JP2001002732A - 眼用レンズ用モノマー、眼用レンズ用ポリマーおよびそれを用いたコンタクトレンズ - Google Patents

眼用レンズ用モノマー、眼用レンズ用ポリマーおよびそれを用いたコンタクトレンズ

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JP2001002732A
JP2001002732A JP11174054A JP17405499A JP2001002732A JP 2001002732 A JP2001002732 A JP 2001002732A JP 11174054 A JP11174054 A JP 11174054A JP 17405499 A JP17405499 A JP 17405499A JP 2001002732 A JP2001002732 A JP 2001002732A
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lens
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】眼用レンズ用モノマーがシロキサニル基を有す
る場合には、2−ヒドロキシエチルメタクリレートのよ
うな親水性モノマーと共重合してもまたはシロキサニル
基を有さない場合には、3−[トリス(トリメチルシロ
キシ)シリル]プロピルメタクリレートなどのシロキサ
ニル基含有モノマーと共重合しても高い透明性を有し、
しかも高酸素透過性および高い水濡れ性を有する眼用レ
ンズ用モノマーおよび眼用レンズ用ポリマーを提供す
る。 【解決手段】下記式(a)で表される眼用レンズ用モノ
マー。 [XはN−Y、O、S、YはH、アルキル基、アリール
基、R1はH、メチル基、R2はH、アルキル基、アリー
ル基を表す。XがN−Yを表す場合、YとR2は互いに
結合してNを含む環を形成できる。]

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、眼用レンズ用モノ
マーおよび眼用レンズ用ポリマーに関するものであり、
該眼用レンズ用モノマーおよび眼用レンズ用ポリマーは
コンタクトレンズ、眼内レンズ、人工角膜などの眼用レ
ンズとして特に好適に用いられる。
【0002】
【従来の技術】近年高い酸素透過性を有する眼用レンズ
用ポリマーとして3−[トリス(トリメチルシロキシ)
シリル]プロピルメタクリレートなどのシロキサニル基
含有メタクリレートや、変性ポリシロキサンを一成分と
するポリマーからなるものが開発され利用されている
(特開昭60−142324号、特開昭54−2404
7号)。
【0003】しかしながらこれらのモノマー(マクロマ
ー)からなるポリマーは、酸素透過性を向上させる目的
で導入されているシリコーンが持つ性質、即ち疎水性と
分子間相互作用が小さいという性質のために表面が疎水
性となりやすく水をはじいたり汚れが付きやすいという
物性上の欠点が存在していた。
【0004】また、これらのモノマー(マクロマー)
は、2−ヒドロキシエチルメタクリレートのような親水
性モノマーとの相溶性が悪く、ポリマーの親水性向上の
ためにこのような親水性モノマーを共重合させた場合に
は相分離が起こり透明なポリマーが得られないという欠
点を有していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、(1)本発
明の眼用レンズ用モノマーがシロキサニル基を有する場
合には、2−ヒドロキシエチルメタクリレートのような
親水性モノマーと共重合しても高い透明性を有し、しか
も高酸素透過性および高い水濡れ性を有する眼用レンズ
用モノマーおよび眼用レンズ用ポリマーを提供すること
を目的とし、(2)本発明の眼用レンズ用モノマーがシ
ロキサニル基を有さない場合には、3−[トリス(トリ
メチルシロキシ)シリル]プロピルメタクリレートなど
のシロキサニル基含有モノマーと共重合しても高い透明
性を有し、しかも高酸素透過性および高い水濡れ性を有
する眼用レンズ用モノマーおよび眼用レンズ用ポリマー
を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の眼用レンズ用モノマーおよび眼用レンズ
用ポリマーは、下記の構成を有する。 「〔1〕下記式(a)で表されることを特徴とする眼用
レンズ用モノマー。
【0007】
【化3】
【0008】[式(a)中、XはN−Y、OおよびSか
ら選ばれた基を表す。
【0009】YはH、置換されていてもよい炭素数1〜
20のアルキル基および置換されていてもよい炭素数6
〜20のアリール基からなる群から選ばれた置換基を表
す。
【0010】R1はHおよびメチル基から選ばれた基を
表す。
【0011】R2はH、置換されていてもよい炭素数1
〜20のアルキル基および置換されていてもよい炭素数
6〜20のアリール基からなる群から選ばれた置換基を
表す。
【0012】XがN−Yを表す場合、YとR2は互いに
結合してNを含む環を形成してもよい。] 〔2〕上記〔1〕に記載の眼用レンズ用モノマーを重合
成分として含むことを特徴とする眼用レンズ用ポリマ
ー。 〔3〕上記〔2〕のポリマーを用いてなるコンタクトレ
ンズ。」
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。
【0014】本発明の眼用レンズ用モノマーは下記式
(a)で表されることを特徴とする。
【0015】
【化4】
【0016】[式(a)中、XはN−Y、OおよびSか
ら選ばれた基を表す。
【0017】YはH、置換されていてもよい炭素数1〜
20のアルキル基および置換されていてもよい炭素数6
〜20のアリール基からなる群から選ばれた置換基を表
す。
【0018】R1はHおよびメチル基から選ばれた基を
表す。
【0019】R2はH、置換されていてもよい炭素数1
〜20のアルキル基および置換されていてもよい炭素数
6〜20のアリール基からなる群から選ばれた置換基を
表す。
【0020】XがN−Yを表す場合、YとR2は互いに
結合してNを含む環を形成してもよい。] 式(a)中、XはN−Y、OおよびSから選ばれた基を
表す。
【0021】YはH、置換されていてもよい炭素数1〜
20のアルキル基および置換されていてもよい炭素数6
〜20のアリール基からなる群から選ばれた置換基を表
す。
【0022】以下にYとして好適な置換基の例を挙げ
る。
【0023】置換されていてもよい炭素数1〜20のア
ルキル基としては直鎖状であっても分枝状であっても特
に限定されるものではないが、具体的にはメチル基、エ
チル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、ヘキ
シル基、ベンジル基、フェネチル基、ヒドロキシメチル
基、2−ヒドロキシエチル基、2−ヒドロキシプロピル
基、3−ヒドロキシプロピル基、2,3−ジヒドロキシ
プロピル基、2−ヒドロキシブチル基、4−ヒドロキシ
