JPH0862775A - 写真印画紙用支持体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 写真乳剤層とポリオレフィン樹脂被覆層とを
強固に接着するとともに、写真印画紙の写像性を向上さ
せるサブコート層を有する写真印画紙用支持体を提供す
る。 【構成】 表面（写真乳剤塗布側）ポリオレフィン樹脂
被覆層上に、ゼラチンを主成分として含む水溶液からな
る塗布液を塗布後、７０℃以下の温度で乾燥し、かつ乾
燥工程での設定温度を乾燥初期から乾燥後期に向けて段
階的に上げて乾燥し、サブコート層が形成することを特
徴とする写真印画紙用支持体の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は写真印画紙用支持体の製
造方法に関するものである。更に詳しく述べるならば、
本発明はポリオレフィン樹脂被覆層を有する写真印画紙
用支持体において、ハロゲン化銀写真乳剤層（以下、写
真乳剤層という）とポリオレフィン樹脂被覆層表面との
接着性を向上するとともに、現像〜定着〜乾燥後の写真
光沢の優れた写真印画紙を製造するのに適した写真印画
紙用支持体の製造方法に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、写真印画紙用支持体としては、強
サイズ性、高強度を付与した紙の片面に、硫酸バリウム
のような白色顔料を塗布したいわゆるバライタ紙が用い
られていた。しかし、近年はこれにかわり、紙基体の両
面にポリオレフィン樹脂を被覆したポリオレフィン樹脂
被覆層を有する写真印画紙用支持体が使用されるように
なってきた。

【０００３】このような写真印画紙用支持体は、ポリオ
レフィン樹脂被覆層が疎水性であるため、バライタ紙に
比較して、現像、定着処理中に処理液が紙基体中に浸透
しにくく、このため水洗時間や乾燥時間が短縮されるな
どの利点を有し、また紙基体自体の伸縮が抑制され、写
真印画紙用支持体の寸法安定性が向上するなどの長所を
有している。

【０００４】しかしながら、これらの写真印画紙用支持
体は、その表面が疎水性であるため、水溶性バインダー
であるゼラチンを使用した写真乳剤層を強固に接着させ
ることは困難である。そのため、疎水性のポリオレフィ
ン樹脂被覆層の表面をコロナ放電処理、薬品処理等によ
り活性化処理した後、写真乳剤を塗布する方法が行われ
ている。しかし、これらの方法は、処理したポリオレフ
ィン樹脂被覆層の表面の活性が経時的に低下するため、
長時間の経過後に、その上に写真乳剤層を塗布した場
合、両者の接着性が悪く、現像処理工程でポリオレフィ
ン樹脂面から写真乳剤層が剥離するという欠点を有して
いた。

【０００５】従来の写真印画紙用支持体の上記欠点を解
消するため、ポリオレフィン樹脂被覆層の表面に一旦表
面処理を行った後、その上にサブコート層を設け、この
上に更に写真乳剤層を塗布する方法が行われている。

【０００６】しかしながら、このような従来のサブコー
ト層は、その生産性を高くするために、塗布された塗布
液に対し、１００℃前後の温度で乾燥が行われていた。
このためポリオレフィン樹脂層の表面が極部的に軟化し
て不均一になり、その結果、写真印画紙用支持体の表面
の光沢が低下し、さらに現像、定着後の写真印画紙表面
の光沢も低下するという欠点を有していた。

【０００７】また最近の写真印画紙に対し、光沢度の高
いものが求められている傾向が強く、写真乳剤層塗布前
の写真印画紙用支持体に対しても、写真乳剤と写真印画
紙用支持体との接着性が良く、光沢度の高いことが要求
されるようになってきた。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来のサブ
コート層の有する前記欠点を解消し、写真乳剤層とポリ
オレフィン樹脂被覆層とを強固に接着することを可能に
するとともに、写真印画紙の写真光沢を向上させ得るよ
うなサブコート層とを有する、写真印画紙用支持体の製
造方法を提供しようとするものである。

