JP6010509B2 - 難燃性ポリエチレン系樹脂筒状発泡体の製造方法及び該製造方法により得られる難燃性ポリエチレン系樹脂筒状発泡体 - Google Patents

難燃性ポリエチレン系樹脂筒状発泡体の製造方法及び該製造方法により得られる難燃性ポリエチレン系樹脂筒状発泡体 Download PDF

Info

Publication number
JP6010509B2
JP6010509B2 JP2013140641A JP2013140641A JP6010509B2 JP 6010509 B2 JP6010509 B2 JP 6010509B2 JP 2013140641 A JP2013140641 A JP 2013140641A JP 2013140641 A JP2013140641 A JP 2013140641A JP 6010509 B2 JP6010509 B2 JP 6010509B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polyethylene resin
cylindrical foam
flame retardant
mass
flame
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013140641A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015013932A (ja
Inventor
寛士 長谷川
寛士 長谷川
勝明 篠崎
勝明 篠崎
博幸 菊池
博幸 菊池
修 金尾
修 金尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Chemical Techno Service Co Ltd
Showa Denko Materials Co Ltd
Showa Denko Materials Techno Service Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Chemical Co Ltd
Hitachi Chemical Techno Service Co Ltd
Showa Denko Materials Co Ltd
Showa Denko Materials Techno Service Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Chemical Co Ltd, Hitachi Chemical Techno Service Co Ltd, Showa Denko Materials Co Ltd, Showa Denko Materials Techno Service Co Ltd filed Critical Hitachi Chemical Co Ltd
Priority to JP2013140641A priority Critical patent/JP6010509B2/ja
Publication of JP2015013932A publication Critical patent/JP2015013932A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6010509B2 publication Critical patent/JP6010509B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)

