JPH07168138A - コンタクトレンズ - Google Patents

コンタクトレンズ

Info

Publication number
JPH07168138A
JPH07168138A JP31685393A JP31685393A JPH07168138A JP H07168138 A JPH07168138 A JP H07168138A JP 31685393 A JP31685393 A JP 31685393A JP 31685393 A JP31685393 A JP 31685393A JP H07168138 A JPH07168138 A JP H07168138A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
contact lens
monomer
meth
lens
oxygen
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP31685393A
Other languages
English (en)
Inventor
Kiyoshi Inomata
潔 猪又
Tatsuro Yoshida
達朗 吉田
Naoyuki Amaya
直之 天谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NOF Corp
Original Assignee
Nippon Oil and Fats Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Oil and Fats Co Ltd filed Critical Nippon Oil and Fats Co Ltd
Priority to JP31685393A priority Critical patent/JPH07168138A/ja
Publication of JPH07168138A publication Critical patent/JPH07168138A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Eyeglasses (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】一般式化1で表わされる含フッ素ジ(メタ)ア
クリル酸エステル(式中X1、X2=H、メチル基、y=
Fが3以上のC2〜12のフルオロアルキル基、Fが4
以上のC4〜12のフルオロシクロアルキル。)を単独
若しくは共重合可能な他のモノマーと重合させて得られ
る重合物を含有するコンタクトレンズ。 【化1】 【効果】本発明のコンタクトレンズは、含水性、装用
感、酸素透過性に優れ、更には、防汚染性、機械的強
度、加工性等に優れる。従って、含水性ソフトコンタク
トレンズ、酸素透過性ハードコンタクトレンズ等の広範
囲なコンタクトレンズに有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はコンタクトレンズに関
し、更に詳細には、防汚染性、加工性、機械的強度、耐
久性に優れる含水性ソフトコンタクトレンズ、酸素透過
性ハードコンタクトレンズ、セミハードコンタクトレン
ズ等の広範な種類のコンタクトレンズに関する。
【0002】
【従来の技術】コンタクトレンズとしては、非含水性ハ
ードコンタクトレンズと比較して目になじみやすく、装
用感に優れる含水性ソフトコンタクトレンズが知られて
いる。この含水性ソフトコンタクトレンズとしては、2
−ヒドロキシエチルメタクリレートを主成分とするもの
が使用されている。これは機械的強度や加工性に優れて
いるが含水率40%以下であり、酸素透過性、装用感が
乏しいという欠点がある。そこで近年レンズ材料の含水
率を高めることにより連続装用を目的とした高含水性ソ
フトコンタクトレンズが提案されている。例えば、N−
ビニルピロリドンを主成分として、メチルメタクリレー
ト、2−ヒドロキシエチルメタクリレートやメタクリル
酸を共重合させたものがある。しかし、N−ビニルピロ
リドンを主成分とするものは汚れが付着しやすく、強度
が低下するという欠点があり、しかも切削、研磨による
レンズ加工が難しく、ソフトコンタクトレンズに不可欠
な滅菌処理の繰り返しによる黄変等の種々の問題や含水
率を高めるとレンズの機械的強度が低下するという問題
がある。
【0003】一方、ハードコンタクトレンズとしては、
従来からメチルメタクリレートを主成分としたものが多
く使用されており、防汚染性、機械的強度、濡れ性、加
工性等に優れているが、角膜生理上必要な酸素をほとん
ど透過しないという欠点がある。そこで最近では、酸素
透過性を付与するために、メチルメタクリレート及びシ
ロキサニルメタクリレート等をモノマー主成分とする酸
素透過性ハードコンタクトレンズが提案されている(特
公昭52−33502号公報)。しかしながら、この酸
素透過性ハードコンタクトレンズは、加工性、機械的強
