JP3920371B2 - 充電装置、電流検出回路、及び、電圧検出回路 - Google Patents

充電装置、電流検出回路、及び、電圧検出回路 Download PDF

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    • G05F1/46Regulating voltage or current wherein the variable actually regulated by the final control device is dc
    • G05F1/56Regulating voltage or current wherein the variable actually regulated by the final control device is dc using semiconductor devices in series with the load as final control devices
    • G05F1/575Regulating voltage or current wherein the variable actually regulated by the final control device is dc using semiconductor devices in series with the load as final control devices characterised by the feedback circuit

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は充電装置に係り、詳しくは2次電池を充電するための充電装置、及び、その充電装置に使用される電流検出回路と電圧検出回路に関する。
【0002】
近年、携帯電話機、ノート型パソコン等の携帯機器は、使用時間の長時間化に伴い駆動電源に充電可能な2次電池を採用することが多くなっている。しかも、この2次電池は、長時間使用可能なエネルギー密度の高い電池が注目されている。一方、これら2次電池を充電するための充電装置は、2次電池に対して損傷又は劣化させることなく充電ができるものが要求されている。しかも、この種の充電装置は、携帯機器の小型化及び軽量化を図る上で回路規模がより小さなものが求められる。
【0003】
【従来の技術】
図5は、一般的な携帯機器に装填されている2次電池を充電するための充電装置の電気回路を示す。充電装置は、DCーDCコンバータであって、電源供給回路としてのスイッチングレギュレータ部81と制御回路部82とを有している。スイッチングレギュレータ部81は、スイッチングトランジスタ83、ダイオード84、コイル85、コンデンサ86、及び、検出抵抗としてのセンス抵抗87を備えている。スイッチングトランジスタ83はPチャネルMOSトランジスタであって、ソースに16ボルトの駆動電源電圧Vccが印加され、ドレインにダイオード84のカソードが接続されている。前記ダイオード84のアノードは接地されている。スイッチングトランジスタ83のドレインには、コイル85及びセンス抵抗87を介して出力端子Obattに接続されている。又、コイル85とセンス抵抗87の接続点は、コンデンサ86を介して接地されている。
【0004】
そして、スイッチングトランジスタ83のゲートに対して制御回路部82から制御信号Scnt が入力されると、スイッチングトランジスタ83はスイッチング制御される。このスイッチング制御により、スイッチングレギュレータ81は出力端子Obattに接続された2次電池88に直流出力電圧Vo 及び直流出力電流Io を供給する。
【0005】
因みに、この充電装置は、設定電圧Vosを12.6ボルト、設定電流Iosを1アンペアとしている。そして、センス抵抗87の抵抗値Rs を100ミリオームとしている。
【0006】
前記制御回路部82は、電流検出回路82a、電圧検出回路82b、及び、制御回路としてのPWM制御回路82cとから構成されている。
電流検出回路82aは、出力端子Obattを介して2次電池88に供給される直流出力電流Io を検出し、該直流出力電流Io が1アンペア(設定電流Ios)以上にならないように制御するための回路である。電圧検出回路82bは、出力端子Obattを介して2次電池88に印加される直流出力電圧Vo を検出し、該直流出力電圧Vo が12.6ボルト(設定電圧Vos)以上にならないように制御するための回路部である。PWM制御回路82cは、電流検出回路82a及び電圧検出回路82bの検出結果に基づいて前記スイッチングレギュレータ部81のスイッチングトランジスタ83のオン、オフ時間を制御するための制御回路である。
【0007】
前記電流検出回路82aは、増幅回路部91と第1出力回路としての出力回路部92を有している。増幅回路部91は、第1差動増幅器91a、第2差動増幅器91b及び第1基準電圧V1を生成する第1基準電源91cとから構成されている。第1差動増幅器91aは、その反転(−)入力端子が出力端子Obattに接続され、非反転(+)入力端子がコイル85とセンス抵抗87の接続点に接続されている。第1差動増幅器91aは、前記センス抵抗87の端子間電圧Vs (=Rs ・Io )を増幅(25倍に増幅)する。第1差動増幅器91aの出力電圧Vsaは、第2差動増幅器91bの反転(−)入力端子に供給される。第2差動増幅器91bは、その非反転(+)入力端子に第1基準電源91cからの第1基準電圧V1が供給される。第2差動増幅器91bは、第1基準電圧V1に対する出力電圧Vsaの値に対応する値となる第1検出信号を出力する。そして、第2差動増幅器91bは、出力電圧Vsaが上昇して第1基準電圧V1に近づくにつれてより高い電圧値となる第1検出信号を増幅し出力する。
【0008】
因みに、第1基準電圧V1は、2.5ボルトに設定されている。つまり、設定電流Iosは1アンペアである。そして、センス抵抗87の抵抗値Rs は100ミリオームとしている。従って、直流出力電流Io が設定電流Ios、即ち1アンペア流れると、センス抵抗87の端子間電圧Vs (=Rs ・Io )は、0.1ボルトになる。そして、0.1ボルト以上の端子間電圧Vs は、第1差動増幅器91aにて25倍に増幅されて2.5ボルトの出力電圧Vsaとなる。そして、第2差動増幅器91bは、2.5ボルトの出力電圧Vsaに対応する高電圧の第1検出信号を出力する。反対に、第2差動増幅器91bは直流出力電流Io が設定電流Ios未満になると、即ち直流出力電流Io が低いほど低い電圧値の第1検出信号を出力する。
【0009】
尚、第2差動増幅器91bの反転(−)入力端子は外部入力端子IN1 にも接続されている。
従って、第2差動増幅器91bは、直流出力電流Io が1アンペア流れると、プラスの高電圧値の第1検出信号を出力する。反対に、第2差動増幅器91bは、直流出力電流Io が1アンペア未満のとき、即ち直流出力電流Io が低いほど低くなる電圧値の第1検出信号を出力する。
【0010】
電流検出回路82aの出力回路部92は、2つのNPNトランジスタ92a,92b、1つのPNPトランジスタ92c、ダイオード92d及び定電流源92eを備えている。NPNトランジスタ92aは、コレクタに定電流源92eを介して前記16ボルトの駆動電源電圧Vccが印加され、エミッタに次段のNPNトランジスタ92bのベースが接続されている。NPNトランジスタ92aのベースにはコンパレータ91bからの第1検出信号が供給され、NPNトランジスタ92aは第1検出信号の電圧値に基づいて動作する。
【0011】
NPNトランジスタ92bのコレクタは、ダイオード92dのカソードに接続されているとともに、PNPトランジスタ92cのベースに接続されている。NPNトランジスタ92bのエミッタは、接地されている。前記ダイオード92dのアノードは前記NPNトランジスタ92aのコレクタに接続されている。
【0012】
前記PNPトランジスタ92cのコレクタは接地されている。又、PNPトランジスタ92cのエミッタはPWM制御回路82cに接続されているとともに、外部出力端子O1 に接続されている。この外部出力端子O1 と前記外部入力端子IN1 との間には位相補償のためのコンデンサC1が接続されている。
【0013】
従って、前段のNPNトランジスタ92aが動作すると、次段のNPNトランジスタ92bは動作される。つまり、直流出力電流Io が上昇し1アンペアに近づくつれて、PNPトランジスタ92cのエミッタの電位は低下する。反対に、直流出力電流Io が低下すると、PNPトランジスタ92cのエミッタの電位は高電圧に上昇する。
【0014】
前記電圧検出回路82bは、増幅回路部93と第2出力回路としての出力回路部94を有している。増幅回路部93は、第3差動増幅器93a、分圧抵抗93b,93c及び第2基準電圧V2を生成する第2基準電源93dとから構成される。分圧抵抗93bの一端は前記出力端子Obattに接続され、他端は分圧抵抗93cを介して接地されている。分圧抵抗93b,93cの抵抗比は直流出力電圧Vo が12.6ボルト(設定電圧Vos)の時、両分圧抵抗93b,93cの接続点の電圧(分圧電圧Vd)が2.5ボルトとなるように予め設定されている。
