JPH05246951A - フッ素含有化合物 - Google Patents
フッ素含有化合物Info
- Publication number
- JPH05246951A JPH05246951A JP4084796A JP8479692A JPH05246951A JP H05246951 A JPH05246951 A JP H05246951A JP 4084796 A JP4084796 A JP 4084796A JP 8479692 A JP8479692 A JP 8479692A JP H05246951 A JPH05246951 A JP H05246951A
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- JP
- Japan
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- acrylate
- compound
- meth
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- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
- Eyeglasses (AREA)
- Materials For Medical Uses (AREA)
- Prostheses (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 下記の一般式
【化1】
(式中、R1 およびR2 はそれぞれフッ素原子で置換さ
れていてもよい炭化水素基を表し、かつR1 およびR2
の少なくとも一方は、少なくとも3個のフッ素原子で置
換された炭化水素基を表す。)で示される構造を有する
フッ素含有化合物。 【効果】 本発明のフッ素含有化合物は重合性が高く、
重合によって得られる重合体は高い酸素透過性を有し、
その成形物は特に眼用レンズとして有用である。
れていてもよい炭化水素基を表し、かつR1 およびR2
の少なくとも一方は、少なくとも3個のフッ素原子で置
換された炭化水素基を表す。)で示される構造を有する
フッ素含有化合物。 【効果】 本発明のフッ素含有化合物は重合性が高く、
重合によって得られる重合体は高い酸素透過性を有し、
その成形物は特に眼用レンズとして有用である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規なフッ素含有化合
物に関する。本発明により提供されるフッ素含有化合物
は、これを重合することにより、低屈折率、透明性、形
状安定性、耐汚染性、耐久性、耐薬品性、酸素透過性等
に優れたフッ素含有重合体が得られ、該重合体は繊維処
理剤、塗料、付着防止剤、歯科材料、光ファイバー、リ
ソグラフィー用レジスト、低屈折率材料、高酸素透過性
成形物、特にコンタクトレンズ、眼内レンズ、人工角膜
等の眼用レンズ、歯科材料等として有用である。
物に関する。本発明により提供されるフッ素含有化合物
は、これを重合することにより、低屈折率、透明性、形
状安定性、耐汚染性、耐久性、耐薬品性、酸素透過性等
に優れたフッ素含有重合体が得られ、該重合体は繊維処
理剤、塗料、付着防止剤、歯科材料、光ファイバー、リ
ソグラフィー用レジスト、低屈折率材料、高酸素透過性
成形物、特にコンタクトレンズ、眼内レンズ、人工角膜
等の眼用レンズ、歯科材料等として有用である。
【0002】
【従来技術・発明が解決しようとする課題】高度にフッ
素化されたアクリル系ポリマーは数々の特徴的な性質を
有する。例えば、優れた耐溶媒性、耐薬品性、低い表面
エネルギー、高い潤滑性、低い屈折率、非引火性、酸素
透過性等を有していることが知られている。これら含フ
ッ素ポリマーの特性を利用した成形体の1つとして光学
用透明性材料、例えば、眼用レンズが挙げられる。
素化されたアクリル系ポリマーは数々の特徴的な性質を
有する。例えば、優れた耐溶媒性、耐薬品性、低い表面
エネルギー、高い潤滑性、低い屈折率、非引火性、酸素
透過性等を有していることが知られている。これら含フ
ッ素ポリマーの特性を利用した成形体の1つとして光学
用透明性材料、例えば、眼用レンズが挙げられる。
【0003】従来、ポリメタクリレートを主成分とする
組成物からなる眼用レンズが実用化されている。このポ
リメタクリレートは透明性、光学的性能、力学特性に優
れているといった大きな利点があるものの、酸素透過性
に劣るという問題点がある。このような酸素透過性に劣
る素材からなるコンタクトレンズを装着することは眼球
への酸素供給量が少なくなり、長時間これを装着すると
充血、浮腫、その他の角膜障害を引き起こすことが多か
った。
組成物からなる眼用レンズが実用化されている。このポ
リメタクリレートは透明性、光学的性能、力学特性に優
れているといった大きな利点があるものの、酸素透過性
に劣るという問題点がある。このような酸素透過性に劣
る素材からなるコンタクトレンズを装着することは眼球
への酸素供給量が少なくなり、長時間これを装着すると
充血、浮腫、その他の角膜障害を引き起こすことが多か
った。
【0004】メタクリル酸エステル系重合体の酸素透過
性を改善するために、単量体分子内に多量のフッ素原子
やケイ素原子を導入することができるビニル系ジエステ
ル単量体が注目され、例えば、イタコン酸ジエステル分
子内にフッ素原子またはオリゴシロキサン結合を導入し
たフルオロアルキルイタコネート系単量体またはオリゴ
シロキサニルイタコネート系単量体とメタクリル酸エス
テル系単量体との共重合体からなるコンタクトレンズが
提案されている(特開昭60−32033号公報、特開
昭62−92914号公報および特開昭63−2101
15号公報参照)。
性を改善するために、単量体分子内に多量のフッ素原子
やケイ素原子を導入することができるビニル系ジエステ