度がメチルメタクリレートを主成分とするハードコンタ
クトレンズに比べ劣るため、日常の取扱を慎重にする必
要があること、耐久性に劣ること等の問題点がある。
【0004】また重合物中に親油性のシリコンを含有さ
せることも知られているが、涙液中の脂質、タンパク質
によって汚染され易く、そこでこの汚染性を解決する手
段として、フルオロアクリレートを添加する試みがなさ
れているが、未だ十分に解決されていないのが現状であ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、含水
性、装用感、酸素透過性を有し、更には、防汚染性、機
械的強度、加工性等に優れる含水性ソフトコンタクトレ
ンズ、酸素透過性ハードコンタクトレンズ等を含むコン
タクトレンズを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、下記一
般式化4で表わされる含フッ素ジ(メタ)アクリル酸エ
ステル(以下含フッ素モノマーAと称す)を単独若しく
は共重合可能な他のモノマーと重合させて得られる重合
物を含有するコンタクトレンズが提供される。
【0007】
【化4】
【0008】また本発明によれば、前記含フッ素モノマ
ーAと、親水性モノマーとを含む重合性成分を共重合さ
せて得た重合物を含有する含水性ソフトコンタクトレン
ズが提供される。
【0009】更に本発明によれば、前記含フッ素モノマ
ーAと、疎水性モノマーとを含む重合性成分を共重合さ
せて得た重合物を含有する酸素透過性ハードコンタクト
レンズが提供される。
【0010】以下本発明を更に詳細に説明する。
【0011】本発明のコンタクトレンズは、前記一般式
化4で表わされる含フッ素モノマーAを含む重合性成分
を単独若しくは共重合可能な他のモノマーと共重合させ
て得られる重合物を含有する。
【0012】前記含フッ素モノマーAにおいて、(メ
タ)アクリル基は他の共重合性モノマーと重合、架橋
し、コンタクトレンズに機械的強度、加工性、耐久性を
付与する。また式中のyは、コンタクトレンズに対する
タンパク質、脂質、ムチン等の付着による汚染性を防止
する。yの炭素数が13以上の場合には製造が困難であ
る。 前記含フッ素モノマーAは、コンタクトレンズの
加工性、機械的強度、耐久性、防汚染性等を向上させる
成分であって、具体的には例えばジ(メタ)アクリル酸
−2,2,2−トリフルオロエチルエチレングリコー
ル、ジ(メタ)アクリル酸−2,2,3,3,3−ペン
タフルオロプロピルエチレングリコール、ジ(メタ)ア
クリル酸−2,2,3,3,4,4,4−ヘプタフルオ
ロブチルエチレングリコール、ジ(メタ)アクリル酸−
2,2,3,3,4,4,5,5,5−ノナフルオロペ
ンチルエチレングリコール、ジ(メタ)アクリル酸−
2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,6−ウンデ
カフルオロヘキシルエチレングリコール、ジ(メタ)ア
クリル酸−2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,
7,7,7−トリデカフルオロヘプチルエチレングリコ
ール、ジ(メタ)アクリル酸−2,2,3,3,4,
4,5,5,6,6,7,7,8,8,8−ペンタデカ
フルオロオクチルエチレングリコール、ジ(メタ)アク
リル酸−3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,
8,8,8−トリデカフルオロオクチルエチレングリコ
ール、ジ(メタ)アクリル酸−2,2,3,3,4,
4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,
10,10−ノナデカフルオロデシルエチレングリコー
ル、ジ(メタ)アクリル酸−3,3,4,4,5,5,
6,6,7,7,8,8,9,9,10,10,10−
ヘプタデカフルオロデシルエチレングリコール、ジ(メ
タ)アクリル酸−2−トリフルオロメチル−3,3,3
−トリフルオロプロピルエチレングリコール、ジ(メ
タ)アクリル酸−2−トリフルオロメチル−4,4,4
−トリフルオロブチルエチレングリコール、ジ(メタ)
アクリル酸−1−メチル−2,2,3,3,4,4,4
−ヘプタフルオロブチルエチレングリコール等を好まし
く挙げることができ、使用に際しては単独若しくは混合
物として用いることができる。
【0013】前記含フッ素モノマーAを調製するには、
例えば、相当する含フッ素エポキシと(メタ)アクリル
酸との通常の開環反応又はヒドロキシ(メタ)アクリル
酸エステルと、(メタ)アクリル酸との通常のエステル
化反応等により容易に得ることができる。
【0014】本発明のコンタクトレンズを構成する重合
性成分は、前記含フッ素モノマーAの他に、共重合可能
な他のモノマーを用いることもできる。前記共重合可能
な他のモノマーとしては、例えば親水性モノマー、疎水
性モノマーを含む共重合性ビニルモノマー及び/又は架
