JPH0862011A - 熱伝播時間計測型フローセンサとその製造方法 - Google Patents

熱伝播時間計測型フローセンサとその製造方法

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JPH0862011A
JPH0862011A JP6303421A JP30342194A JPH0862011A JP H0862011 A JPH0862011 A JP H0862011A JP 6303421 A JP6303421 A JP 6303421A JP 30342194 A JP30342194 A JP 30342194A JP H0862011 A JPH0862011 A JP H0862011A
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彰一 植松
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Abstract

(57)【要約】 【目的】感度が良く、広範囲の流速を計測でき、汚れに
対する耐性が高い熱伝播時間計測型フローセンサを提供
する。 【構成】N型シリコン基板1にSiO2 膜4、Si3
4 膜5を設け、その上にTi膜とPt膜の二重膜の薄膜
抵抗膜で参照温度検出素子6、加熱素子7、温度検出素
子8を間隔をおいて形成し、表面をSiO2 膜9で被覆
する。参照温度検出素子6の測温抵抗体6a、加熱素子
7のマイクロヒータ部7a、温度検出素子8の測温抵抗
体8aの下に均熱板としてP++型領域3を設ける。シリ
コン基板1を裏面から選択エッチしてP++型領域3とそ
の周辺のSiO2 膜4を露出させ、熱絶縁構造とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱伝播時間計測型フロ
ーセンサに関する。
【0002】
【従来の技術】熱伝播時間計測型フローセンサは、生理
学における呼吸機能検査などの生体用から自動車用まで
幅広く用いられ、熱パルス・ワイヤ法の原理を利用した
もの、シリコン技術を利用したものなど種々の型のフロ
ーセンサが開発、実用化されている。
【0003】図18は従来の熱パルス・ワイヤ法を利用
したフローセンサの原理を説明するための断面図であ
る。
【0004】熱パルス・ワイヤ法は、流管71の中に流
体の流れ方向の順に金網で作られた乱流板72、金属細
線で作った加熱線73、検出線74を置き、加熱回路7
5から加熱線73にパルス電流を印加して加熱線73を
瞬時に加熱してここを通過する流体を加熱し、下流側の
検出線74と制御回路76により加熱された流体が検知
されるまでの時間から流速を求める方法である。今、流
体の流量をQ(l/s)、流管71の断面積をS
(m2 )とすると、平均流速vは、v=Q/S(m/
s)となる。加熱線板73と検出線74との距離をx
(m)、熱伝播時間をTとすると、 T=S・X/Q …(1) で表される。この測定方法では、流量Qの範囲が非常に
広い場合、加熱時間周期(パルス電流周期)の設定が困
難になる。すなわち、加熱時間周期を長くすると高流量
域での流量検出の分解能が劣り、加熱時間周期を短くす
ると下流側ので検出される信号と加熱パルスとの対応の
判定が難しくなり、正確な時間検出ができなくなるとい
う問題がある。
【0005】この問題を解決するため、熱伝播時間の整
数倍の遅れ時間をおいて次の加熱を行うシング・アラウ
ンド法が提案された。また、ガス組成および流量により
加熱時並びに検出時での熱条件が異なるので、検出され
る信号の振幅、波形が変化することによる誤差が起こ
る。この誤差を小さくするため温度補償を行う。温度補
償を設けた熱移動型フローセンサは、図19に示すよう
に、アクリル樹脂製の流管71の上流側に金網とガーゼ
の二重構造の乱流板72を置き、その下流側に加熱線7
3を置き、その下流側に検出線74と温度補償線75と
を隣接させて置いた構造になっている。
【0006】図20は従来のシリコンを用いたフローセ
ンサの一例の一部切り欠き斜視図である。
【0007】このセンサは、加熱線73、検出線74に
相当する部分をシリコンで形成したものである。シリコ
ン基板81を陽極化成法して表面を深さ20μmまで多
孔質化する。次にこれを酸化して多孔質シリコン酸化膜
82を形成する。この上に薄膜抵抗で加熱素子83、検
出素子84を形成し、金属薄膜の引出線83a,83
b,84a,84bを取付ける。次に裏面からエッチン
グして加熱素子83の下(図20で破線85で示した領
域の下)のシリコンを除去し、多孔質シリコン酸化膜8
2とその上の薄膜抵抗とからなる熱絶縁構造にする。こ
れをステンレス・パイプの中に取付けてフローセンサと
する。加熱素子83と検出素子84は、シリコン・マイ
クロマシン技術により製造される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】加熱線、検出線を金属
細線で作ったフローセンサは、広範囲の流速を計測でき
るようにするには複雑な回路を付加して対応を取らねば
ならない上に、管の中に金属細線を張る構造であるの
で、量産化、低コスト化および小型化が難しいという問
題がある。これに対して、シリコンを用いたフローセン
サは、加熱素子と検出素子との一体化が可能、応答が速
い、表面が平坦で流体の流れを乱さない、液体にも使用
できる、量産化に富み、低コスト化が可能である等の多
くの利点があるが、流体による汚れがあると検出素子の
熱容量が変化し、感度が変化するという問題がある。
【0009】本発明の目的は、感度が良く、広範囲の流
速を計測でき、汚れに対する耐性が高く、低コストで量
産性に富む熱伝播時間計測型フローセンサとその製造方
法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、流体が流れる
流管内に設けられた一導電型シリコン基板と、このシリ
コン基板の上面に設けられた絶縁膜と、この絶縁膜上に
間隔をおいて平行に前記流体の上流側から下流側に向か
って順に薄膜抵抗膜で形成された加熱素子および温度検
出素子と、前記加熱素子のマイクロヒータ部の下の前記
シリコン基板を裏面から選択エッチして前記絶縁膜を露
出させる凹部とを備えた熱伝播時間計測型フローセンサ
において、前記加熱素子の上流側に参照温度検出素子が
設けられ、前記参照温度検出素子、前記加熱素子および
前記温度検出素子の表面が酸化シリコン膜で被覆され、
前記参照温度検出素子の測温抵抗体と前記加熱素子のマ
イクロヒータ部と前記温度検出素子の測温抵抗体の下に
