される場合もあるが、何れにしても、電流制限回路20から延びた電流制限信号Saのラインが接続されている。
【0024】
具体的には(図2を参照、図6と対比)、差動回路11、出力段回路12、電流制限回路20、基準電圧Vrefの発生回路、及び抵抗分圧回路R1+R2は、同様のままで良いが、電流制限信号帰還回路30が設けられるとともに、電流制限信号Saのラインが差動信号Idのラインから切り離されて電流制限信号帰還回路30に対して接続されている。電流制限信号帰還回路30には、電流制限信号Saに応じて電流の出力がオンオフされる定電流回路などが用いられる。その電流の出力ラインは、出力電圧帰還信号Vfbのラインに接続されている。
【0025】
なお、図2について、後述の図3及び図4についても同様であるが、出力段回路12の図示に際し、トランジスタQ3は省略したが、これによって出力段回路12や電流制限回路20の機能が変更される訳では無い。
【0026】
このような構成の電流制限回路つき定電圧回路では、出力電流Ioが既述の閾値以下に収まっている限り、トランジスタQ6がオフのままで電流制限信号帰還回路30が働かないので、差動増幅回路10と帰還制御(Vfb)との組み合わせに基づき、出力電流Ioが幾ら変動しても、出力電圧Voはほぼ一定に維持される。
【0027】
これに対し、一旦、出力電流Ioがその閾値を超えると、検出信号Dが有意水準に達して(図1(b)の一点鎖線等を参照)、トランジスタQ6がオンする。すると、これに応じて、電流制限信号Saが有意となり、さらに電流制限信号帰還回路30が働いて、出力電圧帰還信号Vfbのラインに所定の電流が注入される。そして、この電流は抵抗R1を介して放出されることから、差動回路11の反転入力が出力電圧帰還信号Vfb本来の値よりも上昇するので、フィードバックの作用によって、その上昇分を相殺する分だけ出力電圧Voが下げられる。こうして、基準電圧Vrefと出力電圧帰還信号Vfbとの釣り合いを損なうことなく、出力電流Ioの制限がなされる。
【0028】
また、出力電圧Voが一旦下がってから復帰するときには、トランジスタQ6がオフすると、これに応じて、電流制限信号Saが有意でなくなり、さらに電流制限信号帰還回路30による出力電圧帰還信号Vfbのラインへの電流注入も止まる。そして、差動回路11の反転入力が出力電圧帰還信号Vfb本来の値すなわち抵抗R1,R2での分割電圧に戻るので、フィードバックの作用によって、出力電圧Voも元の値に戻るが、その際、差動信号Idは変動分に対応した適応可能範囲内で増減するだけなので、出力電圧Voの復帰は速やかに行われる。
【0029】
このように、基準電圧Vrefと出力電圧帰還信号Vfbとの釣り合い状態を保ちながら、必要に応じて出力電圧Voを下げたり戻したりして、出力電流Ioの制限がなされるの、出力電流Ioは、一旦、閾値レベルに達すると、あまり変化せず、閾値近辺の値に抑えられる(図1(c)参照)。例え変化しても、大きくは無く、そのヒステリシス特性も小さい。
こうして、出力電流Ioの制限および解除等に伴う出力電流のヒステリシス特性が適切な程度に抑制されるとともに、その解除に伴う出力電圧Voの復帰が迅速に行われ、その結果、負荷側回路の高速化等の要請に応えることも可能となる。
【0030】
【第2実施例】
本発明の電流制限回路つき定電圧回路の第2実施例について、その具体的な構成を、図面を引用して説明する。図3は、その回路図であり、やはり従来例の図6に対応している。
【0031】
この図3の定電圧回路が図6のものと相違するのは、電流制限信号帰還回路30が差動回路11に対して基準電圧Vrefの入力側に設けられた点と、電流制限信号Saに応じて基準電圧Vrefが変わるようになった点である。
具体的には、電流制限信号帰還回路30として、電流制限信号Saに応じて電圧値が可変されるような電圧発生回路が採用されるとともに、その電圧が基準電圧Vrefとして利用できるよう基準電圧発生回路が電流制限信号帰還回路30で置換されている。
【0032】
この場合、トランジスタQ6がオンすると出力電圧帰還信号Vfbが上昇する代わりにほぼ同じ程度だけ基準電圧Vrefが下がる点を除いて、上述の第1実施例の場合と同様に動作する。
したがって、この場合も、出力電流Ioの制限および解除等に伴う出力電流のヒステリシス特性が適切な程度に抑制されるとともに、その解除に伴う出力電圧Voの復帰が迅速に行われることとなる。
【0033】
【第3実施例】
本発明の電流制限回路つき定電圧回路の第3実施例について、その具体的な構成を、図面を引用して説明する。図4は、その回路図であり、やはり従来例の図6に対応している。
【0034】
