JP2013256614A - ポリスチレン系樹脂押出発泡体の製造方法 - Google Patents

ポリスチレン系樹脂押出発泡体の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】難燃性が良好で、酸素指数が高く且つリサイクル性に優れたポリスチレン系樹脂押出発泡体の製造方法を提供する。
【解決手段】ポリスチレン系樹脂押出発泡体の製造方法において、ポリスチレン系樹脂と難燃剤と発泡剤とを混練して得られる発泡性樹脂溶融物を押出発泡する押出発泡体の製造方法において、該難燃剤が、臭素化イソシアヌレート(A)と、2,3−ジブロモ−2−メチルプロピル基を有する有機化合物(B1)及び2,3−ジブロモプロピル基を有する有機化合物(B2)との混合物(B)、及び/又は臭素化スチレン−ブタジエン共重合体(C)とを含み、前記(A)と前記(B)及び前記(C)との配合割合が(A):(B)及び(C)=15:85〜80:20(重量比)とする。
【選択図】なし

Description

本発明は、ポリスチレン系樹脂押出発泡体の製造方法に関する。詳しくは、高い酸素指数を有すると共に、リサイクル性にも優れた、ポリスチレン系樹脂押出発泡体(以下単に押出発泡体ということがある)の製造方法に関する。
従来、ポリスチレン系樹脂押出発泡体は、ポリスチレン系樹脂に気泡調整剤等を加え、押出機で加熱溶融混練した溶融混練物に発泡剤を圧入し、さらに混練して発泡性樹脂溶融物とした後、該発泡性樹脂溶融物を、押出機先端部に付設されたダイを通して高圧域から低圧域に押出し、ダイ出口に連結された賦形装置を通して板状に成形したポリスチレン系樹脂押出発泡体が製造されている。ポリスチレン系樹脂押出発泡体は、種々の用途に使用可能であり、例えば、建築物の断熱材として広く使用されている。また昨今、環境への配慮等からポリスチレン系樹脂押出発泡体のリサイクルに対しての関心が高い。
板状のポリスチレン系樹脂押出発泡体からなる建築物の断熱材としては、JIS A 9511(2009)記載の押出ポリスチレンフォーム保温板の燃焼性規格を満足することが要求され、ポリスチレン系樹脂押出発泡体中には難燃剤が添加される。難燃剤としては、ヘキサブロモシクロドデカン(以下、「HBCD」と記す。)が比較的少量の添加で難燃効果が得られることから汎用されてきている。しかし、難燃剤としてHBCDに替わる、より環境に優しい難燃剤を使用した押出発泡体及びその製造技術の開発が求められている。
ところで、前記ポリスチレン系樹脂押出発泡体の製造において、発泡剤としては、従来ジクロロジフルオロメタン等の塩化フッ化炭化水素(以下、CFCと記す。)が広く使用されてきた。しかし、CFCはオゾン破壊係数が大きくオゾン層を破壊する危険性があることから、発泡剤としてCFCの使用が控えられ、オゾン破壊係数の小さい水素原子含有塩化フッ化炭化水素(以下、HCFCと記す。)やオゾン破壊係数がゼロ(0)の水素原子含有フッ化炭化水素(以下、HFCと記す。)がCFCの代わりに用いられるようになってきた。
一方で、HCFCやHFCは地球温暖化係数が大きい問題点があり、地球温暖化の観点からHCFCやHFCの替わりに、オゾン破壊係数がゼロ(0)であると共に地球温暖化係数も小さいイソブタン、イソペンタン等の飽和炭化水素が用いられるようになってきた。
しかし、イソブタン、イソペンタン等の飽和炭化水素は可燃性であり、ポリスチレン系樹脂押出発泡体に十分な難燃性を付与するためには、従来のHFC等の不燃性発泡剤を用いて製造する場合よりも多くの難燃剤を必要とする。
上記の状況において、HBCDに替わる難燃剤を用いたポリスチレン系樹脂押出発泡体の製造法の検討がなされてきた。例えば、特許文献1には、難燃剤としてテトラブロモビスフェノールA−ビス(2,3−ジブロモ−2−メチルプロピルエーテル)等のハロゲン化芳香族アルキルアリールエーテル類を使用することが開示されている。
また、特許文献2には、難燃剤として、(a)2,3−ジブロモプロピル基を有する含臭素有機化合物と、(b)2,3−ジブロモ−2−アルキルプロピル基を有する含臭素有機化合物との混合物を用いることが開示されている。
また特許文献3には、臭素化イソシアヌレート、臭素化ビスフェノールと、ジフェニルアルカン及び/又はジフェニルアルケンを用いることが開示されている。また、特許文献4には、難燃剤として臭素化ブタジエン共重合体を用いることが開示されている。
特開2005−139356号公報 特開2010−275528号公報 特開2003−292664号公報 特表2009−516019号公報
特許文献1記載のテトラブロモビスフェノールA−ビス(2,3−ジブロモ−2−メチルプロピルエーテル)はリサイクル時の熱安定性が不十分であり、基材樹脂のポリスチレン系樹脂が分解し再生樹脂の分子量の低下を引き起こす等の問題や、難燃剤の分解を想定して多量に添加しなければならない等の課題がある。
特許文献2記載の(a)2,3−ジブロモプロピル基を有する含臭素有機化合物と、(b)2,3−ジブロモ−2−アルキルプロピル基を有する含臭素有機化合物との混合物では、リサイクル時の熱安定性および難燃性が改良されると記載されているが、充分な程度とは言い難かった。
特許文献3は、臭素化イソシアヌレートや臭素化ビスフェノールからなる臭素系難燃剤や、ジフェニルアルカン及び/又はジフェニルアルケンを臭素系難燃剤と併用することで、リサイクル性・成形性に優れ、かつ難燃性・断熱性を確保しているが、酸素指数の観点からは課題を残すものであった。
また、特許文献4記載の臭素化ブタジエン共重合体は、酸素指数が高く難燃性の改良は十分見込めるが、回収原料中のポリスチレン系樹脂が分解し再生樹脂の分子量が低下するなど熱安定性については充分でなく、リサイクル性の観点においては課題を残すものであった。