それぞれ均熱板として反対導電型領域が設けられ、前記
シリコン基板に前記反対導電型領域とその周辺の前記絶
縁膜を露出させる凹部が設けられていることを特徴とす
る。
【0011】本発明は、前記絶縁膜が酸化シリコン膜と
窒化シリコン膜の二重膜で構成されていることを特徴と
する。
【0012】本発明は、前記温度検出素子が間隔をおい
て少なくとも二つ設けられていることを特徴とする。
【0013】本発明は、前記薄膜抵抗膜がチタン膜と白
金膜の二重膜で構成されていることを特徴とする。
【0014】本発明は、前記参照温度検出素子と加熱素
子と温度検出素子との間に空洞が形成され、前記参照温
度検出素子と加熱素子と温度検出素子が前記シリコン基
板に両持ち梁形式で支持されていることを特徴とする。
【0015】本発明は、前記参照温度検出素子と加熱素
子と温度検出素子との間に空洞が形成され、前記参照温
度検出素子と加熱素子と温度検出素子が前記シリコン基
板に片持ち梁形式で支持されていることを特徴とする。
【0016】本発明は、前記参照温度検出素子の一端子
と前記温度検出素子の一端子との間に直流電源が接続さ
れ、この電源に並列に前記温度検出素子の抵抗値に実質
的に等しい抵抗値を有する第1抵抗と可変抵抗と前記参
照温度検出素子の抵抗値より少し小さい抵抗値を有する
第2抵抗とが直列接続されてブリッジ回路が構成され、
前記第1抵抗と可変抵抗との接続点から第1出力端子が
取り出され、前記参照温度検出素子の他端子と前記温度
検出素子の他端子とに共通に接続する第2出力端子が取
り出され、前記第1出力端子と前記第2出力端子との間
に出力される電圧を測定信号源とする出力回路を備えた
ことを特徴とする。
【0017】本発明は、前記温度検出素子の二つの端子
の間に直流電源が接続され、この電源に並列に前記温度
検出素子の抵抗値と実質的に等しい抵抗値をそれぞれ有
する第1抵抗と第2抵抗と第3抵抗とが直列接続されて
ブリッジ回路が構成され、前記第2抵抗と前記第3抵抗
との接続点から第1出力端子が取り出され、前記第1抵
抗と前記温度検出素子の一端子との接続点から第2出力
端子が取り出され、前記第1出力端子と前記第2出力端
子との間に出力される電圧を測定信号源とする出力回路
を備えたことを特徴とする。
【0018】本発明は、前記参照温度検出素子と加熱素
子と温度検出素子が前記シリコン基板に両持ち梁形式で
支持され、この二つの支持部が流管の管壁に支持され、
前記参照温度検出素子と加熱素子と温度検出素子とが前
記流管内に位置することを特徴とする。
【0019】本発明は、前記参照温度検出素子と加熱素
子と温度検出素子が前記シリコン基板に片持ち梁形式で
支持され、この支持部が流管の管壁に支持され、前記参
照温度検出素子と加熱素子と温度検出素子とが前記流管
内に位置することを特徴とする。
【0020】本発明は、前記流管がプラスチックまたは
ガラスで作られていることを特徴とする。
【0021】本発明は、一導電型シリコン基板に反対導
電型不純物を高濃度に拡散して反対導電型領域を選択的
に形成する工程と、前記シリコン基板の表面に第1のS
iO2 膜を設け、その上にSi3 4 膜を設ける工程
と、前記Si3 4 膜の上にホトレジストを被着しパタ
ーニングしてホトレジストのマスクを設け、TiとPt
を被着してTiとPtの二重膜から成る薄膜抵抗膜を形
成する工程と、前記ホトレジストのマスクを溶解除去し
て前記TiとPtの二重膜の参照温度検出素子と加熱素
子と温度検出素子を形成する工程と、前記参照温度検出
素子と加熱素子と温度検出素子を含むシリコン基板の両
面に第2のSiO2 膜を形成し、その上にホトレジスト
のマスクを設け、前記参照温度検出素子と加熱素子と温
度検出素子の接続パッド露出予定領域と前記反対導電型
領域露出予定領域に窓をあけ、この窓部分の第2のSi
2 膜をエンチング除去する工程と、前記シリコン基板
を異方性エンチングして前記反対導電型領域とその周辺
の前記第1のSiO2 膜を露出させる工程と、を備えて
いることを特徴とする。
【0022】本発明は、(A)一導電型シリコン基板に
反対導電型不純物を高濃度に拡散して反対導電型領域を
選択的に形成する工程と、前記シリコン基板の表面に第
1のSiO2 膜を設け、その上にSi3 4 膜を設ける
工程と、前記Si3 4 膜の上にホトレジストを被着し
パターニングしてホトレジストのマスクを設け、Tiと
Ptを被着してTiとPtの二重膜から成る薄膜抵抗膜
を形成する工程と、前記ホトレジストのマスクを溶解除
去して前記TiとPtの二重膜の参照温度検出素子と加
熱素子と温度検出素子を形成する工程と、前記参照温度
検出素子と加熱素子と温度検出素子を含むシリコン基板
の両面に第2のSiO2 膜を形成し、その上にホトレジ
ストのマスクを設け、前記参照温度検出素子と加熱素子
と温度検出素子の接続パッド露出予定領域と前記反対導
電型領域露出予定領域に窓をあけ、この窓部分の第2の
SiO2 膜をエンチング除去する工程と、前記シリコン
基板を異方性エンチングして前記反対導電型領域とその
周辺の前記第1のSiO2 膜を露出させる工程ととを有
し、一組の参照温度検出素子と加熱素子と温度検出素子
を一個のフローセンサ素子とするフローセンサ素子を複
数個配列して一枚のシリコン基板に形成するフローセン
サ素子搭載ウェーハの製造工程、(B)ガラスまたはプ
ラスチックの平板の一面に前記参照温度検出素子と加熱
素子と温度検出素子の上をガスが流れるように前記参照
温度検出素子と加熱素子と温度検出素子に対応した位置
に凹部を形成し、前記参照温度検出素子と加熱素子と温
度検出素子の各々の接続パッドに対応した位置に開口部
を形成する上部流管用平板の形成工程と、ガラスまたは
プラスチックの平板の一面に前記参照温度検出素子と加
熱素子と温度検出素子の下をガスが流れるように前記参
照温度検出素子と加熱素子と温度検出素子に対応した位
置に凹部を形成する下部流管用平板の形成工程と、とを
有する流管用平板の製造工程、(C)前記フローセンサ
素子の上面と前記上部流管用平板の凹部とが向い合うよ
うに位置合わせして前記フローセンサ素子搭載ウェーハ
の上面に前記上部流管用平板を置き、前記フローセンサ
素子の下面と前記下部流管用平板の凹部とが向い合うよ
うに位置合わせして前記フローセンサ素子搭載ウェーハ
の下面に前記下部流管用平板を置き、前記フローセンサ
素子搭載ウェーハと上部流管用平板と下部流管用平板と
を貼合わせる貼合わせ工程、(D)前記貼合わせたフロ
ーセンサ素子搭載ウェーハと上部流管用平板と下部流管
用平板を切断して個別の流管付きフローセンサに切り離
す切断工程、を備えていることを特徴とする。
