JPH0856597A - パン粉及び当該パン粉を用いてなる油ちょう食品 - Google Patents

パン粉及び当該パン粉を用いてなる油ちょう食品

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JPH0856597A JP6196532A JP19653294A JPH0856597A JP H0856597 A JPH0856597 A JP H0856597A JP 6196532 A JP6196532 A JP 6196532A JP 19653294 A JP19653294 A JP 19653294A JP H0856597 A JPH0856597 A JP H0856597A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 本発明は主原料である小麦粉に、水、イース
ト及び小麦タンパク質1g当り、0.1ー20ユニット
のトランスグルタミナーゼを添加、混合して発酵させた
後に焼成、粉砕して得たパン粉並びに当該パン粉を用い
る油ちょう食品である。 【効果】 かりっとしたクリスピー感に富み、その食感
を油ちょう後もより長時間維持できるような油ちょう食
品を提供できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規なパン粉及び該パン
粉を用いてなる油ちょう食品に関する。
【0002】
【従来の技術とその課題】パン粉は、小麦粉を原料とし
てイーストで発酵させた生地を焼成した後、粉砕、必要
に応じて乾燥して製造される。パン粉は一般に、肉や
魚、野菜などを中具として周囲にまぶしつけたり、バッ
ター液の原料として用いられる。即ち、パン粉は油ちょ
う食品を製造する際に必要とされるものである。
【0003】パン粉の要求特性としては、(1)油ちょ
うした時にカリカリとした適度な硬さ、すなわちクリス
ピー感を有していること、また、(2)このクリスピー
感を油ちょう後も長時間維持していること、が主に挙げ
られる。さて、油ちょう食品のおいしさは中具の味だけ
でなく周囲の衣の食感にも大きく左右される。従って、
パン粉の食感は油ちょう食品自体の品質に大きく影響す
るわけである。しかし、油ちょう食品の揚げたてのカリ
カリとした食感は、時間がたつと共に弱くなり、また具
の水分が移行することによっても徐々に湿った食感にな
ってしまうという問題がある。
【0004】従って、油ちょう後もクリスピー感を長時
間維持するようなパン粉の製造方法が従来より望まれて
おり、特公平1−48743、特開平4−53459で
はコンニャク粉あるいはコーンフラワーを配合して、フ
ライ食品にクリスピー感を付与させる方法が提案されて
いる。また、特公平1−48744、特公昭59−30
387ではコンニャク粉あるいはでんぷん含有液をパン
粉表面に付着させ、衣にクリスピー性を付与することが
できる発明が報告されている。しかしながら、前者のよ
うなパン粉配合上の改良のみでは、一部食感が改良され
るものの、良好なクリスピー感を長時間維持する為には
未だ不十分である。また、後者のような表面に他成分を
コーティングする場合は作業効率が悪い、といった問題
点があり、いずれにしても十分満足できる品質は得られ
ていないのが現状である。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上述のよう
な課題を解決すべく鋭意研究の結果、トランスグルタミ
ナーゼ(以下TGaseと省略)がタンパク質またはペ
プチド鎖内のグルタミン残基のγ−カルボキシアミド基
と一級アミンとのアシル転移反応を触媒し、一級アミン
がタンパク質のリジン残基である場合は、ε−(γ−G
lu)−Lys架橋結合を形成させる作用があることに
着目した。その結果、小麦粉を主体とした原料中にTG
aseを添加、該酵素を作用させてタンパク質間に架橋
を形成させて製造したパンから得たパン粉を使用した油
ちょう食品が、カリカリとしてクリスピーな衣であり、
その好ましい食感をより長時間維持できることを見いだ
し、本発明を完成するに至らしめた。
【0006】即ち、本発明は主原料である小麦粉に、
水、イースト及び小麦タンパク質1g当り、0.1ー2
0ユニットのトランスグルタミナーゼを添加、混合して
