JPH09236114A - ボールジョイントの組立方法 - Google Patents

ボールジョイントの組立方法

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JPH09236114A
JPH09236114A JP4532296A JP4532296A JPH09236114A JP H09236114 A JPH09236114 A JP H09236114A JP 4532296 A JP4532296 A JP 4532296A JP 4532296 A JP4532296 A JP 4532296A JP H09236114 A JPH09236114 A JP H09236114A
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JP
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caulking
ball
operating torque
ball stud
socket
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JP4532296A
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Inventor
Ichiro Sato
市郎 佐藤
Toshio Furukawa
寿夫 古川
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Original Assignee
Rhythm Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ボールスタッドのボール部を嵌装抱持した合
成樹脂製のボールシートをソケット内に圧入し、ソケッ
トの開口部周辺部分を内側にカシメて固定したボールジ
ョイントにおいては、各部品の寸法精度のばらつきによ
り、ボールスタッドの作動トルクにばらつきが生じる、
という課題があった。 【解決手段】 ボールジョイントアッセンブリをボール
ジョイント受け台9上にセットし、カシメローラ7を備
えたカシメローラ台6とカシメローラ台6を下方へ押圧
する押圧台5とからなるカシメ装置で、ソケット3の開
口部3a周辺部分をカシメ加工しながら、揺動ロッド8
1と作動ロッド82と駆動部83と歪ゲージ84とから
なる作動トルク検出装置8の作動にてボールスタッド1
の作動トルクを検出し、検出された作動トルク値が設定
されている適正値に達した時点でカシメ加工を終了し、
作動トルクにばらつきのないボールジョイントを得るよ
うにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ボールジョイント
の組立方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一端部に球状部を有するボールスタッド
と、該ボールスタッドの球状部を抱持する合成樹脂製の
ボールシートと、該ボールシートが嵌装固定されるソケ
ットとからなるボールジョイントは従来より周知であ
り、従来よりリンク類等の連結用として広く用いられて
いる。
【0003】上記ボールジョイントの組立方法として
は、ボールスタッドの球状部を嵌装組付けたボールシー
トを、ソケットの開口部からソケット内に圧入し、該ボ
ールシートの端面部を押圧した状態にて、カシメローラ
の回転によりソケット開口部の周縁部を内側にカシメて
固定する方法(例えば特公昭47−13804号公報参
照)、或はボールスタッドの球状部を嵌装組付けたボー
ルシートをソケット内に圧入し、該ソケットの開口部周
辺部分をカシメ用プレス型の押圧にて内側にカシメ固定
する方法(例えば特公平3−30726号公報参照)等
が従来より用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ボールジョイントにお
いては、ボールスタッドに適正な作動トルクが与えられ
なければならず、その作動トルクはボールシート内腔面
のボールスタッド球状部表面への圧接度合いによって決
まる。又、ボールシート内腔面の球状部表面への圧接度
合いは、ボールシートをソケット内へ圧入するときの圧
