JPH09120316A - 安定化電源装置 - Google Patents

安定化電源装置

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JPH09120316A
JPH09120316A JP7299180A JP29918095A JPH09120316A JP H09120316 A JPH09120316 A JP H09120316A JP 7299180 A JP7299180 A JP 7299180A JP 29918095 A JP29918095 A JP 29918095A JP H09120316 A JPH09120316 A JP H09120316A
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voltage
output
input
circuit
fet
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JP7299180A
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Tamiji Nagai
民次 永井
Kazunori Ozawa
和典 小沢
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 直列制御型の安定化電源装置において、入力
電源としての電池の容量の利用効率を向上させる。 【解決手段】 入力端子Tiおよび出力端子To間に、
直列制御素子としてのFET11のソースおよびドレー
ンが接続されて、負荷回路2に所要の電圧Vstを供給す
るようにした安定化電源装置である。FET11に並列
に、電子スイッチ回路21を接続すると共に、端子Ti
に入力電圧低下検出回路22を接続し、この検出回路に
より、電池1の電圧Vinが所要の最小入力電圧Vrminよ
り低下したことが検出されたとき、電子スイッチを閉じ
ることにより、トランジスタの直列制御素子としての機
能を制限して、出力端子Toの電圧Vout をそのときの
電池の電圧まで上昇させ、負荷回路に所要の電力を供給
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば電池駆動
の電子機器の電源装置として好適な安定化電源装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】携帯用小型電子機器の電源としては電池
が用いられる。この電池としては、1次電池のみでな
く、充電可能な2次電池も用いられる。2次電池として
は、例えばニッケル・カドミウム蓄電池が一般的であっ
たが、近時、より高容量・高エネルギー密度の、ニッケ
ル・水素蓄電池や、更にエネルギー密度の高い、リチウ
ムイオン蓄電池が使用されるようになっている。
【0003】そして、上述のような電池の電圧の変化や
負荷電流の変化によって、出力電圧が変動することを防
止するために、電池駆動の電子機器には、例えば図17
に示すような、シリーズレギュレータ(安定化電源回
路)10が搭載されたものがある。
【0004】図17において、シリーズレギュレータ1
0の入力端子Tiと共通端子Tgとの間に電池1が接続
されると共に、出力端子Toと共通端子Tgとの間に、
可変抵抗器として示した負荷2が接続される。
【0005】また、入力端子Tiと出力端子Toとの間
には、可変インピーダンス素子としての、例えば、np
n型バイポーラトランジスタ11bのコレクタ−エミッ
タ間が接続される。そして、このトランジスタ11bの
インピーダンスが、後述するように誤差検出回路12の
出力に基づいて制御されることにより、電池1からの直
流入力電圧Vinに対して、予め定められた一定の出力電
圧Vout が、出力端子Toと共通端子Tgとの間に得ら
れるようにされる。
【0006】誤差検出回路12の一方の入力端には、負
荷2の両端電圧となる出力電圧Vout が、出力端子To
と共通端子Tgとの間に直列接続された2つの抵抗器1
3a,13bにより適宜に分圧された電圧が供給され
る。また、この誤差検出回路の他方の入力端には、基準
電圧源14からの基準電圧Vref が供給される。
【0007】誤差検出回路12においては、両入力端の
電圧の誤差が算出され、その誤差に応じた制御電圧が、
駆動回路15を介してトランジスタ11bのベースに供
給される。これにより、トランジスタ11bは、能動領
域において等価的に可変インピーダンス素子として動作
し、基準電圧Vref と出力電圧Vout との誤差がゼロと
なるようにフィードバック制御されて、出力電圧が一定
に保たれる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述のリチ
ウムイオン蓄電池は、公称電圧が3.6Vと、ニッケル
・カドミウム蓄電池やニッケル・水素蓄電池の公称電圧
1.2Vの3倍も高く、充放電のサイクル寿命も120
0回と、ニッケル・カドミウム蓄電池やニッケル・水素
蓄電池の500回の2倍以上に長い。
【0009】一方、その放電特性は、図18に太線で示
すように、ニッケル・カドミウム蓄電池やニッケル・水
素蓄電池の放電特性よりも勾配が大きいため、前述のよ
うなシリーズレギュレータが使用されることが多い。
【0010】図17に示すようなシリーズレギュレータ
10を用いる場合、制御用のトランジスタ11bが、そ
の能動領域内で充分なアナログ制御が可能であるために
は、トランジスタ11b内部の電圧降下Vdrが、例えば
0.5V程度の、所定の最小値Vdmin以上あることが必
要である。
【0011】このため、入力電圧Vinが、負荷回路2の
所要電圧Vstと、トランジスタ11bの最小内部電圧降
下Vdminとの和に満たなくなると、即ち、 Vin<Vrmin=Vst+Vdmin ‥‥ ( 1) のように、入力電圧Vinが、所要の最小入力電圧Vrmin