橋性多官能モノマー等を挙げることができる。前記共重
合性ビニルモノマーは、得られるコンタクトレンズの含
水性、酸素透過性、加工性、機械的強度等を調整する成
分であって、具体的には例えばスチレン、メチルスチレ
ン、メチル核置換スチレン、クロロ核置換スチレン、メ
チル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレー
ト、n−ブチル(メタ)アクリレート、(メタ)アクリ
ル酸、(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチル(メ
タ)アクリルアミド、2−ヒドロキシエチル(メタ)ア
クリレート、N−ビニルピロリドン、ビニルピリジン、
酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ピバリン酸ビニル、
メチルビニルエーテル、エチルビニルエーテル、n−ブ
チルビニルエーテル、ジエチルイタコネート、ジ−n−
ブチルイタコネート、2−メタクリロイルオキシエチル
ホスホリルコリン、ジ−t−ブチルフマレート、トリス
−メトキシシリルプロピルメタクリレート、2,2,2
−トリフルオロエチルメタクリレート等を挙げることが
できる。
【0015】また前記架橋性多官能モノマーは、コンタ
クトレンズの耐熱性、加工性、形状安定性等を向上ある
いは調整する成分であって、具体的には例えばアリル
(メタ)アクリレート、エチレングリコールジ(メタ)
アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリ
レート、トリエチレングリコール(メタ)アクリレー
ト、テトラエチレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、
1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、ジビ
ニルベンゼン、ジアリルフタレート、ジエチレングリコ
ールビスアリルカーボネート、メチレンビスアクリルア
ミド、トリメリット酸トリアリル、トリアリルシアヌレ
ート、アジピン酸ジビニル等を挙げることができる。
【0016】本発明のコンタクトレンズにおいて、重合
性成分として前記含フッ素モノマーAと、前記共重合可
能な他のモノマーとを用いる場合の仕込み割合は、含フ
ッ素モノマーA 100重量部に対して、共重合可能な
他のモノマー20000〜200重量部が好ましく、特
に10000〜400重量部の範囲が好ましい。前記共
重合可能な他のモノマーの仕込み量が20000重量部
を越えると、得られるコンタクトレンズの防汚染性、加
工性、機械的強度、耐熱性が著しく低下する恐れがあ
り、また200重量部未満では、コンタクトレンズの含
水性、加工性が低下する傾向にあるので好ましくない。
【0017】本発明のコンタクトレンズを調製するに
は、前記重合性成分と重合開始剤とを混合し、これを金
属、ガラスまたはプラスチック製の所望の形状、例えば
試験管状、レンズ状のものに注入し密閉した後、加熱ま
たは光による重合を行うことによってレンズの材料やレ
ンズ形状物を得ることができる。さらに得られた材料を
切削加工、研磨してコンタクトレンズとし、水和膨潤さ
せる方法等により得ることができる。なお、注型重合法
により直接コンタクトレンズにする方法や光照射しなが
らキャストを行う方法等も実施可能である。この際前記
重合性成分を重合あるいは共重合させて得た重合物の他
に、他の成分を含んでいても良いが、該他の成分として
は特に限定されるものではない。
【0018】前記重合開始剤としては、通常のラジカル
重合開始剤等を用いることができ、例えば過酸化ベンゾ
イル、ジイソプロピルペルオキシジカーボネート、t−
ブチルペルオキシ−2−エチルヘキサノエート、t−ブ
チルペルオキシピバレート、t−ブチルペルオキシジイ
ソブチレート、過酸化ラウロイル、アゾビスイソブチロ
ニトリル、アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリ
ル)、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエ
ーテル等が挙げられる。前記重合開始剤の配合割合は、
重合性成分100重量部に対して10重量部以下が好ま
しく、特に5重量部以下が望ましい。
【0019】前記重合反応の条件としては、適時重合系
を不活性ガス、例えば窒素、ヘリウム、アルゴン等で置
換又は雰囲気下にすることが望ましく、重合温度として
は重合開始剤の種類により異なるが通常20〜140℃
の範囲で、重合時間6〜120時間程度で重合させるの
が好ましい。また重合性成分に色素等の着色剤あるいは
紫外線吸収剤等の添加物等を加えて重合させることも可
能である。
【0020】本発明の含水性ソフトコンタクトレンズ
は、前記含フッ素モノマーAと親水性モノマーとを含む
重合性成分を共重合させて得た重合物を含有する。
【0021】前記親水性モノマーとしては、(メタ)ア
