JPH0561154A - 写真印画紙用支持体 - Google Patents

写真印画紙用支持体

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JPH0561154A
JPH0561154A JP22423791A JP22423791A JPH0561154A JP H0561154 A JPH0561154 A JP H0561154A JP 22423791 A JP22423791 A JP 22423791A JP 22423791 A JP22423791 A JP 22423791A JP H0561154 A JPH0561154 A JP H0561154A
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JP
Japan
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gelatin
layer
coating
coating layer
photographic
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JP22423791A
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English (en)
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Katsunori Akinari
雄図 秋成
Masahiro Kamiya
昌博 神谷
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Oji Paper Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 写真乳剤層との接着性の優れた写真印画紙用
支持体を提供する。 【構成】 写真印画紙用支持体の写真乳剤を塗布する側
のポリオレフィン樹脂被覆層表面に、エアー圧500mm
Aq以下のエアーナイフコーターにより、濃度が0.3重
量%以上2.0重量%未満のゼラチン溶液を塗布し、下
引層が形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、写真印画紙用支持体に
関するものであり、更に詳細に述べるならば、本発明は
写真乳剤層に対してすぐれた接着性を有する写真印画紙
用支持体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、写真印画紙用支持体としては、紙
基体の両面にポリオレフィン樹脂を被覆して得られるポ
リオレフィン樹脂被覆耐水性支持体が広く使用されてい
る。このような耐水性支持体は、ポリオレフィン被覆層
が疎水性であるため、現像定着処理中に処理液が支持体
中に浸透しにくく、このため、水洗時間や乾燥時間が短
縮され、また、紙基体への処理液の浸透がないため、支
持体の伸縮が抑制され、寸法安定性が向上するなどの利
点を有している。
【0003】しかしながら、これらの耐水性写真印画紙
用支持体は、そのポリオレフィン樹脂被覆層により形成
される表面が疎水性であるため、その上に親水性の高い
ゼラチンをバインダーとして含有する写真乳剤層を強固
に接着することは困難である。そこで疎水性のポリオレ
フィン樹脂層表面をコロナ放電処理、火焔処理、薬品処
理等により活性化処理して、その接着性を改善した後、
これに写真乳剤を塗布する方法が行われるようになっ
た。
【0004】しかし、このポリオレフィン樹脂被覆層表
面を上述のようにして活性化する方法は、時として写真
乳剤にカブリを与え、あるいは乳剤層の塗布厚さが不均
一となり、又は塗布開始線に厚塗りを生ずるなどの問題
を起こすことがあった。更にこの表面活性化処理を施し
ても、得られたポリオレフィン樹脂被覆層表面の活性が
経時的に低下するという現象があるため、活性化処理か
ら長時間の経過後に写真乳剤層を塗布した場合、乳剤に
対する濡れ性および接着性が不良となり、現像処理行程
により乳剤層がポリオレフィン樹脂層面から剥離するこ
とがあるという不都合があった。
【0005】以上の問題点を改善するため、最近ポリオ
レフィン樹脂層表面に、一旦表面活性化処理を行った