発酵させた後に焼成、粉砕して得たパン粉である。この
ようにして得たパン粉を用いて得た油ちょう食品は油ち
ょう後もクリスピー感を長時間維持することができ、さ
らに、冷凍あるいは冷蔵後に再加熱してもふやけた食感
とならないという大きな利点がある。以下、本発明を詳
細に説明する。
【0007】本発明による油ちょう食品には、衣の外側
に付着したパン粉が本発明によるパン粉であるものだけ
でなく、油ちょう食品の衣を構成する成分として本発明
によるパン粉が使用されている場合全てが対象となる。
例えば、パン粉の下地として使用されるバッター液は、
パン粉をさらに細かく粉砕したパン粉パウダーをその構
成成分とする場合が多くあるが、このようにバッター液
中に存在するパン粉パウダーが本発明によるパン粉から
製造された場合も、本発明の範疇に含まれるものとす
る。
【0008】尚、TGaseを作用させたパン粉類似物
について、すでに報告されている(特願平6ー1259
35)。このパン粉類似物は、TGaseを作用させて
から焼成した生地を、一定の形状、多くの場合は平行六
面体に細断したものであり、フードカッターなどで粉砕
し一定の形を持たないパン粉とは、その形状において異
なるものである。また、特願平6ー125935号のパ
ン粉類似物は、その用途としては主にスープの浮き身の
クルトンであり、主たる用途が油ちょう食品の衣である
パン粉とは、風味、食感の面でも異なるものであるとい
える。
【0009】まず、本発明の方法により製造されるパン
粉は、小麦粉を主原料として、水(牛乳を使用する場合
もある)、イースト、及び必要に応じて塩、油脂類、
卵、砂糖、添加剤を加え、混捏し、発酵させた後に培焼
して、粉砕されたものである。この配合については、特
に限定されるものではない。また、主原料である小麦粉
以外の他の穀類粉末を必要により添加してもよく、パン
粉の風味に変化を与える為の素材を添加することも可能
である。添加材についても一般に食品に添加することが
認められるものならば特に限定はされない。例えば、食
用色素、イーストフード、乳化剤などである。
【0010】本発明の方法において、パン粉用生地を混
捏、発酵させる方法としては、いわゆる中種法及び直捏
法(ストレート法)のいずれの方法をも用いることがで
きる。生地の混捏、発酵の方法については、特に限定さ
れない。
【0011】本発明の方法におけるパン粉用生地の焼成
方法としては、パン粉の製造に通常用いられている2つ
の方法、培焼式及び電極式のいずれの方法をも用いるこ
とができる。前者は、一般の製パン法と同様に生地をオ
ーブン等で焼成して製造する方法、後者はパン粉用生地
を電極板の間に入れ通電焼成して製造する方法である。
【0012】本発明の方法により製造されるパン粉は、
生地を焼成した後で、冷却、粉砕されたものであり、一
定の形に細断されたものではない。粉砕の方法は特に限
定されず、大きさの点では、40メッシュ程度のいわゆ
るパン粉パウダーから、2メッシュの粗目パン粉まで、
様々なサイズの製品まで含まれる。また、粉砕後のパン
粉は所定の水分量まで乾燥して、いわゆるドライパン粉
あるはセミドライパン粉とすることもできるし、乾燥工
程を経ずに生パン粉として使用することもできる。即
ち、ドライパン粉、セミドライパン粉及び生パン粉のい
ずれでも本発明特有の効果を発揮するからである。
【0013】さて、本発明で使用するTGaseは、T
Gase活性を有する限り、その起源を特に問わず、例
えばストレプトベルチシリウム属(Streptove
rticillium属)などに属する微生物由来のも
の(BTGaseと略記する。特開昭64−27471
参照)、モルモットなどの哺乳動物由来のもの(MTG
aseと略記する。特公平1ー50382号参照)、タ
ラなどの魚類由来のもの(関信夫ら、昭和63年度日本
水産学会秋期大会講演要旨集167頁参照)、バイオテ
クノロジーを利用して遺伝子組換法によって得られるも
の(特開平1ー300889号参照)などを用いること
ができる。この内、カルシウムが無くても作用する事及
び大量に入手できる事等の理由からBTGaseを用い
るのが好ましい。
【0014】TGaseを添加する濃度は通常生地中の
小麦粉タンパク質1g当たり0.1U〜20U、好まし
