JPH10160538A - 熱センサおよびその製造方法 - Google Patents

熱センサおよびその製造方法

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JPH10160538A
JPH10160538A JP8321705A JP32170596A JPH10160538A JP H10160538 A JPH10160538 A JP H10160538A JP 8321705 A JP8321705 A JP 8321705A JP 32170596 A JP32170596 A JP 32170596A JP H10160538 A JPH10160538 A JP H10160538A
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layer
substrate
sensor
film
protective film
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JP8321705A
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Inventor
Yoshiyuki Tonami
与之 戸波
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Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 出力特性のバラツキが小さく、精度および
信頼性が高く、小型で低コストの熱センサおよびその製
造方法の提供を目的とする。 【解決手段】 第一の基板の一方の表面には支持層が
設けられる。支持層には、第一の基板の表面の一部を露
出する開口部が設けられる。さらに、支持層の表面に
は、感知層が設けられる。感知層に設けられた検知部
は、支持層に設けられた開口部を覆うように配置され
る。製造方法では、第一の基板の一方の表面には、犠牲
層が設けられる。また、犠牲層の表面には、検知部が設
けられた絶縁膜を含む感知層が形成される。さらに、感
知層の表面には、検知部に相当する位置に開口部を有す
る支持層が設けられる。このように形成された積層ブロ
ックの支持層側には、第二の基板が重ねて接合される。
この後、犠牲層がエッチング除去されて第一の基板と感
知層が分離され、複数のセンサ区分が配置形成されたセ
ンサブロックが形成される。さらにこの後、センサブロ
ックは、センサ区分に切断される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱式流速センサや
赤外線センサ等として好適な、熱センサおよびその製造
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近は、極めて精密なエッチング等の手
段をシリコン基板に施して種々の小型部品を作製するシ
リコンマイクロマシンニング技術が急速に進歩し、小型
で、応答性が早く、低消費電力という特徴を有する種々
の熱式流速センサや赤外線センサ等の熱センサが開発さ
れている。熱センサの一例として、熱式流速センサにつ
いて以下に説明する。
【0003】図4(a)および(b)に、特公平5−7
659号公報に記載された第一の熱式流速センサを示
す。
【0004】熱式流速センサは、シリコン基板1と、第
一の絶縁層2と、第二の絶縁層3と、熱感知センサ4
A、4Bと、ヒ−タ5A、5Bと、比較抵抗6とから構
成される。なお、第一の絶縁層2と第二の絶縁層3は窒
化シリコンの薄膜を用いて形成される。また、熱感知セ
ンサ4A、4Bと、ヒ−タ5A、5Bおよび比較抵抗6
は、パ−マロイ(鉄−ニッケル系合金)の薄膜を用いて
形成される。
【0005】シリコン基板1の表面には、開口形が六角
形の凹部7が形成される。
【0006】第一の絶縁層2は、基板絶縁層2Aと、凹
部絶縁層2B、2Cとから一体に形成される。基板絶縁
層2Aは、シリコン基板1の表面に形成される。また、
凹部絶縁層2B、2Cは、凹部7の開口部中央を覆うよ
うに並設して設けられ、両端は基板絶縁層2Aに架橋接
続される。この結果、凹部絶縁層2Bと2Cの間には開
口形が四角形の開口部8が形成され、凹部絶縁層2B、
2Cの他端側には開口形が五角形の開口部9A、9Bが
形成される。
【0007】開口部8近傍の凹部絶縁層2B、2Cの表
面には、発熱抵抗体であるヒ−タ5A、5Bが形成さ
れ、ヒ−タ5A、5Bは直列に接続される。またヒ−タ
5A、5Bと隣接する凹部絶縁層2B、2Cの表面に
は、測温抵抗体の熱感知センサ4A、4Bが形成され
る。さらに、基板絶縁層2Aの表面には、比較抵抗6が
形成される。第一の絶縁層2の表面には、第二の絶縁層
3が積層形成される。この結果、ヒ−タ5A、5Bおよ
び熱感知センサ4A、4Bは、第一の絶縁層2と第二の