【0015】
第3差動増幅器93aは、その反転(−)入力端子が分圧抵抗93b,93cの接続点に接続され、非反転(+)入力端子が第2基準電圧V2の第2基準電源93dに接続されている。又、第3差動増幅器93aの反転(−)入力端子は外部入力端子IN2にも接続されている。
【0016】
第3差動増幅器93aは第2基準電圧V2に対する分圧電圧Vdの大きさに対応する値となる第2検出信号を出力する。そして、差動増幅器93aは分圧電圧Vdが上昇して第2基準電圧V2に近づくほどより高い電圧値の第2検出信号を増幅し出力する。
【0017】
因みに、第2基準電圧V2は、2.5ボルトに設定されている。つまり、直流出力電圧Vo が12.6ボルト(設定電圧Vos)になると、分圧電圧Vdは2.5ボルトになる。第3差動増幅器93aは、2.5ボルトの分圧電圧Vdに対応する高電圧の第2検出信号を出力する。反対に、第3差動増幅器93aは直流出力電圧Vo が12.6ボルト(設定電圧Vos)未満になると、即ち直流出力電圧Vo が低いほど低い電圧値の第2検出信号を出力する。
【0018】
電圧検出回路82bの出力回路部94は、2つのNPNトランジスタ94a,94b、1つのPNPトランジスタ94c、ダイオード94d及び2つの定電流源94e,94fを備えている。NPNトランジスタ94aは、コレクタに定電流源94eを介して前記16ボルトの駆動電源電圧Vccが印加され、エミッタに次段のNPNトランジスタ94bのベースが接続されている。NPNトランジスタ94aのベースには第3差動増幅器93aからの第2検出信号が供給され、NPNトランジスタ94aは第2検出信号の電圧値に基づいて動作する。
【0019】
NPNトランジスタ94bのコレクタは、ダイオード94dのカソードに接続されているとともに、PNPトランジスタ94cのベースに接続されている。NPNトランジスタ92bのエミッタは、接地されている。前記ダイオード94dのアノードは前記NPNトランジスタ94aのコレクタに接続されている。
【0020】
前記PNPトランジスタ94cのコレクタは接地されている。又、PNPトランジスタ92cのエミッタは定電流源94fを介して前記16ボルトの駆動電源電圧Vccが印加されているとともに、PWM制御回路82cに接続されている。又、PNPトランジスタ94cのエミッタは、外部出力端子O2に接続されている。この外部出力端子O2と前記外部入力端子IN2との間には位相補償のためのコンデンサC2が接続されている。
【0021】
従って、前段のNPNトランジスタ94aが動作すると、次段のNPNトランジスタ94bは動作される。NPNトランジスタ94bの動作に応答してPNPトランジスタ94cは動作される。
【0022】
つまり、直流出力電圧Vo が上昇して12.6ボルト(設定電圧Vos)に近づくほど、PNPトランジスタ94cのエミッタの電位は低電圧となる。反対に、直流出力電圧Vo が低いほど、PNPトランジスタ94cはオフされ、エミッタの電位は高電圧となる。
【0023】
このPNPトランジスタ94cのエミッタ及び前記PNPトランジスタ92cのエミッタは、PWM制御回路82cに接続されている。PWM制御回路82cは、コンパレータ95a、三角波発振回路95b及び出力バッフア95cを備えている。
【0024】
コンパレータ95aは、その反転(−)入力端子が前記PNPトランジスタ92c,94cの各エミッタに接続され、非反転(+)入力端子が三角波発振回路95bに接続されている。コンパレータ95aは、反転(−)入力端子に入力されるPNPトランジスタ94cのエミッタ電圧とPNPトランジスタ92cのエミッタ電圧の電圧について電位の低いほうの電圧を優先する。つまり、コンパレータ95aは、その低い電圧を出力するほうのエミッタの電圧を判定出力電圧VK として反転(−)入力端子に入力し比較する。
【0025】
コンパレータ95aはこの判定信号としての判定出力電圧VK と前記三角波発振回路95bからの三角波VT を比較する。そして、判定出力電圧VK が三角波VT の値以上になると、コンパレータ95aは図7に示すようにLレベルの出力信号S1を出力する。反対に、判定出力電圧VK が三角波VT の値未満の値になると、コンパレータ95aはHレベルの出力信号S1を出力する。
【0026】
コンパレータ95aからの出力信号S1は出力バッフア95cに供給される。出力バッファ95cは、コンパレータ95aの出力信号に応答してその出力信号S1と同相の制御信号Scnt を生成し前記スイッチングトランジスタ83のゲートに供給する。従って、制御信号Scnt がHレベルの時、スイッチングトランジスタ83はオフする。制御信号Scnt がLレベルの時、スイッチングトランジスタ83はオンする。
【0027】
尚、制御回路部82は、前記位相補償のためのコンデンサC1,C2を除く全ての回路素子が1つの半導体チップに形成されている。従って、コンデンサC1,C2は、その半導体チップに対して外付けとなる。
【0028】
このように構成された制御回路部82の動作を説明する。出力端子Obattから2次電池88に供給される直流出力電流Io が設定電流Iosの1アンペアになると、電流検出回路82aの第1差動増幅器91aの出力電圧Vsaは2.5ボルトになる。その結果、次段の第2差動増幅器91bの第1検出信号は高電圧値となる。この高電圧値の第1検出信号に対応して出力部92のPNPトランジスタ90cが動作し、同PNPトランジスタ90cのエミッタの電位は第1検出信号は高電圧値に対応した低電圧値となる。このエミッタの電位は判定出力電圧VK としてPWM制御回路82bのコンパレータ95aに出力される。
【0029】
この第1検出信号に対応する判定出力電圧VK は、三角波VT と比較される。この時、判定出力電圧VK は、高電圧値の第1検出信号に対応して低電位であるため、コンパレータ95aから出力される出力信号S1のパルス幅(Hレベルとなっている時間)は長くなる。従って、スイッチングトランジスタ83がオンしている時間が短くなり、直流出力電流Io が制限される。つまり、電流検出回路82aは、直流出力電流Io が1アンペア(設定電流Ios)を以上にならないように電流制御を行っている。
【0030】
一方、出力端子Obattから2次電池88に供給される直流出力電圧Vo が設定電圧Vosの12.6ボルトになると、電圧検出回路82bの分圧電圧Vdは2.5ボルトになる。その結果、次段の第3差動増幅器93aの第2検出信号は高電圧値となる。この高電圧の第2検出信号に対応して出力部94のPNPトランジスタ94cが動作し、同PNPトランジスタ94cのエミッタの電位は第2検出信号の高電圧値に対応した低電圧となる。このエミッタの電位は判定出力電圧VK としてPWM制御回路82bのコンパレータ95aに出力される。
【0031】
この第2検出信号に対応する判定出力電圧VK は、三角波VT と比較される。この時、判定出力電圧VK は高電圧値の第2検出信号に対応して低電位であるため、コンパレータ95aから出力される出力信号S1のパルス幅(Hレベルとなっている時間)は長くなる。従って、スイッチングトランジスタ83がオンしている時間が短くなり、直流出力電圧Vo の増大が制限される。つまり、電圧検出回路82bは、直流出力電圧Vo が12.6ボルト(設定電圧Vos)以上にならないように電圧制御を行っている。
【0032】
図6は、この充電装置の直流出力電流Io ー直流出力電圧Vo 特性を示す。一般に、空の2次電池88に対して充電を行う場合、図6にA,B,C矢印に示す流れにて電流制御及び電圧制御がなされて2次電池88は充電される。つまり、12.6ボルトに到達するまでは電流制御がなされ、12.6ボルトに到達すると電圧制御が行われる。
【0033】
ところで、携帯機器には、使用時間をより長くするために前記2次電池88の他にさらに補助電池を装着できるようにしたものがある。充電装置は、この新たに装着された補助電池に対しても2次電池(以下、補助電池に対して主電池)88とともに、つまり補助電池と2次電池88を1つの2次電池として充電を行う。この補助電池は、携帯機器に対して容易に取り外しができるため、充電途中で補助電池が取り外される場合がある。この補助電池の取り外しによって、D矢印、即ちA矢印にて示される電流制御状態からC矢印にて示す電圧制御状態に負荷が急変する。この負荷の急変は、主電池88は充電が充分になされ、補助電池は充電が充分になされていない場合に発生する。つまり、主に補助電池に対して電流検出回路82aによる電流制御がなされながら充電が行われている時に該補助電池が外されると、主電池88に対して制御が行われることになる。この時、主電池88は充分に充電されているために充電装置が電圧検出回路82bによる電圧制御に移るからである。
【0034】