ル単量体が注目され、例えば、イタコン酸ジエステル分
子内にフッ素原子またはオリゴシロキサン結合を導入し
たフルオロアルキルイタコネート系単量体またはオリゴ
シロキサニルイタコネート系単量体とメタクリル酸エス
テル系単量体との共重合体からなるコンタクトレンズが
提案されている(特開昭60−32033号公報、特開
昭62−92914号公報および特開昭63−2101
15号公報参照)。
【0005】しかしながら、これらの共重合体は、従来
のポリメチルメタクリレート(PMMA)などのポリメ
タクリレートに比べれば、酸素透過性は改善されている
が、まだ十分ではなく、さらに酸素透過性の改善された
重合体が求められている。
のポリメチルメタクリレート(PMMA)などのポリメ
タクリレートに比べれば、酸素透過性は改善されている
が、まだ十分ではなく、さらに酸素透過性の改善された
重合体が求められている。
【0006】また、ビニル系ジエステル単量体の1つで
あるジアルキルフマレートが提案されているが、これは
メタクリル酸エステル単量体との共重合性に劣る上に、
たとえ共重合させることができた場合でも、この重合体
は非常にもろく力学物性に劣るという問題点がある(特
開昭62−99720号公報および特開昭62−212
618号公報参照)。
あるジアルキルフマレートが提案されているが、これは
メタクリル酸エステル単量体との共重合性に劣る上に、
たとえ共重合させることができた場合でも、この重合体
は非常にもろく力学物性に劣るという問題点がある(特
開昭62−99720号公報および特開昭62−212
618号公報参照)。
【0007】本発明の目的は、重合性が優れ、しかも重
合により得られたフッ素含有重合体は、酸素透過性、透
明性、形状安定性、耐汚染性および耐久性が、眼用レン
ズ等の高酸素透過材料として実用可能なレベルにある酸
素透過性に優れた成形体を与える新規なフッ素含有化合
物を提供することにある。
合により得られたフッ素含有重合体は、酸素透過性、透
明性、形状安定性、耐汚染性および耐久性が、眼用レン
ズ等の高酸素透過材料として実用可能なレベルにある酸
素透過性に優れた成形体を与える新規なフッ素含有化合
物を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成すべく鋭意検討を行った結果、特定のα−アシロ
キシメチルアクリレート系化合物、すなわち、下記の一
般式(I)で表されるフッ素含有化合物が優れた単独重
合性および共重合性を有し、重合によって得られた重合
体よりなる成形体は眼用レンズとして実用可能な力学物
性、熱的性質、透明性、耐汚染性を有し、かつ優れた酸
素透過性を有することを見いだした。本発明は、かかる
新知見に基づいて完成されたものであり、下記の一般式
(I)
を達成すべく鋭意検討を行った結果、特定のα−アシロ
キシメチルアクリレート系化合物、すなわち、下記の一
般式(I)で表されるフッ素含有化合物が優れた単独重
合性および共重合性を有し、重合によって得られた重合
体よりなる成形体は眼用レンズとして実用可能な力学物
性、熱的性質、透明性、耐汚染性を有し、かつ優れた酸
素透過性を有することを見いだした。本発明は、かかる
新知見に基づいて完成されたものであり、下記の一般式
(I)
【0009】
【化2】
【0010】(式中、R1 およびR2 はそれぞれフッ素
原子で置換されていてもよい炭化水素基を表し、かつR
1 およびR2 の少なくとも一方は、少なくとも3個のフ
ッ素原子で置換された炭化水素基を表す。)で示される
構造を有するフッ素含有化合物〔以下、フッ素含有化合
物(I)という〕を提供することによって達成される。
原子で置換されていてもよい炭化水素基を表し、かつR
1 およびR2 の少なくとも一方は、少なくとも3個のフ
ッ素原子で置換された炭化水素基を表す。)で示される
構造を有するフッ素含有化合物〔以下、フッ素含有化合
物(I)という〕を提供することによって達成される。
【0011】なお、本発明により提供されるフッ素含有
化合物(I)は文献未記載の新規化合物である。
化合物(I)は文献未記載の新規化合物である。
【0012】フッ素含有化合物(I)は、下記の一般式
(II)
(II)
【0013】
【化3】
【0014】(R2 は前記定義のとおりである)で示さ
れるα−ヒドロキシメチルアクリレート系化合物と下記
の一般式(III)
れるα−ヒドロキシメチルアクリレート系化合物と下記
の一般式(III)
【0015】
【化4】
【0016】(R1 は前記定義のとおりである)で示さ
れるカルボン酸、またはその反応性誘導体(例えば、酸
クロライドなどの酸ハライド)から公知の方法に従って
製造することができる。
れるカルボン酸、またはその反応性誘導体(例えば、酸
クロライドなどの酸ハライド)から公知の方法に従って
製造することができる。
【0017】一般式(II)で示されるα−ヒドロキシメ
チルアクリレート系化合物は下記の一般式(IV)
チルアクリレート系化合物は下記の一般式(IV)
【0018】
【化5】
【0019】(R2 は前記定義のとおりである)で示さ
れるアクリル酸エステルに、例えば1,4−ジアザビシ
クロ〔2.2.2〕オクタンのような触媒の存在下、パ
ラホルムアルデヒドまたはホルマリンを反応させる公知
の方法により製造することができる。(例えば、L. J.
Mathias Macromolecules, 20, 2326 (1987) 、M. Ueda
ら, J. Polym, Sci., Part A: Polym. Chem., 27, 751
(1989)参照)
れるアクリル酸エステルに、例えば1,4−ジアザビシ
クロ〔2.2.2〕オクタンのような触媒の存在下、パ
ラホルムアルデヒドまたはホルマリンを反応させる公知
の方法により製造することができる。(例えば、L. J.