より低くなると、負荷回路2に対して所要の電圧Vstを
安定に供給することができなくなる。これは、電池駆動
の電子機器からみれば、いわゆる「電池切れ」の状態で
あって、2次電池1の充電ないしは交換を要求する状態
になる。
【0012】ところが、このように、2次電池1の充電
ないしは交換を電子機器が要求する状態でも、2次電池
1自体の電圧Vinは、負荷回路2の所要電圧Vstより
も、トランジスタ11bの最小電圧降下分Vdminほど高
い電圧となっている。したがって、従来のシリーズレギ
ュレータ10を用いると、2次電池の容量のうち、かな
りの部分が有効に利用されないという問題があった。
【0013】例えば、図17のシリーズレギュレータ1
0を使用していて、図18の時点tpで、入力電圧Vin
が所要最小入力電圧Vrminより低くなったとすると、電
池電圧である入力電圧Vin自体は、時点tqで負荷回路
2の所要電圧Vstと等しくなるとすれば、図18に平行
斜線で示した領域に相当する容量が有効に利用されてい
ないことになる。マンガン乾電池のような1次電池でも
同様の事態が起こり得る。
【0014】以上の点にかんがみ、この発明は、電池容
量の利用効率を向上させることができる安定化電源装置
を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、この発明による安定化電源装置は、入力直流電圧が
供給される入力端子と、出力直流電圧が得られる出力端
子と、前記入力端子と前記出力端子との間に接続される
可変インピーダンス素子と、上記出力端子に得られる出
力直流電圧が、予め定められた所要電圧となるように前
記可変インピーダンス素子を制御する安定化電源装置に
おいて、上記入力端子に供給される入力直流電圧が、上
記出力直流電圧が上記所要電圧以下になる所定の電圧以
下になったことを直接的に、あるいは間接的に検出する
電圧低下検出手段と、この電圧低下検出手段の検出出力
に応動して上記可変インピーダンス素子による出力直流
電圧安定化機能を制限する機能制限手段とを設けたこと
を特徴とする。
【0016】機能制限手段としては、可変インピーダン
ス素子をバイパスするスイッチング手段や、可変インピ
ーダンス素子であるが、前記出力直流電圧を前記所要電
圧以上の電圧に制御する手段が好適である。
【0017】以上の構成のこの発明によれば、入力直流
電圧が、所定の電圧以下になっても、可変インピーダン
ス素子によるの出力直流電圧安定化機能が制限され、入
力直流電圧がそのまま、あるいは若干低下されて、上記
所要電圧以上の電圧が出力直流電圧とされる。このた
め、入力直流電圧の供給源としての電池の利用効率を向
上させることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図を参照しながら、この発
明による安定化電源装置の実施の形態について説明す
る。
【0019】[第1の実施の形態の構成]この発明の第
1の実施の形態の構成を図1に示す。この図1におい
て、前出図17に対応する部分には同一の符号を付け
る。
【0020】図1において、シリーズレギュレータ20
Aは、前出図17のシリーズレギュレータ10の全構成
要素に新規の要素を追加して構成される。この場合、可
変インピーダンス素子としては、FET(電界効果トラ
ンジスタ)が用いられる。
【0021】即ち、2次電池1からの入力直流電圧Vin
が、入力端子Tiを介して、この例ではP型のFET1
1のソースに供給され、このFET11のドレインに出
力された出力直流電圧Vout が、出力端子Toに導出さ
れる。出力直流電圧Vout は、また、分圧抵抗器13
a,13bにより分圧されて、誤差検出回路12に供給
されて、基準電圧源14からの電圧Vref と比較され
る。そして、誤差検出回路12からの比較誤差出力が、
駆動回路15を通じて、FET11のゲートに供給され
て閉制御ループが形成され、出力直流電圧Vout が基準
電圧Vref に応じた負荷に対して必要十分な所要の電圧
Vstとなるように制御される。
【0022】図1の実施の形態では、FET11のソー
スおよびドレインに並列に、スイッチ回路21が接続さ
れると共に、入力端子Tiおよび共通端子Tg間の入力
直流電圧Vinが、出力直流電圧Vout が、負荷回路2の
所要電圧Vst以下になる所定の電圧以下に低下したこと
を検出する入力電圧低下検出回路22が接続される。そ
して、この検出回路22の検出出力が、切換え制御信号
として、スイッチ回路21に供給される。
【0023】スイッチ回路21としては、例えば、バイ
ポーラトランジスタ、FET、その他の半導体スイッチ
ング素子が使用できる。
【0024】[第1の実施の形態の動作]次に、図2を
も参照しながら、図1の実施の形態の動作について説明
する。
【0025】動作開始時点において、スイッチ回路21
は開放状態にある。また、2次電池1は100%充電さ
れているものとする。
【0026】この電池1の電圧、即ち、端子Tiにおけ
る入力電圧Vinは、図2に細線で示すように、負荷回路
2の動作に伴って徐々に低下する。一方、端子Toにお
ける出力電圧Vout は、FET11により制御されて、
図2に太線で示すように、所要の電圧Vstに安定に維持
される。
【0027】時点tpにおいて、入力電圧Vinが、FE
T11の能動領域内での安定化制御の限界の電圧Vrmin
(そのときのFET11での電圧降下をVdminとする
と、Vin=Vrmin+Vdmin)に達すると、この電圧Vrm
inが入力電圧低下検出回路22によって検出され、この
検出回路22から、適宜のレベルおよび極性の検出信号
が出力されて、スイッチ回路21が閉成される。
【0028】これにより、FET11がバイパスされ
て、レギュレータとしての機能が停止すると共に、FE
T11のソースとドレインとは同電位となり、図2に示