ブチル基、2−ヒドロキシペンチル基、5−ヒドロキシ
ペンチル基、2−ヒドロキシヘキシル基、6−ヒドロキ
シヘキシル基、3−メトキシ−2−ヒドロキシプロピル
基、3−エトキシ−2−ヒドロキシプロピル基、3−
[トリス(トリメチルシロキシ)シリル]プロピル基、3
−[ビス(トリメチルシロキシ)メチルシリル]プロピル
基、3−[トリメチルシロキシジメチルシリル]プロピ
ル基、シアノエチル基および下記式(y1)および(y
2)で表される置換基を挙げることができる。
【0024】
【化5】
【0025】[式(y1)および(y2)中、R22〜R
24はそれぞれ独立に、H、置換されていてもよいアルキ
ル基および置換されていてもよいアリール基からなる群
から選ばれた置換基を表す。またR23とR24は互いに結
合してN原子を含む環を形成してもよい。] 式(y1)および(y2)で表される置換基をさらに具
体的に例示するなら、下記式(y1−1)〜(y1−1
4)および(y2−1)〜(y2−15)で表される置
換基が挙げられる。
【0026】
【化6】
【0027】
【化7】
【0028】[式(y1−10)および(y1−13)
中、iは3〜8の整数を表す。] 置換されていてもよい炭素数6〜20のアリール基とし
ては特に限定されるものではないが、炭素数6〜20の
ものが好ましく、具体的にはフェニル基、ナフチル基、
4−ヒドロキシフェニル基、2−ヒドロキシフェニル基
などが挙げられる。
【0029】式(a)中、R1はHおよびメチル基から
選ばれた基を表す。
【0030】式(a)中、R2はH、置換されていても
よい炭素数1〜20のアルキル基および置換されていて
もよい炭素数6〜20のアリール基からなる群から選ば
れた置換基を表す。
【0031】以下にR2として好適な置換基の例を挙げ
る。
【0032】置換されていてもよい炭素数1〜20のア
ルキル基としては、直鎖状であっても分枝状であっても
特に限定されるものではないが、具体的にはメチル基、
エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イ
ソブチル基、sec−ブチル基、1,2−ジメチルプロ
ピル基、ヘキシル基、オクチル基、2−エチルヘキシル
基、アリル基、1−エチルプロピル基、イソアミル基、
2−ヒドロキシエチル基、1−メチル−2−ヒドロキシ
エチル基、3−ヒドロキシプロピル基、4−ヒドロキシ
ブチル基、1−ヒドロキシメチル−2−ヒドロキシエチ
ル基、2−メトキシエチル基、2−エトキシエチル基、
2−プロポキシエチル基、2−イソプロポキシエチル
基、2−ブトキシエチル基、2−イソブトキシエチル
基、2−(2−エチルヘキシロキシ)エチル基、2−デシ
ロキシエチル基、2−ラウリロキシエチル基、2−ミリ
スチロキシエチル基、2−(2−ヒドロキシエトキシ)
エチル基、3−メトキシプロピル基、3−エトキシプロ
ピル基、3−プロポキシプロピル基、3−イソプロポキ
シプロピル基、3−ブトキシプロピル基、3−イソブト
キシプロピル基、3−(2−エチルヘキシロキシ)プロピ
ル基、3−デシロキシプロピル基、3−ラウリロキシプ
ロピル基、3−ミリスチロキシプロピル基、2−(ジメ
チルアミノ)エチル基、2−(エチルアミノ)エチル
基、2−(ジエチルアミノ)エチル基、2−(ジイソプロ
ピルアミノ)エチル基、2−(ジブチルアミノ)エチル
基、2−[ビス(ヒドロキシエチル)アミノ]エチル
基、3−(ジメチルアミノ)プロピル基、3−(エチルア
ミノ)プロピル基、3−(ジエチルアミノ)プロピル基、
3−(ジイソプロピルアミノ)プロピル基、3−(ジブチ
ルアミノ)プロピル基、3−(3−ジメチルアミノプロ
ポキシ)プロピル基、3−[ビス(ヒドロキシエチル)
アミノ]プロピル基、ピペリジノエチル基、(4−メチ
ルピペリジノ)エチル基、(2−メチルピペリジノ)エ
チル基、モルホリノエチル基、ピペリジノプロピル基、
(4−メチルピペリジノ)プロピル基、(2−メチルピ
ペリジノ)プロピル基、モルホリノプロピル基、シクロ
ヘキシル基、シクロペンチル基、シクロヘキシルメチル
基、シクロペンチルメチル基、シクロヘキシルエチル
基、シクロペンチルエチル基、ベンジル基、フェネチル
基、p−メトキシフェネチル基、フルフリル基、テトラ
ヒドロフルフリル基およびシロキサニル基で置換された
アルキル基などを挙げることができる。
【0033】置換されていてもよい炭素数6〜20のア
リール基としては特に限定されるものではないが、炭素
数6〜20のものが好ましく、具体的にはフェニル基、
ナフチル基、ピリジル基、4−メトキシフェニル基、2
−メトキシフェニル基、4−ヒドロキシフェニル基、2
−ヒドロキシフェニル基およびシロキサニル基で置換さ
れたアリール基などが挙げられる。
【0034】以下、シロキサニル基で置換されたアルキ
ル基およびシロキサニル基で置換されたアリール基につ
いてさらに説明を加える。
【0035】本明細書において、シロキサニル基とは、
少なくとも1つのSi−O−Si結合を有する基を表
す。シロキサニル基としては下記式(A)で表される置
換基が好ましく使用される。
【0036】
【化8】
【0037】[式(A)中、A1〜A11はそれぞれが互
いに独立にH、置換されていてもよい炭素数1〜20の
アルキル基、置換されていてもよい炭素数6〜20のア
リール基を表す。kは0〜200の整数を表し、a、
b、cはそれぞれが互いに独立に0〜20の整数を表
す。ただしk=a=b=c=0の場合は除く。] 式(A)中、A1〜A11はそれぞれが互いに独立にH、
置換されていてもよい炭素数1〜20のアルキル基、置
換されていてもよい炭素数6〜20のアリール基が、そ
の具体的な例としてはH、メチル基、エチル基、プロピ
ル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、se
c-ブチル基、t−ブチル基、ヘキシル基、シクロヘキ
シル基、2−エチルヘキシル基、オクチル基などのアル
キル基、フェニル基、ナフチル基などのアリール基を挙
げることができる。これらの中で最も好ましいのはメチ
ル基である。
【0038】式(A)中、kは0〜200の整数である
が、好ましくは0〜50、さらに好ましくは0〜10で
ある。a、b、cはそれぞれが互いに独立に0〜20の
整数であるが、好ましくはa、b、cがそれぞれが互いに
独立に0〜5の整数である。k=0の場合、好ましい
a、b、cの組み合わせはa=b=c=1、a=b=1
かつc=0、およびa=1かつb=c=0である。
【0039】式(A)で表される置換基の中で、工業的
に比較的安価に入手できることから特に好適なものは、
トリス(トリメチルシロキシ)シリル基、ビス(トリメ
チルシロキシ)メチルシリル基、トリメチルシロキシジ
メチルシリル基、ポリジメチルシロキサン基、ポリメチ
ルシロキサン基およびポリ−コ−メチルシロキサン−ジ
メチルシロキサン基などである。
【0040】シロキサニル基で置換されたアルキル基お