この図4の定電圧回路が図6のものと相違するのは、電流制限信号帰還回路30が差動回路11に対して出力電圧帰還信号Vfbの入力側に設けられた点と、電流制限信号Saに応じて出力電圧帰還信号Vfbのオフセット電圧が変えられるようになった点である。
具体的には、電流制限信号帰還回路30として上記第2実施例で用いられていたのと同じような可変の電圧発生回路が採用されるとともに、その回路が抵抗R1と接地ラインとの間に介挿され直列に接続されている。
【0035】
この場合、トランジスタQ6がオンすると電流制限信号帰還回路30の発生電圧が接地レベルから所定のレベルに上昇しこれによって抵抗R1の両端電位が揃って持ち上げられるため間接的に出力電圧帰還信号Vfbが上昇するという点を除いて、やはり上述の第1実施例の場合と同様に動作する。
したがって、この場合も、出力電流Ioの制限および解除等に伴う出力電流のヒステリシス特性が適切な程度に抑制されるとともに、その解除に伴う出力電圧Voの復帰が迅速に行われることとなる。
【0036】
【その他】
なお、上記の実施例における各素子等の典型的な値としては、例えば、抵抗R1が約240kΩ、抵抗R2が約360kΩ、基準電圧Vrefが約1.2V、出力電圧Voが約3V、出力電流Ioが約100mA又はそれ以上、トランジスタQ5による検出電流が約1mA、電流制限信号帰還回路30の出力電流が数十μAなどが挙げられるが、これらの数値は、あくまでも一例であり、アプリケーションに対応して適宜変更されるものである。また、電流制限を要する典型的な負荷としては(図4参照)、応用回路に対して並列にタンタルコンデンサCの設けられたものが挙げられるが、これも一例に過ぎず、本発明は種々の応用に適用することが可能である。
【0037】
上記の各実施例では、電流制限回路20にスイッチングトランジスタQ6が用いられているが、ここはコンパレータであっても良い。
また、各トランジスタのタイプは、図示したものに限られず、PNPタイプとNPNタイプのいずれであっても良い。例えば、電源電圧の正負等に対応してPNPとNPNとを入れ替えても良い。あるいは、NMOSやPMOS等の他のタイプのトランジスタであっても良く、また、パワートランジスタのところだけMOSタイプにするようにしても良い。
【0038】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明の第1の解決手段の電流制限回路つき定電圧回路にあっては、電流制限信号を差動回路の入力側に帰還させるようにしたことにより、出力電流が制限されたときでも入力の釣り合いが保たれていて差動回路が出力限界の状態になるのを回避することが出来、その結果、出力電圧が速やかに復帰するようになったという有利な効果が有る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の電流制限回路つき定電圧回路の全実施例に共通する事項について、(a)は全体のブロック図であり、(b)は電流検出の特性グラフであり、(c)は電流制限状況を示す特性グラフである。
【図2】 本発明の電流制限回路つき定電圧回路の第1実施例について、その回路図である。
【図3】 本発明の電流制限回路つき定電圧回路の第2実施例について、その回路図である。
【図4】 本発明の電流制限回路つき定電圧回路の第3実施例について、その回路図である。
【図5】 従来の電流制限回路つき定電圧回路について、(a)はブロック図であり、(b)は電流検出の特性グラフであり、(c)は電流制限状況を示す特性グラフである。
【図6】 従来の電流制限回路つき定電圧回路についての回路図である。
【符号の説明】
10 差動増幅回路
11 差動回路(差動信号生成部)
12 出力段回路(差動信号増幅部)
20 電流制限回路
21 電流検出回路(出力電流検出手段)
22 電流制限信号生成回路
30 電流制限信号帰還回路
D 検出信号
Sa 電流制限信号
Id 差動信号
Io 出力電流
Vo 出力電圧
Vref 基準電圧(目標信号)
Vfb 出力電圧帰還信号(フィードバック信号)

Claims (1)

  1. 基準電圧および出力電圧帰還信号を入力する差動回路と、その差動信号を増幅する出力段回路と、出力電流を検出して電流制限信号を生成する電流制限回路とを備えた電流制限回路つき定電圧回路において、前記電流制限信号を前記差動回路の入力に帰還させる電流制限信号帰還回路が設けられ、この電流制限信号帰還回路は、前記出力電圧帰還信号の入力ラインに接続され、この入力ラインの電流に加減しても前記差動回路の入力における釣り合いを維持しうる所定電流を出力する定電流回路を有していて、前記電流制限信号に応じて前記所定電流の加減を行うことにより前記入力ラインの電流を調整するものであることを特徴とする電流制限回路つき定電圧回路。
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