JP3047623B2 - ポリオレフィン系樹脂架橋発泡体用組成物 - Google Patents
ポリオレフィン系樹脂架橋発泡体用組成物Info
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Description
架橋発泡体用の材料組成に関する。
料組成としては、有機過酸化物と熱分解型発泡剤を含有
するポリオレフィンが広く知られている。例えば、ポリ
オレフィン系樹脂にジクミルパーオキサイドのような有
機過酸化物と、熱分解型発泡剤とを添加、混合し、例え
ば押出成形により架橋発泡性シートを製造し、熱により
架橋発泡させる方法が採用されている。
方法には、以下に示すような問題点があった。 (1)上記組成物を押出成形する際に、温度が上昇する
と樹脂粘度が急激に上昇し、加熱発泡の際に気泡が粗大
になったり、ゲル物が発泡体中に混入する。 (2)上記組成物に無機充填剤を添加した組成では、更
に粘度上昇が著しく、充填剤を多量に充填出来ない。
題を解決することを目的として、ポリオレフィン系樹脂
に有機過酸化物と熱分解型発泡剤を添加した組成に、更
に2,4−ジフェニル−4メチルペンテンを添加するこ
とにより押出時の樹脂粘度上昇を抑制する架橋発泡体用
樹脂組成物を提供することにある。本発明で用いられる
ポリオレフィン系樹脂としては、特に制約はないが、低
密度ポリエチレン、中〜高密度ポリエチレン、直鎖状ポ
リエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共
重合体、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、塩化ビ
ニル−エチレン共重合体、エチレン−プロピレン共重合
体などが挙げられる。
ジクミルパーオキサイド、1,1−ジ(t−ブチルペル
オキシ)3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、n−
ブチル−4,4−ジ(t−ブチルペルオキシ)ヘキサン
などの熱により分解してラジカルを発生するものが挙げ
られる。又、本発明で使用する熱分解型発泡剤として
は、アゾジカルボンアミド、アゾジカルボンアミドの金
属塩、ヒドラゾジカルボンアミド、4,4′−オキシビ
ス(ベンゼンスルホニルミンカルバジド)などの熱によ
り分解しガスを発生するものが挙げられる。また、樹脂
粘度上昇を抑制するのに用いる2,4−ジフェニル−4
−メチル−1−ペンテンの添加量は、ポリオレフィン系
樹脂100重量部に対し3重量部以下が好ましい。3重
量部を超えると粘度上昇抑制効果が飽和状態になるこ
と、また発泡性が若干悪くなる傾向がある。2,4−ジ
フェニル−4−メチル−1−ペンテンは、通常2,4−
ジフェニル−4−メチル−2ペンテンなどの異性体との
混合物として存在するが、混合物でも同様の効果を得る
ことが出来る。
加することにより発泡体を難燃化することができる。無
機充填剤としては、水酸化マグネシウム、酸化マグネシ
ウム、水酸化アルミニウム、アルミナ、チタン白、シリ
カ、炭酸カルシウム、酸化カルシウムなどを用いること
ができる。なお、この混合原料中には、必要に応じて架
橋助剤、難燃剤、難燃助剤、帯電防止剤、滑剤、着色剤
などを添加することは可能である。
過酸化物、熱分解型発泡剤を添加した組成に、更に2,
4−ジフェニル−4−メチル−1−ペンテンを添加した
組成は、押出成形時の樹脂粘度上昇を防止する。これ
は、2,4−ジフェニル−4−メチル−1−ペンテンが
押出成形中に、有機過酸化物が熱によりラジカルを発生
し、ポリオレフィン系の樹脂から水素ラジカルを引き抜
き、更に引き抜かれたポリオレフィン系樹脂がポリマラ
ジカル同志で再結合する反応を阻害するためである。更
に、無機充填剤を上記組成物に添加すると、押出成形中
に樹脂と充填剤の摩擦により発熱し、充填剤の添加量が
多い程顕著になるが、2,4−ジフェニル−4−メチル
−1−ペンテンを添加することにより、発熱による上記
架橋反応も同様に抑制され安定した押出が可能となる。
そして、上記組成物から得られた素材を加熱により架
橋、発泡させる際には、2,4−ジフェニル−4−メチ
ル−1−ペンテンが架橋助剤のような働きをして架橋を
促進し、発泡に必要な架橋度を得ることが出来るため安
定した発泡品となる。
100重量部に、有機過酸化物としてジクミルパーオキ
サイド0.8重量部、熱分解型発泡剤としてアゾジカル
ボンアミド20重量部、2,4−ジフェニル−4−メチ
ルペンテンを0.1重量部添加したものを混練機にて混
練し、ペレット状にした。更に、このペレットを押出機
にてシート状(厚さ2.0mm)に成形し、230℃にて
加熱架橋発泡した。
−ペンテンの添加量を0.5重量部添加した以外は実施