よびシロキサニル基で置換されたアリール基として好適
なものは、シロキサニル基で置換されたメチル基、シロ
キサニル基で置換されたプロピル基、およびシロキサニ
ル基で置換されたフェニル基であり、これらの中でも特
に好適なものは3−[トリス(トリメチルシロキシ)シ
リル]プロピル基、3−[ビス(トリメチルシロキシ)
メチルシリル]プロピル基、3−[(トリメチルシロキ
シ)ジメチルシリル]プロピル基、トリス(トリメチル
シロキシ)シリルメチル基、ビス(トリメチルシロキ
シ)メチルシリルメチル基およびトリメチルシロキシジ
メチルシリルメチル基である。
【0041】式(a)中、XがN−Yを表す場合、Yと
2は互いに結合してNを含む環を形成してもよいが、
その場合、下記構造(E1)
【0042】
【化9】
【0043】で示される部分の具体例としては、下記式
(e1)〜(e7)を挙げることができる。
【0044】
【化10】
【0045】式(a)で表される眼用レンズ用モノマー
の合成法の一例としては、以下の方法を挙げることがで
きる。すなわち、式(b1)
【0046】
【化11】
【0047】で表される化合物と式(b2)
【0048】
【化12】
【0049】で表される化合物を反応させた後、分離精
製を行って式(a)で表される眼用レンズ用モノマーを
得る方法である。
【0050】また式(a)で表される眼用レンズ用モノ
マーの合成法の別の例としては、以下の方法を挙げるこ
とができる。すなわち、式(b4)
【0051】
【化13】
【0052】で表される化合物と式(b5)
【0053】
【化14】
【0054】で表される化合物を反応させた後、分離精
製を行って式(a)で表される眼用レンズ用モノマーを
得る方法である。
【0055】なお、以上のような方法でどうして式
(a)で表される眼用レンズ用モノマーが得られるかに
ついては詳細は不明である。推定ではあるが、一旦下記
式(b3)
【0056】
【化15】
【0057】で表される化合物が生成し、次にその少な
くとも一部が分子内エステル交換反応で異性化すること
によって式(a)で表される眼用レンズ用モノマーが生
成する機構が考えられる。
【0058】本発明の眼用レンズ用ポリマーは、式
(a)で表される眼用レンズ用モノマーを単独で重合し
て得ることも、他のモノマーと共重合して得ることも可
能である。他のモノマーと共重合する場合の共重合モノ
マーとしては、共重合さえ可能であれば何ら制限はな
く、(メタ)アクリロイル基、スチリル基、アリル基、ビ
ニル基および他の共重合可能な炭素炭素不飽和結合を有
するモノマーを使用することができる。
【0059】以下、その例をいくつか挙げるがこれらに
限定されるものではない。(メタ)アクリル酸、イタコ
ン酸、クロトン酸、桂皮酸、ビニル安息香酸、メチル
(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレートなどの
アルキル(メタ)アクリレート類、ポリアルキレングリコ
ールモノ(メタ)アクリレート、ポリアルキレングリコ
ールモノアルキルエーテル(メタ)アクリレート、ポリ
アルキレングリコールビス(メタ)アクリレート、トリ
メチロールプロパントリス(メタ)アクリレート、ペン
タエリスリトールテトラキス(メタ)アクリレート、両
末端に炭素炭素不飽和結合を有するシロキサンマクロマ
ーなどの多官能(メタ)アクリレート類、トリフルオロ
エチル(メタ)アクリレート、ヘキサフルオロイソプロピ
ル(メタ)アクリレートなどのハロゲン化アルキル(メタ)
アクリレート類、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレ
ート、2,3−ジヒドロキシプロピル(メタ)アクリレー
トなどの水酸基を有するヒドロキシアルキル(メタ)アク
リレート類、N,N−ジメチルアクリルアミド、N,N
−ジエチルアクリルアミド、N,N−ジ−n−プロピル
アクリルアミド、N,N−ジイソプロピルアクリルアミ
ド、N,N−ジn−ブチルアクリルアミド、N−アクリ
ロイルモルホリン、N−アクリロイルピペリジン、N−
アクリロイルピロリジン、N−メチル(メタ)アクリル
アミドなどの(メタ)アクリルアミド類、スチレン、α
−メチルスチレン、ビニルピリジンなどの芳香族ビニル
モノマー、マレイミド類、N−ビニルピロリドン、N−
ビニルカプロラクタム、N−ビニルオキサゾリドン、1
−ビニルイミダゾール、N−ビニルカルバゾール、ビニ
ルピリジン、ビニルピラジンなどのヘテロ環ビニルモノ
マー、N−ビニルホルムアミド、N−ビニルアセトアミ
ド、N−メチル−N−ビニルアセトアミドなどのN−ビ
ニルカルボキサミド類、酢酸ビニルなどのビニルエステ
ル類、3−[トリス(トリメチルシロキシ)シリル]プ
ロピル(メタ)アクリレート、3−[ビス(トリメチル
シロキシ)メチルシリル]プロピル(メタ)アクリレー
ト、3−[(トリメチルシロキシ)ジメチルシリル]プ
ロピル(メタ)アクリレート、3−[トリス(トリメチ
ルシロキシ)シリル]プロピル(メタ)アクリルアミ
ド、3−[ビス(トリメチルシロキシ)メチルシリル]
プロピル(メタ)アクリルアミド、3−[(トリメチル
シロキシ)ジメチルシリル]プロピル(メタ)アクリル
アミド、[トリス(トリメチルシロキシ)シリル]メチ
ル(メタ)アクリレート、[ビス(トリメチルシロキ
シ)メチルシリル]メチル(メタ)アクリレート、
[(トリメチルシロキシ)ジメチルシリル]メチル(メ
タ)アクリレート、[トリス(トリメチルシロキシ)シ
リル]メチル(メタ)アクリルアミド、[ビス(トリメ
チルシロキシ)メチルシリル]メチル(メタ)アクリル
アミド、[(トリメチルシロキシ)ジメチルシリル]メ
チル(メタ)アクリルアミド、[トリス(トリメチルシ
ロキシ)シリル]スチレン、[ビス(トリメチルシロキ
シ)メチルシリル]スチレン、[(トリメチルシロキ
シ)ジメチルシリル]スチレン、N−〔3−[トリス
(トリメチルシロキシ)シリル]プロピル〕カルバミン
酸ビニル、N−〔3−[ビス(トリメチルシロキシ)メ
チルシリル]プロピル〕カルバミン酸ビニル、N−〔3
−[(トリメチルシロキシ)ジメチルシリル]プロピ
ル〕カルバミン酸ビニルおよび下記式(c1)〜(c1
9)の化合物などである。
【0060】
【化16】
【0061】
【化17】
【0062】
【化18】
【0063】
【化19】
【0064】
【化20】
【0065】[式(c1)〜(c19)中、R11はHま
たはメチル基を表す。R12はH、置換されていてもよい
アルキル基および置換されていてもよいアリール基から
選ばれた置換基を表す。R13およびR14はそれぞれ独立
にH、置換されていてもよいアルキル基および置換され
ていてもよいアリール基から選ばれた置換基を表し、R
13とR14が互いに結合してNを含む環を形成していても
よい。aは0〜3の整数を表す。] 以下に式(c1)〜(c19)中における、各置換基の
具体例を述べる。
【0066】R11はHまたはメチル基を表す。