すように、出力電圧Vout は、このときの入力電圧Vrm
inまで上昇する。そして、以後は、出力電圧Vout は入
力電圧Vinと等しいままに低下し、時点tqにおいて、
所要の電圧Vstに達する。
【0029】この電圧Vstの許容下限を過ぎると、例え
ば、負荷回路2の内部に搭載された警報装置(図示せ
ず)により、「電池切れ」状態となったことが使用者に
知らされる。これを受けて、ユーザは、2次電池1の交
換ないしは充電を行なうものである。
【0030】上述のように、この実施の形態では、2次
電池1の電気エネルギーを概ね容量いっぱいまで使い切
ることができて、2次電池容量の利用効率が向上する。
【0031】[第2の実施の形態]次に、図3を参照し
ながら、この発明の第2の実施の形態について説明す
る。この発明の第2の実施の形態の構成を図3に示す。
この図3において、前出図17および図1に対応する部
分には同一の符号を付ける。
【0032】この第2の実施の形態では、FET11
に、可変インピーダンス素子としての機能とスイッチ回
路としての機能とを持たせるものである。
【0033】即ち、2次電池1から入力端子Tiおよび
共通端子Tg間に印加された入力直流電圧Vinは、可変
インピーダンス素子としての、FET11により電圧降
下され、出力端子Tout および共通端子Tgとの間に出
力直流電圧Vout として導出される。出力直流電圧Vou
t は、また、分圧抵抗器13a,13bにより分圧され
て、誤差検出回路12に供給されて、基準電圧源14か
らの電圧Vref と比較される。そして、誤差検出回路1
2の出力が、駆動回路15を通じて、FET11のゲー
トに供給されて閉制御ループが形成され、これにより出
力直流電圧Vout が基準電圧Vref に応じた負荷に対し
て必要十分な所要の電圧Vstとなるように制御される。
【0034】図3の実施の形態では、入力端子Tiおよ
び共通端子Tg間の入力直流電圧Vinが、出力直流電圧
Vout が負荷回路2の所要電圧Vst以下になる所定の電
圧以下に低下したことを検出する入力電圧低下検出回路
22の検出出力が、駆動回路15を通じて、FET11
のゲートに供給される。
【0035】そして、図3の実施の形態では、前出図2
に示すように、時点tpにおいて、入力電圧Vinが、F
ET11の能動領域内での動作の限界の、電圧Vrminに
達すると、この電圧Vrminが入力電圧低下検出回路22
によって検出され、この入力電圧低下検出回路22か
ら、FET11を飽和領域まで駆動するに足る、適宜の
レベルおよび極性の検出信号が出力されて、FET11
が「オン」状態とされる。
【0036】これにより、前出図1の実施の形態でスイ
ッチ回路21が閉成された場合と同様の動作となって、
前述の実施の形態と同様に、2次電池1の電気エネルギ
ーを概ね容量いっぱいまで使い切ることができ、2次電
池容量の利用効率が向上する。
【0037】図4は、上述したこの発明の第2の実施の
形態の具体回路例を示すものである。
【0038】この図4において、誤差検出回路12は、
エミッタが共通に接続された1対のnpnトランジスタ
Q12r,Q12v を含んで構成される。基準電圧源14は、
アノードが共通端子Tgに接続されたツェナーダイオー
ドD14を含んで構成される。
【0039】誤差検出回路の一方のトランジスタQ12r
には、ツェナーダイオードD14のカソードからの基準電
圧Vref が供給されると共に、他方のトランジスタQ12
v には、出力電圧Vout が抵抗器13a,13bにより
分圧されて供給される。
【0040】そして、基準電圧Vref と出力電圧Vout
との誤差電圧は、一方のトランジスタQ12r のコレクタ
から、このコレクタに接続されたFET11のゲートに
供給される。
【0041】また、入力電圧低下検出回路22は、カソ
ード側が入力端子Tiに接続されたツェナーダイオード
D22と、npnトランジスタQ22とを含んで構成され、
ツェナーダイオードD22のアノードと共通端子Tgとの
間に直列接続された抵抗器R22a,R22b の接続中点と、
トランジスタQ22のベースとが接続される。
【0042】そして、トランジスタQ22のコレクタが、
抵抗器R22c を通じて端子Tiに接続される。そして、
トランジスタQ22のコレクタが、FET11のスイッチ
ング制御のためのトランジスタQ15にベースに接続され
る。
【0043】トランジスタQ15のコレクタは、トランジ
スタQ12r のコレクタと共通に、FET11のベースに
接続されると共に、抵抗器R15を通じて端子Tiに接続
される。
【0044】図4の具体回路例では、入力電圧Vinが、
FET11の能動領域内での動作の限界の電圧Vrminま
で低下すると、ツェナーダイオードD22に電流が流れな
くなり、トランジスタQ22のベース電位が低下して、こ
のトランジスタQ22が「オン」から「オフ」に転じ、こ
れに伴って、トランジスタQ15が「オフ」から「オン」
に転ずる。
【0045】そして、トランジスタQ15のコレクタ電
位、即ち、FET11のゲート電位が低くなることによ
り、FET11が、その飽和領域まで駆動されて「オ
ン」状態となる。これにより、FET11がいわゆるシ
ャントされて、入力直流電圧Vinが、ほぼそのまま出力
直流電圧Vout となり、電池1の利用効率が向上する。
【0046】[第3の実施の形態]次に、図5を参照し
ながら、この発明の第3の実施の形態について説明す
る。この発明の第3の実施の形態の基本構成を図5に示
す。この図5において、前出図17に対応する部分には
同一の符号を付ける。
【0047】図5において、この場合のシリーズレギュ
レータ20Cは、前出図17のシリーズレギュレータ1
0の全構成要素に新規の要素を追加して構成される。
【0048】即ち、2次電池1からの電圧Vinが、入力
端子Tiを介して、可変インピーダンス素子としての、
FET11のソースに供給され、このFET11のドレ