【0023】本発明は、前記凹部の断面が半円形または
矩形であることを特徴とする。
【0024】
【作用】本発明では、加熱素子の上流側に参照温度検出
素子が設けたので、加熱素子の下流側の温度検出素子と
の間にブリッジ回路を組むことにより流量が零のときの
零点校正が可能となり、測定の信頼性が向上する。参照
温度検出素子、加熱素子および温度検出素子の表面を酸
化シリコン膜で被覆すると、参照温度検出素子、加熱素
子および温度検出素子が流体によって汚染されるのを防
ぐことができ、測定の信頼性がさらに向上する。加熱素
子のマイクロヒータ部の下にそれぞれ設けられる均熱板
として反対導電型領域は、マイクロヒータ部の電流集中
による局部発熱を防止し、ヒータ断線を防止し、信頼性
を向上させると共に長寿命にする。シリコン基板を下か
らエッチングして反対導電型領域とその周辺の前記絶縁
膜を露出させることにより熱絶縁構造が実現され、感度
が向上する。
【0025】Si3 4 膜をシリコン基板に直接形成す
るとSi3 4 膜に亀裂を生じる場合があるが、SiO
2 膜を間に挟むことによってこの亀裂発生を抑えること
ができる。一般に、Siに対してSiO2 膜は圧縮応力
を持ち、Si3 4 膜は引張応力を持つから、SiO2
−Si3 4 の二重膜構造にして膜厚制御を行うことに
より亀裂発生を抑えることができる。さらにまた、Si
2 膜単独であると、ダイアフラムのコーナー部に亀裂
が発生し易い傾向があるが、SiO2 −Si34 二重
膜構造にしておくとこの亀裂発生も防ぐことができる。
これらの理由からSiO2 −Si3 4 二重膜構造にす
る。
【0026】流速の測定可能範囲は、加熱素子と温度検
出素子との間の距離xに依存するので、種々のxの値の
温度検出素子を作っておけば、流速の大きさに応じてど
の温度検出素子を使用するかを選択できる、測定可能範
囲を広げることができる。このため、温度検出素子を間
隔をおいて少なくとも二つ設けるのである。
【0027】薄膜抵抗膜をチタン膜とその上に被覆され
た白金膜の二重膜で構成すると、白金は不活性金属であ
るので、流体による汚染を防ぐと共に金属細線接続のボ
ンディング・パッドとなり、好都合である。
【0028】参照温度検出素子と前記加熱素子と温度検
出素子との間に空洞を形成すると、参照温度検出素子と
前記加熱素子と温度検出素子とは熱的に絶縁分離され、
熱容量が小さくなり、感度が向上する。素子間が切り離
されるので、参照温度検出素子と前記加熱素子と温度検
出素子を支持するためにシリコン基板に両持ち梁形式で
支持される構造にする。
【0029】両持ち梁形式にする代わりに、片持ち梁形
式で支持される構造にすると、熱的絶縁分離がさらに進
み、熱容量がさらに小さくなり、感度がさらに向上す
る。
【0030】参照温度検出素子と温度検出素子とに直流
電源と、第1抵抗と可変抵抗と第2抵抗とからなるブリ
ッジ回路を接続しておくと、流量が零のときの零点校正
が可能となり、測定の信頼性が向上する。すなわち、流
量が零のとき可変抵抗を調節して第1出力端子と第2出
力端子との間に出力される電圧を零に調節しておくと、
流体が流れたとき第1出力端子と第2出力端子との間に
電圧が出力され、この電圧が流体の流速あるいは流量を
測定する信号源となる。
【0031】測定信号出力回路は、温度検出素子の二つ
の端子の間に直流電源を接続し、この電源に並列に温度
検出素子の抵抗値と実質的に等しい抵抗値をそれぞれ有
する第1抵抗と第2抵抗と第3抵抗とを直列接続してブ
リッジ回路を構成し、第2抵抗と第3抵抗との接続点か
ら第1出力端子を取り出し、第1抵抗と温度検出素子の
一端子との接続点から第2出力端子を取り出すことによ
っても校正することができる。第1出力端子と第2出力
端子との間に出力される電圧が測定信号源なることは上
記と同じである。
【0032】熱伝播時間計測型フローセンサは、ガスが
流れる流管内に設置されて使用されるが、この場合フロ
ーセンサ素子を両持ち梁形式に作り、両持ち梁の二つの
支持部を流管の管壁に支持すると安定した測定を行うこ
とができる。
【0033】上記のように両持ち梁形式にする代わり
に、片持ち梁形式にして、片持ち梁の支持部を流管の管
壁に支持するようにしてもよい。
【0034】流管は、プラスチックまたはガラスで作ら
れる。
【0035】本発明の方法により、SiO2 膜とSi3
4 膜の二重膜の上にTiとPtの二重膜の参照温度検
出素子と加熱素子と温度検出素子を形成し、シリコン基
板から熱絶縁され、感度が向上した熱伝播時間計測型フ
ローセンサを製造することができる。
【0036】シリコン基板に複数個のフローセンサ素子
を配列して形成しておき、上部流管用平板と下部流管用
平板を貼合わせてから、個別のフローセンサ・チップに
切り離すようにすると、フローセンサ素子を破損するこ
とがなく、高い歩留りと少ない工数で熱伝播時間計測型
フローセンサを製造することができる。
【0037】流管の凹部の断面は、半円形または矩形の
いずれでもよい。要はガスが滑らかに流れれば良い。
【0038】
【実施例】図1は本発明の第1の実施例の平面図および
断面図である。
【0039】N型シリコン基板1の上面にSiO2
4、Si3 4 膜5を設ける。Ti膜とPt膜の二重層
から成る薄膜抵抗膜で参照温度検出素子6、加熱素子
7、温度検出素子8を間隔をおいて平行に形成する。各
素子6,7,8の接続パッド17以外の表面にSiO2
膜9を被覆する。参照温度検出素子6の測温抵抗体6
a、加熱素子7のマイクロヒータ部7a、温度検出素子
8の測温抵抗体8aの下に均熱板としてP++型領域3を
設ける。シリコン基板1を裏面から選択エッチしてP ++
型領域3とその周辺のSiO2 膜4を露出させる。これ
により測温抵抗体6a、マイ4ロヒータ部7a、測温抵
抗体8aは熱絶縁構造となり、感度が向上する。P++
領域3は、電流集中による局部発熱を防止し、加熱線部
分の断線を防止するために設ける。また、Si3 4
5をシリコン基板1に直接形成するとSi3 4 膜5に
亀裂を生じる場合があるので、この亀裂発生を抑えるた
めにSiO2 膜4を間に挟む。一般に、Siに対してS
iO2 膜は圧縮応力を持ち、Si 3 4 膜は引張応力を
持つから、SiO2 −Si3 4 の二重膜構造にして膜
厚制御を行うことにより亀裂発生を抑えることができ
る。さらにまた、SiO2 膜単独であると、ダイアフラ
ムのコーナー部に亀裂が発生し易い傾向があるが、Si
2 −Si3 4 二重膜構造にしておくとこの亀裂発生
も防ぐことができる。これらの理由からSiO2 −Si
3 4 二重膜構造にするのである。
