JPH0861356A - ボールジョイント構造体の製造方法及び組付け調整装置 - Google Patents
ボールジョイント構造体の製造方法及び組付け調整装置Info
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- JPH0861356A JPH0861356A JP22418794A JP22418794A JPH0861356A JP H0861356 A JPH0861356 A JP H0861356A JP 22418794 A JP22418794 A JP 22418794A JP 22418794 A JP22418794 A JP 22418794A JP H0861356 A JPH0861356 A JP H0861356A
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- Japan
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- ball
- socket
- joint structure
- ball joint
- torque
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-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C11/00—Pivots; Pivotal connections
- F16C11/04—Pivotal connections
- F16C11/06—Ball-joints; Other joints having more than one degree of angular freedom, i.e. universal joints
- F16C11/0619—Ball-joints; Other joints having more than one degree of angular freedom, i.e. universal joints the female part comprising a blind socket receiving the male part
- F16C11/0623—Construction or details of the socket member
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Force Measurement Appropriate To Specific Purposes (AREA)
- Pivots And Pivotal Connections (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 回動トルクを均一にし不良率を低減すること
のできるボールジョイント構造体の製造方法及び組付け
調整装置の提供。 【構成】 ボールジョイント構造体１０のソケット１
２，キャップ１４又はボールシート１３には内側に向か
って変形することのできる加圧調整部が形成されてお
り，加圧調整部に加圧力を加えながらボールスタッド１
１の回動トルクを測定し適正な回動トルクを得る。これ
に用いる組付け調整装置１は，ソケット１２を保持する
保持手段４５と，所定の部位に加圧力を印加する加圧手
段２０と，ボールスタッド１１を回動させる回動手段３
０と，ボールスタッド１１のトルク測定手段４１と，制
御手段４０とを有する。
のできるボールジョイント構造体の製造方法及び組付け
調整装置の提供。 【構成】 ボールジョイント構造体１０のソケット１
２，キャップ１４又はボールシート１３には内側に向か
って変形することのできる加圧調整部が形成されてお
り，加圧調整部に加圧力を加えながらボールスタッド１
１の回動トルクを測定し適正な回動トルクを得る。これ
に用いる組付け調整装置１は，ソケット１２を保持する
保持手段４５と，所定の部位に加圧力を印加する加圧手
段２０と，ボールスタッド１１を回動させる回動手段３
０と，ボールスタッド１１のトルク測定手段４１と，制
御手段４０とを有する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は，自動車の懸架装置等に
用いられるボールジョイント構造体の製造方法及び組付
け調整装置に関する。
用いられるボールジョイント構造体の製造方法及び組付
け調整装置に関する。
【０００２】