インに出力された電圧Vout が、出力端子Toに導出さ
れると共に、抵抗器13a,13bを通じて、誤差検出
回路12に供給されて、基準電圧源14からの電圧Vre
f と比較される。そして、誤差検出回路12の出力が、
駆動回路15を通じて、FET11のゲートに供給され
て閉制御ループが形成される。
【0049】そして、この図5の実施の形態では、入力
端子Tiに接続された入力電圧低下検出回路22の検出
出力が、時定数回路23(あるいはヒステリシス回路)
と駆動回路15とを通じて、FET11のゲートに供給
される。
【0050】この図4の実施の形態では、前出図2に示
すように、時点tpにおいて、入力電圧Vinが、FET
11の能動領域内での動作の限界の、電圧Vrminに達す
ると、この電圧Vrminが入力電圧低下検出回路22によ
って検出され、この検出回路22から、適宜のレベルお
よび極性の検出信号が出力されて、FET11が、その
飽和領域まで駆動され、「オン」状態となる。
【0051】これにより、前出図1の実施の形態で、ス
イッチ21が閉成された場合と同様の動作となって、前
述の各実施の形態と同様に、2次電池1の電気エネルギ
ーを概ね容量いっぱいまで使い切ることができて、2次
電池容量の利用効率が向上する。
【0052】また、図5の実施の形態では、時定数回路
23の介挿により、入力電圧低下検出回路22の検出出
力の微少変動分が吸収されるので、入力電圧Vinが変動
しても発振などの異常動作が防止される。
【0053】なお、上述の時定数回路は、後述の実施の
形態においても、それぞれ駆動回路の入力側に挿入する
ことができる。
【0054】上述のような図5のシリーズレギュレータ
20Cの具体的構成は、例えば、図6に示すようにな
る。すなわち、例えば、図4の具体回路例のトランジス
タQ22のコレクタと、トランジスタQ15のベースとの間
に時定数回路23を設ける。
【0055】[第4の実施の形態]次に、図7を参照し
ながら、この発明の第4の実施の形態について説明す
る。この発明の第4の実施の形態の構成を図7に示す。
この図7において、前出図17に対応する部分には同一
の符号を付ける。
【0056】図6において、この場合のシリーズレギュ
レータ30Aは、鎖線で囲んで示すような前出図17の
シリーズレギュレータ10の全構成要素に、新規の要素
を追加して構成される。
【0057】即ち、2次電池1からの電圧Vinが、入力
端子Tiを介して、可変インピーダンス素子としての、
FET11のソースに供給され、このFET11のドレ
インに出力された電圧Vout が、出力端子Toに導出さ
れると共に、抵抗器13a,13bを通じて、誤差検出
回路12に供給されて、基準電圧源14からの電圧Vre
f と比較される。そして、誤差検出回路12の出力が、
駆動回路15を通じて、FET11のゲートに供給され
て閉制御ループが形成される。
【0058】図7の実施の形態では、端子Tiの入力電
圧Vinと端子Toの出力電圧Voutとが、それぞれ電圧
降下減少検出回路31に供給されて、両者の差である、
FET11の内部電圧降下Vdrの減少が検出される。
【0059】また、電圧降下減少検出回路31の検出出
力が、例えばRSフリップフロップから構成されるスイ
ッチオン電圧発生回路32のセット端子に供給されると
共に、そのリセット端子には、入力端子Tiと共通端子
Tgとの間に接続された入力電圧上昇検出回路33の検
出出力が供給され、スイッチオン電圧発生回路32の出
力が、駆動回路15を通じて、FET11のゲートに供
給される。
【0060】そして、図7の実施の形態では、電圧降下
減少検出回路31において、FET11の内部電圧降下
Vdrが、能動領域内で充分なアナログ制御が可能である
ための最小内部電圧降下Vdminまで減少したことが検出
されると、その検出出力により、スイッチオン電圧発生
回路32がセットされて、このスイッチオン電圧発生回
路32より適宜のレベルの電圧が出力される。
【0061】このスイッチオン電圧発生回路32の出力
電圧により、FET11が、その飽和領域まで駆動され
て「オン」状態となり、前出図1の実施の形態で、スイ
ッチ回路21が閉成された場合と同様の動作となって、
前述の各実施の形態と同様に、2次電池1の電気エネル
ギーを概ね容量いっぱいまで使い切ることができて、2
次電池容量の利用効率が向上する。
【0062】また、図7の実施の形態では、電池の充電
ないしは交換によって、入力直流電圧Vinが回復する
と、この電圧回復が入力電圧上昇検出回路33により検
出され、その検出出力により、スイッチオン電圧発生回
路32がリセットされる。このため、このスイッチオン
電圧発生回路32よりは、前記の適宜のレベルの電圧が
なくなるので、FET11は、その電圧安定化機能を回
復して、能動領域内でのアナログ制御に戻る。
【0063】[第5の実施の形態]次に、図8を参照し
ながら、この発明の第5の実施の形態について説明す
る。この発明のさらに他の実施の形態の構成を図8に示
す。この図8において、前出図7に対応する部分には同
一の符号を付ける。この第5の実施の形態では、図7の
実施の形態では、スイッチオン電圧発生回路32のリセ
ットを入力電圧上昇検出回路33で行っていたのを、出
力電圧上昇検出回路34の検出出力で行うようにする。
他は、図7の実施の形態と同様である。
【0064】したがって、この図8の実施の形態では、
電池の充電ないしは交換によって、2次電池1の電圧V
inが回復すると、この電圧回復に伴う出力電圧Vout の
上昇が出力電圧上昇検出回路34により検出されて、そ
の検出出力により、スイッチオン電圧発生回路32がリ
セットされる。そして、FET11は、その能動領域内
でのアナログ制御に戻る。その他の動作は、図7の実施
の形態とまったく同様である。
【0065】[第6の実施の形態]次に、図9および図
10を参照しながら、この発明の第6の実施の形態につ
