JPH0859869A - 難燃性発泡体 - Google Patents
難燃性発泡体Info
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- JPH0859869A JPH0859869A JP20084994A JP20084994A JPH0859869A JP H0859869 A JPH0859869 A JP H0859869A JP 20084994 A JP20084994 A JP 20084994A JP 20084994 A JP20084994 A JP 20084994A JP H0859869 A JPH0859869 A JP H0859869A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】ハロゲン系難燃剤を含有せず、難燃性と断熱性
に優れる安価な発泡体の提供。 【構成】(A)エチレン・アクリル酸エステル共重合体
ゴム100重量部、(B)水酸化アルミニウム180〜
240重量部を含む樹脂組成物を架橋発泡させてなる難
燃性発泡体。
に優れる安価な発泡体の提供。 【構成】(A)エチレン・アクリル酸エステル共重合体
ゴム100重量部、(B)水酸化アルミニウム180〜
240重量部を含む樹脂組成物を架橋発泡させてなる難
燃性発泡体。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、難燃性発泡体に関し、
特に難燃性と断熱性に優れるとともに、ガス透過性が小
さい、非ハロゲン系の難燃性発泡体に関する。
特に難燃性と断熱性に優れるとともに、ガス透過性が小
さい、非ハロゲン系の難燃性発泡体に関する。
【0002】
【従来の技術】高温または低温の流体が流通するパイ
プ、チューブを被覆して内部を流通する流体からの伝熱
損失または周囲環境からの伝熱を低減させるために、断
熱材からなる保温または保冷材によって、これらのパイ
プ、チューブを被覆することが行なわれている。例え
ば、空調配管においては、周囲へのまたは周囲からの伝
熱を抑制し、伝熱による熱損失を低減するため、配管を
断熱材で被覆することが行なわれる。この断熱材とし
て、従来、ポリエチレン発泡体、NBR/PVC発泡
体、EPDM発泡体等が使用されている。これら従来の
断熱材において、難燃性が必要とされる場合、ハロゲン
化合物を添加することが行われている。一方、難燃剤、
かつハロゲン化合物を含有しない断熱材として、シリコ
ーンゴム発泡体が提案されている。
プ、チューブを被覆して内部を流通する流体からの伝熱
損失または周囲環境からの伝熱を低減させるために、断
熱材からなる保温または保冷材によって、これらのパイ
プ、チューブを被覆することが行なわれている。例え
ば、空調配管においては、周囲へのまたは周囲からの伝
熱を抑制し、伝熱による熱損失を低減するため、配管を
断熱材で被覆することが行なわれる。この断熱材とし
て、従来、ポリエチレン発泡体、NBR/PVC発泡
体、EPDM発泡体等が使用されている。これら従来の
断熱材において、難燃性が必要とされる場合、ハロゲン
化合物を添加することが行われている。一方、難燃剤、
かつハロゲン化合物を含有しない断熱材として、シリコ
ーンゴム発泡体が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記ハ
ロゲン系の難燃剤は、近年、火災時の安全性や環境保護
の見地から、使用が困難となってきている。また、シリ
コーンゴム発泡体は、ガス透過性が大きく、断熱材とし
て使用すると内部に結露を生じ、断熱性が低下する欠点
があり、さらに、高価であるという問題があった。
ロゲン系の難燃剤は、近年、火災時の安全性や環境保護
の見地から、使用が困難となってきている。また、シリ
コーンゴム発泡体は、ガス透過性が大きく、断熱材とし
て使用すると内部に結露を生じ、断熱性が低下する欠点
があり、さらに、高価であるという問題があった。
【0004】そこで本発明の目的は、ハロゲン系難燃剤
を含有せず、難燃性と断熱性に優れる安価な発泡体を提
供することにある。
を含有せず、難燃性と断熱性に優れる安価な発泡体を提
