JPH0862548A - 酸素透過性コンタクトレンズ - Google Patents

酸素透過性コンタクトレンズ

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JPH0862548A
JPH0862548A JP19540494A JP19540494A JPH0862548A JP H0862548 A JPH0862548 A JP H0862548A JP 19540494 A JP19540494 A JP 19540494A JP 19540494 A JP19540494 A JP 19540494A JP H0862548 A JPH0862548 A JP H0862548A
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JP
Japan
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acrylate
contact lens
oxygen
permeable contact
component
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JP19540494A
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English (en)
Inventor
Kiyoshi Inomata
潔 猪又
Yasuyoshi Koinuma
康美 鯉沼
Fumiichiro Yamada
文一郎 山田
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NOF Corp
Original Assignee
Nippon Oil and Fats Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】下記式化1(R1=C1〜12のアルキル基、
C1〜12のフルオロアルキル基、C65−、R2
H、C1〜12のアルキル基、C1〜12のフルオロア
ルキル基、C65−、但しR1及び/又はR2=F3以上
含むC1〜12のフルオロアルキル基)のα−(アルコ
キシメチル)アクリレートを含み、必要により共重合性
ビニルモノマー及び/又は架橋性多官能モノマーを含む
重合性成分を重合させて得た重合物を含有する酸素透過
性コンタクトレンズ。 【化1】 【効果】本発明の酸素透過性コンタクトレンズは、酸素
透過性、装用感に優れ、更には防汚染性、機械的強度、
加工性に優れる。従って、酸素透過性ハードコンタクト
レンズ等に有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は酸素透過性コンタクトレ
ンズに関し、更に詳細には、防汚染性、加工性、機械的
強度、耐久性等に優れるハードコンタクトレンズ等の酸
素透過性コンタクトレンズに関する。
【0002】
【従来の技術】一般にコンタクトレンズは、ハードコン
タクトレンズとソフトコンタクトレンズとに分類され
る。ソフトコンタクトレンズは、ハードコンタクトレン
ズと比較して目になじみやすく、装用感に優れている。
このようなソフトコンタクトレンズとしては、2−ヒド
ロキシエチルメタクリレートを主成分とするものが使用
されている。これは機械的強度や加工性に優れているが
含水率40%以下であり、酸素透過性、装用感が乏しい
という欠点がある。そこで近年レンズ材料の含水率を高
めることにより連続装用を目的とした高含水ソフトコン
タクトレンズが提案されている。例えば、N−ビニルピ
ロリドンを主成分として、メチルメタクリレート、2−
ヒドロキシエチルメタクリレートやメタクリル酸を共重
合させたものがある。しかし、N−ビニルピロリドンを
主成分とするものは汚れが付着しやすく、強度が低下す
るという欠点があり、しかもソフトコンタクトレンズに
不可欠な滅菌処理の繰返しによる黄変等の種々の問題も
ある。そのため通常、煮沸滅菌を行ったり、殺菌剤、洗
浄液等のケアー用品を使用して衛生管理等をする必要が
ある。
【0003】一方、ハードコンタクトレンズとしては、
従来からメチルメタクリレートを主成分としたものが多
く使用されており、機械的強度、濡れ性、加工性等に優
れているが、角膜生理上必要な酸素をほとんど透過しな
いという欠点がある。そこで最近では、酸素透過性を付
与するために、メチルメタクリレート、シロキサニルア
ルキルメタクリレート等をモノマー主成分とする酸素透
過性ハードコンタクトレンズが提案されている(特公昭