いて説明する。
【0066】この発明のさらに他の実施の形態の構成を
図9に示す。この図9において、前出図17に対応する
部分には同一の符号を付ける。
【0067】図9において、シリーズレギュレータ40
Aは、鎖線で囲んで示すような、前出図17のシリーズ
レギュレータ10の全構成要素に、新規の要素を追加し
て構成される。
【0068】即ち、2次電池1からの電圧Vinが、入力
端子Tiを介して、可変インピーダンス素子としての、
pチャンネルFET11のソースに供給され、このFE
T11のドレインに出力された電圧Vout が、出力端子
Toに導出されると共に、抵抗器13a,13bを通じ
て、誤差検出回路12に供給されて、基準電圧源14か
らの電圧Vref と比較される。そして、誤差検出回路1
2の出力が、駆動回路15を通じて、FET11のゲー
トに供給されて閉制御ループが形成される。
【0069】図9の実施の形態では、FET11のソー
スおよびドレインに並列に、電子スイッチ回路として
の、p型FET41のソースおよびドレインが接続され
る。
【0070】また、出力端子Toの電圧Vout と、基準
電圧源14からの電圧Vref とが出力電圧低下検出回路
42に供給され、この検出回路42の検出出力が、例え
ばRSフリップフロップで構成されるスイッチオン電圧
発生回路43のセット端子に供給されると共に、そのリ
セット端子には、入力端子Tiに接続された入力電圧上
昇検出回路44の検出出力が供給され、スイッチオン電
圧発生回路43の出力が、駆動回路45を通じて、FE
T41のゲートに供給される。
【0071】[第6の実施の形態の動作]次に、図10
をも参照しながら、図9の実施の形態の動作について説
明する。前出図2と同様に、図10においても、電池1
の電圧、即ち、端子Tiにおける入力直流電圧Vinは、
細線で示すように、負荷回路2の動作に伴って徐々に低
下すると共に、端子Toにおける出力直流電圧Vout
は、FET11により制御されて、太線で示すように、
所要の電圧Vstに維持される。
【0072】時点tpで、出力電圧Vout が負荷回路2
の所要電圧Vstよりも僅かに低くなると、この電圧低下
が出力電圧低下検出回路42により検出されて、その検
出出力により、スイッチオン電圧発生回路43がセット
され、これより適宜のレベルの電圧が出力される。
【0073】このスイッチオン電圧発生回路43の出力
電圧が駆動回路45を通じてFET41に供給されるこ
とにより、FET41が、その飽和領域まで駆動されて
「オン」状態となり、前出図1の実施の形態で、スイッ
チ21が閉成された場合と同様に、FET11のソース
とドレインがシャントされて、レギュレータとしての機
能が停止され、図9に太線で示すように、出力電圧Vou
t は、このときの入力電圧Vrminまで上昇する。
【0074】以後、出力電圧Vout は入力電圧Vinと等
しいままに低下し、時点tqにおいて、所要の電圧Vst
に達する。
【0075】こうして、第6の実施の形態でも、前述の
各実施の形態と同様に、2次電池1の電気エネルギーを
概ね容量いっぱいまで使い切ることができて、2次電池
容量の利用効率が向上する。
【0076】また、図9の第6の実施の形態では、電池
の充電ないしは交換によって、2次電池1の電圧Vinが
回復すると、この電圧回復が入力電圧上昇検出回路44
により検出され、その検出出力により、スイッチオン電
圧発生回路43がリセットされて、FET41は「オ
フ」状態に戻る。そして、FET11は、その電圧安定
化制御機能を回復して、能動領域内でのアナログ制御に
戻る。
【0077】[第7の実施の形態]次に、図11を参照
しながら、この発明の第7の実施の形態について説明す
る。この発明の第7の実施の形態の構成を図11に示
す。この図11において、前出図17に対応する部分に
は同一の符号を付ける。
【0078】図11において、シリーズレギュレータ4
0Bは、鎖線で囲んで示すような、前出図17のシリー
ズレギュレータ10の全構成要素に、新規の要素を追加
して構成される。
【0079】即ち、2次電池1からの電圧Vinが、入力
端子Tiを介して、可変インピーダンス素子としての、
pチャンネルFET11のソースに供給され、このFE
T11のドレーンに出力された電圧Vout が、出力端子
Toに導出されると共に、抵抗器13a,13bを通じ
て、誤差検出回路12に供給されて、基準電圧源14か
らの電圧Vref と比較される。そして、誤差検出回路1
2の出力が、駆動回路15を通じて、FET11のゲー
トに供給されて閉制御ループが形成される。
【0080】図11の実施の形態では、出力端子Toの
電圧Vout と、基準電圧源14からの電圧Vref とが出
力電圧低下検出回路42に供給され、この検出回路42
の検出出力が、例えばRSフリップフロップで構成され
るスイッチオン電圧発生回路43のセット端子に供給さ
れると共に、そのリセット端子には、入力端子Tiに接
続された入力電圧上昇検出回路44の検出出力が供給さ
れ、スイッチオン電圧発生回路43の出力が、駆動回路
15を通じて、FET11のゲートに供給される。
【0081】そして、図11の実施の形態では、端子T
oの出力電圧Vout が負荷回路2の所要電圧Vstよりも
僅かに低くなったことが、出力電圧低下検出回路42に
より検出されると、その検出出力により、スイッチオン
電圧発生回路43がセットされ、適宜のレベルの電圧が
出力される。
【0082】この出力電圧により、FET11が、その
飽和領域まで駆動されて「オン」状態となり、前出図1
の実施の形態で、スイッチ回路21が閉成された場合と
同様の動作となって、前述の各実施の形態と同様に、2
次電池1の電気エネルギーを概ね容量いっぱいまで使い
切ることができて、2次電池容量の利用効率が向上す
る。
【0083】また、図11の実施の形態では、電池の充
電ないしは交換によって、2次電池1の電圧Vinが回復
