JPH086713Y2 - 舶用推進軸系構造 - Google Patents

舶用推進軸系構造

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JPH086713Y2
JPH086713Y2 JP796692U JP796692U JPH086713Y2 JP H086713 Y2 JPH086713 Y2 JP H086713Y2 JP 796692 U JP796692 U JP 796692U JP 796692 U JP796692 U JP 796692U JP H086713 Y2 JPH086713 Y2 JP H086713Y2
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JP
Japan
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propulsion
shaft
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reduction gear
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紳一 大谷
潔 川井
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Kawasaki Motors Ltd
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Kawasaki Jukogyo KK
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、船体に支持された1
機の主機関からの出力を船体に支持された左右一対の推
進軸に伝達する舶用推進軸系構造に関する。
【0002】
【従来の技術】船舶の一般的な推進機構としては、1機
の主機関からの出力を1つの推進軸に伝達する、いわゆ
る1機1軸方式のものが多用されている。
【0003】ところが、コンテナ船などの高速貨物船な
どについての更なる大出力化、高速化の要請から、単に
高出力の主機関を搭載して、これに推進効率の向上を図
る上から回転数の低い大直径のプロペラを組み合わせた
1機1軸方式の推進機構を採用するだけでは満足な結果
は得られず、2軸方式を採用しなければならなくなる場
合がある。そこで上記要請に応えるために、船体内中心
線上に1機の高出力の主機関を配設するとともに、主機
関両側に位置して左右一対の推進軸を配設し、主機関の
出力軸と両方の推進軸とを動力伝達手段を介して連結す
る1機2軸方式の推進機構が提案されている。
【0004】上記する1機2軸方式の推進機構を採用す
る場合、船体に支持された主機関の出力を、船体に支持
された推進軸に伝達する推進軸系構造としては、一般
に、推進軸(中間軸も含む)とともに減速歯車装置(動
力伝達手段)を船体側に固定的に支持し、図2に示すよ
うに、主機関1の出力軸2と減速歯車装置3の入力軸4
との連結部に捩り振動を抑制するための弾性継手5を挿
設し、減速歯車装置3の2つの出力軸6a,6bにそれ
ぞれ推進軸7a,7bを直結する構成が採用される。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】ところで、上記するよ
うに主機関1の出力軸2と減速歯車装置3の入力軸4と
の連結部に弾性継手5を挿設する場合、この1つの弾性
継手5は2つの推進軸7a,7bに伝達される主機関1
の出力全部を伝達するため、弾性継手5には主機関1の
最大出力に対応可能な動力伝達容量が求められる。しか
し、実際の弾性継手の製作からすると、弾性継手単体の
容量は、主機関1の出力や、減速歯車装置3の動力伝達
容量に対応して無制限に大容量化することは困難で、上
記するように1つの弾性継手5が主機関1の出力全部を
受け持って2つの推進軸7a,7bに伝達する1機2軸
方式の推進機構では、主機関1の最大出力は弾性継手5
自身の容量によって制限される。
【0006】この考案は上述の点に鑑みなされたもので
あって、1機2軸方式の推進機構を採用する推進軸系構
造において、弾性継手の容量によって主機関の出力が制
限を受けるようなことのない舶用推進軸系構造を提供す
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めのこの考案の要旨とするところは、船体に支持された
左右一対の推進軸と、船体に支持された1機の主機関を
備え、主機関の出力を減速歯車装置を介し減速して両方
の推進軸に伝達する推進軸系構造において、前記一対の
推進軸それぞれに個別に減速歯車装置を配備し、一方の
推進軸の減速歯車装置の入力軸を中空管状に形成して主
機関の出力軸を貫通させ出力軸中間位置に弾性継手を挿
設して連結し、他方の推進軸の減速歯車装置の入力軸を
主機関の出力軸端に弾性継手を挿設して連結したことを
特徴とする舶用推進軸系構造にある。
【0008】
【作用】船体に支持された主機関の出力は、2つのプロ
ペラ負荷がほぼ同一であるから、2つの減速歯車装置の
それぞれの入力軸に対し等分的に2分されて弾性継手を
介して伝達される。その結果、主機関の出力が弾性継手
の容量によって制限を受けることがなくなる。
【0009】
【実施例】以下、この考案の実施例を図面に基づいて説
明する。
【0010】図1はこの考案を適用した推進軸系構造の
一例を示す概略構成図である。
【0011】図において上述の図2と共通もしくは対等
部分については同一符号を付けて説明する。
【0012】船体内中心線上で船体に支持された高出力
の主機関1を配設するとともに、主機関1両側に位置
し、船体に支持された左右一対の推進軸7a,7bを配
設した1機2軸方式の推進機構において、この考案にお
いては、前記する両方の推進軸7a,7bそれぞれに個
別に減速歯車装置3a,3bを配備し、これを船体に固
定的に支持する。一方の減速歯車装置3aの入力軸4a
は中空管状に形成して主機関1の出力軸2を貫通させ、
出力軸中間位置で弾性継手5aを挿設して連結する。他
方の減速歯車装置3bの入力軸4bは主機関1の出力軸
2端で弾性継手5bを挿設して連結する。両方の減速歯
車装置3a,3bのそれぞれの出力軸6a,6bは推進
軸7a,7bと互いに直結する。図中、Pはプロペラを
示す。
【0013】なお、上記する弾性継手5a,5bの基本
構成は、従来の弾性継手同様のものであるが、弾性継手
5aは主機関1の出力軸2を貫通させる中穴を設けた構
成とされ、その動力伝達容量を弾性継手5bと同一とな
るように設計される。
【0014】
【考案の効果】上記のように構成したこの考案によれ
ば、主機関の出力は等分的に2分されて弾性継手を介し
て2つの減速歯車装置のそれぞれの入力軸に伝達される
から、従来のように主機関の出力全部を1つの弾性継手
が受け持って減速歯車装置に伝達する構成に比べ、弾性
継手単体の動力伝達容量が小さくなり、主機関の高出力
化に対応しての弾性継手の動力伝達容量に充分な余裕を
持たせることが可能になり、主機関の出力が弾性継手の
容量によって制限されるようなことはなく、また、弾性
継手自身が相対的に小型、軽量となることから、製作お
よび据付けなどの弾性継手の取り扱いが容易になり、高
速貨物船の更なる大出力化、高速化の実現に大きく寄与
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この考案を適用した推進軸系構造の一例を示
す概略構成図である。
【図2】 1機2軸方式の推進機構における従来の推進
軸系構造を示す概略図である。
【符号の説明】
1…主機関 2…主機関の出力軸 3a,3b…減速歯車装置 4a,4b…減速歯車装置の入力軸 5a,5b…弾性継手 6a,6b…減速歯車装置の出力軸 7a,7b…推進軸

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 船体に支持された左右一対の推進軸と、
    船体に支持された1機の主機関を備え、主機関の出力を
    減速歯車装置を介して両方の推進軸に伝達する推進軸系
    構造において、前記一対の推進軸それぞれに個別に減速
    歯車装置を配備し、一方の推進軸の減速歯車装置の入力
    軸を中空管状に形成して主機関の出力軸を貫通させ、該
    出力軸中間位置に弾性継手を挿設して該入力軸を連結
    し、他方の推進軸の減速歯車装置の入力軸を主機関の該
    出力軸端に弾性継手を挿設して連結したことを特徴とす
    る舶用推進軸系構造。
JP796692U 1992-02-24 1992-02-24 舶用推進軸系構造 Expired - Fee Related JPH086713Y2 (ja)

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JPH0612295U JPH0612295U (ja) 1994-02-15
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