クリルアミド、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミ
ド、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、N−
ビニルピロリドン、ビニルピリジン、2−メタクリロイ
ルオキシエチルホスホリルコリン等を挙げることができ
る。前記親水性モノマーの配合量は、前記含フッ素モノ
マーA 100重量部に対して200〜20000重量
部、特に400〜10000重量部であるのが好まし
い。20000重量部を越えると、得られるコンタクト
レンズの防汚染性、加工性、機械的強度、耐熱性が著し
く低くなり、また200重量部未満では、得られるコン
タクトレンズが脆くなり、また加工性、含水性が低下す
る恐れがあるので好ましくない。
【0022】本発明の含水性ソフトコンタクトレンズ
は、前記必須の重合性成分以外の、前述の共重合可能な
他のモノマー等を重合性成分として用いることができ、
具体的には親水性モノマー以外の列挙した同様なモノマ
ーを好ましく挙げることができる。
【0023】本発明の含水性ソフトコンタクトレンズを
調製するには、前記特定の重合性成分を、前述のコンタ
クトレンズの調製方法と同様の方法等により得ることが
できる。また重合性成分に色素等の着色剤あるいは紫外
線吸収剤等の添加物を加えて重合させることもできる。
【0024】本発明の酸素透過性ハードコンタクトレン
ズは、前記含フッ素モノマーAと疎水性モノマーとを含
む重合性成分を共重合させて得た重合物を含有する。
【0025】前記疎水性モノマーとしては、メチル(メ
タ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、ジイ
ソプロピルフマレート、ジ−t−ブチルフマレート、ジ
シクロヘキシルフマレート、ジイソプロピルイタコネー
ト、ジ−t−ブチルイタコネート、トリス−トリメトキ
シシリルプロピルメタクリレート、2,2,2−トリフ
ルオロエチルメタクリレート、イソプロピル−トリス−
トリメトキシシリルプロピルフマレート等を挙げること
ができる。前記疎水性モノマーの配合量は、含フッ素モ
ノマーA 100重量部に対して200〜20000重
量部、特に400〜10000重量部であるのが好まし
い。20000重量部を越えると、得られるコンタクト
レンズの加工性、機械的強度、耐熱性が著しく低下する
恐れがあり、また200重量部未満では、得られるコン
タクトレンズが脆くなり、また酸素透過性、加工性も低
下する恐れがあるので好ましくない。
【0026】本発明の酸素透過性ハードコンタクトレン
ズは、前記必須の重合性成分以外の、前述の共重合可能
な他のモノマー等を重合性成分として用いることがで
き、具体的には疎水性モノマー以外の列挙した同様なモ
ノマーを好ましく挙げることができる。
【0027】本発明の酸素透過性ハードコンタクトレン
ズを調製するには、前記特定の重合性成分を、前述のコ
ンタクトレンズの調製方法と同様の方法等により得るこ
とができる。また重合性成分に色素等の着色剤あるいは
紫外線吸収剤等の添加物を加えて重合させることもでき
る。
【0028】本発明において、前記重合性成分の種類及
び仕込み量を適宜変化させることにより得られるコンタ
クトレンズの種類を含水性ソフトコンタクトレンズから
酸素透過性ハードコンタクトレンズまで任意に選択する
ことができる。また前記重合物はコンタクトレンズとし
てだけでなく、眼内レンズとしても利用することができ
る。
【0029】
【発明の効果】本発明のコンタクトレンズは、前記含フ
ッ素モノマーAを含む重合性成分を重合若しくは共重合
させるので、得られるコンタクトレンズは、含水性、装
用感、酸素透過性に優れ、更には、防汚染性、機械的強
度、加工性等に優れる。従って、含水性ソフトコンタク
トレンズ、酸素透過性ハードコンタクトレンズ等の広範
囲なコンタクトレンズに有用である。
【0030】
【実施例】以下本発明を実施例及び比較例により更に詳
細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものでは
ない。
【0031】
【実施例1】重合性成分としてのジメタクリル酸−2,
2,2−トリフルオロエチレングリコール0.2gと、
2−ヒドロキシエチルメタクリレート9.8gと、重合
開始剤としてのアゾビスイソブチロニトリル0.02g
とからなる混合液を試験管状ガラス型に注入し、系内を
充分窒素置換、脱気を繰り返し、型を密封した後、加熱
硬化させた。加熱は恒温室中で40℃〜120℃まで5
0時間かけて昇温した。重合終了後、硬化物を型から取
り出した。重合物は無色透明な材料であった。得られた
重合物を通常の加工法により切削、研磨し含水性ソフト
コンタクトレンズ及び直径10mm、厚さ0.3mmの
テストピースを作成し、含水率、酸素透過性、機械的強
度、防汚染性及び加工性の各測定を以下の方法により測
定した。結果を表1に示す。