【０００９】

【課題を解決するための手段】本発明の写真印画紙用支
持体は、シート状基体と、その表裏面上に形成され、か
つポリオレフィン樹脂を主成分として含む表裏面樹脂被
覆層と、該表面（写真乳剤塗布面側）樹脂被覆層上に形
成されたサブコート層とを有し、該サブコート層が、ゼ
ラチンを主成分として含む水溶液からなる塗布液を塗布
後、７０℃以下の温度において乾燥し、かつ該乾燥温度
の設定温度を乾燥初期から乾燥後期に向けて段階的に高
くなるように設定して乾燥し、形成することを特徴とす
るものである。

【００１０】本発明者等は、従来の写真印画紙用支持体
の前述の問題点を解決すべく、鋭意研究した結果、サブ
コート層の乾燥温度が７０℃を越えると、サブコート層
の膜強度が弱くなるとともに、ポリオレフィン樹脂被覆
層が部分的に軟化し、平坦な表面状態が乱され、それに
よって写真乳剤を塗工して得られる写真印画紙を現像〜
定着したとき、その写真光沢が悪くなるということを見
出し、さらにサブコート層形成時、塗布液の乾燥温度が
７０℃以下であり、かつ該乾燥温度を７０℃以下で、か
つ該乾燥温度の設定温度を乾燥初期から乾燥後期に向け
て段階的に高くなるように設定することにより、前述の
問題点が解決されることを見いだし、本発明を完成する
に至った。

【００１１】本発明のサブコート層形成の際、ゼラチン
含有水性塗布液の乾燥温度は７０℃以下であり、かつ該
乾燥温度を７０℃以下の温度範囲で、該乾燥温度を段階
的に上げなければならない。特に好ましい乾燥温度は４
０℃〜６５℃である。乾燥温度が４０℃より低いと、サ
ブコート層を乾燥させるに必要なドライヤーの長さが過
度に長くなり、或は塗工速度を遅くする必要が生じ、生
産性が低くなる。また乾燥温度が７０℃以下であって
も、乾燥工程における乾燥温度が一定であったり、また
は乾燥工程において乾燥初期に乾燥温度が高く、乾燥後
期に乾燥温度が低い場合には、サブコート層のゼラチン
表面だけが乾燥固化し、サブコート層内部の乾燥が不十
分となり、膜割れが発生する。

【００１２】本発明において、サブコート層の乾燥に用
いられる乾燥工程での風速は、１５〜２５ｍ／秒の範囲
にあることが好ましい。風速が２５ｍ／秒を越えるとそ
の風圧によりサブコート層塗布面に乱れを生じ、このた
めサブコート層の厚みが不均一となることがある。一
方、風圧が１５ｍ／秒未満では乾燥が不十分となること
がある。

【００１３】また、本発明において、サブコート層の乾
燥の際、乾燥に供される基材の塗工速度は１５０ｍ／分
以下であることが好ましく、１００〜１５０ｍ／分であ
ることがより好ましい。基材の塗工速度が１５０ｍ／分
を越えるとサブコート層内部の乾燥が不十分となること
がある。

【００１４】サブコート層の乾燥の塗布量は、０．００
４〜２ｇ／ｍ²であることが好ましく、０．００７〜
１．０ｇ／ｍ²であることがより好ましい。サブコート
層の塗布量が０．００４ｇ／ｍ²未満では、ポリオレフ
ィン樹脂被覆層の表面に均一なサブコート層塗膜を形成
することが困難であり、一方サブコート層の塗布量が２
ｇ／ｍ²を越えると、現像処理時に、サブコート層中へ
の処理液の浸透量が多くなり、処理後の水洗や乾燥に長
時間を要する。

【００１５】本発明において、サブコート層形成用塗布
液のゼラチン濃度は、塗工方式によって異なるが、一般
に０．２〜１０．０重量％であることが好ましい。

【００１６】本発明の写真印画紙用支持体において、サ
ブコート層塗布前に、ポリオレフィン樹脂被覆層の表面
に施される活性化処理法は、従来知られているコロナ放
電処理、火焔処理、活性化薬品処理、または低温プラズ
マ処理などから適宜に選ぶことが出来る。