Description

本発明は、押出発泡により得られるポリエチレン系樹脂筒状発泡体の製造方法及び該製造方法により得られるポリエチレン系樹脂筒状発泡体に関する。より詳しくは、ビルや住宅等の空調機器の配管の保温材に用いられる筒状保温材に関する。
ポリエチレン系樹脂を用いた空調機器用筒状保温材は、一般にポリエチレン系樹脂に有機系熱分解型発泡剤を添加して常圧発泡法で発泡させた発泡体シートを、チューブ状に加工したもの、又は、ポリエチレン系樹脂にガス状発泡剤を供給しながら押出発泡法でチューブ状(筒状)に発泡成形したものが用いられる。
空調機器用筒状保温材の構成は、最内層は高温の銅管と接触することから、耐熱性が要求されるため、高密度ポリエチレン、架橋ポリエチレン等で形成され、外層はポリエチレンフィルムをエンボス状に加工して張り合わせたポリエチレン発泡体で形成されるものが多く用いられる。
また近年では、特に公共物件用における空調機器用筒状保温材に対して難燃化の規制ができ、難燃化の必要が生じた。
ポリエチレン系樹脂発泡体の難燃化は、常圧発泡法による発泡体シートについては、デカブロモジフェニルエーテル、ビス(ペンタブロモフェニル)エタン等の、臭素系難燃剤に三酸化アンチモン、五酸化アンチモンといった難燃助剤、更には水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウムといった無機系難燃剤を添加したものが知られており、広く使われている。
ガス状発泡剤を供給しながら押出発泡法で発泡成形する空調機器用筒状発泡体については、前述した発泡体シートと同様の手法が適用できるが、下記のような問題点がある。
即ち、ポリエチレン系樹脂のガス状発泡剤による押出発泡法は、ポリエチレン系樹脂の軟化点である110〜140℃近辺で押出発泡が行なわれるが、前述の難燃剤はその温度で粉体として存在するため、発泡の際、核剤として作用するため、気泡が大きく成長しないか、又は粉体が多量に存在するため、一旦成長した気泡が破壊しやすく、結果として十分な気泡を有する発泡体が得にくい。
また、部分的に気泡が破壊しやすいことから、内外径や厚みにばらつきが発生しやすく、品質も不安定になりやすい。
これらの問題点を解決する方法としては、塩素化パラフィン等、押出発泡時に軟化して核剤として作用しない難燃剤を用いる方法が、特許文献1に開示されている。
特許文献1に開示されている方法によれば、ポリエチレン系樹脂の押出発泡時に塩素化パラフィン等が軟化することで発泡の核剤として作用しなくなるため、気泡の成長を阻害することなく、破泡も防止できることから、良好な発泡体を得ることができる。
特開2006−199760号公報
しかしながら、塩素化パラフィンは、高温では分解して塩化水素を発生する性質があるため、120℃程度の高温で空調機器用筒状保温材が銅管に接触していると、発生した塩化水素により銅管が黄色っぽく変色する問題がある。
これを避けるために、塩素化パラフィンと同等の軟化点を有するテトラブロモビスフェノールA等の臭素系難燃剤を検討したが、ポリエチレン系樹脂との相溶性が良くない。
そのために、通常難燃剤は、ポリエチレン系樹脂への混合をより効率よく行なうためのポリエチレン系樹脂と事前に混練してマスタバッチ化する作業で、十分均一に混合することができなかった。
また、ポリエチレン系樹脂との相溶性が良くないために、ポリエチレン系樹脂中でも難燃剤の分散が不均一になりやすく、十分な難燃性能が得られないことも問題点の一つである。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ガス状発泡剤による押出発泡法で発泡性がよく、しかも寸法安定性に優れた難燃性ポリエチレン系樹脂筒状発泡体の製造方法及び難燃性ポリエチレン系樹脂筒状発泡体を提供するものである。
本発明は、次のものに関する。
(1)ポリエチレン系樹脂にガス状発泡剤を供給しながら押出成形して発泡させるポリエチレン系樹脂筒状発泡体の製造において、難燃剤として軟化点が80〜130℃である臭素化エポキシオリゴマを用いる難燃性ポリエチレン系樹脂筒状発泡体の製造方法。
(2)項(1)において、難燃剤として臭素化エポキシオリゴマに三酸化アンチモン又は/及び五酸化アンチモンを加える難燃性ポリエチレン系樹脂筒状発泡体の製造方法。
(3)項(1)又は(2)において、臭素化エポキシオリゴマの添加量が、ポリエチレン系樹脂100質量部に対して、4〜25質量部である難燃性ポリエチレン系樹脂筒状発泡体の製造方法。
(4)項(1)〜(3)の何れかに記載される難燃性ポリエチレン系樹脂筒状発泡体の製造方法により製造される、難燃性ポリエチレン系樹脂筒状発泡体。
本発明によれば、発泡性に優れ、しかも寸法安定性がよく、難燃性能にも優れたポリエチレン樹脂系筒状発泡体を提供することができる。
難燃剤として臭素化エポキシオリゴマに三酸化アンチモン又は/及び五酸化アンチモンを加える場合は、三酸化アンチモン又は/及び五酸化アンチモンが臭素化エポキシオリゴマの難燃助剤として作用し、難燃性能をより向上させることができる。
臭素化エポキシオリゴマの軟化点が、80〜130℃である場合は、ポリエチレン系樹脂の押出発泡時に臭素化エポキシオリゴマが軟化した状態で存在するため、ポリエチレン系樹脂の発泡を阻害することが少なく、より良好な発泡体を得ることができる。
