JPH085937Y2 - プリント基板収納ストッカ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案はプリント基板を収納するプリント基板収納ス
トッカに関する。

（従来の技術） 従来、プリント基板に電子部品を実装するライン、実
装されたプリント基板の検査ライン、実装ラインでは実
装不可能な電子部品の後付けライン等における中間バッ
ファとして用いられるプリント基板収納ストッカとして
は、第４図に示すように、ストッカ本体51と、このスト
ッカ本体51とは別体の供給コンベア本体52とを備え、ス
トッカ本体51は、上段コンベア53で空のマガジンラック
54を矢示Ａ方向に搬送して、基板挿入部のリフタ機構55
上に空のマガジンラック54を載置した状態で、供給コン
ベア本体52の供給コンベア56で矢示Ｂ方向に搬送されて
きたプリント基板57を基板挿入部のマガジンラック54に
挿入し、マガジンラック54へのプリント基板57の挿入が
終了した後、リフタ機構55にてマガジンラック54を下降
させて下段コンベア58に移し、下段コンベア58でプリン
ト基板57が挿入されたマガジンラック54を矢示Ｃ方向に
搬送するようにしたものがある。

また、第５図に示すように、マガジンラック54を上下
動させるリフタ機構61と、このリフタ機構61上に設けら
れてマガジンラック54を水平方向に移動させるマガジン
移動用エアーシリンダ62を備え、リフタ機構61で２個の
空マガジンラック54を挿入位置まで上昇させ、基板搬送
コンベア56で搬送されてきたプリント基板を一方のマガ
ジンラック54に挿入し、収納後マガジン移動用エアーシ
リンダ62を作動させて他方のマガジンラック54を挿入位
置に移動してプリント基板を挿入し、２個のマガジンラ
ック54にプリント基板を収納後リフタ機構61で２個のマ
ガジンラック54を下降させるようにしたものもある。

そして、供給コンベア56からプリント基板を分離する
分離機構としては、第６図に示すように、コンベアガイ
ド64に対して矢示方向に移動可能なサイドストッパ65と
固定の上下ストッパ66を備え、サイドストッパ65をコン
ベアガイド64に形成した分離用溝67に合せて移動させて
いた。

（考案が解決しようとする課題） しかしながら、上述したプリント基板収納ストッカ
は、基板供給コンベアとストッカ本体を別体にしている
ので、マガジンラックと供給コンベアとに位置ずれが生
じ易く、異形プリント基板の収納では収納ミスが生じ
る。

また、第４図に示すストッカ本体では、マガジンラッ
クのセット・リセットが上下いずれかのコンベアに限定
されて収納効率が悪く、第５図に示すストッカ本体で
は、２個のマガジンラックしかセット・リセットでき
ず、収納能力が低い。

（課題を解決するための手段） 上記課題を解決すべく本考案は、複数枚のプリント基
板をマガジンラックに収納するプリント基板収納ストッ
カにおいて、前記プリント基板を水平方向に搬送するコ
ンベアと、このコンベアの下方に配置され複数の前記マ
ガジンラックを複数のシリンダで順送りしてエンドレス
に回転移動させる移動機構と、前記マガジンラックを前
記プリント基板の挿入位置まで上昇させると共にラック
交換位置まで連続下降させるリフト機構と、前記コンベ
ア、前記移動機構及び前記リフト機構を取付ける同一の
ベースとを備えたものである。

（作用） プリント基板を水平方向に搬送するコンベアを一体に
しているので、マガジンラックと基板搬送用コンベアと
のいちずれが生じなくなり、またマガジンラックをエン
ドレスで回転移動させるのでマガジンラックを最大限有
効活用できる。

（実施例） 以下に本考案の実施例を添付図面を参照して説明す
る。

第１図は本考案に係るプリント基板収納ストッカの斜
視図、第２図は同ストッカの分解斜視図、第３図は同ス
トッカの分離機構の斜視図である。

プリント基板収納ストッカは、メインベース１上に、
サブベース２を介してプリント基板を水平方向に搬送す
るコンベア3,3を配設し、またこのコンベア3,3の下方で
プリント基板を複数枚ストック可能な棚を有するマガジ
ンラック４をエンドレスで回転移動させる複数のマガジ
ン移動用エアーシリンダ５…からなる移動機構を設け、
更にこの移動機構で移動されるマガジンラック４をコン
ベア3,3で搬送されて分離されるプリント基板を挿入す
る位置まで上昇させ、マガジンラック４の最上段の収納
部から下段の収納部にプリント基板を順次挿入し、この
後ラック交換位置まで連続下降させるリフト機構６とを
備えている。