絶縁層3によって挟まれた構造となる。
【0008】なお、上述した凹部絶縁層2B、2Cの両
端が基板絶縁層2Aに接続されて架橋構造を形成する場
合を例示したが、これに限られず凹部絶縁層2B、2C
の一端側のみを基板絶縁層2Aに接続させたカンチレバ
−構造(片持ち梁形状)としても良い。
【0009】次に、熱式流速センサの動作原理を説明す
る。
【0010】窒化シリコンは熱的絶縁性が極めて高いと
いう特徴を有する。このため、シリコン基板1の温度に
比べて一定の温度だけ高くなるようにヒ−タ5を加熱す
ると、発生する熱は第一の絶縁層2および第二の絶縁層
3を介して伝熱するよりも、周囲の空気を介して熱感知
センサ4A、4Bに伝熱する。すなわち、空気に流れが
ない場合は、熱が二つの熱感知センサ4A、4Bに均一
に伝わり、熱感知センサ4A、4Bは同一の温度とな
る。しかしながら、空気に流れがある場合は、例えば上
流に位置する熱感知センサ4Aは、ヒ−タ5A、5Bに
向かう空気の流れによって熱が運び去られるので冷やさ
れる。一方、例えば下流に位置する熱感知センサ4B
は、ヒ−タ5A、5Bからの空気の流れによって加熱さ
れる。このため、熱感知センサ4A、4Bの抵抗値の差
が電圧値の差をもたらし、空気の流速が測定される。な
お、周囲の空気の温度は比較抵抗6によってモニタさ
れ、空気の流速が補正される。
【0011】次に、図5(a)乃至(c)に、熱式流速
センサの製造方法の一例の概略図を示す。
【0012】(100)の結晶面を有するシリコン基板
1の表面に、窒化シリコンの薄膜層10が形成される。
この後、窒化シリコンの薄膜層10の表面に形成された
パ−マロイの薄膜層にフォトリソグラフィ手段を施し
て、熱感知センサ4A、4Bと、ヒ−タ5A、5Bおよ
び比較抵抗6が形成される。さらに、露出した窒化シリ
コンの薄膜層10と、熱感知センサ4A、4Bと、ヒ−
タ5A、5Bおよび比較抵抗6の表面を覆うように、窒
化シリコンの薄膜層11が形成される。なお、窒化シリ
コンの薄膜層10、11およびパ−マロイの薄膜層は、
スパッタリング等の手段を用いて形成される。
【0013】次に、シリコン基板1の表面の所定部分が
露出するように、窒化シリコンの薄膜層10、11の一
部がドライエッチング等の手段を用いてエッチング除去
され、開口部8、9A、9Bが形成される。この結果、
第一の絶縁層2および第二の絶縁層3が形成される。
【0014】次に、開口部8、9A、9Bを介して、シ
リコン基板1の表面から裏面方向に向けて化学的エッチ
ングを行う。この結果、凹部絶縁層2B、2Cの下部の
シリコン基板1はエッチング除去され、凹部7が形成さ
れる。なお、凹部7の壁面は、化学エッチングされずら
い(111)の結晶面あるいは他の結晶面によって形成
される。エッチング液は、水酸化カリウム(KOH)と
イソプロパノ−ルアルコ−ルの混合液が用いられる。
【0015】図6に、特公平5−79876号公報に記
載された第二の熱式流速センサを示す。なお、動作原理
は、第一の熱式流速センサと同じなので省略する。
【0016】熱式流速センサは、シリコン基板12と、
第一の絶縁層13と、ヒ−タ14と、感温測温体15、
16と、第二の絶縁層17と、第三の絶縁層18とから
構成される。なお、第一の絶縁層13と、第二の絶縁層
17および第三の絶縁層18は、窒化シリコンの薄膜を
用いて形成される。また、ヒ−タ14と、感温測温体1
5、16は、ニッケル(Ni)、白金(Pt)等の金属
の薄膜を用いて形成される。
【0017】シリコン基板12の表面には第一の絶縁層
13が積層形成され、第一の絶縁層13の表面には、ヒ
−タ14と、感温測温体15、16が形成される。な
お、絶縁層13の表面中央部にヒ−タ14が配置され、
ヒ−タ14の両脇に感温抵抗体15、16が配置され
る。さらに、露出した第一の絶縁層13と、ヒ−タ14
および感温測温体15、16の表面を覆うように、第二
の絶縁層17が積層形成される。シリコン基板12には
表裏面を貫通する貫通孔19が設けられる。この結果、
第一の絶縁層13の裏面が一部露出し、ダイヤフラム構
造が形成される。なお、ヒ−タ14と、感温測温体1
5、16の一部は、ダイヤフラム部分上に形成されるの
で熱容量が小さくなり、熱応答性が早くなる。シリコン
基板12の裏面には第三の絶縁層18が積層形成され、
また、シリコン基板12の一側面には、貫通孔19を外
側に連通させる連通溝20が形成される。
【0018】次に、図7(a)乃至(c)に、熱式流速
センサの製造方法の概略図を示す。
【0019】シリコン基板12の表裏面に、第一の絶縁
層13が形成される。この後、シリコン基板12の表面
側の第一の絶縁層13の表面に形成された、ニッケルあ
るいは白金等の薄膜層にフォトリソグラフ手段を施し
て、ヒ−タ14および感温測温体15、16が形成され
る。さらに、シリコン基板12の表面側の露出した第一
の絶縁層13と、ヒ−タ14および感温測温体15、1
