JPH05158185A - 写真印画紙用支持体の製造方法 - Google Patents

写真印画紙用支持体の製造方法

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JPH05158185A
JPH05158185A JP32265291A JP32265291A JPH05158185A JP H05158185 A JPH05158185 A JP H05158185A JP 32265291 A JP32265291 A JP 32265291A JP 32265291 A JP32265291 A JP 32265291A JP H05158185 A JPH05158185 A JP H05158185A
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JP32265291A
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Shinichiro Serizawa
慎一郎 芹澤
Shigehisa Tamagawa
重久 玉川
Tetsuo Fuchizawa
徹郎 淵澤
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 本発明の写真印画紙用支持体の製造方法は、
原紙の両面がポリオレフィン樹脂で被覆された写真印画
紙用支持体の製造方法において、予め、少なくとも原紙
における写真乳剤を塗布する面の反対側の面にホウ酸、
メタホウ酸、カリ明礬、リン酸ナトリウムまたは下記一
般式(1)または(2)で表される化合物の少なくとも
1種を含浸させた後、ポリビニルアルコール水溶液を含
浸させ、次いでポリオレフィン樹脂で被覆することを特
徴とする。 Na2O・xB2O3 ・・(1) K2O ・yB2O3 ・・(2) (上式中、xは1、3、4または5を、yは1〜5の整
数を表わす。) 【効果】 本発明においては、ポリビニルアルコール
の粘度向上剤を含ませることにより原紙中への表面サイ
ズ液の浸透量、浸透深さを減らし、剥離抵抗を低下させ
るとともに浸透深さもより均一のものとなり、剥離後の
面状もよく、パネルとしての仕上がりも優れる写真印画
紙用支持体を提供しうるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、写真印画紙用支持体に
関し、更に詳しくは、パネル貼りに適した写真印画紙用
支持体に関する。パネル貼りとは、写真の裏側のポリオ
レフィン層を剥離し、パネルボードに貼着して写真パネ
ルを作製することをいい、次のような特性が要求され
る。
【0002】(1)写真の裏側のポリオレフィン層を剥
離する際に、原紙面が一様に毛羽立ち、水又は糊をはじ
くことなく均一に塗布しうること、即ち、原紙層の一部
が付着した状態でポリオレフィン層が剥離されることが
重要である。
【0003】(2)写真の裏側のポリオレフィン層を剥
離した際に、写真裏面に凹凸がなく、また写真の剛性を
維持することが必要であり、ポリオレフィン層に付着し
て剥離される原紙層の一部はできるだけ薄く、且つ均一
であることが好ましい。
【0004】
【従来の技術】近年、写真印画紙の迅速現像処理を目的
として、紙の両面をポリエチレン等のポリオレフィンに
より被覆した耐水性写真印画紙用支持体が実用化されて
いる。中でも表面、即ち、写真乳剤が塗布される側のポ
リオレフィン被覆層の表面形状が平滑な光沢面写真印画
紙が好んで用いられる。
【0005】又、ポリオレフィン被覆耐水性支持体の基
材である原紙の表面強度を上げる等の表面サイズ処理の
ために、原紙表面に各種の皮膜形成ポリマーを塗布する
ことが行われているが、この皮膜形成ポリマーとして、
例えば、澱粉を使用した場合にはポリオレフィン押し出
しコーティング時に原紙表面の層間剥離による点状フク
レが生じ易く、又、現像処理時に切口断面より現像液の
シミ込みが多く、優れた写真印画紙が得られない等の問
題がある。
【0006】点状フクレとは、ポリオレフィン樹脂を原
紙上に溶融押し出し塗工した後、該樹脂層をクーリング
ロールに接触させて冷却固化し、クーリングロールから
剥離する際に原紙層が一部剥離し、ポリオレフィン樹脂
被覆層表面が約2〜3mmの大きさで点状に膨れて見える
現象をいう。
【0007】そのため、澱粉に代えて皮膜形成性に優れ
たポリビニルアルコール及びその変性物等が多く使用さ
れている。ポリビニルアルコール及びその変性物を使用