供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明は、(A)エチレン・アクリル酸エステル共
重合体ゴム100重量部、(B)水酸化アルミニウム1
80〜240重量部を含む樹脂組成物を架橋発泡させて
なる難燃性発泡体を提供するものである。
に、本発明は、(A)エチレン・アクリル酸エステル共
重合体ゴム100重量部、(B)水酸化アルミニウム1
80〜240重量部を含む樹脂組成物を架橋発泡させて
なる難燃性発泡体を提供するものである。
【0006】以下、本発明の難燃性発泡体(以下、「本
発明の発泡体」という)について詳細に説明する。
発明の発泡体」という)について詳細に説明する。
【0007】本発明の発泡体を形成する樹脂組成物の
(A)成分であるエチレン・アクリル酸エステル共重合
体は、エチレンとアクリル酸エステルの共重合体であ
る。アクリル酸エステルとしては、例えば、アクリル酸
メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸tert−ブチ
ル、アクリル酸n−ブチル等が挙げられる。この(A)
エチレン・アクリル酸エステル共重合体において、アク
リル酸エステルは1種単独でも2種以上の組合せが含ま
れていてもよい。これらの中でも、アクリル酸メチルが
好ましい。また、この(A)エチレン・アクリル酸エス
テル共重合体中のエチレン/アクリル酸エステルの含有
割合は、通常、20〜40モル%程度である。
(A)成分であるエチレン・アクリル酸エステル共重合
体は、エチレンとアクリル酸エステルの共重合体であ
る。アクリル酸エステルとしては、例えば、アクリル酸
メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸tert−ブチ
ル、アクリル酸n−ブチル等が挙げられる。この(A)
エチレン・アクリル酸エステル共重合体において、アク
リル酸エステルは1種単独でも2種以上の組合せが含ま
れていてもよい。これらの中でも、アクリル酸メチルが
好ましい。また、この(A)エチレン・アクリル酸エス
テル共重合体中のエチレン/アクリル酸エステルの含有
割合は、通常、20〜40モル%程度である。
【0008】また、(B)水酸化アルミニウムは、式:
Al(OH)3 またはAl2 O3 ・3H2 Oで表される
化合物てある。
Al(OH)3 またはAl2 O3 ・3H2 Oで表される
化合物てある。
【0009】この(B)水酸化アルミニウムは、通常、
0.08〜80μm程度、好ましくは0.8〜8μm程
度の平均粒径のものである。
0.08〜80μm程度、好ましくは0.8〜8μm程
度の平均粒径のものである。
【0010】樹脂組成物中における(A)エチレン・ア
クリル酸エステル共重合体ゴムと(B)水酸化アルミニ
ウムの配合割合は、(A)エチレン・アクリル酸エステ
ル共重合体ゴム100重量部に対して、(B)水酸化ア
ルミニウム180〜240重量部の割合、好ましくは1
80〜220重量部の割合である。(A)エチレン・ア
クリル酸エステル共重合体ゴム100重量部に対して、
(B)水酸化アルミニウム180重量部未満では、酸素
指数が27未満となり、難燃性に劣り難燃2級の規格を
満足する発泡体が得られず、240重量部を超えると断
熱性に劣り、JIS A9501(保温・保冷工事施工
標準)に規定された保温・保冷材料の最大熱伝導率0.
062kcal/m・h・℃以下の発泡体が得られな
い。
クリル酸エステル共重合体ゴムと(B)水酸化アルミニ
ウムの配合割合は、(A)エチレン・アクリル酸エステ
ル共重合体ゴム100重量部に対して、(B)水酸化ア
ルミニウム180〜240重量部の割合、好ましくは1
80〜220重量部の割合である。(A)エチレン・ア
クリル酸エステル共重合体ゴム100重量部に対して、
(B)水酸化アルミニウム180重量部未満では、酸素
指数が27未満となり、難燃性に劣り難燃2級の規格を
満足する発泡体が得られず、240重量部を超えると断
熱性に劣り、JIS A9501(保温・保冷工事施工
標準)に規定された保温・保冷材料の最大熱伝導率0.