52−33502号公報)。しかしながら、この酸素透
過性コンタクトレンズは親油性のシリコンを含有してい
るため、涙液中の脂質、タンパク質によって汚染され易
く、装用感が悪い等の欠点がある。そこでこの汚染性を
解決する手段として、フルオロアクリレート等を添加す
る試みがなされている(特開昭61−306646号公
報)。更に最近ではフルオロアクリレートに代わりフル
オロアルキルイタコネート単量体からなる組成物を用い
たり(特公平2−45166号公報)、アルキル基がフ
ッ素原子で置換されたα−(アルキルカルボニルオキシ
メチル)アクリレートを用いること(特開平5−246
951号公報、特開平5−222128号公報)が提案
されているが、未だ対汚染性に対する効果は充分に解決
されていないのが現状である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、装用
感、酸素透過性を有し、更には、防汚染性、機械的強
度、加工性等に優れる酸素透過性コンタクトレンズを提
供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、下記一
般式化2で表わされるα−(アルコキシメチル)アクリ
レート(以下アクリレートAと称す)を必須成分として
含み、必要により共重合性ビニルモノマー及び/又は架
橋性多官能モノマーを含む重合性成分を重合させて得た
重合物を含有する酸素透過性コンタクトレンズが提供さ
れる。
【0006】
【化2】
【0007】以下本発明を更に詳細に説明する。本発明
の酸素透過性コンタクトレンズは、前記一般式化2で表
わされるアクリレートAを必須成分として含む重合性成
分を重合させて得た重合物を含有する。
【0008】前記アクリレートAにおいて、該アクリレ
ートAは優れた重合性を有することが知られており、医
療材料として好ましくない残存モノマー量を低減するこ
とができる。該アクリレートAのR1又はR2をフルオロ
アルキル基とすることによりコンタクトレンズに防汚染
性、酸素透過性を付与することができ、R1又はR2のア
ルキル基の構造を変化させることによりコンタクトレン
ズの機械的強度、加工性をコントロールすることができ
る。またR1及びR2の炭素数が13以上の場合には、得
られるコンタクトレンズ素材の加工性、機械的特性が悪
くなる。
【0009】前記アクリレートAは、コンタクトレンズ
の酸素透過性、機械的強度、加工性、防汚染性を向上さ
せる成分であって、具体的には、例えばメチル−α−
(2,2,2−トリフルオロエチルオキシメチル)アク
リレート、エチル−α−(2,2,2−トリフルオロエ
チルオキシメチル)アクリレート、エチル−α−(2,
2,3,3−テトラフルオロプロピルオキシメチル)ア
クリレート、エチル−α−(1H−ヘキサフルオロイソ
プロピルオキシメチル)アクリレート、エチル−α−
(2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロピルオキシ
メチル)アクリレート、エチル−α−(2−(ペルフル
オロブチル)エチルオキシメチル)アクリレート、エチ
ル−α−(2−(ペルフルオロヘキシル)エチルオキシ
メチル)アクリレート、エチル−α−(1H,1H,5
H−オクタフルオロペンチルオキシメチル)アクリレー
ト、エチル−α−(2−(ペルフルオロデシル)エチル
オキシメチル)アクリレート、プロピル−α−(2,
2,2−トリフルオロエチルオキシメチル)アクリレー
ト、イソプロピル−α−(2,2,2−トリフルオロエ
チルオキシメチル)アクリレート、n−ブチル−α−
(2,2,2−トリフルオロエチルオキシメチル)アク
リレート、t−ブチル−α−(2,2,2−トリフルオ
ロエチルオキシメチル)アクリレート、ベンジル−α−
(2,2,2−トリフルオロエチルオキシメチル)アク
リレート、2,2,2−トリフルオロエチル−α−(メ
トキシメチル)アクリレート、2,2,2−トリフルオ
ロエチル−α−(エトキシメチル)アクリレート、2,
2,2−トリフルオロエチル−α−(プロポキシメチ
ル)アクリレート、2,2,2−トリフルオロエチル−
α−(イソプロポキシメチル)アクリレート、2,2,
2−トリフルオロエチル−α−(n−ブトキシメチル)
アクリレート、2,2,2−トリフルオロエチル−α−
(フェノキシメチル)アクリレート、2,2,2−トリ
フルオロエチル−α−(2,2,2−トリフルオロエチ
ルオキシメチル)アクリレート、2,2,3,3−テト
ラフルオロプロピル−α−(メトキシメチル)アクリレ