【従来技術】回動自在のボールスタッドを有するボール
ジョイント構造体は，例えば自動車の懸架装置等に用い
られている。懸架装置等に用いられているボールジョイ
ント構造体９０は，図４に示すように，球頭部９１１と
軸部９１２とを有するボールスタッド９１と，ボールス
タッド９１の球頭部９１１を回動自在に支承するソケッ
ト９２と，球頭部９１１とソケット９２との間に介設さ
れたボールシート９３と，ボールシート９３の端部を被
うキャップ９４とを有する。
ジョイント構造体は，例えば自動車の懸架装置等に用い
られている。懸架装置等に用いられているボールジョイ
ント構造体９０は，図４に示すように，球頭部９１１と
軸部９１２とを有するボールスタッド９１と，ボールス
タッド９１の球頭部９１１を回動自在に支承するソケッ
ト９２と，球頭部９１１とソケット９２との間に介設さ
れたボールシート９３と，ボールシート９３の端部を被
うキャップ９４とを有する。
【０００３】そして，ボールスタッド９１が滑らかに回
動するためには，球頭部９１１とボールシート９３との
間に隙間（ガタ）が生じたり，球頭部９１１やボールシ
ート９３が相手側に食い込む（負の隙間を生ずる）よう
なことがないようにしなければならない。
動するためには，球頭部９１１とボールシート９３との
間に隙間（ガタ）が生じたり，球頭部９１１やボールシ
ート９３が相手側に食い込む（負の隙間を生ずる）よう
なことがないようにしなければならない。
【０００４】しかしながら，各部材９１〜９４は，一定
の加工公差を許容して製作されるから，上記正負の隙間
の発生は避け難いものである。即ち，球頭部９１１の球
径，ソケット９２の軸心位置及びキャップ９４の固定部
の位置，ボールシート９３の内球径及び曲率中心位置等
には一定の加工公差があり，製品個体間にばらつきがあ
る。
の加工公差を許容して製作されるから，上記正負の隙間
の発生は避け難いものである。即ち，球頭部９１１の球
径，ソケット９２の軸心位置及びキャップ９４の固定部
の位置，ボールシート９３の内球径及び曲率中心位置等
には一定の加工公差があり，製品個体間にばらつきがあ
る。
【０００５】そのため，ボールスタッド９１の回動トル
クが大きすぎたり，ガタが生じたり緩すぎたりする。そ
のため，ボールジョイント構造体９０の組付け最終工程
において，図５に示すように，ボールスタッド９１の回
動トルクを測定し，製品の良否を判定する。
クが大きすぎたり，ガタが生じたり緩すぎたりする。そ
のため，ボールジョイント構造体９０の組付け最終工程
において，図５に示すように，ボールスタッド９１の回
動トルクを測定し，製品の良否を判定する。
【０００６】即ち，ソケット９２をトルク試験機の保持
台９８に固定し，トルク試験機の回動軸９５の端部にボ
ールスタッド９１を把持する。そして駆動モータ９５１
によって回動軸９５を回転させ，回動軸９５に取付けた
トルクセンサ９６によってボールスタッド９１の回動ト
ルクを測定し，製品の良否を判定する。図５において，
符号９５２は回動軸９５に固定したボールスタッド９１
の把持部材，符号９５３はカップリング，符号９６１は
トルクセンサ９６のトルク表示部，破線は電気配線路で
ある。
台９８に固定し，トルク試験機の回動軸９５の端部にボ
ールスタッド９１を把持する。そして駆動モータ９５１
によって回動軸９５を回転させ，回動軸９５に取付けた
トルクセンサ９６によってボールスタッド９１の回動ト
ルクを測定し，製品の良否を判定する。図５において，
符号９５２は回動軸９５に固定したボールスタッド９１
の把持部材，符号９５３はカップリング，符号９６１は
トルクセンサ９６のトルク表示部，破線は電気配線路で
ある。
【０００７】
【解決しようとする課題】しかしながら，従来のボール
ジョイント構造体の製造方法においては，図５に示すよ
うなトルク試験機を用いて回動トルクの良否を判定する
が，回動トルクの大きさを調整することはできない。仮
に，不良品の回動トルクを良品レベルに変更するために
は，組立てたボールジョイント構造体を分解し，例えば
部品をトリミングするなどした上で再組立を行ない，そ
の後再テストする必要があり多くの工数を要する。その
ため，不良品は通常廃棄処分にされている。
ジョイント構造体の製造方法においては，図５に示すよ
うなトルク試験機を用いて回動トルクの良否を判定する
が，回動トルクの大きさを調整することはできない。仮
に，不良品の回動トルクを良品レベルに変更するために
は，組立てたボールジョイント構造体を分解し，例えば