【0040】次に、第1の実施例の製造方法について説
明する。
【0041】図2は図1の実施例の製造方法を説明する
ための工程順に示した断面図である。
【0042】図2(a)に示すように、結晶方位〔10
0〕のN型シリコン基板1の下面にSiO2 膜2を約7
50nmの厚さに設け、上面にSiO2 膜11を設け
る。ホトリソグラフィ技術によってSiO2 膜11に窓
をあけ、P型不純物を高濃度に導入してP++型領域3を
形成する。
【0043】図2(b)に示すように、SiO2 膜11
を除去し、新しくSiO2 膜4を約500nmの厚さに
設け、その上にSi3 4 膜5を約80nmの厚さに設
ける。Si3 4 膜5の上にホトレジストのマスク12
を設け、参照温度検出素子、加熱素子、温度検出素子を
形成する領域に窓をあける。上方からTiを被着して厚
さ約30nmのTi膜13を設け、その上にPtを被着
して厚さ約200nmのPt膜14を設ける。薄膜抵抗
膜をTi膜13とその上に被覆されたPt膜14の二重
膜で構成すると、Pt膜14は不活性金属膜であるので
流体による汚染を防ぐと共に金属細線接続のボンディン
グ・パッドとなり、好都合である。
【0044】図2(c)に示すように、マスク12をそ
の上のTi膜13、Pt膜14と共に除去する。残留し
た部分が図1の参照温度検出素子6、加熱素子7、温度
検出素子8となる。
【0045】図2(d)に示すように、表面にSiO2
膜9を形成し、その上にホトレジストのマスク15を設
け、裏面のSiO2 膜2の上にホトレジストのマスク1
6を設ける。マスク15の接続パッド形成予定領域に窓
をあけ、マスク16のP++型領域露出予定領域に窓をあ
ける。
【0046】図2(e)に示すように、エンチングして
窓16の部分のSiO2 膜9を選択除去してPt膜14
を露出させ、接続パッド17を形成すると同時にSiO
2 膜2を選択除去する。そして、ホトレジストのマスク
15,16を除去する。
【0047】図2(e)に示すように、ヒドラジンまた
はTMAH(テトラメチルアンモニウムハイドロオキサ
イド)でシリコン基板1を異方性エンチングしてP++
領域3とその周辺のSiO2 膜4を露出させる。これに
より図1に示すフローセンサが製造される。
【0048】次に、第1の実施例の使用方法について説
明する。
【0049】図3は図1に示した実施例を用いた流体の
測定方法を説明するための斜視図である。
【0050】管21はガス等の流体を流す管であり、こ
の中に矢印22の方向に流体が流れる。この管21の中
に第1の実施例のフローセンサを設置する。フローセン
サの加熱素子7の両端の接続パッド17に加熱電源23
を接続してパルス電流を印加する。パルス電流は、例え
ば図に示すように、電圧Va=2V、オフセット電圧V
offset=1V、デューティ=20%、周波数f=10k
Hzのパルス電流を印加する。参照温度検出素子6と温
度検出素子8の各々の一方の接続パッド17に電源24
を接続し、電圧Vを印加する。電源24の両端に第1抵
抗R1 、可変抵抗Ra,第2抵抗R2 を直列に接続し、
第1抵抗R1 と可変抵抗Raとの接続点から端子25を
取り、参照温度検出素子6と温度検出素子8の各々の他
方の接続パッド17を接続して端子26を取る。端子2
5と端子26との間に現れる電圧をVoutとする。第
1抵抗R1 の抵抗値は温度検出素子8の抵抗値と実質的
に等しい抵抗値(1kΩ)に、第2抵抗R2 の抵抗値は
参照温度検出素子6の抵抗値より少し小さい抵抗値(1
kΩ)にして、ブリッジ回路を構成する。最初、加熱素
子7にパルス電流を印加しない状態で可変抵抗Raを調
整してブリッジ回路を平衡(電圧Vout=0)にして
おく。次に、パルス電流を印加して加熱素子7を加熱し
て流体を加熱するとブリッジ回路の平衡が崩れて電圧V
outが出力される。この電圧を演算回路(図示せず)
で演算処理して平均流速v(m/s)を求める。
【0051】今、管21を流れる流体の流量をQ(m/
s)、管21の断面積をS(m2 )とすると、平均流速
v(m/s)は、 v=Q/S …(2) で表される。上流側の加熱素子7と下流側の温度検出素
子8との間の距離をx(m)とすると熱伝播時間T
(s)は、 T=S・x/Q(s) …(3) で表される。つまり、基本的には、加熱素子7と温度検
出素子8との間の距離を変化させることにより低流速か
ら高流速までの広い範囲について計測できることにな
る。
【0052】図4は図3に示した実施例で計測した平均
流速と熱伝播時間との関係を示す相関図である。
【0053】横軸に平均流速vと平均流速vの逆数とを
とり、縦軸に熱伝播時間Tをとり、計算値と実測値とを
比較したものである。計算値は、(2),(3)式か
ら、 T=S・x/Q=S・x/v・S=x/v …(4) とし、x=2×10-3(m)で求めた。図4に示すよう
に、実測値は平均流速vの逆数が20までは熱伝播時間
Tと比例関係にあるが、20以上になると飽和して熱伝
播時間Tと比例しない。すなわち、x=2×10
-3(m)に設定したときの測定可能範囲は平均流速v=
0.05(m/s)迄で、それより小さい流速では測定
できないことを示している。0.05(m/s)より小
さい流速の流体を測定したいときは加熱素子7と温度検
出素子8との間の距離をxを変える必要がある。また、
計算値と実測値とはずれているが、これは加熱素子7の
マイクロヒータ部7a、参照温度検出素子6および温度
検出素子8の測温抵抗体6a,8aの時定数(約9m
s)によるものと考えられる。計算値と実測値とは平行
にずれているので、補正することが可能で、補正項を加
えることにより高信頼性の測定値を得ることができる。
【0054】図5は本発明の第2の実施例の正面図およ
び断面図である。
【0055】第1の実施例と同様に、N型シリコン基板
31の上面にSiO2 膜、Si3 4 膜を設け、その上
にTi膜とPt膜の二重膜から成る薄膜抵抗膜で参照温
度検出素子32、加熱素子33、複数の温度検出素子3
4,35,36,37を間隔をおいて平行に形成する。
複数の温度検出素子を設けるのは、図3と図4で説明し
たように、流速の測定可能範囲が加熱素子と温度検出素
子との間の距離xに依存するので、種々のxの値の温度
検出素子を作り、流速の大きさに応じてどの温度検出素
子を使用するかを選択できるようにして測定可能範囲を
広げるためである。
【0056】素子32〜37の表面にSiO2 膜を被覆
すること、参照温度検出素子32の測温抵抗体32a、
加熱素子33のマイクロヒータ部33a、温度検出素子
34〜37の測温抵抗体34a〜37aの下に均熱板と