入代及びソケットの開口部周辺部分のカシメ圧によって
決まる。従って、ボールスタッド,ボールシート,ソケ
ット等のボールジョイント構成部品の設計でボールシー
トのソケット内への圧入代をある一定の値に設定し、ソ
ケット開口部周辺部分のカシメ圧もある一定値に設定す
れば、適正な作動トルクをもったボールジョイントが得
られることになる。
【0005】しかしながら、実際には上記各部品の寸法
精度にはばらつきがあり、この寸法精度のばらつきによ
ってボールシートのソケット内への圧入代にばらつきが
生じるので、上記従来のカシメローラやカシメプレス型
等を用い設定されたカシメ圧にカシメ加工するだけで
は、ボールスタッドの作動トルクのばらつきを適正範囲
内に抑えることが難しく、作動トルクが高過ぎたり低過
ぎたりするものが発生する、という課題を有している。
【0006】上記のような課題を解決するために各部品
の寸法精度を上げると、大幅なコストアップをまねくと
いう課題が生ずる。
【0007】本発明は上記のような従来の課題を解決す
ることを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、ボールスタッ
ド,合成樹脂製のボールシート,ソケット等のボールジ
ョイント構成部品を組付けてアッセンブリとしたもの
を、カシメるべきソケット開口部を上向きにしてボール
ジョイント受け台上に載置セットし、カシメローラを備
えたカシメローラ台と該カシメローラ台を回転駆動させ
る手段と該カシメローラ台を下向きに押圧する手段とか
らなるカシメローラ式のカシメ装置又はカシメ型部をも
った押圧台と該押圧台を下方に押圧する手段とからなる
カシメパンチ式のカシメ装置を用い、カシメローラ又は
カシメ型部がソケット開口部の周辺部分又は端縁部を内
側にカシメ加工するものにおいて、上記ボールスタッド
を揺動作動若しくは回動作動させる手段と該揺動作動若
しくは回動作動時の作動トルクに応じた信号を発する手
段とからなる作動トルク検出装置を備え、該作動トルク
検出装置の作動にてボールスタッドの作動トルクを検出
しながら、上記カシメ装置によるカシメ加工を行ない、
作動トルク検出装置が検出したボールスタッド作動トル
ク値が予め設定されている適正値に一致したとき、カシ
メ装置によるカシメ加工を終了することにより、各部品
の寸法精度にばらつきがあっても、常に適正な作動トル
クが付与されたボールジョイントを製造することができ
る。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0010】図1は、本発明の第1の実施の形態を示す
もので、1は一端部に球状部1aを有するボールスタッ
ド、2は該ボールスタッド1のボール部1aを嵌装抱持
する内腔部2aをもったボールシートであり、該ボール
シート2は通常合成樹脂材にて構成される。3はソケッ
トであり、該ソケット3は底部を有し上部が開口した筒
状体にて構成され、上記底部は中央の平坦部の外周に上
広がりのテーパ部を有する形状をなしている。
【0011】上記ボールスタッド1のボール部1aをボ
ールシート2の内腔部2a内に嵌装し、該ボールシート
2をソケット3内に開口部3aより圧入してボールジョ
イントアッセンブリとし、このボールジョイントアッセ
ンブリを、ソケット3の底部をボールジョイント受け部
9上に載置してセットし、押圧台5とカシメローラ7を
備えたカシメローラ台6とからなるカシメ装置にて上記
ボールジョイントアッセンブリのソケット3の開口部3
a周辺部分を内側にカシメる。
【0012】8はボールスタッド1の作動トルクを検出
する作動トルク検出装置であり、該作動トルク検出装置
8は、揺動ロッド81と作動ロッド82と該作動ロッド
82を介して揺動ロッド81を揺動作動させる駆動部8
3と揺動ロッド81に設けられる歪ゲージ84とからな
る。
【0013】揺動ロッド81は、下部にボールスタッド
1のテーパ軸部1bに嵌装される嵌合部81aを有し、
上端部には作動ロッド82の先端部を軸着するための作
動ロッド取付部81bを有し、中間の軸部81cに歪ゲ
ージ84が取付けられる。そして、ボールジョイント受
け台9上にセットされたボールジョイントアッセンブリ
のボールスタッド1のテーパ軸部1bに下端の嵌合部8
1aを嵌装し、上端の作動ロッド取付部81bに先端部
を軸着した作動ロッド82を横方向に配置し、駆動部8