部品をトリミングするなどした上で再組立を行ない，そ
の後再テストする必要があり多くの工数を要する。その
ため，不良品は通常廃棄処分にされている。
【０００８】また，部品には許容公差内で寸法にばらつ
きがあるから，良品であるボールジョイント構造体の間
で回動トルクに差が生じ，製品の品質は均一にならな
い。本発明は，かかる従来の問題点に鑑みて，製品の不
良率を大幅に低減させると共にボールスタッドの回動ト
ルクを均一化することのできるボールジョイント構造体
の製造方法及びそのための組付け調整装置を提供しよう
とするものである。
きがあるから，良品であるボールジョイント構造体の間
で回動トルクに差が生じ，製品の品質は均一にならな
い。本発明は，かかる従来の問題点に鑑みて，製品の不
良率を大幅に低減させると共にボールスタッドの回動ト
ルクを均一化することのできるボールジョイント構造体
の製造方法及びそのための組付け調整装置を提供しよう
とするものである。
【０００９】
【課題の解決手段】本願の第１発明は，ボールジョイン
ト構造体の製造方法であって，該ボールジョイント構造
体は，球頭部を有するボールスタッドと，上記球頭部を
回動自在に支承するソケットと，上記球頭部とソケット
との間に介設されたボールシートと，上記ソケットに固
定され該ボールシートの上端部又は下端部を被うキャッ
プとを有しており，また上記ソケット，キャップ又はボ
ールシートには，外側から加えた加圧力によって該部材
を内側に向かって変形することのできる加圧調整部が予
め形成されており，上記ボールジョイント構造体を組付
ける最終段階において，上記加圧調整部に上記加圧力を
加えて変形させながら，上記ボールスタッドのソケット
に対する回動トルクを測定し，該回動トルクが所望の強
さとなるように上記加圧調整部を調整することを特徴と
するボールジョイント構造体の製造方法にある。
ト構造体の製造方法であって，該ボールジョイント構造
体は，球頭部を有するボールスタッドと，上記球頭部を
回動自在に支承するソケットと，上記球頭部とソケット
との間に介設されたボールシートと，上記ソケットに固
定され該ボールシートの上端部又は下端部を被うキャッ
プとを有しており，また上記ソケット，キャップ又はボ
ールシートには，外側から加えた加圧力によって該部材
を内側に向かって変形することのできる加圧調整部が予
め形成されており，上記ボールジョイント構造体を組付
ける最終段階において，上記加圧調整部に上記加圧力を
加えて変形させながら，上記ボールスタッドのソケット
に対する回動トルクを測定し，該回動トルクが所望の強
さとなるように上記加圧調整部を調整することを特徴と
するボールジョイント構造体の製造方法にある。
【００１０】第１発明において最も注目すべきことの第
１点は，ボールジョイント構造体のソケット，キャップ
又はボールシートには外部から加えた加圧力によって上
記部材を内側に向かって変形することのできる加圧調整
部が予め形成されていることてある。
１点は，ボールジョイント構造体のソケット，キャップ
又はボールシートには外部から加えた加圧力によって上
記部材を内側に向かって変形することのできる加圧調整
部が予め形成されていることてある。
【００１１】上記加圧調整部には，例えば，キャップの
表面にリング状に閉じた薄肉部を設け，上記加圧力によ
って該薄肉部に囲まれた部分を内側に陥入させる構造の
ものがある。上記加圧調整部の他の例として，キャップ
の縁端部をソケットで挟持してかしめ固定する構造にお
いて，キャップの縁端部の内面側に欠肉部を設けてお
き，かしめの押圧力によって該欠肉部を塑性変形させる
ものがある（図２，図３参照）。
表面にリング状に閉じた薄肉部を設け，上記加圧力によ
って該薄肉部に囲まれた部分を内側に陥入させる構造の
ものがある。上記加圧調整部の他の例として，キャップ
の縁端部をソケットで挟持してかしめ固定する構造にお
いて，キャップの縁端部の内面側に欠肉部を設けてお
き，かしめの押圧力によって該欠肉部を塑性変形させる
ものがある（図２，図３参照）。
【００１２】第１発明において最も注目すべきことの第
２点は，上記加圧調整部に加圧力を加えながら，ボール
スタッドのソケットに対する回動トルクを測定し，該回
動トルクが所望の強さとなるように上記加圧調整部を調
整することである。
２点は，上記加圧調整部に加圧力を加えながら，ボール
スタッドのソケットに対する回動トルクを測定し，該回
動トルクが所望の強さとなるように上記加圧調整部を調
整することである。