この電流制御から電圧制御の切り替えは、判定出力電圧VK が電流検出回路82aのPNPトランジスタ92cのエミッタ電圧から電流検出回路82aのPNPトランジスタ94cのエミッタ電圧に切り替わることを意味する。この切り替わりの時間は短いほど好ましい。この切り替わりが長いと、判定出力電圧VK が三角波VT の比較範囲を外れてしまって制御不能となる問題が生じていた。これは、以下の理由と考えられる。
【0035】
今、図6にD矢印に示すように、電流制御状態から電圧制御状態に変化した時、直流出力電流Io が1アンペアから300ミリアンペア、直流出力電圧Vo が5ボルトから12.6ボルトにそれぞれ変化したとする。図8はその変化に基づく各部分の出力波形の模式を示す。
【0036】
直流出力電圧Vo の変化は電圧検出回路82bの第3差動増幅器93aの反転(−)入力端子に供給される分圧電圧Vdに現れる。分圧電圧Vdは、ほぼ1.0ボルトから2.5ボルトに変化する。この分圧電圧Vdの変化により、第3差動増幅器93aはこの高い電圧値の第2検出信号にて各トランジスタ94a〜94cを動作させる。この時、トランジスタ94aのコレクタと定電流源94eの接続点Xの電圧Vx は、ほぼ16ボルトからほぼ1.8ボルトに変化する。従って、この時のPNPトランジスタ94cのエミッタの電圧は3.2ボルトからほぼ1.8ボルト(判定出力電圧VK )に変化する。尚、この3.2ボルトの値はPNPトランジスタ94cのオフ時のPNPトランジスタ94cのエミッタの電圧であって、該エミッタに接続された図示しないクランプ回路によって該エミッタの電圧が3.2ボルト以上に上昇しないように制御されているためである。
【0037】
一方、電流検出回路82aの第1差動増幅器91aの出力電圧Vsaは2.5ボルトから0.75ボルトに変化する。出力電圧Vsaの変化により、次段の第2差動増幅器91bはこの低い電圧値の第1検出信号にて各トランジスタ92a〜92cを動作させる。この時、トランジスタ92aのコレクタと定電流源92eの接続点Yの電圧Vy は、ほぼ1.3ボルトからほぼ16ボルトに変化する。従って、PNPトランジスタ92cのエミッタの電圧は、1.3ボルト(判定出力電圧VK )からほぼ3.2ボルトに変化する。尚、この3.2ボルトは、前記したクランプ回路によって制御されているためである。
【0038】
即ち、次段のコンパレータ95aは、低い電圧のほうを判定出力電圧VK としているため、電流制御状態から電圧制御状態に変化する前は、PNPトランジスタ92cのエミッタにかかる1.3ボルトの電圧が判定出力電圧VK となる。又、変化した後は、PNPトランジスタ94cのエミッタにかかる1.8ボルトの電圧が判定出力電圧VK となる。つまり、判定出力電圧VK は1.3ボルトから1.8ボルトに切り替わる。この1.3ボルトから1.8ボルトの範囲は三角波VT との比較範囲であり、その三角波VT の最大値(図7おいてこの場合には2ボルト)と最小値(図7おいてこの場合には1ボルト)は予め設定されていて三角波発振回路95bにて生成されている。
【0039】
しかしながら、分圧電圧Vdが変化する幅は約1.5ボルトである。一方、出力電圧Vsaが変化する幅は、1.75ボルトである。両変化の幅は非常に大きいため、切り替わり時間が長くなる。同様に、接続点Xの電圧Vx が変化する幅及び接続点Yの電圧Vy が変化する幅も大きいため、切り替わり時間がさらに長くなる。この切り替わり時間の長時間化は、第3差動増幅器93aの反転(−)入力端子と出力部94のPNPトランジスタ94cのエミッタとの間に接続されたコンデンサC2によっても大きくしている。
【0040】
そして、この切り替わり完了するまでの間に、分圧電圧Vdの変化がコンデンサC2を介してPNPトランジスタ94cのエミッタの電圧、即ち判定出力電圧VK に現れる。この分圧電圧Vdの変化に対応する判定出力電圧VK は、オーバーシュートして三角波発振回路95bの三角波VT との比較範囲を超えた大きな値となると考えられる。
【0041】
この判定出力電圧VK が三角波VT との比較範囲を超えた大きな値になっている間、PWM制御回路部82cのコンパレータ95aの出力電圧S1、即ち制御信号Scnt はLレベルのままとなる。従って、スイッチングトランジスタ83はオン状態のままとなり直流出力電圧Vo が設定電圧Vos以上になり、2次電池(主電池)88を損傷又は劣化させるおそれが生じる。尚、充電途中で補助電池を装着した場合は、電圧制御から電流制御に切り替わり、同様な問題が生じ2次電池(主電池)88を破壊又は劣化させている。
【0042】
近年注目されているエネルギー密度の高く、メモリ効果のないリチウムイオン電池が2次電池88として使用することが注目されている。特に、このリチウムイオン電池の充電に上記充電装置を使用した場合に、該リチウムイオン電池が過電圧及び過電流に弱いことから上記直流出力電圧Vo 及び直流出力電流Io の上昇は好ましくない。
【0043】
図9は、上記問題を解消するための充電装置の電気回路を示す。この充電装置は、図5に示した充電装置の電流検出回路82a及び電圧検出回路82bに対してショットキーバリアダイオード100,101を付加したものである。図9において、ショットキーバリアダイオード100は、そのアノードが前記第1基準電圧と同じ2.5ボルトの電源V1aに接続され、カソードが前記外部出力端子IN1 に接続されている。このショットキーバリアダイオード100のダイオード電圧は0.3ボルト程度である。従って、出力電圧Vsaは、該ダイオード100にて構成されるクランプ回路により2.2ボルト(=2.5−0.3)未満に下がることはない。
【0044】
一方、ショットキーバリアダイオード101は、そのアノードが前記第2基準電圧と同じ2.5ボルトの電源V2aに接続され、カソードが前記外部出力端子IN2 に接続されている。このショットキーバリアダイオード101のダイオード電圧は0.3ボルト程度である。従って、分圧電圧Vdは、該ダイオード101にて構成されるクランプ回路により2.2ボルト(=2.5−0.3)未満に下がることはない。
【0045】
この構成により、図10に示すように、分圧電圧Vd及び出力電圧Vsaが変化する各幅はほぼ0.3ボルトであって、図5に示す充電装置より遥かに小さくなる。従って、次段の各差動増幅器91b,93aの切り替わる時間は短くなる。この切り替わり時間が短くなることにより、分圧電圧Vdの変化に対応する判定出力電圧VK の変化の影響を小さく、即ちオーバーシュートして三角波発振回路95bの三角波VT との比較範囲を超える期間を短くすることができる。
【0046】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図10に示す充電装置は負荷の変動により判定出力電圧VK が比較範囲を超えてしまう期間を短くするために、ショットキーバリアダイオード100、101をそれぞれ外部出力端子IN1 ,IN2 に接続した。つまり、前記制御回路部82を形成している1つの半導体チップに対してショットキーバリアダイオード100、101を外付けする必要があった。この外付けは、外付け部品の増加につながり回路規模が増大する。その結果、充電装置の組み付け工程が増加するとともに、充電装置の小型軽量化を図る上で問題となる。
【0047】
本発明は上記問題点を解消するためになされたものであって、その目的は外付け部品を増加させることができ、負荷が変動しても判定出力電圧が比較範囲を超えないように切り替わり時間を短くすることができる充電装置、電流検出回路及び電圧検出回路を提供することにある。
【0048】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、直流出力電流を検出抵抗を介して出力する電源供給回路と、前記検出抵抗の端子間電圧を増幅して検出する電流検出回路と、前記電源供給回路から出力される直流出力電圧を増幅して検出する電圧検出回路と、前記直流出力電流が予め定めた設定電流のときには前記電流検出回路の出力信号を判定信号とし、前記直流出力電圧が予め定めた設定電圧のときには前記電圧検出回路の出力信号を判定信号として選択し、この選択した判定信号に基づいてそれぞれ前記電源供給回路の直流出力電流及び直流出力電圧を制御するための制御信号を生成する制御回路部とを備えた充電装置であって、
前記電流検出回路、前記端子間電圧を増幅する第1差動増幅器と、前記第1差動増幅器の出力信号に基づいて予め定めた第1基準値との差電圧を増幅して出力する第2差動増幅器と、前記第2差動増幅器の出力信号に基づいて判定信号を出力する第1出力回路と、前記第1差動増幅器の出力端子にコレクタが接続されており、前記第1出力回路にエミッタが接続されており、ベースに内部電源電圧が印加されている、前記電流検出回路が判定信号を出力していないときに前記第2差動増幅器の入力をクランプさせクランプ回路としてのPNPトランジスタとで構成し、
