JPH0868217A - 工業化住宅 - Google Patents
工業化住宅Info
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- JPH0868217A JPH0868217A JP20740194A JP20740194A JPH0868217A JP H0868217 A JPH0868217 A JP H0868217A JP 20740194 A JP20740194 A JP 20740194A JP 20740194 A JP20740194 A JP 20740194A JP H0868217 A JPH0868217 A JP H0868217A
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Abstract
しに、必要最小限のエレメント変更処理で、サニタリー
ユニット、階段ユニット等の複数個のユニットの各々の
幅を変更することができる工業化住宅を提供する。 【構成】 複数個のユニットの各々を、耐力壁線に影響
を与えることなく、複数の種類から選択することができ
るように構成した。
Description
れる工業化住宅に関するものであり、特に、耐力壁線に
よって平面的に第1および第2の区画に分けられるよう
な構成を有し、少なくともその一方の区画に、工場生産
方式でユニット化された住宅、いわゆるユニット工法住
宅を用いた工業化住宅に関するものである。
て、住宅の床、壁、屋根等をパネルを用いて施工するパ
ネル工法はよく知られている。このパネル工法において
は、あらかじめ、工場等において、芯材を枠組みするこ
とにより枠体を形成し、この枠体の少なくとも一面に面
材を貼設することにより、床パネル、壁パネル、屋根パ
ネル等を製造し、建築現場でこれらのパネルを組み付け
ていくことによりプレハブ住宅を構築するものである。
いては、構造的制限の下に、間取り、屋根形状、窓やド
アの位置等を決定することにより、耐力壁線、支持壁
線、母屋線等が決定され、その後、これに基づいて床、
壁、屋根等のパネルが割り付けられている。床、壁、屋
根は、必ずしもパネルの形状に従って設計されるもので
はなく、発注先の設計要求に従って決められる。このた
め、隙間が生じないようにするには、特殊サイズのパネ
ルを製造したり、大きいパネルと比べ生産効率の悪い小
さなパネルを数多く製造する必要が生じ、パネルを割り
付ける作業はきわめて生産効率の悪いものであった。な
お、この明細書中において、建物に作用する水平力に対
し主に抵抗する剪断耐力を期待する壁を耐力壁といい、
壁面を平面的に直線として見た壁線のうち、耐力壁を含
むものを耐力壁線という。
レ、階段等は現場施工に手間がかかる半面、比較的小さ
いため、工場生産方式によりユニット化し、これを現場
に搬送して施工するユニット工法が適している。付加価
値の高い部分を工場で共通の既製品ユニットとして量産
しておくことにより、生産性、施工性、品質を向上する
ことができるとともに、現場での施工期間を短縮するこ
とができるため、天候の影響を受けにくく、また、小さ
いために輸送し易いからである。このような観点から、
この部分の周辺のみをユニット化し施工することがよく
行なわれている。
が終わった後に、洗面室、浴室等のサニタリーユニット
あるいは階段ユニット等の設計変更、特に、これらの幅
を変更したいとの要求がしばしば施主から起こってい
る。従来、このような大まかな基本的な設計の後でも設
計変更が可能であるとも言われているが、厳密には、サ
ニタリーユニット、階段ユニット等は固定されており、
これらの幅を変えることはできなかった。これらのユニ
ットの幅を変えるためには耐力壁線を変更しなければな
らず、そうすると、非常に手間のかかる床、壁、屋根
等、ほとんどすべてのパネルの割り付けをやり直さなけ
ればならず、住宅の生産性を低下させ製造コストを増大
させることになるからである。
を除去するためになされたものであり、耐力壁線によっ
て平面的に分けられた区画の少なくとも一方に複数個の
ユニットを用い、共通の部材を用いることによって生産
性、施工性、品質を向上するとともに、現場での施工期
間を短縮することができるばかりでなく、床、壁、屋根
等についてなされたパネルの割り付けをほとんど変更す
ることなしに、必要最小限のエレメント変更処理によっ
て、これらのユニット各々の幅を変更することをも可能
とする工業化住宅を提供することを目的とする。
め、本発明の請求項1記載の工業化住宅は、耐力壁線に
よって平面的に分けられた第1および第2の区画を有
し、これらの区画の少なくとも一方は平面矩形状の複数
個のユニットを備えた工業化住宅であって、前記複数個
のユニットの各々は前記耐力壁線に影響を与えることな
く複数の種類から選択されるように構成したものであ
る。
おいて、前記複数個のユニットは互いに隣り合うサニタ
リーユニットと階段ユニットとから構成されているよう
にしたものである。洗面室、浴室等のサニタリー、トイ
レ、階段等は現場施工に手間がかかる半面、比較的小さ
いため、工場生産方式によりユニット化し、これを現場
に搬送して施工するユニット工法が適している。付加価
値の高い部分を工場で共通の既製品ユニットとして量産
しておくことにより、生産性、施工性、品質を向上する
ことができるとともに、小さいために輸送効率もよい。
おいて、前記階段ユニットの階段下にはトイレスペース
が設けられているように構成したものである。
おいて、1M(モジュール)=910mmとしたとき、
前記サニタリーユニットはその幅が概略4Mおよび4.