後、その上に下引層を設け、この上に写真乳剤層を塗布
する方法が実用されるに至った。この方法における下引
層の構成主成分としては、(1)ゼラチンもしくは、ゼ
ラチンを主要成分として含む組成物、および(2)ゼラ
チン以外の親水性樹脂を主要成分とする組成物、などが
知られている。
【0006】上記(1)の成分を含む下引層が一般的に
用いられてきたが、その塗布量が0.04g/m2 未満
の場合、写真乳剤層との接着性が不十分である。そこで
写真乳剤層に対し、十分な接着性を得ようとすると下引
層の塗布量を0.04g/m 2 以上とし、しかも均一な
塗布面を形成することが必要になってくる。このため
に、従来のロッドコート法により下引層を形成する場合
にはカラー濃度を高くすること、および、ロッド番手を
大きくする等により、0.04g/m2 以上の塗布量
と、かつ、均一な塗布面を得ようと試みられたが、この
試みは未だ十分には成功していない。
【0007】また、ロッドブレードコート法、ブレード
コート法、エアー圧500mmAqを越える高圧エアーナイ
フコート法、リバースロールコート法、等を用いても均
一な塗工面を得ることができなかった。
【0008】ゼラチンを主要成分として含有する下引層
の接着性改善に関しては、ゼラチンの特性を規定したも
のとして、ゼリー強度の低いもの(特開昭61−846
43)、グラフト変性ゼラチン(特公昭48−1418
5)、或は特定範囲の表面張力を有するもの(特公昭5
0−28019)等を使用する提案がある。また水溶性
樹脂あるいはエマルジョンと併用(特公昭49−152
10)、特公昭(51−2825、および特公昭57−
53585)する多くの方法も提案されている。
【0009】また硬化剤(特公昭47−18010、特
開昭62−30244)を特定したもの、ゼラチン液の
pH(特公昭49−17522)を規定したもの、特定分
散剤と微粒子マット剤とを組み合わせて用いたもの(特
開昭62−4735)等も知られている。しかしなが
ら、これ等従来提案方法は、それぞれ特定の事項につい
て効果が認められるが、ゼラチン下引層の接着性を改善
するには未だ十分なものではなかった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の下引
層塗布に関する前述の欠点を解消することができ、生産
性、操業安定性に優れ、写真乳剤層とポリオレフィン樹
脂層を強固に接着させることができ、更には塗設した写
真乳剤層への悪影響を示さない下引層を有する優れた写
真印画紙用支持体を提供しようとするものである。
【0011】より具体的に述べるならば、本発明は、下
引層の塗布面の均一性が優れており、かつ乳剤層がその
現像後にもすぐれた湿時接着性を示す写真印画紙用支持
体を提供しようとするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、ゼラチンを主
成分とする下引層を形成するに当り、ゼラチンを特定濃
度で含有する下引層形成用塗布液を、所定エアー圧にお
ける低圧エアーナイフコート法により塗布することによ
り上記課題の解決に成功したものである。
【0013】本発明の写真印画紙用支持体は、シート状
基体と、前記シート状基体の表裏両面上に形成され、か
つポリオレフィン樹脂を主成分として含む表裏両面被覆
層と、前記表面被覆層(写真乳剤層を塗布すべき表面
側)の表面に形成され、かつゼラチンを主成分として含
むゼラチン下引層を有し、前記ゼラチン下引層が、0.
3重量%以上2.0重量%未満のゼラチン濃度を有する
ゼラチン溶液をエアー圧500mmAq以下の低圧エアーナ
イフコート法により塗布し乾燥して形成されたものであ
ることを特徴とするものである。
【0014】
【作用】本発明者はゼラチンを主要成分として含む下引
層の接着性の改善方法を種々検討した結果、写真乳剤層
に悪影響を与えることなくゼラチン下引層と乳剤層との
接着性を向上させるには、乾燥重量にして0.04g/
2 以上のゼラチンを含む下引層形成用塗布液を均一に
塗布乾燥して得られたゼラチン下引層が有効であること
を見出した。
【0015】本発明者は、エアー圧500mmAq以下の低
圧エアーナイフコート法により、ゼラチンを主成分と
し、そのゼラチン濃度が0.3重量%以上2.0重量%