前記電圧検出回路、前記直流出力電圧を分圧する分圧回路と、前記分圧回路の分圧信号に基づいて予め定めた第2基準値との差電圧を増幅して出力する第3差動増幅器と、前記第3差動増幅器の出力信号に基づいて判定信号を出力する第2出力回路と、前記第3差動増幅器の入力端子にエミッタが接続されており、前記第2出力回路にベースが接続されており、コレクタに駆動電源電圧が印加されている、前記電圧検出回路が判定信号を出力していないときに前記第3差動増幅器の入力をクランプさせクランプ回路としてのNPNトランジスタとで構成した。
【0049】
請求項2の発明は、直流出力電流を検出抵抗を介して出力する電源供給回路と、前記検出抵抗の端子間電圧を増幅して検出する電流検出回路と、前記電源供給回路から出力される直流出力電圧を増幅して検出する電圧検出回路と、前記直流出力電流が予め定めた設定電流のときには前記電流検出回路の出力信号を判定信号とし、前記直流出力電圧が予め定めた設定電圧のときには前記電圧検出回路の出力信号を判定信号として選択し、この選択した判定信号に基づいてそれぞれ前記電源供給回路の直流出力電流及び直流出力電圧を制御するための制御信号を生成する制御回路部とを備えた充電装置であって、
前記電流検出回路は、前記端子間電圧を増幅する第1差動増幅器と、前記第1差動増幅器の出力信号に基づいて予め定めた第1基準値との差電圧を増幅して出力する第2差動増幅器と、前記第2差動増幅器の出力信号に基づいて判定信号を出力する第1出力回路と、前記第1差動増幅器の出力端子にコレクタが接続されており、前記第1出力回路にエミッタが接続されており、ベースに内部電源電圧が印加されている、前記電流検出回路が判定信号を出力していないときに前記第2差動増幅器の入力をクランプさせるクランプ回路としてのPNPトランジスタとで構成した。
【0051】
請求項3の発明は、請求項に記載の充電装置において、前記電圧検出回路に設けたクランプ回路と前記第2出力回路との間にレベルシフト回路を接続した。
【0052】
請求項の発明は、請求項1乃至のいずれか1に記載の充電装置において、前記電流検出回路に設けたクランプ回路と前記第1出力回路との間にレベルシフト回路を接続した。
【0053】
請求項5の発明は、直流出力電流を検出抵抗を介して出力する電源供給回路と、前記検出抵抗の端子間電圧を増幅して検出する電流検出回路と、前記電源供給回路から出力される直流出力電圧を増幅して検出する電圧検出回路と、前記直流出力電流が予め定めた設定電流のときには前記電流検出回路の出力信号を判定信号とし、前記直流出力電圧が予め定めた設定電圧のときには前記電圧検出回路の出力信号を判定信号として選択し、この選択した判定信号に基づいてそれぞれ前記電源供給回路の直流出力電流及び直流出力電圧を制御するための制御信号を生成する制御回路部とを備えた充電装置であって、
前記電圧検出回路は、前記直流出力電圧を分圧する分圧回路と、前記分圧回路の分圧信号に基づいて予め定めた基準値との差電圧を増幅して出力する差動増幅器と、前記差動増幅器の出力信号に基づいて判定信号を出力する出力回路と、前記分圧信号を入力する入力端子及び前記出力回路の間に設けられ、前記分圧信号が入力される前記差動増幅器の入力端子にエミッタが接続されており、前記出力回路にベースが接続されており、コレクタに駆動電源電圧が印加されている、前記電圧検出回路が判定信号を出力していないときに前記差動増幅器の入力をクランプさせるクランプ回路としてのNPNトランジスタとで構成した。
【0056】
請求項の発明は、請求項に記載の充電装置において、前記電圧検出回路に設けたクランプ回路と前記出力回路との間にレベルシフト回路を接続した。
【0057】
請求項7の発明は、直流出力電流を検出抵抗を介して出力する電源供給回路と、前記検出抵抗の端子間電圧を増幅して検出する電流検出回路と、前記電源供給回路から出力される直流出力電圧を増幅して検出する電圧検出回路と、前記直流出力電流が予め定めた設定電流のときには前記電流検出回路の出力信号を判定信号とし、前記直流出力電圧が予め定めた設定電圧のときには前記電圧検出回路の出力信号を判定信号として選択し、この選択した判定信号に基づいてそれぞれ前記電源供給回路の直流出力電流及び直流出力電圧を制御するための制御信号を生成する制御回路部とを備えた充電装置に用いられる電流検出回路であって、直流出力電流が流れる検出抵抗の端子間電圧を増幅して出力する第1差動増幅器と、前記第1差動増幅器の出力信号に基づいて予め定めた基準値との差電圧を増幅して出力する第2差動増幅器と、前記第2差動増幅器の出力信号に基づいて判定信号を出力する出力回路とで構成し、前記第1差動増幅器の出力端子にコレクタが接続されており、前記出力回路にエミッタが接続されており、ベースに内部電源電圧が印加されている、前記第1差動増幅器の出力信号が前記基準値以上のとき前記第2差動増幅器の入力をクランプさせるクランプ回路としてのPNPトランジスタを設けた。
【0058】
請求項8の発明は、直流出力電流を検出抵抗を介して出力する電源供給回路と、前記検出抵抗の端子間電圧を増幅して検出する電流検出回路と、前記電源供給回路から出力される直流出力電圧を増幅して検出する電圧検出回路と、前記直流出力電流が予め定めた設定電流のときには前記電流検出回路の出力信号を判定信号とし、前記直流出力電圧が予め定めた設定電圧のときには前記電圧検出回路の出力信号を判定信号として選択し、この選択した判定信号に基づいてそれぞれ前記電源供給回路の直流出力電流及び直流出力電圧を制御するための制御信号を生成する制御回路部とを備えた充電装置に用いられる電圧検出回路であって、直流出力電圧を分圧する分圧回路と、前記分圧回路の分圧信号に基づいて予め定めた基準値との差電圧を増幅して出力する差動増幅器と、前記差動増幅器の出力信号に基づいて判定信号を出力する出力回路とで構成し、前記差動増幅器の入力端子にエミッタが接続されており、前記出力回路にベースが接続されており、コレクタに駆動電源電圧が印加されている、前記分圧信号が前記基準値以上のとき前記差動増幅器の入力をクランプさせるクランプ回路としてのNPNトランジスタを設けた。
【0059】
(作用)
請求項1の発明によれば、電流検出回路の第2差動増幅器において、第1差動増幅器の出力信号を入力する入力端子と第1出力回路との間に設けたクランプ回路により、電流検出回路が判定信号を出力していないとき該第2差動増幅器の第1差動増幅器の出力信号を入力する入力端子のレベルは、第1基準値に近い値となる。従って、直流出力電流が設定電流以上のときと設定電流未満のときの該第2差動増幅器が第1差動増幅器の出力信号を入力する入力端子のレベルの間隔(変化する幅)は小さくなる。その結果、その第3差動増幅器の切り替わり動作は非常に速くなる。しかも、直流出力電流が設定電流以上のとき、該クランプ回路により、第1出力回路の出力レベルは低く抑えられる。その結果、直流出力電流が設定電流以上のときと設定電流未満のときの第1出力回路の出力レベルの間隔は小さくなる。その結果、第1出力回路の切り替わり動作は非常に速くなる。
又、電圧検出回路の第3差動増幅器において、分圧信号を入力する入力端子と第2出力回路との間に設けたクランプ回路により、電圧検出回路が判定信号を出力していないとき該第3差動増幅器の分圧信号を入力する入力端子のレベルは、第2基準値に近い値となる。その結果、直流出力電圧が設定電圧以上のときと設定電圧未満のときの該第3差動増幅器の分圧信号を入力する入力端子のレベルの間隔(変化する幅)は小さくなり、その第3差動増幅器の切り替わり動作は非常に速くなる。しかも、直流出力電圧が設定電圧以上のとき、該クランプ回路により、第2出力回路のレベルは低く抑えられる。その結果、直流出力電圧が設定電圧以上のときと設定電圧未満のときの出力回路のレベルの間隔は小さくなる。その結果、第2出力回路の切り替わり動作は非常に速くなる。
【0060】
請求項2の発明によれば、電流検出回路の第2差動増幅器において、第1差動増幅器の出力信号を入力する入力端子と前記第1出力回路との間に設けたクランプ回路により、電流検出回路が判定信号を出力していないとき該第2差動増幅器の第1差動増幅器の出力信号を入力する入力端子のレベルは、第1基準値に近い値となる。従って、直流出力電流が設定電流以上のときと設定電流未満のときの該第2差動増幅器が第1差動増幅器の出力信号を入力する入力端子のレベルの間隔(変化する幅)は小さくなる。その結果、その第3差動増幅器の切り替わり動作は非常に速くなる。しかも、直流出力電流が設定電流以上のとき、該クランプ回路により、第1出力回路の出力レベルは低く抑えられる。その結果、直流出力電流が設定電流以上のときと設定電流未満のときの第1出力回路の出力レベルの間隔は小さくなる。その結果、出力回路の切り替わり動作は非常に速くなる。
【0062】
請求項3の発明によれば、請求項に記載の作用に加え、レベルシフト回路により出力回路の出力レベルがシフトされる。その結果、次段の制御回路に対応して判定信号のレベルが適宜変更することができる。
【0063】
請求項の発明によれば、請求項1〜に記載の発明の作用に加え、レベルシフト回路により第1出力回路の出力レベルがシフトされる。その結果、次段の制御回路に対応して判定信号のレベルが適宜変更することができる。
