JPH0859475A - アシルアクテオシド誘導体を有効成分とする免疫抑制剤 - Google Patents

アシルアクテオシド誘導体を有効成分とする免疫抑制剤

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JPH0859475A
JPH0859475A JP22274394A JP22274394A JPH0859475A JP H0859475 A JPH0859475 A JP H0859475A JP 22274394 A JP22274394 A JP 22274394A JP 22274394 A JP22274394 A JP 22274394A JP H0859475 A JPH0859475 A JP H0859475A
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acylacteoside
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JP22274394A
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English (en)
Inventor
Hirotoshi Kanetani
裕敏 金谷
Hiroaki Nishimura
浩昭 西村
Norihito Takemoto
則人 武元
Hideki Kawamura
秀樹 川村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tsumura and Co
Original Assignee
Tsumura and Co
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、免疫抑制剤に関する。さらに詳細
には、アシルアクテオシド誘導体を有効成分とする免疫
抑制剤に関する。 【構成】 本発明は、下記式I (ただし、式中R1、R2、R3およびR4は炭素数1〜6の低級
アシル基を示し、R5、R6、R7、R8およびR9は同じにまた
は異なって水素原子または炭素数1〜6の低級アシル基を
示す。)で表される化合物を有効成分とする免疫抑制
剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、Tリンパ球の増殖によ
り免疫能が高まることを原因とする、またはは、免疫能
が高まることが原因で発症する疾患に対する治療薬とし
て有効な免疫抑制物質に関するものである。
【0002】
【従来の技術および課題】Tリンパ球の増加に伴う疾患
や結果的にTリンパ球が増殖する疾患、例えば自己免疫
性疾患や臓器移植において、従来、ステロイド類、アザ
チオプリン等のプリン誘導体、サイクロフォスファミド
等のアルキル化剤が用いられているが、これらの薬剤は
白血球数や血小板数を減少させる等の骨髄抑制、腎機能
障害、胃腸障害等が副作用として報告されている。
【0003】また、腎炎領域においても免疫性腎炎治療
薬としてこれらの免疫抑制剤または免疫抑制活性を有す
る物質が用いられるようになってきた。
【0004】最近、真菌から抽出されたサイクロスポリ
ンAが、臓器移植や自己免疫疾患領域ならびに腎疾患治
療領域において臨床応用されているが、急性尿細管壊死
や腎臓繊維症等の重篤な副作用を有することが知られて
いる。
【0005】そこで、副作用の少ない、または既存薬剤
と併用して副作用の出現を軽減させるような免疫抑制剤
の開発が望まれていた。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決すべく、臓器移植時の免疫抑制や自己免疫疾患
ならびに免疫性腎炎の治療に有用な免疫抑制作用を有す
る化合物を求めて、主としてTリンパ球増殖抑制作用を
指標に有効物質の探索を行った結果、アクテオシドから
誘導された各種アシル化誘導体がT細胞増殖抑制活性を
有することを見いだし、本発明を完成させた。