未満の溶液からなる塗布液を表面被覆層上に塗布するこ
とにより、乾燥重量にして0.04g/m2 以上の、従
来の塗布方法では得られなかった均一性を有するゼラチ
ン下引層を得ることが可能であり、前述のようにして形
成されたゼラチン下引層が優れた写真乳剤層との接着性
を示し、その効果が永続し、かつ写真乳剤に対して何ら
悪影響を与えないことを発見し、本発明を完成したので
ある。
【0016】エアーナイフコート法において、500mm
Aqを越える高圧のエアー圧を用いた場合、ゼラチンを主
成分として含有する溶液塗布の際に、塗布面が砂目状と
なり、またミストが生じ(飛沫が散乱し)、操業上不適
当である。
【0017】本発明のゼラチン下引層の形成に使用され
るゼラチン含有塗布液のゼラチン濃度が、0.3重量%
未満のときは、その塗布量が乾燥重量にして0.04g
/m 2 未満となり写真乳剤層との接着性を改善すること
ができない。また、それが2.0重量%以上になると、
塗布量が過多となり、塗布均一性が劣り、そのために局
部的に写真乳剤との接着性の低下を引き起こし、更には
写真適性に悪影響を及ぼす。本発明の支持体において、
ゼラチン下引層の重量は、前述のように0.04g/m
2 以上であることが好ましく、0.05〜0.10g/
2 であることが、より一層好ましい。
【0018】ゼラチン下引層形成用塗布液は、一般にゼ
ラチンと、ゼラチンに対し相溶性を有する有機溶剤、ゼ
ラチン硬膜剤、界面活性剤、増粘剤、pH調整剤、消泡
剤、腐敗防止剤等を含むもので、更にこれに水溶性或は
エマルジョン系接着剤を混合することもある。
【0019】またゼラチン下引層を塗布形成した後に、
これにコロナ表面処理を施すと、その表面処理効果が良
好となり、かつこの効果が永続するが、コロナ放電処理
を施さなくても充分良好な接着性を示す。
【0020】本発明の支持体の構成要件について更に詳
述する。本発明のシート状基体は、一般に写真用紙に用
いられている紙基体であればすべて使用できる。例えば
天然パルプ紙、合成パルプ紙、天然パルプと合成パルプ
の混抄紙等のほか、各種の抄き合せ紙を挙げることが出
来る。これらの紙基体には一般に製紙で用いられている
サイズ剤、定着剤、紙力増強剤、填料、帯電防止剤、pH
調整剤、顔料、染料等の添加剤が配合されていてもよ
い。更に、表面サイズ剤、表面紙力剤、帯電防止剤が表
面塗布されていてもよい。
【0021】この紙基体の表裏両面上にポリオレフィン
樹脂被覆層が被覆形成される。ポリオレフィン樹脂とし
ては、ポリエチレン、ポリプロピレン等のα−オレフィ
ン単独重合体、α−オレフィンの共重合体およびそれら
各種重合体の混合物などから選ぶことができる。特に好
ましいポリオレフィン樹脂は、低密度ポリエチレン、高
密度ポリエチレンおよびそれらの混合物である。
【0022】ポリオレフィン樹脂に白色顔料、有色顔
料、螢光増白剤、酸化防止剤、分散剤等の各種添加剤を
添加することはすでに知られているところであり、本発
明においても写真乳剤層の塗布される表面のポリオレフ
ィン被覆層にこれらの添加剤を添加することができる。
【0023】なお、シート状基体としては、前述の天然
パルプを主体とする紙基体の他に、各種合成紙、フィル
ム等も使用することができる。またシート状基体に電子
線硬化樹脂を被覆したもの、あるいは、電子線硬化樹脂
被覆とポリオレフィン樹脂溶融押出被覆との組合せによ
り得られる複合体も、本発明の支持体に使用することも
できる。
【0024】本発明の支持体において、下引層塗布前の
表面ポリオレフィン樹脂被覆層に、あるいは下引層に施
される活性化処理は、従来知られているコロナ放電処
理、火焔処理、活性化薬品処理、又は低温プラズマ処理
などから、所望に応じて選ぶことができる。このように
して表面活性化された表面ポリオレフィン樹脂被覆層上
にゼラチン下引層が形成される。
【0025】本発明の下引層に使用されるゼラチンは、
下引層上に塗設される写真乳剤層に悪影響を及ぼさない
ものである限り、どのような種類のものであってもよ
い。例えばゼラチンは、骨から抽出されたものであって
もよく、あるいは、皮から抽出されたものであってもよ
い。また、ゼラチン抽出法は、酸性法であってもよく、
或いはアルカリ法であってもよい。更にゼラチンの物性