【００１３】一方，本願の第２発明は，ボールジョイン
ト構造体の組付け調整装置であって，該ボールジョイン
ト構造体は，球頭部を有するボールスタッドと，上記球
頭部を回動自在に支承するソケットと，上記球頭部とソ
ケットとの間に介設されたボールシートと，上記ソケッ
トに固定され該ボールシートの上端部又は下端部を被う
キャップとを有しており，また上記ソケット，キャップ
又はボールシートには，外側から加えた加圧力によって
該部材を内側に向かって変形させることのできる加圧調
整部が予め形成されており，上記組付け調整装置は，上
記ソケットを静止状態に保持する保持手段と，ボールジ
ョイント構造体の所定の部位に上記加圧力を印加する加
圧手段と，上記ボールスタッドを上記ソケットに対して
回動させる回動手段と，該ボールスタッドの回動トルク
を測定するトルク測定手段と，該とトルク測定手段の測
定値が所望の値となるように上記加圧手段を操作する制
御手段とを有することを特徴とするボールジョイント構
造体の組付け調整装置にある。
ト構造体の組付け調整装置であって，該ボールジョイン
ト構造体は，球頭部を有するボールスタッドと，上記球
頭部を回動自在に支承するソケットと，上記球頭部とソ
ケットとの間に介設されたボールシートと，上記ソケッ
トに固定され該ボールシートの上端部又は下端部を被う
キャップとを有しており，また上記ソケット，キャップ
又はボールシートには，外側から加えた加圧力によって
該部材を内側に向かって変形させることのできる加圧調
整部が予め形成されており，上記組付け調整装置は，上
記ソケットを静止状態に保持する保持手段と，ボールジ
ョイント構造体の所定の部位に上記加圧力を印加する加
圧手段と，上記ボールスタッドを上記ソケットに対して
回動させる回動手段と，該ボールスタッドの回動トルク
を測定するトルク測定手段と，該とトルク測定手段の測
定値が所望の値となるように上記加圧手段を操作する制
御手段とを有することを特徴とするボールジョイント構
造体の組付け調整装置にある。
【００１４】第２発明において最も注目すべきことは，
前記第１発明において述べた最も注目すべきことの第１
点に加えて，組付け調整装置が，加圧力を印加する加圧
手段と，ボールスタッドを回動させる回動手段と，ボー
ルスタッドの回動トルクを測定するトルク測定手段と，
回動トルクの測定値が所望の値となるように加圧手段を
操作する制御手段とを有することである。
前記第１発明において述べた最も注目すべきことの第１
点に加えて，組付け調整装置が，加圧力を印加する加圧
手段と，ボールスタッドを回動させる回動手段と，ボー
ルスタッドの回動トルクを測定するトルク測定手段と，
回動トルクの測定値が所望の値となるように加圧手段を
操作する制御手段とを有することである。
【００１５】なお，ボールジョイント構造体が，キャッ
プの縁端部をソケットの挟持部で挟持してかしめ固定す
る構造を有し，その加圧調整部がキャップの縁端部の内
面側に形成された欠肉部である場合には，上記加圧手段
は，例えば，上記挟持部を外側から押圧する加圧ローラ
などがある（図１，図２参照）。
プの縁端部をソケットの挟持部で挟持してかしめ固定す
る構造を有し，その加圧調整部がキャップの縁端部の内
面側に形成された欠肉部である場合には，上記加圧手段
は，例えば，上記挟持部を外側から押圧する加圧ローラ
などがある（図１，図２参照）。
【００１６】
【作用及び効果】第１，第２発明にかかるボールジョイ
ント構造体のソケット，キャップ又はボールシートに
は，外側から加えた加圧力によって上記部材を内側に変
形することのできる加圧調整部が予め形成されている。
それ故，上記ボールジョイント構造体を組付ける際に上
記加圧調整部に加圧力を加えれば，該加圧調整部を設け
た部材（ソケット，キャップ又はボールシート）が内側
に向かって変形する。
ント構造体のソケット，キャップ又はボールシートに
は，外側から加えた加圧力によって上記部材を内側に変
形することのできる加圧調整部が予め形成されている。
それ故，上記ボールジョイント構造体を組付ける際に上
記加圧調整部に加圧力を加えれば，該加圧調整部を設け
た部材（ソケット，キャップ又はボールシート）が内側
に向かって変形する。
【００１７】そして，この内側に向かった変形の大きさ
は，上記加圧力の大小によって変化する。その結果，上
記加圧力によって球頭部とボールシートとの隙間も変化
する。即ち，球頭部とボールシートとの隙間が大きめに
なるよう組付けて，ボールジョイント構造体を組付ける