6の表面を覆うように、第二の絶縁層17が形成され
る。第一の絶縁層13および第二の絶縁層17は、スパ
ッタリングあるいはプラズマCVD等の手段を用いて形
成され、ニッケルあるいは白金等の薄膜層は真空蒸着
法、スパッタ法等の手段を用いて形成される。
【0020】次に、シリコン基板12の裏面の所定部分
を露出させるため、シリコン基板12の裏面側の第一の
絶縁層13の一部がドライエッチング等の手段を用いて
エッチング除去され、開口部21が形成される。この結
果、シリコン基板12の裏面には第三の絶縁層18が形
成される。
【0021】次に、開口部21を介して、シリコン基板
12の裏面から表面方向に向けて、化学的エッチングを
行う。この結果、シリコン基板12には貫通孔19が形
成され、第一の絶縁層13の裏面が露出する。なお、エ
ッチング液は、水酸化カリウム(KOH)溶液が用いら
れる。また、連通溝20も、化学的エッチングによって
形成される。
【0022】図8(a)および(b)に、特開昭63−
271167号公報に記載された第三の熱式流速センサ
を示す。
【0023】熱式流量センサは、シリコン基板22と、
第一のシリコン酸化層23と、BPSG層(ボロン−リ
ン−シリコン系ガラス層)24と、第二のシリコン酸化
層25と、発熱素子26と、流体温度検出素子27とか
ら構成される。
【0024】シリコン基板22の表面には、開口形が四
角形の凹部28が形成される。また、凹部28の開口縁
には、第一のシリコン酸化層23およびBPSG層24
が積層形成される。さらに、BPSG層24の表面に
は、凹部28を覆うように、第二のシリコン酸化層25
が設けられる。なお、第二のシリコン酸化層25の裏面
側の中央部には多孔質のシリコン酸化層29が形成され
る。多孔質のシリコン酸化層29と対向する第二のシリ
コン酸化層25の表面には、発熱素子26と、流体温度
検出素子27が形成される。なお、多孔質のシリコン酸
化層29は、熱絶縁性を高めるために設けられる。
【0025】次に、熱式流速センサの動作原理を説明す
る。
【0026】加熱された発熱素子26の表面温度は、流
体によって冷却されるので下がろうとするが、流体温度
検出素子27によって測定される流体温度よりも常に一
定温度だけ高くなるように発熱素子26にはフィ−ドバ
ック電力が加えられる。この供給される電力は流体によ
って冷却された熱量と等しく、また、冷却された熱量は
流体の速度に依存するという原理から、流体の流速が測
定される。
【0027】次に、図9(a)乃至(i)に、熱式流速
センサの製造方法の概略図を示す。
【0028】(100)の結晶面を有する単結晶の第一
のシリコン基板22の表面の所定領域を部分酸化するこ
とにより、シリコン酸化膜23が形成される。このシリ
コン酸化膜23をマスクとして水酸化カリウム等を用い
た化学的エッチングを行い、第一のシリコン基板22の
表面には凹部28が形成される。なお、第一のシリコン
基板22の表面の結晶面は(110)面でも良く、ま
た、第一のシリコン基板22の代わりにパイレックスガ
ラス、サファイヤ等を用いても良い。この後、シリコン
酸化膜23の表面にはBPSG膜24が形成される。
【0029】一方、例えばその比抵抗が3〜5Ωcmの
N型導電型であって、結晶面が(100)あるいは(1
10)の第二のシリコン基板30の表面の所定領域にレ
ジスト膜31を形成する。この後、50%HF中で陽極
酸化し、第二のシリコン基板30の表面が露出した部分
に多孔質シリコン層32を形成する。
【0030】次に、レジスト膜31を除去した後、第二
のシリコン基板30の表面を酸化する。この結果、多孔
質シリコン層は32は、多孔質のシリコン酸化層29と
なり、シリコン基板30の表面にはシリコン酸化層33
が形成される。この後、シリコン酸化層33の所定領域
にBPSG膜24が形成される。
【0031】次に、第二のシリコン基板30のBPSG
膜24と、第一のシリコン基板22のBPSG膜24を
重ね合わせた後、BPSG膜24を加熱溶融する。この
結果、第一のシリコン基板22と第二のシリコン基板3
0は接着される。
【0032】次に、第一のシリコン基板22の露出面を
ワックスで覆う。この後、例えばエチレンジアミン、ビ
ロカテロ−ル、水を主成分とするエッチング液を用いて
第二のシリコン基板30の化学的エッチングを行い、第
二のシリコン基板30を除去する。この結果、シリコン
酸化層33の表面が露出した基台が形成される。この
後、多孔質のシリコン酸化層29と対向するシリコン酸
化層33の表面には加熱素子26および流体温度検出素
子27およびその素子部を周辺回路部に接続するための
配線部(図示せず)が形成される。
【0033】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来例には次のような問題があった。
【0034】第一の熱式流速センサの場合、エッチング
