JP6779317B2 - 電気機器 - Google Patents

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Description

本発明は、複数種類の充電池を使用する電気機器に関する。
充電可能な充電池を使用する電気機器の中には、複数種類の充電池を使用するものがある。このような電気機器では、複数種類の充電池が並列接続され、その双方から電気機器の動作に必要な電力が供給される。
複数種類の充電池を並列接続した場合、充電池が平衡状態にないと、一つの充電池から別の充電池へと循環電流が流れることがある。このような循環電流が生じると、各充電池の許容する最大充電電流や最大放電電流を超える大きさの電流が流れる可能性がある。また、これらの充電池から供給される電力により電気機器を動作させる際には、各充電池の特性の違いにより、各充電池から流れる電流にばらつきが生じることがある。このことも、各充電池から流れる電流が最大充電電流や最大放電電流を超えてしまう要因になり得る。
本発明は上記実情を考慮してなされたものであって、その目的の一つは、複数種類の充電池を併用する場合に、各充電池から最大放電電流を超える電流が流れないようにすることのできる電気機器を提供することにある。
本発明に係る電気機器は、第1充電池と、当該第1充電池に並列接続され、許容される最大放電電流が当該第1充電池よりも大きい第2充電池と、を内蔵する電気機器であって、前記第1充電池、及び前記第2充電池から供給される電力を負荷に入力する電力供給路と、前記第1充電池に直列に接続され、前記第1充電池から前記第2充電池及び/又は前記電力供給路に流れる放電電流が当該第1充電池の最大放電電流を超えないよう制御する放電電流制限回路と、を備えることを特徴とする。
本発明の第1の実施形態に係る電気機器の回路構成を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る電気機器において第1充電池及び第2充電池に流れる電流を説明する図である。 本発明の第2の実施形態に係る電気機器の回路構成を示す図である。 本発明の第3の実施形態に係る電気機器の回路構成を示す図である。 本発明の第4の実施形態に係る電気機器の回路構成を示す図である。 本発明の第4の実施形態に係る電気機器が実現する電力供給元の切替制御を説明する図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づき詳細に説明する。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態に係る電気機器1aの概略の回路構成を示す図である。同図に示されるように、電気機器1aは、第1充電池11、及び第2充電池12を内蔵可能であって、充電回路13と、電源端子14と、負荷15と、を含んで構成されている。本実施形態に係る電気機器1aは、例えば電動工具や電気自動車、蓄電池、航空機、携帯電話などのモバイル機器、ヘッドマウントディスプレイ等、充電池から供給される電力で動作する各種の機器であってよい。
第1充電池11及び第2充電池12は、リチウムイオン電池や全固体電池等、繰り返し充放電が可能な二次電池であって、電気機器1aはこれらの充電池から供給される電力によって動作する。図1に示されるように、二つの充電池は並列に接続されている。
本実施形態において第1充電池11と第2充電池12とは、互いに特性が異なるものとする。特に両者は、最大充電電流、及び最大放電電流が相違している。最大充電電流(最大充電レート)は、充電時に充電池に流すことが許容される最大の電流の大きさである。同様に、最大放電電流(最大放電レート)は、放電時に充電池から流れることが許容される最大の電流の大きさである。最大充電電流や最大放電電流を上回る電流が流れ続けると、充電池の劣化を招くおそれがある。本明細書では、第1充電池11の最大充電電流をIc1、最大放電電流をId1とし、第2充電池12の最大充電電流をIc2、最大放電電流をId2と表記する。また、ここでは第2充電池12の方が第1充電池11よりも最大充電電流及び最大放電電流が大きいものとする。すなわち、Ic1<Ic2、及び、Id1<Id2が成り立つ。
充電回路13は、第1充電池11及び第2充電池12を充電するための回路であって、充電IC等の集積回路であってよい。充電回路13は、第1放電電流制限回路13a、第1充電電流制限回路13b、第2放電電流制限回路13c、及び第2充電電流制限回路13dを含んでいる。図1に示されるように、第1放電電流制限回路13a、及び第1充電電流制限回路13bは第1充電池11に直列に接続されている。また、第2放電電流制限回路13c、及び第2充電電流制限回路13dは第2充電池12に直列に接続されている。
充電回路13の入力側には電源端子14が接続されている。充電回路13の出力側はコイルL1の一端に接続されており、コイルL1の他端には負荷15が接続される。コイルL1の他端には、充電回路13内の第1放電電流制限回路13aの一端、及び第2放電電流制限回路13cの一端も接続される。