Mathias Macromolecules, 20, 2326 (1987) 、M. Ueda
ら, J. Polym, Sci., Part A: Polym. Chem., 27, 751
(1989)参照)
【0020】また、一般式(II)で示されるα−ヒドロ
キシメチルアクリレート系化合物は適当な触媒の存在
下、プロパルギルアルコール、R2 OHで示されるアル
コール(R2 は前記定義のとおりである)および一酸化
炭素より公知の方法に従って製造することができる(例
えば、 Y. Watanabeら J. Mol. Cat., 40, 295 (1987)
参照)。
キシメチルアクリレート系化合物は適当な触媒の存在
下、プロパルギルアルコール、R2 OHで示されるアル
コール(R2 は前記定義のとおりである)および一酸化
炭素より公知の方法に従って製造することができる(例
えば、 Y. Watanabeら J. Mol. Cat., 40, 295 (1987)
参照)。
【0021】更に、上記の方法においてR2 OHで示さ
れるアルコール(R2 は前記定義のとおりである)に代
えてR3 OH(R3 は炭素数1〜12の脂肪族炭化水素
基を表す)で示される脂肪族アルコールを用いることに
より一般式(V)
れるアルコール(R2 は前記定義のとおりである)に代
えてR3 OH(R3 は炭素数1〜12の脂肪族炭化水素
基を表す)で示される脂肪族アルコールを用いることに
より一般式(V)
【0022】
【化6】
【0023】で示される化合物を得ることができる。適
当な触媒の存在下、該化合物とR2 OHで示されるアル
コール(R2 は前記定義のとおりである)のエステル交
換反応によっても製造することができる。
当な触媒の存在下、該化合物とR2 OHで示されるアル
コール(R2 は前記定義のとおりである)のエステル交
換反応によっても製造することができる。
【0024】前記の一般式(I)においてR1 が表すフ
ッ素原子で置換されていてもよい炭化水素基とは、好ま
しくは炭素数が1〜12の炭化水素基であり、例えば次
の基を挙げることができる。
ッ素原子で置換されていてもよい炭化水素基とは、好ま
しくは炭素数が1〜12の炭化水素基であり、例えば次
の基を挙げることができる。
【0025】すなわち、フッ素原子で置換されていても
よいアルキル、フッ素原子で置換されていてもよいシク
ロアルキル、フッ素原子で置換されていてもよいアダマ
ンタン環、フッ素原子で置換されていてもよいアリー
ル、フッ素原子で置換されていてもよいアラルキルを好
適なものとして挙げることができる。具体的には次の基
を挙げることができる。
よいアルキル、フッ素原子で置換されていてもよいシク
ロアルキル、フッ素原子で置換されていてもよいアダマ
ンタン環、フッ素原子で置換されていてもよいアリー
ル、フッ素原子で置換されていてもよいアラルキルを好
適なものとして挙げることができる。具体的には次の基
を挙げることができる。
【0026】
【化7】
【0027】これらの基のうち、特に好ましい基を次に
示す。
示す。
【0028】
【化8】
【0029】また、前記の一般式(I)においてR2 が
表すフッ素原子で置換されていてもよい炭化水素基と
は、好ましくは炭素数が1〜15の炭化水素基であり、
例えば次の基を挙げることができる。
表すフッ素原子で置換されていてもよい炭化水素基と
は、好ましくは炭素数が1〜15の炭化水素基であり、
例えば次の基を挙げることができる。
【0030】すなわち、フッ素原子で置換されていても
よいアルキル、フッ素原子で置換されていてもよいシク
ロアルキル、フッ素原子で置換されていてもよいアダマ
ンタン環等を好適なものとして挙げることができる。具
体的には次の基を挙げることができる。
よいアルキル、フッ素原子で置換されていてもよいシク
ロアルキル、フッ素原子で置換されていてもよいアダマ
ンタン環等を好適なものとして挙げることができる。具
体的には次の基を挙げることができる。
【0031】−CH3 、−CH2 CH3 、−(CH2)2
CH3 、−CH(CH3)2 、−(CH2)3 CH3 、−C
H2 C(CH3)3 、−C6 H11、−C10H15、−CH2
CF3、−CH(CF3)2 、−CH2 CH(CH2 C
H3)(CH2)3 CH3 、−CH2CF2 CF3 、−CH2
(CF2)2 CF3 、−CH2(CF2)6 CF3 、−CH2
CF2 CHF2 、−CH2 CF2 CHFCF3 、−CH
2(CF2)3 CHF2 、−CH2(CF2)5 CHF2 、−C
H2(CF2)7 CHF2 、−CH2(CF2)9 CHF2、−
CH2 CH2 CF2 CF3 、−CH2 CH2(CF2)3 C
F3 、−CH2 CH2(CF2)5 CF3 、−CH2 CH
2(CF2)7 CF3 、−CH2 CH2(CF2)9 CF3 、−
CH2 CH2(CF2)11CF3 、−CH2 CH2(CF2)2
CF(CF3)2、−CH2 CH2(CF2)4 CF(CF3)
2 、−CH2 CH2(CF2)6 CF(CF3)2 、−CH2
CH2(CF2)8 CF(CF3)2 、−(CH2)3 CF3 、
−(CH2)6 CF2 CF3 、−(CH2)6(CF2)3 CF
3 、−(CH2)6(CF2)5 CF3、−(CH2)6(CF2)
7 CF3 、−(CH2)6 CF(CF3)2 、−(CH2)
6(CF2)2 CF(CF3)2 、−(CH2)6(CF2)4 CF
(CF3)2 、−(CH2)6(CF2)6 CF(CF3)2
CH3 、−CH(CH3)2 、−(CH2)3 CH3 、−C
H2 C(CH3)3 、−C6 H11、−C10H15、−CH2
CF3、−CH(CF3)2 、−CH2 CH(CH2 C
H3)(CH2)3 CH3 、−CH2CF2 CF3 、−CH2
(CF2)2 CF3 、−CH2(CF2)6 CF3 、−CH2
CF2 CHF2 、−CH2 CF2 CHFCF3 、−CH
2(CF2)3 CHF2 、−CH2(CF2)5 CHF2 、−C