以上のように、ポリスチレン系樹脂押出発泡体への難燃性付与、特に酸素指数増大に関しては、さらなる改良が求められていた。また一般的に、ポリスチレン系樹脂は300℃付近で分解されることが知られているが、リサイクルする際に加熱処理を受けると分解温度以下でもポリスチレン系樹脂の分子量が低下する場合があった。特に、押出発泡工程において一度加熱処理を受けた樹脂をリサイクルする際には、リサイクル工程での加熱や再度の押出工程により、樹脂の分子量低下による劣化が著しく進行する場合がある。このリサイクルされた樹脂(以下、再生樹脂ということがある)を用いて押出発泡体を製造した場合、分子量の低下が発泡性に影響し、良好な押出発泡体を容易に得ることが難しかった。
そこで本発明は、上記の現状に鑑み、酸素指数が高く且つリサイクル性に優れたポリスチレン系樹脂押出発泡体の製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、上記目的を為すための下記[1]〜[6]のポリスチレン系樹脂押出発泡体の製造方法が提供される。即ち、本発明は、
[1] ポリスチレン系樹脂と難燃剤と発泡剤とを混練して得られる発泡性樹脂溶融物を押出発泡する押出発泡体の製造方法において、
該難燃剤が、臭素化イソシアヌレート(A)と、2,3−ジブロモ−2−メチルプロピル基を有する有機化合物(B1)及び2,3−ジブロモプロピル基を有する有機化合物(B2)からなる難燃剤(B)及び/又は臭素化スチレン−ブタジエン共重合体(C)とを含み、前記(A)を15〜80重量%、前記(B)及び(C)の合計を20〜85重量%(但し、前記(A)、前記(B)及び(C)の合計が100重量%)の割合で配合することを特徴とするポリスチレン系樹脂押出発泡体の製造方法、
[2]前記2,3−ジブロモ−2−メチルプロピル基を有する有機化合物(B1)と2,3−ジブロモプロピル基を有する有機化合物(B2)との配合割合が(B1):(B2)=20:80〜80:20(重量比)であることを特徴とする上記[1]に記載のポリスチレン系樹脂押出発泡体の製造方法、
[3]前記2,3−ジブロモ−2−メチルプロピル基を有する有機化合物(B1)が、テトラブロモビスフェノールA−(2,3−ジブロモ−2−メチルプロピルエーテル)であり、前記2,3−ジブロモプロピル基を有する有機化合物(B2)が、テトラブロモビスフェノール−A−(2,3−ジブロモプロピルエーテル)であることを特徴とする上記[1]または[2]に記載のポリスチレン系樹脂押出発泡体の製造方法、
[4]前記難燃剤(A)、(B)及び(C)の配合量の合計(X)が、前記ポリスチレン系樹脂100重量部に対して、1〜10重量部であることを特徴とする上記[1]請求項〜[3]のいずれかに記載のポリスチレン系樹脂押出発泡体の製造方法、
[5]前記ポリスチレン系樹脂100重量部に対して、ジフェニルアルカン、ジフェニルアルケン、ポリアルキルベンゼンから選ばれる少なくとも1種の添加剤(D)を、0.01〜1重量部配合することを特徴とする請求項上記[1]〜[4]のいずれかに記載のポリスチレン系樹脂押出発泡体の製造方法、
[6]前記発泡剤が、(a)炭素数3〜5の飽和炭化水素10〜80モル%と、(b)塩化メチル、塩化エチル、ジメチルエーテル、ジエチルエーテル、メチルエチルエーテル、メタノール、エタノール、水、及び二酸化炭素の中から選ばれる1種又は2種以上の発泡剤90〜20モル%(但し、発泡剤(a)と(b)との合計量は100モル%)とからなることを特徴とする上記[1]〜[5]のいずれかに記載のポリスチレン系樹脂押出発泡体の製造方法、
を要旨とするものである。
本発明は、難燃剤として、臭素化イソシアヌレート(A)と、2,3−ジブロモ−2−メチルプロピル基を有する有機化合物(B1)及び2,3−ジブロモプロピル基を有する有機化合物(B2)からなる難燃剤(B)及び/又は臭素化スチレン−ブタジエン共重合体(C)を配合する。これらの難燃剤を組み合わせた複合難燃剤を用いることによって、該複合難燃剤を含有するポリスチレン系樹脂押出発泡体は優れた酸素指数を示すものとなる。また、得られたポリスチレン系樹脂押出発泡体を加熱溶融して再生原料としてリサイクル使用する際に、再生原料樹脂の分子量低下が抑制できる効果をも有し、良好なリサイクル性が示される。
また、前記複合難燃剤に加えてジフェニルアルカン、ジフェニルアルケン、ポリアルキルベンゼンから選ばれる少なくとも1種の添加剤をポリスチレン系樹脂に少量添加することにより、より一層、酸素指数の向上効果が得られる。
以下に、本発明のポリスチレン系樹脂押出発泡体の製造方法について詳細に説明する。本発明のポリスチレン系樹脂押出発泡体の製造方法は、ポリスチレン系樹脂と難燃剤と発泡剤とを混練して得られる発泡性樹脂溶融物を押出発泡する押出発泡体の製造方法が採用される。具体的には、ポリスチレン系樹脂、難燃剤、必要に応じて気泡調整剤、その他の添加剤を押出機内で加熱下に混練し、該混練物に発泡剤を圧入し、さらに混練して得られる発泡性ポリスチレン系樹脂溶融物を、フラットダイを通して高圧の押出機内から低圧域に押出して発泡させ、該ダイの出口に配置された成形型[平行あるいは入り口から出口方向に向かって緩やかに拡大するように設置された上下二枚のポリテトラフルオロエチレン樹脂等の板で構成される型(ガイダーともいう。)]や、成形ロール等の賦形装置を通過させることによって板状に賦形される、ポリスチレン系樹脂押出発泡体(以下、単に押出発泡体という。)を製造する方法が挙げられる。