処理によって形成される凹部の壁面が斜めに形成され
る。このため、凹部の形状が大きくなり、熱式流速セン
サの小形化が妨げられていた。また、シリコン基板の凹
部には開口部が設けられるため、開口部にごみが詰まっ
たり、気流を乱すため測定精度を損なうという問題があ
った。
【0035】第二の熱式流速センサの場合、シリコン基
板を裏面から表面方向にエッチング処理して貫通孔を形
成するのでエッチング処理に長い時間を要し、生産効率
すなわちスル−プットが悪かった。また、第一の熱式流
速センサと同様に、凹部の形状が大きくなり、熱式流速
センサの小形化が妨げられていた。さらに、シリコン基
板の厚さのバラツキによって貫通孔を形成するためのエ
ッチング処理時間が変わるため、ダイヤフラム部分の面
積が多少変化する。従って、ダイヤフラム部分の熱容量
がバラツキ、ヒ−タおよび感温測温体の熱的特性が変化
する。この結果、熱式流速センサ相互間の測定精度が一
定しないという品質上の問題があった。
【0036】第三の熱式流速センサの場合、高価な材料
であるシリコン基板をエッチング処理によって除去する
ため、材料効率が悪く、コスト高の原因となっていた。
【0037】また、第一、第二、第三の熱式流速センサ
のいずれを製造する場合にも、シリコン基板の異方性エ
ッチングによって凹部あるいは貫通孔が形成される。こ
のため、架橋構造やダイヤフラム構造はシリコン基板の
面方位によって制限されるので、設計の自由度が少なか
った。
【0038】そこで、本発明は上記問題を解決するため
の熱センサおよびその製造方法の提供を目的とする。
【0039】
【課題を解決するための手段】本発明の熱センサは、上
記目的を達成するため次のように構成される。すなわ
ち、第一に、基板と、該基板の上に設けられた支持層
と、該支持層の上に設けられた感知層とを備え、支持層
には前記基板の一部表面を露出する開口部が設けられ、
感知層に設けられた検知部は前記開口部の中央に配置さ
れたものである。
【0040】支持層に設けられた開口部を覆う感知層の
検知部は基板と接触することなく保持され、ダイヤフラ
ム構造が形成される。このため、検知部は、基板と接触
することなく基板と熱的に絶縁される。従って、検知部
の感度が高くなる。
【0041】第二に、第一の発明において、検知部は抵
抗体によって形成されたものである。
【0042】検知部の抵抗体は、温度変化に伴い抵抗値
が変化する。
【0043】第三に、第一の基板の一方の表面に犠牲層
を設ける工程と、該犠牲層の上に検知部を設けた絶縁膜
を含む感知層を形成する工程と、検知部に相当する位置
に開口部を有する支持層を形成する工程とから積層ブロ
ックを形成し、該積層ブロックの支持層側に第二の基板
を重ねて一体に接合する工程と、この後犠牲層を除去し
て第一の基板と感知層とを分離する工程とからなるもの
である。
【0044】積層ブロックにおいて、感知層の検知部
は、支持層に設けられた開口部によって露出する。積層
ブロックの支持部側に第二の基板を重ね合て一体に接合
すると、検知部と第二の基板の間には空間が形成され
る。また、接合体から犠牲層を除去すると第一の基板と
感知層とが分離し、複数のセンサ区分が一体に形成され
たセンサブロックが形成される。このとき、検知部は、
ダイヤフラム構造に形成される。この後、センサブロッ
クを切断すると各センサが分離される。あるいは、接合
体を複数の各センサ区分に切断した後に犠牲層を除去す
ると第一の基板と感知層とが分離し、複数の熱センサが
形成される。この結果、複数の熱センサが生産効率良く
形成される。
【0045】第四に、基板の一方の表面に犠牲層を設け
る工程と、該犠牲層の表面に検知部を設けた絶縁膜を含
む感知層を形成する工程と、検知部と向かい合う位置に
開口部を有する支持層を形成する工程とから積層ブロッ
クを形成し、一の積層ブロックの開口部側と他の積層ブ
ロックの基板の他方の表面を重ねて複数の積層ブロック
を一体に接合する工程と、この後前記犠牲層を除去して
他の積層ブロックの基板と一の積層ブロックの感知層と
を分離する工程とからなるものである。
【0046】一の積層ブロックの支持部側を、他の積層
ブロックの基板とを重ねて一体に接合する。このため、
特別に基板のみを用意する必要がない。接合体から犠牲
層を除去すると基板と感知層が分離し、複数のセンサ区
分が一体に形成されたセンサブロックが複数形成され
る。センサブロックを切断すると各センサが分離され
る。この後、センサブロックを切断すると各センサが分
離される。あるいは、接合体を複数の各センサ区分に切
断した後に犠牲層を除去すると第一の基板と感知層とが
分離し、複数の熱センサが形成される。この結果、複数
の熱センサが生産効率良く形成される。
【0047】第五に、第三または第四の発明において、
検知部は無電解メッキ手段を用いて抵抗部材を析出する
工程を用いて形成されたものである。
【0048】抵抗体は、メッキ手段を用いて析出形成さ