してP++型領域(図示せず)を設けることは第1の実施
例と同様である。次に、シリコン基板31を選択エッチ
して素子32〜37の間に空洞部38を形成すると同時
に測温抵抗体32a〜37aの下のシリコン部分31b
を除去してP++型領域の均熱板(図示せず)を露出させ
て各素子32〜37を熱絶縁する。このように、空洞部
38を形成すると、参照温度検出素子と前記加熱素子と
温度検出素子とは熱的に絶縁分離され、熱容量が小さく
なり、感度が向上する。素子32〜37間が切り離され
るので、素子32〜37を支持するため両端がシリコン
基板31の枠31aに支持された両持ち梁支持構造にす
る。素子32〜37の間に空洞部38が設けられている
点と両持ち梁支持構造となっている点が第1の実施例と
異なる点である。次に、プラスチック・モールド成形に
よって流管40を形成する。プラスチック・モールド成
形は、チップに切り離してから行うこともできるが、工
数がかかるし、素子を傷めることもあるので、センサ素
子が複数個配列して形成されたウェーハのときに流管を
プラスチック・モールド成形しておき、それから個別の
チップに切り離すのが良い。流管40は、その中心に測
温抵抗体32a〜37aが位置するように、そして接続
パッド32b〜37bが流管40の外側に位置するよう
に形成する。流体は流管40内を矢印の方向に流れ、流
速が測定される。
【0057】次に、第2の実施例の製造方法について説
明する。
【0058】図6は 図5の実施例の製造方法を説明す
るための工程順に示したC−C´線方向断面図、図7は
図5の実施例の製造方法を説明するための工程順に示し
たD−D´線方向断面図である。
【0059】図6(a),図7(a)に示すように、結
晶方位〔100〕のN型シリコン基板31の上面と下面
にSiO2 膜41,42を設け、ホトリソグラフィ技術
によってSiO2 膜41に窓をあけ、P型不純物を高濃
度に導入してP++型領域43を形成する。
【0060】図6(b),図7(b)に示すように、S
iO2 膜41,42を除去し、CVD法により新しくシ
リコン基板31の下面にSiO2 膜44を約750nm
の厚さに、上面にSiO2 膜45を約500nmの厚さ
に、その上にSi3 4 膜46を約80nmの厚さに、
その上にSiO2 膜47を約500nmの厚さに設け
る。SiO2 膜44の上にホトレジストのマスク48を
設け,SiO2 膜47の上にホトレジストのマスク49
を設ける。そして、空洞部38(図5参照)を形成する
領域のマスク49に窓をあける。
【0061】図6(c),図7(c)に示すように、エ
ンチングしてSiO2 膜47を選択除去した後に、マス
ク49を除去する。次に、SiO2 膜47をマスクとし
てSi3 4 膜46を選択エンチングする。次に、Si
3 4 膜46をマスクとしてSiO2 膜45,47を選
択エンチングする。マスク48を除去し、シリコン基板
31の下面に新しくホトレジストのマスク50を設け、
空洞部38を形成する領域のマスク50に窓をあけ、S
iO2 膜44を選択除去する。しかる後、マスク50を
除去する。
【0062】図6(d),図7(d)に示すように、シ
リコン基板31の上面にホトレジストのマスク51を設
け、参照温度検出素子32、加熱素子33、複数の温度
検出素子34,35,36,37を形成する領域のマス
ク51に窓をあける。上方からTiとPtとを順次被着
して厚さ約30nmのTi膜と厚さ約200nmのPt
膜の二重膜からなる薄膜抵抗膜52を設ける。
【0063】図6(e),図7(e)に示すように、マ
スク51をその上のTi−Pt膜52と共に除去する。
残留した部分が図5の参照温度検出素子32、加熱素子
33、温度検出素子34〜37となる。表面にSiO2
膜53を形成し、その上にホトレジストのマスク54を
設け、裏面のSiO2 膜44の上にホトレジストのマス
ク55を設ける。マスク54の接続パッド形成予定領域
と空洞部38形成予定領域に窓をあけ、マスク55のP
++型領域露出予定領域に窓をあける。
【0064】図6(f),図7(f)に示すように、エ
ンチングして露出している部分のSiO2 膜53を選択
除去してTi−Pt膜52のPt膜表面を露出させ、接
続パッド56を形成する。そして、ホトレジストのマス
ク54,55を除去する。
【0065】図6(g),図7(g)に示すように、ヒ
ドラジンまたはTMAH(テトラメチルアンモニウムハ
イドロオキサイド)でシリコン基板1を異方性エンチン
グしてP++型領域43とその周辺のSiO2 膜45を露
出させる。これにより図5に示すフローセンサが製造さ
れる。
【0066】図8は本発明の第3の実施例の正面図およ
び断面図である。
【0067】第2の実施例と同様に、N型シリコン基板
61の上面にSiO2 膜、Si3 4 膜を設け、その上
にTi膜とPt膜の二重膜から成る薄膜抵抗膜で参照温
度検出素子62、加熱素子63、複数の温度検出素子6
4,65を間隔をおいて平行に形成する。複数の温度検
出素子を設けるのは、図3と図4で説明したように、流
速の測定可能範囲が加熱素子と温度検出素子との間の距
離xに依存するので、種々のxの値の温度検出素子を作
り、流速の大きさに応じてどの温度検出素子を使用する
かを選択できるようにして測定可能範囲を広げるためで
ある。第3の実施例では温度検出素子64,65を二つ
しか設けていないが、第2の実施例と同様に四つあるい
はそれ以上設けてよいことは勿論である。
【0068】素子62〜65の表面にSiO2 膜を被覆
すること、参照温度検出素子62の測温抵抗体62a、
加熱素子63のマイクロヒータ部63a、温度検出素子
64,65の測温抵抗体64a,65aの下に均熱板と
してP++型領域(図示せず)を設けることは第2の実施
例と同様である。次に、シリコン基板61を選択エッチ
して素子62〜65の間に空洞部68を形成すると同時
に測温抵抗体62a〜65aの下のシリコン部分61b
を除去してP++型領域の均熱板(図示せず)を露出させ
て各素子62〜65を熱絶縁する。素子62〜65は片
側がシリコン基板61に支持された片持ち梁構造とな
る。この点が第2の実施例と異なる点である。片持ち梁
形式で支持される構造にすると、熱的絶縁分離がさらに
進み、熱容量がさらに小さくなり、感度がさらに向上す
る。次に、プラスチック・モールド成形によって流管6
9を形成する。プラスチック・モールド成形は、チップ
に切り離してから行うこともできるが、工数がかかる
し、素子を傷めることもあるので、センサ素子が複数個
配列して形成されたウェーハのときに流管をプラスチッ
ク・モールド成形しておき、それから個別のチップに切