5Mの少なくとも2種類のユニットから選択されるよう
に構成したものである。
おいて、1M=910mmとしたとき、前記階段ユニッ
トはその幅が概略2Mおよび2.5Mの少なくとも2種
類のユニットから選択されるように構成したものであ
る。
おいて、サニタリーユニット内には洗面室および浴室が
設けられており、1M=910mmとしたとき、前記洗
面室と浴室の幅がそれぞれ概略2Mと2M、2Mと2.
5M、2.5Mと2Mの組み合わせから選択されるよう
にしたものである。
によって平面的に分けられた区画の少なくとも一方(自
由空間側)に平面矩形状の複数個のユニットを用いてい
るため、共通の既製品ユニットとして、工場において同
一のものを量産しておくことができ、これによって生産
性、施工性、品質を向上することができる。また、この
複数個のユニットの各々は耐力壁線に影響を与えること
なく複数の種類から選択することができるものであるた
め、床、壁、天井、屋根等についてなされた大まかな基
本的設計によるパネルの割り付けをほとんど変更するこ
となしに、すなわち、必要部材の調達、その見積り等を
ほとんど変えることなく、必要最小限のエレメント変更
処理によって、施主が望むタイプのユニットを選び、自
由空間側のユニット各々の幅を変更することができる。
施工に手間がかかり付加価値の高いサニタリーと階段と
をユニット化したものであるため、その生産性、施工
性、品質をさらに向上することができる。また、これら
は比較的小さいため輸送効率もよく、ユニット化に適し
ている。さらに、これらのユニットは矩形状であり互い
に隣り合うように設けられているため、これらを異なる
幅のユニットに変更したときに、この区画内の残りの空
間を使いやすい矩形状とすることができる。また、これ
らのユニットの一方を大きな幅のタイプに変更し、他方
を小さな幅のタイプに変更することによって、これら2
つのユニットの変更後の総幅を変えないようにすること
も可能であり、そうすることによって、エレメントの変
更を最小限とすることができる。
ユニットの階段下にトイレを設けたことにより、隣接す
るサニタリーユニットとともに、水回り区画を自由空間
側のユニットに集中することが可能になる。
=910mmとしたとき、前記サニタリーユニットを少
なくとも2種類のユニット(幅が概略4Mあるいは4.
5M)から選択できるため、大まかな基本的設計がなさ
れた後であってもサニタリーユニットの幅を変更するこ
とが可能となる。
=910mmとしたとき、前記階段ユニットを少なくと
も2種類のユニット(幅が概略2Mあるいは2.5M)
から選択できるため、大まかな基本的設計がなされた後
であっても階段ユニットの幅を変更することが可能とな
る。
タリーユニット内には洗面室および浴室が設けられてお
り、1M=910mmとしたとき、前記洗面室と浴室の
幅がそれぞれ概略2Mと2M、2Mと2.5M、2.5
Mと2M、およびこれらを反転したパターンの組み合わ
せから選択できる。したがって、大まかな基本的設計が
なされた後であっても、施主の好みに応じてサニタリー
ユニットを6種類のパターンのいずれかに変更すること
ができる。
説明する。図1および図2は、本発明を適用して建築し
た工業化住宅の第1実施例を示すものである。これらの
図において符号1は2階建の建屋を示している。
に、建屋内部の耐力壁2と、外壁を構成する耐力壁9〜
13とによって平面的に規定される第1の区画3と第2
の区画4とに分けられている。1階部分における第1の
区画3は、平面矩形状の複数個のユニット、この実施例
では、互いに隣接するサニタリーユニットHと階段ユニ
ットS1を備えており、この他に、ユニット以外の構造
材で構成される玄関部EおよびキッチンKを備えた構成
となっている。なお、玄関部EおよびキッチンKについ
てもユニット化してもよいことはもちろんである。ま
た、第2の区画4内にはリビングダイニングLDが設け
られている。
ニットH、階段ユニットS1、玄関部E、キッチンKお
よび第2の区画4を構成する構造材は、この実施例にお
いてはいずれも周知の木質系の構造用パネル(床パネル
や壁パネル)によりそれぞれ構成されている。
画3が、いわゆる自由空間を構成しており、大まかな基
本的設計がなされた後であっても、この区画内で、すな
わち、耐力壁に影響を及ぼすことなしに、前記サニタリ
ーユニットH、階段ユニットS1を、そのために用意さ
れている複数のタイプから自由に選択し設計変更するこ