H2(CF2)7 CHF2 、−CH2(CF2)9 CHF2、−
CH2 CH2 CF2 CF3 、−CH2 CH2(CF2)3 C
F3 、−CH2 CH2(CF2)5 CF3 、−CH2 CH
2(CF2)7 CF3 、−CH2 CH2(CF2)9 CF3 、−
CH2 CH2(CF2)11CF3 、−CH2 CH2(CF2)2
CF(CF3)2、−CH2 CH2(CF2)4 CF(CF3)
2 、−CH2 CH2(CF2)6 CF(CF3)2 、−CH2
CH2(CF2)8 CF(CF3)2 、−(CH2)3 CF3 、
−(CH2)6 CF2 CF3 、−(CH2)6(CF2)3 CF
3 、−(CH2)6(CF2)5 CF3、−(CH2)6(CF2)
7 CF3 、−(CH2)6 CF(CF3)2 、−(CH2)
6(CF2)2 CF(CF3)2 、−(CH2)6(CF2)4 CF
(CF3)2 、−(CH2)6(CF2)6 CF(CF3)2
【0032】これらの基のうち、特に好ましい基を次に
示す。
示す。
【0033】−CH(CH3)2 、−CH2 C(C
H3)3 、−C6 H11、−C10H15、−CH2CF3 、−
CH(CF3)2 、−CH2 CH(CH2 CH3)(CH2)
3 CH3 、−CH2 CF2 CF3 、−CH2(CF2)2 C
F3 、−CH2(CF2)6 CF3 、−CH2 CF2 CHF
2 、−CH2 CF2 CHFCF3 、−CH2(CF2)3 C
HF2、−CH2(CF2)5 CHF2 、−CH2(CF2)7
CHF2 、−CH2(CF2)9 CHF2 、−CH2 CH2
CF2 CF3 、−CH2 CH2(CF2)3 CF3 、−CH
2 CH2(CF2)5 CF3 、−CH2 CH2(CF2)7 CF
3 、−CH2 CH2(CF2)9 CF3 、−CH2 CH2(C
F2)11CF3 、−CH2 CH2(CF2)2 CF(C
F3)2 、−CH2 CH2(CF2)4 CF(CF3)2 、−C
H2 CH2(CF2)6 CF(CF3)2 、−CH2 CH2(C
F2)8 CF(CF3)2 、−(CH2)3 CF3 、−(CH
2)6 CF2 CF3 、−(CH2)6(CF2)3 CF3 、−
(CH2)6(CF2)5CF3 、−(CH2)6(CF2)7 CF
3 、−(CH2)6 CF(CF3)2 、−(CH2)6(CF2)
2 CF(CF3)2 、−(CH2)6(CF2)4 CF(CF3)
2 、−(CH2)6(CF2)6 CF(CF3)2
H3)3 、−C6 H11、−C10H15、−CH2CF3 、−
CH(CF3)2 、−CH2 CH(CH2 CH3)(CH2)
3 CH3 、−CH2 CF2 CF3 、−CH2(CF2)2 C
F3 、−CH2(CF2)6 CF3 、−CH2 CF2 CHF
2 、−CH2 CF2 CHFCF3 、−CH2(CF2)3 C
HF2、−CH2(CF2)5 CHF2 、−CH2(CF2)7
CHF2 、−CH2(CF2)9 CHF2 、−CH2 CH2
CF2 CF3 、−CH2 CH2(CF2)3 CF3 、−CH
2 CH2(CF2)5 CF3 、−CH2 CH2(CF2)7 CF
3 、−CH2 CH2(CF2)9 CF3 、−CH2 CH2(C
F2)11CF3 、−CH2 CH2(CF2)2 CF(C
F3)2 、−CH2 CH2(CF2)4 CF(CF3)2 、−C
H2 CH2(CF2)6 CF(CF3)2 、−CH2 CH2(C
F2)8 CF(CF3)2 、−(CH2)3 CF3 、−(CH
2)6 CF2 CF3 、−(CH2)6(CF2)3 CF3 、−
(CH2)6(CF2)5CF3 、−(CH2)6(CF2)7 CF
3 、−(CH2)6 CF(CF3)2 、−(CH2)6(CF2)
2 CF(CF3)2 、−(CH2)6(CF2)4 CF(CF3)
2 、−(CH2)6(CF2)6 CF(CF3)2
【0034】フッ素含有化合物(I)のうち、好ましい
化合物を次に示す。
化合物を次に示す。
【0035】
【化9】
【0036】
【化10】
【0037】
【化11】
【0038】フッ素含有化合物(I)のうち、特に好ま
しい化合物を次に示す。
しい化合物を次に示す。
【0039】
【化12】
【0040】
【化13】
【0041】本発明のフッ素含有化合物(I)はそれ自
体良好な重合性を示すが、他の重合性化合物例えばラジ
カル重合性ビニルモノマー、ケイ素含有ビニルモノマ
ー、架橋性多官能ビニルモノマー等のビニルモノマーと
良好な共重合性も示す。該ビニルモノマーの好適例を次
に示す。
体良好な重合性を示すが、他の重合性化合物例えばラジ
カル重合性ビニルモノマー、ケイ素含有ビニルモノマ
ー、架橋性多官能ビニルモノマー等のビニルモノマーと
良好な共重合性も示す。該ビニルモノマーの好適例を次
に示す。
【0042】メチル(メタ)アクリレート、エチル(メ
タ)アクリレート、イソプロピル(メタ)アクリレー
ト、t−ブチル(メタ)アクリレート、ネオペンチル
(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリ
レート、ベンジル(メタ)アクリレート、2,2,2−
トリフルオロエチル(メタ)アクリレート、1,1,
2,2−テトラヒドロパーフルオロオクチル(メタ)ア
クリレート、1,1,2,2−テトラヒドロパーフルオ
ロデシル(メタ)アクリレート、2,2,2−トリフル
オロ−1−トリフルオロメチルエチル(メタ)アクリレ
ート、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ピバリン酸ビ
ニル、エチルビニルエーテル、n−ブチルビニルエーテ
ル、スチレン、p−メチルスチレン、o−クロロスチレ
ン、p−クロロスチレン、(メタ)アクリル酸アミド、
2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、N−ビニ