【0067】R12はH、置換されていてもよいアルキル
基および置換されていてもよいアリール基から選ばれた
置換基を表すが、好適な具体例としては、メチル基、エ
チル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソ
ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペ
ンチル基、ヘキシル基、2−エチルヘキシル基、オクチ
ル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、オクタデ
シル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、ベンジ
ル基、ヒドロキシメチル基、2−ヒドロキシエチル基、
2−ヒドロキシプロピル基、3−ヒドロキシプロピル
基、2,3−ジヒドロキシプロピル基、2−ヒドロキシ
ブチル基、4−ヒドロキシブチル基、2−ヒドロキシペ
ンチル基、5−ヒドロキシペンチル基、2−ヒドロキシ
ヘキシル基、6−ヒドロキシヘキシル基、3−メトキシ
−2−ヒドロキシプロピル基、3−エトキシ−2−ヒド
ロキシプロピル基、フェニル基、4−ヒドロキシフェニ
ル基、2−ヒドロキシフェニル基、4−メトキシフェニ
ル基、2−メトキシフェニル基および下記式(d1)〜
(d10)で表される置換基が挙げられる。
【0068】
【化21】
【0069】[式(d1)〜(d10)中、mは2〜2
0の整数を表す。] R13およびR14はそれぞれ独立にH、置換されていても
よいアルキル基および置換されていてもよいアリール基
から選ばれた置換基を表し、R13とR14が互いに結合し
てNを含む環を形成していてもよいが、好適な具体例と
しては、前述のR12の好適な具体例と同様の置換基を挙
げることができる。また、R13とR14が互いに結合して
Nを含む環を形成している場合、下記構造(E2)で示
される部分の具体例としては、
【0070】
【化22】
【0071】下記式(e1)〜(e7)を挙げることが
できる。
【0072】
【化23】
【0073】本発明の眼用レンズ用ポリマーにおいて
は、良好な機械物性が得られ、消毒液や洗浄液に対する
良好な耐性が得られるという意味で、1分子中に2個以
上の共重合可能な炭素炭素不飽和結合を有するモノマー
を共重合成分として用いることが好ましい。1分子中に
2個以上の共重合可能な炭素炭素不飽和結合を有するモ
ノマーの共重合比率は0.1重量%以上が好ましく、
0.3重量%以上がより好ましい。
【0074】また、高酸素透過性と高い水濡れ性を両立
させるという点からは、本発明の眼用レンズ用ポリマー
はシロキサニル基含有モノマーを(共)重合して用いる
ことが好ましく、その場合のシロキサニル基含有モノマ
ーの(共)重合比率は30重量%〜100重量%、より
好ましくは50重量%〜99重量%、最も好ましくは6
0重量%〜95重量%である。式(a)で表される眼用
レンズ用モノマーがシロキサニル基を含有する場合、式
(a)で表される眼用レンズ用モノマーが該シロキサニ
ル基含有モノマーの全部または一部であってもよい。
【0075】本発明の眼用レンズ用ポリマーは、紫外線
吸収剤や色素、着色剤などを含むものでもよい。また重
合性基を有する紫外線吸収剤や色素、着色剤を、共重合
した形で含有してもよい。
【0076】本発明の眼用レンズ用ポリマーの重合方
法、成形方法としては、公知の方法を使用することがで
きる。例えば、一旦、丸棒や板状等に重合、成形しこれ
を切削加工等によって所望の形状に加工する方法、モー
ルド重合法、およびスピンキャスト重合法などである。
【0077】本発明の眼用レンズ用ポリマーを(共)重
合により得る際は、重合をしやすくするために過酸化物
やアゾ化合物に代表される熱重合開始剤や、光重合開始
剤を添加することが好ましい。熱重合を行う場合は、所
望の反応温度に対して最適な分解特性を有するものを選
択して使用する。一般的には10時間半減期温度が40
〜120℃のアゾ系開始剤および過酸化物系開始剤が好
適である。光重合開始剤としてはカルボニル化合物、過
酸化物、アゾ化合物、硫黄化合物、ハロゲン化合物、お
よび金属塩などを挙げることができる。これらの重合開
始剤は単独または混合して用いられ、およそ1重量%く
らいまでの量で使用される。
【0078】本発明の眼用レンズ用ポリマーを(共)重
合により得る際は、重合溶媒を使用することができる。
溶媒としては有機系、無機系の各種溶媒が適用可能であ
り特に制限は無い。例を挙げれば、水、メチルアルコー
ル、エチルアルコール、ノルマルプロピルアルコール、
イソプロピルアルコール、ノルマルブチルアルコール、
イソブチルアルコール、tert−ブチルアルコール等
のアルコール系溶剤、メチルセロソルブ、エチルセロソ
ルブ、イソプロピルセロソルブ、ブチルセロソルブ、プ
ロピレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリ
コールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジメチ
ルエーテル、トリエチレングリコールジメチルエーテル
等のグリコールエーテル系溶剤、酢酸エチル、酢酸ブチ
ル、酢酸アミル、乳酸エチル、安息香酸メチル等のエス
テル系溶剤、ノルマルヘキサン、ノルマルヘプタン、ノ
ルマルオクタン等の脂肪族炭化水素系溶剤、シクロへキ
サン、エチルシクロへキサン等の脂環族炭化水素系溶
剤、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチル
ケトン等のケトン系溶剤、ベンゼン、トルエン、キシレ
ン等の芳香族炭化水素系溶剤、石油系溶剤等各種のもの
であり、これらは単独あるいは混合して使用することが
できる。
【0079】本発明の眼用レンズ用ポリマーの重合方
法、成形方法としては、公知の方法を使用することがで
きる。例えば、一旦、丸棒や板状等に重合、成形しこれ
を切削加工等によって所望の形状に加工する方法、モー
ルド重合法、およびスピンキャスト重合法などである。
【0080】一例として本発明の眼用レンズ用ポリマー
をモールド重合法により得る場合について、次に説明す
る。
【0081】モノマー組成物を一定の形状を有する2枚
のモールドの空隙に充填する。そして光重合あるいは熱
重合を行ってモールドの形状に賦型する。モールドは、
樹脂、ガラス、セラミックス、金属等で製作されている
が、光重合の場合は光学的に透明な素材が用いられ、通
常は樹脂またはガラスが使用される。眼用レンズ用ポリ
マーを製造する場合には、多くの場合、2枚の対向する
モールドにより空隙が形成されており、その空隙にモノ
マー組成物が充填されるが、モールドの形状やモノマー
の性状によっては眼用レンズ用ポリマーに一定の厚みを
与えかつ充填したモノマー組成物の液モレを防止する目
的を有するガスケットを併用してもよい。空隙にモノマ