【００１７】このようにして表面活性化されたポリオレ
フィン樹脂被覆層上に、ゼラチンを主成分として含有す
る塗布液が塗布されることが好ましい。

【００１８】本発明に使用されるゼラチンは、サブコー
ト層上に塗設される写真乳剤層に悪影響を及ぼさないも
のである限り、どのような種類のものであってもよい。

【００１９】例えばゼラチンは、動物骨から抽出された
ものであってもよく、あるいは、動物皮革から抽出され
たものであってもよい。またゼラチン抽出法は、酸性法
であってもよく、あるいは、アルカリ法であってもよ
い。更にゼラチンの物性についても格別の限定はない
が、例えばゼラチンのゲルであるゼリーの強度について
は、サブコート層として一般的に用いられる水準にあれ
ばよく、また、例えば、ゼラチンの粘度は、サブコート
層用として一般に用いられるものと同じ程度のものであ
ればよい。

【００２０】本発明のサブコート層は、ゼラチンを主成
分とするもので、その他に必要に応じて、硬膜剤、界面
活性剤、増粘剤、白色顔料、マット化剤、消泡剤、帯電
防止剤、かぶり防止剤、防腐剤等の添加剤を含んでもよ
い。

【００２１】サブコート層形成用塗布液の硬膜剤として
は、例えばクロム明ばんのような無機硬膜剤、あるいは
アルデヒド型硬膜剤、Ｎ−メチロールおよびアセタール
硬膜剤、エポキシ硬膜剤、アジリジン硬膜剤、ムコハロ
ゲン酸硬膜剤、活性ハロゲン硬膜剤、ジクロロ−Ｓ−ト
リアジン硬膜剤、活性オレフィン硬膜剤、イソオキサゾ
リューム塩硬膜剤、メタンスルホン酸エステル硬膜剤、
または活性エステル硬膜剤のような有機硬膜剤等を用い
ることが出来る。

【００２２】本発明のサブコート層形成用塗布液に使用
可能な界面活性剤は、サポニンのような天然物の他に、
高級脂肪酸アルカリ塩、アルキルベンゼンスルホン酸
塩、アルキルスルホ酢酸塩、スルホコハク酸エステルの
ような陰イオン界面活性剤、高級アミノハロゲン酸塩、
ハロゲン化アルキルピリジニウム、第四アンモニウム塩
等の陽イオン界面活性剤、ポリオキシエチレングリコー
ルアルキルフェニルエーテル、ポリエチレングリコール
アルキルエーテル、ポリエチレングリコール脂肪酸エス
テルのような非イオン界面活性剤、およびアミノカルボ
ン酸のような両性界面活性剤から選ぶことができる。

【００２３】本発明のサブコート層形成用塗布液に使用
可能な増粘剤としては、カゼイン、デンプン、天然ガム
等の天然物の他、カルボキシメチルセルロース等のセル
ロース誘導体、ＰＶＡ等の水溶性高分子などを用いるこ
とが出来る。

【００２４】本発明のサブコート層形成用塗布液に使用
可能な白色顔料としては、二酸化チタン、硫酸バリウ
ム、硫酸カルシウム、炭酸バリウム、炭酸カルシウム、
アルミナ白、酸化亜鉛、シリカ白、三酸化アンチモン、
リン酸チタニウムなどがある。

【００２５】本発明のサブコート層形成用塗布液に使用
可能な消泡剤としてはメチルアルコール、エチルアルコ
ール、プロピルアルコール、ブチルアルコールのような
アルコール類、オクチルアルコール、シクロヘキサノー
ルのような高級アルコール類あるいはエチレングリコー
ルのような多価アルコール類、更にはスパンその他の非
イオン界面活性剤やシリコーン消泡剤などがあり、特に
エチルアルコールは防腐剤としても有効であるのみなら
ず、消泡剤としても有効に作用する。

【００２６】本発明のサブコート層形成のために、塗布
液を塗布する方法としては、ワイヤーバーコート法、プ
レーンロッドコート法、エアーナイフコート法、ディッ
プコート法、カーテンコート法、ロールコート法、グラ
ビアコート法等を使用することができる。