れた抵抗部材によって形成される。従って、抵抗体は、
容易かつ任意の形状に形成される。
【0049】
【発明の実施の形態】図1(a)および(b)を用い
て、熱式流速センサを例示として本発明に係る熱センサ
について説明する。
【0050】熱式流速センサは、基板50と、基板50
の表面に設けられた支持層51と、支持層51の表面に
設けられた感知層52とから構成される。
【0051】基板50は、アルミナ等のセラミックや、
ガラス等で形成された、例えば四角形状の平板である。
【0052】支持層51はポリイミド等の有機物で形成
された厚膜で、基板50の一方の表面上に形成される。
支持層51の中央部には、例えば開口形が四角形の開口
部53が設けられ、基板50の表面の一部が露出する。
【0053】感知層52は、第一の保護膜54と、絶縁
膜55および第二の保護膜56とから構成される。
【0054】第一の保護膜54は、支持層51に設けら
れた開口部53を覆うように、支持層51の表面上に設
けられる。なお、第一の保護膜54は、窒化シリコン化
合物等の薄膜で形成される。
【0055】絶縁膜55は、第一の保護膜54の上に積
層して設けられる。絶縁膜55は、熱的絶縁性および電
気的絶縁性に優れたポリイミド等の有機材料あるいは、
窒化シリコン化合物(SiNx)や酸化シリコン化合物
(SiO2)等の無機材料を用いて形成された厚膜であ
る。なお、絶縁膜55には貫通溝57が形成され、貫通
溝57の内部には発熱抵抗体58および測温抵抗体59
A、59Bとからなる検知部と、温度補償抵抗60が絶
縁膜55と一体に設けられる。発熱抵抗体58および測
温抵抗体59A、59Bとからなる検知部は、開口部5
3の中央部に位置するように形成される。なお、測温抵
抗体59A、59Bは発熱抵抗体58の両脇に配置さ
れ、温度補償抵抗60は開口部53以外の部分に配置さ
れる。この結果、発熱抵抗体58と、測温抵抗体59
A、59Bおよび温度補償抵抗60は、絶縁膜55によ
り相互に熱的に絶縁されるとともに、電気的にも絶縁さ
れる。
【0056】第二の保護膜56は、発熱抵抗体58と、
測温抵抗体59A、59Bおよび温度補償抵抗60を形
成した絶縁膜55の表面に積層して設けられる。第二の
保護膜56は、窒化シリコン化合物等の薄膜で形成され
る。なお、第二の保護膜56には、発熱抵抗体58と、
測温抵抗体59A、59Bおよび温度補償抵抗60の引
出端子Tを外部回路(図示せず)と接続するための開口
部(図示せず)が形成される。また、引出端子Tと外部
回路(図示せず)とを接続するためのスル−ホ−ルを、
基板50および支持層51に設けても良い。
【0057】この結果、熱式流速センサはダイヤフラム
構造に形成される。
【0058】なお、上述した熱式流速センサでは、従来
例の第一の熱式流速センサのように、一つの発熱抵抗体
58と、一対の測温抵抗体59A、59Bとからなる検
知部を例示したが、従来例の第三の熱式流速センサのよ
うに発熱抵抗体と測温抵抗体を各一つずつ設けたもので
も良い。
【0059】また、発熱と測温を兼用する抵抗体を検知
部として一つ、ダイヤフラム部分に形成しても良い。こ
の場合、この抵抗体と温度補償抵抗60は、ブリッジ回
路の二辺に配置して使用される。抵抗体と温度補償抵抗
60の温度差に起因するブリッジ回路の不平衡電圧は増
幅され、出力電流はブリッジ回路にフィ−ドバックされ
る。この結果、抵抗体は加熱され、抵抗体と温度補償抵
抗60の温度差は常に一定に保たれる。なお、流速は、
フィ−ドバックされる出力電流の値から計算により求め
られる。これは定温度方式といわれ、流速を測定するた
めに用いられる良く知られた方法である。
【0060】さらに、感知層52は、絶縁膜55の表裏
面の少なくとも一方に第一の保護膜54あるいは第二の
保護膜56を設けた構造のみとしても良いし、第一の保
護膜54および第二の保護膜56のいずれも設けない構
造としても良い。第一の保護膜54と第二の保護膜56
の少なくとも一方を設けた場合は、絶縁膜55の強度は
補強される。また、第二の保護膜56を設けた場合に
は、絶縁膜55の表面が保護絶縁される。
【0061】さらにまた、上述した検知部は、発熱抵抗
体58と測温抵抗体59A、59Bとからなる場合を例
示したが、これに限られることはない。すなわち、貫通
溝57の内部には、ニッケル−クロム(Ni−Cr)の
薄膜からなる第一の電極と、例えばチタン酸鉛(PbT
iO3)等の焦電効果を有する焦電性薄膜と、ニッケル
−クロムの薄膜からなる第二の電極を三層に形成した検
知部を設けても良い。この場合、赤外線が検知部に入射
すると焦電性薄膜の表面に温度変化が生じ、今まで安定
であった電荷の中和状態が崩れて電気的に不平衡となり
電荷が発生する。この電荷は第一の電極および第二の電
極を介して外部に取り出される。この結果、温度変化が
検出される。
【0062】次に、図2(a)乃至(k)を用いて、上