ルピロリドン、ビニルピリジン、メタクリル酸、アクリ
ル酸、イタコン酸等のラジカル重合性ビニルモノマー;
トリメチルシリルメチル(メタ)アクリレート、ペンタ
メチルジシロキサニルメチル(メタ)アクリレート、メ
チルビス(トリメチルシロキシ)シリルメチル(メタ)
アクリレート、トリス(トリメチルシロキシ)シリルメ
チル(メタ)アクリレート、トリス(ペンタメチルジシ
ロキサニルオキシ)シリルメチル(メタ)アクリレー
ト、トリメチルシリルエチル(メタ)アクリレート、ペ
ンタメチルジシロキサニルエチル(メタ)アクリレー
ト、メチルビス(トリメチルシロキシ)シリルエチル
(メタ)アクリレート、トリス(トリメチルシロキシ)
シリルエチル(メタ)アクリレート、トリス(ペンタメ
チルジシロキサニルオキシ)シリルエチル(メタ)アク
リレート、トリメチルシリルプロピル(メタ)アクリレ
ート、ペンタメチルジシロキサニル(メタ)アクリレー
ト、メチルビス(トリメチルシロキシ)シリルプロピル
(メタ)アクリレート、トリス(トリメチルシロキシ)
シリルプロピル(メタ)アクリレート、トリス(ペンタ
メチルジシロキサニルオキシ)シリルプロピル(メタ)
アクリレート、メチルビス(トリメチルシロキシ)シリ
ルエチルグリセロールモノ(メタ)アクリレート、トリ
ス(トリメチルシロキシ)シリルエチルグリセロールモ
ノ(メタ)アクリレート、トリス(ペンタメチルジシロ
キサニルオキシ)シリルエチルグリセロールモノ(メ
タ)アクリレート、メチルビス(トリメチルシロキシ)
シリルプロピルグリセロールモノ(メタ)アクリレー
ト、トリス(トリメチルシロキシ)シリルプロピルグリ
セロールモノ(メタ)アクリレート、トリス(ペンタメ
チルジシロキサニルオキシ)シリルプロピルグリセロー
ルモノ(メタ)アクリレート、ジメチル(トリフェニル
シロキシ)シリルプロピル(メタ)アクリレート等のケ
イ素含有ビニルモノマー;ジビニルベンゼン、ビニル
(メタ)アクリレート、アリル(メタ)アクリレート、
エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレ
ングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレング
リコールジ(メタ)アクリレート、ジプロピレングリコ
ールジ(メタ)アクリレート、ジアリルフタレート、ジ
アリルテレフタレート、トリメリット酸トリアリル、ト
リアリルシアヌレート等の架橋性多官能ビニルモノマー
等を挙げることができる。これらのビニルモノマーは単
独または混合して本発明のα−アシロキシメチルアクリ
レート系化合物と共重合することができる。
タ)アクリレート、イソプロピル(メタ)アクリレー
ト、t−ブチル(メタ)アクリレート、ネオペンチル
(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリ
レート、ベンジル(メタ)アクリレート、2,2,2−
トリフルオロエチル(メタ)アクリレート、1,1,
2,2−テトラヒドロパーフルオロオクチル(メタ)ア
クリレート、1,1,2,2−テトラヒドロパーフルオ
ロデシル(メタ)アクリレート、2,2,2−トリフル
オロ−1−トリフルオロメチルエチル(メタ)アクリレ
ート、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ピバリン酸ビ
ニル、エチルビニルエーテル、n−ブチルビニルエーテ
ル、スチレン、p−メチルスチレン、o−クロロスチレ
ン、p−クロロスチレン、(メタ)アクリル酸アミド、
2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、N−ビニ
ルピロリドン、ビニルピリジン、メタクリル酸、アクリ
ル酸、イタコン酸等のラジカル重合性ビニルモノマー;
トリメチルシリルメチル(メタ)アクリレート、ペンタ
メチルジシロキサニルメチル(メタ)アクリレート、メ
チルビス(トリメチルシロキシ)シリルメチル(メタ)
アクリレート、トリス(トリメチルシロキシ)シリルメ
チル(メタ)アクリレート、トリス(ペンタメチルジシ
ロキサニルオキシ)シリルメチル(メタ)アクリレー
ト、トリメチルシリルエチル(メタ)アクリレート、ペ
ンタメチルジシロキサニルエチル(メタ)アクリレー
ト、メチルビス(トリメチルシロキシ)シリルエチル
(メタ)アクリレート、トリス(トリメチルシロキシ)
シリルエチル(メタ)アクリレート、トリス(ペンタメ
チルジシロキサニルオキシ)シリルエチル(メタ)アク
リレート、トリメチルシリルプロピル(メタ)アクリレ
ート、ペンタメチルジシロキサニル(メタ)アクリレー
ト、メチルビス(トリメチルシロキシ)シリルプロピル
(メタ)アクリレート、トリス(トリメチルシロキシ)
シリルプロピル(メタ)アクリレート、トリス(ペンタ
メチルジシロキサニルオキシ)シリルプロピル(メタ)
アクリレート、メチルビス(トリメチルシロキシ)シリ
ルエチルグリセロールモノ(メタ)アクリレート、トリ
ス(トリメチルシロキシ)シリルエチルグリセロールモ
ノ(メタ)アクリレート、トリス(ペンタメチルジシロ
キサニルオキシ)シリルエチルグリセロールモノ(メ
タ)アクリレート、メチルビス(トリメチルシロキシ)
シリルプロピルグリセロールモノ(メタ)アクリレー
ト、トリス(トリメチルシロキシ)シリルプロピルグリ
セロールモノ(メタ)アクリレート、トリス(ペンタメ
チルジシロキサニルオキシ)シリルプロピルグリセロー
ルモノ(メタ)アクリレート、ジメチル(トリフェニル
シロキシ)シリルプロピル(メタ)アクリレート等のケ
イ素含有ビニルモノマー;ジビニルベンゼン、ビニル
(メタ)アクリレート、アリル(メタ)アクリレート、
エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレ
ングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレング
リコールジ(メタ)アクリレート、ジプロピレングリコ