【0007】すなわち、本発明は下記式I(ただし、式
中R1、R2、R3およびR4は炭素数1〜6の低級アシル
基を示し 、R5、R6、R7、R8およびR9は同じにまたは異なっ
て水素原子または炭素数1〜6の低級アシル基を示
す。)で表される化合物(以下、式Iで表される化合物
を式の化合物という)を有効成分とする免疫抑制剤であ
る。
【0008】低級アシル基としては、例えばアセチル
基、プロピオニル基、ブチリル基、イソブチリル基、バ
レリル基、イソバレリル基、ピバロイル基、ヘキサノイ
ル基等の炭素数1〜6の直鎖状もしくは分岐鎖状アシル
基を挙げることができる。
【0009】式の化合物を得るには例えば、次のような
2つの方法等が挙げられる。
【0010】アクテオシドの完全アシル化体(アクテ
オシド パーアシレート)を、水と2層になる有機溶媒
(トルエン、キシレン、ベンゼン、ヘキサン、クロロホ
ルム、エーテル類、酢酸エチル、ブタノール類等または
これらの有機溶媒の混合溶媒)に溶解し、pH2からp
H10のうちの至適pHの緩衝液に溶解した、リパー
ゼ、エステラーゼ等の加水分解酵素と混合することによ
り、15°Cから60°Cのうちの至適温度で強く撹拌
しながら反応を行う。
【0011】アクテオシド パーアシレートを有機溶
媒(トルエン、キシレン、ベンゼン、ヘキサン、クロロ
ホルム、塩化メチレン、エーテル類、酢酸エチル、アル
コール類等)に溶解し、リパーゼ、エステラーゼ等の加
水分解酵素と少量の水やアルコール類を加えることによ
り、15°Cから60°Cのうちの至適温度で撹拌しな
がら反応を行う。
【0012】の場合は、反応終了後、その水層を分離
し、ダイヤイオン HP−20(日本錬水株式会社
製)、セパビーズ SP−825(三菱化成工業株式会
社製)、MCIゲル CHP−20P(三菱化成工業株
式会社製)等のポーラスポリマーに吸着させ、水、アル
コール類、アセトン等から選ばれる少なくとも1つを溶
出溶媒として用いて溶出し、その溶出液から溶媒を除去
した残渣を、の場合は、反応終了後、濾過または遠心
分離によって酵素を除き、得られた濾液あるいは上清を
減圧濃縮して得られた残渣を、そのまま、または必要に
応じて、水、アルコール類、アセトン等の有機溶媒に溶
解し、水、アルコール類、酢酸、クロロホルム、酢酸エ
チル、n−ヘキサン、アセトン、ベンゼンから選ばれる
少なくとも1つを溶出溶媒としてセファデックス LH
−20(ファルマシア製)等のセファデックス、MCI
ゲル CHP−20P等のポーラスポリマー、逆相系シ
リカゲル、シリカゲル、ポリアミド、活性炭またはセル
ロース等を担体に用いたカラムクロマトグラフィーに数
回付し、薄層クロマトグラフィーまたはHPLCで目的
成分を確認しながら分画することにより得ることができ
る。
【0013】場合によっては、水、アルコール類、アセ
トン等の適当な溶媒の単体あるいは混合溶媒を用いて再
結晶することにより精製してもよい。
【0014】また、式I中、R1、R2、R3、R4および
5がアセチル基であり、R6、R7、R8およびR9が水
素原子である2’,6’,2’’,3’’,4’’−ペ
ンタ−−アシルアクテオシドを得るには、次のような
方法が挙げられる。
【0015】アクテオシド パーアシレートを、有機溶
媒(トルエン、キシレン、ベンゼン、ヘキサン、クロロ
ホルム、エーテル類、酢酸エチル、ブタノール類等ある
いは、これらの有機溶媒の混合溶媒)に溶解し、適当量
のジエチルアミン、トリエチルアミン等のアミン類を添
加し、室温で撹拌しながら反応を行う。
【0016】反応終了後、減圧下で反応溶媒を除去した
残渣を、そのまま、または必要に応じて水またはアルコ
ール類、アセトン等の有機溶媒に溶解し、水、アルコー
ル類、酢酸、クロロホルム、酢酸エチル、n−ヘキサ
ン、アセトン、ベンゼンから選ばれる少なくとも1つを
溶出溶媒としてセファデックス LH−20等のセファ
デックス、MCIゲル CHP−20P等のポーラスポ