とができるようになっている点において大きな特徴があ
る。
2に示されているように、サニタリーユニットHは風呂
として必要な装備が施されたもので、その内部が仕切壁
5aによって洗面室5と浴室6の2室に区画されてい
る。北東側の室は洗面室とされ、この洗面室5には洗面
台5bおよび洗濯機置き場5cが設けられ、右上方の壁
には窓5dが設けられている。さらに、仕切壁5aに
は、洗面室5と浴室6との間を行き来するためのドア5
eが設けられており、洗面室5の南東側の壁には、洗面
室5と玄関ホール14aとの間を行き来するためのドア
5fが設けられている。また、南西側の室は浴室とさ
れ、この浴室6にはバスタブ6aが設けられ、その西側
上方の壁には窓6bが設けられている。
5aによって階段部15とトイレ16の2室に区画され
ている。階段部15には、1階踊り場15b、この踊り
場15bから2階につながるU字型階段15cが設けら
れている。階段下に設けられたトイレ16の南東側仕切
壁16aには1階踊り場15bとの間を行き来するため
のドア16bが、また、北西側の壁上方には窓16cが
設けられている。また、1階踊り場15bの北東側仕切
壁には、1階踊り場15bとキッチンKとの間を行き来
するためのドア15dが設けられている。この階段ユニ
ットS1の奥行き側両端部は、常に建屋内部の耐力壁2
と外壁を構成する耐力壁9とによって規定されるように
配置されている。
必要な仕上が施されており、耐力壁2の南西側の一部に
玄関ドア14bが設けられ、続いて玄関14c、玄関ホ
ール14aが順に設けられている。この実施例において
は、南東側および南西側から玄関に入ることができるよ
うに構成されている。
されたもので、その内部には、北東側の外壁10に沿っ
てシンクを備えた横長の調理台17aが設けられ、外壁
10に対向する仕切壁17bに沿って収納棚17cが設
けられている。また、北西側の外壁9の一部には、間口
が1M(モジュール)程度の勝手口17dが設けられて
いる。
に設けられており、耐力壁2の一部には、このリビング
ダイニングLDと玄関ホール14aとの間を行き来する
ためのドア18aが設けられ、また、南東側の外壁11
には窓18b,18cが設けれている。
に示されているように、洗面室5もしくは浴室6の幅ま
たはサニタリーユニットH全体の幅が異なる少なくとも
3つのタイプH1,H2,H3が用意されており、この
3パターンとこれらを反転させた3パターンの6パター
ンから1つを選択することができるようになっている。
1M(モジュール)=910mmとしたとき、洗面室5
および浴室6がそれぞれ概略2Mの幅、2Mの奥行き
(サニタリーユニットの幅、概略4M,奥行き約2M)
を、図4に示されている第2のタイプH2は、洗面室5
および浴室6がそれぞれ概略2Mおよび2.5Mの幅、
2Mの奥行き(サニタリーユニットの幅、概略4.5
M,奥行き2M)を、図5に示されている第3のタイプ
H3は、洗面室5および浴室6がそれぞれ概略2.5M
および2Mの幅、2Mの奥行き(サニタリーユニットの
幅4.5M,奥行き2M)を概略持つように構成されて
いる。なお、本明細書において、モジュール(M)は、
建築のあらゆる部分を一定の大きさの倍数関係に整えよ
うとするときの基準になる寸法であり、1M(モジュー
ル)=910mmに設定されている。
段ユニットS1は、階段部15と階段下にトイレスペー
ス16とを備えているが、図6および図7に示されてい
るように、少なくとも2つのタイプS1,S2が用意さ
れており、この2パターンとこれらを反転させた2パタ
ーンの4パターンから1つを選択することができるよう
になっている。第1および第2のタイプS1,S2は、
それぞれ約2.5Mおよび2Mの幅、約4Mの奥行きを
持つように構成されている。階段ユニットS1の奥行き
側両端部は、いずれのタイプにあっても、建屋内部の耐
力壁2と外壁を構成する耐力壁9とによって規定される
ように配置されている。
は、図8〜図11に示されているように平面L字状に隣
接配置されており、種々の組み合わせパターンから選択
することができるようになっている。各ユニットの構造
材には木質系の構造用パネルが用いられている。
に周知のものであるが、たとえば、複数本の縦心材およ
び横心材で組み上げた枠体の両面あるいは片面に面材を
貼付した構造の壁パネルや床パネル、または、複数の壁
パネルを連結して構成した大型連結パネル、あるいは外