本発明において使用されるポリスチレン系樹脂としては、例えば、スチレン単独重合体やスチレンを主成分とするスチレン−アクリル酸共重合体、スチレン−アクリル酸メチル共重合体、スチレン−アクリル酸エチル共重合体、スチレン−メタクリル酸共重合体、スチレン−メタクリル酸メチル共重合体、スチレン−メタクリル酸エチル共重合体、スチレン−無水マレイン酸共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−アクリロニトリル共重合体、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体、スチレン−ポリフェニレンエーテル共重合体、スチレン−メチルスチレン共重合体、スチレン−ジメチルスチレン共重合体、スチレン−エチルスチレン共重合体、スチレン−ジエチルスチレン共重合体等が挙げられる。上記スチレン系共重合体におけるスチレン成分含有量は50モル%以上が好ましく、特に好ましくは80モル%以上である。
上記ポリスチレン系樹脂は、本発明の目的、作用及び効果が達成される範囲内において、その他の重合体を混合したものであってもよい。その他の重合体としては、ポリエチレン系樹脂(エチレン単独重合体及びエチレン単位成分含有量が50モル%以上のエチレン共重合体の群から選択される1種又は2種以上の混合物)、ポリプロピレン系樹脂(プロピレン単独重合体及びプロピレン単位成分含有量が50モル%以上のプロピレン共重合体の群から選ばれる1種または2種以上の混合物)、ポリフェニレンエーテル樹脂、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体、スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体水添物、スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体水添物、スチレン−エチレン共重合体等が挙げられ、これらの他の重合体は、ポリスチレン系樹脂中50重量%未満となるように、好ましくは30重量%以下となるように、更に好ましくは10重量%以下となるように、目的に応じて混合することができる。
ポリスチレン系樹脂の重量平均分子量は、20〜40万であることが好ましく、22〜35万であることがさらに好ましい。前記範囲内である場合、押出安定性が良好で安定して押出発泡体製造することが可能であり、機械的物性にも優れる押出発泡体が得られる。
ポリスチレン系樹脂の重量平均分子量は、例えばGPC(ゲルパーミエーションクロマトグラフ)法により測定することができる。
本発明においては、難燃剤として、臭素化イソシアヌレート(A)(難燃剤(A)という。)と、2,3−ジブロモ−2−メチルプロピル基を有する有機化合物(B1)(難燃剤(B1)という。)及び2,3−ジブロモプロピル基を有する有機化合物(B2)(難燃剤(B2)という。)からなる難燃剤(B)(難燃剤(B)という。)、及び/又は臭素化スチレン−ブタジエン共重合体(C)(難燃剤(C)という。)とからなる複合難燃剤を用いる。
前記難燃剤(A)としては、例えば、モノ(2,3−ジブロモプロピル)イソシアヌレート、ジ(2,3−ジブロモプロピル)イソシアヌレート、トリス(2,3−ジブロモプロピル)イソシアヌレート、モノ(2,3,4−トリブロモブチル)イソシアヌレート、ジ(2,3,4−トリブロモブチル)イソシアヌレート、トリス(2,3,4−トリブロモブチル)イソシアヌレート等が挙げられる。また、上記の臭素化イソシアヌレートの中で、トリス(2,3−ジブロモプロピル)イソシアヌレートは、特にポリスチレン系樹脂との相溶性が良好であり、分解開始温度が250〜265℃、融点が100〜110℃であるために発泡体製造時における取扱いが容易で、ポリスチレン系樹脂との混練時において分解する可能性も小さく、難燃剤(B)及び/または難燃剤(C)と混合して使用することで、有意な酸素指数の向上効果が容易に発現されるため好ましい。
なお、前記難燃剤(A)が配合されない場合には十分な酸素指数が得られないか、或いは、リサイクル性が著しく低下する虞がある。難燃剤(A)を、単一の難燃剤としてポリスチレン系樹脂押出発泡体の製造に用いた場合に製造される押出発泡体は、優れたリサイクル性を示すものの、充分な酸素指数が示されない。本発明によって、難燃剤(B)及び/または難燃剤(C)に、さらに難燃剤(A)を組み合わせてポリスチレン系樹脂押出発泡体の製造に用いた場合、製造された押出発泡体に優れたリサイクル性が付与される上、難燃剤(B)及び/または(C)のみを使用した場合に比べて酸素指数のレベルを維持又は向上させる効果が示される。即ち、難燃剤(A)と難燃剤(B)および/または難燃剤(C)を組み合わせることによる有利な知見が、本発明の研究により見出されたのである。
難燃剤(B)は、2,3−ジブロモ−2−メチルプロピル基を有する有機化合物(B1)と2,3−ジブロモプロピル基を有する有機化合物(B2)とからなる。
前記難燃剤(B1)としては、例えば、テトラブロモビスフェノールA−ビス(2,3−ジブロモ−2−メチルプロピルエーテル)、テトラブロモビスフェノールS−ビス(2,3−ジブロモ−2−メチルプロピルエーテル)、テトラブロモビスフェノールF−ビス(2,3−ジブロモ−2−メチルプロピルエーテル)などが挙げられ、好ましくは、テトラブロモビスフェノールA−ビス(2,3−ジブロモ−2−メチルプロピルエーテル)が挙げられる。
前記難燃剤(B2)としては、例えば、テトラブロモビスフェノールA−ビス(2,3−ジブロモプロピルエーテル)、テトラブロモビスフェノールS−ビス(2,3−ジブロモプロピルエーテル)、テトラブロモビスフェノールF−ビス(2,3−ジブロモプロピルエーテル)などが挙げられ、好ましくは、テトラブロモビスフェノールA−ビス(2,3−ジブロモプロピルエーテル)が挙げられる。
前記難燃剤(B)が前記難燃剤(B1)のみからなる場合には、得られる押出発泡体の酸素指数、難燃性に優れず、特にリサイクル性が悪くなる虞がある。一方、前記難燃剤(B2)のみの場合には、リサイクル時における一定の熱安定性は確保できるが酸素指数が低下する虞がある。