臭素化エポキシオリゴマの添加量が、ポリエチレン系樹脂100質量部に対して、4〜25質量部である場合は、高い難燃性能と、十分な耐熱性及び強度を得ることができる。
<ポリエチレン系樹脂>
本発明にて述べるポリエチレン系樹脂としては、低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−メチルアクリレート共重合体及びエチレン−エチルアクリレート共重合体等のエチレン−アクリレート系共重合体、エチレン−メチルメタクリレート共重合体及びエチレン−エチルメタクリレート共重合体等のエチレン−メタクリレート系共重合体を用いることができる。
尚、難燃性ポリエチレン系樹脂筒状発泡体が、空調機器用配管や給湯用配管のように内部を通る媒体が高温になる場合には、その配管と接触する部分に耐熱性が要求される。その場合には、ポリエチレン系樹脂を架橋させることが好ましい。この架橋は,予めビニルトリメトキシシランやビニルトリエトキシシラン等のアルコキシシランをグラフト結合させたポリエチレン系樹脂を用いて導入することができる。
シラン架橋ポリエチレン系樹脂を用いる場合は、架橋を促進するため樹脂配合物に、ジブチルチンジラウリレート等の架橋促進剤を配合することが好ましい。
<添加剤>
前述したポリエチレン系樹脂には、必要に応じて種々の添加剤を入れることができ、例えば、収縮防止剤として用いる、ステアリン酸モノグリセリド、パルチミン酸モノグリセリド等の高級脂肪酸エステル、ステアリン酸アミド、パルチミン酸アミド等の高級脂肪酸アミド等、あるいは酸化防止剤、紫外線吸収剤、顔料等を挙げることができる。
これらの中で特に収縮防止剤を添加することが、ポリエチレン系樹脂発泡体の気泡に含有されるガスの透過、逸散による収縮を防止するためにより好ましい。
<ガス状発泡剤>
本発明にて述べるガス状発泡剤は、プロパン、ブタン、ペンタン、ヘプタン等の直鎖又は分岐脂肪族炭化水素、シクロブタン、シクロペンタン、シクロヘキサン等の脂環式炭化水素、クロロジフルオロメタン、クロロジフルオロエタン、ジフルオロメタン、クロロメタンクロロペンタフルオロエタン等のハロゲン化炭化水素等を用いることができる。これらの中では、環境への影響の観点から、直鎖又は分岐脂肪族炭化水素、脂環式炭化水素を用いるのが好ましい。
ガス状発泡剤の供給量は、特に限定されず、発泡剤の種類と要求される発泡倍率により適宜設定することができる。
<臭素化エポキシオリゴマ>
本発明にて述べる臭素化エポキシオリゴマは、下記構造式(1)の末端エポキシタイプや、構造式(2)に示す末端処理タイプのものを用いることができる。
Figure 0006010509
Figure 0006010509
また、より優れた難燃性能を得るには、三酸化アンチモンや五酸化アンチモン等の難燃助剤を併用するのが良い。その添加量は特に規定しないが、一般的に臭素化エポキシオリゴマ100質量部に対して、20〜50質量部であることが好適である。
臭素化エポキシオリゴマの軟化点は、80℃〜130℃とする必要がある。軟化点が80℃未満では、得られた発泡体の耐熱性が低くなり実際に内部に銅管を挿入して高温の媒体を流した時に発泡体が収縮により変形やヘタリを発生し、軟化点が130℃を超えると、押出発泡時に臭素化エポキシオリゴマが固体すなわち粉体として存在するため、核剤として作用し、発泡阻害や破泡を引起して、良好な発泡体が得られないためである。
尚、臭素化エポキシオリゴマの軟化点は、JIS−K7234「エポキシ樹脂の軟化点試験方法」に規定の環球法を用いて測定される。
臭素化エポキシオリゴマの添加量は、ポリエチレン系樹脂100質量部に対して、4〜25質量部であることが好適である。4質量部未満では、十分な難燃性能が得にくく、25質量部を超えると、それ以上の難燃性能向上効果が少なく、発泡体としての耐熱性や強度等の一般特性が低下するためである。
尚、臭素化エポキシオリゴマや難燃助剤である三酸化アンチモンや五酸化アンチモンは、押出発泡時、押出機ホッパーへの投入前にポリエチレン系樹脂ペレットと直接混合してもよいが、粉体飛散防止等の作業性や、より均一に混ざりやすくするためには、ポリエチレン系樹脂に混練してマスタバッチとして用いる方がよい。
また、ポリエチレン系樹脂と臭素化エポキシオリゴマ等の混合物には、必要に応じて種々の添加剤を混合することができる。例えば、気泡をより均一にするための造核剤マスタバッチ、着色用顔料、あるいは収縮防止剤としてのステアリン酸モノグリセリド、パルチミン酸モノグリセリド等の高級脂肪酸エステル、ステアリン酸アミド、パルチミン酸アミド等の高級脂肪酸アミド等を挙げることができる。
以下、実施例により本発明をさらに具体的に説明する。
<実施例1>
低密度ポリエチレン(商品名:ペトロセン170R、東ソー株式会社製)100質量部にビニルトリメトキシシラン(商品名:SZ6300、東レ・ダウコーニング株式会社製)3質量部、t−ブチルパーオキシ2−エチルヘキサノエート(商品名:カヤエステルO−50E、化薬アクゾ株式会社製)0.6質量部を混合してグラフト化ポリエチレン樹脂ペレットを作製した。