062kcal/m・h・℃以下の発泡体が得られな
い。
【0011】本発明の発泡体の製造は、前記樹脂組成物
に架橋剤および発泡剤を添加した後、所望の形態に成形
し、架橋および発泡反応を行なわせて硬化および発泡さ
せる方法にしたがって行なうことができる。
に架橋剤および発泡剤を添加した後、所望の形態に成形
し、架橋および発泡反応を行なわせて硬化および発泡さ
せる方法にしたがって行なうことができる。
【0012】用いられる架橋剤は、エチレン・アクリル
酸エステル共重合体ゴムの架橋に用いられるものであれ
ば、特に限定されない。例えば、2,5−ジメチルヘキ
サン2,5−ジヒドロペルオキシド、ジクミルペルオキ
シド、tert−ブチルクミルペルオキシド、1,1−
ビス(tert−ブチルペルオキシ)シクロドデカン、
2,2−ビス(tert−ブチルペルオキシ)オクタ
ン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(tert−ブチル
ペルオキシ)ヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−ジ
(tert−ブチルペルオキシ)ヘキシン、1,3−ビ
ス(tert−ブチルペルオキシイソプロピル)ベンゼ
ン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(ベンゾイルオキ
シ)ヘキサン、1,1−ビス(tert−ブチルペルオ
キシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、n−
ブチル−4,4−ビス(tert−ブチルペルオキシ)
バレレート、tert−ブチルペルオキシイソプロピル
カルボナート等の有機過酸化物、ヘキサメチレン・ジア
ミン、トリエチレン・テトラミン、テトラエチレン・ペ
ンタミン、ヘキサメチレンジアミン・カルバメート、
N,N’−ジシンナミリデン−1,6−ヘキサンジアミ
ン、4,4’−メチレンビス・シクロヘキシルアミン・
カルバメート、メチレン・ジアニリン等のポリアミン類
などが挙げられる。
酸エステル共重合体ゴムの架橋に用いられるものであれ
ば、特に限定されない。例えば、2,5−ジメチルヘキ
サン2,5−ジヒドロペルオキシド、ジクミルペルオキ
シド、tert−ブチルクミルペルオキシド、1,1−
ビス(tert−ブチルペルオキシ)シクロドデカン、
2,2−ビス(tert−ブチルペルオキシ)オクタ
ン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(tert−ブチル
ペルオキシ)ヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−ジ
(tert−ブチルペルオキシ)ヘキシン、1,3−ビ
ス(tert−ブチルペルオキシイソプロピル)ベンゼ
ン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(ベンゾイルオキ
シ)ヘキサン、1,1−ビス(tert−ブチルペルオ
キシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、n−
ブチル−4,4−ビス(tert−ブチルペルオキシ)
バレレート、tert−ブチルペルオキシイソプロピル
カルボナート等の有機過酸化物、ヘキサメチレン・ジア
ミン、トリエチレン・テトラミン、テトラエチレン・ペ
ンタミン、ヘキサメチレンジアミン・カルバメート、
N,N’−ジシンナミリデン−1,6−ヘキサンジアミ
ン、4,4’−メチレンビス・シクロヘキシルアミン・
カルバメート、メチレン・ジアニリン等のポリアミン類
などが挙げられる。
【0013】この架橋剤の使用量は、通常、樹脂組成物
中の(A)エチレン・アクリル酸エステル共重合体ゴム
100重量部に対して、有機過酸化物においては、有効
活性酸素モル数で0.005〜0.05モル、好ましく
は0.008〜0.02モルとなる量であり、ポリアミ
ン類においては、0.05〜5重量部、好ましくは0.
15〜3重量部程度の割合となる量である。
中の(A)エチレン・アクリル酸エステル共重合体ゴム
100重量部に対して、有機過酸化物においては、有効
活性酸素モル数で0.005〜0.05モル、好ましく
は0.008〜0.02モルとなる量であり、ポリアミ
ン類においては、0.05〜5重量部、好ましくは0.
15〜3重量部程度の割合となる量である。
【0014】また、発泡剤は、特に制限されず、この種
の発泡体の製造に使用されるものであればいずれのもの
でも使用することができる。例えば、N,N’−ジニト
ロソ・ペンタメチレンテトラミン(DPT)、アゾジカ
ルボン・アミド(ADCA)、アゾビス・イソブチロニ
トリル(A.I.B.N.)、p,p’−オキシビス・
ベンゼンスルホニル・ヒドラジド(OBSH)、トルエ
ンスルホニル・ヒドラジド(TSH)、p−トルエンス
ルホニル・セミカルバジド等が挙げられる。
の発泡体の製造に使用されるものであればいずれのもの
でも使用することができる。例えば、N,N’−ジニト
ロソ・ペンタメチレンテトラミン(DPT)、アゾジカ
ルボン・アミド(ADCA)、アゾビス・イソブチロニ
トリル(A.I.B.N.)、p,p’−オキシビス・
ベンゼンスルホニル・ヒドラジド(OBSH)、トルエ
ンスルホニル・ヒドラジド(TSH)、p−トルエンス
ルホニル・セミカルバジド等が挙げられる。
【0015】この発泡剤の使用量は、通常、前記樹脂組
成物中の(A)エチレン・アクリル酸エステル共重合体
ゴム100重量部に対して、20℃、1気圧でのガス発
生量が1300〜7800mlとなる量であり、断熱性
に大きな影響を与える発泡倍率の点で、2600〜52
00mlとなる量である。
成物中の(A)エチレン・アクリル酸エステル共重合体
ゴム100重量部に対して、20℃、1気圧でのガス発
生量が1300〜7800mlとなる量であり、断熱性
に大きな影響を与える発泡倍率の点で、2600〜52
00mlとなる量である。
【0016】さらに、架橋および発泡の反応温度は、通
常、150〜250℃程度であり、好ましくは180〜
220℃である。
常、150〜250℃程度であり、好ましくは180〜
220℃である。
【0017】
【実施例】次に実施例および比較例により本発明を具体
的に説明する。なお、以下の実施例、比較例において、
発泡倍率、難燃性および断熱性の測定または評価は下記
の方法で行なった。
的に説明する。なお、以下の実施例、比較例において、
発泡倍率、難燃性および断熱性の測定または評価は下記
の方法で行なった。
【0018】発泡倍率 日本ゴム協会標準規格「膨張ゴムの物理試験方法」 S
RIS 0101−1968の「みかけ比重の測定」b
法にしたがって、発泡前後のみかけ比重を測定し、発泡
前のみかけ比重を発泡後のみかけ比重で除した値を発泡
倍率とした。
RIS 0101−1968の「みかけ比重の測定」b
法にしたがって、発泡前後のみかけ比重を測定し、発泡
前のみかけ比重を発泡後のみかけ比重で除した値を発泡
倍率とした。
【0019】断熱性 JIS A1412に準拠して、熱伝導率を測定し、断
熱性の指標とした。
熱性の指標とした。
【0020】難燃性 JIS K7201に準拠して、長さ80mm、幅6.