リマー、逆相系シリカゲル、シリカゲル、ポリアミド、
活性炭またはセルロース等を担体に用いたカラムクロマ
トグラフィーに数回付し、薄層クロマトグラフィーまた
はHPLCで目的成分を確認しながら分画することによ
り得ることができる。
【0017】場合によっては、水、アルコール類、アセ
トン等の適当な溶媒の単体または混合溶媒を用いて再結
晶することにより精製してもよい。
【0018】なお、アクテオシド パーアセテートは以
下のようにして得ることができる。
【0019】具体例1 13.44gのアクテオシドを50mlのピリジンに溶
解し、40mlの無水酢酸を加えて室温で6時間反応を
行った。反応終了後、酢酸エチルを用いて分液ロートに
移し、飽和硫酸銅溶液で色の変化がなくなるまでピリジ
ンを洗浄した。この酢酸エチル層を減圧下で濃縮して得
られたエキスをシリカゲルカラムクロマトグラフィーに
付し、ヘキサン:アセトン=3:2で溶出し、16.2
3gの無色の無晶形粉末を得た。
【0020】この無晶形粉末の理化学的性質は、文献
[H.Kobayashi etal.,Chem.P
harm.Bull.,32,3880(1984)]
記載の2’−アセチルアクテオシド オクタアセテート
の性質と一致したことから、式中R1〜R9の全てがアセ
チル基であるアクテオシド パーアセテートと決定され
た。
【0021】なお、アクテオシドは、例えば特開平3−
271226号等に記載された方法によって容易に得る
ことができる。
【0022】次に、その他の式の化合物の製造の具体例
を示す。
【0023】具体例2 具体例1で得た2.0gのアクテオシド パーアセテー
トを200mlのメタノールに溶解し、0.5%のジエ
チルアミンを添加し、室温で、終夜撹拌した。反応終了
後、反応液を減圧下で濃縮し、得られたエキスをMCI
GEL CHP−20Pカラムクロマトグラフィー
(水:メタノール=5:15)およびセファデックス
LH−20カラムクロマトグラフィー(水:メタノール
=2:3)を行った。
【0024】この画分を、水−メタノール系で再結晶す
ることにより、667mgの微黄色の微細板状晶を得
た。
【0025】この微細板状晶は、下記に示した理化学的
性質を有することから、式中R1、R2、R3、R4および
5がアセチル基であり、R6、R7、R8およびR9が水
素原子である2’,6’,2’’, 3’’,4’’−
ペンタ−−アセチルアクテオシドと決定された。
【0026】融点:108〜109°C 比旋光度(c=0.18,MeOH):[α]D=−1
14.4° マススペクトル(FAB−MS)m/z:[833(M
−H)-] 赤外線吸収スペクトル(IR,ν max cm-1,K
Br):3432,1746,1736,1632,1
610,1600,1522 紫外線吸収スペクトル[λ max nm(log
ε),MeOH]:218(4.32),247(4.
04),292(4.11),335(4.29) プロトン核磁気共鳴スペクトル(δ ppm in C
3OD):1.02(3H,d,J=6.2Hz),
1.79(3H,s),1.92(3H,s),1.9
5(3H,s),2.05(3H,s),2.08(3
H,s),2.65〜2.74(2H,m),3.64
(1H,ddd,J=9.7,7.7,6.7Hz),
3.79〜3.83(1H,m),3.83(1H,
m),4.01(1H,dt,J=9.7,5.8H
z),4.10(1H,t,J=9.5Hz),4.1
2(1H,dd,J=12.3,2.9Hz),4.2
0(1H,dd,J=12.3,4.8Hz),4.5
4(1H,d,J=8.1Hz,4.99Hz),4.
93(1H,d,J=1.8Hz),4.95(1H,
dd,J=9.5,8.1Hz),5.02(1H,d
d,J=3.4,1.8Hz),5.04(1H,d
d,J=9.9,3.4Hz),5.16(1H,d
d,J=9.9,9.5Hz),6.26(1H,d,
J=15.9Hz),6.52(1H,dd,J=8.