このグラフト化ポリエチレン樹脂ペレット100質量部に、触媒マスタバッチ(低密度ポリエチレン(商品名:ペトロセン170R、東ソー株式会社製)100質量部にジブチルチンジラウレート(商品名:KS−1200A−1、共同薬品株式会社製)1質量部を混合したもの)5質量部、造核剤マスタバッチ(商品名:ポリスレンEE275F、永和化成工業株式会社製)を4質量部混合し、更に難燃剤である臭素化エポキシオリゴマA(商品名:KBE−3020、KAIMEI CHEMICAL社製、軟化点:106〜120℃、臭素含有率:55〜56質量%、末端処理タイプ)と三酸化アンチモンとを低密度ポリエチレン(商品名:ペトロセン170R、東ソー株式会社製)に混練してマスタバッチ化したものを、臭素化エポキシオリゴマが5質量部、三酸化アンチモンが1.5質量部になるようにグラフト化ポリエチレン樹脂ペレットに混合して、押出機のホッパーに投入し、押出発泡成形を行なった。
使用した押出機は、スクリュー径:75mm、L/D=40.3の単軸押出機で、押出速度:16kg/h、ブタン投入量:1.4kg/hの条件とした。
押出機の先端には、所定の寸法のダイスを取付け、内径:24mm、外径:44mm、厚さ:10mmの筒状発泡体を得た。
<実施例2>
難燃剤として、臭素化エポキシオリゴマA:15質量部、三酸化アンチモン:5質量部とした以外は、実施例1と同様にして、筒状発泡体を得た。
<実施例3>
難燃剤として、臭素化エポキシオリゴマA:15質量部、三酸化アンチモン:0質量部とした以外は、実施例1と同様にして、筒状発泡体を得た。
<実施例4>
難燃剤として、臭素化エポキシオリゴマA:21質量部、三酸化アンチモン:7質量部とした以外は、実施例1と同様にして、筒状発泡体を得た。
<実施例5>
難燃剤として、臭素化エポキシオリゴマB(商品名:CXB−1020C、WOOJIN COPOLYMER社製、軟化点:114〜120℃、臭素含有率:55〜58質量%、末端エポキシタイプ)15質量、三酸化アンチモン:5質量部とした以外は、実施例1と同様にして、筒状発泡体を得た。
<比較例1>
難燃剤として、ビス(ペンタブロモフェニル)エタン:10質量部、三酸化アンチモン:3質量部とした以外は、実施例1と同様にして、筒状発泡体を得た。
<比較例2>
難燃剤として、臭素化エポキシオリゴマC(商品名:CXB−400S、WOOJIN COPOLYMER社製、軟化点:65〜70℃、臭素含有率:55〜58質量%、末端エポキシタイプ)15質量部、三酸化アンチモン:5質量部とした以外は、実施例1と同様にして、筒状発泡体を得た。
<比較例3>
難燃剤として、臭素化エポキシオリゴマD(商品名:CXB−1000H、WOOJIN COPOLYMER社製、軟化点:170〜180℃、臭素含有率:55〜58質量%、末端エポキシタイプ)15質量部、三酸化アンチモン:5質量部とした以外は、実施例1と同様にして、筒状発泡体を得た。
<比較例4>
難燃剤として、塩素化パラフィン(商品名:エンパラ70、味の素ファインテクノ株式会社製、軟化点:95〜100℃、塩素含有率:68〜72質量%)15質量%、三酸化アンチモン:5質量部とした以外は、実施例1と同様にして、筒状発泡体を得た。
<難燃性>
実施例1〜5、比較例1〜4にて得られた筒状発泡体の水平燃焼試験を、UL94HF・UL94HBFに準拠して行った。
難燃性能レベルを、「HF−1>HF−2>HBF>ランク外」として、表1に示す。
<寸法安定性>
寸法安定性は、実施例1〜5、比較例1〜4にて得られた筒状発泡体の内径を測定し、基準内径:24mmに対し、最大値:25.5mm、最小値:22.5mm以内のものを「○」とし、先に述べた最大値又は最小値の何れか一方でも越えたものを「×」として、表1に示す。
尚、内径は、実施例及び比較例にて各々10本の筒状発泡体を作製し、この10本の平均値を用いた。
<耐熱性>
耐熱性は、実施例1〜5、比較例1〜4にて得られた筒状発泡体に外径:23mmの銅管を挿入し、その銅管中に120℃のシリコーンオイルを充填して、シリコーンオイルの温度を維持したまま1週間放置し、銅管を取り出した後の筒状発泡体の外径寸法を測定した。
評価は、初期寸法との差が±7%未満を「○」とし、±7%以上を「×」と判定し表1に記載した。
<密度>
筒状発泡体の密度は、水中置換法により測定を行った。
測定結果を表1に示す。
<銅変色試験>
実施例1〜5、比較例1、2にて得られた筒状発泡体に、銅片(縦:50mm、横:24mm、厚み:5mm)を挿入し、120℃の恒温槽に入れて、24時間経過させた。
24時間経過後の銅片を目視し、銅片の色変化を見た。
結果を表1に示す。
Figure 0006010509
表1に示す通り、臭素化エポキシオリゴマを用いていない比較例1では、寸法安定性が悪く、比較例4では、銅の変色が見られた。
また、臭素化エポキシオリゴマを用いているものの、軟化点温度が80℃よりも低い65〜70℃である比較例2では、耐熱性が劣っている。
更に、同じく臭素化エポキシオリゴマを用いているものの、軟化点温度が130℃よりも高い170〜180℃である比較例3では、寸法安定性が劣る。
実施例では、難燃性、寸法安定性、耐熱性、銅変色試験の何れでも問題なく、特に三酸化アンチモンを添加した実施例1、2、4、5では、三酸化アンチモンを添加しなかった実施例3に比較し、難燃性が向上している。