さらに、難燃剤(A)と(B1)を組み合わせた場合であっても、酸素指数の向上効果は見られるものの、リサイクル性を満足することはできない。また難燃剤(A)と(B2)を組み合わせた場合には、リサイクル性は向上するものの、酸素指数を満足することはできない。したがって、前記難燃剤(B)は、難燃剤(B1)と(B2)からなることを要する。
前記難燃剤(B)における難燃剤(B1)と(B2)との配合割合は重量比で(B1):(B2)=20:80〜80:20であり、好ましくは30:70〜70:30であり、更に好ましくは35:65〜65:35である。前記の範囲内である場合には、十分な難燃性、酸素指数を示し、優れた熱安定性を有するためにリサイクル時の再生樹脂の分子量が十分な大きさの発泡体が得られる。
難燃剤(B1)と(B2)のみを使用する場合には、リサイクル性、酸素指数の全ての項目を満足する押出発泡体は得られ難く、難燃剤(A)と(B)とを併用することで、リサイクル性や酸素指数に優れる押出発泡体となる。
前記難燃剤(C)としては、臭素化スチレン−ブタジエン共重合体、例えば、臭素化スチレン−ブタジエンブロック共重合体、臭素化スチレン−ブタジエンランダム共重合体、或いは臭素化スチレン−ブタジエングラフト共重合体等で、特表2009−516019号公報に記載の方法によって製造されるものが挙げられる。
また、前記難燃剤(C)について、重量平均分子量は少なくとも1000以上であり、該難燃剤(C)臭素含有率は、50〜80重量%であることが好ましい。前記難燃剤(C)のみで用いた場合には、熱安定性が低いためリサイクルした際に再生樹脂の分子量が著しく低減してしまう虞がある。
本発明では、前記難燃剤(A)と、前記難燃剤(B)及び/又は(C)を組み合わせることにより、所期の目的とするリサイクル性且つ酸素指数にも優れたポリスチレン系樹脂押出発泡体を得ることができる。また、得られる発泡体は、JIS A9511(2009)の難燃性にも優れる押出発泡体が得られる。
すなわち、本発明で用いられる前記複合難燃剤は、前記難燃剤(A)と、前記難燃剤(B)及び前記難燃剤(C)とを所定の配合割合で混合された複合難燃剤、及び前記難燃剤(A)と前記難燃剤(C)とを所定の配合割合で混合された複合難燃剤、前記難燃剤(A)と前記難燃剤(B)とを所定の配合割合で混合された複合難燃剤、の3つのタイプの複合難燃剤である。
本発明においては、上記の複合難燃剤を用いることにより、リサイクル性に優れており、建材用断熱材として使用するに要求される燃焼性能を有する、優れた酸素指数を示すポリスチレン系樹脂押出発泡体を得ることができる。さらに、押出発泡体を再生原料としてリサイクル使用する場合にも分子量低下が十分に抑制される。
従って、前記難燃剤(A)と、前記難燃剤(B)及び/または難燃剤(C)とを組み合わせることにより、前記難燃剤(A),前記難燃剤(B),前記難燃剤(C)それぞれを単独で使用した場合よりも酸素指数の値が高く、リサイクル性に優れた押出発泡体が得られる。
本発明において、前記複合難燃剤は、全てを単独に添加して押出機中で混練されていても良く、必ずしも一度に添加して混練させる必要はなく、押出発泡体中に混合され他状態で存在していれば良い。尚、本発明において「難燃剤(B1)および難燃剤(B2)からなる難燃剤(B)」とは、本発明の製造方法において、個別の難燃剤である難燃剤(B1)および難燃剤(B2)の両方を用いることを意味し、これらは製造工程中、同時のタイミングで添加して混練してもよいし、あるいは異なるタイミングで添加して混練してもよい。
本発明において、前記複合難燃剤が、前記難燃剤(A)15〜80重量%と、前記難燃剤(B)及び前記難燃剤(C)の合計量20〜85重量%との割合(ただし、(A)、(B)及び(C)の合計が100重量%)で配合されるものである。前記難燃剤(A)の配合割合が少なすぎる場合にはリサイクル時における熱安定性が確保できず、押出発泡体のリサイクル性への貢献が期待できない虞があり、多すぎる場合には複合難燃剤の酸素指数が相対的に不十分となる虞がある。このような観点から、好ましくは前記難燃剤(A)が20〜75重量%、さらに好ましくは30〜70重量%である。一方、前記難燃剤(B)及び(C)の合計量が25〜80重量%であることが好ましく、さらに好ましくは30〜70重量%である。また、前記難燃剤(A)と前記難燃剤(B)と前記難燃剤(C)とからなる複合難燃剤を用いる場合には、前記難燃剤(B)と前記難燃剤(C)の割合は、前記難燃剤(B)が、20〜80重量%、さらに好ましくは25〜75重量%であり、前記難燃剤(C)は、20〜80重量%、さらに好ましくは25〜75重量%である。
本発明の前記複合難燃剤のポリスチレン系樹脂に対する合計配合量(X)がポリスチレン系樹脂100重量部に対して1〜10重量部、好ましくは1.5〜8重量部であり、2〜7重量部がより好ましい。前記複合難燃剤の配合量が少なすぎる場合には十分な難燃化効果が得られず、また熱安定性においても不十分となる虞があり、多すぎる場合には押出発泡成形に悪影響となる虞がある。上記範囲内であれば、酸素指数および難燃性に優れ、良好なリサイクル性を有する押出発泡体をより容易に製造可能となる。
本発明においては、さらにジフェニルアルカン、ジフェニルアルケン、ポリアルキルベンゼンから選ばれる少なくとも1種の添加剤(D)を配合することで、酸素指数の向上効果をさらに高めることができる。該添加剤(D)はポリスチレン系樹脂100重量部に対して、0.01〜1重量部配合されることが好ましく、0.05〜0.5重量部配合されることがより好ましい。該添加剤(D)の配合量(Y)は前記複合難燃剤の配合量(X)に対し、重量比でY/X=0.006〜0.13で配合されることが好ましく、さらに好ましくは0.01〜0.10である。
前記ジフェエニルアルカンとしては具体的には、2,3−ジメチル−2,3−ジフェニルブタン、2,3−ジエチル−2,3−ジフェニルブタン、3,4−ジメチル−3,4−ジフェニルヘキサン、3,4−ジエチル−3,4−ジフェニルヘキサンが挙げられる。ジフェニルアルケンは具体的には、例えば、2,4−ジフェニル−4−メチル−1−ペンテン、2,4−ジフェニル−4−エチル−1−ペンテン、ポリアルキレンベンゼンは具体的には、ポリ−1,4−ジイソプロピルベンゼンが例示される。