面側が外壁となる場合には外装材の施されたパネル等が
好適に用いられる。ここで、図2に示されているよう
に、サニタリーユニットHと階段ユニットSとが接合さ
れる部分について、たとえば、ユニット自体の構造材で
ある壁パネル同士が接合される部分については、通常の
1/2の厚さの壁パネルによって構成するのが好ましい
が、通常の厚さの壁パネルで構成してもよいことはもち
ろんである。
4M幅を持つサニタリーユニットH1と図6の幅広(約
2.5M)の階段ユニットS1とを組み合わせたもので
あって、これらの合計幅は約6.5Mとなる。この組み
合わせパターンを用いた場合の1階の平面図が図2に示
されている。この図に示されているように、この建屋の
全幅が約10Mであるとすれば、キッチンKの幅は約
3.5Mとなる。
いは図5の約4.5M幅を持つサニタリーユニットH2
あるいはH3と図7の標準幅(約2M)の階段ユニット
S2とを組み合わせたものであって、これらの合計幅は
約6.5Mとなる。この組み合わせパターンを用いた場
合(H2とS2)の1階の平面図が図12に示されてい
る。この場合、キッチンKの幅は約3.5Mとなる。
るいは図5の約4.5M幅を持つサニタリーユニットH
2あるいはH3と図6の幅広(約2.5M)の階段ユニ
ットS1とを組み合わせたものであって、これらの合計
幅は約7Mとなる。この組み合わせパターンを用いた場
合(H2とS1)の1階の平面図が図13に示されてい
る。この場合、キッチンKの幅は約3Mと狭くなる。
図3の約4M幅を持つサニタリーユニットH1と図7の
標準幅(約2M)の階段ユニットS2とを組み合わせた
ものであって、これらの合計幅は約6Mとなる。この組
み合わせパターンを用いた場合の1階の平面図が図14
に示されている。この場合、キッチンKの幅を約4Mと
広くすることができる。
ある。この図において、2階の階段ユニットS3の位置
およびサイズは、1階におけるサニタリーユニットHと
階段ユニットSの組み合わせとしてどのタイプを選択す
るかによって異なる。2階の階段ユニットS3は、1階
の階段ユニットS1もしくはS2とほぼ同一のサイズ
(約2Mまたは2.5M)に構成され、1階の階段ユニ
ットの直上に配置して接合されるようになっている。
区画内の両側には、たとえば、西側に幅約4Mまたは
4.5Mのフリースペース19が、東側に幅約3M,
3.5Mまたは4Mの洋間20が設けられ、また、第2
区間には洋間30が設けられている。
終わった後に、洗面室、浴室等のサニタリーユニットあ
るいは階段ユニット等の設計変更の要求があった場合、
たとえば、図2のような間取りの基本的な設計が終わっ
た後に、図12〜14のいずれかの間取りへの設計変更
の要求があった場合、第1の区画内で、所定サイズのサ
ニタリーユニットおよび階段ユニットそれぞれの仕切り
壁を、耐力壁2に沿って、必要な距離移動させるだけで
よいため、耐力壁線を動かさずに所望の設計変更をする
ことができる。
なくとも6種類のサニタリーユニットパターン(幅が約
4Mあるいは4.5M)と少なくとも4種類の階段ユニ
ットパターン(幅が約2Mあるいは2.5M)との自由
な組み合わせに基づいて、多くのプランバリエーション
に対応することが可能となり、間取り等の設計の自由度
が大きな構造洋式の住宅となる。さらに、非常に手間の
かかる床、壁、屋根等、大部分のパネルの割り付けをや
り直す必要はなく、すなわち、必要部材の調達、その見
積り等をほとんど変えることなく、必要最小限のエレメ
ント変更処理によって、施主の望むような設計変更が可
能となる。また、自由空間側に平面矩形状の複数個のユ
ニットを用いているため、共通の既製品ユニットとし
て、工場において同一のものを量産しておくことがで
き、これによって生産性、施工性、品質を向上すること
ができる。
高いサニタリーと階段とをユニット化したものであるた
め、その生産性、施工性、品質をさらに向上することが
できる。また、これらは比較的小さいため輸送し易く、
ユニット化に適している。さらに、これらのユニットは
矩形状であり互いに隣り合うように設けられているた
め、これらを異なる幅のユニットに変更したときに、こ
の区画内の残りの空間を使いやすい矩形状とすることが
できる。また、これらのユニットの一方を大きな幅のタ
イプに変更し、他方を小さな幅のタイプに変更すること
によって、これら2つのユニットの変更後の総幅を変え