また、コンベア3,3からプリント基板を分離する分離
機構は、第３図に示すように、コンベア3,3のコンベア
ガイド７にサイドストッパ８を固定し、上下ストッパ９
をX,Z方向にスライド可能に配設している。この上下ス
トッパ９のスライド機構は、固定ガイドロッド10にスラ
イダ11を摺動自在に嵌装し、このスライダ11にガイドロ
ッド12を固定して、このガイドロッド12にスライダ13を
摺動自在に嵌装し、このスライダ13に上下ストッパ９を
取付けている。

このプリント基板収納ストッカにおいては、複数のマ
ガジン移動用エアーシリンダ５…によってマガジンラッ
ク４をエンドレスで回転移動させて空のマガジンラック
４をリフト機構６上に位置させた後、リフト機構６によ
って空のマガジンラック４を基板挿入位置まで上昇させ
て位置決めし、コンベア3,3でプリント基板Ｐを搬送し
て分離機構で分離し、マガジンラック４にプリント基板
Ｐを１枚挿入すると、リフト機構６がマガジンラック４
を１段（これに限らない）上昇させ、最終的にラック交
換位置まで連続的にピッチ送りしてマガジンラック４の
すべての棚にプリント基板Ｐを挿入する。次いで、満杯
となったマガジンラック４はリフト機構６によりラック
交換位置まで下降する。

そして、満杯になったマガジンラック４は複数のマガ
ジン移動用エアーシリンダ５…によって回転移動させ
て、次の空のマガジンラック４をリフト機構６のところ
まで移動させ、上述したと同様にしてマガジンラック４
にプリント基板Ｐを挿入する。

このようにして、メインベース１上に載置されるすべ
てのマガジンラック４にプリント基板を収納することが
できる。

また、プリント基板分離機構は、上述したようにサイ
ドストッパ８を固定し、上下ストッパ９をX,Z方向にス
ライド可能に配設しているので、任意の基板分離位置が
設定でき、多種類のプリント基板を分離することができ
るようになるとともに、機種切替を短時間で行うことが
できる。

（考案の効果） 以上説明したように本考案によれば、プリント基板を
水平方向に搬送するコンベアを一体にしているので、マ
ガジンラックと基板搬送用コンベアとのいちずれが生じ
なくなって収納精度が向上し、しかも省スペース化を図
れ、またマガジンラックをエンドレスで回転移動させる
のでマガジンラックを最大限有効活用できて収納効率が
向上し、稼働時間の向上を図ることができる。

【図面の簡単な説明】 第１図は本考案に係るプリント基板収納ストッカの斜視
図、第２図は同ストッカの分解斜視図、第３図は同スト
ッカの分離機構の斜視図、第４図は従来のプリント基板
収納ストッカの概略構成図、第５図は従来の他のプリン
ト基板収納ストッカの斜視図、第６図は従来のプリント
基板分離機構の斜視図である。 １……メインベース、２……サブベース、３……コンベ
ア、４……マガジンラック、５……マガジン移動用エア
ーシリンダ、６……リフト機構、Ｐ……プリント基板。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−57820（ＪＰ，Ａ) 特開 平１−247309（ＪＰ，Ａ) 特開 昭60−191748（ＪＰ，Ａ)

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】複数枚のプリント基板をマガジンラックに
   収納するプリント基板収納ストッカにおいて、前記プリ
   ント基板を水平方向に搬送するコンベアと、このコンベ
   アの下方に配置され複数の前記マガジンラックを複数の
   シリンダで順送りしてエンドレスに回転移動させる移動
   機構と、前記マガジンラックを前記プリント基板の挿入
   位置まで上昇させると共にラック交換位置まで連続下降
   させるリフト機構と、前記コンベア、前記移動機構及び
   前記リフト機構を取付ける同一のベースとを備えたこと
   を特徴とするプリント基板収納ストッカ。