ート、2,2,3,3−テトラフルオロプロピル−α−
(エトキシメチル)アクリレート、2,2,3,3−テ
トラフルオロプロピル−α−(プロポキシメチル)アク
リレート、2,2,3,3−テトラフルオロプロピル−
α−(イソプロポキシメチル)アクリレート、2,2,
3,3−テトラフルオロプロピル−α−(n−ブトキシ
メチル)アクリレート、2,2,3,3−テトラフルオ
ロプロピル−α−(フェノキシメチル)アクリレート、
2,2,3,3−テトラフルオロプロピル−α−(2,
2,2−トリフルオロエチルオキシメチル)アクリレー
ト、1H−ヘキサフルオロイソプロピル−α−(メトキ
シメチル)アクリレート、1H−ヘキサフルオロイソプ
ロピル−α−(エトキシメチル)アクリレート、1H−
ヘキサフルオロイソプロピル−α−(プロポキシメチ
ル)アクリレート、1H−ヘキサフルオロイソプロピル
−α−(イソプロポキシメチル)アクリレート、1H−
ヘキサフルオロイソプロピル−α−(n−ブトキシメチ
ル)アクリレート、1H−ヘキサフルオロイソプロピル
−α−(フェノキシメチル)アクリレート、1H−ヘキ
サフルオロイソプロピル−α−(2,2,2−トリフル
オロエチルオキシメチル)アクリレート、2,2,3,
3,3−ペンタフルオロプロピル−α−(メトキシメチ
ル)アクリレート、2,2,3,3,3−ペンタフルオ
ロプロピル−α−(エトキシメチル)アクリレート、
2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロピル−α−
(プロポキシメチル)アクリレート、2,2,3,3,
3−ペンタフルオロプロピル−α−(イソプロポキシメ
チル)アクリレート、2,2,3,3,3−ペンタフル
オロプロピル−α−(n−ブトキシメチル)アクリレー
ト、2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロピル−α
−(フェノキシメチル)アクリレート、2,2,3,
3,3−ペンタフルオロプロピル−α−(2,2,2−
トリフルオロエチルオキシメチル)アクリレート、2−
(ペルフルオロブチル)エチル−α−(メトキシメチ
ル)アクリレート、2−(ペルフルオロヘキシル)エチ
ル−α−(メトキシメチル)アクリレート、2−(ペル
フルオロオクチル)エチル−α−(メトキシメチル)ア
クリレート、1H,1H,5H−オクタフルオロペンチ
ル−α−(メトキシメチル)アクリレート、2−(ペル
フルオロデシル)エチル−α−(メトキシメチル)アク
リレート、2−(ペルフルオロ−(3−メチル)ブチ
ル)エチル−α−(メトキシメチル)アクリレート等を
好ましく挙げることができ、使用に際しては単独若しく
は混合物として用いることができる。
【0010】前記アクリレートAを調製するには、例え
ば、J. Macromol. Sci., Pure Appl. Chem., A29巻、53
3 ページ (1992) あるいはMacromolecules, 26巻、5129
ページ (1993) に記載されるように、相当するアクリ
ル酸エステルを3段階反応させる方法等により容易に得
ることができる。具体的には、まずMacromolecules,20
巻、2039ページ (1987)に記載されるように、触媒量の
ジアザビシクロ[2,2,2]オクタンの存在下、パラ
ホルムアルデヒドと相当するアクリレートとを、室温あ
るいは加熱しながら反応させてα−ヒドロキシメチルア
クリレートを合成する。次いで、得られたα−ヒドロキ
シメチルアクリレートを、三臭化リンあるいは塩化チオ
ニルを用いてハロゲン化し、α−(ハロゲン化メチル)
アクリレートを合成する。こうして得られるα−(ハロ
ゲン化メチル)アクリレートと相当するアルコールと
を、トリエチルアミン等の塩基存在下、室温又は加熱し
ながら反応させる方法等により前記アクリレートAを得
ることができる。このようにして得られるアクリレート
Aは、重合させる前にカラムクロマトグラフィー、蒸
留、再結晶等の公知の方法により精製するのが好まし
い。
【0011】本発明の酸素透過性コンタクトレンズを構
成する重合性成分は、必須成分である前記アクリレート
Aの他に、共重合性ビニルモノマー及び/又は架橋性多
官能モノマー等を含有させることもできる。
【0012】前記共重合性ビニルモノマーは、得られる
コンタクトレンズの光学的特性、機械的強度、酸素透過
性等を調整する成分であって、具体的には、例えばスチ
レン、メチルスチレン、メチル核置換スチレン、クロロ
核置換スチレン、メチル(メタ)アクリレート、エチル