本発明の効果を損なわない範囲において、前記複合難燃剤以外の、他の難燃剤を所望に応じて併用することもできる。例えば、トリフェニルホスフェート、クレジルジ2,6−キシレニルホスフェート、三酸化アンチモン、五酸化二アンチモン、硫酸アンモニウム、スズ酸亜鉛、シアヌル酸、イソシアヌル酸、トリアリルイソシアヌレート、メラミンシアヌレート、メラミン、メラム、メレム等の窒素含有環状化合物、シリコーン系化合物、酸化ホウ素、ホウ酸亜鉛、硫化亜鉛などの無機化合物、赤リン系、ポリリン酸アンモニウム、フォスファゼン、次亜リン酸塩等のリン系化合物等が挙げられる。これらの化合物は単独又は2種以上を混合して使用できる。
本発明においては、オゾン破壊係数がゼロ(0)である発泡剤を用いることが好ましい。さらには、炭素数3〜5の飽和炭化水素(a)と他の発泡剤(b)とを含有する混合発泡剤を使用することが好ましい。上述のとおり、本願発明は、特定の組み合わせによる難燃剤を使用するため、製造される押出発泡体に優れた難燃性、あるいは酸素指数を付与することができる。したがって、可燃性のため、製造される押出発泡体へ充分な難燃性付与することが課題となっていた発泡剤(a)を、ポリスチレン系樹脂押出発泡体の製造に有効に使用することができる。その結果、発泡剤として飽和炭化水素を使用する本発明の態様であれば、地球温暖化の観点に考慮した上、難燃性、リサイクル性に優れた押出発泡体の製造を可能とする。もちろん、本発明において、飽和炭化水素以外の発泡剤を使用することを禁止するものではない。
炭素数3〜5の飽和炭化水素(a)としては、プロパン、n−ブタン、i−ブタン、n−ペンタン、i−ペンタン、ネオペンタン等が挙げられる。上記の飽和炭化水素(a)は、単独または2種以上を混合して使用することができる。前記飽和炭化水素(a)の中でも、発泡性の点からプロパン、n−ブタン、i−ブタンあるいはこれらの混合物が好ましい。
また、発泡体の断熱性能の点からn−ブタン、i−ブタンあるいはこれらの混合物が好まく、特に好ましくはi−ブタンである。
前記他の発泡剤(b)としては、前記飽和炭化水素(a)以外の有機系物理発泡剤及び無機系物理発泡剤を用いることができる。前記有機系物理発泡剤としては、例えば、ジメチルエーテル、ジエチルエーテル、メチルエチルエーテル、イソプロピルエーテル、n−ブチルエーテル、ジイソプロピルエーテル等のエーテル類、メタノール、エタノール、プロピルアルコール、i−プロピルアルコール、ブチルアルコール、i−ブチルアルコール、t−ブチルアルコール等のアルコール類、蟻酸メチル、蟻酸エチル、蟻酸プロピル、蟻酸ブチル等の蟻酸エステル類、塩化メチル、塩化エチル等の塩化アルキル等が挙げられる。また、オゾン破壊係数がゼロ(0)、かつ地球温暖化係数の小さいトランス−1,3,3,3−テトラフルオロプロペン、シス−1,3,3,3−テトラフルオロプロペン、1,1,2,2−テトラフルオロプロペンなどのフッ化炭化水素を用いることができる。
前記無機系物理発泡剤としては、例えば、水、二酸化炭素、窒素などが挙げられる。上記の他の発泡剤(b)は、単独または2種以上混合して使用することができる。
前記他の発泡剤(b)の中では、発泡性、発泡体成形性などの点から、塩化メチル、塩化エチル、ジメチルエーテル、ジエチルエーテル、メチルエチルエーテル、メタノール、エタノール、水、二酸化炭素が好ましい。
前記の混合発泡剤において、炭素数3〜5の飽和炭化水素(a)の配合割合が10〜80モル%であり、他の発泡剤(b)の配合割合が90〜20モル%[発泡剤(a)と発泡剤(b)との合計量は100モル%]であることが好ましい。配合割合がこの範囲内である混合発泡剤を使用することにより、安全かつ安定的に高発泡倍率の押出発泡体を製造することができるとともに、断熱性、難燃性に優れた押出発泡体を製造する上で好ましい。
このような観点から、炭素数3〜5の飽和炭化水素(a)30〜70モル%と他の発泡剤(b)70〜30モル%[ただし、発泡剤(a)と発泡剤(b)との合計は100モル%]とを含有する混合発泡剤がより好ましい。
本発明における発泡剤の添加量(圧入量)は、ポリスチレン系樹脂100重量部に対して2〜20重量部が好ましく、2〜10重量部がより好ましい。発泡剤の添加量(圧入量)が少な過ぎると得られる押出発泡体の見かけ密度が高くなり、発泡体としての軽量性、断熱性などの特性が発揮され難く、発泡剤の添加量(圧入量)が多過ぎると押出発泡体中にボイドなどが生じ易くなる虞がある。
本願発明において、金属石鹸、有機スズ化合物、鉛化合物、ハイドロタルサイト、エポキシ化合物、多価アルコール、β−ケトン、フェノール系化合物、ヒンダートアミン系化合物、リン系化合物、イオウ系化合物などの安定剤を添加することも可能である。
安定剤の配合量は、ポリスチレン系樹脂100重量部に対して、概ね0.2〜20重量部、さらには1〜15重量部の範囲で使用するのが好ましい。
本発明の製造方法において、発泡性樹脂溶融物には、押出発泡体の平均気泡径を調整するために気泡調整剤を添加することができる。気泡調整剤としては、タルク、カオリン、マイカ、シリカ、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、酸化チタン、クレー、酸化アルミニウム、ベントナイト、ケシソウ土等の無機物が例示される。また、本発明において該気泡調整剤は2種以上組み合わせて用いることもできる。前記の各種気泡調整剤のなかで、得られる発泡体の気泡径の調製が容易で気泡径を小さくし易いなどの理由からタルクが好適に用いられる。特に、粒子径の細かい平均粒径〔光透過遠心沈降法による50%粒径〕が0.5〜75μmのタルクが好ましい。