についても格別の限定はないが、例えばそのゼリー強度
については、下引層として一般的に用いられる水準にあ
ればよく、また、例えば、その粘度は、下引層用として
一般に用いられるものと同じ程度のものであればよい。
【0026】本発明のゼラチン下引層は、前述のように
ゼラチンを主成分とするもので、その他に必要に応じ
て、硬膜剤、界面活性剤、増粘剤、白色顔料、マット化
剤、消泡剤、帯電防止剤、かぶり防止剤等の添加剤を含
んでもよい。これらの添加剤の合計量は、ゼラチン重量
に対して10%以下であることが好ましい。
【0027】本発明の下引層形成用塗布液に使用可能な
硬膜剤としては、例えばクロム明ばん等の無機硬膜剤、
或いは、アルデヒド型硬膜剤、N−メチロールおよびア
セタール硬膜剤、エポキシ硬膜剤、アジリジン硬膜剤、
ムコハロゲン酸硬膜剤、活性ハロゲン硬膜剤、ジクロロ
−S−トリアジン硬膜剤、活性オレフィン硬膜剤、イソ
オキサゾリューム塩硬膜剤、メタンスルホン酸エステル
硬膜剤、又は活性エステル硬膜剤等の有機硬膜剤などが
ある。
【0028】本発明の下引層形成用塗布液に使用可能な
界面活性剤としては、サポニンの如き天然物の他に、高
級脂肪酸アルカリ金属塩、アルキル硫酸塩、アルキルス
ルホン酸塩、スルホコハク酸エステル等の陰イオン性界
面活性剤、高級アミンハロゲン酸塩、ハロゲン化アルキ
ルピリジニウム、第4アンモニウム塩等の陽イオン性界
面活性剤、ポリエチレングリコールアルキルエーテル、
ポリエチレングリコール脂肪酸エステル等の非イオン性
界面活性剤およびアミノ酸等の両性活性剤等がある。
【0029】本発明の下引層形成用塗布液に使用可能な
増粘剤としては、カゼイン、デンプン、天然ガム等の天
然物の他、カルボキシメチルセルロース等のセルロース
誘導体、PVA等の水溶性高分子などを用いることがで
きる。
【0030】本発明の下引層に使用可能な白色顔料とし
ては、二酸化チタン、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、
炭酸バリウム、炭酸カルシウム、アルミナ白、酸化亜
鉛、シリカ白、三酸化アンチモン、リン酸チタニウムな
どがある。
【0031】本発明の下引層形成用塗布液に使用可能な
消泡剤としてはメチルアルコール、エチルアルコールの
ほか、オクチルアルコール、シクロヘキサノールその他
の高級アルコールあるいはエチレングリコール、更には
スパンその他の非イオン活性剤やシリコーン消泡剤等が
ある。
【0032】本発明の下引層形成の際、塗布液を塗布
後、乾燥までの間に低温凝固処理を施す必要は必ずしも
ないが、これを施してもよい。更にこれらのいづれかの
方法により塗布乾燥して得られた下引層の表面に前述の
ような活性化処理(例えばコロナ放電処理)を施しても
よい。
【0033】
【実施例】以下本発明を実施例により更に説明するが、
これにより本発明の範囲が限定されるものではない。こ
れら実施例においてその製品の評価に用いた各種試験法
は下記の通りである。
【0034】(1)塗布均一性 ブリリアントブルーR(SIGMA社製)0.5重量%
水溶液を、そのpHが3.5となるように酢酸50重量%
水溶液を用いて調整し、その溶液中に下引層塗布後の支
持体を常温で10秒間、浸漬し、塗布面の着色状況によ
り均一性を観察した。その結果を塗布面均一性○(良
好)、△(やや不良)、×(不良)の三水準に官能評価
し表示した。このテストは供試試料を80℃,10分間
キュアした後に行なわれた。
【0035】(2)印画紙の写真乳剤層と、支持体下引
層との湿時接着性 印画紙をCNP−CDカラー印画紙用現像剤(LPL
製)に35℃×2分浸漬し、これに浸漬液中で刃物で交
叉するきずをつけ、きずの交叉部分を液中で拇指頭で1
0回こすり、写真乳剤層の剥離状況を観察し、その結果
を接着力○(良)、△(やや不良)、×(不良)の三水
準に官能評価し表示した。このテストは乳剤を下引層上
に塗布後、40℃×50%RH×3日間エージング後に行
われた。
【0036】実施例1 坪量175g/m2 の天然パルプ紙基体の表裏両面上
に、10%二酸化チタン含有ポリエチレン樹脂およびポ
リエチレン樹脂をそれぞれ厚さ30ミクロンに押出し塗
布し、その直後に二酸化チタン含有ポリエチレン樹脂被
覆層表面にコロナ放電処理を施し、ポリエチレン被覆紙