【0064】
請求項の発明によれば、電圧検出回路の差動増幅器において、分圧信号を入力する入力端子と出力回路との間に設けたクランプ回路により、電圧検出回路が判定信号を出力していないとき該差動増幅器の分圧信号を入力する入力端子のレベルは、基準値に近い値となる。その結果、直流出力電圧が設定電圧以上のときと設定電圧未満のときの該差動増幅器の分圧信号を入力する入力端子のレベルの間隔(変化する幅)は小さくなり、その差動増幅器の切り替わり動作は非常に速くなる。しかも、直流出力電圧が設定電圧以上のとき、該クランプ回路により、出力回路のレベルは低く抑えられる。その結果、直流出力電圧が設定電圧以上のときと設定電圧未満のときの出力回路のレベルの間隔は小さくなる。その結果、出力回路の切り替わり動作は非常に速くなる。
【0067】
請求項の発明によれば、請求項に記載の発明の作用に加え、レベルシフト回路により出力回路の出力レベルがシフトされる。その結果、次段の制御回路に対応して判定信号のレベルが適宜変更することができる。
【0068】
請求項の発明によれば、第2差動増幅器において、第1差動増幅器の出力信号を入力する入力端子と出力回路との間に設けたクランプ回路としてのPNPトランジスタにより、電流検出回路が判定信号を出力していないとき該第2差動増幅器の第1差動増幅器の出力信号を入力する入力端子のレベルは、第1基準値に近い値となる。従って、直流出力電流が設定電流以上のときと設定電流未満のときの該第2差動増幅器が第1差動増幅器の出力信号を入力する入力端子のレベルの間隔(変化する幅)は小さくなる。その結果、その第2差動増幅器の切り替わり動作は非常に速くなる。しかも、直流出力電流が設定電流以上のとき、該クランプ回路により、出力回路の出力レベルは低く抑えられる。その結果、直流出力電流が設定電流以上のときと設定電流未満のときの出力回路の出力レベルの間隔は小さくなる。その結果、出力回路の切り替わり動作は非常に速くなる。
【0069】
請求項の発明の発明によれば、差動増幅器において、分圧信号を入力する入力端子と出力回路との間に設けたクランプ回路としてのNPNトランジスタにより、電圧検出回路が判定信号を出力していないとき該差動増幅器の分圧信号を入力する入力端子のレベルは、基準値に近い値となる。その結果、直流出力電圧が設定電圧以上のときと設定電圧未満のときの該差動増幅器の分圧信号を入力する入力端子のレベルの間隔(変化する幅)は小さくなり、その差動増幅器の切り替わり動作は非常に速くなる。しかも、直流出力電圧が設定電圧以上のとき、該クランプ回路により、出力回路のレベルは低く抑えられる。その結果、直流出力電圧が設定電圧以上のときと設定電圧未満のときの出力回路のレベルの間隔は小さくなる。その結果、出力回路の切り替わり動作は非常に速くなる。
【0070】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)
図1は、本発明を具体化した充電装置の電気回路を示す。本実施の形態の充電装置は、図5に示す従来の充電装置に対して改良したものである。従って、説明の便宜上、図5に示す従来の充電装置と共通のものは符号を同じにしてその詳細な説明は省略し、異なる部分について説明する。
【0071】
制御回路部82は、電流検出回路82a、電圧検出回路83b及びPWM制御回路82cを備えている。この制御回路部82の各回路素子は、電流検出回路82aと電圧検出回路83bにそれぞれ設けらているコンデンサC1,C2を除いて1つの半導体チップ上に形成され配線されている。
【0072】
電流検出回路82aにおいて、第2差動増幅器91bの反転(−)入力端子と、次段のNPNトランジスタ92aのコレクタとの間にクランプ回路を構成するダイオード10が接続されている。このダイオード10は、カソードが第2差動増幅器91bの反転(−)入力端子に、アノードがNPNトランジスタ92aのコレクタに接続されている。このダイオード10は、他の回路素子とともに半導体チップ上に形成されている。そして、ダイオード10は前記ダイオード92dを製造する工程で該ダイオード92dとともに形成されるようになっている。
【0073】
電圧検出回路82bにおいて、第3差動増幅器93aの反転(−)入力端子と、次段のNPNトランジスタ94aのコレクタとの間にクランプ回路を構成するダイオード11が接続されている。このダイオード11は、カソードが第3差動増幅器93aの反転(−)入力端子に、アノードがNPNトランジスタ94aのコレクタに接続されている。このダイオード11は、他の回路素子とともに半導体チップ上に形成されている。そして、ダイオード11は前記ダイオード94dを製造する工程で該ダイオード94dとともに形成されるようになっている。
【0074】
次に上記のように構成した充電装置の作用について説明する。
今、図6にD矢印に示すように、電流制御状態から電圧制御状態に変化した時、直流出力電流Io が1アンペアから300ミリアンペア、直流出力電圧Vo が5ボルトから12.6ボルトにそれぞれ変化したとする。図2はその変化に基づく各部分の出力波形の模式を示す。
【0075】
[変化前]
分圧電圧Vdは、1.0ボルトとなる。そして、第3差動増幅器93aは低い電圧値の第2検出信号を出力する。その結果、各トランジスタ94a〜94cはオフ状態となる。この時、第3差動増幅器93aはダイオード11を介してフィードバックがかかり、第3差動増幅器93aの反転(−)入力端子に入力される電圧(即ち、分圧電圧Vd)は、イマジナリ・ショートされ第2基準電圧V1 に近い値(図2においては2.4ボルト)になっている。従って、接続点Xの電圧Vxは、ダイオード11のダイオード電圧(0.7ボルト)とその時の2.4ボルトの分圧電圧Vdの値を加算した3.1ボルトとなる。
【0076】
一方、出力電圧Vsaは、2.5ボルトであり、第2差動増幅器91bは高い電圧値の第1検出信号を出力する。その結果、各トランジスタ92a〜92cは動作状態となる。この時、接続点Yの電圧Vyは、2.5ボルト以下に低下する。この場合、接続点Yの電圧Vyは、1.3ボルトになるようにしている。
【0077】
この1.3ボルトの電圧Vyは、PNPトランジスタ92cのエミッタの電圧と同じであり、変化前の判定出力電圧VK となる。
[変化後]
分圧電圧Vdは、2.5ボルトとなる。第3差動増幅器93aは高い電圧値の第2検出信号を出力する。その結果、各トランジスタ94a〜94cは動作状態となる。この時、接続点Xの電圧Vxは、2.5ボルト以下に低下する。この場合、接続点Xの電圧Vxは、1.8ボルトとなるようにしている。
【0078】
この1.8ボルトの電圧Vxは、PNPトランジスタ94cのエミッタの電圧と同じであり、変化後の判定出力電圧VK となる。
一方、出力電圧Vsaは、0.75(=0.3*0.1*25)ボルトとなる。そして、第2差動増幅器91bは低い電圧値の第1検出信号を出力する。その結果、各トランジスタ92a〜92cはオフ状態となる。この時、第2差動増幅器91bはダイオード10を介してフィードバックがかかり、第2差動増幅器91bの反転(−)入力端子に入力される電圧(即ち、出力電圧Vsa)は、イマジナリ・ショートされ第1基準電圧V1 に近い値(図2においては2.4ボルト)になっている。従って、接続点Yの電圧Vyは、ダイオード10のダイオード電圧(0.7ボルト)とその時の2.4ボルトの出力電圧Vsaの値を加算した3.1ボルトとなる。
【0079】
つまり、第3差動増幅器93aの反転(−)入力端子に入力される電圧(即ち、分圧電圧Vd)は2.4ボルトから2.5ボルトとなり、その変化の幅は0.1ボルトとなる。又、第2差動増幅器91bの反転(−)入力端子に入力される電圧(即ち、出力電圧Vsa)は、2.5ボルトから2.4ボルトとなり、その変化の幅は0.1ボルトとなる。
【0080】
さらに、接続点Xの電圧Vxは、3.1ボルトから1.8ボルトとなり、その変化の幅は1.3ボルトとなる。又、接続点Yの電圧Vyは、1.3ボルトから3.1ボルトとなり、その変化の幅は1.8ボルトとなる。
【0081】
次に上記のように構成した実施の形態の特徴を以下に述べる。
(1)上記実施の形態では、電流検出回路82aの増幅回路部91に設けた第2差動増幅器91bの反転(−)入力端子と出力回路部92のNPNトランジスタ92aのエミッタとの間にダイオード10を接続した。
【0082】
従って、負荷の変動によって電流制御と電圧制御の間で制御の切り替えが行われるとき、第2差動増幅器91bの反転(−)入力端子に入力される電圧(即ち、出力電圧Vsa)の変化の幅を0.1ボルトにすることができる。しかも、接続点Yの電圧Vyの変化の幅を1.8ボルトにすることができる。
【0083】
又、上記実施の形態では、電圧検出回路82bの増幅回路部93に設けた第3差動増幅器93aの反転(−)入力端子と出力部94のNPNトランジスタ94aのエミッタとの間にダイオード11を接続した。
【0084】