さらに充電回路13は、トランジスタスイッチTr1〜Tr4などの回路素子を含んで構成されている。これらの回路素子は、過電圧、過電流等の防止や、電圧の制御に用いられる。特に充電回路13は、トランジスタスイッチTr3及びTr4を制御することによって、電源端子14を介して外部の電力供給源から供給される電力を所与の出力電圧に変換し、第1充電池11及び第2充電池12に供給して、これらの充電池の充電を行う。以下では、充電回路13が出力する電圧を出力電圧Vsと表記する。
また、充電回路13に含まれる第1放電電流制限回路13a、第1充電電流制限回路13b、第2放電電流制限回路13c、及び第2充電電流制限回路13dは、それぞれFETを含んで構成され、電気機器1aの状態に応じて、自分自身に直列接続された充電池に流れる充電電流、又は放電電流が所定の大きさを超えないように制限する。より具体的に、第1放電電流制限回路13aは、第1充電池11から負荷15に流れる放電電流が最大放電電流Id1を超えないように制御する。第1充電電流制限回路13bは、外部電源から第1充電池11に流れる充電電流が最大充電電流Ic1を超えないように制御する。第2放電電流制限回路13cは、第2充電池12から負荷15に流れる放電電流が最大放電電流Id2を超えないように制御する。第2充電電流制限回路13dは、外部電源から第2充電池12に流れる充電電流が最大充電電流Ic2を超えないように制御する。これらの電流制限回路は、例えばLDO(Low Drop Out)等によって構成されてもよい。これらの電流制限回路によって充電回路13が実行する電流制御の内容については、後に詳しく説明する。
電源端子14は、外部の電力供給源(以下、外部電源という)と接続される端子である。この電源端子14を介して、第1充電池11及び第2充電池12を充電するための電力が外部電源から供給される。電源端子14には、例えば商用の交流電源から供給される電力を直流に変換して出力するACアダプタが接続されてもよいし、電力供給に対応するUSBホスト機器等の電気機器が接続されてもよい。
負荷15は、電気機器1aの本来的な機能を実現するための回路素子等であって、外部電源、第1充電池11及び第2充電池12から供給される電力を消費して動作する。負荷15は、モーターや集積回路等、電気機器1aの種類に応じた各種の部品を含んでよい。また、電気機器1aが蓄電池の場合などにおいては、各充電池から供給される電力を消費して動作する負荷は電気機器1aの外部にあってもよい。負荷15は、充電回路13と電力供給路15aを介して接続されている。第1充電池11から供給される電力、及び第2充電池12から供給される電力は、いずれもこの電力供給路15aを経由して負荷15に入力される。
以下、充電回路13が実現する電流制御の内容について、説明する。充電回路13は、その動作中、第1充電池11に流れる電流I1、及び第2充電池12に流れる電流I2を監視する。そして、各充電池に流れる充電電流が最大充電電流を超える場合には、充電電流制限回路を動作させて、充電電流が最大充電電流以下になるように制御する。また、各充電池から流れる放電電流が最大放電電流を超える場合には、放電電流制限回路を動作させて、放電電流が最大放電電流以下になるように制御する。これにより、充電電流、及び放電電流がそれぞれ最大充電電流、又は最大放電電流を超えないようにすることができる。なお、外部電源から各充電池への電力供給が行われておらず、各充電池から負荷15への電力供給も行われていない場合であっても、第1充電池11と第2充電池12の間で循環電流が流れる場合があるため、充電回路13はこのような電流制御を行う必要がある。
充電回路13による具体的な電流制御の内容について、図2を用いて説明する。図2は並列接続された第1充電池11及び第2充電池12に流れる電流を概念的に説明する図である。以下では、充電回路13が計測する第1充電池11の電池電圧をVb1、第2充電池12の電池電圧をVb2と表記する。また、内部抵抗による電圧変動を除外した第1充電池11内部の電圧をVi1、第2充電池12内部の電圧Vi2と表記する。また、ここでは第1充電池11の内部抵抗をRb1=0.2Ωとし、第2充電池12の内部抵抗をRb2=0.1Ωとする。さらに、第1充電池11の最大充電電流Ic1及び最大放電電流Id1をともに0.1Aとし、第2充電池12の最大充電電流Ic2及び最大放電電流Id2をともに1Aとする。また、説明の便宜のため、ここでは各電流制限回路の抵抗値は無視できるものとする。
まず第1の状態として、第1充電池11及び第2充電池12の全体としては充電も放電も行っておらず、両者野間で循環電流が生じるだけの場合であって、かつ、第1充電池11よりも第2充電池12の電池電圧の方が高い状態における制御について説明する。この状態では、第2充電池12から第1充電池11に循環電流が流れ、第2充電池12が放電、第1充電池11が充電される。一例として、Vi1=3.6V、Vi2=4.2Vであるものとする。このとき、仮に各電流制限回路が存在せず第1充電池11と第2充電池12とが直接接続されたとすると、循環電流の大きさは
(4.2V−3.6V)/(0.2Ω+0.1Ω)=2A
と計算できる。つまり、第1充電池11の最大充電電流0.1A、及び第2充電池12の最大放電電流1Aを超える2Aの電流が第2充電池12から第1充電池11に流れてしまうことになる。