3にて該作動ロッド82をほぼ軸方向に往復運動させる
ことにより、揺動ロッド81とボールスタッド1とが一
緒にボール部1aまわりに揺動運動し、揺動ロッド81
に設けた歪ゲージ84がボールスタッド1の揺動作動時
の作動トルクに応じた信号を発し、その信号からボール
スタッドの作動トルクを検出するようになっている。
【0014】上記カシメ装置は、その中心線X−Xがボ
ールジョイント受け台9上にセットされたボールジョイ
ントアッセンブリの中心線と一致し、カシメローラ台6
は、スラストベアリング10とボールベアリング11と
で押圧台5の下部に上記中心線X−Xを中心として回転
可能に取付けられ、押圧台5に取付けたモータ12の出
力軸に設けたピニオンギヤ13に噛み合うギヤ14がカ
シメローラ台6の外周面に設けられ、該モータ12の回
転駆動にてカシメローラ台6が回転し、該カシメローラ
台6の下部に回転可能に取付けた1個又は複数個のカシ
メローラ7がソケット3の開口部3a周辺部分上を転動
し、油圧プレス又はスクリュープレスにて押圧台5に下
向きの押圧力が与えられることにより、ソケット3の開
口部3a周辺部分の内側へのカシメ加工が行なわれるも
のである。
【0015】カシメローラ台6の中央部から押圧台5の
下面中央部にかけては、ボールスタッド1及びそれに嵌
装された作動トルク検出装置8の揺動ロッド81が揺動
するための空間部6a及び5aが形成されており、且つ
押圧台5の空間部5aの側壁部には作動ロッド82が充
分な余裕をもって挿通する挿通穴5bが設けられてい
る。
【0016】上記において、ボールジョイントアッセン
ブリがボールジョイント受け台9上にセットされ、且つ
ボールスタッド1のテーパ軸部1bに揺動ロッド81が
嵌装セットされると、先ず駆動部83が駆動し揺動ロッ
ド81及びボールスタッド1を揺動運動させ、歪ゲージ
84の信号にてボールスタッド1の作動トルクを検出す
る。そして、その検出値に基づき、図示しないコントロ
ーラが、適正な作動トルクを得るために必要なカシメ圧
を設定し、カシメローラ台6を回転させつつ押圧台5の
押圧力を制御してカシメ加工を行なう。
【0017】ソケット3の開口部周辺部分の内側へのカ
シメ加工が進行していくと、ボールシート2が徐々に圧
縮され、ボールシートの内腔部2aのボール部締付力が
大きくなっていき、ボールスタッド1の作動トルクも高
くなっていく。このカシメ加工の間、駆動部83は駆動
を続けて作動トルクを検出し、検出した作動トルク値が
適正値となったとき、カシメ装置の作動を停止すると共
に、駆動部83の駆動が停止し、カシメ加工が終了す
る。
【0018】このようにして、適正な作動トルクが与え
られたボールジョイントを得ることができる。
【0019】図2は、本発明の第2の実施の形態を示す
ものであり、この例では、作動トルク検出装置80を、
揺動作動ロッド801とトルク検知ロッド802と油圧
シリンダ等の駆動部803とプッシュプルゲージ804
とから構成した点が図1に示すものと異なるだけで、そ
の他の構成は図1に示すものと同じであり、図2におい
て図1と同じ符号は図1と同一の部分を表している。
【0020】揺動作動ロッド801は、下端部にボール
スタッド1のねじ軸部1cに所定の隙間をもって嵌るリ
ング状部801aを有し上端部にトルク検知ロッド80
2の一端部が固着される固着部801bを有する。
【0021】トルク検知ロッド802は、その一端部が
揺動作動ロッド801上端の固着部801bにボルトに
て固着され、押圧台5の空間部5aの側壁部に設けられ
た挿通穴5bに摺動可能なるよう挿通支持されて側方に
延び、他端部がプッシュプルゲージ804を介して駆動
部(油圧シリンダ)803に連結され、駆動部803の
駆動にて該トルク検知ロッド802が軸方向に即ちカシ
メ装置の中心線X−Xに直交する方向に所定ストローク
の往復運動を行ない、トルク検知ロッド802と一体的
に結合されている揺動作動ロッド801の左右方向往復
運動にてリング状部801aがボールスタッド1をボー
ル部1a回りに揺動運動させ、プッシュプルゲージ80
4がボールスタッド1の揺動作動時の作動トルクに応じ
た信号を発し、この信号から該ボールスタッド1の作動
トルクを検出できるようになっている。
【0022】この図2に示す装置においても、図1の場