くは0.5U〜10Uの範囲で用いるのが好ましい。
0.1Uより低い濃度では期待されるTGase使用の
効果が得られず、逆に20Uより高い濃度では硬くなり
すぎて、フライ衣として必要なさくっとした口溶けの良
さが得られなくなったり、培焼後の生地を粉砕してパン
粉にする時にケン立ちの良い(生地に線維性があり尖っ
た形状、外観及び食感の点で優れている)パン粉製品が
得られなくなったりしてしまうからである。尚、上記範
囲は一応の目安であり、必要により適宜変更を加えても
よい。
【0015】なお、本発明でいうTGaseの活性単位
は、次のように測定され、かつ、定義される。すなわ
ち、温度37℃、pH6.0のトリス緩衝液中、ベンジ
ルオキシカルボニル−L−グルタミルグリシン及びヒド
ロキシルアミンを基質とする反応系で、TGaseを作
用せしめ、生成したヒドロキサム酸をトリクロロ酢酸存
在下で鉄錯体を形成させた後、525nmにおける吸光
度を測定し、ヒドロキサム酸量を検量線により求め、1
分間に1μモルのヒドロキサム酸を生成せしめた酵素を
TGaseの活性単位、1ユニット(1U)とする(特
開昭64−27471号明細書記載参照)。
【0016】本発明におけるTGaseをパン粉生地に
作用させる方法を以下に詳述する。本発明に従ってパン
粉を製造する際には、TGaseが小麦粉を主体とした
生地全体に作用できればよい。例えば、生地に加える水
にTGaseを溶かし溶液として小麦粉生地に練り込む
方法、TGaseの酵素製剤粉末を小麦粉とよく混合し
ておいてからその他の材料と混合する方法などがある。
もちろん、TGaseを加える手段については特に限定
されない。
【0017】また、本発明の方法によりTGaseをパ
ン粉生地に作用させる際には、該酵素が期待される効果
をより良く発揮できるよう、添加剤を併用することも可
能である。
【0018】本発明の方法によりTGaseをパン粉生
地に作用させるには、該酵素を添加した後でその生地が
該酵素の作用条件下におかれる工程を全工程中に含めば
よい。 TGaseの作用条件としては、0〜70℃、
好ましくは10〜50℃にて10分乃至48時間、好ま
しくは30分乃至4時間保持することが適当である。
【0019】本発明においては、上述したようにTGa
seを添加した後で該酵素を作用せしめる工程を置くこ
とを除いては、原材料を含めて従来の方法、工程を変更
することなく製造を行うことができる。該酵素を作用せ
しめる工程は、従来の製造工程に新たに付け加えて行う
こともできるし、イーストを用いた生地の製造工程に行
われる発酵(通常28〜40℃に放置)工程の間に、T
Gaseを作用せしめる工程を兼ねさせることもでき
る。
【0020】このように、本発明によれば、従来パン粉
を製造するのに使用されてきた原材料、添加物、工程を
変更することなく、TGaseを添加し該酵素を作用さ
せる簡単な工程を加えるだけで、よりかりっとした食感
に富み、揚げたてのクリスピー感を維持できるパン粉を
得ることができ、油ちょう食品の品質向上を図ることが
できるのである。
【0021】加えて、TGaseを作用させた本発明品
は、油ちょうした際の吸油率が、従来品よりも低いとい
うことが見いだされた。油ちょう食品はその風味におい
て嗜好性に富み、万人に好まれる食品であるが、衣に含
まれる油脂のカロリーの為に、摂取カロリーが高くなる
難点もある。本発明によるパン粉を使用すれば、吸油率
を低減することにより従来よりも摂取カロリーを低くし
た油ちょう食品を製造することも可能である。
【0022】
【実施例】以下、実施例により本発明を詳しく説明す
る。尚、本発明は実施例に限定されるものではない。
【0023】実施例1 パン粉の製造 パン粉用生地の配合を下記第1表に示す。
【0024】
【表1】
【0025】上記原料の内、中種の原料をよく混捏して
中種生地とし、30℃、3時間一次発酵させた。次い
で、本捏用の小麦粉300gに、中種用、本捏用合わせ
た原料小麦粉タンパク質1g当たり2UのTGase
(味の素(株)社製、酵素製剤粉末「アクティバT
G」)を合わせてよく混合したものと、その他の本捏用
の原料、一次発酵を終了した中種生地を充分にミキシン
グして生地を作った。これを分割、まるめて、651g
の生地を11×10×19.5cmの型につめ、40℃