ないようにすることも可能であり、そうすることによっ
て、エレメントの変更を最小限とすることができる。
とにより、隣接するサニタリーユニットとともに、水回
り区画を自由空間側のユニットに集中することが可能に
なる。
る間取りを示すものであり、第1実施例のものとは間取
りの方向のみが変更されている。これらの図において、
図16,17,18,19の間取りは、第1実施例にお
ける間取りの変更例を示す図2,12,13,14の間
取りをそれぞれ時計回りに90度回転させたものであ
る。また、図20は第2実施例の2階の間取りを示して
おり、これは図15に示されている第1実施例における
2階の間取りを時計回りに90度回転させたものとなっ
ている。
宅によっても、耐力壁線2によって平面的に分けられた
第1および第2区画3,4の一方(自由空間側)に平面
矩形状の複数個のユニットH,Sを用いているため、共
通の既製品ユニットとして、工場において同一のものを
量産しておくことができ、これによって生産性、施工
性、品質を向上することができる。
は耐力壁線2に影響を与えることなく複数の種類から選
択することができるものであるため、床、壁、屋根等に
ついてなされた大まかな基本的設計によるパネルの割り
付けをほとんど変更することなしに、すなわち、必要部
材の調達、その見積り等をほとんど変えることなく、必
要最小限のエレメント変更処理によって、好きなタイプ
のユニットを選び、自由空間側のユニット各々の幅を変
更することができる。その他の効果についても、第1実
施例の場合と同様に得ることができる。また、この第2
実施例の間取りでは、北西および南西側から玄関に入る
ことができるように構成されている。
る間取りを示すものであり、第1実施例のものとは室の
広さを変えた点が異なっている。図21に示されている
間取りは、図2の実施例と比べ、全体の幅はそのままに
して、第2区画4のリビングダイニングLDの奥行きを
約3Mとし、面積を小さくしたものであり、図22に示
されている間取りは、全体の幅はそのままにして、リビ
ングダイニングLDの奥行きを約5Mとし、建坪を大き
くしたものである。また、図23に示されている間取り
は、全体の幅を約11Mと大きくするとともに、リビン
グダイニングLDの奥行きを約5Mとし、建坪をさらに
大きくしたものである。このようにすることによって施
主の多様なニーズに答えることができる。
化住宅によれば、以下のような優れた効果を奏する。請
求項1記載の工業化住宅によれば、耐力壁線によって平
面的に分けられた区画の少なくとも一方(自由空間側)
に平面矩形状の複数個のユニットを用いているため、共
通の既製品ユニットとして、工場において同一のものを
量産しておくことができ、これによって生産性、施工
性、品質を向上することができる。また、この複数個の
ユニットの各々は耐力壁線に影響を与えることなく複数
の種類から選択することができるものであるため、床、
壁、天井、屋根等についてなされた大まかな基本的設計
によるパネルの割り付けをほとんど変更することなし
に、すなわち、必要部材の調達、その見積り等をほとん
ど変えることなく、必要最小限のエレメント変更処理に
よって、施主は好きなタイプのユニットを選び、自由空
間側のユニット各々の幅を変更することができる。さら
に、間取りの方向を適切に選択することによってあらゆ
る方向に玄関を設けることができ、施主のニーズに応え
ることができる。
施工に手間がかかり付加価値の高いサニタリーと階段と
をユニット化したものであるため、その生産性、施工
性、品質をさらに向上することができる。また、これら
は比較的小さいため輸送効率もよく、ユニット化に適し
ている。さらに、これらのユニットは矩形状であり互い
に隣り合うように設けられているため、これらを異なる
幅のユニットに変更したときに、この区画内の残りの空
間を使いやすい矩形状とすることができる。また、これ
らのユニットの一方を大きな幅のタイプに変更し、他方
を小さな幅のタイプに変更することによって、これら2
つのユニットの変更後の総幅を変えないようにすること
も可能であり、そうすることによって、エレメントの変
更を最小限とすることができる。
ユニットの階段下にトイレを設けたことにより、隣接す
るサニタリーユニットとともに、水回り区画を自由空間
側のユニットに集中することが可能になる。
=910mmとしたとき、前記サニタリーユニットを少
なくとも2種類のユニット(幅が概略4Mあるいは4.
