JPH0452158Y2 - - Google Patents

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JPH0452158Y2
JPH0452158Y2 JP1986079636U JP7963686U JPH0452158Y2 JP H0452158 Y2 JPH0452158 Y2 JP H0452158Y2 JP 1986079636 U JP1986079636 U JP 1986079636U JP 7963686 U JP7963686 U JP 7963686U JP H0452158 Y2 JPH0452158 Y2 JP H0452158Y2
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rotating shaft
planetary
planetary gear
frame
inner rotating
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は船舶用動力伝達装置に係り、特に二重
回転軸に動力を分配して伝達する遊星歯車装置に
生じるスラスト荷重による負荷を軽減し、遊星歯
車装置をフローテイング支持することのできる船
舶用動力伝達装置に関する。
[従来の技術] 近年においては省エネルギ化を図ることを目的
として動力伝達系に二重回転軸を採用する大型船
舶が知られており、この種の船舶はたとえば第3
図に示す如き構成が採用されている。
図示するように、推進器aとなる船尾側プロペ
ラb、船首側プロペラcが船体dに設けられると
ともに、これら推進器aの動力系eとなるエンジ
ンfが機関室gに設けられている。また、機関室
gにはエンジンfの動力を分配する遊星歯車装置
(二重反転歯車装置)hが設けられている。
この遊星歯車装置hから得られる動力を各プロ
ペラb,cに伝達するために、船尾側には二重回
転軸iが挿通されている。この二重回転軸iは外
側回転軸jとこれに挿通されて反対方向に回転駆
動する内側回転軸kとから構成され、内側回転軸
kは動力を船尾側プロペラbに伝達し、外側回転
軸jは船首側プロペラcに動力を伝達するように
なつている。
[考案が解決しようとする問題点] ところで、二重回転軸iには推進器aが駆動す
ることによる反力を受けてスラスト荷重が加わる
ことになるが、従来は遊星歯車装置hの船尾側に
一体的に外側回転軸用スラスト軸受lを設けると
ともにエンジンf内に内側回転軸用スラスト軸受
(図示せず)を設けてスラスト荷重を別個に受け
ていた。
したがつて、外側回転軸jから受けるスラスト
荷重はそのスラスト軸受lから遊星歯車装置hで
受けることになり、従来は遊星歯車装置hを大型
化、重量化させるとともに強固に据え付けなけれ
ばならず、また、そのスラスト荷重を受けるべく
遊星歯車装置hを機関室gの二重底m上に据え付
けているために、遊星歯車装置hの据付位置が制
限される問題があつた。特に、このように遊星歯
車装置hを強固に据え付ける場合にはその芯出し
に誤差が生じやすく据付作業が煩雑化するととも
に船体変形に対処するためにギヤトレーン部にギ
ヤカツプリング等を設けなければならない問題が
あつた。
そこで、本考案はこれらの問題を有効に解決す
べく創案されたものであり、スラスト荷重による
遊星歯車装置の負荷を軽減することを可能にし、
遊星歯車装置の軽量小型化および船体変形などに
よる影響をなくし、その据付作業を容易になし得
る船舶用動力伝達装置を提供することを目的とす
る。
[問題点を解決するための手段と作用] 本考案は外側回転軸に内側回転軸が挿通された
二重回転軸に、それぞれ動力側から遊星歯車装置
を介して動力を伝達すると共にその軸方向に生じ
るスラスト荷重を上記遊星歯車装置より船尾側で
受ける船舶用動力伝達装置において、上記内側回
転軸に上記遊星歯車装置の太陽歯車、遊星歯車、
内歯歯車および遊星枠の自重を支持させると共に
船体内の上記船尾側に形成される後部隔壁と上記
遊星歯車装置の遊星枠との間に遊星枠を弾星支持
して遊星枠の回転を規制する可撓性部材を設けた
ものであり、遊星歯車装置のスラスト荷重による
負荷を軽減し、遊星歯車をフローテイング支持さ
せるようにしたものである。
[実施例] 以下本考案の一実施例を添付図面に従つて詳述
する。
第1図に示すように、船体1が設けられ、この
船体1の船尾側には後部隔壁2に挿通されて二重
回転軸3が設けられている。
この二重回転軸3は外側回転軸4とこの外側回
転軸4内に挿通されて反対方向に回転する内側回
転軸5とから構成され、内側回転軸5は船尾側プ
ロペラ6を、外側回転軸4は船首側プロペラ7を
それぞれ回転駆動させるようになつている。
したがつてこれらプロペラ6,7の回転駆動に
よりその反力を受けて外側および内側回転軸4,
5にはそれぞれスラスト荷重が生じることにな
る。
このスラスト荷重を受けるために、船首側プロ
ペラ7のボス7a内にはスラスト軸受8が設けら
れる。
このスラスト軸受8は上記ボス7a内に内側回
転軸5から径方向外方に拡径されたカラー5aを
前後に挟んで、船首側プロペラ7から外側回転軸
4に伝達されるスラスト荷重を内側回転軸5に伝
達するように構成されている。すなわち、外側お
よび内側回転軸4,5にそれぞれ生じるスラスト
荷重を併合し、併合されたスラスト荷重を内側回
転軸5に伝達するようになつている。この内側回
転軸5に伝達される併合されたスラスト荷重は内
側回転軸5を回転駆動させる動力側のエンジンで
受けるようになつている。
また、そのエンジンの動力を外側および内側回
転軸4,5に分配して伝達する遊星歯車装置9が
設けられる。
この遊星歯車装置9は第1図および第2図に示
すように主に太陽歯車10、遊星歯車11、内歯
歯車12を有するギヤトレーン部13と、このギ
ヤトレーン部13を支持する遊星枠14とから構
成されている。
特に、この遊星歯車装置9は上述したように、