述した熱式流速センサの第一の製造方法を説明する。
【0063】基板50の一方の表面には、図2(a)に
示すように、犠牲層61が形成される。犠牲層61は、
アルミニウム等の薄膜であり、真空蒸着あるいはスパッ
タリング等の手段を用いて形成される。この後、犠牲層
61の表面には、第二の保護膜56が形成される。な
お、第二の保護膜56の窒化シリコン化合物等の薄膜
は、プラズマCVDあるいはスパッタリング等の手段を
用いて形成される。さらに、第二の保護膜56の表面に
は、絶縁膜55が形成される。絶縁層55は、ポリイミ
ド等の有機材料、あるいは窒化シリコン化合物や酸化シ
リコン化合物等の無機材料を用いて形成された膜であ
る。なお、有機材料を用いて成膜する場合はスピンコ−
ト等の手段が用いられ、無機材料を用いて成膜する場合
はプラズマCVDあるいはスパッタリング等の手段が用
いられる。
【0064】次に、絶縁膜55の表面には、図2(b)
に示すように、例えば感光性のフォトレジストを塗布し
た後、パタ−ニングして形成されたフォトレジスト膜6
2が設けられる。この結果、絶縁膜55の表面の所定部
分が露出する。この後、フォトレジスト膜62の上から
ドライエッチング等の手段を用いて絶縁膜55がエッチ
ングされ、図2(c)に示すように、貫通溝57が形成
される。この結果、第二の保護膜56の表面が露出す
る。
【0065】次に、図2(d)に示すように、フォトレ
ジスト膜62の上から無電解メッキが施される。この結
果、第二の保護膜56の露出した表面と、フォトレジス
ト膜62の表面および側壁に、メッキ層63が形成され
る。メッキ層63は、抵抗温度係数(TCR)が大きい
白金あるいはニッケル等の金属薄膜である。なお、無電
解メッキを施す際に、犠牲層61がメッキ液と反応して
侵される場合は、側面に露出する犠牲層61の表面をレ
ジスト等で覆って保護する必要がある。このレジスト等
は、後述する犠牲層61をエッチング除去する工程前
に、取り除かれる。無電解メッキは、例えばプラスチッ
クの表面に金属薄膜を形成する際に用いられる一般的な
方法である。
【0066】次に、フォトレジスト膜62を除去する
と、図2(e)に示すように、第二の保護膜56の露出
した表面、即ち、絶縁膜55の貫通溝57にのみメッキ
層63が残り、発熱抵抗体58と、測温抵抗体59A、
59Bおよび温度補償抵抗60が形成される。この後、
発熱抵抗体58と、測温抵抗体59A、59Bおよび温
度補償抵抗60を設けた絶縁膜55の上には、図2
(f)に示すように、第一の保護膜54が形成される。
第一の保護膜54は窒化シリコン化合物等の薄膜であ
り、プラズマCVDあるいはスパッタリング等の手段を
用いて形成される。
【0067】次に、図2(g)に示すように、第一の保
護膜54の表面上にはスピンコ−ト等の手段を用いて感
光性ポリイミド等の有機材料による厚膜層64が形成さ
れる。この後、発熱抵抗体58および測温抵抗体59
A、59Bと向かい合わせて、開口部53の形状に合わ
せたマスクパタ−ン65が厚膜層64の上に載置され
る。この後、露光を行うと、厚膜層64のマスクパタ−
ン65で覆われていない部分の重合が進み、マスクパタ
−ン65で覆われた部分は重合が進まない。従って、マ
スクパタ−ン65を取り除いた後、例えばアセトン等の
有機溶剤中に侵浸すると、厚膜層64のうちマスクパタ
−ン65で覆われていた部分のみが除去され、厚膜層6
4には開口部53が形成される。この結果、開口部53
を介して、第一の保護膜54の表面の一部を露出する支
持層51が形成される。
【0068】なお、支持層51を形成する方法は、上述
した方法には限られない。すなわち、ポリイミド等の有
機材料を用いて厚膜層64を形成した後、開口部53の
形状に合わせた開口部を有するマスクパタ−ンを、発熱
抵抗体58および測温抵抗体59A、59Bと向かい合
わせて、厚膜層64の表面に載置する。この後、マスク
パタ−ンの上からドライエッチング等の手段を施すと、
マスクパタ−ンの開口部によって露出した厚膜層64の
一部が除去され、開口部53が形成される。
【0069】以上の工程を経て、図2(h)に示すよう
に、基板50と、犠牲層61と、感知層52および支持
層51とからなる積層ブロック66が形成される。
【0070】次に、図2(i)に示すように、一つの積
層ブロック66の支持層51側が、他の基板67の上に
重ね合わされて接合される。なお、この場合、高温でも
劣化しにくい有機性の耐熱性接着剤、例えばポリイミド
樹脂等を用いて接合される。また、通常は、基板67と
して、基板50と同様のものが使用される。
【0071】次に、積層ブロック66と基板67の接合
体をエッチング液に浸すと、犠牲層61がエッチング除
去される。なお、エッチング液は、アルミニウムを犠牲
層61として用いた場合は塩酸(HCl)水溶液が用い
られる。この結果、図2(j)に示すように、基板50