ー組成物を充填したモールドは、続いて紫外線のような
活性光線を照射されるか、オーブンや液槽に入れて加熱
されて重合される。光重合の後に加熱重合したり、逆に
加熱重合後に光重合する両者を併用する方法もありう
る。光重合の場合は、例えば水銀ランプや捕虫灯を光源
とする紫外線を多く含む光を短時間(通常は1時間以
下)照射するのが一般的である。熱重合を行う場合に
は、室温付近から徐々に昇温し、数時間ないし数十時間
かけて60℃〜200℃の温度まで高めて行く条件が、
眼用レンズ用ポリマーの光学的な均一性、品位を保持
し、かつ再現性を高めるために好まれる。
【0082】本発明の眼用レンズ用ポリマーは、種々の
方法で改質処理を行うことができる。表面の水濡れ性を
向上させるためには、該改質処理を行うことが好まし
い。
【0083】眼用レンズ用ポリマーの具体的な改質方法
としては、電磁波(光を含む)照射、プラズマ照射、蒸
着およびスパッタリングなどケミカルベーパーデポジシ
ョン処理、加熱、塩基処理、酸処理、その他適当な表面
処理剤の使用、およびこれらの組み合わせを挙げること
ができる。これらの改質手段の中で、簡便であり好まし
いのは塩基処理である。
【0084】塩基処理の一例としては、眼用レンズ用ポ
リマーを塩基性溶液に接触させる方法、眼用レンズ用ポ
リマーを塩基性ガスに接触させる方法等が挙げられる。
そのより具体的な方法としては、例えば塩基性溶液に眼
用レンズ用ポリマーを浸漬する方法、眼用レンズ用ポリ
マーに塩基性溶液または塩基性ガスを噴霧する方法、眼
用レンズ用ポリマーに塩基性溶液をヘラ、刷毛等で塗布
する方法、眼用レンズ用ポリマーに塩基性溶液をスピン
コート法やディップコート法で塗布する方法などを挙げ
ることができる。最も簡便に大きな改質効果が得られる
方法は、眼用レンズ用ポリマーを塩基性溶液に浸漬する
方法である。
【0085】眼用レンズ用ポリマーを塩基性溶液に浸漬
する際の温度は特に限定されないが、通常−50℃〜3
00℃程度の温度範囲内で行われる。作業性を考えれば
−10℃〜150℃の温度範囲がより好ましく、−5℃
〜60℃が最も好ましい。
【0086】眼用レンズ用ポリマーを塩基性溶液に浸漬
する時間については、温度によっても最適時間は変化す
るが、一般には100時間以内が好ましく、24時間以
内がより好ましく、12時間以内が最も好ましい。接触
時間が長すぎると、作業性および生産性が悪くなるばか
りでなく、酸素透過性の低下や機械物性の低下などの悪
影響が出る場合がある。
【0087】塩基としてはアルカリ金属水酸化物、アル
カリ土類金属水酸化物、各種炭酸塩、各種ホウ酸塩、各
種リン酸塩、アンモニア、各種アンモニウム塩、各種ア
ミン類などが使用可能である。
【0088】塩基性溶液の溶媒としては、無機、有機の
各種溶媒が使用できる。例えば、水、メタノール、エタ
ノール、プロパノール、2−プロパノール、ブタノー
ル、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリ
エチレングリコール、テトラエチレングリコール、ポリ
エチレングリコール、グリセリンなどの各種アルコール
類、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの各種芳香族炭
化水素、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、デカン、石油
エーテル、ケロシン、リグロイン、パラフィンなどの各
種脂肪族炭化水素、アセトン、メチルエチルケトン、メ
チルイソブチルケトンなどの各種ケトン類、酢酸エチ
ル、酢酸ブチル、安息香酸メチル、フタル酸ジオクチル
などの各種エステル類、ジエチルエーテル、テトラヒド
ロフラン、ジオキサン、エチレングリコールジアルキル
エーテル、ジエチレングリコールジアルキルエーテル、
トリエチレングリコールジアルキルエーテル、テトラエ
チレングリコールジアルキルエーテル、ポリエチレング
リコールジアルキルエーテルなどの各種エーテル類、ジ
メチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチ
ル−2−ピロリドン、ジメチルイミダゾリジノン、ヘキ
サメチルホスホリックトリアミド、ジメチルスルホキシ
ドなどの各種非プロトン性極性溶媒、塩化メチレン、ク
ロロホルム、ジクロロエタントリクロロエタン、トリク
ロロエチレンなどのハロゲン系溶媒、およびフロン系溶
媒などである。中でも経済性、取り扱いの簡便さ、およ
び化学的安定性などの点で水が最も好ましい。溶媒とし
ては、2種類以上の物質の混合物も使用可能である。
【0089】本発明において使用される塩基性溶液は、
塩基性物質および溶媒以外の成分を含んでいてもよい。
【0090】本発明において、眼用レンズ用ポリマー
は、塩基処理の後、洗浄により塩基性物質を除くことが
できる。
【0091】洗浄溶媒としては、無機、有機の各種溶媒
が使用できる。例えば、水、メタノール、エタノール、
プロパノール、2−プロパノール、ブタノール、エチレ
ングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレング
リコール、テトラエチレングリコール、ポリエチレング
リコール、グリセリンなどの各種アルコール類、ベンゼ
ン、トルエン、キシレンなどの各種芳香族炭化水素、ヘ
キサン、ヘプタン、オクタン、デカン、石油エーテル、
ケロシン、リグロイン、パラフィンなどの各種脂肪族炭
化水素、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブ
チルケトンなどの各種ケトン類、酢酸エチル、酢酸ブチ
ル、安息香酸メチル、フタル酸ジオクチルなどの各種エ
ステル類、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジ
オキサン、エチレングリコールジアルキルエーテル、ジ
エチレングリコールジアルキルエーテル、トリエチレン
グリコールジアルキルエーテル、テトラエチレングリコ
ールジアルキルエーテル、ポリエチレングリコールジア
ルキルエーテルなどの各種エーテル類、ジメチルホルム
アミド、ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロ
リドン、ジメチルイミダゾリジノン、ヘキサメチルホス
ホリックトリアミド、ジメチルスルホキシドなどの各種
非プロトン性極性溶媒、塩化メチレン、クロロホルム、
ジクロロエタントリクロロエタン、トリクロロエチレン
などのハロゲン系溶媒、およびフロン系溶媒などであ
る。
【0092】洗浄溶媒としては、2種類以上の溶媒の混
合物を使用することもできる。洗浄溶媒は、溶媒以外の
成分、例えば無機塩類、界面活性剤、および洗浄剤を含
有してもよい。
【0093】該改質処理は、ポリマー全体に対して行っ
ても良く、例えば表面のみに行うなどポリマーの一部の
みに行ってもよい。表面のみに改質処理を行った場合に