1,2.1Hz),6.64(1H,d,J=2.1H
z),6.67(1H,d,J=8.1Hz),6.7
9(1H,d,J=8.2Hz),6.97(1H,d
d,J=8.2,2.1Hz),7.05(1H,d,
J=2.1Hz),7.62(1H,d,J=15.9
Hz)13 C−核磁気共鳴スペクトル(δ ppm in CD
3OD):18.0(q),20.4(q),20.5
(q),20.6(q),20.7(q),20.9
(q),36.3(t),63.6(t),68.3
(d),70.1(d),70.4(d),71.3
(d),71.9(t),72.0(d),73.1
(d),74.6(d),79.9(d),99.6
(d),101.8(d),114.2(d),11
5.3(d),116.3(d),116.6(d),
117.2(d),121.3(d),123.3
(d),127.5(s),131.7(s),14
4.6(s),146.1(s),147.0(s),
148.4(d),150.0(s),167.7
(s),171.3(s),171.6(s),17
1.6(s),171.7(s),172.5(s)
【0027】具体例3 20mlのトルエンに溶解したアクテオシド パーアセ
テート200mgに20mlの0.1Mのリン酸緩衝液
(pH 7.0)に溶解した400mgのリパーゼA
「アマノ」6(天野製薬株式会社)を加え、37°Cで
20時間反応を行った。
【0028】反応終了後、反応液を分液ロートに移して
静置して得られた下層を適当量の水飽和ブタノールで4
回抽出し、減圧下で濃縮した。得られた濃縮エキスを
C.I.G(シリカゲル)カラムクロマトグラフィーに
付し、クロロホルム:メタノール=12:1で溶出し、
水−アセトンで再結晶することにより17mgの淡黄色
の微細板状晶を得た。
【0029】この微細板状晶は、下記に示した理化学的
性質を有することから、式中R1、R2、R3およびR4
アセチル基であり、R5、R6、R7、R8およびR9が水
素原子である2’,2’’,3’’, 4’’−テトラ
−アセチルアクテオシドと決定された。
【0030】融点:120〜123°C 比旋光度(c=0.08,MeOH:[α]D=−8
6.5° マススペクトル(FAB−MS)m/z:[791(M
−H)-] 赤外線吸収スペクトル(IR,ν max cm-1,K
Br):3432,1744,1630,1606,1
518 紫外線吸収スペクトル[λ max nm(log
ε),MeOH]:218(4.29),247(4.
01),293(4.08),333(4.24) プロトン核磁気共鳴スペクトル (δ ppm in
CD3OD):1.02(3H,d,J=6.2H
z),1.80(3H,s),1.92(3H,s),
1.95(3H,s),2.08(3H,s),2.6
6〜2.73(2H,m),3.55〜3.67(2
H,m),3.57〜3.64(1H,m),3.64
(1H,m),3.84(1H,dq,J=9.7,
6.2Hz),4.07(1H,dt,J=9.6,
6.5Hz),4.09(1H,t,J=9.4H
z),4.52(1H,d,J=8.1Hz),4.9
0(1H,t,J=10.0Hz),4.93(1H,
d,J=1.9Hz),4.94(1H,dd,J=
9.4,8.1Hz),5.02(1H,dd,J=
3.4,1.9Hz),5.05(1H,dd,J=1
0.0,3.4Hz),5.08(1H,t,J=9.
4Hz),6.27(1H,d,J=15.9Hz),
6.52(1H,dd,J=8.0,2.1Hz),
6.64(1H,d,J=2.1Hz),6.67(1
H,d,J=8.0Hz),6.79(1H,d,J=
8.2Hz),6.97(H,dd,J=8.2,2.
1Hz),7.06(1H,d,J=2.1Hz),
7.62(1H,d,J=15.9Hz)13 C−核磁気共鳴スペクトル(δ ppm in CD
3OD):18.1(q),20.5(q),20.5
(q),20.6(q),21.0(q),36.4
(t),62.2(t),68.3(d)
【0031】次に、式の化合物が免疫抑制作用を有し、
免疫抑制剤として有用であることについて実験例を挙げ
て説明する。
【0032】実験例 7〜8週齢の雌性BALB/cマウスの脾臓を無菌的に
摘出後、細胞浮遊液を作製し、最終的に10%ウシ胎仔
血清(FBS)を含むRPMI−1640培養液を用い
て2×105/100μlとなるように調整し、96穴
プレートに入れた。式の化合物は、エタノールに溶解