気泡調整剤の添加量はポリスチレン系樹脂100重量部に対して0.01〜7.5重量部、さらには0.1〜5重量部の割合で添加することが好ましい。
本発明の製造方法においては、本発明の目的、効果を妨げない範囲で、酸化チタン等の金属酸化物、グラファイト、ハイドロタルサイト、カーボンブラックやアルミニウム等の断熱性向上剤、着色剤、酸化防止剤、充填剤、滑剤等の各種の添加剤を適宜所望に応じて添加することができる。なお、上記気泡調整剤、着色剤等の各種の添加剤の押出発泡工程における添加方法は、全てバラバラに添加して押出機中で混練されていても良く、必ずしも一度に添加して混練させる必要はない。
本発明により得られる押出発泡体の密度は、優れた断熱性と機械的強度の点から、20〜60kg/m、さらには22〜50kg/mであることが好ましい。厚みは5〜15mm、更には15〜100mmであることが好ましい。
本発明により得られる押出発泡体は断熱性向上の点、更に機械的強度向上の点から、独立気泡率が80%以上であり、85%以上であることが好ましく、90%以上であることが更に好ましい。
本明細書により得られる押出発泡体の独立気泡率は、ASTM−D2856−70の手順Cに従って、東芝ベックマン株式会社の空気比較式比重計930型を使用して測定(押出発泡体から25mm×25mm×20mmのサイズに切断された成形表皮を持たないカットサンプルをサンプルカップ内に収容して測定する。ただし、厚みが薄く、厚み方向に20mmのカットサンプルが切り出せない場合には、例えば、25mm×25mm×10mmのサイズのカットサンプルを2枚同時にサンプルカップ内に収容して測定すればよい。)された押出発泡板(カットサンプル)の真の体積Vxを用い、下記(1)式により独立気泡率S(%)を計算し、N=3の平均値で求める。
S(%)=(Vx−W/ρ)×100/(VA−W/ρ) (1)
Vx:上記方法で測定されたカットサンプルの真の体積(cm)(押出発泡体のカットサンプルを構成する樹脂の容積と、カットサンプル内の独立気泡部分の気泡全容積との和に相当する。)
VA:測定に使用されたカットサンプルの外寸から計算されたカットサンプルの見掛け上の体積(cm
W:測定に使用されたカットサンプル全重量(g)
ρ:押出発泡体を構成する樹脂の密度(g/cm
本発明においては、押出発泡体を加熱溶融して得られる再生ポリスチレン系樹脂を原料樹脂として用いることができる。このとき、再生ポリスチレン系樹脂のみでリサイクル品である押出発泡体を成形することもできるが、望ましくは、バージン材料であるポリスチレン系樹脂と、再生ポリスチレン系樹脂とを混合して、原料とすることが好ましい。本発明の押出発泡体は、前記複合難燃剤を用いて製造されたものであり、リサイクル性に優れる。即ち、本発明の製造方法により製造された押出発泡体を溶融して再生原料(再生樹脂)としたとき、その再生原料は回収時における重量平均分子量低下率[α]=[{1−(押出発泡体の重量平均分子量/再生樹脂の重量平均分子量)}×100]が小さいことが特徴として挙げられる。本研究においては、押出発泡体を回収して再生樹脂とする際に、バージン材料から押出発泡体を製造する際の分子量低下率を考慮するだけでは不十分であることを見出したものである。そして、押出発泡体から再生樹脂とする際の分子量低下が、再生樹脂を含む押出発泡体の製造に大きく影響することを見出し、上記課題を解決したものである。本発明によれば、特定の複合難燃剤を用いることにより、特に、押出発泡体から再生樹脂を得る際の分子量低下が効果的に抑制できる、リサイクル性に優れた押出発泡体を得ることが可能となる。
再生樹脂として重量平均分子量低下率が小さい樹脂を用いることができれば、バージン材料に配合して押出発泡する際に、押出発泡性への影響を少なくできるので、安定して押出発泡体を製造することができる。さらに、製造条件も広がり、より容易にリサイクル樹脂を用いて押出発泡体を得ることができる。上記観点から、分子量低下率は10%以下であることが好ましい。なお、製造安定性の観点からは、再生樹脂の重量平均分子量が20万以上であることが好ましい。
本発明により得られる押出発泡体は、優れた酸素指数を示すものである。なお、断熱材としての用途を考慮すると酸素指数は25.5%超であることが好ましく、26%以上であることがさらに好ましい。押出発泡体の酸素指数は、JIS K7201−2(2007)に準拠して行った。酸素指数の測定にはスガ試験機株式会社製の難燃性試験機(ON−1D型)を使用した。なお、試験片は、(厚さ)10mm×(幅)10mm×(長さ)150mmのサイズに切出した試験片を、温度23度、相対湿度50%にて168時間予備状態調節したものを用いる。
本発明により得られるポリスチレン系樹脂押出発泡体は、主に建材用用途の断熱板として使用されるため、JIS A9511(2009)記載の押出ポリスチレンフォーム保温板を対象とする燃焼性規格を満足するものであることが好ましい。すなわち、JIS A9511(2009)に記載4.13.1「測定方法A」の燃焼性の測定を行った場合に、炎が3秒以内に消え、残塵がなく、燃焼限界支持線を越えて燃焼することがないものであることが好ましい。そのような押出発泡体は、着火した場合であっても火が燃え広がる可能性が小さいもので建材用の押出ポリスチレンフォーム保温板として要求される安全性を備えているものである。本発明の複合難燃剤を用いることにより、高い酸素指数を有し、上記規格も満足する難燃性に優れる押出発泡体が得られる。
以下、実施例により本発明を詳細に説明する。ただし、本発明は実施例により限定されるものではない。
[押出装置]
実施例、比較例において、内径65mmの第1押出機と内径90mmの第2押出機が直列に連結されており、発泡剤注入口が第1の押出機の終端付近に設けられており、横断面が長方形の樹脂排出口(ダイリップ)を備えたフラットダイが第2押出機の出口に連結され、第2押出機の樹脂出口にはこれと並行するように設置された上下一対のポリテトラフルオロエチレン樹脂からなる板により構成された賦形装置(ガイダ―)が付設された装置を用いた。