はポリマー全体の性質を大きく変えることなく表面の水
濡れ性のみを向上させることができる。
【0094】本発明の眼用レンズ用ポリマーは、水濡れ
性は純水に対する動的接触角(前進時、浸漬速度0.1
mm/秒)が90゜以下が好ましい。酸素透過性は、酸
素透過係数[ml(STP)cm・cm-2・sec-1
mmHg-1]60×10-11以上が好ましく、70×1
-11以上がより好ましく、80×10-11以上が最も好
ましい。
【0095】本発明の眼用レンズ用モノマーおよび眼用
レンズ用ポリマーはコンタクトレンズ、眼内レンズ、人
工角膜などの眼用レンズとして特に好適に用いられる。
【0096】
【実施例】以下、実施例により、本発明を具体的に説明
するが、本発明はこれによって限定されるものではな
い。 〔測定方法〕本実施例における各種測定は、以下に示す
方法で行った。 (1)プロトン核磁気共鳴スペクトル 日本電子社製のEX270型を用いて測定した。溶媒に
クロロホルム−dを使用し、クロロホルムのピークを内
部標準(7.26ppm)とした。 (2)高速液体クロマトグラフィーおよびLC−MS 装置としては高速液体クロマトグラフィー(Hewlett Pa
ckard 1050),UV検出器およびMS装置(Finnigan L
CQ)を組み合わせたものを使用した。高速液体クロマト
グラフィーカラムからの流出液はUV検出器とMS装置
に約10/1の比で分配した。MS装置は electrospra
y ionizationモードで使用した。サンプルは0.5体積
%のアセトニトリル溶液として分析に供した。高速液体
クロマトグラフィー条件は下記のとおりである。
【0097】C18(オクタデシル化シリカ)カラム(7
5mm×2.0mm)。
【0098】グラジエント 水/アセトニトリル/イソプロピルアルコール=40/
55/5→ 水/アセトニトリル/イソプロピルアルコ
ール=2/48/50 (3)酸素透過係数 理化精機工業社製の製科研式フィルム酸素透過率系を用
いて35℃の水中にてフィルム状サンプルの酸素透過係
数を測定した。 (4)動的接触角 サンプルとして、5mm×10mm×0.2mm程度の
サイズのフィルム状のものを使用し、レスカ社製のWE
T−6000型を用いて、純水に対する前進時の動的接
触角を測定した。浸漬速度は0.1mm/秒、浸漬深さ
は7mmとした。 〔実施例1〕 (1)1Lのナス型フラスコにメチルアクリレート(4
8g,0.56mol)、3−アミノプロピルトリス
(トリメチルシロキシ)シラン(200g,0.56mo
l)、酢酸エチル(250ml)を加えて室温で7日間
撹拌した。反応終了後、ロータリーバキュームエバポレ
ーターを用いて溶媒を除去した後、減圧蒸留を行ない透
明な液体を得た。この液体のプロトン核磁気共鳴スペク
トルを測定し分析した結果、0.1ppm付近(27
H)、0.4ppm付近(2H)、1.5ppm付近
(3H)、2.4〜2.7ppm付近(4H)、2.9
ppm付近(2H)および3.7ppm付近(3H)に
ピークが検出されたことから下記式(h1)
【0099】
【化24】
【0100】で表される化合物であることを確認した。 (2)200mlのナス型フラスコに、式(h1)の化
合物(38.1g)およびグリシジルメタクリレート
(13.6g)を加えて60℃で74時間撹拌した。反
応終了後、減圧下、90℃で8時間かけて揮発成分を除
去して無色透明液体を得た。得られた液体をシリカゲル
カラムクロマトグラフィー法[展開溶媒;ヘキサン/酢
酸エチル=3/1(v/v)]により分離精製し無色透
明液体を得た。得られた液体のプロトン核磁気共鳴スペ
クトルを測定し分析した結果、0.1ppm付近(27
H)、0.4ppm付近(2H)、1.5ppm付近
(2H)、2.3〜3.0ppm付近(8H)、3.6
ppm付近(3H)、3.8ppm付近(2H)、5.
0ppm付近(1H)、5.6ppm付近(1H)およ
び6.1ppm付近(1H)にピークが検出されたこ
と、LC−MSによる分子量が581であることから下
記式(M1)
【0101】
【化25】
【0102】で表される眼用レンズ用モノマーであるこ
とを確認した。 〔実施例2〕200mlのナス型フラスコに、ジブチル
アミン(30.0g)およびグリシジルメタクリレート
(36.3g)を加えて60℃で17時間撹拌した。反
応終了後、減圧下、90℃で8時間かけて揮発成分を除
去して無色透明液体を得た。得られた液体をシリカゲル
カラムクロマトグラフィー法[展開溶媒;ヘキサン/酢
酸エチル=3/1(v/v)]により分離精製し、無色
透明液体を得た。得られた液体のプロトン核磁気共鳴ス
ペクトルを測定し分析した結果、6.1ppm付近(1
H)および5.6ppm付近(1H)にCH2=C由来
のピーク、1.9ppm付近(3H)にC=C−CH3
由来のピーク、1.2〜1.5ppm付近(8H)にC
−CH2CH2−C由来のピーク、0.9ppm付近(6
H)にブチル基末端のCH3由来のピークなどが観測さ
れた。また5.0ppm付近には下記式(M2)
【0103】
【化26】
【0104】の化合物に特徴的なピークが観測された。
次に高速液体クロマトグラフィーで分析したところ2つ
のピーク(ピーク面積比約1/1)が観測された。また
LC−MSによると該2つのピークの分子量はどちらも
271であった。
【0105】これらの結果から、得られたのは式(M
2)の眼用レンズ用モノマーと下記式(N2)
【0106】
【化27】
【0107】で表される化合物の約1/1混合物である
ことが分かった。 〔実施例3〕冷却管、撹拌装置および滴下ロートを備え
た300ml三ツ口フラスコに、式(h2)
【0108】
【化28】
【0109】の化合物(信越化学工業製、50.0
g)、ハイドロキノン(0.12g)および水酸化カリ
ウム(0.97g)を入れ、ここへ窒素雰囲気下、室温
で撹拌しながらアクリル酸(21.48g)を約30分
間かけて滴下した。滴下終了後撹拌しながら100℃で
8時間反応を行った。一晩放置した後、ヘキサン(85
ml)を加えて室温で2時間撹拌した。析出物をろ過で
除き、ヘキサン溶液を0.5M水酸化ナトリウムで数回
洗浄後、さらに飽和食塩水で3回洗浄した。無水硫酸マ
グネシウムを加えて脱水を行った後、硫酸マグネシウム
を濾過で除き、ロータリーバキュームエバポレーターに
よって溶媒を留去した。さらに減圧下60℃で4時間か
けて揮発成分を除去し、無色透明液体(35.0g)を
得た。得られた液体をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー法[展開溶媒;ヘキサン/酢酸エチル=3/1(v
/v)]により分離精製し、無色透明液体を得た。得ら
れた液体のプロトン核磁気共鳴スペクトルを測定し分析
した結果、6.4ppm付近(1H)、6.1ppm付
近(1H)および5.8ppm付近(1H)にアクリロ
イル基由来のピーク、1.6ppm付近(2H)にC−
CH2−C由来のピーク、0.5ppm付近(2H)に