し、エタノールの最終濃度が1%となるように調整し
た。
【0033】脾臓細胞100μlに、T細胞増殖誘導剤
(コンカナバリンA,最終濃度1μg/ml)および式
の化合物(最終濃度30μM)を加えて全量を200μ
lとして、37°C、5%二酸化炭素(CO2)下で4
8時間培養した。
【0034】培養終了4時間前にMTT試薬(シグマ社
製)を加えてさにに培養後、10%ドデシル硫酸ナトリ
ウム(SDS)を加えて反応を止め、比色定量により細
胞増殖能を測定した。
【0035】式の化合物を加えない群(T細胞誘導剤の
みを添加した群)を対照群として抑制率(%)を算出し
た。
【0036】結果は3穴の平均値で求め、表1に示し
た。
【0037】表1
【0038】表1から明らかなように、式の化合物は免
疫抑制作用を有し、その活性はアクテオシドと比較して
も非常に強いものであることが確認された。
【0039】また、式の化合物の経口投与での急性毒性
試験をICR系雄性マウスを用いて行ったところ、2g
/kgの経口投与で死亡例はなかったことから、安全性
が高いことが確認された。
【0040】従って、式の化合物は、免疫抑制剤等の医
薬品として有用である。
【0041】次に、式の化合物の投与量および製剤化に
ついて説明する。
【0042】式の化合物はそのまま、あるいは慣用の製
剤担体と共に動物および人に投与することができる。投
与形態としては、特に限定がなく、必要に応じ適宜選択
して使用され、錠剤、カプセル剤、顆粒剤、細粒剤、散
剤等の経口剤、注射剤、坐剤等の非経口剤が挙げられ
る。
【0043】経口剤として所期の効果を発揮するために
は、患者の年令、体重、疾患の程度により異なるが、通
常成人で式の化合物の重量として30mg〜2gを、1
日数回に分けての服用が適当と思われる。
【0044】経口剤は、例えばデンプン、乳糖、白糖、
マンニット、カルボキシメチルセルロース、コーンスタ
ーチ、無機塩類等を用いて常法に従って製造される。
【0045】この種の製剤には、適宜前記賦形剤の他
に、結合剤、崩壊剤、界面活性剤、滑沢剤、流動性促進
剤、矯味剤、着色剤、香料等を使用することができる。
それぞれの具体例は以下に示す如くである。
【0046】[結合剤]デンプン、デキストリン、アラ
ビアゴム末、ゼラチン、ヒドロキシプロピルスターチ、
メチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリ
ウム、ヒドロキシプロピルセルロース、結晶セルロー
ス、エチルセルロース、ポリビニルピロリドン、マクロ
ゴール。
【0047】[崩壊剤]デンプン、ヒドロキシプロピル
スターチ、カルボキシメチルセルロースナトリウム、カ
ルボキシメチルセルロースカルシウム、カルボキシメチ
ルセルロース、低置換ヒドロキシプロピルセルロース。
【0048】[界面活性剤]ラウリル硫酸ナトリウム、
大豆レシチン、ショ糖脂肪酸エステル、ポリソルベート
80。
【0049】[滑沢剤]タルク、ロウ類、水素添加植物
油、ショ糖脂肪酸エステル、ステアリン酸マグネシウ
ム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸アルミニウ
ム、ポリエチレングリコール。
【0050】[流動性促進剤]軽質無水ケイ酸、乾燥水
酸化アルミニウムゲル、合成ケイ酸アルミニウム、ケイ
酸マグネシウム。
【0051】また、式の化合物は、懸濁液、エマルジョ
ン剤、シロップ剤、エリキシル剤としても投与すること
ができ、これらの各種剤形には、矯味矯臭剤、着色剤を
含有してもよい。
【0052】非経口剤として所期の効果を発揮するため
には、患者の年令、体重、疾患の程度により異なるが、
通常成人で式の化合物の重量として1日0.1〜 60
0mgまでの静注、点滴静注、皮下注射、筋肉注射が適
当と思われる。
【0053】この非経口剤は常法に従って製造され、希
釈剤として一般に注射用蒸留水、生理食塩水、ブドウ糖
水溶液、注射用植物油、ゴマ油、ラッカセイ油、ダイズ
油、トウモロコシ油、プロピレングリコール、ポリエチ
レングリコール等を用いることができる。さらに必要に
応じて、殺菌剤、防腐剤、安定剤を加えてもよい。ま
た、この非経口剤は安定性の点から、バイアル等に充填
後冷凍し、通常の凍結乾燥技術により水分を除去し、使
用直前に凍結乾燥物から液剤を再調製することもでき
る。さらに、必要に応じて適宜、等張化剤、安定剤、防
腐剤、無痛化剤等を加えても良い。
【0054】その他の非経口剤としては、外用液剤、軟