5mm、および厚さ3mmの寸法の試験片の酸素指数を
測定し、難燃性の指標とした。
5mm、および厚さ3mmの寸法の試験片の酸素指数を
測定し、難燃性の指標とした。
【0021】(実施例1)エチレン・アクリル酸メチル
共重合体(昭和電工・デュポン(株)製、ベイマック
G)100重量部、ハイスチレンゴム(日本ゼオン
(株)製、Nipol2007)25重量部、水酸化ア
ルミニウム(昭和電工(株)製、ハイジライトH−42
M)200重量部、ならびにN,N’−ジニトロソペン
タメチレンテトラミン(DPT)15重量部、トリクレ
ジルフォスフェート(TCP)10重量部および加硫剤
6.6重量部の割合で混合して組成物を調製した。この
組成物を押出機にて円筒状に押出し、オーブンで200
℃に加熱して架橋・発泡させ、円筒形の発泡体を製造し
た。得られた発泡体について、発泡倍率、難燃性および
断熱性を測定または評価した。結果を表1に示す。
共重合体(昭和電工・デュポン(株)製、ベイマック
G)100重量部、ハイスチレンゴム(日本ゼオン
(株)製、Nipol2007)25重量部、水酸化ア
ルミニウム(昭和電工(株)製、ハイジライトH−42
M)200重量部、ならびにN,N’−ジニトロソペン
タメチレンテトラミン(DPT)15重量部、トリクレ
ジルフォスフェート(TCP)10重量部および加硫剤
6.6重量部の割合で混合して組成物を調製した。この
組成物を押出機にて円筒状に押出し、オーブンで200
℃に加熱して架橋・発泡させ、円筒形の発泡体を製造し
た。得られた発泡体について、発泡倍率、難燃性および
断熱性を測定または評価した。結果を表1に示す。
【0022】(実施例2)エチレン・アクリル酸メチル
共重合体(昭和電工・デュポン(株)製、ベイマック
G)100重量部、ハイスチレンゴム(日本ゼオン
(株)製、Nipol2007)25重量部、水酸化ア
ルミニウム(昭和電工(株)製、ハイジライトH−42
M)150重量部、ならびにN,N’−ジニトロソペン
タメチレンテトラミン(DPT)17重量部および加硫
剤6.6重量部の割合で混合して組成物を調製した。こ
の組成物を用いて実施例1と同様にして円筒形の発泡体
を製造した。得られた発泡体について、発泡倍率、難燃
性および断熱性を測定または評価した。結果を表1に示
す。
共重合体(昭和電工・デュポン(株)製、ベイマック
G)100重量部、ハイスチレンゴム(日本ゼオン
(株)製、Nipol2007)25重量部、水酸化ア
ルミニウム(昭和電工(株)製、ハイジライトH−42
M)150重量部、ならびにN,N’−ジニトロソペン
タメチレンテトラミン(DPT)17重量部および加硫
剤6.6重量部の割合で混合して組成物を調製した。こ
の組成物を用いて実施例1と同様にして円筒形の発泡体
を製造した。得られた発泡体について、発泡倍率、難燃
性および断熱性を測定または評価した。結果を表1に示
す。
【0023】(比較例1)水酸化アルミニウムの配合割
合を250重量部とした以外は、実施例1と同様にして
発泡体を製造し、発泡倍率、難燃性および断熱性を測定
または評価した。結果を表1に示す。
合を250重量部とした以外は、実施例1と同様にして
発泡体を製造し、発泡倍率、難燃性および断熱性を測定
または評価した。結果を表1に示す。
【0024】(比較例2〜3)各成分の配合割合を表1
に示すとおりにした組成物を用いた以外は、実施例1と
同様にして発泡体を製造し、発泡倍率、難燃性および断
熱性を測定または評価した。結果を表1に示す。
に示すとおりにした組成物を用いた以外は、実施例1と
同様にして発泡体を製造し、発泡倍率、難燃性および断
熱性を測定または評価した。結果を表1に示す。
【0025】
【表1】
【0026】前記の実施例1および2、ならびに比較例
1〜3において、エチレン・アクリル酸メチル共重合体
100重量部に対する水酸化アルミニウムの配合割合
(重量部)に対して、各例において測定された発泡体の
酸素指数および熱伝導率を縦軸として、図示した。この
図1より、(A)エチレン・アクリル酸エステル共重合
体ゴム100重量部に対して、(B)水酸化アルミニウ
ム180重量部未満では、酸素指数が27未満となり、
難燃性に劣り難燃2級の規格を満足する発泡体が得られ
ず、240重量部を超えると断熱性に劣り、JIS A