(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレー
ト、トリフルオロエチル(メタ)アクリレート、1H−
ヘキサフルオロイソプロピル(メタ)アクリレート、
(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリルアミド、N,N
−ジメチル(メタ)アクリルアミド、2−ヒドロキシエ
チル(メタ)アクリレート、エチル−α−(エトキシメ
チル)アクリレート、2,2,2−トリフルオロエチル
(メタ)アクリレート、N−ビニルピロリドン、ビニル
ピリジン、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ピバリン
酸ビニル、メチルビニルエーテル、エチルビニルエーテ
ル、n−ブチルビニルエーテル、ジエチルイタコネー
ト、ジ−n−ブチルイタコネート、ジヘキサフルオロプ
ロピルイタコネート、ジ−t−ブチルフマレート、ジイ
ソプロピルフマレート、イソプロピル−1H−ヘキサフ
ルオロプロピルフマレート、イソプロピル−トリス−ト
リメトキシシリルプロピルフマレート、t−ブチルトリ
フルオロエチルフマレート、γ−メタクリルオキシプロ
ピル−トリス(トリメチルシロキシ)シラン、イソプロ
ピルオキシカルボニルフマロイルオキシプロピル−トリ
ス(トリメチルシロキシ)シラン、t−ブチルオキシカ
ルボニルフマロイルオキシプロピル−トリス(トリメチ
ルシロキシ)シラン等を挙げることができる。
【0013】また前記架橋性多官能性モノマーは、得ら
れるコンタクトレンズの耐熱性、加工性、形状安定性を
向上させる成分であって、具体的には、例えばアリル
(メタ)アクリレート、エチレングリコールジ(メタ)
アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリ
レート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、テトラエチレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、
1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、ジビ
ニルベンゼン、ジアリルフタレート、ジエチレングリコ
ールビスアリルカーボネート、メチレンビスアクリルア
ミド、トリメリット酸トリアリル、トリアリルシアヌレ
ート、アジピン酸ジビニル等を挙げることができ、共重
合させる際には少なくとも一種の架橋性多官能性モノマ
ーを用いることが好ましい。
【0014】本発明の酸素透過性コンタクトレンズにお
いて、重合性成分として前記アクリレートAと、前記共
重合性ビニルモノマー及び/又は架橋性多官能モノマー
とを用いる場合の仕込み割合は、前記アクリレートA1
00重量部に対して、前記共重合性ビニルモノマー及び
/又は架橋性多官能モノマー5000〜1重量部が好ま
しく、特に2000〜5重量部の範囲が好ましい。前記
共重合性ビニルモノマー及び/又は架橋性多官能モノマ
ーの仕込み量が5000重量部を超えると、得られる酸
素透過性コンタクトレンズの酸素透過性、防汚染性、機
械的強度が著しく低くなり、また1重量部未満では、共
重合による効果が充分でないので好ましくない。
【0015】本発明の酸素透過性コンタクトレンズを調
製するには、前記重合性成分に重合開始剤を混合し、こ
れを金属、ガラス又はプラスチック製の所望の形状、例
えば試験管状、レンズ状のものに注入、密閉した後、加
熱又は光による重合を行う方法等によってレンズの材料
やレンズ形状物を得、次いで得られた材料を切削加工、
研磨する方法等により所望のコンタクトレンズを得るこ
とができる。尚、注型重合法により直接レンズにする方
法や光照射しながらキャストを行う方法等も実施可能で
ある。
【0016】前記重合開始剤としては、通常のラジカル
重合開始剤等を用いることができ、例えば過酸化ベンゾ
イル、ジイソプロピルペルオキシジカーボネート、t−
ブチルペルオキシ−2−エチルヘキサノエート、t−ブ
チルペルオキシピバレート、t−ブチルペルオキシイソ
ブチレート、過酸化ラウロイル、アゾビスイソブチロニ
トリル、アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリ
ル)、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエ
ーテル等が挙げられる。前記重合開始剤の配合割合は、
重合性成分100重量部に対して5重量部以下が好まし