外側回転軸4にスラスト荷重が伝達されないため
に、そのギヤトレーン部13および遊星枠14が
自重のみを内側回転軸5に作用させて支持される
ようになつている。すなわち、内側回転軸5にギ
ヤトレーン部13がフローテイング支持されてい
る。
また、遊星歯車装置9の遊星枠14は船体1内
の固定系に弾性的に取り付けられている。
すなわち、内側回転軸5にフローテイング支持
されたギヤトレーン部13には外側および内側回
転軸4,5に動力を伝達することによる反力が生
じるために、遊星枠14を弾性的に取り付けるこ
とによりその反力を受けるようになつている。す
なわち、船体1内の船尾側に形成される後部隔壁
2と遊星枠14との間に設けられた可撓性部材1
5が遊星枠14を弾性支持して遊星枠14の回転
を規制するようになつている。その可撓性部材1
5としてはギヤカツプリング、トルクバー、メン
ブレン、ダイヤフラム等が採用される。
このように、本考案は船首側プロペラ7で発生
するスラスト荷重を遊星歯車装置9より船尾側に
ある内側回転軸5に固定されたカラー5aとスラ
スト軸受8とで受けることにより、スラスト荷重
による遊星歯車装置9の負荷がなくなり、これに
よつて遊星歯車装置9を軽量小型化できるととも
にその据付位置を任意に設定できる。
また、遊星歯車装置9のギヤトレーン部13お
よび遊星枠14の自重を内側回転軸5で支持する
とともに遊星枠14を船体1の固定系に弾性的に
取り付けたので、従来のように据付誤差の影響が
なくなり、また船体変形などによる影響がなくな
り、遊星歯車装置9の据付作業を容易になし得
る。
[考案の効果] 以上要するに本考案によれば次の如き優れた効
果を発揮する。
(1) 遊星歯車装置の太陽歯車、遊星歯車、内歯歯
車および遊星枠の自重を二重反転軸の内側回転
軸に支持させると共に可撓性部材で遊星枠の回
転を規制するので、遊星歯車装置の据付誤差の
影響がなく、しかも船体変形などによる影響が
なくなり、遊星歯車装置の据付作業を容易にな
し得る。
(2) 遊星歯車装置の各歯車および遊星枠の自重が
内側回転軸で支持されるため、遊星歯車装置の
簡素化を達成できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る船舶用動力伝達装置の一
実施例を示す概略断面図、第2図は第1図の要部
を示す拡大図、第3図は従来の船舶用動力伝達装
置を示す概略断面図である。 図中、3は二重回転軸、4は外側回転軸、5は
内側回転軸、9は遊星歯車装置、13ギヤトレー
ン部、14は遊星枠である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 外側回転軸に内側回転軸が挿通された二重回転
    軸に、それぞれ動力側から遊星歯車装置を介して
    動力を伝達すると共にその軸方向に生じるスラス
    ト荷重を上記遊星歯車装置より船尾側で受ける船
    舶用動力伝達装置において、上記内側回転軸に上
    記遊星歯車装置の太陽歯車、遊星歯車、内歯歯車
    および遊星枠の自重を支持させると共に船体内の
    上記船尾側に形成される後部隔壁と上記遊星歯車
    装置の遊星枠との間に遊星枠を弾性支持して遊星
    枠の回転を規制する可撓性部材を設けたことを特
    徴とする船舶用動力伝達装置。
JP1986079636U 1986-05-28 1986-05-28 Expired JPH0452158Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1986079636U JPH0452158Y2 (ja) 1986-05-28 1986-05-28

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1986079636U JPH0452158Y2 (ja) 1986-05-28 1986-05-28

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS62191600U JPS62191600U (ja) 1987-12-05
JPH0452158Y2 true JPH0452158Y2 (ja) 1992-12-08

Family

ID=30929683

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JP1986079636U Expired JPH0452158Y2 (ja) 1986-05-28 1986-05-28

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6018094B2 (ja) * 1980-05-06 1985-05-08 日立電線株式会社 ゴム被覆電線の製造方法

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6018094U (ja) * 1983-07-18 1985-02-07 三菱重工業株式会社 船舶用二重反転プロペラ装置
JPS60103744U (ja) * 1983-11-29 1985-07-15 宇部興産株式会社 遊星歯車装置

Patent Citations (1)

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JPS6018094B2 (ja) * 1980-05-06 1985-05-08 日立電線株式会社 ゴム被覆電線の製造方法

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Publication number Publication date
JPS62191600U (ja) 1987-12-05

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