従って、負荷の変動によって電流制御と電圧制御の間で制御の切り替えが行われるとき、第3差動増幅器93aの反転(−)入力端子に入力される電圧(即ち、分圧電圧Vd)の変化の幅を0.1ボルトにすることができる。又、接続点Xの電圧Vxの変化の幅を1.3ボルトとすることができる。
【0085】
つまり、各変化の幅を小さくすることができるため、電流制御と電圧制御の間で制御の切り替えが行われる時間を非常に短くすることができる。その結果、切り替わり時間が長いときに負荷の変動に基づいて判定出力電圧VK に現れる三角波VK との比較範囲を超えるオーバーシュートは現れない。
【0086】
(2)しかも、図9で示したショットキーバリアダイオード100,101を付加した充電装置では、第2差動増幅器91bの反転(−)入力端子に入力される電圧(即ち、出力電圧Vsa)及び第3差動増幅器93aの反転(−)入力端子に入力される電圧(即ち、分圧電圧Vd)の変化の幅を小さくしただけである。これに対して、本実施の形態では電圧Vy,Vxの変化の幅も小さくすることができようにした。従って、図9で示した充電装置に比べて切り替え時間がさらに短くすることができる。その結果、切り替わり時間が長いときに負荷の変動に基づいて判定出力電圧VK に現れる三角波VK との比較範囲を超えるオーバーシュートの発生はより確実に防止することができる。
【0087】
(3)又、本実施の形態は、クランプ回路を構成する前記ダイオード10,11は、コンデンサC1,C2を除く制御回路部82の各回路素子とともに1つの半導体チップに形成した。従って、図9に示す充電装置のショットキーバリアダイオード100,101ように外付け部品がないので、回路規模が増大することはない。その結果、携帯機器の小型軽量化に寄与することができる。又、外付け部品を必要としてないことから、充電装置の回路組付け作業も省力化することができる。しかも、ダイオード10,11は、他の回路素子とともに同時に形成されるため、新たな製造プロセスを増加させることなく製造することができる。
【0088】
(第2の実施の形態)
図3は、充電装置の第2の実施の形態を説明するための電気回路を示す。この実施の形態は、前記第1の実施の形態において、電流検出回路82a及び電圧検出回路82bに設けたダイオード10,11からなるクランプ回路の構成をそれぞれPNPトランジスタ20とNPNトランジスタ21に変更した実施の形態である。従って、第1の実施の形態と同一の構成については同一の符号を付してその詳細を省略し相違する部分について説明する。
【0089】
制御回路部82は、電流検出回路82a、電圧検出回路83b及びPWM制御回路82cを備えている。この制御回路部82の各回路素子は、電流検出回路82aと電圧検出回路83bにそれぞれ設けらているコンデンサC1,C2を除いて1つの半導体チップ上に形成され配線されている。
【0090】
電流検出回路82aにおいて、第2差動増幅器91aの非反転(+)入力端子は、外部電源入力端子IN3に接続されている。本実施の形態では前記第1の実施の形態と相違して半導体チップの内部の形成した第1基準電源93dから第1基準電圧V1 を供給するのに代えて外部電源から第1基準電圧V1 に相当する第3基準電圧V3 を供給するようになっている。従って、第3基準電圧V3 は2.5ボルト以外の電圧に適宜変更することが容易に行うことができる。つまり、この電流検出回路92aは、適宜変更できる外部電源の第3基準電圧V3 によって前記設定電流Io を変更することが可能にしている。そして、本実施の形態では、設定電流Io を500ミリアンペアとするために、第3基準電圧V3 を1.25ボルトとしている。
【0091】
又、電流検出回路82aにおいて、第2差動増幅器91bの反転(−)入力端子と次段のNPNトランジスタ92aのコレクタとの間には、クランプ回路を構成するPNPトランジスタ20が接続されている。このPNPトランジスタ20は、コレクタが第2差動増幅器91bの反転(−)入力端子に、エミッタがNPNトランジスタ92aのコレクタに接続されている。又、PNPトランジスタ20のベースは、2.5ボルトの内部電源Vcc1 に接続され、2.5ボルトの電圧が印加されている。このPNPトランジスタ20は、他の回路素子とともに半導体チップ上に形成されている。このPNPトランジスタ20は、前記PNPトランジスタ92cを製造する工程で該トランジスタ92cとともに形成される。
【0092】
電圧検出回路82bにおいて、第3差動増幅器93aの反転(−)入力端子と次段のNPNトランジスタ94aのコレクタとの間には、クランプ回路を構成するNPNトランジスタ21が接続されている。このNPNトランジスタ21は、エミッタが第3差動増幅器93aの反転(−)入力端子に、ベースがNPNトランジスタ94aのコレクタに接続されている。又、NPNトランジスタ21のコレクタは、16ボルトの内部電源Vccに接続され、16ボルトの電圧が印加されている。このNPNトランジスタ21は、他の回路素子とともに半導体チップ上に形成されている。そして、NPNトランジスタ21は、前記NPNトランジスタ94aを製造する工程で該トランジスタ94aとともに形成される。
【0093】
次に上記のように構成した充電装置の作用について説明する。
今、電流制御状態から電圧制御状態に変化して直流出力電流Io が500ミリアンペアから300ミリアンペア、直流出力電圧Vo が5ボルトから12.6ボルトにそれぞれ変化したとする。
【0094】
[変化前]
分圧電圧Vdは、1.0ボルトとなる。そして、第3差動増幅器93aは低い電圧値の第2検出信号を出力する。その結果、各トランジスタ94a〜94cはオフ状態となる。この時、接続点Xの電圧Vxは、上昇しNPNトランジスタ21をオン状態にする。第3差動増幅器93aはNPNトランジスタ21を介してフィードバックがかかった状態となり、差動増幅器93aの反転(−)入力端子に入力される電圧(即ち、分圧電圧Vd)は、イマジナリ・ショートされ第2基準電圧V1 に近い値の2.4になっている。従って、接続点Xの電圧Vxは、NPNトランジスタ21のベース・エミッタ電圧(0.7ボルト)とその時の2.4ボルトの分圧電圧Vdの値を加算した3.1ボルトとなる。
【0095】
一方、出力電圧Vsaは、1.25(=0.5*0.1*25)ボルトであ。又、第2差動増幅器91aの非反転(+)入力端子には、1.25ボルトの第3基準電圧V3 が供給されている。従って、第2差動増幅器91bは高い電圧値の第1検出信号を出力する。その結果、各トランジスタ92a〜92cは動作状態となる。この時、接続点Yの電圧Vyは、2.5ボルト以下に低下する。この場合、接続点Yの電圧Vyは、1.3ボルトになる。
【0096】
この1.3ボルトの電圧Vyは、PNPトランジスタ92cのエミッタの電圧と同じであり、変化前の判定出力電圧VK となる。
[変化後]
分圧電圧Vdは、2.5ボルトとなる。第3差動増幅器93aは高い電圧値の第2検出信号を出力する。その結果、各トランジスタ94a〜94cは動作状態となる。この時、接続点Xの電圧Vxは、2.5ボルト以下に低下する。この場合、接続点Xの電圧Vxは、1.8ボルトとなるようにしている。
【0097】
この1.8ボルトの電圧Vxは、PNPトランジスタ94cのエミッタの電圧と同じであり、変化後の判定出力電圧VK となる。又、接続点Xの電圧Vxの低下に応答してNPNトランジスタ21はオフする。即ち、接続点Xから第3差動増幅器93aの反転(−)入力端子側に流れる電流はカットされる。
【0098】
一方、出力電圧Vsaは、0.75(=0.3*0.1*25)ボルトとなる。そして、第2差動増幅器91bは低い電圧値の第1検出信号を出力する。その結果、各トランジスタ92a〜92cはオフ状態となる。この時、第2差動増幅器91bはPNPトランジスタ20を介してフィードバックがかかり、第2差動増幅器91bの反転(−)入力端子に入力される電圧(即ち、出力電圧Vsa)は、イマジナリ・ショートされ第3基準電圧V3 に近い値の1. 15ボルトになっている。従って、接続点Yの電圧Vyは、PNPトランジスタ20のコレクタ・エミッタ間電圧とその時の1.15ボルトの出力電圧Vsaの値を加算した値となる。
【0099】
次に上記のように構成した第2の実施の形態の特徴を以下に述べる。
(1)上記第2の実施の形態では、電流検出回路82aの増幅部91に設けた第2差動増幅器91bの反転(−)入力端子と出力部92のNPNトランジスタ92aのエミッタとの間にクランプ回路としてPNPトランジスタ20を接続した。内部電源Vcc1 をPNPトランジスタ20の動作電源にすると共に、第2差動増幅器91bの非反転(+)入力端子に電圧値が変更される第3基準電圧V3 を入力するようにした。
【0100】
従って、第3基準電圧V3 を変更するだけで設定電流Iosを適宜変更することができる。この場合、第3基準電圧V3 を1.25ボルトにすることによって設定電流Iosを500ミリアンペアにすることができる。勿論、第3基準電圧V3 を2.5ボルトにすることによって設定電流Iosを1アンペアにすることができる。
【0101】