ールジ(メタ)アクリレート、ジアリルフタレート、ジ
アリルテレフタレート、トリメリット酸トリアリル、ト
リアリルシアヌレート等の架橋性多官能ビニルモノマー
等を挙げることができる。これらのビニルモノマーは単
独または混合して本発明のα−アシロキシメチルアクリ
レート系化合物と共重合することができる。
【0043】本発明のフッ素含有化合物(I)、必要に
応じて他のビニルモノマーからなる混合物を重合開始剤
の存在下に公知の方法に従って重合反応させることによ
りフッ素含有重合体を製造することができる。
応じて他のビニルモノマーからなる混合物を重合開始剤
の存在下に公知の方法に従って重合反応させることによ
りフッ素含有重合体を製造することができる。
【0044】使用される重合開始剤としては、公知の有
機過酸化物およびアゾ化合物等からなる群の一種または
2種以上より選択することができる。有機過酸化物とし
ては、例えばアセチルパーオキサイド、ベンゾイルパー
オキサイド、p−クロロベンゾイルパーオキサイド、イ
ソブチリルパーオキサイド、ビス(3,5,5−トリメ
チルヘキサノイル)パーオキサイド、t−ブチルヒドロ
パーオキサイド、クメンヒドロパーオキサイド、ジイソ
プロピルベンゼンヒドロパーオキサイド、ジt−ブチル
パーオキサイド、t−ブチルクミルパーオキサイド、ジ
クミルパーオキサイド、2,5−ジメチル−2,5−ジ
(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン、1,3−ビス(t
−ブチルパーオキシイソプロピル)ベンゼン、1,1−
ジt−ブチルパーオキシ−3,3,5−トリメチルシク
ロヘキサン、1,1−ジt−ブチルパーオキシシクロヘ
キサン、2,2’−ジt−ブチルパーオキシブタン、t
−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート、t−
ブチルパーオキシピバレート、t−ブチルパーオキシジ
イソブチレート、t−ブチルパーアセテート、t−ブチ
ルパーベンゾエート、t−ブチルパーオキシイソプロピ
ルカーボネート、ジイソプロピルパーオキシジカーボネ
ート、過酸化ラウロイル等を挙げることができ、またア
ゾ化合物としては、例えば、アゾビスイソブチロニトリ
ル、アゾビスシクロヘキサンカルボニトリル、ジメチル
アゾビスイソブチレート、アゾビスジメチルバレロニト
リル等を挙げることができる。
機過酸化物およびアゾ化合物等からなる群の一種または
2種以上より選択することができる。有機過酸化物とし
ては、例えばアセチルパーオキサイド、ベンゾイルパー
オキサイド、p−クロロベンゾイルパーオキサイド、イ
ソブチリルパーオキサイド、ビス(3,5,5−トリメ
チルヘキサノイル)パーオキサイド、t−ブチルヒドロ
パーオキサイド、クメンヒドロパーオキサイド、ジイソ
プロピルベンゼンヒドロパーオキサイド、ジt−ブチル
パーオキサイド、t−ブチルクミルパーオキサイド、ジ
クミルパーオキサイド、2,5−ジメチル−2,5−ジ
(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン、1,3−ビス(t
−ブチルパーオキシイソプロピル)ベンゼン、1,1−
ジt−ブチルパーオキシ−3,3,5−トリメチルシク
ロヘキサン、1,1−ジt−ブチルパーオキシシクロヘ
キサン、2,2’−ジt−ブチルパーオキシブタン、t
−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート、t−
ブチルパーオキシピバレート、t−ブチルパーオキシジ
イソブチレート、t−ブチルパーアセテート、t−ブチ
ルパーベンゾエート、t−ブチルパーオキシイソプロピ
ルカーボネート、ジイソプロピルパーオキシジカーボネ
ート、過酸化ラウロイル等を挙げることができ、またア
ゾ化合物としては、例えば、アゾビスイソブチロニトリ
ル、アゾビスシクロヘキサンカルボニトリル、ジメチル
アゾビスイソブチレート、アゾビスジメチルバレロニト
リル等を挙げることができる。
【0045】
【実施例】以下、実施例および参考例によって本発明を
さらに具体的に説明するが、本発明はこれらにより何ら
制限されるものではない。
さらに具体的に説明するが、本発明はこれらにより何ら
制限されるものではない。
【0046】実施例1 容量2リットルの反応器に、1,1,2,2−テトラヒ
ドロパーフルオロオクチルアクリレート500g、37
%ホルムアルデヒド水溶液95g、触媒として1,4−
ジアザビシクロ〔2.2.2〕オクタン4.92g、ジ
オキサン600mlおよび重合禁止剤としてp−メトキシ
フェノール18.4mgを仕込んだ。攪拌子を入れ、液温
約20℃でスターラー上で約5日間攪拌した。溶媒を減
圧留去した後、残渣に塩化メチレンを加え、10%塩酸
水溶液、次いで塩化ナトリウム飽和水溶液および純水で
洗浄した。これを脱水剤で乾燥したのち、エバポレータ
ーを用いて溶媒留去した。減圧蒸留により粘調な液体1
80gを得た。重水素化クロロホルムに溶解させて測定
した核磁気共鳴スペクトルの結果から、該液体は1,
1,2,2−テトラヒドロパーフルオロオクチル(α−
ヒドロキシメチル)アクリレートであることを確認し
た。
ドロパーフルオロオクチルアクリレート500g、37
%ホルムアルデヒド水溶液95g、触媒として1,4−
ジアザビシクロ〔2.2.2〕オクタン4.92g、ジ
オキサン600mlおよび重合禁止剤としてp−メトキシ
フェノール18.4mgを仕込んだ。攪拌子を入れ、液温
約20℃でスターラー上で約5日間攪拌した。溶媒を減
圧留去した後、残渣に塩化メチレンを加え、10%塩酸
水溶液、次いで塩化ナトリウム飽和水溶液および純水で
洗浄した。これを脱水剤で乾燥したのち、エバポレータ
ーを用いて溶媒留去した。減圧蒸留により粘調な液体1
80gを得た。重水素化クロロホルムに溶解させて測定
した核磁気共鳴スペクトルの結果から、該液体は1,
1,2,2−テトラヒドロパーフルオロオクチル(α−
ヒドロキシメチル)アクリレートであることを確認し
た。