そこで充電回路13は、第1の状態においては、第1充電電流制限回路13bを動作させて、第1充電池11に流れる充電電流が0.1Aになるよう制御する。このとき、第2充電池12から流れる放電電流も0.1Aになり、第2充電池12の最大放電電流Id2以下になるので、第2放電電流制限回路13cによる電流制限は必要ない。そのため充電回路13は、第1放電電流制限回路13a、第2放電電流制限回路13c、及び第2充電電流制限回路13dについては、単に内部のFETをオンにして電流を流すだけで、電流制限は実行させない。
次に、第2の状態として、第1の状態と同じく充電も放電も行われておらず、第1充電池11の方が第2充電池12よりも電池電圧が高い状態における制御について説明する。この状態では、第1充電池11から第2充電池12に向けて循環電流が流れる。具体例として、第1の例と逆にVi1=4.2V、Vi2=3.6Vとすると、電流制限回路が存在しない場合、電流の大きさ自体は前述した第1の状態の例と同じく2Aとなる。
この第2の状態では、充電回路13は、第1放電電流制限回路13aを動作させて、第1充電池11から流れる電流I1の大きさが0.1Aになるよう制御する。これにより、第2充電池12に流れる充電電流も0.1Aに制限されることになるので、第2充電電流制限回路13dによる電流制限は必要ない。そのため充電回路13は、第1充電電流制限回路13b、第2放電電流制限回路13c、及び第2充電電流制限回路13dについては、電流制限を実行させる必要はなく、充電回路13は単にこれらの電流制限回路の内部のFETをオンにして、そのまま電流が流れる状態にする。
次に、第3の状態として、負荷15が電力を消費して動作する状態における制御について説明する。ここでは具体例として、負荷15の抵抗値を1.8Ωとする。ここで、Vi1=Vi2=4.2Vとすると、電流制限回路が存在しない場合、負荷15に入力される電圧は4.05Vになり、電流I1の大きさが0.75A、電流I2の大きさが1.5A、負荷15に流れる電流の大きさは両者の合計で2.25Aと計算される。この場合、I1、及びI2がともに各充電池の最大放電電流を超えてしまうことになる。
そこで充電回路13は、第1放電電流制限回路13aを動作させて電流I1の大きさが0.1Aになるよう制御する。また、併せて第2放電電流制限回路13cを動作させて電流I2が1Aになるよう制御する。これにより、各充電池から最大放電電流を超える電流が流れないようにすることができる。このとき負荷15には、最大で1.1Aの電流が流れることになる。
以上説明したように、電気機器1aに外部電源が接続されていない場合、充電回路13は負荷15の動作状況及び各充電池の電池電圧に応じて第1〜第3の状態のいずれかに遷移し、それぞれの状態に応じて電流制限回路を動作させる。これにより、常に各充電池に最大充電電流及び最大放電電流を超える電流が流れないようにすることができる。
続いて、電源端子14に外部電源が接続され、外部電源から供給される電力によって第1充電池11及び第2充電池12が充電される状態における制御について、説明する。まず、第4の状態として、外部電源が接続され、かつ第2充電池12の電池電圧Vb2が第1充電池11の電池電圧Vb1以上の場合について、説明する。この状態において充電回路13は、第1充電電流制限回路13bを動作させて、第1充電池11に流れる充電電流が最大充電電流Ic1を超えないように制御する。
さらにこの状態において、充電回路13は、第2充電電流制限回路13dを動作させて、第2充電池12に流れる充電電流が最大充電電流Ic2を超えないように制御してもよい。しかしながら、そもそも充電回路13は、充電時にはトランジスタスイッチTr1〜Tr4を用いて全体の充電制御を行っているので、必ずしも第2充電電流制限回路13dを動作させる必要はない。この場合、充電回路13は、第2充電池12に流れる電流I2が所定値(最大充電電流Ic2に一致する値、又はそれ以下の値)になるように、トランジスタスイッチTr1〜Tr4を制御して出力電圧Vsを調整する。これにより、第2充電電流制限回路13dを動作させなくとも、最大充電電流Ic2を超えない値に充電電流を維持しながら、第2充電池12を充電することができる。
この状態において充電回路13は、一般的な充電シーケンスと同様の手順で第2充電池12を充電することができる。例えば充電回路13は、第1充電電流制限回路13bによる電流制限のもとで第1充電池11を充電しながら、同時に第2充電池12を定電流充電し、電池電圧Vb2が目標値に達した後は定電圧充電に移行する。この状態では、第2充電池12に流れる電流I2は徐々に減少していくため、充電電流が定電流充電時の電流値を超えるおそれはない。そして、電流I2が所定値以下になると、充電回路13は第2充電電流制限回路13d内のFETをオフに切り替えることで、第2充電池12の充電を停止する。その後は、同様の手順で第1充電池11の充電を行う。すなわち、第1充電電流制限回路13bによる電流制限を行いながら、第1充電池11の定電流充電を続け、電池電圧Vb1が目標値に達した後は定電圧充電に移行する。その後、電流I1が所定値以下になると、充電回路13は第1充電電流制限回路13b内のFETをオフに切り替えて、第1充電池11の充電を停止する。なお、このようにして両者の充電を行っている途中で電池電圧Vb1が電池電圧Vb2を上回る状態になった場合、次に説明する第5の状態に移行する。