すると、この電圧回復が入力電圧上昇検出回路44によ
り検出されて、その検出出力により、スイッチオン電圧
発生回路43がリセットされ、FET11は、その電圧
安定化制御機能を回復して、能動領域内でのアナログ制
御に戻る。
【0084】[第8の実施の形態]次に、図12を参照
しながら、この発明の第8の実施の形態について説明す
る。この発明の第8の実施の形態の構成を図12に示
す。この図12において、前出図17に対応する部分に
は同一の符号を付ける。
【0085】図12において、シリーズレギュレータ4
0Cは、鎖線で囲んで示すような、前出図17のシリー
ズレギュレータ10の全構成要素に、新規の要素を追加
して構成される。
【0086】即ち、2次電池1からの電圧Vinが、入力
端子Tiを介して、可変インピーダンス素子としての、
pチャンネルFET11のソースに供給され、このFE
T11のドレーンに出力された電圧Vout が、出力端子
Toに導出されると共に、抵抗器13a,13bを通じ
て、誤差検出回路12に供給されて、基準電圧源14か
らの電圧Vref と比較される。そして、誤差検出回路1
2の出力が、駆動回路15を通じて、FET11のゲー
トに供給されて閉制御ループが形成される。
【0087】図12の実施の形態では、出力電圧低下検
出回路は、カソードが出力端子Toに接続されたツェナ
ーダイオードD42を含んで構成されると共に、入力電圧
上昇検出回路は、カソードが入力端子Tiに接続された
ツェナーダイオードD44を含んで構成される。
【0088】一方のツェナーダイオードD42のアノード
と共通端子Tgとの間に直列接続された抵抗器R42a,R
42b の接続中点と、スイッチオン電圧発生回路43のセ
ット端子とが接続されると共に、他方のツェナーダイオ
ードD44のアノードと共通端子Tgとの間に直列接続さ
れた抵抗器R44a,R44b の接続中点と、スイッチオン電
圧発生回路43のリセット端子とが接続される。
【0089】そして、スイッチオン電圧発生回路43の
出力が、共通エミッタ接続のnpnトランジスタQ46の
ベース・コレクタを通じて、FET11のゲートに供給
される。
【0090】図12の第8の実施の形態では、端子To
の出力電圧Vout が負荷回路2の所要電圧Vstよりも僅
かに低くなると、検出用のツェナーダイオードD42に電
流が流れなくなり、抵抗器R42a,R42b の接続中点の電
位が低下する。
【0091】この電位低下をセット信号として、スイッ
チオン電圧発生回路43から、適宜のレベルの電圧が出
力され、この出力電圧により、トランジスタQ46が「オ
フ」から「オン」に転ずる。
【0092】そして、トランジスタQ46のコレクタ電
位、即ち、FET11のゲート電位が急減することによ
り、FET11が、その飽和領域まで駆動されて「オ
ン」状態となる。
【0093】これにより、前出図9の実施の形態で、F
ET41が「オン」状態となった場合と同様に、レギュ
レータとしての機能が停止される。
【0094】前述の各実施の形態と同様に、図12の実
施の形態でも、2次電池1の電気エネルギーを概ね容量
いっぱいまで使い切ることができて、2次電池容量の利
用効率が向上する。
【0095】また、図12の実施の形態では、電池の充
電ないしは交換によって、入力直流電圧Vinが回復する
と、検出用のツェナーダイオードD44に電流が流れて、
抵抗器R42a,R42b の接続中点の電位が上昇する。この
電位上昇により、スイッチオン電圧発生回路43がリセ
ットされて、その出力電圧がなくなり、トランジスタQ
46が「オン」から「オフ」に転ずる。
【0096】そして、トランジスタQ46のコレクタ電
位、即ち、FET11のゲート電位が急増して、FET
11は、その機能を回復して、能動領域内でのアナログ
制御に戻る。
【0097】[第9の実施の形態]次に、図13および
図14を参照しながら、この発明の第9の実施の形態に
ついて説明する。
【0098】この発明の第9の実施の形態の構成を図1
3に示す。この図13において、前出図17に対応する
部分には同一の符号を付ける。
【0099】図13において、シリーズレギュレータ5
0は、鎖線で囲んで示すような、前出図17のシリーズ
レギュレータ10の全構成要素に、新規の要素を追加し
て構成される。
【0100】即ち、2次電池1からの電圧Vinが、入力
端子Tiを介して、可変インピーダンス素子としての、
nチャンネルFET11nのソースに供給され、出力端
子Toの電圧Vout が、抵抗器13a,13bを通じ
て、誤差検出回路12に供給されて、基準電圧源14か
らの電圧Vref と比較される。
【0101】図13の実施の形態では、誤差検出回路1
2の出力が、3回路切換えスイッチ51の固定接点bお
よび可動接点と、駆動回路15とを通じて、FET11
nのゲートに供給される。
【0102】また、誤差検出回路12の出力がパルス幅
変調回路52に供給され、この変調回路52の出力がス
イッチ51の固定接点aに供給されると共に、固定接点
cにはスイッチオン電圧発生回路53の出力が供給され
る。
【0103】そして、入力端子Tiに接続された入力電
圧検出回路54の出力が、切換え制御信号として、スイ
ッチ51に供給される。
【0104】さらに、FET11nのドレーンと出力端
子Toとの間には、平滑回路55が介挿される。この平
滑回路55は、ダンパダイオードD55とチョークコイル
L55とコンデンサC55とが「π」型に接続されて構成さ
れる。
【0105】なお、パルス幅変調回路52と、スイッチ
オン電圧発生回路53とは、スイッチ51の対応する固
定接点(a,c)に可動接点が接続されている期間にの
み動作するものとする。
【0106】[図13の実施の形態の動作]次に、図1
4をも参照しながら、図13の実施の形態の動作につい
て説明する。
【0107】動作開始時点で、2次電池1は100%充