(2)上記第2の実施の形態では、電圧検出回路82bの増幅回路部93に設けた第3差動増幅器93aの反転(−)入力端子と出力部94のNPNトランジスタ94aのエミッタとの間にクランプ回路としてNPNトランジスタ21を接続した。そして、直流出力電圧Vo が設定電圧Vosの時、NPNトランジスタ21をオフするようにした。
【0102】
従って、直流出力電圧Vo が設定電圧Vosになっている時には、接続点Xから第3差動増幅器93aの反転(−)入力端子側に流れる電流はカットされることになり、消費電力の低減を図ることができる。
【0103】
(3)又、第2の実施の形態では、クランプ回路を構成するPNPトランジスタ20及びNPNトランジスタ21によって、前記第1の実施の形態の特徴である前記(2),(3)の特徴で述べたと同様に各変化の幅を小さくすることができるため、電流制御と電圧制御の間で制御の切り替えが行われる時間を非常に短くすることができる。その結果、切り替わり時間が長いときに負荷の変動に基づいて判定出力電圧VK に現れる三角波VK との比較範囲を超えるオーバーシュートは現れない。
【0104】
(4)又、第2の実施の形態は、クランプ回路を構成する各トランジスタ20,21は、前記第1の実施の形態と同様にコンデンサC1,C2を除く制御回路部82の各回路素子とともに1つの半導体チップに形成した。従って、図9に示す充電装置のショットキーバリアダイオード100,101ように外付け部品がないので、回路規模が増大することはない。その結果、携帯機器の小型軽量化に寄与することができる。又、外付け部品を必要としてないことから、充電装置の回路組付け作業も省力化することができる。しかも、各トランジスタ20,21は、他の回路素子とともに同時に形成されるため、新たな製造プロセスを増加させることなく製造することができる。
【0105】
(第3の実施の形態)
図4は、充電装置の第3の実施の形態を説明するための電気回路を示す。この実施の形態は、前記第1の実施の形態のダイオード10,11又は第2の実施の形態のトランジスタ20,21等からなるクランプ回路に対してレベルシフト回路を付加した実施の形態である。
【0106】
電流検出回路82aにおいて、第2差動増幅器91bの反転(−)入力端子と次段のNPNトランジスタ92aのコレクタとの間には、第1又は第2の実施の形態で説明したダイオード10又は第2の実施の形態のPNPトランジスタ20等で構成したクランプ回路30に対してレベルシフト回路32が接続されている。レベルシフト回路32は、例えばダイオードで構成されている。
【0107】
そして、クランプ回路30が第1の実施の形態で説明したダイオード10とすると、レベルシフト用のダイオードは、そのアノードが接続点Yに接続され、カソードがダイオード10のアノードに接続される。又、クランプ回路30が第2の実施の形態で説明したPNPトランジスタ20とすると、レベルシフト用のダイオードは、そのアノードが接続点Yに接続され、カソードがPNPトランジスタ20のエミッタに接続される。
【0108】
この結果、このレベルシフト用のダイオードのダイオード電圧分だけ接続点Yの電圧Vyはレベルシフトされる。このレベルシフト量は直列に接続するダイオードの数を変更することによって適宜調整することができる。つまり、電圧Vyがレベルシフトされると、判定出力電圧VK がレベルシフトされることになる。尚、このレベルシフト回路32を構成するダイオードは、同様に他の回路素子とともに半導体チップ上に形成されている。
【0109】
電圧検出回路82bにおいて、第3差動増幅器93aの反転(−)入力端子と次段のNPNトランジスタ94aのコレクタとの間には、第1又は第2の実施の形態で説明したダイオード11又は第2の実施の形態のNPNトランジスタ21等で構成したクランプ回路31に対してレベルシフト回路33が接続されている。レベルシフト回路33は、例えばダイオードで構成されている。
【0110】
そして、クランプ回路31が第1の実施の形態で説明したダイオード11とすると、レベルシフト用のダイオードは、そのアノードが接続点Xに接続され、カソードがダイオード11のアノードに接続される。又、クランプ回路31が第2の実施の形態で説明したNPNトランジスタ21とすると、レベルシフト用のダイオードは、そのアノードが接続点Xに接続され、カソードがNPNトランジスタ21のベースに接続される。
【0111】
この結果、このレベルシフト用のダイオードのダイオード電圧分だけ接続点Xの電圧Vxはレベルシフトされる。このレベルシフト量は直列に接続するダイオードの数を変更することによって適宜調整することができる。つまり、電圧Vxがレベルシフトされると、判定出力電圧VK がレベルシフトされることになる。尚、このレベルシフト回路33を構成するダイオードは、同様に他の回路素子とともに半導体チップ上に形成されている。
【0112】
次に上記のように構成した第3の実施の形態の特徴を以下に述べる。
(1)第3の実施の形態では、クランプ回路30,31を備えたので、前記第2の実施の形態で説明した(1)〜(4)の優れた特徴を有する。
【0113】
(2)第3の実施の形態では、レベルシフト回路32,33を設け、接続点X,Yのの電圧Vx,Vyをレベルシフトさせて判定出力電圧VK をレベルシフトさせている。従って、次段のPWM制御回路82cに設けたコンパレータ95aにおいて、三角波VT の波形が例えば最大値、最小値が高く設定変更されている場合には、このレベルシフト回路32,33により対応することができる。
【0114】
(3)第3の実施の形態は、レベルシフト回路32,33をそれぞれダイオードにて形成し、同様にコンデンサC1,C2を除く制御回路部82の各回路素子とともに1つの半導体チップに形成した。従って、レベルシフト回路32,33のための外付け部品がないので、回路規模が増大することはない。その結果、携帯機器の小型軽量化に寄与することができる。又、外付け部品を必要としてないことから、充電装置の回路組付け作業も省力化することができる。
【0115】
尚、本発明は上記各実施の形態に限定されるものではなく、以下の態様で実施してもよい。
(1)上記各実施の形態では、2次電池88をリチウムイオン電池に対応する充電装置であったが、リチウムイオン電池に限定されずニッケルカドニウム電池、ニッケル水素電池等、その他各種の2次電池の充電装置に応用してもよい。
【0116】
(2)第2の実施の形態において、電流検出回路82aに設けた第2差動増幅器91bの非反転(+)入力端子に外部電源Vcc1 の第3基準電圧V3 を入力したが内部電源V1 を入力する充電装置に実施してもよい。
【0117】
(3)上記各実施の形態では、コンデンサC1,C2を除く制御回路部82の各回路素子を1つの半導体チップに形成したが、電流検出回路82a、電圧検出回路82b、及び、PWM制御回路82cをそれぞれ別々の独立した半導体チップに形成してもよい。この場合、規格及び用途に応じて電流検出回路82a、電圧検出回路82b、及び、PWM制御回路82cを適宜組み合わせることができる。
【0118】
勿論、電流検出回路82aと電圧検出回路82b、電圧検出回路82bとPWM制御回路82c、又は、電流検出回路82aとPWM検出回路82cを1つの半導体チップに形成してもよい。
【0119】
【発明の効果】
請求項1及び2の発明によれば、負荷の変動に対してその制御切り替え時間を短時間にすることができる。その結果、切り替わりが短時間なため、切り替わり時に生ずる制御不能状態を低減することができる。
【0121】
請求項3の発明によれば、次段の制御回路にあわせて判定信号のレベルが適宜変更することができる。
【0122】
請求項の発明によれば、次段の制御回路にあわせて判定信号のレベルが適宜変更することができる。
請求項の発明によれば、負荷の変動に対してその制御切り替え時間を短時間にすることができる。その結果、切り替わりが短時間なため、切り替わり時に生ずる制御不能状態を低減することができる。
【0125】
請求項の発明によれば、次段の制御回路にあわせて判定信号のレベルが適宜変更することができる。
請求項の発明によれば、直流出力電流の変動に対してその制御切り替え時間を短時間にすることができる。その結果、切り替わりが短時間なため、切り替わり時に生ずる制御不能状態を低減することができる。
【0126】
請求項の発明によれば、直流出力電圧の変動に対してその制御切り替え時間を短時間にすることができる。その結果、切り替わりが短時間なため、切り替わり時に生ずる制御不能状態を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施の形態を説明するための充電装置の電気回路図。
【図2】 第1の実施の形態の動作を説明するための波形図。
【図3】 第2の実施の形態を説明するための充電装置の電気回路図。
【図4】 第3の実施の形態を説明するための充電装置の電気回路図。
【図5】 従来の充電装置の電気回路図。
【図6】 充電装置の出力電流ー出力電圧特性図。
【図7】 PWM制御回路部の動作を説明するための波形図。