次に第5の状態として、外部電源が接続され、かつ第1充電池11の電池電圧Vb1が第2充電池12の電池電圧Vb2よりも高い場合について、説明する。この場合には、充電回路13は、第1放電電流制限回路13a及び第1充電電流制限回路13b内のFETをオフに切り替えて、第1充電池11に対する充電を停止する。そして、第4の状態と同様に、最大充電電流Ic2を超える充電電流が流れないようにしながら第2充電池12を充電する。なお、第2充電池12の充電が進行してその電池電圧Vb2が第1充電池11の電池電圧Vb1以上になった場合には、前述した第4の状態に移行する。
なお、これまで説明した各状態間の遷移を行うためには、充電回路13は第1充電池11及び第2充電池12それぞれの電池電圧を計測する必要がある。このとき、全ての電流制限回路に電流制限を実行させずにそのまま第1充電池11と第2充電池12とを並列接続した状態では、循環電流が生じるため、各充電池の電池電圧を独立して計測することができない。そのため充電回路13は、例えば工場出荷時や充電池の交換が行われたときなど、初期状態においては、全ての電流制限回路に含まれるFETをオフにして、第1充電池11及び第2充電池12の電池電圧を独立に計測する。そして、計測された電池電圧を比較することによって、どの状態に遷移するかを決定する。その後は、第1〜第5の状態のいずれにおいても、いずれかの電流制限回路による電流制限が実行されるか、またはいずれかの電流制限回路に含まれるFETがオフになるので、充電回路13は各充電池の電池電圧を独立に計測することができる。各状態において充電回路13は、定期的に第1充電池11の電池電圧Vb1、及び第2充電池12の電池電圧Vb2を計測し、計測結果に応じて他の状態に遷移する。
以上説明したように、本実施形態に係る電気機器1aによれば、各充電池に個別に接続される電流制限回路を設けることによって、各充電池に流れる充電電流及び放電電流がそれぞれの充電池の最大充電電流、及び最大放電電流を超えないようにすることができる。
なお、以上の説明では各電流制限回路は充電回路13に内蔵されているものとしたが、これらの電流制限回路は充電回路13の外部に配置されてもよい。その場合、充電回路13、またはその他の制御回路が、各充電池の電池電圧、及び各充電池に流れる電流を監視し、その結果に基づいて各電流制限回路の動作を制御する。
[第2の実施形態]
図3は、本発明の第2の実施形態に係る電気機器1bの概略の回路構成を示す図である。本実施形態では、第1の実施形態と比較して、第2放電電流制限回路13c、及び第2充電電流制限回路13dが存在せず、その代わりにFET13eが第2充電池12に直列に接続されている点が異なっているが、その他の構成要素は第1の実施形態と類似している。以下では、第1の実施形態と同様に機能する構成要素については、同一の符号を付与して、その詳細な説明を省略する。また、本実施形態でも、第1の実施形態と同様に、第1充電池11よりも第2充電池12の方が最大放電電流及び最大充電電流が大きいものとしている。
前述したように、第1の実施形態に係る電気機器1aにおいて、第2充電池12に流れる充電電流を充電回路13自体が制御可能な場合には、第2充電池12の充電をする際に、第2充電電流制限回路13dを動作させる必要はない。また、第2充電池12の最大充電電流が第1充電池11の最大放電電流よりも大きければ、前述した第2の状態においても第2充電電流制限回路13dを動作させる必要はない。そこで本実施形態では、第2充電電流制限回路13dが存在しない構成としている。充電回路13は、第2充電池12の充電を行う場合(前述した第4又は第5の状態にある場合)には、第2充電池12に流れる電流I2が所定値(第2充電池12の最大充電電流Ic2に一致する値、又はそれ以下の値)になるように、トランジスタスイッチTr1〜Tr4を制御して出力電圧Vsを調整する。
また、一般的に、電気機器の回路設計時には、負荷の動作に必要な電流の大きさが、電池が供給可能な電流の大きさを超えないように設計される。第1の実施形態に係る電気機器1aでも、負荷15が要求する電流の大きさが第2充電池12の最大放電電流Id2を超えないのであれば、第2放電電流制限回路13cによる電流制限は不要になる。そこで本実施形態では、第2放電電流制限回路13cが存在しない構成としている。本実施形態において負荷15を動作させる場合(前述した第3の状態にある場合)、第1放電電流制限回路13aを動作させて、第1充電池11から流れる放電電流の大きさを最大放電電流Id1以下に制限する。このとき、第2充電池12から流れる放電電流の大きさは、負荷15が要求する電流の大きさを超えることはないため、最大放電電流Id2以下に抑えられることになる。