−CH2−Si由来のピーク、0ppm付近(21H)
にSi−CH3由来のピークなどが観測された。また
5.0ppm付近には下記式(M3)
【0110】
【化29】
【0111】の化合物に特徴的なピークが観測された。
次に高速液体クロマトグラフィーで分析したところ2つ
のピーク(ピーク面積比約2/1)が観測された。また
LC−MSによると該2つのピークの分子量はどちらも
408であった。
【0112】これらの結果から、得られたのは式(M
3)の眼用レンズ用モノマーと下記式(N3)
【0113】
【化30】
【0114】で表される化合物の約2/1混合物である
ことが分かった。 〔実施例4〕冷却管、撹拌装置および滴下ロートを備え
た300ml三ツ口フラスコに、式(h2)
【0115】
【化31】
【0116】の化合物(信越化学工業製、50.0
g)、ハイドロキノン(0.12g)および水酸化カリ
ウム(0.97g)を入れ、ここへ窒素雰囲気下、室温
で撹拌しながらメタクリル酸(25.57g)を約30
分間かけて滴下した。滴下終了後撹拌しながら100℃
で8時間反応を行った。一晩放置した後、ヘキサン(8
5ml)を加えて室温で2時間撹拌した。析出物をろ過
で除き、ヘキサン溶液を0.5M水酸化ナトリウムで数
回洗浄後、さらに飽和食塩水で3回洗浄した。無水硫酸
マグネシウムを加えて脱水を行った後、硫酸マグネシウ
ムを濾過で除き、ロータリーバキュームエバポレーター
によって溶媒を留去した。さらに減圧下60℃で4時間
かけて揮発成分を除去し、無色透明液体(35.0g)
を得た。得られた液体をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー法[展開溶媒;ヘキサン/酢酸エチル=3/1
(v/v)]により分離精製し、無色透明液体を得た。
得られた液体のプロトン核磁気共鳴スペクトルを測定し
分析した結果、6.1ppm付近(1H)および5.6
ppm付近(1H)にCH2=C由来のピーク、1.9
ppm付近(3H)にC=C−CH3由来のピーク、
1.6ppm付近(2H)にC−CH2−C由来のピー
ク、0.4ppm付近(2H)に−CH2−Si由来の
ピーク、0ppm付近(21H)にSi−CH3由来の
ピークなどが観測された。また5.0ppm付近には下
記式(M4)
【0117】
【化32】
【0118】の化合物に特徴的なピークが観測された。
次に高速液体クロマトグラフィーで分析したところ2つ
のピーク(ピーク面積比約3/1)が観測された。また
LC−MSによると該2つのピークの分子量はどちらも
422であった。
【0119】これらの結果から、得られたのは式(M
4)の眼用レンズ用モノマーと下記式(N4)
【0120】
【化33】
【0121】で表される化合物の約3/1混合物である
ことが分かった。 〔実施例5〕実施例1で得た式(M1)の化合物(85
重量部)、N,N−ジメチルアクリルアミド(14重量
部)、アクリル酸(1重量部)およびトリエチレングリ
コールジメタクリレート(1重量部)を均一に混合し、
重合開始剤としてダロキュア1173(CIBA社、
0.5重量部)を添加した後、このモノマー混合物をア
ルゴン雰囲気下で脱気した。窒素雰囲気のグローブボッ
クス中で透明樹脂(ポリ4−メチルペンテン−1)製の
コンタクトレンズ用モールドに注入し、捕虫灯を用いて
光照射(1mW/cm2、10分間)して重合し、レン
ズ状サンプルを得た。
【0122】得られたレンズ状サンプルを水和処理した
後、1M水酸化ナトリウム水溶液に浸漬し、25℃で4
時間改質処理を行った。改質処理後、純水に浸漬し、超
音波洗浄器による洗浄(5分間)を2回行った。純水は
洗浄が終了する度に交換した。
【0123】得られたサンプルは透明で濁りが無かっ
た。このサンプルを水和処理したときの酸素透過係数は
94×10-11ml(STP)cm・cm-2・sec-1
・mmHg-1、動的接触角は66゜であり、高い透明
性、高酸素透過性および高い水濡れ性を有していた。 〔実施例6〕実施例2で得た式(M2)の眼用レンズ用
モノマーと式(N2)の化合物の混合物(19重量
部)、3−[トリス(トリメチルシロキシ)シリル]プ
ロピルメタクリレート(80重量部)、アクリル酸(1
重量部)およびトリエチレングリコールジメタクリレー
ト(1重量部)を均一に混合し、重合開始剤としてダロ
キュア1173(CIBA社、0.5重量部)を添加し
た後、このモノマー混合物をアルゴン雰囲気下で脱気し
た。窒素雰囲気のグローブボックス中で透明樹脂(ポリ
4−メチルペンテン−1)製のコンタクトレンズ用モー
ルドに注入し、捕虫灯を用いて光照射(1mW/c
2、10分間)して重合し、レンズ状サンプルを得
た。
【0124】得られたレンズ状サンプルを1M水酸化ナ
トリウム水溶液に浸漬し、40℃で24時間改質処理を
行った。改質処理後、純水に浸漬し、超音波洗浄器によ
る洗浄(5分間)を2回行った。純水は洗浄が終了する
度に交換した。
【0125】得られたサンプルは透明で濁りが無かっ
た。このサンプルを水和処理したときの酸素透過係数は
120×10-11ml(STP)cm・cm-2・sec
-1・mmHg-1、動的接触角は89゜であり、高い透明
性、高酸素透過性および高い水濡れ性を有していた。 〔実施例7〕実施例3で得た式(M3)の眼用レンズ用
モノマーと式(N3)の化合物の混合物(85重量
部)、N,N−ジメチルアクリルアミド(14重量
部)、アクリル酸(1重量部)およびトリエチレングリ
コールジメタクリレート(1重量部)を均一に混合し、
重合開始剤としてダロキュア1173(CIBA社、
0.5重量部)を添加した後、このモノマー混合物をア
ルゴン雰囲気下で脱気した。窒素雰囲気のグローブボッ
クス中で透明樹脂(ポリ4−メチルペンテン−1)製の
コンタクトレンズ用モールドに注入し、捕虫灯を用いて
光照射(1mW/cm2、10分間)して重合し、レン
ズ状サンプルを得た。
【0126】得られたレンズ状サンプルを水和処理した
後、1M水酸化ナトリウム水溶液に浸漬し、25℃で4
時間改質処理を行った。改質処理後、純水に浸漬し、超
音波洗浄器による洗浄(5分間)を2回行った。純水は
洗浄が終了する度に交換した。
【0127】得られたサンプルは透明で濁りが無かっ
た。このサンプルを水和処理したときの酸素透過係数は
90×10-11ml(STP)cm・cm-2・sec-1
・mmHg-1、動的接触角は75゜であり、高い透明
性、高酸素透過性および高い水濡れ性を有していた。 〔実施例8〕実施例4で得た式(M4)の眼用レンズ用
モノマーと式(N4)の化合物の混合物(85重量
部)、N,N−ジメチルアクリルアミド(14重量
部)、アクリル酸(1重量部)およびトリエチレングリ
コールジメタクリレート(1重量部)を均一に混合し、
重合開始剤としてダロキュア1173(CIBA社、
0.5重量部)を添加した後、このモノマー混合物をア
ルゴン雰囲気下で脱気した。窒素雰囲気のグローブボッ