合と同様に、先ず駆動部803が駆動してボールスタッ
ド1の作動トルクを検出し、その検出値に基づきカシメ
圧を設定し、カシメローラ台6を回転させつつ押圧台5
がカシメローラ台6を下方に押圧し、作動トルクを検出
しながらソケット3の開口部周辺部分を内側へカシメ
る。そして、作動トルクの検出値が適正値となったとこ
ろでカシメ装置の作動が停止すると共に駆動部803の
作動が停止し、適正作動トルクが与えられたボールジョ
イントを得ることができるものである。
【0023】上記図1及び図2の実施の形態では、有底
筒状のソケット3の上部開口部3aからボールシート2
を圧入し、ボールシート圧入後該開口部3aの周辺部分
を内側にカシメて固定する形式のボールジョイントにつ
いて、その組立方法を例示しているが、本発明は上記形
式のボールジョイントに限らず、あらゆる形式のボール
ジョイントの組立方法に適用されるものである。
【0024】即ち、図3は、ボールスタッド1揺動用の
上部開口部3aに加え、ボールシート2圧入用の下部開
口部3bをもったソケット3を用い、ボールスタッド1
のボール部1aを嵌装抱持したボールシート2を下部開
口部3bからソケット3内に圧入した後、該ボールシー
ト2の底部を覆うようにエンドカバー4を下部開口部3
bの内側周縁に形成した段付部3cに嵌め、下部開口部
3bの端縁部を内側にカシメて該エンドカバー4の周縁
部分を固定した形式のボールジョイントの組立方法の一
例を示している。
【0025】この形式のボールジョイントは、各部品を
組付けアッセンブリとしたものを、図3に示すように、
上下逆にしてボールジョイント受け台9上に載置セット
し、ソケット3の下部開口部3bの端縁部をカシメ装置
にて内側にカシメて、エンドカバー4がボールシート2
の底面部を押圧した状態にて固定するものである。
【0026】図3において、カシメ装置は、カシメロー
ラ7を回転可能に取付けたカシメローラ台6の中央部
に、押圧部材6aが相対的に回転及び摺動可能に挿通さ
れ、該押圧部材6aが所定の押圧力にてエンドカバー4
の中央部を下向きに押圧した状態にて、カシメローラ台
6が図示しない油圧プレス又はスクリュウプレスにて下
向きに押圧されつつボールジョイント中心線と一致する
カシメ装置の中心線X−Xまわりに回転することによ
り、カシメローラ7が下部開口部3bの端縁部上を転動
し、ソケット3の下部開口部3bの端縁部が内側にカシ
メ加工されるものである。
【0027】この図3の例において、ボールスタッド1
の作動トルクを検出するトルク検出装置80は、ボール
スタッド1のねじ軸部1cに所定の隙間をもって嵌るリ
ング状部801aを一端部に有するトルク検知ロッド8
02と、該トルク検知ロッド802をボールジョイント
中心線に対しほぼ直交する方向に往復運動させる駆動部
(例えば油圧シリンダ)803と、該駆動部803とト
ルク検知ロッド802との間に介装されるプッシュプル
ゲージ804とからなり、ボールジョイント受け台9の
下部にトルク検知ロッド802が軸方向に摺動可能に支
持され、上記駆動部803の駆動によりトルク検知ロッ
ド802が軸方向に往復運動してボールスタッド1を揺
動運動させ、プッシュプルゲージ804の信号からボー
ルスタッド1の作動トルクを検出するものである。
【0028】この図3の例においても、図1及び図3の
場合と同様に、先ずトルク検出装置80が作動して初期
のボールスタッド作動トルクを検出し、その検出した作
動トルク値に基づき図示しないコントローラが必要とす
るカシメ圧を設定し、カシメローラ台6及び押圧部材6
aの下向きの押圧力を制御しつつカシメローラ台6を回
転させることでカシメ加工が行なわれ、その間作動トル
ク検出装置80がボールスタッド1の作動トルクを検出
し続け、該作動トルクの検出値が適正値に達したところ
でカシメ装置のカシメ作動が停止すると共に、作動トル
クの検出作動も停止して、ボールスタッドに適正な作動
トルクが与えられたボールジョイントを得ることができ
るものである。
【0029】上記図1乃至図3においては、カシメロー
ラ式のカシメ装置でソケット3の上部開口部周辺部分又
は下部開口部端縁部を内側にカシメ加工するものに本発
明を適用した例を示しているが、本発明はカシメ型部を
もった押圧台と該押圧台を下方に押圧する手段とからな
る従来より公知のカシメパンチ式のカシメ装置を用い