充電回路13は、第1の実施形態と同様、外部電源が接続されていない間、定期的に電池電圧Vb1及びVb2を計測する。そして、計測の結果、Vb1<Vb2であれば、FET13e、及び第1放電電流制限回路13a内のFETをオンにするとともに、第1充電電流制限回路13bを動作させて、第2充電池12から第1充電池11に流れる電流を最大充電電流Ic1以下に制限する。また、Vb1≧Vb2の場合には、FET13e、及び第1充電電流制限回路13b内のFETをオンにするとともに、第1放電電流制限回路13aを動作させて、第1充電池11から第2充電池12に流れる電流を最大放電電流Id1以下に制限する。
また、外部電源が接続されているときには、充電回路13は、第1の実施形態に係る電気機器1aと同様に、第1充電池11及び第2充電池12の充電を行う。充電回路13は、第2充電池12の充電を終了する時にはFET13eをオフに切り替えて第2充電池12に電流が流れないようにする。
以上説明したように、第2の実施形態に係る電気機器1bによれば、第1の実施形態と同様に、各充電池に流れる充電電流及び放電電流がそれぞれの充電池の最大充電電流、及び最大放電電流を超えないようにすることができる。また、第1の実施形態と比較して、最大充電電流及び最大放電電流の値が第1充電池11よりも大きな第2充電池12に対しては、個別にその充電電流や放電電流を制限する電流制限回路を設ける必要がない。
[第3の実施形態]
図4は、本発明の第3の実施形態に係る電気機器1cの概略の回路構成を示す図である。本実施形態では、第2の実施形態と比較して、第1充電電流制限回路13b、及びFET13eの接続位置が異なっているが、その他の構成要素は第2の実施形態と類似している。以下では、第2の実施形態と同様に機能する構成要素については、同一の符号を付与して、その詳細な説明を省略する。また、本実施形態でも、第1及び第2の実施形態と同様に、第1充電池11よりも第2充電池12の方が最大放電電流及び最大充電電流が大きいものとしている。
本実施形態では、第1充電電流制限回路13bが第1充電池11の負極側に接続されている。また、FET13eも第2充電池12の負極側に接続されている。充電回路13は、第1充電池11の正極側の電圧V1p、及び負極側の電圧V1n、並びに第2充電池12の正極側の電圧V2p、及び負極側の電圧V2nを定期的に計測する。そして、これらの計測結果に基づいて、第1充電池11の電池電圧Vb1(=V1p−V1n)及び第2充電池12の電池電圧Vb2(=V2p−V2n)を算出する。各充電池の電池電圧が算出できれば、以降は第2の実施形態と同様にして各充電池に流れる電流を制御することができる。
なお、ここでは第2充電池12の負極側にFET13eを接続することとしたが、第1の実施形態における第2充電電流制限回路13dと同様に機能する電流制限回路を接続してもよい。
本実施形態に係る電気機器1cによれば、第1及び第2の実施形態と同様に、各充電池に流れる電流がそれぞれの充電池の最大充電電流及び最大放電電流を超えないように制御することができる。さらに本実施形態では、第1充電電流制限回路13bに内蔵されるFETや、FET13eを、直列接続された充電池の保護回路としても機能させることができる。
[第4の実施形態]
図5は、本発明の第4の実施形態に係る電気機器1dの概略の回路構成を示す図である。図5に示されるように、本実施形態に係る電気機器1dは、第1充電池11及び第2充電池12を内蔵可能に構成され、電源端子14と、負荷15と、第1充電回路16と、第2充電回路17と、第1容量演算回路18と、第2容量演算回路19と、第1放電電流制限回路20と、第2放電電流制限回路21と、切替回路22と、制御回路23と、を含んで構成されている。本実施形態でも、これまで説明した実施形態と同様に機能する構成要素については、同一の符号を付与して、その詳細な説明を省略する。また、本実施形態でも、第1及び第2の実施形態と同様に、第1充電池11よりも第2充電池12の方が最大放電電流及び最大充電電流が大きいものとしている。
本実施形態では、これまでの実施形態と異なり、通常時には、第1充電池11と第2充電池12とが互いに独立に充放電される。そのため、前述した第1及び第2の状態のように、充電も放電も行われていないが第1充電池11と第2充電池12との間で循環電流が流れる状態は発生しないようになっている。
図5に示されるように、本実施形態では、これまでの説明における充電回路13の代わりに、各充電池を独立に充電するために、第1充電回路16及び第2充電回路17が配置されている。第1充電回路16及び第2充電回路17は、それぞれ独立した集積回路等であってよい。第1充電回路16及び第2充電回路17それぞれの入力側には、電源端子14が接続されており、出力側にはコイルL2又はコイルL3を介して負荷15が接続されている。また、第1充電回路16には抵抗器R1を介して第1充電池11が、第2充電回路17には抵抗器R2を介して第2充電池12が、それぞれ接続されている。
具体的に、第1充電回路16は、外部電源から供給される電力を出力電圧Vs1に変換して出力することによって、第1充電池11を充電する。第1充電回路16は第1充電池11に直列に接続されるFET16aを含んでおり、このFET16aに流れる電流が第1充電池11の最大充電電流Ic1を超えないように、出力電圧Vs1を制御する。第1充電池11の充電が完了すると、第1充電回路16はFET16aをオフに切り替える。