で50分間ホイロ発酵させた。これを170℃で50分
間培焼した。その後24時間、5℃冷却し、フードプロ
セッサーで粉砕してから、篩分し、2メッシュ通過、3
0メッシュ不通過のパン粉を製品とした。対照として
は、TGaseを添加しないで同様に調製したパン粉を
対照品とした。
【0026】実施例2 コロッケの製造 実施例1で得られたパン粉を衣に使用してコロッケを製
造した。じゃが芋70部、玉葱18部、合い挽き肉12
部よりポテトコロッケのパテを作った。次いで、中力粉
に加水率170%で水を加えてバッターを作り、これを
コロッケパテにつけ、その後実施例1によって得られた
パン粉をまぶした。これを油温175℃で3分間油ちょ
うした。これを、油ちょう直後、また一定時間経過した
後に、官能評価を行った。対照には、実施例1の対照品
を使用した。
【0027】実施例3 衣下地での評価 実施例1で得られたパン粉をさらに細かく粉砕し、30
メッシュ通過のパン粉パウダーとした。このパン粉パウ
ダー30部、中力粉20部、水100部を混合してバッ
ター液とし、衣付けの下地に使用して、実施例2と同様
にコロッケを調製した。対照としては、実施例1の対照
品を同様のパン粉パウダーにしたものを用いたバッター
液を使用した。衣に外付けするパン粉には実施例1にお
ける対照品パン粉を使用した。油ちょう直後、また一定
時間経過した後に官能評価を行った。
【0028】実施例4 衣のパン粉に実施例1におけるTGase添加パン粉を
使用すること以外は、実施例3と同様にして、TGas
e添加パン粉パウダーを衣付けの下地に使用したコロッ
ケを調製した。油ちょう直後、また一定時間経過した後
に、官能評価を行った。
【0029】10名のパネラー(男女各5名)による、
官能評価の結果を下記第2表に示す。なお、点数は下記
の基準により衣全体の食感を評価したものとした。 5:かりっとした食感強く、歯切れがよい。 4:かりっとした食感。 3:やや油っぽさある、しかしパン粉衣に必要なある程
度の硬さはある。 2:ややしなっとして、ふやけた食感。 1:非常にべたつき、歯切れ悪い食感。
【0030】
【表2】 第2表 : 官能評価結果 ──────────────────────────────────── 評価サンプル 油ちょう直後 油ちょう2時間後 ──────────────────────────────────── 実施例2 4.5 3.9 TGase添加品 非常にクリスピーで 若干歯ごたえ弱まるが、 歯切れよい。 かりっとしている。 ──────────────────────────────────── 実施例2 3.8 1.9 対照品(無添加) クリスピー。 柔らかくふやけた食感。 かりっとしない。 ──────────────────────────────────── 実施例3 4.2 3.9 TGase添加品 適度な硬さでかりっと 若干歯ごたえは弱まるが している。 かりっとしている。 ──────────────────────────────────── 実施例3 4.0 1.5 対照品(無添加) かりっとしている。 柔らかくふやけた食感。 べたつく。 ──────────────────────────────────── 実施例4 4.8 4.2 適度な硬さで、衣全体 適度な硬さを維持し、クリ がクリスピー。 スピー感もある。 ────────────────────────────────────
【0031】このように、本発明品(TGase添加
品)のパン粉を衣付けした実施例2のコロッケは、かり
っとした好ましい食感に富み、対照品よりも、クリスピ
ー感を長時間維持して、好ましいと評価された。またT
Gase添加品は、味・風味、外観の点でも、対照品に
劣ることはなく、好ましく受け入れられた。
【0032】また、TGase添加した本発明パン粉に
よる衣は、対照品に比べて吸油率が低く、食感も油っぽ
くべたつくことがなく、歯切れ良いものだった。摂取カ
ロリーが低いという点からも、このような吸油率の低い
本発明による油ちょう食品は消費者から支持されると考
えられた。
【0033】さらに、本発明品のパン粉は、衣の外側に
パン粉が付着したような一般的な使用の方法だけでな
く、細かく粉砕したパン粉パウダーをバッター液に混ぜ