り離すのが良い。流管69は、その中心に測温抵抗体6
2a〜65aが位置するように、そして接続パッド62
b〜65bが流管69の外側に位置するように形成す
る。第3の実施例の製造方法は、第2の実施例とほぼ同
じである。
【0069】図9は図8に示した実施例を用いた流体の
測定方法を説明するための斜視図である。ただし、簡単
化のため、説明に直接関係しない参照温度検出素子62
と温度検出素子65とは省略してある。
【0070】温度検出素子64の二つの接続パッド64
bの間に、この温度検出素子64の全抵抗と実質的に等
しい抵抗値を有する第1,第2,第3抵抗R1 ,R2
3を直列に接続する。温度検出素子64と第1,第
2,第3抵抗R1 ,R2 ,R3とはブリッジ回路を構成
している。第1抵抗R1 と第2抵抗R2 の両端に電源6
7を接続し、第2抵抗R2 と第3抵抗R3 の接続点と、
第1抵抗R1 の他端と接続パッド64bとの接続点にそ
れぞれ端子を取付け、この端子に現れる出力電圧をVo
utとする。加熱素子63の接続パッド63bに加熱電
源66を接続し、矩形波のパルス電流を所定周波数で印
加する。流体が流れていないときは、ブリッジ回路は平
衡が保たれ、出力電圧Voutはゼロである。流体を矢
印の方向に流すと、加熱素子63で加熱された流体が温
度検出素子64に流れてくると温度検出素子64の抵抗
値が変化して電圧Voutが出力する。この電圧Vou
tを演算回路(図示せず)で演算して流速を求める。
【0071】図10は図9に示した実施例で計測した平
均流速と熱伝播時間との関係を示す相関図である。
【0072】(4)式を変形すると、 1/T=v/x …(5) が得られる。横軸に平均流速vをとり、縦軸に熱伝播時
間Tの逆数1/T(ms)をとると、(5)式は直線で
表される。xの値を1mm,10.2mmとして、実測
すると図10に示す結果が得られた。実測値は直線上に
乗り、高精度で測定できることを示している。
【0073】図11は図9に示した実施例で測定した平
均流速の平方根と出力電圧との関係を示す相関図であ
る。
【0074】横軸に平均流速vの平方根をとり、縦軸に
出力電圧Voutをとり、熱伝播時間Tをパラメータに
して実測した。熱伝播時間Tは、2ms,5ms,10
ms,20msの4種類とした。図示するように、いず
れも実測値は直線上に乗り、高精度で測定できることを
示している。熱伝播時間と流速との関係は、流体の汚れ
によってセンサ表面が汚染され出力電圧が変動していな
いかどうかを判別するために使用される。図11のよう
なデータは、最初に一度とっておくと、後は時々汚染チ
ェックのためにとり、最初にとったデータと比べて変化
がなければ良いのである。通常は、出力電圧と流速との
関係を計測する。
【0075】図12は本発明の第4の実施例の平面図お
よび断面図である。
【0076】第2の実施例と同様に、N型シリコン基板
91の上面にSiO2 膜、Si3 4 膜を設け、その上
にTi膜とPt膜の二重膜から成る薄膜抵抗膜で参照温
度検出素子92、加熱素子93、複数の温度検出素子9
4を間隔をおいて平行に形成する。素子92〜94の表
面にSiO2 膜を被覆すること、参照温度検出素子92
の測温抵抗体92a、加熱素子93のマイクロヒータ部
93a、温度検出素子94の測温抵抗体94aの下に均
熱板としてP++型領域95を設けること、シリコン基板
91を選択エッチして素子92〜94の間に空洞部98
を形成すること、P++型領域の均熱板95を露出させて
各素子92〜94を熱絶縁することも第2の実施例と同
様である。素子92〜94は両側がシリコン基板91に
支持された両持ち梁構造となる。
【0077】次に、ガラス製の流管96を取り付ける。
流管96は、図13に示すように、角柱形の上部流管部
材97と下部流管部材98の二つから成り、各々の内側
に凹部97a,98aが設けられ、上部流管部材97の
外壁には接続パッド92b〜94bを露出させるための
切欠部97bが形成されている。この二つの部材97と
98との間にシリコン基板91を挟み、測温抵抗体92
a〜94aが凹部97a,98aの内側に位置し接続パ
ッド92b〜94bが切欠部97bから露出するように
位置合わせして陽極接合法で接合する。凹部97a,9
8aは、ガスが流れる通路となる。接続パッド92b〜
94bに接続導体線99を熱圧着法等で接続する。
【0078】図14は図12に示す第4の実施例のフロ
ーセンサ素子を形成したシリコン・ウェーハの平面図お
よび断面図である。
【0079】シリコン・ウェーハ101には複数個のフ
ローセンサ素子102が整列して形成されている。フロ
ーセンサ素子102は図12に示す一組の参照温度検出
素子92と加熱素子93と複数の温度検出素子94から
成る。製造方法は図2で説明した方法と同じである。
【0080】図15は図12に示す第4の実施例の上部
流管部材を形成した上部ガラス板の平面図および断面図
である。
【0081】上部ガラス板111の下面には凹部97a
が複数個整列して形成されている。また、各フローセン
サ素子102に対応して切欠部97bが貫通孔の形で形
成されている。凹部97aと切欠部97bは、ホトレジ
ストを用いるエッチングおよび機械加工(超音波加工、
レーザ加工、ダイシング等)で形成される。
【0082】図16は図12に示す第4の実施例の下部
流管部材を形成した下部ガラス板の平面図および断面図
である。
【0083】下部ガラス板121の下面には凹部98a
が複数個整列して形成されている。凹部98aは、ホト
レジストを用いるエッチングおよび機械加工(超音波加
工、レーザ加工、ダイシング等)で形成される。
【0084】図17は図12に示す第4の実施例の製造
方法を説明するための平面図および断面図である。
【0085】シリコン・ウェーハ101に上部ガラス板
111と下部ガラス板121を重ねて位置合わせして陽
極接合法により貼合わせる。陽極接合は、約400℃の
温度に加熱して600〜1000Vの直流電圧を印加す
ることにより行われる。このように、上部ガラス板11
1と下部ガラス板121でシリコン・ウェーハ101で
挟むと、SiO2 膜、Si3 4 膜、その上の薄膜抵抗
膜の参照温度検出素子92、加熱素子93、複数の温度
検出素子94がガラス板の凹部97a,98aの間に保
持され、外部から保護される。
【0086】次に、上部ガラス板111とシリコン・ウ
ェーハ101と下部ガラス板121を切断刃131で切
断して個別のフローセンサ素子102のチップに切り離
す。切断は、図17に破線132,133で示すよう
に、縦横2方向に行う。SiO 2 膜、Si3 4 膜、そ