Claims (3)

  1. ポリエチレン系樹脂にガス状発泡剤を供給しながら押出成形して発泡させるポリエチレン系樹脂筒状発泡体の製造において、難燃剤として軟化点が80〜130℃である臭素化エポキシオリゴマを用いる難燃性ポリエチレン系樹脂筒状発泡体の製造方法。
  2. 請求項1において、難燃剤として臭素化エポキシオリゴマに三酸化アンチモン又は/及び五酸化アンチモンを加える難燃性ポリエチレン系樹脂筒状発泡体の製造方法。
  3. 請求項1又は2において、臭素化エポキシオリゴマの添加量が、ポリエチレン系樹脂100質量部に対して、4〜25質量部である難燃性ポリエチレン系樹脂筒状発泡体の製造方法。
JP2013140641A 2013-07-04 2013-07-04 難燃性ポリエチレン系樹脂筒状発泡体の製造方法及び該製造方法により得られる難燃性ポリエチレン系樹脂筒状発泡体 Active JP6010509B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013140641A JP6010509B2 (ja) 2013-07-04 2013-07-04 難燃性ポリエチレン系樹脂筒状発泡体の製造方法及び該製造方法により得られる難燃性ポリエチレン系樹脂筒状発泡体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013140641A JP6010509B2 (ja) 2013-07-04 2013-07-04 難燃性ポリエチレン系樹脂筒状発泡体の製造方法及び該製造方法により得られる難燃性ポリエチレン系樹脂筒状発泡体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015013932A JP2015013932A (ja) 2015-01-22
JP6010509B2 true JP6010509B2 (ja) 2016-10-19

Family

ID=52435907

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013140641A Active JP6010509B2 (ja) 2013-07-04 2013-07-04 難燃性ポリエチレン系樹脂筒状発泡体の製造方法及び該製造方法により得られる難燃性ポリエチレン系樹脂筒状発泡体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6010509B2 (ja)