【0032】(1)含水率;0.9%生理食塩水中に浸
漬、膨潤させた後、下記式に従って含水率を求めた。 含水率(重量%)=[(W1−W2)/W1]×100 W1:飽和含水時の重量、 W2:レンズの脱水乾燥時
の重量 (2)酸素透過係数;製科研式フィルム酸素透過測定器
(理科精機工業(株)社製、商品名「K−316IPI
型」)により、35℃、0.9%生理食塩水中にて測定
した。 (3)加工性;通常の方法で切削、研磨加工し、キズ、
ワレのでき易さ、研磨のし易さ評価を(〇良、△普通、
×悪い)行った。 (4)機械的強度;a)含水性ソフトコンタクトレンズ
の引っ張り試験 中心部がくびれたアレー形状平板を試験片として、20
℃の0.9%生理食塩水中に浸漬して飽和含水状態とし
た後、60mm/分の引っ張り速度で試験した。 (5)防汚性;アルブミン0.39重量%と、リゾチー
ム0.17重量%と、グロブリン0.105重量%とを
含む生理食塩水中に、35℃で2週間コンタクトレンズ
を浸漬させた後、生理食塩水で洗浄し、界面活性剤で前
記コンタクトレンズからタンパク質を分離した。分離し
た溶液にタンパク質定量用の試薬を注入し、コンタクト
レンズに吸着したタンパク質の量を測定した。
【0033】
【実施例2〜7、比較例1及び2】表1に示す組成の重
合性成分を用いた以外は、実施例1と全く同様にコンタ
クトレンズ及びテストピースを作成し、各物性測定を行
った。結果を表1に示す。
【0034】
【表1】
【0035】
【実施例8】重合性成分としてのジメタクリル酸−2,
2,2−トリフルオロエチレングリコール10gと、メ
チルメタクリレート50gと、トリス−トリメトキシシ
リルプロピルメタクリレート40gと、重合開始剤とし
てのアゾビスイソブチロニトリル0.02gとからなる
混合液を試験管状ガラス型に注入し、系内を充分窒素置
換、脱気を繰り返し型を密封した後、加熱硬化させた。
加熱は恒温室中で40℃〜120℃まで50時間かけて
昇温した。重合終了後、硬化物を型から取り出した。重
合物は無色透明な材料であった。得られた重合物を通常
の加工法により切削、研磨しハードコンタクトレンズ及
び直径10mm、厚さ0.3mmのテストピースを作成
し、実施例1と同様に酸素透過性、防汚染性及び加工性
を測定し、また以下の方法により機械的強度を測定し
た。結果を表2に示す。
【0036】機械的強度;b)酸素透過性ハードコンタ
クトレンズの圧縮強度試験 厚さ0.2mm、直径9mm、ベースカーブ8.00m
mの形状に加工したコンタクトレンズの上下から、一定
速度で荷重を加え、コンタクトレンズが破壊される瞬間
の荷重を求めた。
【0037】
【実施例9〜14、比較例3及び4】表2に示す組成の
重合性成分を使用した以外は、実施例8と同様にハード
コンタクトレンズ及びテストピースを作成し、各物性測
定を行った。結果を表2に示す。
【0038】
【表2】
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年12月27日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【化1】
【化2】
【化3】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】
【化4】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0031
【補正方法】変更
【補正内容】
【0031】
【実施例1】重合性成分としてのジメタクリル酸−2,
2,2−トリフルオロエチルエチレングリコール0.2
gと、2−ヒドロキシエチルメタクリレート9.8g
と、重合開始剤としてのアゾビスイソブチロニトリル
0.02gとからなる混合液を試験管状ガラス型に注入
し、系内を充分窒素置換、脱気を繰り返し、型を密封し
た後、加熱硬化させた。加熱は恒温室中で40℃〜12
0℃まで50時間かけて昇温した。重合終了後、硬化物
を型から取り出した。重合物は無色透明な材料であっ
た。得られた重合物を通常の加工法により切削、研磨し
含水性ソフトコンタクトレンズ及び直径10mm、厚さ
0.3mmのテストピースを作成し、含水率、酸素透過
性、機械的強度、防汚染性及び加工性の各測定を以下の
方法により測定した。結果を表1に示す。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0034
【補正方法】変更
【補正内容】
【0034】
【表1】
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0038
【補正方法】変更
【補正内容】
【0038】
【表2】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式化1で表わされる含フッ素ジ
    (メタ)アクリル酸エステルを単独若しくは共重合可能
    な他のモノマーと重合させて得られる重合物を含有する
    コンタクトレンズ。 【化1】