て、ソケット3の上部開口部周辺部分又は下部開口部端
縁部を内側にカシメ加工するものにも適用できる。その
一例を図4に示す。
【0030】図4は、図1に示すカシメローラ式のカシ
メ装置の代りに、カシメ型部50aを下端周縁部に形成
した押圧台50と該押圧台50を下方に押圧する油圧プ
レス又はスクリュープレス等の押圧手段(図示省略)と
からなる従来より公知のカシメパンチ式のカシメ装置を
用い、押圧手段で押圧台50を下方に押圧することによ
り、ボールジョイント受け台9上にセットされたボール
ジョイントアッセンブリのソケット3の上部開口部3a
の周辺部分がカシメ型部50aにて内側にカシメ加工さ
れるものに本発明を適用した例を示している。押圧台5
0の下側中央部にはボールスタッド1及びそれに嵌装さ
れた作動トルク検出装置8の揺動ロッド81が揺動する
ための空間部50aが形成され、且つ押圧台50の空間
部50aの側壁部には作動ロッド82が充分な余裕をも
って挿通する挿通穴50bが設けられている。
【0031】図4において、上記カシメ装置以外の構成
は図1に示すものと同じであり、図1と同じ符号は図1
と同じ部分を表している。
【0032】この図4の例においても、図1の場合と同
様に、先ずトルク検出装置8の駆動部83が駆動して揺
動ロッド81及びボールスタッド1を揺動運動させ、歪
ゲージ84の信号にてボールスタッドの初期作動トルク
を検出し、その初期作動トルクに基づき、図示しないコ
ントローラが適正な作動トルクを得るために必要なカシ
メ圧を設定し、押圧台50の押圧力を制御してカシメ加
工を行なう。カシメ加工の間、トルク検出装置8が作動
してボールスタッド1の作動トルクを検出し続け、該作
動トルクの検出値が適正値に達したところでカシメ装置
のカシメ作動が停止すると共に、作動トルク検出装置8
の作動トルク検出作動も停止して、適正な作動トルクが
与えられたボールジョイントが得られるものである。
【0033】図2又は図3に示す実施の形態において
も、カシメローラ式のカシメ装置の代りに、カシメ型部
50aをもった押圧台50と該押圧台50を下方に押圧
する押圧手段とからなるカシメパンチ式のカシメ装置を
適用することができる。
【0034】上記図1乃至図4の各実施の形態におい
て、作動トルク検出装置8又は80にて検出される初期
の作動トルクは、主としてソケット3内へボールシート
2を圧入組付けたときの圧入代に基づいて発生する作動
トルクであり、このボールシート2のソケット3への圧
入代は部品寸法精度のばらつきによって一定ではなく、
従って上記初期の作動トルクの検出値にはばらつきがあ
る。しかし、初期の作動トルクの検出値に基づき必要な
カシメ圧を設定してカシメ加工を行ないながら、カシメ
の進行に伴う作動トルク値の変化を検出し、この検出値
が予め設定されている適正値に達した時点でカシメ加工
を終了するという制御を行なうことによって、組立てが
完了したボールジョイントはすべて適正な作動トルクが
付与されたものとなり、ばらつきのない的確な製品を得
ることができる。
【0035】尚、上記各実施の形態においては、作動ト
ルク検出装置として、ボールスタッドの揺動時の作動ト
ルクを検出するようにしたものを示しているが、駆動部
の駆動にてボールスタッドを中心線X−Xまわりに回動
させ、その回動時の作動トルクを検出するようにした作
動トルク検出装置を採用してもよい。
【0036】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、ボールジ
ョイント構成部品に寸法精度のばらつきがあっても、適
正なボールスタッド作動トルクを付与したボールジョイ
ントをばらつきなく組立てることができるもので、構成
が簡単で組立作業能率が良好なることと相俟って、実用
上多大の効果をもたらし得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す断面説明図で
ある。
【図2】本発明の第2の実施の形態を示す断面説明図で
ある。
【図3】本発明の第3の実施の形態を示す断面説明図で
ある。
【図4】本発明の第4の実施の形態を示す断面説明図で
ある。
【符号の説明】
1 ボールスタッド 1a ボール部 2 ボールシート 2a 内腔部 3 ソケット 3a 上部開口部 3b 下部開口部 4 エンドカバー 5,50 押圧台 50a カシメ型部 6 カシメローラ台 7 カシメローラ 8,80 作動トルク検出装置 9 ボールジョイント受け台