の上の薄膜抵抗膜の参照温度検出素子92、加熱素子9
3、複数の温度検出素子94は上部ガラス板111と下
部ガラス板121の間に挟まれて保護された状態で切断
されるので、破損することがない。従って、高い歩留り
で熱伝播時間計測型フローセンサを製造することができ
る。なお、第4の実施例ではガラス板の凹部97a,9
8aの断面形状を矩形にしたが、各々半円形にしてもよ
いことは勿論である。
【0087】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、シリ
コン基板にSiO2 膜とSi3 4 膜の二重膜を設け、
その上に薄膜抵抗膜で参照温度検出素子、加熱素子、温
度検出素子を間隔をおいて設け、表面をSiO2 膜を被
覆し、これらの素子の測温抵抗体の下のシリコンを除去
した熱絶縁構造としたので、感度が良く、広範囲の流速
を計測でき、汚れに対する耐性が高い熱伝播時間計測型
フローセンサを得ることができる。
【0088】また、シリコン基板に複数のフローセンサ
素子を形成しておき、上部および下部流管部材となる上
部ガラス板と下部ガラス板を貼り合わせてから個別のフ
ローセンサ・チップに切り離すようにしたので、フロー
センサ素子を破損することがなく、高い歩留りと少ない
工数で熱伝播時間計測型フローセンサを製造することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の平面図および断面図で
ある。
【図2】図1の実施例の製造方法を説明するための工程
順に示した断面図である。
【図3】図1に示した実施例を用いた流体の測定方法を
説明するための斜視図である。
【図4】図3に示した実施例で測定した平均流速と熱伝
播時間との関係を示す相関図である。
【図5】本発明の第2の実施例の正面図および断面図で
ある。
【図6】図5の実施例の製造方法を説明するための工程
順に示したC−C´線方向断面図である。
【図7】図5の実施例の製造方法を説明するための工程
順に示したD−D´方向線断面図である。
【図8】本発明の第3の実施例の正面図および断面図で
ある。
【図9】図8に示した実施例を用いた流体の測定方法を
説明するための斜視図である。
【図10】図9に示した実施例で測定した平均流速と熱
伝播時間との関係を示す相関図である。
【図11】図9に示した実施例で測定した平均流速の平
方根と出力電圧との関係を示す相関図である。
【図12】本発明の第4の実施例の平面図および断面図
である。
【図13】図12に示すガラス製流管の分解斜視図であ
る。
【図14】図12に示す第4の実施例のフローセンサ素
子を形成したシリコン・ウェーハの平面図および断面図
である。
【図15】図12に示す第4の実施例の上部流管部材を
形成した上部ガラス板の平面図および断面図である。
【図16】図12に示す第4の実施例の下部流管部材を
形成した下部ガラス板の平面図および断面図である。
【図17】図12に示す第4の実施例の製造方法を説明
するための平面図および断面図である。
【図18】従来の熱パルス・ワイヤ法を利用したフロー
センサの原理を説明するための断面図である。
【図19】従来の熱移動型フローセンサの一例の一部切
り欠き斜視図である。
【図20】従来のシリコンを用いたフローセンサの一例
の一部切り欠き斜視図である。
【符号の説明】 1 N型シリコン基板 2 SiO2 膜 3 P++型領域 4 SiO2 膜 5 Si3 4 膜 6 参照温度検出素子 6a 測温抵抗体 7 加熱素子 7a マイクロヒータ部 8 温度検出素子 8a 測温抵抗体 9 SiO2 膜 17 接続パッド

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体が流れる流管内に設けられた一導電
    型シリコン基板と、このシリコン基板の上面に設けられ
    た絶縁膜と、この絶縁膜上に間隔をおいて平行に前記流
    体の上流側から下流側に向かって順に薄膜抵抗膜で形成
    された加熱素子および温度検出素子と、前記加熱素子の
    マイクロヒータ部の下の前記シリコン基板を裏面から選
    択エッチして前記絶縁膜を露出させる凹部とを備えた熱
    伝播時間計測型フローセンサにおいて、 前記加熱素子の上流側に参照温度検出素子が設けられ、
    前記参照温度検出素子、前記加熱素子および前記温度検
    出素子の表面が酸化シリコン膜で被覆され、前記参照温
    度検出素子の測温抵抗体と前記加熱素子のマイクロヒー
    タ部と前記温度検出素子の測温抵抗体の下にそれぞれ均
    熱板として反対導電型領域が設けられ、前記シリコン基
    板に前記反対導電型領域とその周辺の前記絶縁膜を露出
    させる凹部が設けられていることを特徴とする熱伝播時
    間計測型フローセンサ。
  2. 【請求項2】 前記絶縁膜が酸化シリコン膜と窒化シリ
    コン膜の二重膜で構成されていることを特徴とする請求
    項1記載の熱伝播時間計測型フローセンサ。
  3. 【請求項3】 前記温度検出素子が少なくとも二つ間隔
    をおいて設けられていることを特徴とする請求項1記載
    の熱伝播時間計測型フローセンサ。
  4. 【請求項4】 前記薄膜抵抗膜がチタン膜と白金膜の二
    重膜で構成されていることを特徴とする請求項1記載の
    熱伝播時間計測型フローセンサ。
  5. 【請求項5】 前記参照温度検出素子と加熱素子と温度
    検出素子との間に空洞が形成され、前記参照温度検出素
    子と加熱素子と温度検出素子が前記シリコン基板に両持
    ち梁形式で支持されていることを特徴とする請求項1記
    載の熱伝播時間計測型フローセンサ。
  6. 【請求項6】 前記参照温度検出素子と加熱素子と温度
    検出素子との間に空洞が形成され、前記参照温度検出素
    子と加熱素子と温度検出素子が前記シリコン基板に片持
    ち梁形式で支持されていることを特徴とする請求項1記
    載の熱伝播時間計測型フローセンサ。
  7. 【請求項7】 前記参照温度検出素子の一端子と前記温
    度検出素子の一端子との間に直流電源が接続され、この
    電源に並列に前記温度検出素子の抵抗値に実質的に等し
    い抵抗値を有する第1抵抗と可変抵抗と前記参照温度検
    出素子の抵抗値より少し小さい抵抗値を有する第2抵抗
    とが直列接続されてブリッジ回路が構成され、前記第1
    抵抗と可変抵抗との接続点から第1出力端子が取り出さ
    れ、前記参照温度検出素子の他端子と前記温度検出素子