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4542164A (en) * 1982-10-04 1985-09-17 Toray Industries, Incorporated Flame-retardant polyolefin foam
JPS5962641A (ja) * 1982-10-04 1984-04-10 Toray Ind Inc 熱可塑性樹脂発泡体
JPS60179428A (ja) * 1984-02-24 1985-09-13 Toray Ind Inc ポリオレフイン発泡体
JPS60179427A (ja) * 1984-02-24 1985-09-13 Toray Ind Inc ポリオレフイン発泡体
JPH09272780A (ja) * 1996-04-03 1997-10-21 Japan Synthetic Rubber Co Ltd 熱可塑性樹脂組成物
CA2288684A1 (en) * 1999-03-10 2000-09-10 Mitsui Chemicals, Incorporated Uses of ethylene/.alpha.-olefin copolymer and uses of ethylene copolymer composition
JP2004263018A (ja) * 2003-02-28 2004-09-24 Sumitomo Chem Co Ltd 難燃性ゴム発泡体及びシール材
JP2006199760A (ja) * 2005-01-18 2006-08-03 Chuo Bussan:Kk ポリエチレン系難燃性樹脂発泡体の製造方法並びに管状断熱材及びそれを用いた断熱配管
WO2010141400A1 (en) * 2009-06-04 2010-12-09 Dow Global Technologies Inc. Infrared attenuated polymeric foam insulation with flame retardant performance

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015013932A (ja) 2015-01-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4111437B2 (ja) ポリスチレン系樹脂押出発泡板の製造方法及びポリスチレン系樹脂押出発泡板
JP2013194101A (ja) ポリスチレン系樹脂押出発泡断熱板の製造方法
JP6469973B2 (ja) 熱可塑性樹脂押出発泡断熱板の製造方法
JP2010285601A (ja) 防火性弾性発泡体材料
JP2005068203A (ja) ポリオレフィン系樹脂発泡体用組成物とその発泡体、および発泡体の製造方法
JP2010254780A (ja) スチレン系樹脂押出発泡体
JP3320575B2 (ja) 高難燃性樹脂発泡体
JP2011173941A (ja) ポリオレフィン系樹脂架橋発泡体
JP2003064209A (ja) エポキシ樹脂発泡体
JP2006199760A (ja) ポリエチレン系難燃性樹脂発泡体の製造方法並びに管状断熱材及びそれを用いた断熱配管
JP5877023B2 (ja) ポリオレフィン系樹脂発泡体
JP6010509B2 (ja) 難燃性ポリエチレン系樹脂筒状発泡体の製造方法及び該製造方法により得られる難燃性ポリエチレン系樹脂筒状発泡体
JP2013256614A (ja) ポリスチレン系樹脂押出発泡体の製造方法
JP6150663B2 (ja) ポリスチレン系樹脂押出発泡体の製造方法
JP6250094B2 (ja) ポリスチレン系樹脂押出発泡断熱板の製造方法
KR102039639B1 (ko) 내화 팽창 부재용 조성물 및 이를 이용한 내화성 부싱 시스템
KR20140083361A (ko) 전자선가교 폴리비닐클로라이드계 난연 발포단열재 및 그의 제조방법
JP6190208B2 (ja) ポリスチレン系樹脂押出発泡体の製造方法
JPWO2014132439A1 (ja) ポリオレフィン系樹脂発泡体
JP6211442B2 (ja) ポリスチレン系樹脂押出発泡体の製造方法
JP7449827B2 (ja) ポリスチレン系樹脂押出発泡板の製造方法、及びポリスチレン系樹脂押出発泡板
JPH10204200A (ja) オレフィン系樹脂発泡体
JP2024063687A (ja) 熱可塑性樹脂押出発泡板の製造方法
JP6124484B2 (ja) ポリスチレン系樹脂押出発泡体の製造方法
JPH02300242A (ja) 難燃性スポンジ用シリコーンゴム組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20151104

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160623

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160630

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160823

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160908

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160916

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6010509

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350