電されており、また、スイッチ51の可動接点は固定接
点aに接続されているものとする。
【0108】この状態で、図13の実施の形態では、F
ET11nが、パルス幅変調回路52からのPWM波に
より駆動されて、「オン」「オフ」を繰り返すことによ
り、レギュレータ50は、公知のスイッチング・レギュ
レータとして動作する。また、ダンパダイオードD55に
より、エネルギー回生が行われて、2次電池1の電気エ
ネルギーが有効に利用される。
【0109】このスイッチング・レギュレータとしての
動作は、図14に細線で示した入力電圧Vin、即ち、電
池1の電圧が、所定の電圧Va(>Vrmin)に低下する
時点taまで継続する。
【0110】時点taにおいて、入力電圧Vinが、所定
電圧Va(>Vrmin)まで低下したことが、入力電圧検
出回路54により検出されると、この検出出力により、
スイッチ51の可動接点が固定接点aから固定接点bに
切り換えられ、誤差検出回路12の出力が駆動回路15
に供給されて、図13のレギュレータ50は、前出図1
7の従来のシリーズレギュレータ10と全く同様に動作
する。
【0111】この従来型レギュレータとしての動作は、
入力電圧Vinが、FET11nの能動領域内での動作の
限界電圧Vrminに低下する時点tpまで継続する。
【0112】そして、時点tpにおいて、入力電圧Vin
が、能動領域内での動作の限界電圧Vrminまで低下した
ことが、入力電圧検出回路54により検出されると、こ
の検出出力により、図13に示すように、スイッチ51
の可動接点が固定接点bから固定接点cに切り換えられ
て、前述の各実施の形態と同様に、スイッチオン電圧発
生回路53から、適宜のレベルの電圧が出力され、この
出力電圧により、FET11nが、その飽和領域まで駆
動されて「オン」状態となる。
【0113】これにより、前出図1の実施の形態で、ス
イッチ21が閉成された場合と同様に、レギュレータと
しての機能が停止される。
【0114】この機能停止の状態は、端子Toの出力電
圧Vout が、負荷回路2の所要電圧Vstに低下する、時
点tqまで継続されて、図13の実施の形態でも、前述
の各実施の形態と同様に、2次電池1の電気エネルギー
を概ね容量いっぱいまで使い切ることができて、2次電
池容量の利用効率が向上する。
【0115】また、図13の実施の形態では、充電ない
しは交換によって、2次電池1の電圧Vinが回復する
と、この電圧回復が入力電圧検出回路54により検出さ
れて、その検出出力により、スイッチ51の可動接点が
固定接点aに切り換えられて、初期状態に戻される。
【0116】[第10の実施の形態]次に、図15およ
び図16を参照しながら、この発明の第10の実施の形
態について説明する。
【0117】この実施の形態の構成を図15に示す。こ
の図15において、前出図17に対応する部分には同一
の符号を付ける。
【0118】図15において、シリーズレギュレータ6
0は、鎖線で囲んで示すような、前出図17のシリーズ
レギュレータ10の全構成要素に、新規の要素を追加し
て構成される。
【0119】即ち、2次電池1からの電圧Vinが、入力
端子Tiを介して、可変インピーダンス素子としての、
pチャンネルFET11のソースに供給され、このFE
T11のドレーンに出力された電圧Vout が、出力端子
Toに導出されると共に、抵抗器13a,13bを通じ
て、誤差検出回路12に供給されて、基準電圧源14か
らの電圧Vref と比較される。そして、誤差検出回路1
2の出力が、駆動回路15を通じて、FET11のゲー
トに供給されて閉制御ループが形成される。
【0120】図15の実施の形態では、FET11のソ
ースおよびドレーンに並列に、可変抵抗器としての、F
ET61のソースおよびドレーンが接続されると共に、
ダイオード62のカソードおよびアノードが接続され
る。
【0121】そして、入力端子Tiと共通端子Tgとの
間に接続された入力電圧検出回路63の出力が駆動信号
発生回路64に供給されると共に、駆動信号発生回路6
4の出力が、駆動回路65を通じて、FET61のゲー
トに供給される。
【0122】[図15の実施の形態の動作]次に、図1
6をも参照しながら、図15の実施の形態の動作につい
て説明する。
【0123】動作開始時点で、2次電池1は100%充
電されており、また、入力検出回路63により、駆動信
号発生回路64が非動作状態とされて、FET61は
「オフ」状態にあるものとする。
【0124】この状態から、入力電圧Vinは、図16B
に細線で示すように、負荷回路2の動作に伴って徐々に
低下すると共に、出力電圧Vout は、FET11により
制御されて、図16Bに太線で示すように、所要の電圧
Vstに維持される。
【0125】時点tpにおいて、入力電圧Vinが、FE
T11の能動領域内での動作の限界の電圧Vrminまで低
下すると、この電圧Vrminが入力電圧検出回路63によ
って検出され、その検出出力により、駆動信号発生回路
64が動作状態とされて、例えば、図16Aに示すよう
な3角波形の駆動信号が出力される。
【0126】この駆動信号が、駆動回路65を通じて、
適宜の振幅と極性で供給されることにより、FET61
が、その能動領域内で、可変抵抗器として動作するよう
に制御される。その等価的な抵抗値は、例えば、本来の
制御用FET11の等価的な抵抗値の半分程度とされ
る。
【0127】このFET61と、本来の制御用FET1
1とが並列に接続されて、等価的な合成抵抗値が低減さ
れることにより、図16Bに太線で示すように、時点t
p以降の出力電圧Vout は、入力電圧Vinと等しくなる
程には上昇せず、前述のような各実施の形態よりも、負
荷回路2の所要電圧Vstに近くなる。
【0128】そして、図15の実施の形態では、前述の
各実施の形態と同様に、2次電池1の電気エネルギーを
概ね容量いっぱいまで使い切ることができて、2次電池
容量の利用効率が向上する。