同様に、第2充電回路17は、外部電源から供給される電力を出力電圧Vs2に変換して出力することによって、第2充電池12を充電する。第2充電回路17は第2充電池12に直列に接続されるFET17aを内蔵しており、このFET17aに流れる電流が第2充電池12の最大充電電流Ic2を超えないように出力電圧Vs2を制御する。そして、第2充電池12の充電が完了すると、第2充電回路17はFET17aをオフに切り替える。このように本実施形態では、各充電回路が互いに独立に自身に接続された充電池を充電するので、充電時に各充電池に流れる電流が最大充電電流を超えないようにすることができる。
第1容量演算回路18及び第2容量演算回路19は、それぞれ対応する充電池の容量を演算する。具体的に第1容量演算回路18は、抵抗器R1に並列に接続されており、抵抗器R1に流れる電流I1、及び第1充電池11の電池電圧Vb1を計測する。そして、これらの計測結果に基づいて計測時点における第1充電池11の電池容量を算出する。また、第2容量演算回路19は、抵抗器R2に並列に接続されており、抵抗器R2に流れる電流I2、及び第2充電池12の電池電圧Vb2を計測する。そして、これらの計測結果に基づいて計測時点における第2充電池12の電池容量を算出する。
第1放電電流制限回路20は、FETを含んで構成されており、第1充電池11から負荷15に流れる電流Is1を監視する。そして、電流Is1の大きさが所与の上限値It1を超えた場合には、その旨を制御回路23に通知する。ここで上限値It1は、第1充電池11の最大放電電流Id1以下の値である。第2放電電流制限回路21も、第1放電電流制限回路20と同様にFETを含んで構成されており、第2充電池12から負荷15に流れる電流Is2を監視する。そして、電流Is2の大きさが所与の上限値It2を超えた場合には、その旨を制御回路23に通知する。ここで上限値It2は、第2充電池12の最大放電電流Id2以下の値である。なお、これらの電流制限回路による電流制限の具体的な方法については、後述する。
切替回路22は、スイッチ素子として機能するFET22a及び22bを内蔵している。FET22aは第1放電電流制限回路20の出力と接続されており、FET22bは第2放電電流制限回路21の出力と接続されている。また、切替回路22の出力は、電力供給路15aに接続されており、第1充電池11及び/又は第2充電池12から供給される電力がこの電力供給路15aを経由して負荷15に入力される。切替回路22は、制御回路23からの指示に応じてこれらのFETのオン/オフを切り替えることによって、負荷15に対する電力の供給元を第1充電池11と第2充電池12との間で切り替える。
以下、制御回路23による切り替え制御の具体的な内容について、説明する。負荷15が動作している間、制御回路23は、第1放電電流制限回路20の出力側の電圧Vt1、及び第2放電電流制限回路21の出力側の電圧Vt2の情報を、これらの電流制限回路から定期的に取得する。これらの電圧Vt1及びVt2は、対応する充電池の電池電圧に対応して変動している。そこで制御回路23は、取得した電圧の情報を用いて、負荷15に対する入力を第1充電池11及び第2充電池12のいずれかに切り替える。
具体的に制御回路23は、負荷15に電力を供給する際には、電池電圧が高い充電池から電力を供給するように入力の切り替えを行う。すなわち、Vt1>Vt2の場合にはFET22aをオン、FET22bをオフに切り替える。これにより、負荷15は第1充電池11から供給される電力によって動作する。逆にVt1<Vt2のときには、切替回路22はFET22aをオフ、FET22bをオンに切り替える。これにより負荷15は第2充電池12から供給される電力により動作する。なお、入力の切り替えを行うか否かの判定に利用する電圧Vt1及びVt2の値は、複数回の測定結果を移動平均するなどして算出された値であってもよい。
さらに、現在放電中の充電池の電池電圧が低下して他方の充電池の電池電圧を下回った場合、制御回路23は電力供給元の充電池を切り替える。このときには、頻繁に切り替えが行われないようにするため、電圧差が所定の閾値Vth以上になったタイミングで切り替えを行うこととする。具体例として、第1充電池11からの電力で負荷15を動作させている際に、第1充電池11の電池電圧が低下し、Vt1<Vt2−Vthを満たす状態になった場合、制御回路23は電力の供給元を第1充電池11から第2充電池12に切り替える。逆に第2充電池12からの電力で負荷15を動作させている間に、第2充電池12の電池電圧が低下し、Vt2<Vt1−Vthを満たす状態になった場合、制御回路23は電力の供給元を第2充電池12から第1充電池11に切り替える。これにより、第1充電池11と第2充電池12とを交互に切り替えながら、これらの充電池から供給される電力によって負荷15を動作させることができる。
図6は、以上説明した電力供給元の切替制御の内容を模式的に説明するグラフである。このグラフでは、横軸が時間、縦軸が電圧を示している。なお、ここでは測定される電圧Vt1、Vt2、及び負荷15に対する供給電圧Vsの変動が簡略化して示されている。また、ここではFET等による電圧降下は無視されている。図中では、時刻t1において第1充電池11から第2充電池12へ電力供給元が切り替えられており、時刻t2ではその逆の切り替えが行われている。