【００２７】本発明において、シート状基体は一般に写
真印画紙用支持体に用いられている紙基体から選ぶこと
ができ、例えば、天然パルプ紙、合成パルプ紙、天然パ
ルプと合成パルプの混抄紙等並びに、各種の抄き合わせ
紙を用いることができる。一般には、針葉樹パルプ、広
葉樹パルプ、針葉樹広葉樹混合パルプなどを主成分とす
る天然パルプが広く用いられる。

【００２８】この紙基体中には、一般に製紙で用いられ
るサイズ剤、定着剤、紙力増強剤、填料、帯電防止剤、
染料等の添加剤が配合していてもよいし、また表面サイ
ズ剤、表面紙力剤、帯電防止剤等を適宜、表面に塗布し
たものであってもよい。

【００２９】紙基体は通常１００〜３００ｇ／ｍ²の坪
量のものが用いられる。

【００３０】本発明において、シート状基体の両面を被
覆するために用いられるポリオレフィン樹脂は、エチレ
ン、プロピレンのようなオレフィン類の単独重合体、該
オレフィン類の２種以上の共重合体、および、これらの
各種重合体の２種以上の混合物などから選ぶことができ
る。

【００３１】特に好ましいポリエチレン樹脂は、低密度
ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリ
エチレン、および、これらの混合物である。このような
ポリオレフィン樹脂の分子量には特に制限はないが、通
常は２０，０００〜２００，０００の範囲のものが用い
られる。ポリオレフィン樹脂には、必要に応じて、酸化
防止剤、滑剤、白色顔料、有色顔料、蛍光増白剤、酸化
防止剤、分散剤等の各種添加剤を添加することがすでに
知られていることであり、本発明においても、写真乳剤
を塗布する支持体表面側のポリオレフィン樹脂被覆層
に、これらの添加剤を添加しても何等差し支えない。ポ
リオレフィン樹脂を用いて、紙基体の表面および裏面の
樹脂被覆層を形成するには通常の溶融押し出し成型法に
より、それぞれ１０〜６０ｇ／ｍ²の被覆量であること
が好ましい。

【００３２】

【実施例】以下、本発明を実施例により更に詳細に説明
するが、これらにより本発明の範囲が限定されるもので
はない。なお、実施例中に示す「％」および「部」は、
それぞれ「重量％」および「重量部」である。

【００３３】実施例１ ＬＢＫＰからなる坪量１８０ｇ／ｍ²の原紙の両面にポ
リエチレン樹脂を厚さ３０μｍで押し出し塗布してポリ
エチレン被覆紙を作成し、その直後にその表面ポリエチ
レン樹脂被覆層表面にコロナ放電処理を施した。このコ
ロナ放電処理表面上に、下記組成のゼラチン塗布液をワ
イヤーバーコート法を使用して、絶乾重量が０．１０ｇ
／ｍ²になるように塗布した。 サブコート層形成用塗布液組成 ５．０％ゼラチン水溶液 ９５０部 エタノール ５０部 アジリジン系硬膜剤 ６．５％ （対ゼラチン重 量） （商標：ＨＤＵ、相互薬工社製） アルキル硫酸塩系活性剤 １部 （商標：エマールＥ２７Ｃ、花王社製）

【００３４】形成された塗布液の乾燥工程では、ドライ
ヤーが乾燥初期のＮｏ．１ゾーンと乾燥後期のＮｏ．２
ゾーンからなっており、下記の条件で乾燥してサブコー
ト層付写真印画紙用支持体を作成した。 ウェブスピード ：１００ｍ／分 ドライヤーの設定温度：Ｎｏ．１ゾーン／Ｎｏ．２ゾー
ン＝４０℃／５０℃ 風速 ：２０ｍ／秒

【００３５】得られた写真印画紙用支持体のサブコート
層表面に、市販の写真乳剤（商標：リキッドライト、ロ
ックランド社製）を１０ｇ／ｍ²塗布・乾燥して写真印
画紙を作成した。この写真印画紙用支持体の写真乳剤層
との接着性、およびサブコート層表面の写像性を測定し
た。