最終段階において，上記加圧力を適度な値とすることに
よって球頭部とボールシートとの隙間を調整することが
できる。
は，上記加圧力の大小によって変化する。その結果，上
記加圧力によって球頭部とボールシートとの隙間も変化
する。即ち，球頭部とボールシートとの隙間が大きめに
なるよう組付けて，ボールジョイント構造体を組付ける
最終段階において，上記加圧力を適度な値とすることに
よって球頭部とボールシートとの隙間を調整することが
できる。
【００１８】そして，球頭部とボールシートとの隙間を
適度とすることにより，ボールスタッドの回動運動を所
望の滑らかさを持った適度の回動トルクのものとするこ
とができる。その結果，加圧調整部を設けないため回動
トルクの調整できない従来のボールジョイント構造体の
製造方法に比べて，第１発明の製造方法は回動トルクの
不良率を大幅に低減させることができる。
適度とすることにより，ボールスタッドの回動運動を所
望の滑らかさを持った適度の回動トルクのものとするこ
とができる。その結果，加圧調整部を設けないため回動
トルクの調整できない従来のボールジョイント構造体の
製造方法に比べて，第１発明の製造方法は回動トルクの
不良率を大幅に低減させることができる。
【００１９】また，上記球頭部とボールシートの隙間は
製品の個体別に調整することができるから，製品個体毎
に生ずる加工公差のバラツキを調整によって吸収するこ
とができ，そのため製品の品質を均一にすることができ
る。
製品の個体別に調整することができるから，製品個体毎
に生ずる加工公差のバラツキを調整によって吸収するこ
とができ，そのため製品の品質を均一にすることができ
る。
【００２０】そして，上記第１発明の製造方法は，第２
発明にかかる組付け調整装置を用いることにより実施す
ることができる。即ち，保持手段によってソケットを固
定し，回動手段を用いてボールスタッドを回動させ，制
御手段によって上記加圧手段を操作し，ボールジョイン
ト構造体の所定の部位に加圧力を徐々に印加しながらト
ルク測定手段によってボールスタッドの回動トルクを測
定する。
発明にかかる組付け調整装置を用いることにより実施す
ることができる。即ち，保持手段によってソケットを固
定し，回動手段を用いてボールスタッドを回動させ，制
御手段によって上記加圧手段を操作し，ボールジョイン
ト構造体の所定の部位に加圧力を徐々に印加しながらト
ルク測定手段によってボールスタッドの回動トルクを測
定する。
【００２１】そして，上記回動トルクが所望のものとな
った段階で，加圧手段による加圧を停止し，所望の回動
トルクを得ることができる。上記のように第１発明及び
第２発明によれば，製品の不良率を大幅に低減すると共
にボールスタッドの回動トルクを均一化することのでき
るボールジョイント構造体の製造方法及びそのための組
付け調整装置を提供することができる。
った段階で，加圧手段による加圧を停止し，所望の回動
トルクを得ることができる。上記のように第１発明及び
第２発明によれば，製品の不良率を大幅に低減すると共
にボールスタッドの回動トルクを均一化することのでき
るボールジョイント構造体の製造方法及びそのための組
付け調整装置を提供することができる。
【００２２】
【実施例】本発明の実施例にかかるボールジョイント構
造体の製造方法及び組付け調整装置について，図１〜図
３を用いて説明する。図１に示すように，ボールジョイ
ント構造体１０は球頭部１１０を有するボールスタッド
１１と，球頭部１１０を回動自在に支承するソケット１
２と，球頭部１１０とソケット１２との間に介設された
カップ形状のボールシート１３と，ソケット１２に固定
されボールシート１３の上端部を被うキャップ１４とを
有している。また，図２に示すように，キャップ１４に
は，外部から加えた加圧力Ｆによってキャップ１４を内
側に向かって変形させることのできる加圧調整部１５が
予め形成されている。
造体の製造方法及び組付け調整装置について，図１〜図
３を用いて説明する。図１に示すように，ボールジョイ
ント構造体１０は球頭部１１０を有するボールスタッド
１１と，球頭部１１０を回動自在に支承するソケット１
２と，球頭部１１０とソケット１２との間に介設された
カップ形状のボールシート１３と，ソケット１２に固定
されボールシート１３の上端部を被うキャップ１４とを
有している。また，図２に示すように，キャップ１４に
は，外部から加えた加圧力Ｆによってキャップ１４を内
側に向かって変形させることのできる加圧調整部１５が