が第二の保護膜56から分離され、複数のセンサ区分が
配置形成されたセンサブロック68が形成される。この
後、発熱抵抗体58と、測温抵抗体59A、59Bおよ
び温度補償抵抗60を外部回路に接続するための引出端
子Tを露出させるため、第二の保護膜56に開口部(図
示せず)が形成される。なお、引出端子Tと外部回路
(図示せず)とを接続するためのスル−ホ−ルを、支持
層51および基板50に設けても良い。さらにこの後、
図2(k)に示すように、センサブロック68がセンサ
区分に切断されて複数の熱式流速センサが分離形成され
る。
【0072】なお、上述した実施例では、感知層52が
第一の保護膜54と、絶縁膜55および第二の保護膜5
6とから構成される場合を示したが、感知層52は、絶
縁膜55の表裏面の少なくとも一方に第一の保護膜54
あるいは第二の保護膜56を設けた構造としても良い
し、第一の保護膜54および第二の保護膜56のいずれ
も設けない構造としても良い。第一の保護膜54と第二
の保護膜56の少なくとも一方が設けられた感知層52
を備えたダイヤフラム構造では、第一の保護膜54ある
いは第二の保護膜56を形成する工程が省かれるので、
工程時間が短縮される。第一の保護膜54と第二の保護
膜56のいずれも設けられていない感知層52を備えた
ダイヤフラム構造では、さらに工程時間が短縮される。
【0073】また、上述した実施例では、犠牲層61を
エッチング除去して基板50と第二の保護膜56を分離
して形成したセンサブロック68をセンサ区分に切断し
たが、これに限られない。すなわち、積層された積層ブ
ロック66と基板50の接合体をセンサ区分に切断した
後に犠牲層61をエッチング除去し、基板50から熱式
流速センサを分離形成しても良い。この方法では、感知
層52が、犠牲層61および基板50で覆われて、保護
されている。この結果、感知層52は、切断時に損傷を
受けることが少なく、切断工程での良品率が向上する。
また、センサ区分に切断しないで犠牲層61を除去する
場合に比べて、短時間で犠牲層61が除去される。
【0074】次に、検知部が、第一の電極と、焦電性薄
膜および第二の電極とから形成される場合の製造方法に
ついて概略説明する。なお、検知部以外の製造方法は上
述した方法と同じなため、説明は省略する。
【0075】貫通溝57を形成した後、蒸着あるいはス
パッタリング等の手段を用いてニッケル−クロムの薄膜
からなる第一の電極を、第二の保護膜56の表面に形成
する。次に、CVD法あるいはスパッタリング等の手段
を用いて、第一の電極の表面に焦電性薄膜を堆積積す
る。さらに、焦電性薄膜の表面に、第一の電極と同様
に、第二の電極を形成する。この結果、貫通溝57の内
部には、第一の電極と、焦電性薄膜および第二の電極と
からなる検知部が形成される。
【0076】図3(a)乃至(c)を用いて、他の熱式
流速センサの製造方法について説明する。なお、積層ブ
ロック66を形成する工程は上述した実施例と同じなた
め、説明は省略する。
【0077】図3(a)に示すように、一つの積層ブロ
ック66Aの支持層51の表面は、他の積層ブロック6
6Bの基板50の表面に重ね合わされ、接合される。こ
のとき、一つの積層ブロック66Aの開口部53は、他
の積層ブロック66Bの発熱抵抗58および測温抵抗体
59A、59Bと重なるように配置される。さらに、同
様に、積層ブロック66C、…が順次重ね合わされて、
複数の積層ブロックが接合される。接合に際しては、高
温でも劣化しにくい有機性の耐熱性接着剤、例えばポリ
イミド樹脂等が用いられる。
【0078】次に、複数の積層ブロック66A、66
B、66C、…の接合体をエッチング液に浸すと、犠牲
層61がエッチング除去される。この結果、図3(b)
に示すように、基板50が第二の保護膜56から分離さ
れ、複数のセンサ区分が配置形成されたセンサブロック
68A、68B、68C、…が形成される。この後、上
述のような引出端子Tを露出するための開口部等が形成
される。さらにこの後、図3(c)に示すように、セン
サブロック68A、68B、68C、…が各センサに切
断され、複数の熱式流速センサが分離形成される。
【0079】この方法では、一度に複数の積層ブロック
66を処理することができるので、エッチング処理に要
する時間が短縮でき、熱式流速センサを効率良く、しか
も大量に生産することができ、熱式流速センサのコスト
が安くなる。なお、上述した実施例では、複数の積層ブ
ロックを重ね合わせて接合した場合を例示したが、積層
ブロックは二つ以上あれば良い。
【0080】
【発明の効果】本発明の熱センサは、下記の効果を有す
る。
【0081】(1)支持部の開口部は、ダイヤフラム部
で密閉されているので、開口部内がごみ詰まりして熱セ
ンサの出力が経時変化するといった問題や、気流が貫通
孔によって乱され、測定精度が悪化がするという問題が
生じない。
【0082】(2)支持部の開口部は、寸法精度良く形