を作成した。
【0037】このコロナ放電処理を施された表面被覆層
の表面に、下記組成の下引層形成用塗布液(ゼラチン濃
度:0.7%)をエアー圧200mmAqでエアーナイフコ
ート法により乾燥後のゼラチン塗布量が60mg/m2
なるように塗布し、それを冷却セットすることなしに、
80℃で乾燥して下引層を形成し、写真印画紙用支持体
を得た。
【0038】下引層用塗布液組成 0.7%ゼラチン水溶液 95部 エタノール(和光純薬製) 5部 アジリジン系硬膜剤 2.5×10-2%(対ゼラチン) (相互薬工製、商標:HDU) アルキル硫酸塩系活性剤 6.7×10-3%(対ゼラチン) (花王製、商標:エマールE27C) シリコーン系消泡剤 2.5×10-4%(対ゼラチン) (ダウコーニング製、商標:FSアンチ フォーム92)
【0039】このようにして得られた支持体の下引層の
塗布均一性を評価した。更に、この支持体の下引層上に
写真乳剤を塗布し、印画紙の現像処理を施して湿時の乳
剤接着性を評価した。その結果を表1に示す。
【0040】実施例2 実施例1と同一の操作を行った。但し、下引層形成用塗
布液のゼラチン濃度を1.5重量%とし、この塗布液を
エアー圧450mmAqでエアーナイフコート法により、コ
ロナ放電処理を施された表面被覆層の表面に塗布、乾燥
し、下引層を形成し、引き続いてその表面にコロナ放電
処理を施して写真印画紙用支持体を得た。この支持体の
テスト結果を表1に示す。
【0041】比較例1 実施例1と同一の操作を行った。但し、下引層形成用塗
布液中のゼラチン濃度を2.5重量%とし、かつエアー
圧800mmAqのエアーナイフコート法による塗布を行っ
た。得られた支持体のテスト結果を表1に示す。
【0042】比較例2 実施例1と同一の操作を行った。但し、下引層形成用塗
布液中のゼラチン濃度を0.2重量%とし、かつエアー
圧300mmAqでエアーナイフコート法による塗布を行っ
た。得られた支持体のテスト結果を表1に示す。
【0043】比較例3 実施例1と同一の操作を行った。但し、下引層形成用塗
布液中のゼラチン濃度を2.5重量%とし、かつエアー
圧190mmAqでエアーナイフコート法による塗布を行っ
た。得られた支持体のテスト結果を表1に示す。
【0044】比較例4 実施例1と同一の操作を行った。但し、下引層形成用塗
布液中のゼラチン濃度を2.0重量%とし、コートロッ
ドNo.4を用いて塗布を行った。得られた支持体のテ
スト結果を表1に示す。
【0045】比較例5 実施例1と同一の操作を行った。但し、下引層形成用塗
布液中のゼラチン濃度を0.3重量%とし、またその塗
布に当り、コートロッドNo.4を用いた。得られた支
持体のテスト結果を表1に示す。
【0046】
【表1】
【0047】
【発明の効果】本発明のポリオレフィン樹脂被覆写真印
画紙用支持体は、乾燥重量にして0.04g/m2 以上
のゼラチン下引層を有するものであるが、これを巻取状
で保存したところ、問題となるようなブロッキングの発
生は認められなかった。またゼラチン下引層上に写真用
乳剤を塗布した時、両者の間の接着強度は、従来のロッ
ドコート法により形成されたゼラチン下引層を有するも
のに対比して、格段に向上しており、経時的劣化も認め
られず、実用性にすぐれたものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート状基体と、前記シート状基体の表
    裏両面上に形成され、かつ、ポリオレフィン樹脂を主成
    分として含む表裏両面被覆層と、前記表面被覆層(写真
    乳剤を塗布すべき表面側)の表面に形成され、かつゼラ
    チンを主成分として含むゼラチン下引層とを有し、前記
    ゼラチン下引層が、0.3重量%以上、2.0重量%未
    満のゼラチン濃度を有するゼラチン溶液をエアー圧50
    0mmAq以下の低圧エアーナイフコート法により塗布し、
    乾燥して形成されたものであることを特徴とする写真印
    画紙用支持体。
JP22423791A 1991-09-04 1991-09-04 写真印画紙用支持体 Pending JPH0561154A (ja)

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