予め形成されている。
【００２３】そして，組付け調整装置１は，図１に示す
ように，ソケット１２を静止状態に保持する保持手段４
５と，キャップ１４の所定の部位に上記加圧力Ｆを加え
る加圧手段２０と，ボールスタッド１１をソケット１２
に対して回動させる回動手段３０と，ボールスタッド１
１の回動トルクを測定するトルク測定手段４１と，トル
ク測定手段４１の測定値が所望の値となるように加圧手
段２０を操作する制御手段４０を有する。
ように，ソケット１２を静止状態に保持する保持手段４
５と，キャップ１４の所定の部位に上記加圧力Ｆを加え
る加圧手段２０と，ボールスタッド１１をソケット１２
に対して回動させる回動手段３０と，ボールスタッド１
１の回動トルクを測定するトルク測定手段４１と，トル
ク測定手段４１の測定値が所望の値となるように加圧手
段２０を操作する制御手段４０を有する。
【００２４】また，ボールジョイント構造体１０のソケ
ット１２は，図２に示すように，キャップ１４の縁端部
における内外両面を外面１４２側からかしめて挟持する
挟持部１２１を有しており，加圧調整部１５は挟持部１
２１が挟持するキャップ１４の縁端部の内面１４１側に
形成された欠肉部である。該欠肉部は，キャップの縁端
部を１周するように環状に形成されている。そして加圧
手段２０は，挟持部１２１を押圧する１対の加圧ローラ
２１を有している。
ット１２は，図２に示すように，キャップ１４の縁端部
における内外両面を外面１４２側からかしめて挟持する
挟持部１２１を有しており，加圧調整部１５は挟持部１
２１が挟持するキャップ１４の縁端部の内面１４１側に
形成された欠肉部である。該欠肉部は，キャップの縁端
部を１周するように環状に形成されている。そして加圧
手段２０は，挟持部１２１を押圧する１対の加圧ローラ
２１を有している。
【００２５】加圧手段２０は，図１に示すように，加圧
ローラ２１と，加圧ローラ２１を回動自在に支持するア
ーム２２と，アーム２２を固定する回転軸２３と，回転
軸２３を回転駆動する駆動モータ２４と，回転軸２３を
上下動させる加圧モータ２５とを有している。駆動モー
タ２４と回転軸２３とは，プーリ２３１，２４１とベル
ト２４２を介して連結されている。
ローラ２１と，加圧ローラ２１を回動自在に支持するア
ーム２２と，アーム２２を固定する回転軸２３と，回転
軸２３を回転駆動する駆動モータ２４と，回転軸２３を
上下動させる加圧モータ２５とを有している。駆動モー
タ２４と回転軸２３とは，プーリ２３１，２４１とベル
ト２４２を介して連結されている。
【００２６】また，加圧モータ２５は，正逆両方向に回
転しその回転方向に伴い加圧軸２５１を上下動させる。
一方，回動手段３０は，ボールスタッド１１の端部を把
持するチャック３１と，チャック３１を取付けた回動軸
３２と，カップリング３３１を介して回動軸３２を回動
させる回動モータ３３とを有している。
転しその回転方向に伴い加圧軸２５１を上下動させる。
一方，回動手段３０は，ボールスタッド１１の端部を把
持するチャック３１と，チャック３１を取付けた回動軸
３２と，カップリング３３１を介して回動軸３２を回動
させる回動モータ３３とを有している。
【００２７】トルク測定手段４１は，回動軸３２に装着
されたトルクセンサ４１１と，トルクセンサ４１１の出
力を増幅，表示する変換部４１２とを有する。制御手段
４０は，変換部４１２と，回動モータ３３，駆動モータ
２４，及び加圧モータ２５の駆動部に接続されている。
されたトルクセンサ４１１と，トルクセンサ４１１の出
力を増幅，表示する変換部４１２とを有する。制御手段
４０は，変換部４１２と，回動モータ３３，駆動モータ
２４，及び加圧モータ２５の駆動部に接続されている。
【００２８】そして，本例のボールジョイント構造体１
０は，図２に示すように，始めは球頭部１１０とボール
シート１３との間に隙間８０が生ずるように組付けられ
る。そして，挟持部１２１を加圧ローラ２１によって押
圧することにより，欠肉部（加圧調整部１５）を徐々に
押し潰し変形させることができる。
０は，図２に示すように，始めは球頭部１１０とボール
シート１３との間に隙間８０が生ずるように組付けられ
る。そして，挟持部１２１を加圧ローラ２１によって押
圧することにより，欠肉部（加圧調整部１５）を徐々に
押し潰し変形させることができる。
【００２９】その結果，図２に示す欠肉部１５（加圧調
整部）は徐々に横長の形状に変形し，最終的には図３に
示すように平坦化することができる。そして，加圧調整