    の他端子とに共通に接続する第2出力端子が取り出さ
    れ、前記第1出力端子と前記第2出力端子との間に出力
    される電圧を測定信号源とする出力回路を備えたことを
    特徴とする請求項1記載の熱伝播時間計測型フローセン
    サ。
  8. 【請求項8】 前記温度検出素子の二つの端子の間に直
    流電源が接続され、この電源に並列に前記温度検出素子
    の抵抗値と実質的に等しい抵抗値をそれぞれ有する第1
    抵抗と第2抵抗と第3抵抗とが直列接続されてブリッジ
    回路が構成され、前記第2抵抗と前記第3抵抗との接続
    点から第1出力端子が取り出され、前記第1抵抗と前記
    温度検出素子の一端子との接続点から第2出力端子が取
    り出され、前記第1出力端子と前記第2出力端子との間
    に出力される電圧を測定信号源とする出力回路を備えた
    ことを特徴とする請求項1記載の熱伝播時間計測型フロ
    ーセンサ。
  9. 【請求項9】 前記参照温度検出素子と加熱素子と温度
    検出素子が前記シリコン基板に両持ち梁形式で支持さ
    れ、この二つの支持部が流管の管壁に支持され、前記参
    照温度検出素子と加熱素子と温度検出素子とが前記流管
    内に位置することを特徴とする請求項1または請求項5
    記載の熱伝播時間計測型フローセンサ。
  10. 【請求項10】 前記参照温度検出素子と加熱素子と温
    度検出素子が前記シリコン基板に片持ち梁形式で支持さ
    れ、この支持部が流管の管壁に支持され、前記参照温度
    検出素子と加熱素子と温度検出素子とが前記流管内に位
    置することを特徴とする請求項1または請求項6記載の
    熱伝播時間計測型フローセンサ。
  11. 【請求項11】 前記流管がプラスチックまたはガラス
    で作られていることを特徴とする請求項9または請求項
    10載の熱伝播時間計測型フローセンサ。
  12. 【請求項12】 一導電型シリコン基板に反対導電型不
    純物を高濃度に拡散して反対導電型領域を選択的に形成
    する工程と、 前記シリコン基板の表面に第1のSiO2 膜を設け、そ
    の上にSi3 4 膜を設ける工程と、 前記Si3 4 膜の上にホトレジストを被着しパターニ
    ングしてホトレジストのマスクを設け、TiとPtを被
    着してTiとPtの二重膜から成る薄膜抵抗膜を形成す
    る工程と、 前記ホトレジストのマスクを溶解除去して前記TiとP
    tの二重膜の参照温度検出素子と加熱素子と温度検出素
    子を形成する工程と、 前記参照温度検出素子と加熱素子と温度検出素子を含む
    シリコン基板の両面に第2のSiO2 膜を形成し、その
    上にホトレジストのマスクを設け、前記参照温度検出素
    子と加熱素子と温度検出素子の接続パッド露出予定領域
    と前記反対導電型領域露出予定領域に窓をあけ、この窓
    部分の第2のSiO2 膜をエンチング除去する工程と、 前記シリコン基板を異方性エンチングして前記反対導電
    型領域とその周辺の前記第1のSiO2 膜を露出させる
    工程と、を備えていることを特徴とする熱伝播時間計測
    型フローセンサの製造方法。
  13. 【請求項13】 (A)一導電型シリコン基板に反対導
    電型不純物を高濃度に拡散して反対導電型領域を選択的
    に形成する工程と、 前記シリコン基板の表面に第1のSiO2 膜を設け、そ
    の上にSi3 4 膜を設ける工程と、 前記Si3 4 膜の上にホトレジストを被着しパターニ
    ングしてホトレジストのマスクを設け、TiとPtを被
    着してTiとPtの二重膜から成る薄膜抵抗膜を形成す
    る工程と、 前記ホトレジストのマスクを溶解除去して前記TiとP
    tの二重膜の参照温度検出素子と加熱素子と温度検出素
    子を形成する工程と、 前記参照温度検出素子と加熱素子と温度検出素子を含む
    シリコン基板の両面に第2のSiO2 膜を形成し、その
    上にホトレジストのマスクを設け、前記参照温度検出素
    子と加熱素子と温度検出素子の接続パッド露出予定領域
    と前記反対導電型領域露出予定領域に窓をあけ、この窓
    部分の第2のSiO2 膜をエンチング除去する工程と、 前記シリコン基板を異方性エンチングして前記反対導電
    型領域とその周辺の前記第1のSiO2 膜を露出させる
    工程ととを有し、一組の参照温度検出素子と加熱素子と
    温度検出素子を一個のフローセンサ素子とするフローセ
    ンサ素子を複数個配列して一枚のシリコン基板に形成す
    るフローセンサ素子搭載ウェーハの製造工程、 (B)ガラスまたはプラスチックの平板の一面に前記参
    照温度検出素子と加熱素子と温度検出素子の上をガスが
    流れるように前記参照温度検出素子と加熱素子と温度検
    出素子に対応した位置に凹部を形成し、前記参照温度検
    出素子と加熱素子と温度検出素子の各々の接続パッドに
    対応した位置に開口部を形成する上部流管用平板の形成
    工程と、 ガラスまたはプラスチックの平板の一面に前記参照温度
    検出素子と加熱素子と温度検出素子の下をガスが流れる
    ように前記参照温度検出素子と加熱素子と温度検出素子
    に対応した位置に凹部を形成する下部流管用平板の形成
    工程と、とを有する流管用平板の製造工程、 (C)前記フローセンサ素子の上面と前記上部流管用平
    板の凹部とが向い合うように位置合わせして前記フロー
    センサ素子搭載ウェーハの上面に前記上部流管用平板を
    置き、前記フローセンサ素子の下面と前記下部流管用平
    板の凹部とが向い合うように位置合わせして前記フロー
    センサ素子搭載ウェーハの下面に前記下部流管用平板を
    置き、前記フローセンサ素子搭載ウェーハと上部流管用
    平板と下部流管用平板とを貼合わせる貼合わせ工程、 (D)前記貼合わせたフローセンサ素子搭載ウェーハと
    上部流管用平板と下部流管用平板を切断して個別の流管
    付きフローセンサに切り離す切断工程、を備えているこ
    とを特徴とする熱伝播時間計測型フローセンサの製造方
    法。
  14. 【請求項14】 前記凹部の断面が半円形または矩形で
    あることを特徴とする請求項13記載の熱伝播時間計測
    型フローセンサの製造方法。
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