[ポリスチレン系樹脂]
本発明で使用する原料樹脂は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)分析法により重量平均分子量を測定し、分子量27.3万であるポリスチレン樹脂を用いた。
[難燃剤]
(1)難燃剤(A):臭素化トリイソシアヌレート、鈴裕化学製、商品名「FCP660」
(2)難燃剤(B1):テトラブロモビスフェノールA−ビス(2,3−ジブロモ−2−
メチルプロピルエーテル)、第一工業製薬製、商品名「ピロガードSR130」
(3)難燃剤(B2):テトラブロモビスフェノールA−ビス(2,3−ジブロモプロピ
ルエーテル)、第一工業製薬製、商品名「ピロガードSR720」
(4)難燃剤(C):臭素化スチレン−ブタジエン共重合体、ケムチュラ製、商品名「E
merald3000」
[添加剤(D)]
2,3−ジメチル−2,3−ジフェニルブタン、日本油脂株式会社製、「ノフマーBC−90」を用いた。
[発泡剤]
ポリスチレン樹脂100重量部に対して、水0.71モル/kg、炭酸ガス0.37モル、イソブタン0.60モルの混合発泡剤を用いた。
[気泡調整剤]
タルクマスターバッチ(松村産業製、ハイフィラー#12)を60重量%含有するPSマスターバッチをポリスチレン樹脂100重量部に対して、2.5重量部用いた。
実施例1〜5、比較例1〜6
表1、2に示す配合量となるようにポリスチレン系樹脂、難燃剤及び他の添加剤を、前記第1押出機に供給し、220℃まで加熱し、これらを溶融、混練し、第1押出機の終端付近に設けられた発泡剤注入口から、表に示す配合組成の発泡剤の所要量を溶融物に圧入し溶融混練した発泡性樹脂溶融物を、第2押出機に供給して樹脂温度を120℃(この発泡温度は押出機とダイとの接合部の位置で測定された発泡性樹脂溶融物の温度である)に調整したのち、吐出量70kg/時でダイリップ内に押出し、発泡させながら押出発泡体の厚み方向に50mmの間隔で平行に配置されたガイダー内を通過させることにより厚み50mmの板状に成形されたポリスチレン系樹脂押出発泡体を製造した。得られた押出発泡体の見かけ密度、独立気泡径、酸素指数、難燃性評価、押出発泡体や再生樹脂の重量平均分子量を表1、2に併せて示す。
表1、2に示す押出発泡体の各種物性の測定方法及び評価方法は下記の通りである。
[密度]
JIS K7222(2005)に基づいて測定された見掛け密度である。
[酸素指数]
発泡成形体の酸素指数は、JIS K7201-2(2007)に記載の酸素指数法による高分子材料の燃焼試験法により測定した。試験片は得られた押出発泡体中央部より10×10×150mmのサイズに切り出し、気温23度、相対湿度50%にて168時間予備状態調節したものを用い、酸素指数の測定にはスガ試験機株式会社製の難燃性試験機(ON−1D型)を使用した。
[難燃性評価]
製造直後の押出発泡体を気温23℃、相対湿度50%で4週間放置した後、JIS A9511(2009)の4.13.1「測定方法A」に基づいて測定した。尚、測定は一つの発泡板から試験片を5個切り出して(N=5)下記の評価基準にて評価した。
○:全ての試験片において3秒以内で消え、平均燃焼時間が5個の試験片の平均燃焼時間が2秒以内である。
△:5個の試験片の平均燃焼時間が5個の試験片の平均燃焼時間が2秒を超え3秒以内である。
×:5個の試験片の平均燃焼時間が3秒を超える。
[押出発泡体の重量平均分子量,再生樹脂の重量平均分子量]
押出発泡体は、原料樹脂(バージン材料)を押出機にて溶融し、発泡したものの重量平均分子量を下記に示すゲルパーミエーションクロマトグラフィー分析法の測定条件にて測定を行った。
再生樹脂は、それぞれの実施例にて得られた押出発泡体を、リサイクル用の押出機にて溶融しリペレット化したものの重量平均分子量を下記に示すゲルパーミエーションクロマトグラフィー分析法の測定条件にて測定を行った。
前記重量平均分子量は、それぞれ得られたサンプル10mgをテトラヒドロフラン(THF)10mlに溶解させ、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)分析法により測定し、標準ポリスチレンで校正した値である。
上記GPC分析条件の詳細は以下の通りである。
使用機器:株式会社ジーエルサイエンス製GPC仕様高速液体クロマトグラフ
カラム:昭和電工株式会社製カラム、商品名ShodexGPC KF−806、同KF−805、同KF−803をこの順に直列に連結して使用
カラム温度:40℃
溶媒:THF
流速:1.0mL/分
濃度:0.15w/v%
注入量:0.2ml
検出器:株式会社ジーエルサイエンス製紫外可視検出器、商品名UV702型(測定波長254nm)
分子量分布の計算に用いた較正曲線の分子量範囲:1.2×107〜5.2×103
[分子量低下率]
原料樹脂(バージン材料)に対する押出発泡体の分子量低下率[β]と、押出発泡体に対する再生樹脂の分子量低下率[α]は、下記式によりそれぞれ算出した値を用いた。
(押出発泡体の分子量低下率[β])={1−(押出発泡体の重量平均分子量/原料樹脂の重量平均分子量)}×100
(再生樹脂の分子量低下率[α])={1−(再生樹脂の重量平均分子量/押出発泡体の重量平均分子量)}×100
Figure 2013256614
Figure 2013256614
上記実施例と比較例の結果は次のことを示している。
実施例1〜5の結果は、いずれも本発明における難燃剤の組み合わせ、を本発明において特定される範囲内で使用してポリスチレン系押出発泡体を製造した例を示すものであり、充分な酸素指数が示されることが確認された。また、いずれの実施例も、再生樹脂の分子量の著しい低下が抑制され、リサイクル性評価が良好であることが確認された。