成される。このため、従来のようにエッチング処理によ
ってシリコン基板に凹部を設ける場合に比べて、ダイヤ
フラム部分の面積のバラツキが少なくなる。このため、
ダイヤフラム部分の熱容量が一定し、熱センサの出力特
性のバラツキが低減し、精度及び信頼性が向上する。ま
た、熱センサの形状を設計する際の自由度が高くなる。
特に、開口部の壁面が基板の表面と垂直に形成されるの
で開口部の形状が小さくなり、熱センサを小型化するこ
とができる。
【0083】(3)基板として、安価なセラミックある
いはガラス等を用いることができるので、熱センサのコ
ストが安くなる。
【0084】(4)検知部が抵抗体で形成される場合
は、抵抗体の温度係数が大きいため、測定精度が高くな
る。
【0085】本発明の熱センサの製造方法は、下記の効
果を有する。
【0086】(1)従来の熱センサの製造方法におけ
る、シリコン基板のエッチングに要していた時間が不要
となる。このため、作業効率が高くなるとともに、長時
間エッチングする際に熱センサに与えていたダメ−ジを
低減することができる。
【0087】(2)ポリイミド等の成膜を行う際はスピ
ンコ−ト等の手段を用いることができるので、全行程で
スパッタリングやCVD等の高価な装置を使用する必要
がないため、量産に適する。
【0088】(3)検知部の抵抗体は、無電解メッキ手
段によって形成されるため、従来のスパッタリングや蒸
着の方法に比べて安価に形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る熱センサの一例である熱式流速セ
ンサであり、図1(a)は熱式流速センサの上面図、図
1(b)は図1(a)におけるA−A´における断面図
である。
【図2】本発明に係る熱センサの一例である熱式流速セ
ンサの、第一の製造方法の工程概略図である。
【図3】本発明に係る熱センサの一例である熱式流速セ
ンサの第二の製造方法の工程概略図の一部である。
【図4】従来の第一の熱式流速センサに係り、図4
(a)は上面図、図4(b)は図4(a)おけるA−A
´での断面図である。
【図5】従来の第一の熱式流速センサの製造方法の工程
概略図である
【図6】従来の第二の熱式流速センサの外観斜視図であ
る。
【図7】従来の第二の熱式流速センサの製造方法の工程
概略図である
【図8】従来の第三の熱式流速センサに係り、図8
(a)は上面図、図8(b)は図8(a)おけるA−A
´での断面図である。
【図9】従来の第三の熱式流速センサの製造方法の工程
概略図である
【符号の説明】
50 基板 51 支持層 52 感知層 53 開口部 54 第一の保護膜 55 絶縁膜 56 第二の保護膜 57 貫通溝 58 発熱抵抗体 59A、59B 測温抵抗体 60 温度補償抵抗 61 犠牲層 62 フォトレジスト膜 63 メッキ層 64 厚膜層 65 マスクパタ−ン 66 積層ブロック 67 基板 68 センサブロック

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板と、該基板の上に設けられた支持層
    と、該支持層の上に設けられた感知層とを備え、前記支
    持層には前記基板の一部表面を露出する開口部が設けら
    れ、前記感知層に設けられた検知部は前記開口部の中央
    に配置されたことを特徴とする熱センサ。
  2. 【請求項2】 検知部は抵抗体によって形成されたこと
    を特徴とする請求項1に記載の熱センサ。
  3. 【請求項3】 第一の基板の一方の表面に犠牲層を設け
    る工程と、該犠牲層の上に検知部を設けた絶縁膜を含む
    感知層を形成する工程と、前記検知部に相当する位置に
    開口部を有する支持層を形成する工程とから積層ブロッ
    クを形成し、該積層ブロックの支持層側に第二の基板を
    重ねて一体に接合する工程と、この後前記犠牲層を除去
    して前記第一の基板と感知層とを分離する工程とからな
    る熱センサの製造方法。
  4. 【請求項4】 基板の一方の表面に犠牲層を設ける工程
    と、該犠牲層の表面に検知部を設けた絶縁膜を含む感知
    層を形成する工程と、前記検知部と向かい合う位置に開
    口部を有する支持層を形成する工程とから積層ブロック
    を形成し、一の積層ブロックの開口部側と他の積層ブロ
    ックの基板の他方の表面を重ねて複数の積層ブロックを
    一体に接合する工程と、この後前記犠牲層を除去して他
    の積層ブロックの基板と一の積層ブロックの感知層とを
    分離する工程とからなる熱センサの製造方法。
  5. 【請求項5】 検知部は無電解メッキ手段を用いて抵抗
    部材を析出する工程を用いて形成されことを特徴とする
    請求項3または請求項4に記載の熱センサの製造方法。
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