【図8】 従来の充電装置の動作を説明するための波形図。
【図9】 ショットキーバリアダイオードを加えた充電装置の電気回路図。
【図10】 ショットキーバリアダイオードを加えた充電装置の動作を説明するための波形図。
【符号の説明】
10、11 クランプ回路としてのダイオード
20 クランプ回路としてのPNPトランジスタ
21 クランプ回路としてのNPNトランジスタ
30,31 クランプ回路
32、33 レベルシフト回路
81 電源供給回路としてのスイッチングレギュレータ部
82a 電流検出回路
82b 電圧検出回路
82c PWM制御回路
87 センス抵抗
91 増幅回路部
91a 第1差動増幅器
91b 第2差動増幅器
92 出力回路部
93 増幅回路部
93a 第3差動増幅器
93b、93c 分圧抵抗
94 出力回路部
VK 判定出力電圧
Io 直流出力電流
Vo 直流出力電圧
Ios 設定電流
Vos 設定電圧
Vd 分圧電圧
Vsa 出力電圧

Claims (8)

  1. 直流出力電流を検出抵抗を介して出力する電源供給回路と、
    前記検出抵抗の端子間電圧を増幅して検出する電流検出回路と、
    前記電源供給回路から出力される直流出力電圧を増幅して検出する電圧検出回路と、
    前記直流出力電流が予め定めた設定電流のときには前記電流検出回路の出力信号を判定信号とし、前記直流出力電圧が予め定めた設定電圧のときには前記電圧検出回路の出力信号を判定信号として選択し、この選択した判定信号に基づいてそれぞれ前記電源供給回路の直流出力電流及び直流出力電圧を制御するための制御信号を生成する制御回路部と
    を備えた充電装置であって、
    前記電流検出回路を、
    前記端子間電圧を増幅する第1差動増幅器と、
    前記第1差動増幅器の出力信号に基づいて予め定めた第1基準値との差電圧を増幅して出力する第2差動増幅器と、
    前記第2差動増幅器の出力信号に基づいて判定信号を出力する第1出力回路と、
    前記第1差動増幅器の出力端子にコレクタが接続されており、前記第1出力回路にエミッタが接続されており、ベースに内部電源電圧が印加されている、前記電流検出回路が判定信号を出力していないときに前記第2差動増幅器の入力をクランプさせるクランプ回路としてのPNPトランジスタと
    で構成し、
    前記電圧検出回路を、
    前記直流出力電圧を分圧する分圧回路と、
    前記分圧回路の分圧信号に基づいて予め定めた第2基準値との差電圧を増幅して出力する第3差動増幅器と、
    前記第3差動増幅器の出力信号に基づいて判定信号を出力する第2出力回路と、
    前記第3差動増幅器の入力端子にエミッタが接続されており、前記第2出力回路にベースが接続されており、コレクタに駆動電源電圧が印加されている、前記電圧検出回路が判定信号を出力していないときに前記第3差動増幅器の入力をクランプさせるクランプ回路としてのNPNトランジスタと
    で構成した充電装置。
  2. 直流出力電流を検出抵抗を介して出力する電源供給回路と、
    前記検出抵抗の端子間電圧を増幅して検出する電流検出回路と、
    前記電源供給回路から出力される直流出力電圧を増幅して検出する電圧検出回路と、
    前記直流出力電流が予め定めた設定電流のときには前記電流検出回路の出力信号を判定信号とし、前記直流出力電圧が予め定めた設定電圧のときには前記電圧検出回路の出力信号を判定信号として選択し、この選択した判定信号に基づいてそれぞれ前記電源供給回路の直流出力電流及び直流出力電圧を制御するための制御信号を生成する制御回路部と
    を備えた充電装置であって、
    前記電流検出回路は、
    前記端子間電圧を増幅する第1差動増幅器と、
    前記第1差動増幅器の出力信号に基づいて予め定めた第1基準値との差電圧を増幅して出力する第2差動増幅器と、
    前記第2差動増幅器の出力信号に基づいて判定信号を出力する第1出力回路と、
    前記第1差動増幅器の出力端子にコレクタが接続されており、前記第1出力回路にエミッタが接続されており、ベースに内部電源電圧が印加されている、前記電流検出回路が判定信号を出力していないときに前記第2差動増幅器の入力をクランプさせるクランプ回路としてのPNPトランジスタと
    で構成した充電装置。
  3. 請求項1に記載の充電装置において、前記電圧検出回路に設けたクランプ回路と前記第2出力回路との間にレベルシフト回路を接続した充電装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の充電装置において、前記電流検出回路に設けたクランプ回路と前記第1出力回路との間にレベルシフト回路を接続した充電装置。
  5. 直流出力電流を検出抵抗を介して出力する電源供給回路と、
    前記検出抵抗の端子間電圧を増幅して検出する電流検出回路と、
    前記電源供給回路から出力される直流出力電圧を増幅して検出する電圧検出回路と、
    前記直流出力電流が予め定めた設定電流のときには前記電流検出回路の出力信号を判定信号とし、前記直流出力電圧が予め定めた設定電圧のときには前記電圧検出回路の出力信号を判定信号として選択し、この選択した判定信号に基づいてそれぞれ前記電源供給回路の直流出力電流及び直流出力電圧を制御するための制御信号を生成する制御回路部と
    を備えた充電装置であって、
    前記電圧検出回路は、
    前記直流出力電圧を分圧する分圧回路と、
    前記分圧回路の分圧信号に基づいて予め定めた基準値との差電圧を増幅して出力する差動増幅器と、
    前記差動増幅器の出力信号に基づいて判定信号を出力する出力回路と、
    前記分圧信号を入力する入力端子及び前記出力回路の間に設けられ、前記分圧信号が入力される前記差動増幅器の入力端子にエミッタが接続されており、前記出力回路にベースが接続されており、コレクタに駆動電源電圧が印加されている、前記電圧検出回路が判定信号を出力していないときに前記差動増幅器の入力をクランプさせるクランプ回路としてのNPNトランジスタと
    で構成した充電装置。
  6. 請求項5に記載の充電装置において、前記電圧検出回路に設けたクランプ回路と前記出力回路との間にレベルシフト回路を接続した充電装置。
  7. 直流出力電流を検出抵抗を介して出力する電源供給回路と、
    前記検出抵抗の端子間電圧を増幅して検出する電流検出回路と、
    前記電源供給回路から出力される直流出力電圧を増幅して検出する電圧検出回路と、
    前記直流出力電流が予め定めた設定電流のときには前記電流検出回路の出力信号を判定信号とし、前記直流出力電圧が予め定めた設定電圧のときには前記電圧検出回路の出力信号を判定信号として選択し、この選択した判定信号に基づいてそれぞれ前記電源供給回路の直流出力電流及び直流出力電圧を制御するための制御信号を生成する制御回路部と
    を備えた充電装置に用いられる電流検出回路であって、
    直流出力電流が流れる検出抵抗の端子間電圧を増幅して出力する第1差動増幅器と、
    前記第1差動増幅器の出力信号に基づいて予め定めた基準値との差電圧を増幅して出力する第2差動増幅器と、
    前記第2差動増幅器の出力信号に基づいて判定信号を出力する出力回路と
    で構成し、
    前記第1差動増幅器の出力端子にコレクタが接続されており、前記出力回路にエミッタが接続されており、ベースに内部電源電圧が印加されている、前記第1差動増幅器の出力信号が前記基準値以上のとき前記第2差動増幅器の入力をクランプさせるクランプ回路としてのPNPトランジスタを設けた電流検出回路。
  8. 直流出力電流を検出抵抗を介して出力する電源供給回路と、
    前記検出抵抗の端子間電圧を増幅して検出する電流検出回路と、
    前記電源供給回路から出力される直流出力電圧を増幅して検出する電圧検出回路と、
    前記直流出力電流が予め定めた設定電流のときには前記電流検出回路の出力信号を判定信号とし、前記直流出力電圧が予め定めた設定電圧のときには前記電圧検出回路の出力信号を判定信号として選択し、この選択した判定信号に基づいてそれぞれ前記電源供給回路の直流出力電流及び直流出力電圧を制御するための制御信号を生成する制御回路部と
    を備えた充電装置に用いられる電圧検出回路であって、
    直流出力電圧を分圧する分圧回路と、
    前記分圧回路の分圧信号に基づいて予め定めた基準値との差電圧を増幅して出力する差動増幅器と、
    前記差動増幅器の出力信号に基づいて判定信号を出力する出力回路と
    で構成し、
    前記差動増幅器の入力端子にエミッタが接続されており、前記出力回路にベースが接続されており、コレクタに駆動電源電圧が印加されている、前記分圧信号が前記基準値以上のとき前記差動増幅器の入力をクランプさせるクランプ回路としてのNPNトランジスタを設けた電圧検出回路。
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