クス中で透明樹脂(ポリ4−メチルペンテン−1)製の
コンタクトレンズ用モールドに注入し、捕虫灯を用いて
光照射(1mW/cm2、10分間)して重合し、レン
ズ状サンプルを得た。
【0128】得られたレンズ状サンプルを水和処理した
後、1M水酸化ナトリウム水溶液に浸漬し、25℃で4
時間改質処理を行った。改質処理後、純水に浸漬し、超
音波洗浄器による洗浄(5分間)を2回行った。純水は
洗浄が終了する度に交換した。
【0129】得られたサンプルは透明で濁りが無かっ
た。このサンプルを水和処理したときの酸素透過係数は
92×10-11ml(STP)cm・cm-2・sec-1
・mmHg-1、動的接触角は70゜であり、高い透明
性、高酸素透過性および高い水濡れ性を有していた。 〔実施例9〕実施例1で得た式(M1)の化合物(60
重量部)、2−ヒドロキシエチルメタクリレート(40
重量部)およびトリエチレングリコールジメタクリレー
ト(1重量部)を均一に混合し、重合開始剤としてダロ
キュア1173(CIBA社、0.5重量部)を添加し
た後、このモノマー混合物をアルゴン雰囲気下で脱気し
た。窒素雰囲気のグローブボックス中で透明樹脂(ポリ
4−メチルペンテン−1)製のコンタクトレンズ用モー
ルドに注入し、捕虫灯を用いて光照射(1mW/c
2、10分間)して重合し、レンズ状サンプルを得
た。
【0130】得られたレンズ状サンプルを水和処理し
た。
【0131】得られたサンプルは透明で濁りが無かっ
た。 〔比較例1〕3−[トリス(トリメチルシロキシ)シリ
ル]プロピルメタクリレート(60重量部)、2−ヒド
ロキシエチルメタクリレート(40重量部)、エチレン
グリコールジメタクリレート(1重量部)を混合し、重
合開始剤としてアゾビスイソブチロニトリル(0.3重
量部)を添加した後、実施例1と同様に重合して眼用レ
ンズ用ポリマーのフィルム状サンプルを得た。を均一に
混合し、重合開始剤としてダロキュア1173(CIB
A社、0.5重量部)を添加した後、このモノマー混合
物をアルゴン雰囲気下で脱気した。窒素雰囲気のグロー
ブボックス中で透明樹脂(ポリ4−メチルペンテン−
1)製のコンタクトレンズ用モールドに注入し、捕虫灯
を用いて光照射(1mW/cm2、10分間)して重合
し、レンズ状サンプルを得た。
【0132】得られたレンズ状サンプルを水和処理し
た。
【0133】該サンプルは白濁しており不透明であっ
た。
【0134】
【発明の効果】(1)本発明の眼用レンズ用モノマーが
シロキサニル基を有する場合には、2−ヒドロキシエチ
ルメタクリレートのような親水性モノマーと共重合して
も高い透明性を有し、しかも高酸素透過性および高い水
濡れ性を有する眼用レンズ用モノマーおよび眼用レンズ
用ポリマーが提供され、(2)本発明の眼用レンズ用モ
ノマーがシロキサニル基を有さない場合には、3−[ト
リス(トリメチルシロキシ)シリル]プロピルメタクリ
レートなどのシロキサニル基含有モノマーと共重合して
も高い透明性を有し、しかも高酸素透過性および高い水
濡れ性を有する眼用レンズ用モノマーおよび眼が提供さ
れる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08G 77/442 C08G 77/442 G02C 7/04 G02C 7/04 // C07C 69/54 C07C 69/54 Z Fターム(参考) 2H006 BB06 4H006 AA01 AB46 BN10 BP10 BT12 BU32 4H049 VN01 VP01 VP02 VP03 VP04 VQ30 VQ35 VQ78 VQ79 VR21 VR22 VR42 VR43 VU20 VW01 4J035 BA01 BA05 CA01K CA022 CA131 FB10 LB20 4J100 AB02P AB03P AB07P AG04P AH39P AJ01P AJ02P AJ03P AJ08P AL03P AL08P AL09P AL63P AL66P AL67P AM17P AM19P AM43P AN04P AQ06P AQ08P AQ12P AQ15P AQ19P BA03P BA04P BA08P BA11P BA12P BA15P BA16P BA27P BA37P BA80P BA81P BB18P BC03P BC04P BC43P BC65P BC74P BC79P DA37 DA62 JA33 JA34

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記式(a)で表されることを特徴とする
    眼用レンズ用モノマー。 【化1】 [式(a)中、XはN−Y、OおよびSから選ばれた基
    を表す。YはH、置換されていてもよい炭素数1〜20
    のアルキル基および置換されていてもよい炭素数6〜2
    0のアリール基からなる群から選ばれた置換基を表す。
    1はHおよびメチル基から選ばれた基を表す。R2
    H、置換されていてもよい炭素数1〜20のアルキル基
    および置換されていてもよい炭素数6〜20のアリール
    基からなる群から選ばれた置換基を表す。XがN−Yを
    表す場合、YとR2は互いに結合してNを含む環を形成
    してもよい。]
  2. 【請求項2】式(a)においてR2がシロキサニル基で
    置換された炭素数1〜20のアルキル基であることを特
    徴とする請求項1に記載の眼用レンズ用モノマー。
  3. 【請求項3】シロキサニル基が下記式(A)で表される
    置換基であることを特徴とする請求項2に記載の眼用レ
    ンズ用モノマー。 【化2】 [式(A)中、A1〜A11はそれぞれが互いに独立に
    H、置換されていてもよい炭素数1〜20のアルキル
    基、置換されていてもよい炭素数6〜20のアリール基
    を表す。kは0〜200の整数を表し、a、b、cはそ
    れぞれが互いに独立に0〜20の整数を表す。ただしk
    =a=b=c=0の場合は除く。]
  4. 【請求項4】式(a)においてR2が3−[トリス(ト
    リメチルシロキシ)シリル]プロピル基、3−[ビス
    (トリメチルシロキシ)メチルシリル]プロピル基、3
    −[(トリメチルシロキシ)ジメチルシリル]プロピル
    基、トリス(トリメチルシロキシ)シリルメチル基、ビ
    ス(トリメチルシロキシ)メチルシリルメチル基および
    トリメチルシロキシジメチルシリルメチル基から選ばれ
    た置換基であることを特徴とする請求項3に記載の眼用
    レンズ用モノマー。
  5. 【請求項5】請求項1〜4いずれかに記載の眼用レンズ
    用モノマーを重合成分として含むことを特徴とする眼用
    レンズ用ポリマー。
  6. 【請求項6】請求項5記載のポリマーを用いてなるコン
    タクトレンズ。
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