すると、表面サイズ処理性能が良好で、かつ光沢性、平
滑性に優れた写真印画紙用支持体を得られる。即ち、原
紙の両面にポリビニルアルコール又はその変性物を塗布
した後、この上にポリオレフィン被覆層を積層し、おも
て面のポリオレフィン被覆層に白色顔料を含有せしめた
写真印画紙用支持体の表面に写真乳剤を塗布して得られ
た写真印画紙は、表面サイズ処理性能に優れ、迅速現像
処理により仕上がりの良い写真を得るのに好適である。
【0008】しかしながら、このような印画紙を使用し
て得られた写真をパネル貼りするに、写真印画紙の裏面
に糊付けしてパネルボードに貼着する場合には、ポリオ
レフィン被覆層への糊ののりが悪く、貼着直後、或いは
経時によって剥離が生じるという問題があった。そのた
め裏面のポリオレフィン被覆層を剥離して、露出した原
紙に水塗布あるいは糊付けしてパネルボードに貼着する
ことが従来行われているが、この場合、ポリオレフィン
被覆層が剥離しにくく、原紙が厚く引き裂かれて原紙の
露出面が凸凹となり、この面に水あるいは糊付けしてパ
ネルボードに貼着すると、写真面に原紙の凹凸に沿った
パターン状の影が生じるという問題が生じる。あるい
は、ポリオレフィンと原紙との接着強度が低い場合に
は、ポリエチレンのみが剥離し、切れやすく作業性で劣
るといった等の問題が生じ、パネル貼り適性に関しては
問題となる。
【0009】そこで、写真印画紙用支持体の裏面のポリ
ビニルアルコールの塗布量を、表面におけるポリビニル
アルコール塗布量に比して少なくすることが提案されて
いるが(特開平2−82238号公報)、水の塗布量も
少なくなり、カ−ルが生じるという問題がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、写
真印画紙用支持体の裏面側からのポリビニルアルコール
の浸透深さを減少させることにより、裏ポリオレフィン
被覆層を剥離した後の露出した原紙の剛性を保ち、その
原紙面を均一化することができる。更に剥離抵抗を減少
させ、パネルボード化を好都合に行うことができる写真
印画紙用支持体の製造方法の提供を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の写真印画紙用支
持体の製造方法は、原紙の両面がポリオレフィン樹脂で
被覆された写真印画紙用支持体の製造方法において、予
め、少なくとも原紙における写真乳剤を塗布する面の反
対側の面にホウ酸、メタホウ酸、カリ明礬、リン酸ナト
リウムまたは下記一般式(1)または(2)で表される
化合物の少なくとも1種を含浸させた後、ポリビニルア
ルコール水溶液を含浸させ、次いでポリオレフィン樹脂
で被覆することを特徴とする。
【0012】Na2O・xB2O3 ・・(1) K2O ・yB2O3 ・・(2) (上式中、xは1、3、4または5を、yは1〜5の整
数を表わす。) 以下本発明について詳しく説明する。
【0013】本発明に係る写真印画紙用支持体に使用さ
れる原紙は、写真印画紙に一般的に用いられる材料から
選ばれる。即ち、針葉樹、広葉樹等から選ばれる天然パ
ルプを主原料に、必要に応じ、クレー、タルク、炭酸カ
ルシウム、尿素樹脂微粒子等の填料、ロジン、アルキル
ケテンダイマー、高級脂肪酸、エポキシ化脂肪酸アミ
ド、パラフィンワックス、アルケニルコハク酸等のサイ
ズ剤、でんぷん、ポリアミドポリアミンエピクロルヒド
リン、ポリアクリルアミド等の紙力増強剤、硫酸バン
ド、カチオン性ポリマー等の定着剤等を添加したものが
用いられる。更に、上記の天然パルプに代えて合成パル
プを使用したものでも良く、天然パルプと合成パルプを
任意の比率に混合したものでも良い。
【0014】原紙基体の種類及び厚さは特に限定される
ものではないが、坪量としては、50g/m2 〜250
g/m2 が望ましく、又、写真印画紙には平面性が望ま
れることから表面の平滑性及び平面性の優れるものが望
ましいので、そのためにマシンカレンダー及びスーパー
カンダー等で熱及び圧力を加えて表面処理することが好
ましい。
【0015】本発明の写真印画紙用支持体は、原紙の両
面に表面サイズ剤としてポリビニルアルコール又はその
変性物が塗布されたものである。この場合のポリビニル
アルコール変性物としては、カルボキシル基変性物、シ
ラノール変性物やアクリルアミドとの共重合物等が挙げ
られる。
【0016】表面サイズ液としては、ポリビニルアルコ
ール及びあるいはその変性物の水溶液であり、その他、
澱粉、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチル
セルロース、アルギン酸ナトリウム、セルロースサルフ
ェート、ゼラチン、カゼイン等の高分子化合物、塩化カ
ルシウム、塩化ナトリウム、硫酸ナトリウム等の金属
塩、更にグリセリン、ポリエチレングリコール等の吸湿
性物質、染料、蛍光増白剤等の着色、増白物質、苛性ソ
ーダ、アンモニア水、塩酸、硫酸、炭酸ナトリウム等の
pHコントロール剤を添加しても良い。又、必要に応じ
て顔料等も添加することができる。原紙に含浸させる方
法としては、サイズプレス、タブサイズあるいはゲイト
ロールコーター等により含浸、塗布するとよい。
【0017】本発明は、原紙にポリビニルアルコールを
含む水溶液を塗布する前に、原紙の少なくとも裏面に特
定化合物を含浸、塗布することを特徴とする。
【0018】これらの特定化合物とは、ホウ酸、メタホ
ウ酸、カリ明礬、リン酸ナトリウム、又は上記一般式
(1)または(2)で表される化合物であり、一般式
(1)または(2)で表される化合物の具体例として
は、Na2O・B2O3(メタホウ酸ナトリウム)、Na2O・3B2O
3 (六ホウ酸ナトリウム)、Na2O・4B2O3 (八ホウ酸ナ
トリウム)、Na2O・5B2O3 (五ホウ酸ナトリウム)、K2
O ・B2O3(メタホウ酸カリウム)、K2O ・2B2O3 (四ホ
ウ酸カリウム)、K2O ・3B2O3 (六ホウ酸カリウム)、
K2O ・4B2O3 (八ホウ酸カリウム)、K2O ・5B2O3 (五
ホウ酸カリウム)等が挙げられる。これらの化合物は単
独でも2種以上混合してもよく、原紙中に0.05g/
m2〜2.0g/ m2含有すると効果的であり、特に原紙全
体では0.2g/ m2〜2.0g/ m2、原紙裏面に塗布す
る場合には0.05g/ m2〜0.5g/m2が好ましい。
【0019】これらの特定化合物は、ポリビニルアルコ
ール及びあるいはその変成物の粘度向上剤として機能す
るものであり、パルプスラリー中に添加するか、あるい
は抄紙工程中原紙にロールコーター、バーコーター、エ
アナイフコーター、カレンダー塗布等により塗布され
る。ポリビニルアルコールを含む水溶液中に粘度向上剤
を添加すると、塗布前に液の粘度が上昇し、塗布時に塗
布ムラや微細な凹凸が生じる等のトラブルが発生するの
で好ましくない。
【0020】本発明における、原紙基体の両面に設ける
ポリオレフィン樹脂とは、具体的にはポリエチレン、ポ
リオレフィン等のα−オレフィンの単独重合体及びこれ
ら各種の重合体の混合物を挙げることができる。特に好
ましいポリオレフィンは、高密度ポリエチレン、低密度
ポリエチレン及びこれらの混合物である。これらのポリ
オレフィンは、押し出しコーティングした被覆層中に白
色顔料や着色顔料或いは蛍光増白剤を添加することが可
能である限り、その分子量に特に制限はないが、通常は
分子量が20,000〜200,000の範囲にあるポ
リオレフィンが用いられる。
【0021】ポリオレフィン樹脂被覆層の厚さについて
は特に制限はなく、従来の印画紙支持体用のポリオレフ
ィン層の厚さに準じて決めることができるが、一般にそ
の厚さは15〜50μmである。ポリオレフィン樹脂被
覆層中には、白色顔料、着色顔料或いは蛍光増白剤、フ
ェノール、ビスフェノール、チオビスフェノール、アミ
ン類、ベンゾフェノン、サリチル酸塩、ベンゾトリアゾ
ール及び有機金属化合物といった安定剤を添加すること
ができる。
【0022】又、写真乳剤がその上に塗布される側のポ
リオレフィン樹脂被覆層には、白色顔料及び着色顔料を
添加することが好ましい。
【0023】尚、ポリオレフィンを押し出しコーティン
グする際の押し出しコーティング設備としては、通常の
ポリオレフィン用押し出し機とラミネーターが使用され
る。本発明の写真印画紙用支持体は、白色顔料、着色顔
料を含むポリオレフィン樹脂被覆層側に写真乳剤層が塗
布乾燥されて写真印画紙となるが、他面に例えば特開昭
62−6256号に開示されている印時保存層を設ける
ことができる等様々な態様が可能である。
【0024】
【作用及び本発明の効果】原紙の少なくとも裏面にポリ
ビニルアルコールを主成分とする表面サイズ液を塗布
し、次いでポリオレフィン樹脂で被覆された写真印画紙
用支持体においては、ポリビニルアルコールの付着量が
多ければ原紙中への浸透量、浸透深さとも増え、裏面の
ポリオレフィン樹脂を剥離するのに剥離抵抗が大きくな
り、また剥離した後の面状も凹凸が生じ、パネルとして
の仕上がりも劣るようになる。
【0025】一方、ポリビニルアルコールの付着量が少
なければ浸透深さも減り、この剥離抵抗は小さくなり作