膏等の塗布剤、直腸内投与のための坐剤等が挙げられ、
常法に従って製造される。
【0055】次に本発明の製剤例を挙げて説明する。
[製剤例1] コーンスターチ 44g 結晶セルロース 40g カルボキシメチル セルロースカルシウム 5g 軽質無水ケイ酸 0.5g ステアリン酸マグネシウム 0.5g 具体例1で得た化合物 10g 計 100g 上記の処方に従って〜を均一に混合し、打錠機にて
圧縮成型して一錠200mgの錠剤を得た。この錠剤一
錠には、具体例1で得た化合物20mgが含有されてお
り、成人1日2〜10錠を数回にわけて服用する。
【0056】[製剤例2] 結晶セルロース 84.5g ステアリン酸マグネシウム 0.5g カルボキシメチル セルロースカルシウム 5g 具体例2で得た化合物 10g 計 100g 上記の処方に従って、およびの一部を均一に混合
し、圧縮成型した後、粉砕し、およびの残量を加え
て混合し、打錠機にて圧縮成型して一錠200mgの錠
剤を得た。この錠剤一錠には、具体例2で得た化合物2
0mgが含有されており、成人1日2〜10錠を数回に
わけて服用する。
【0057】[製剤例3] 結晶セルロース 79.5g 10%ヒドロキシプロピル セルロースエタノール溶液 50g カルボキシメチル セルロースカルシウム 5g ステアリン酸マグネシウム 0.5g 具体例3得た化合物 10g 計 145g 上記の処方に従って、およびを均一に混合し、常
法によりねつ和し、押し出し造粒機により造粒し、乾燥
・解砕した後、およびを混合し、打錠機にて圧縮成
型して一錠200mgの錠剤を得た。この錠剤一錠に
は、具体例3で得た化合物20mgが含有されており、
成人1日2〜10錠を数回にわけて服用する。
【0058】[製剤例4] コーンスターチ 84g ステアリン酸マグネシウム 0.5g カルボキシメチル セルロースカルシウム 5g 軽質無水ケイ酸 0.5g 具体例1で得た化合物 10g 計 100g 上記の処方に従って〜を均一に混合し、圧縮成型機
にて圧縮成型後、破砕機により粉砕し、篩別して顆粒剤
を得た。この顆粒剤1gには、具体例1で得た化合物1
00mgが含有されており、成人1日0.5〜2gを数
回にわけて服用する。
【0059】[製剤例5] 結晶セルロース 86.5g 10%ヒドロキシプロピル セルロースエタノール溶液 35g 具体例2で得た化合物 10g 計 131.5g 上記の処方に従って〜を均一に混合し、ねつ和し
た。押し出し造粒機により造粒後、乾燥し、篩別して顆
粒剤を得た。この顆粒剤1gには、具体例2で得た化合
物100mgが含有されており、成人1日0.5〜2g
を数回にわけて服用する。
【0060】[製剤例6] コーンスターチ 89.5g 軽質無水ケイ酸 0.5g 具体例3で得た化合物 10g 計 100g 上記の処方に従って〜を均一に混合し、200mg
を2号カプセルに充填した。このカプセル剤1カプセル
には、具体例3で得た化合物20mgが含有されてお
り、成人1日2〜10カプセルを数回にわけて服用す
る。
【0061】[製剤例7] 注射用蒸留水 89.5g 大豆油 5g 大豆リン脂質 2.5g グリセリン 2g 具体例1で得た化合物 1g 全量 100g 上記の処方に従ってをおよびに溶解し、これに
との溶液を加えて乳化し、注射剤を得た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川村 秀樹 茨城県稲敷郡阿見町吉原3586 株式会社ツ ムラ内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記式I (ただし、式中R1、R2、R3およびR4は炭素数1〜6
    の低級アシル基を示し、R5、R6、R7、R8およびR9
    は同じにまたは異なって水素原子または炭素数1〜6の
    低級アシル基を示す。)で表される化合物を有効成分と
    する免疫抑制剤。
JP22274394A 1994-08-25 1994-08-25 アシルアクテオシド誘導体を有効成分とする免疫抑制剤 Pending JPH0859475A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100386310B1 (ko) * 2000-07-21 2003-06-02 한국과학기술연구원 천연물로부터 분리한 항 hiv 제제

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