充電池による放電が継続されると、その電池電圧が次第に低下し、終止電圧(電気機器1dの動作に最低限必要な動作可能電圧)に近づくことになる。そこで、一方の充電池からの電力で負荷15を動作させている間にその電池電圧が終止電圧以下になった場合、制御回路23は、強制的に電力の供給元を他方の充電池に切り替えることとする。なお、両方の充電池が終止電圧に到達した場合、電気機器1dは電池切れの状態となる。
以上説明した放電時の制御中には、第1放電電流制限回路20及び第2放電電流制限回路21のそれぞれに内蔵されているFETはオン状態になっており、そのFETを流れる電流が監視されている。ここで、各電流制限回路を流れる電流の大きさが所与の上限値を超えた場合、制御回路23は、対応する電流制限回路を制御して対応する充電池から上限値を超える電流が流れないよう制限する。以下、電流制限回路によって電流を制限する制御のいくつかの具体例について、説明する。
第1の例として、制御回路23は、電流制限回路を流れる電流の大きさが上限値を超えた場合、その電流制限回路に内蔵されるFETをオフに切り替えて、電力供給元の充電池を切り替えてもよい。具体的に、第1充電池11からの電力で負荷15を動作させている間に、第1放電電流制限回路20を流れる電流Is1の大きさが上限値It1を超えた場合、制御回路23は、第1放電電流制限回路20のFETをオフにするとともに、切替回路22のFET22aをオフ、FET22bをオンに切り替える。これにより、それ以降は第2充電池12から供給される電力によって負荷15が動作するようになり、第1放電電流制限回路20に上限値It1を超える電流が流れないようにすることができる。
この第1の例では、その後の負荷15の動作状況等によって、制御回路23は第1充電池11からの電力供給を再開する。具体的に、例えば制御回路23は、第2放電電流制限回路21に流れる電流Is2を監視し、その大きさが第1放電電流制限回路20における電流の上限値It1以下になった場合には、第1放電電流制限回路20のFETをオンにして、第1充電池11からの電力供給を再開する。なお、この場合に上限値It1と比較する電流Is2の値は、複数回の測定結果を移動平均するなどして算出された値であってもよい。あるいは制御回路23は、定期的に第1放電電流制限回路20のFET、及び切替回路22のFET22aをオンにして流れる電流の大きさを計測してもよい。計測された電流Is1が上限値It1を超えていれば、再びこれらのFETをオフに戻して第2充電池12からの電力供給を継続する。一方、計測された電流Is1が上限値It1以下になった場合には、FETをオンのままにし、第1充電池11からの電力供給を再開する。
第2の例として、第1放電電流制限回路20及び第2放電電流制限回路21が定電流回路として機能する例について説明する。この例では、例えば第1充電池11からの電力供給による動作中、第1放電電流制限回路20を流れる電流Is1の大きさが上限値It1以下の状態であれば、第1放電電流制限回路20は特に制限をせずにそのまま電流を流す。これに対して、負荷15の要求する電流が増大して第1放電電流制限回路20を流れる電流Is1の大きさが上限値It1を超えようとすると、第1放電電流制限回路20が定電流回路として機能し、電流の大きさを上限値It1に制限する。
なお、このような電流制限を行うと、それに伴って電圧降下が生じることになる。その結果、電圧Vt1が電圧Vt2−Vthを下回った場合、制御回路23は、前述したように切替回路22のFET22aをオフ、FET22bをオンにして、電力供給元を第2充電池12に切り替える。
以上の説明では常に第1充電池11及び第2充電池12のいずれか一方から負荷15に対して電力を供給することとしたが、電圧Vt1と電圧Vt2とが同電位に近い場合、同時に両方の充電池から負荷15に電力を供給してもよい。また、特に負荷15が要求する電流が大きい状態において、このような同時供給を行ってもよい。これにより、電源効率を上げることができる。
具体例として、制御回路23は、Vt1とVt2との差が所与の閾値Vth2未満になり、かつ、負荷15が要求する電流が所定の閾値Ith1以上になった場合に、FET22a及び22bの双方をオンに切り替えて、両方から電力が供給されるようにする。なお、この閾値Vth2は、双方の充電池を接続した際に生じる循環電流が双方の充電池の最大放電電流、及び最大充電電流を超えないような値に定められる。この状態において負荷15が要求する電流が所定の閾値Ith2未満になった場合、制御回路23は、双方の充電池からの電力供給を中断し、その時点の電圧Vt1及びVt2に基づいて決定されるいずれかの充電池単体から電力供給を行うように切り替える。このとき、閾値Ith1及びIth2は、頻繁に電力供給元の切り替えが行われないようにヒステリシスを持った値とすることが望ましい。