業性が向上するが、剥離後の面状は十分に改善されな
い。
【0026】本発明においては、ポリビニルアルコール
の粘度向上剤を含ませることにより原紙中への表面サイ
ズ液の浸透量、浸透深さを減らし、剥離抵抗を低下させ
るとともに浸透深さもより均一のものとなり、剥離後の
面状もよく、パネルとしての仕上がりも優れる写真印画
紙用支持体を提供しうるものである。
【0027】以下、原紙の調製方法、実施例により本発
明を更に詳述するが、本発明はこれによって限定される
ものではない。
【0028】
【実施例1】 (原紙の調製)木材パルプの混合物(LBKP/NBS
P=2/1)を叩解し、カナディアンフリーネス250
ccのパルプスラリーとした。次いでこのパルプスラリ
ーを水で希釈した後、撹拌しながら、対パルプあたりア
ニオン性ポリアクリルアミド1.0%(荒川化学(株)
製:ポリストロン194、分子量約110万)、硫酸ア
ルミニウム1.0%及び、ポリアミドポリアミンエピク
ロルヒドリン0.15%(カイメン557:ディックハ
ーキュレス社製商品名)を添加した。
【0029】更に、エポキシ化ベヘン酸アミド0.8%
を加えた後、pHが7となるように水酸化ナトリウム及
びカチオン性ポリアクリルアミド0.5%及び消泡剤
0.1%を加えた。
【0030】上記の如くして調製したパルプスラリーを
180g/m2 となるように抄造した。
【0031】このようにして調製した原紙をオーブンに
て水分約2%とし、次いで、ホウ酸の3%水溶液を原紙
の裏面に10g/m2 塗布し、直ちに次のようなポリビ
ニルアルコール水溶液をサイズプレスし、液の付着量が
原紙の表面(写真乳剤塗布側)で20g/m2 なるよう
に付着させた。
【0032】 ポリビニルアルコール : 4.5重量% 塩化カルシウム : 4.0重量% 蛍光増白剤 : 0.5重量% 消泡剤 : 0.005重量% 得られたサイズ液付着紙の厚みを173μmにマシンカ
レンダーで調整した後、裏面にコロナ放電処理を施し、
次いで密度0.980g/m2 のポリエチレンを約30
μmコーティングした。
【0033】更におもて面(写真乳剤塗布側)にコロナ
放電処理を施した後、10重量%の酸化チタンを含有す
る密度0.960g/m2 のポリエチレンを約30μm
コーティングし、写真印画紙用支持体を得た。
【0034】
【実施例2】実施例1におけるホウ酸の代わりにメタホ
ウ酸5%水溶液を使用し、10g/m2 塗布した以外
は、実施例1同様にして写真印画紙用支持体を得た。
【0035】
【実施例3】実施例1におけるホウ酸の代わりにメタホ
ウ酸ナトリウム1%水溶液を使用し、30g/m2 塗布
した以外は、実施例1同様にして写真印画紙用支持体を
得た。
【0036】
【実施例4】実施例1におけるホウ酸の代わりに六ホウ
酸ナトリウム0.5%水溶液を使用し、10g/m2
布した以外は、実施例1同様にして写真印画紙用支持体
を得た。
【0037】
【実施例5】実施例1におけるホウ酸の代わりに八ホウ
酸ナトリウム0.5%水溶液を使用し、30g/m2
布した以外は、実施例1同様にして写真印画紙用支持体
を得た。
【0038】
【実施例6】実施例1におけるホウ酸の代わりに五ホウ
酸ナトリウム0.5%水溶液を使用し、20g/m2
布した以外は、実施例1同様にして写真印画紙用支持体
を得た。
【0039】
【実施例7】実施例1におけるホウ酸の代わりにメタホ
ウ酸カリウム1%水溶液を使用し、30g/m2 塗布し
た以外は実施例1同様にして写真印画紙用支持体を得
た。
【0040】
【実施例8】実施例1におけるホウ酸の代わりにメタホ
ウ酸カリウム1%水溶液を使用し、20g/m2 塗布し
た以外は実施例1同様にして写真印画紙用支持体を得
た。
【0041】
【実施例9】実施例1におけるホウ酸の代わりに四ホウ
酸カリウム0.5%水溶液を使用し、30g/m2 塗布
した以外は、実施例1同様にして写真印画紙用支持体を
得た。
【0042】
【実施例10】実施例1におけるホウ酸の代わりに六ホ
ウ酸カリウム0.5%水溶液を使用し、15g/m2
布した以外は、実施例1同様にして写真印画紙用支持体
を得た。
【0043】
【実施例11】実施例1におけるホウ酸の代わりに八ホ
ウ酸カリウム0.5%水溶液を使用し、40g/m2
布した以外は、実施例1同様にして写真印画紙用支持体
を得た。
【0044】
【実施例12】実施例1におけるホウ酸の代わりに五ホ
ウ酸カリウム0.4%水溶液を使用し、20g/m2
布した以外は、実施例1同様にして写真印画紙用支持体
を得た。
【0045】