例1と同一条件で成形、発泡した。
−ペンテンの添加量を1.0重量部添加した以外は実施
例2と同一条件で成形、発泡した。
−ペンテンの添加量を3.0重量部添加した以外は実施
例2と同一条件で成形、発泡した。
ルトラセン3151)100重量部に有機過酸化物とし
てジクミルパーオキサイド1.0重量部、熱分解型発泡
剤としてアゾジカルボンアミド30重量部、2,4−ジ
フェニル−4−メチル−1−ペンテンを0.5重量部、
無機充填剤として水酸化マグネシウムを20重量部を添
加したものを混練機にて混練し、ペレット状とした。更
に、このペレットを押出機にてシート状(厚さ2.0m
m)に成形し、230℃にて加熱架橋発泡した。
重量部添加した以外は実施例5と同一条件で成形、発泡
した。
重量部添加した以外は実施例5と同一条件で成形、発泡
した。
−ペンテンを除いた以外は実施例1と同一条件で成形、
発泡した。
−ペンテンを除いた以外は実施例5と同一条件で成形、
発泡した。
−ペンテンを除いた以外は実施例6と同一条件で成形、
発泡した。
−ペンテンを除いた以外は実施例7と同一条件で成形、
発泡した。
を表1に示す。表1に示す混練ペレット粘度上昇温度は
フローテスタにて測定し、樹脂粘度のの上昇する温度を
求めたもので、代表例として図1に実施例1と比較例1
を示す。この温度は、2,4−ジフェニル−4−メチル
ペンテンを添加したものは加えないものと比較すると上
昇している。これは押出成形時に発生する粘度上昇を防
止する働きがあることを示している。
2倍の押出量で押出成形し(厚さ2.0mm)、230℃
にて加熱架橋発泡した。
2倍の押出量で押出成形し(厚さ2.0mm)、230℃
にて加熱架橋発泡した。
を示す。
が部分的に開始するため、発泡品質の差が発生する。
明のポリオレフィン系樹脂架橋発泡体用の材料は、押出
成形性に優れ、また得られた発泡体の架橋度は押出条件
に影響されにくい特長がある。更に充填剤を高充填して
も押出成形性に悪影響がないため、高充填が可能となる
発泡体が得られる。
フである。
Claims (2)
- 【請求項1】 ポリオレフィン系樹脂100重量部に対
し、有機過酸化物0.3〜2.0重量部、熱分解型発泡
剤1〜50重量部、2,4−ジフェニル−4−メチルペ
ンテンを0.1〜3重量部を配合してなるポリオレフィ
ン系樹脂架橋発泡体用組成物。 - 【請求項2】 請求項1記載の組成にさらに無機充填剤
20〜250重量部を配合してなるポリオレフィン系樹
脂架橋発泡体用組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4144685A JP3047623B2 (ja) | 1992-06-05 | 1992-06-05 | ポリオレフィン系樹脂架橋発泡体用組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4144685A JP3047623B2 (ja) | 1992-06-05 | 1992-06-05 | ポリオレフィン系樹脂架橋発泡体用組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05339411A JPH05339411A (ja) | 1993-12-21 |
JP3047623B2 true JP3047623B2 (ja) | 2000-05-29 |
Family
ID=15367880
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4144685A Expired - Lifetime JP3047623B2 (ja) | 1992-06-05 | 1992-06-05 | ポリオレフィン系樹脂架橋発泡体用組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3047623B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4952988B2 (ja) * | 2006-10-06 | 2012-06-13 | 日立化成工業株式会社 | 架橋発泡体用ポリエチレン樹脂組成物、ポリエチレン樹脂架橋発泡体の製造法およびそれにより得られるポリエチレン樹脂架橋発泡体 |
-
1992
- 1992-06-05 JP JP4144685A patent/JP3047623B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05339411A (ja) | 1993-12-21 |
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