衣の下地とした場合も、その効果を発揮することができ
た。すなわち、バッター液にTGase添加パン粉パウ
ダーを含む実施例3のコロッケは、かりっとした好まし
い食感に富み、実施例2の対照品及び実施例3の対照品
よりも、クリスピー感を長時間維持して、好ましいと評
価された。とりわけ、バッター液と外側に付着したパン
粉共にTGase添加品を使用した実施例4は、適度な
硬さの範囲で衣全体の歯ごたえが一層強まり、時間がた
ってもより良好なクリスピー性のある食感を示した。
【0034】実施例5 冷凍コロッケの評価 実施例2と同様にしてコロッケを油ちょうした。これ
を、急速冷凍し、−20℃で冷凍保存した。冷凍コロッ
ケは、一ヶ月保存した後、電子レンジで2分間加熱解凍
し、10名のパネラー(男女各5名)により、実施例
2、実施例3及び実施例4と同様にして、電子レンジ解
凍後の食感を官能評価した。下記第3表に結果を示す。
【0035】
【表3】 第3表 : 官能評価結果 ──────────────────────────────────── 評価サンプル ──────────────────────────────────── TGase添加品 3.5 油ちょう直後に比べると若干柔らかい衣だが、 ふやけた感じはない。表面はかりっとしている 。 ──────────────────────────────────── 対照品(無添加) 0.9 蒸したようなふやけた衣の食感。クリスピー 感は全くない。 ────────────────────────────────────
【0036】油ちょう済み冷凍食品の特徴として、オー
ブントースター解凍では衣は比較的乾いてかりっとした
感じになるが、電子レンジで解凍した時は衣全体がふや
けたように柔らかくなってしまい、著しく食感が損なわ
れてしまうことが知られている。しかし、本発明による
パン粉を使用した衣は、電子レンジ解凍したときも過度
に柔らかくなることがなく、対照品に比べて、明らかに
かりっとして食感が良好な衣になった。官能評価の結果
も、本発明品の方が有意に好まれた。
【0037】
【発明の効果】本発明では、以上示したように、パン粉
の製造において、TGaseをパン粉製造時の生地中に
加え該酵素を作用させる、という極めて簡単な工程を置
くことにより、かりっとしたクリスピー感に富み、その
食感を油ちょう後もより長時間維持できるようなパン粉
製品及び該パン粉を衣の構成成分として含む油ちょう食
品を得ることができる。また、本発明による油ちょう食
品は従来品よりも吸油率が低いという特徴を持ち、油っ
ぽくなくべたつかない衣、また摂取カロリーがより低減
されたという特徴がある。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主原料である小麦粉に、水、イースト及
    び小麦タンパク質1g当り、0.1ー20ユニットのト
    ランスグルタミナーゼを添加、混合して発酵させた後に
    焼成、粉砕して得たパン粉。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のパン粉を用いてなる油ち
    ょう食品。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004208634A (ja) * 2003-01-06 2004-07-29 Ajinomoto Co Inc パン粉並びに当該パン粉を用いて吸油率を低減させた油ちょう食品の製造方法
JP2010022222A (ja) * 2008-07-16 2010-02-04 Ishii Shokuhin Kk ハードタイプパン粉およびそれを用いた畜肉加工品
JP2018050487A (ja) * 2016-09-26 2018-04-05 昭和産業株式会社 揚げ物用バッターミックス、及び揚げ物の製造方法

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JP2018050487A (ja) * 2016-09-26 2018-04-05 昭和産業株式会社 揚げ物用バッターミックス、及び揚げ物の製造方法

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