部１５の横長形状への変形に伴いキャップ１４は内側に
陥入し，それに伴ってボールシート１３も変形して沈下
し，図３に示すようにボールシート１３と球頭部１１０
との隙間を消滅させ，ボールシート１３が球頭部１１０
を押圧するようにすることができる。そして，球頭部１
１０とボールシート１３との間に隙間がないようにすれ
ば，ボールスタッド１１はソケット１２に対して滑らか
に回動するようになる。なお，図２，図３において，符
号８１はグリース充填部である。
整部）は徐々に横長の形状に変形し，最終的には図３に
示すように平坦化することができる。そして，加圧調整
部１５の横長形状への変形に伴いキャップ１４は内側に
陥入し，それに伴ってボールシート１３も変形して沈下
し，図３に示すようにボールシート１３と球頭部１１０
との隙間を消滅させ，ボールシート１３が球頭部１１０
を押圧するようにすることができる。そして，球頭部１
１０とボールシート１３との間に隙間がないようにすれ
ば，ボールスタッド１１はソケット１２に対して滑らか
に回動するようになる。なお，図２，図３において，符
号８１はグリース充填部である。
【００３０】次に本例の製造方法及び組付け調整装置１
の作用効果について述べる。始めにソケット１２を保持
手段４５に固定する。次いで制御手段４０は，回動モー
タ３３を回動させ，トルク測定手段４１によってボール
スタッド１１の回動トルクを測定する。
の作用効果について述べる。始めにソケット１２を保持
手段４５に固定する。次いで制御手段４０は，回動モー
タ３３を回動させ，トルク測定手段４１によってボール
スタッド１１の回動トルクを測定する。
【００３１】続いて，制御手段４０は加圧手段２０を作
動させ，加圧モータ２５を少しずつ回転させながら加圧
調整部１５を外側から押圧し，同時にボールスタッド１
１の回動トルクを測定する。そして回動トルクが所望の
値となった段階で加圧手段２０を停止させる。これによ
って，ボールジョイント構造体１０は所望の回動トルク
を有するように調整される。
動させ，加圧モータ２５を少しずつ回転させながら加圧
調整部１５を外側から押圧し，同時にボールスタッド１
１の回動トルクを測定する。そして回動トルクが所望の
値となった段階で加圧手段２０を停止させる。これによ
って，ボールジョイント構造体１０は所望の回動トルク
を有するように調整される。
【００３２】上記のように，本例の製造方法及び組付け
調整装置１によれば，本体を組付けた後にボールスタッ
ド１１の回動トルクが所望の値となるように調整するこ
とができるから，ボールジョイント構造体１０を構成す
る部材に寸法のばらつき（許容公差内）があっても均一
の回動トルクとすることができ，また製品の回動トルク
の不良率を大幅に低減することができる。
調整装置１によれば，本体を組付けた後にボールスタッ
ド１１の回動トルクが所望の値となるように調整するこ
とができるから，ボールジョイント構造体１０を構成す
る部材に寸法のばらつき（許容公差内）があっても均一
の回動トルクとすることができ，また製品の回動トルク
の不良率を大幅に低減することができる。
【図１】実施例のボールジョイント構造体の組付け調整
装置のシステム構成図。
装置のシステム構成図。
【図２】実施例のボールジョイント構造体の要部断面図
（加圧調整前）。
（加圧調整前）。
【図３】実施例のボールジョイント構造体の要部断面図
（加圧調整後）。
（加圧調整後）。
【図４】従来のボールジョイント構造体の断面図。
【図５】従来のボールジョイント構造体の回動トルク検
査システム構成図。
査システム構成図。
１．．．組付け調整装置， １０．．．ボールジョイント構造体， １１．．．ボールスタッド， １２．．．ソケット， １３．．．ボールシート， １４．．．キャップ， ２０．．．加圧手段， ３０．．．回動手段， ４０．．．制御手段， ４１．．．トルク測定手段， ４５．．．保持手段，
Claims (3)
- 【請求項１】 ボールジョイント構造体の製造方法であ
って，該ボールジョイント構造体は，球頭部を有するボ
ールスタッドと，上記球頭部を回動自在に支承するソケ
ットと，上記球頭部とソケットとの間に介設されたボー
ルシートと，上記ソケットに固定され該ボールシートの
上端部又は下端部を被うキャップとを有しており，また
上記ソケット，キャップ又はボールシートには，外側か
ら加えた加圧力によって該部材を内側に向かって変形す
ることのできる加圧調整部が予め形成されており，上記