【0047】次に、1リットルの三角フラスコに1,
1,2,2−テトラヒドロパーフルオロオクチル(α−
ヒドロキシメチル)アクリレート150g、乾燥ピリジ
ン26.5g、p−メトキシフェノール15.4mgおよ
び乾燥テトラヒドロフラン約300mlを仕込み、氷浴中
攪拌下、滴下ろうとよりピバリン酸クロライド40.4
gの乾燥テトラヒドロフラン溶液約150mlを滴下し
た。滴下後、室温で約20時間攪拌しエステル化反応を
行った。析出した塩を濾別し溶媒留去後、残渣に塩化メ
チレンを加えて10%塩酸水溶液、塩化ナトリウム飽和
水溶液および純水で洗浄した。これを脱水剤で乾燥した
のち、エバポレーターを用いて溶媒留去した。オイル状
の残渣を蒸留することにより粘調な液体を得た(沸点;
101.0〜104.0℃/0.20mmHg)。重水素化
クロロホルムに溶解させて測定した核磁気共鳴スペクト
ルの結果を図1に示す。該スペクトルより該液体は下記
構造式で示される化合物であることが確認された。
1,2,2−テトラヒドロパーフルオロオクチル(α−
ヒドロキシメチル)アクリレート150g、乾燥ピリジ
ン26.5g、p−メトキシフェノール15.4mgおよ
び乾燥テトラヒドロフラン約300mlを仕込み、氷浴中
攪拌下、滴下ろうとよりピバリン酸クロライド40.4
gの乾燥テトラヒドロフラン溶液約150mlを滴下し
た。滴下後、室温で約20時間攪拌しエステル化反応を
行った。析出した塩を濾別し溶媒留去後、残渣に塩化メ
チレンを加えて10%塩酸水溶液、塩化ナトリウム飽和
水溶液および純水で洗浄した。これを脱水剤で乾燥した
のち、エバポレーターを用いて溶媒留去した。オイル状
の残渣を蒸留することにより粘調な液体を得た(沸点;
101.0〜104.0℃/0.20mmHg)。重水素化
クロロホルムに溶解させて測定した核磁気共鳴スペクト
ルの結果を図1に示す。該スペクトルより該液体は下記
構造式で示される化合物であることが確認された。
【0048】
【化14】
【0049】実施例2 実施例1におけるピバリン酸クロライド40.4gの代
わりに、イソ酪酸クロライド35.7gを用いたこと以
外は実施例1と同様の方法でエステル化反応、および蒸
留精製を行い、粘調な液体を得た(沸点;105.0〜
107.0℃/0.15mmHg)。重水素化クロロホルム
に溶解させて測定した核磁気共鳴スペクトルの結果を図
2に示す。該スペクトルより該液体は下記構造式で示さ
れる化合物であることが確認された。
わりに、イソ酪酸クロライド35.7gを用いたこと以
外は実施例1と同様の方法でエステル化反応、および蒸
留精製を行い、粘調な液体を得た(沸点;105.0〜
107.0℃/0.15mmHg)。重水素化クロロホルム
に溶解させて測定した核磁気共鳴スペクトルの結果を図
2に示す。該スペクトルより該液体は下記構造式で示さ
れる化合物であることが確認された。
【0050】
【化15】
【0051】実施例3 実施例1におけるピバリン酸クロライド40.4gの代
わりに、3−(パーフルオロヘキシル)プロピオニルク
ロライド137.4gを用いたこと以外は実施例1と同
様の方法でエステル化反応を行い、カラム精製を行い、
粘調な液体を得た。重水素化クロロホルムに溶解させて
測定した核磁気共鳴スペクトルの結果を図3に示す。該
スペクトルより該液体は下記構造式で示される化合物で
あることが確認された。
わりに、3−(パーフルオロヘキシル)プロピオニルク
ロライド137.4gを用いたこと以外は実施例1と同
様の方法でエステル化反応を行い、カラム精製を行い、
粘調な液体を得た。重水素化クロロホルムに溶解させて
測定した核磁気共鳴スペクトルの結果を図3に示す。該
スペクトルより該液体は下記構造式で示される化合物で
あることが確認された。
【0052】
【化16】
【0053】参考例1 実施例1で得られた1,1,2,2−テトラヒドロパー
フルオロオクチル(α−ピバロイルオキシメチル)アク
リレート10gに、重合開始剤としてジメチルアゾビス
イソブチレート4.9mgを加え、十分に攪拌混合して重
合管中で凍結真空脱気し、封管した。重合管を恒温槽に
入れ、60℃で24時間加熱して重合を行った。重合終
了後、再沈精製により重合体を取り出した。本単量体は
優れた重合性を示し、重合体の収率は78%であった。
真空乾燥後、重合体を平坦な金属板に挟み加熱溶融状態
で加圧、放冷することにより透明なフィルム(厚み:2
10μm)を作成し、製科研式のフィルム酸素透過率計
を用いて35℃で酸素透過係数を測定したところ、優れ
た酸素透過性を有することが明らかとなった。
フルオロオクチル(α−ピバロイルオキシメチル)アク
リレート10gに、重合開始剤としてジメチルアゾビス
イソブチレート4.9mgを加え、十分に攪拌混合して重
合管中で凍結真空脱気し、封管した。重合管を恒温槽に
入れ、60℃で24時間加熱して重合を行った。重合終
了後、再沈精製により重合体を取り出した。本単量体は
優れた重合性を示し、重合体の収率は78%であった。
真空乾燥後、重合体を平坦な金属板に挟み加熱溶融状態
で加圧、放冷することにより透明なフィルム(厚み:2
10μm)を作成し、製科研式のフィルム酸素透過率計
を用いて35℃で酸素透過係数を測定したところ、優れ
た酸素透過性を有することが明らかとなった。
【0054】参考例2 実施例1で得られた1,1,2,2−テトラヒドロパー
フルオロオクチル(α−ピバロイルオキシメチル)アク
リレート5.0gに、トリス(トリメチルシロキシ)シ
リルプロピルメタクリレート2.0g、重合開始剤とし
てジメチルアゾビスイソブチレート3.68mgを加え、
十分に攪拌混合して重合管中で凍結真空脱気し、封管し
た。重合管を恒温槽に入れ、60℃で24時間加熱して
重合を行った。重合終了後、再沈精製により重合体を取
り出した。本単量体は優れた重合性を示し、重合体の収
率は95%であった。真空乾燥後、重合体を平坦な金属
板に挟み加熱溶融状態で加圧、放冷することにより透明
なフィルム(厚み:230μm)を作成し、製科研式の
フィルム酸素透過率計を用いて35℃で酸素透過係数を