9501(保温・保冷工事施工標準)に規定された保温
・保冷材料の最大熱伝導率0.062kcal/m・h
・℃以下の発泡体が得られないことが分かる。
1〜3において、エチレン・アクリル酸メチル共重合体
100重量部に対する水酸化アルミニウムの配合割合
(重量部)に対して、各例において測定された発泡体の
酸素指数および熱伝導率を縦軸として、図示した。この
図1より、(A)エチレン・アクリル酸エステル共重合
体ゴム100重量部に対して、(B)水酸化アルミニウ
ム180重量部未満では、酸素指数が27未満となり、
難燃性に劣り難燃2級の規格を満足する発泡体が得られ
ず、240重量部を超えると断熱性に劣り、JIS A
9501(保温・保冷工事施工標準)に規定された保温
・保冷材料の最大熱伝導率0.062kcal/m・h
・℃以下の発泡体が得られないことが分かる。
【0027】
【発明の効果】本発明の難燃性発泡体は、ハロゲン系難
燃剤を含有せず、難燃性と断熱性に優れる安価な発泡体
である。また、本発明の難燃性発泡体は、シリコーンゴ
ム発泡体以外の発泡体の中では耐熱性に優れるものであ
り、さらに、ガス透過性が小さいため、断熱材として使
用中に内部に結露を生じ、断熱性が低下することがな
い。そのため、本発明の難燃性発泡体は、屋内および坑
内等の、難燃性とともに、有毒ガスの発生を嫌う場所に
使われる空調用配管の断熱材等の用途に好適である。
燃剤を含有せず、難燃性と断熱性に優れる安価な発泡体
である。また、本発明の難燃性発泡体は、シリコーンゴ
ム発泡体以外の発泡体の中では耐熱性に優れるものであ
り、さらに、ガス透過性が小さいため、断熱材として使
用中に内部に結露を生じ、断熱性が低下することがな
い。そのため、本発明の難燃性発泡体は、屋内および坑
内等の、難燃性とともに、有毒ガスの発生を嫌う場所に
使われる空調用配管の断熱材等の用途に好適である。
【図1】実施例および比較例で製造した発泡体における
水酸化アルミニウムの配合割合と、酸素指数および熱伝
導率との関係を示す図。
水酸化アルミニウムの配合割合と、酸素指数および熱伝
導率との関係を示す図。
Claims (1)
- 【請求項1】(A)エチレン・アクリル酸エステル共重
合体ゴム100重量部、(B)水酸化アルミニウム18
0〜240重量部を含む樹脂組成物を架橋発泡させてな
る難燃性発泡体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20084994A JPH0859869A (ja) | 1994-08-25 | 1994-08-25 | 難燃性発泡体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20084994A JPH0859869A (ja) | 1994-08-25 | 1994-08-25 | 難燃性発泡体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0859869A true JPH0859869A (ja) | 1996-03-05 |
Family
ID=16431247
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20084994A Withdrawn JPH0859869A (ja) | 1994-08-25 | 1994-08-25 | 難燃性発泡体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0859869A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005120194A (ja) * | 2003-10-15 | 2005-05-12 | Jsr Corp | 難燃性重合体組成物 |
-
1994
- 1994-08-25 JP JP20084994A patent/JPH0859869A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005120194A (ja) * | 2003-10-15 | 2005-05-12 | Jsr Corp | 難燃性重合体組成物 |
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