  2. 【請求項2】 下記一般式化2で表わされる含フッ素ジ
    (メタ)アクリル酸エステルと、親水性モノマーとを含
    む重合性成分を共重合させて得た重合物を含有する含水
    性ソフトコンタクトレンズ。 【化2】
  3. 【請求項3】 下記一般式化3で表わされる含フッ素ジ
    (メタ)アクリル酸エステルと、疎水性モノマーとを含
    む重合性成分を共重合させて得た重合物を含有する酸素
    透過性ハードコンタクトレンズ。 【化3】
JP31685393A 1993-12-16 1993-12-16 コンタクトレンズ Pending JPH07168138A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31685393A JPH07168138A (ja) 1993-12-16 1993-12-16 コンタクトレンズ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31685393A JPH07168138A (ja) 1993-12-16 1993-12-16 コンタクトレンズ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07168138A true JPH07168138A (ja) 1995-07-04

Family

ID=18081648

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31685393A Pending JPH07168138A (ja) 1993-12-16 1993-12-16 コンタクトレンズ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07168138A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000169526A (ja) * 1998-09-29 2000-06-20 Nof Corp 重合性単量体組成物、共重合体およびコンタクトレンズ
JP4938929B2 (ja) * 1998-12-11 2012-05-23 バイオコンパテイブルズ・ユーケイ・リミテツド 架橋重合体、並びにそれらから形成した屈折デバイス

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000169526A (ja) * 1998-09-29 2000-06-20 Nof Corp 重合性単量体組成物、共重合体およびコンタクトレンズ
JP4938929B2 (ja) * 1998-12-11 2012-05-23 バイオコンパテイブルズ・ユーケイ・リミテツド 架橋重合体、並びにそれらから形成した屈折デバイス

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4540761A (en) Oxygen-permeable hard contact lens
CA1290492C (en) Contact lens material
US5162469A (en) Composition for rigid gas permeable contact lenses
JP3056546B2 (ja) 眼用レンズ材料
EP0213412B1 (en) Contact lenses
EP0436727B1 (en) Contact lens
JP3444660B2 (ja) ハードコンタクトレンズ材料およびハードコンタクトレンズ
JPH07168138A (ja) コンタクトレンズ
US5391591A (en) Oxygen permeable hard contact lens materials comprising a fluoroalkyl(silicon-containing alkyl) fumarate copolymer
JPH0580279A (ja) ソフトコンタクトレンズ
JP3396927B2 (ja) コンタクトレンズ
US5883152A (en) Contact lens
JP3974673B2 (ja) 含水性ソフトコンタクトレンズ
JPH07168139A (ja) コンタクトレンズ
JP3400510B2 (ja) 含水性ソフトコンタクトレンズ
JPH08334732A (ja) ソフトコンタクトレンズ
KR920000976B1 (ko) 실리콘 및 플루오르 함유 수지로된 콘택트 렌즈 물품
JP2591154B2 (ja) コンタクトレンズ
JP2793363B2 (ja) コンタクトレンズ
JP2926804B2 (ja) ソフトコンタクトレンズ
JP2803232B2 (ja) コンタクトレンズ
JP2803255B2 (ja) コンタクトレンズ
JP2803233B2 (ja) コンタクトレンズ
JPH0210405B2 (ja)
JP2803152B2 (ja) コンタクトレンズ