く、特に1重量部以下が望ましい。
【0017】前記重合反応の条件としては、適時重合系
を不活性ガス、例えば窒素、ヘリウム、アルゴン等で置
換又は雰囲気下にすることが望ましく、重合温度として
は重合開始剤の種類により異なるが、通常20〜140
℃の範囲で、重合時間6〜120時間程度で重合させる
のが好ましい。また重合性成分に色素等の着色剤あるい
は紫外線吸収剤等の添加物等を加えて重合させることも
可能である。
【0018】本発明において、前記重合物はコンタクト
レンズとしてだけでなく、防汚染性を有する眼内レンズ
や医療材料としても使用できる他、撥水撥油性を有する
各種コーティング材料としても有用である。
【0019】
【発明の効果】本発明の酸素透過性コンタクトレンズ
は、前記アクリレートAを含む重合性成分を重合又は共
重合させるので、得られるコンタクトレンズは、酸素透
過性、装用感に優れ、更には防汚染性、機械的強度、加
工性に優れる。従って、酸素透過性ハードコンタクトレ
ンズ等に有用である。
【0020】
【実施例】本発明を実施例及び比較例により更に詳細に
説明するが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。
【0021】
【実施例1】重合性成分としてのメチルメタクリレート
45g、エチル−α−(2,2,2−トリフルオロエチ
ルオキシメチル)アクリレート50g及びエチレングリ
コールジメタクリレート5gと、重合開始剤としてのア
ゾビスイソブチロニトリル0.2gとからなる混合液を
試験管状ガラス型に注入し、系内を充分窒素置換、脱気
を繰り返し、型を密封した後、加熱硬化させた。加熱は
恒温室中で40〜120℃まで50時間かけて昇温し
た。重合終了後、重合物を型から取り出した。重合物は
無色透明な材料であった。得られた重合物を通常の加工
法により切削、研磨しコンタクトレンズ又は直径14m
m、厚さ0.3mmのテストピースを作成し、酸素透過
性、加工性、防汚染性及び親水性の各測定を以下の方法
により測定した。結果を表1に示す。
【0022】(1)酸素透過係数;製科研式フィルム酸
素透過測定器(理化精機(株)社製、商品名「K−31
6IPI型」)により、35℃、0.9%生理食塩水中
にて測定した。
【0023】(2)防汚染性;アルブミン0.39重量
%と、リゾチーム0.17重量%と、グロブリン0.1
05重量%とを含む生理食塩水中に、35℃で2週間コ
ンタクトレンズを浸漬させた後、生理食塩水で洗浄し、
界面活性剤で前記コンタクトレンズからタンパク質を分
離した。分離した溶液にタンパク質定量用の試薬(ピア
ス社製、商品名「マイクロBCAキット」)を注入し、
コンタクトレンズに吸着したタンパク質の量を測定し
た。
【0024】(3)加工性;通常の方法で切削、研磨加
工し、キズ、ワレのでき易さ、研磨のし易さ評価を(○
良、△普通、×悪い)行った。
【0025】(4)親水性;接触各測定器(協和界面科
学(株)製、商品名「CA−A」)を用いて水に対する
接触角により評価した。
【0026】
【実施例2〜7、比較例1〜3】表1に示す組成の重合
性成分を用いた以外は、実施例1と同様にコンタクトレ
ンズ及びテストピースを作成し、各物性測定を行った。
結果を表1に示す。
【0027】
【表1】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式化1で表わされるα−(アル
    コキシメチル)アクリレートを必須成分として含む重合
    性成分を重合させて得た重合物を含有する酸素透過性コ
    ンタクトレンズ。 【化1】
  2. 【請求項2】 前記重合性成分として、更に共重合性ビ
    ニルモノマー及び/又は架橋性多官能モノマーを含むこ
    とを特徴とする請求項1記載の酸素透過性コンタクトレ
    ンズ。
JP19540494A 1994-08-19 1994-08-19 酸素透過性コンタクトレンズ Pending JPH0862548A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004027207A (ja) * 2002-05-09 2004-01-29 Daicel Chem Ind Ltd 分子認識高分子化合物の製造方法
JP4686840B2 (ja) * 2000-10-23 2011-05-25 東レ株式会社 モノマー、ポリマーおよびそれを用いた眼用レンズ

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