制御回路23は、充電中にも以上説明したような切替制御を実行してもよい。また、本実施形態に係る電気機器1dは、外部電源が接続されている間、複数の充電池を同時に充電してもよいが、一度に一つずつ充電を行ってもよい。この場合、例えば制御回路23が、各充電池の電池電圧の情報を取得し、この情報に基づいてどちらの充電池を充電するか選択する。具体的には、電池電圧が低い方の充電池を優先的に充電することとする。そして、現在充電中の充電池の電池電圧が、他方の電池電圧を閾値Vth3以上上回れば、充電対象とする充電池を切り替える。このような制御を繰り返すことで、両方の充電池の電池電圧を近い値に保ったまま定電流充電を行うことができる。複数の充電池がともに定電圧充電を行うべき電池電圧に到達したら、両方の充電池を同時に定電圧充電する。このような制御によれば、最初から両方の充電池を同時に充電する場合と比較して、必要な外部電源の電力供給能力を抑えることができる。また、充電回路による発熱を抑えることができる。なお、ここでは電池電圧を比較してどちらの充電池を充電するか決定することとしたが、これに代えて、第1容量演算回路18及び第2容量演算回路19によって算出された各充電池の電池容量の絶対値(Ah)や容量率(%)を比較してもよい。
なお、本実施形態においても、第2の実施形態と同様、負荷15の要求する電流の大きさが第2充電池12の最大放電電流Id2を超えないのであれば、第2放電電流制限回路21は必須ではない。
以上説明したように、本発明の各実施形態に係る電気機器によれば、複数の充電池を併用する場合に、それぞれの充電池に流れる充電電流、及びそれぞれの充電池から流れる放電電流が充電池の最大充電電流や最大放電電流を超えないように制御することができる。
なお、本発明の実施の形態は、以上説明したものに限られない。例えば以上の説明におけるFETの代わりにその他のスイッチ素子を利用してもよい。また、以上の説明では各充電回路はDC/DCコンバータタイプのものとであることとしたが、LDOタイプなど、その他の方式のものであってもよい。さらに、以上の説明で互いに独立した複数の集積回路で実現することとした機能は、一つの集積回路によって実現されてもよい。逆に、一つの集積回路によって実現することとした機能を、複数の集積回路に分散して実現してもよい。その他、電気機器の回路構成は以上説明したものに限られず、同様の機能を発揮する各種の構成であってよい。
また、以上の説明では2個の充電池のみを充電制御の対象としたが、3個以上の充電池を対象に同様の制御を行ってもよい。この場合も、複数の充電池のうち、少なくとも一部の充電池に対して直列に接続される充電電流制限回路や放電電流制限回路を設けることで、各充電池に流れる電流が最大充電電流や最大放電電流を超えないようにすることができる。
1a,1b,1c,1d 電気機器、11 第1充電池、12 第2充電池、13 充電回路、13a 第1放電電流制限回路、13b 第1充電電流制限回路、13c 第2放電電流制限回路、13d 第2充電電流制限回路、14 電源端子、15 負荷、15a 電力供給路、16 第1充電回路、17 第2充電回路、18 第1容量演算回路、19 第2容量演算回路、20 第1放電電流制限回路、21 第2放電電流制限回路、22 切替回路、23 制御回路。

Claims (3)

  1. 第1充電池と、当該第1充電池に並列接続され、許容される最大放電電流、及び最大充電電流が当該第1充電池よりも大きい第2充電池と、を内蔵する電気機器であって、
    前記第1充電池、及び前記第2充電池から供給される電力を負荷に入力する電力供給路と、
    前記第1充電池に直列に接続され、前記第1充電池から前記第2充電池及び/又は前記電力供給路に流れる放電電流が当該第1充電池の最大放電電流を超えないよう制御する放電電流制限回路と、
    前記第1充電池に直列に接続され、外部の電力供給源、及び/又は前記第2充電池から前記第1充電池に流れる充電電流が当該第1充電池の最大充電電流を超えないよう制御する充電電流制限回路と、
    前記外部の電力供給源から供給される電力を所与の出力電圧に変換して前記第1充電池及び前記第2充電池の双方に対して供給し、前記第1充電池及び前記第2充電池の双方を充電する充電回路と、
    を備え、
    前記負荷に対する放電、及び外部の電力供給源からの充電のいずれも行っていない場合に、前記第1充電池の電池電圧が前記第2充電池の電池電圧よりも高ければ前記放電電流制限回路を動作させ、前記第2充電池の電池電圧が前記第1充電池の電池電圧よりも高ければ前記充電電流制限回路を動作させ
    前記充電回路は、前記第2充電池に流れる充電電流が前記第2充電池の最大充電電流以下になるように前記出力電圧を制御する
    ことを特徴とする電気機器。
  2. 請求項1に記載の電気機器において、
    前記負荷の動作によって前記第1充電池から前記電力供給路に流れる放電電流が最大放電電流を超えようとする場合に、前記放電電流制限回路を動作させる
    ことを特徴とする電気機器。
  3. 請求項1又は2に記載の電気機器において、
    前記第1充電池及び前記第2充電池の双方を充電する場合に、前記充電電流制限回路を動作させる
    ことを特徴とする電気機器。
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