【００３６】接着性テストにおいて、写真印画紙の写真
乳剤層と支持体との湿時接着性をテストした。このテス
ト方法は、印画紙をＣＮＰ−ＣＤカラー印画紙用現像剤
（ＬＰＬ製）に、３５℃の温度で２分間浸漬し、これに
現像液中において刃物で交叉するきずをつけ、きずの交
叉部分を親指の指頭で１０回こすった。このときの写真
乳剤層の剥離状況を観察し、その結果を３クラスに評価
し表示した。 接着性が良いもの ：３ やや不良のもの ：２ 不良のもの ：１

【００３７】このテストは乳剤塗布直後と、４０℃、５
０％ＲＨの条件下で３日間エージングした後に行われ
た。

【００３８】サブコート層表面の写像性は、ＪＩＳ Ｋ
７１０５に規定する方法で、写像性測定装置（中央精機
株式会社製）を用い、像鮮明度を測定した。テスト結果
を表１に示す。

【００３９】実施例２ 実施例１と同一操作を行った。但し、サブコート層形成
塗布液の乾燥時のドライヤーの設定温度をＮｏ．１／Ｎ
ｏ．２＝４０℃／７０℃にした。テスト結果を表１に示
す。

【００４０】実施例３ 実施例１と同一操作を行った。但し、サブコート層形成
塗布液の乾燥時のドライヤーの設定温度をＮｏ．１／Ｎ
ｏ．２＝６０℃／７０℃にした。テスト結果を表１に示
す。

【００４１】実施例４ 実施例１と同一操作を行った。但し、サブコート層形成
塗布液の乾燥塗布量を２．０ｇ／ｍ²になるように塗布
し、乾燥時のドライヤーの設定温度をＮｏ．１／Ｎｏ．
２＝４０℃／５０℃にした。テスト結果を表１に示す。

【００４２】比較例１ 実施例１と同一操作を行った。但し、サブコート層形成
塗布液の乾燥時のドライヤーの設定温度をＮｏ．１／Ｎ
ｏ．２＝４０℃／８０℃にした。テスト結果を表１に示
す。

【００４３】比較例２ 実施例１と同一操作を行った。但し、サブコート層形成
塗布液の乾燥時のドライヤーの設定温度をＮｏ．１／Ｎ
ｏ．２＝５０℃／４０℃にした。テスト結果を表１に示
す。

【００４４】比較例３ 実施例１と同一操作を行った。但し、サブコート層形成
塗布液の乾燥時のドライヤーの設定温度をＮｏ．１／Ｎ
ｏ．２＝７０℃／６０℃にした。テスト結果を表１に示
す。

【００４５】

【表１】

【００４６】第１表から明らかなように、サブコート層
の乾燥条件により、接着性、写像性が異なる。乾燥工程
での設定温度を乾燥初期から乾燥後期に向けて段階的に
高くなるように設定することにより、接着性、写像性共
に良好となる。一方乾燥温度を高くするか、あるいは乾
燥温度を乾燥初期から乾燥後期に向けて段階的に下げる
と、サブコート層が未乾燥であったり、写像性は悪化す
る。

【００４７】

【発明の効果】本発明によって、表面ポリオレフィン樹
脂被覆層と、写真乳剤層との接着性を改善することがで
き、かつ写像性の優れた写真印画紙を製造するのに好適
な支持体を得ることが可能となった。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 シート状基体と、その表裏両面上に形成
   され、かつポリオレフィン樹脂を主成分として含む表裏
   面樹脂被覆層と、該表面（写真乳剤塗布面側）樹脂被覆
   層上に形成したサブコート層とを有し、該サブコート層
   が、ゼラチンを主成分として含む水溶液からなる塗布液
   を塗布後、７０℃以下の温度において乾燥し、かつ該乾
   燥温度の設定温度を乾燥初期から乾燥後期に向けて段階
   的に高くなるように設定して乾燥し、形成することを特
   徴とする写真印画紙用支持体の製造方法。