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボールスタッドのボール部を嵌装抱持し
    た合成樹脂製のボールシートをソケット内に上部開口部
    から嵌装したものを、ボールジョイント受け部上に載置
    セットし、カシメローラを回転可能に装備したカシメロ
    ーラ台と該カシメローラ台を回転駆動させる手段と該カ
    シメローラ台を下方に押圧する手段とからなるカシメ装
    置を用い、上記カシメローラ台が下方に押圧されつつ回
    転しカシメローラが上記ソケットの上部開口部の周辺部
    分上を転動して該開口部周辺部分を内側にカシメ加工す
    るものにおいて、上記ボールスタッドを揺動作動若しく
    は回動作動させる手段と該揺動作動若しくは回動作動時
    の作動トルクに応じた信号を発する手段とからなる作動
    トルク検出装置を備え、該作動トルク検出装置の作動に
    てボールスタッドの作動トルクを検出しながら、上記カ
    シメ装置によるカシメ加工を行ない、作動トルク検出装
    置が検出したボールスタッドの作動トルク値が予め設定
    されている適正値に一致したとき、上記カシメ装置によ
    るカシメ加工を終了することを特徴とするボールジョイ
    ントの組立方法。
  2. 【請求項2】 ボールスタッドのボール部を嵌装抱持し
    た合成樹脂製のボールシートを、ボールスタッドの揺動
    用の上部開口部とボールシート嵌装用の下部開口部とを
    もったソケット内に、該下部開口部から嵌装し、ボール
    シートの底部を覆うようにソケットの下部開口部にエン
    ドカバーを嵌装組付けたものを、ボールジョイント受け
    部上に下向きに載置セットし、カシメローラを回転可能
    に装備したカシメローラ台と該カシメローラ台を回転駆
    動させる手段と該カシメローラ台を下方に押圧する手段
    とからなるカシメ装置を用い、該カシメローラ台が下方
    に押圧されつつ回転しカシメローラが上記ソケットの下
    部開口部端縁部上を転動して該下部開口部の端縁部を内
    側にカシメ加工するものにおいて、上記ボールスタッド
    を揺動作動若しくは回動作動させる手段と該揺動作動若
    しくは回動作動時の作動トルクに応じた信号を発する手
    段とからなる作動トルク検出装置を備え、該作動トルク
    検出装置の作動にてボールスタッドの作動トルクを検出
    しながら、上記カシメ装置によるカシメ加工を行ない、
    作動トルク検出装置が検出したボールスタッドの作動ト
    ルク値が予め設定されている適正値に一致したとき、上
    記カシメ装置によるカシメ加工を終了することを特徴と
    するボールジョイントの組立方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載のボールジョイン
    トの組立方法において、カシメローラを回転可能に装備
    したカシメローラ台と該カシメローラ台を回転駆動させ
    る手段と該カシメローラ台を下方に押圧する手段とから
    なるカシメ装置の代りに、カシメ型部をもった押圧台と
    該押圧台を下方に押圧する手段とからなるカシメ装置を
    用い、押圧台が下方に押圧されることでカシメ型部がソ
    ケットの上部開口部の周辺部分又は下部開口部の端縁部
    を内側に押圧してカシメ加工するものとし、作動トルク
    検出装置の作動にてボールスタッドの作動トルクを検出
    しながらカシメ加工を行ない、作動トルク検出装置が検
    出したボールスタッドの作動トルク値が予め設定されて
    いる適正値に一致したとき、上記カシメ装置によるカシ
    メ加工を終了することを特徴とするボールジョイントの
    組立方法。
JP4532296A 1995-12-28 1996-02-07 ボールジョイントの組立方法 Pending JPH09236114A (ja)

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