【0129】また、充電ないし交換によって、2次電池
1の電圧Vinが回復すると、この電圧回復が入力電圧検
出回路63により検出されて、前述の動作開始時点と同
様に、駆動信号発生回路64が非動作状態に戻されて、
FET61は、初期の「オフ」状態に戻る。
【0130】なお、駆動信号発生回路64から、例え
ば、図16Cに示すような階段波形の駆動信号が出力さ
れるようにして、時点tp以降の出力電圧Vout を、図
16Dに太線で示すように、入力電圧Vinと等しくなる
程には上昇させず、階段状に、負荷回路2の所要電圧V
stに近づけることもできる。
【0131】また、図15の実施の形態の並列抵抗制御
は、前述の各実施の形態にも、同様に適用することがで
きる。
【0132】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、直列型の安定化電源装置において、入力電源として
の電池の容量の利用効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による安定化電源装置の第1の実施の
形態の基本的構成を示すブロック図である。
【図2】図1の実施の形態の動作を説明するための略線
図である。
【図3】この発明の第2の実施の形態の構成を示すブロ
ック図である。
【図4】この発明の第2の実施の形態の具体的構成を示
す回路図である。
【図5】この発明の第3の他の実施の形態の構成を示す
ブロック図である。
【図6】この発明の第3の実施の形態の具体的構成を示
す回路図である。
【図7】この発明の第4の実施の形態の構成を示すブロ
ック図である。
【図8】この発明の第5の実施の形態の構成を示すブロ
ック図である。
【図9】この発明の第6の実施の形態の構成を示すブロ
ック図である。
【図10】図9の実施の形態の動作を説明するための略
線図である。
【図11】この発明の第7の実施の形態の構成を示すブ
ロック図である。
【図12】この発明の第8の実施の形態の構成を示すブ
ロック図である。
【図13】この発明の第9の実施の形態の構成を示すブ
ロック図である。
【図14】図13の実施の形態の動作を説明するための
略線図である。
【図15】この発明の第10の実施の形態の構成を示す
ブロック図である。
【図16】図15の実施の形態の動作を説明するための
略線図である。
【図17】従来の安定化電源装置の構成例を示すブロッ
ク図である。
【図18】従来例の動作を説明するための略線図であ
る。
【符号の説明】
1 2次電池 2 負荷回路 11,11n FET(直列制御用) 12 誤差検出回路 14 基準電圧源 21 電子スイッチ 22 入力電圧低下検出回路 31 電圧降下減少検出回路 32,43,54 スイッチオン電圧発生回路 33,45 入力電圧上昇検出回路 34 出力電圧上昇検出回路 41,61 FET(並列接続用) 42 出力電圧低下検出回路 51,63 入力電圧検出回路 53 パルス幅変調回路 64 駆動信号発生回路 Ti 入力端子 To 出力端子

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力直流電圧が供給される入力端子と、 出力直流電圧が得られる出力端子と、 前記入力端子と前記出力端子との間に接続される可変イ
    ンピーダンス素子と、 上記出力端子に得られる出力直流電圧が、予め定められ
    た所要電圧となるように前記可変インピーダンス素子を
    制御する安定化電源装置において、 上記入力端子に供給される入力直流電圧が、上記出力直
    流電圧が上記所要電圧以下になる所定の電圧以下になっ
    たことを直接的に、あるいは間接的に検出する電圧低下
    検出手段と、 この電圧低下検出手段の検出出力に応動して上記可変イ
    ンピーダンス素子による出力直流電圧安定化機能を制限
    する機能制限手段とを設けたことを特徴とする安定化電
    源装置。
  2. 【請求項2】上記電圧低下検出手段は、上記入力端子に
    供給される電圧を監視するものであることを特徴とする
    請求項1に記載の安定化電源装置。
  3. 【請求項3】上記電圧低下検出手段は、上記出力端子に
    導出される電圧を監視するものであることを特徴とする
    請求項1に記載の安定化電源装置。
  4. 【請求項4】上記電圧低下検出手段が上記可変インピー
    ダンス素子の両端電圧を監視するものであることを特徴
    とする請求項1に記載の安定化電源装置。
  5. 【請求項5】上記可変インピーダンス素子がスイッチン
    グ素子としても動作可能の半導体素子で構成され、 上記電圧低下検出手段により上記入力直流電圧が、上記
    所定の電圧以下になったことを直接的にあるいは間接的
    に検出されたときに、上記可変インピーダンス素子が上
    記スイッチング素子として動作するように制御されて、
    上記可変インピーダンス素子が上記機能制限手段をも兼
    ねるようにしたことを特徴とする請求項1に記載の安定
    化電源装置。
  6. 【請求項6】上記電圧低下検出手段の検出出力に対して
    時定数回路が設けられることを特徴とする請求項1に記
    載の安定化電源装置。
  7. 【請求項7】上記機能制限手段が、上記可変インピーダ
    ンス素子に並列接続され、飽和領域で動作するトランジ
    スタであることを特徴とする請求項1に記載の安定化電
    源装置。
  8. 【請求項8】上記機能制限手段が、上記可変インピーダ
    ンス素子に並列接続され、飽和領域のみでなく能動領域
    で動作するトランジスタであり、このトランジスタを上
    記出力直流電圧が上記所要電圧以上になるように制御す
    ることを特徴とする請求項1に記載の安定化電源装置。
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