測定したところ、優れた酸素透過性を有することが明ら
かとなった。
フルオロオクチル(α−ピバロイルオキシメチル)アク
リレート5.0gに、トリス(トリメチルシロキシ)シ
リルプロピルメタクリレート2.0g、重合開始剤とし
てジメチルアゾビスイソブチレート3.68mgを加え、
十分に攪拌混合して重合管中で凍結真空脱気し、封管し
た。重合管を恒温槽に入れ、60℃で24時間加熱して
重合を行った。重合終了後、再沈精製により重合体を取
り出した。本単量体は優れた重合性を示し、重合体の収
率は95%であった。真空乾燥後、重合体を平坦な金属
板に挟み加熱溶融状態で加圧、放冷することにより透明
なフィルム(厚み:230μm)を作成し、製科研式の
フィルム酸素透過率計を用いて35℃で酸素透過係数を
測定したところ、優れた酸素透過性を有することが明ら
かとなった。
【0055】
【発明の効果】本発明により提供されるフッ素含有化合
物(I)は重合性が高く、重合によって得られる重合体
は優れた酸素透過性を有し、その成形物は特に眼用レン
ズとして有用である。
物(I)は重合性が高く、重合によって得られる重合体
は優れた酸素透過性を有し、その成形物は特に眼用レン
ズとして有用である。
【図1】本発明に含まれる一化合物の磁気共鳴スペクト
ルである。
ルである。
【図2】本発明に含まれる一化合物の磁気共鳴スペクト
ルである。
ルである。
【図3】本発明に含まれる一化合物の磁気共鳴スペクト
ルである。
ルである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G02C 7/04
Claims (1)
- 【請求項1】 下記の一般式(I) 【化1】 (式中、R1 およびR2 はそれぞれフッ素原子で置換さ
れていてもよい炭化水素基を表し、かつR1 およびR2
の少なくとも一方は、少なくとも3個のフッ素原子で置
換された炭化水素基を表す。)で示されるフッ素含有化
合物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4084796A JPH05246951A (ja) | 1992-03-06 | 1992-03-06 | フッ素含有化合物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4084796A JPH05246951A (ja) | 1992-03-06 | 1992-03-06 | フッ素含有化合物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05246951A true JPH05246951A (ja) | 1993-09-24 |
Family
ID=13840669
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4084796A Pending JPH05246951A (ja) | 1992-03-06 | 1992-03-06 | フッ素含有化合物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05246951A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5670573A (en) * | 1996-08-07 | 1997-09-23 | E. I. Du Pont De Nemours And Company | Coatings containing fluorinated esters |
US5789513A (en) * | 1997-02-26 | 1998-08-04 | E. I. Du Pont De Nemours And Company | Polyfluorourethane additives for curable coating compositions |
US5859126A (en) * | 1995-09-18 | 1999-01-12 | E. I. Du Pont De Nemours And Company | Coatings containing fluorinated esters |
US6799966B1 (en) | 1999-03-04 | 2004-10-05 | 3M Innovative Properties Company | Fluoropolymeric orthodontic article |
-
1992
- 1992-03-06 JP JP4084796A patent/JPH05246951A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5859126A (en) * | 1995-09-18 | 1999-01-12 | E. I. Du Pont De Nemours And Company | Coatings containing fluorinated esters |
US5670573A (en) * | 1996-08-07 | 1997-09-23 | E. I. Du Pont De Nemours And Company | Coatings containing fluorinated esters |
US5789513A (en) * | 1997-02-26 | 1998-08-04 | E. I. Du Pont De Nemours And Company | Polyfluorourethane additives for curable coating compositions |
US6799966B1 (en) | 1999-03-04 | 2004-10-05 | 3M Innovative Properties Company | Fluoropolymeric orthodontic article |
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