【実施例13】実施例1において抄紙した原紙をホウ酸
3%溶液中にサイズプレスし、付着量30g/ m2となる
ように調整した後、これをオーブン中で水分量2%とし
た。
【0046】次いで、実施例1同様にしてポリビニルア
ルコール水溶液をサイズプレスした以外は、実施例1同
様にして写真印画紙用支持体を得た。
【0047】
【実施例14】実施例1におけるホウ酸の代わりに、A
lK(SO4 2 10%水溶液を10g/ m2塗布した以
外は、実施例1同様にして写真印画紙用支持体を得た。
【0048】
【実施例15】実施例1におけるホウ酸の代わりに、N
3 PO4 10%水溶液を8g/ m2塗布した以外は、実
施例1同様にして写真印画紙用支持体を得た。
【0049】
【比較例1】原紙をオーブンにて水分約2%として、次
の溶液をサイズプレスし、液の付着量が30g/m2
なるように付着させた。
【0050】 ポリビニルアルコール : 4.5重量% 塩化カルシウム : 4.0重量% 蛍光増白剤 : 0.5重量% 消泡剤 : 0.005重量% 得られたサイズ液付着紙の厚みを173μmにマシンカ
レンダーで調整した後裏面にコロナ放電処理を施し、次
いで密度0.980g/m2 のポリエチレン約30μm
コーティングした。更におもて面(写真乳剤塗布側)に
コロナ放電処理を施した後、10重量%の酸化チタンを
含有する密度0.960g/m2 のポリエチレンを約3
0μmコーティングし、写真印画紙用支持体を得た。
【0051】
【比較例2】比較例1のポリビニルアルコールを2.0
重量%にして比較例1と同様にした。
【0052】以上の様にして得られた本発明の写真印画
紙用支持体並びに比較の写真印画紙用支持体について、
パネル貼り適性実技テスト、剥離抵抗測定を実施し、そ
の結果を表1に示す。
【0053】尚、パネル貼り適性実技テストは、写真印
画紙用支持体の裏面より裏側ポリエチレンを手で剥離
し、その剥離し易さを比較し、また剥離後の面状につい
てはその表面の凹凸性について、視認した。
【0054】また、剥離抵抗は、テンシロン引張り試験
機(オリエンテック製RTM−2510cm/1分間)
を使用し、サンプル15mm巾で剥離した面を各々引張
り方向に取り付け、引張り方向に対して120°の角度
で未剥離部を固定して測定した。
【0055】
【表1】
【0056】表1の結果から、本発明の写真印画紙用支
持体は、パネル貼り適性(剥離抵抗、剥離後の面状)で
良好な結果が得られ、写真印画紙用支持体として優れる
ことが明らかである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原紙の両面がポリオレフィン樹脂で被覆
    された写真印画紙用支持体の製造方法において、予め、
    少なくとも原紙における写真乳剤を塗布する面の反対側
    の面にホウ酸、メタホウ酸、カリ明礬、リン酸ナトリウ
    ムまたは下記一般式(1)または(2)で表される化合
    物の少なくとも1種を含浸させた後、ポリビニルアルコ
    ール水溶液を含浸させ、次いでポリオレフィン樹脂で被
    覆することを特徴とする写真印画紙用支持体の製造方
    法。 Na2O・xB2O3 ・・(1) K2O ・yB2O3 ・・(2) (上式中、xは1、3、4または5を、yは1〜5の整
    数を表わす。)
JP32265291A 1991-12-06 1991-12-06 写真印画紙用支持体の製造方法 Pending JPH05158185A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7201788B2 (en) * 2001-10-29 2007-04-10 Societa Chimica Larderello S.P.A. Process for the production of a boron salt and its use in the agronomic field

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7201788B2 (en) * 2001-10-29 2007-04-10 Societa Chimica Larderello S.P.A. Process for the production of a boron salt and its use in the agronomic field

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