5M)から選択できるため、大まかな基本的設計がなさ
れた後であってもサニタリーユニットの幅を変更するこ
とが可能となる。
=910mmとしたとき、前記階段ユニットを少なくと
も2種類のユニット(幅が概略2Mあるいは2.5M)
から選択できるため、大まかな基本的設計がなされた後
であっても階段ユニットの幅を変更することが可能とな
る。
タリーユニット内には洗面室および浴室が設けられてお
り、1M=910mmとしたとき、前記洗面室と浴室の
幅がそれぞれ概略2Mと2M、2Mと2.5M、2.5
Mと2M、およびこれらを反転したパターンの組み合わ
せから選択できる。したがって、大まかな基本的設計が
なされた後であっても、施主の好みに応じてサニタリー
ユニットを6種類のパターンのいずれかに変更すること
が可能となる。
る。
図である。
図である。
図である。
る。
る。
み合わせパターンを示す平面図である。
み合わせパターンを示す平面図である。
組み合わせパターンを示す平面図である。
組み合わせパターンを示す平面図である。
第1の変更例を示す平面図である。
第2の変更例を示す平面図である。
第3の変更例を示す平面図である。
ある。
ある。
第1の変更例を示す平面図である。
第2の変更例を示す平面図である。
第3の変更例を示す平面図である。
ある。
る。
図である。
図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 耐力壁線によって平面的に分けられた第
1および第2の区画を有し、これらの区画の少なくとも
一方は平面矩形状の複数個のユニットを備えた工業化住
宅であって、前記複数個のユニットの各々は前記耐力壁
線に影響を与えることなく複数の種類から選択されるこ
とを特徴とする工業化住宅。 - 【請求項2】 請求項1記載の工業化住宅において、前
記複数個のユニットは互いに隣り合うサニタリーユニッ
トと階段ユニットとから構成されていることを特徴とす
る工業化住宅。 - 【請求項3】 請求項2記載の工業化住宅において、前
記階段ユニットの階段下にはトイレスペースが設けられ
ていることを特徴とする工業化住宅。 - 【請求項4】 請求項2記載の工業化住宅において、1
M=910mmとしたとき、前記サニタリーユニットは
その幅が概略4Mおよび4.5Mの少なくとも2種類の
ユニットから選択されることを特徴とする工業化住宅。 - 【請求項5】 請求項2記載の工業化住宅において、1
M=910mmとしたとき、前記階段ユニットはその幅
が概略2Mおよび2.5Mの少なくとも2種類のユニッ
トから選択されることを特徴とする工業化住宅。 - 【請求項6】 請求項2記載の工業化住宅において、前
記サニタリーユニット内には洗面室および浴室が設けら
れており、1M=910mmとしたとき、前記洗面室と
浴室の幅がそれぞれ概略2Mと2M、2Mと2.5M、
2.5Mと2Mの組み合わせから選択されることを特徴
とする工業化住宅。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20740194A JP3780353B2 (ja) | 1994-08-31 | 1994-08-31 | 工業化住宅の設計方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20740194A JP3780353B2 (ja) | 1994-08-31 | 1994-08-31 | 工業化住宅の設計方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0868217A true JPH0868217A (ja) | 1996-03-12 |
JP3780353B2 JP3780353B2 (ja) | 2006-05-31 |
Family
ID=16539140
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20740194A Expired - Fee Related JP3780353B2 (ja) | 1994-08-31 | 1994-08-31 | 工業化住宅の設計方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3780353B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09302779A (ja) * | 1996-05-15 | 1997-11-25 | Yoshimi Horiuchi | 木造建築物のユニット軸組構法 |
KR100829954B1 (ko) * | 2005-11-03 | 2008-05-16 | 재단법인 포항산업과학연구원 | 모듈러 주택용 유틸리티 시스템 |
-
1994
- 1994-08-31 JP JP20740194A patent/JP3780353B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH09302779A (ja) * | 1996-05-15 | 1997-11-25 | Yoshimi Horiuchi | 木造建築物のユニット軸組構法 |
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