実施例1は、難燃剤(A)、(B1)、(B2)からなる複合難燃剤を使用した例を示す。難燃剤(B)の合計が2重量部であり、その配合割合は(B1):(B2)=60:40である。充分な難燃性と酸素指数、優れたリサイクル性を有することがわかる。
実施例2は、実施例1の難燃剤(B)の代わりに難燃剤(C)を使用した例である。難燃剤(A):(C)の配合割合が33.3:66.7である。難燃剤(A)と(C)を組み合わせているため、高い酸素指数を維持し、分子量低下率[α]も小さいことが分かる。
実施例3は、実施例1に対して、難燃剤(A)を2重量部とし、難燃剤(B)の合計を1重量部としたものであり、難燃剤(B1)の割合が減少しているが、難燃剤(A)、(B2)と組み合わせることで高い酸素指数を維持している。
実施例4は、実施例2の難燃剤(A):(C)の配合割合を66.7:33.3とした実施例である。難燃剤(A)を増量したことにより、高い酸素指数を示すことが分かる。
実施例5は、実施例1に対して、添加剤(D)を加えていないため酸素指数が若干低下する。
比較例1は、難燃剤(B)のみを使用した例であり、配合割合は(B1):(B2)=67:33である。難燃剤(A)がないので、再生樹脂の分子量が小さく,分子量低下率[α]が10%を超えて大きく、リサイクル性が劣る。また、難燃剤(A)および難燃剤(B)を使用した実施例1、3と比較例1とを比較すると、比較例1における酸素指数が有意に低く、この対比によっても、難燃剤(A)を配合することによる優れた効果が理解される。
比較例2は、比較例1に対して難燃剤(B2)の割合を多くした比較例であり、配合割合は(B1):(B2)=33:67である。難燃剤(B2)を多く含むため、押出発泡体の分子量は比較例2よりも高いが、再生樹脂とする際の分子量が低下しており、リサイクル性が劣ることが分かる。
比較例3は、難燃剤(C)のみを使用した例であり、酸素指数、難燃性は問題ないが、難燃剤(A)を含まないため、再生樹脂の分子量が著しく小さく、分子量低下率[α],[β]どちらも大きいため、リサイクル性が劣ることが分かる。
比較例4は、比較例1に対して添加剤(D)を加えた例であり、比較例1と比べて、添加剤(D)を用いると酸素指数,難燃性は向上する傾向にあることが示された。ただし、リサイクル性は、比較例1と同様に望ましい結果は得られなかった。
比較例5は、難燃剤(A)のみを使用し、添加剤(D)を加えた例である。
押出発泡体,再生樹脂の分子量は高い値を維持しているが、添加剤(D)を用いたとしても、難燃剤(B)及び/または(C)を組み合わせて使用していないため、酸素指数が向上する効果が見られず、難燃性も劣る。
比較例6は、難燃剤(A)と難燃剤(B1)を使用した例であり、配合割合は(A):(B1)=33.3:66.7である。酸素指数は向上しているが、難燃剤(B2)を含まないため、再生樹脂の分子量が小さく、分子量低下率[α],[β]いずれも大きく、リサイクル性が劣る。

Claims (6)

  1. ポリスチレン系樹脂と難燃剤と発泡剤とを混練して得られる発泡性樹脂溶融物を押出発泡して得られる押出発泡体の製造方法において、該難燃剤が、臭素化イソシアヌレート(A)と、2,3−ジブロモ−2−メチルプロピル基を有する有機化合物(B1)及び2,3−ジブロモプロピル基を有する有機化合物(B2)からなる難燃剤(B)及び/又は臭素化スチレン−ブタジエン共重合体(C)とを含み、前記(A)を15〜80重量%、前記(B)及び(C)の合計を20〜85重量%(但し、前記(A)、前記(B)及び(C)の合計が100重量%)の割合で配合することを特徴とするポリスチレン系樹脂押出発泡体の製造方法。
  2. 前記2,3−ジブロモ−2−メチルプロピル基を有する有機化合物(B1)と2,3−ジブロモプロピル基を有する有機化合物(B2)との配合割合が(B1):(B2)=20:80〜80:20(重量比)であることを特徴とする請求項1に記載のポリスチレン系樹脂押出発泡体の製造方法。
  3. 前記2,3−ジブロモ−2−メチルプロピル基を有する有機化合物(B1)が、テトラブロモビスフェノールA−(2,3−ジブロモ−2−メチルプロピルエーテル)であり、前記2,3−ジブロモプロピル基を有する有機化合物(B2)が、テトラブロモビスフェノールA−(2,3−ジブロモプロピルエーテル)であることを特徴とする請求項1または2に記載のポリスチレン系樹脂押出発泡体の製造方法。
  4. 前記難燃剤(A)、(B)及び(C)の配合量の合計(X)が、前記ポリスチレン系樹脂100重量部に対して、1〜10重量部であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のポリスチレン系樹脂押出発泡体の製造方法。
  5. 前記ポリスチレン系樹脂100重量部に対して、ジフェニルアルカン、ジフェニルアルケン、ポリアルキルベンゼンから選ばれる少なくとも1種の添加剤(D)を、0.01〜1重量部配合することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のポリスチレン系樹脂押出発泡体の製造方法。
  6. 前記発泡剤が、(a)炭素数3〜5の飽和炭化水素10〜80モル%と、(b)塩化メチル、塩化エチル、ジメチルエーテル、ジエチルエーテル、メチルエチルエーテル、メタノール、エタノール、水、及び二酸化炭素の中から選ばれる少なくとも1種の発泡剤90〜20モル%(但し、発泡剤(a)と(b)との合計量は100モル%)とからなることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のポリスチレン系樹脂押出発泡体の製造方法。
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