ボールジョイント構造体を組付ける最終段階において，
上記加圧調整部に上記加圧力を加えて変形させながら，
上記ボールスタッドのソケットに対する回動トルクを測
定し，該回動トルクが所望の強さとなるように上記加圧
調整部を調整することを特徴とするボールジョイント構
造体の製造方法。 - 【請求項２】 ボールジョイント構造体の組付け調整装
置であって，該ボールジョイント構造体は，球頭部を有
するボールスタッドと，上記球頭部を回動自在に支承す
るソケットと，上記球頭部とソケットとの間に介設され
たボールシートと，上記ソケットに固定され該ボールシ
ートの上端部又は下端部を被うキャップとを有してお
り，また上記ソケット，キャップ又はボールシートに
は，外側から加えた加圧力によって該部材を内側に向か
って変形させることのできる加圧調整部が予め形成され
ており，上記組付け調整装置は，上記ソケットを静止状
態に保持する保持手段と，ボールジョイント構造体の所
定の部位に上記加圧力を印加する加圧手段と，上記ボー
ルスタッドを上記ソケットに対して回動させる回動手段
と，該ボールスタッドの回動トルクを測定するトルク測
定手段と，該トルク測定手段の測定値が所望の値となる
ように上記加圧手段を操作する制御手段とを有すること
を特徴とするボールジョイント構造体の組付け調整装
置。 - 【請求項３】 請求項２において，上記ボールジョイン
ト構造体のソケットは，上記キャップの縁端部における
内外両面を外面側からかしめて挟持する挟持部を有して
おり，上記加圧調整部は上記挟持部が挟持する上記キャ
ップの縁端部の内面側に形成された欠肉部であり，上記
加圧手段は，上記挟持部を外側から押圧する加圧ローラ
を有していることを特徴とするボールジョイント構造体
の組付け調整装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22418794A JPH0861356A (ja) | 1994-08-24 | 1994-08-24 | ボールジョイント構造体の製造方法及び組付け調整装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22418794A JPH0861356A (ja) | 1994-08-24 | 1994-08-24 | ボールジョイント構造体の製造方法及び組付け調整装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0861356A true JPH0861356A (ja) | 1996-03-08 |
Family
ID=16809892
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP22418794A Pending JPH0861356A (ja) | 1994-08-24 | 1994-08-24 | ボールジョイント構造体の製造方法及び組付け調整装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0861356A (ja) |
Cited By (14)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2001018412A1 (de) * | 1999-09-09 | 2001-03-15 | ZF Lemförder Metallwaren AG | Verfahren zur herstellung eines reibungsarmen kugelgelenkes und ein nach diesem verfahren hergestelltes kugelgelenk |
| KR20020065435A (ko) * | 2002-07-10 | 2002-08-13 | 최호융 | 볼 조인트의 회전 토크 시험장치에 있어서 클램프의이송장치 |
| KR100467340B1 (ko) * | 2000-12-27 | 2005-01-24 | 주식회사 만도 | 차량용 조향장치의 볼 조인트 코킹방법 |
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-
1994
- 1994-08-24 JP JP22418794A patent/JPH0861356A/ja active Pending
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