JPH06153827A - 冷凍米飯の製造法 - Google Patents

冷凍米飯の製造法

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JPH06153827A
JPH06153827A JP4308981A JP30898192A JPH06153827A JP H06153827 A JPH06153827 A JP H06153827A JP 4308981 A JP4308981 A JP 4308981A JP 30898192 A JP30898192 A JP 30898192A JP H06153827 A JPH06153827 A JP H06153827A
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JP
Japan
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rice
frozen
cooked rice
transglutaminase
cooked
Prior art date
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Pending
Application number
JP4308981A
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English (en)
Inventor
Kazuma Takatori
一磨 高取
Yuji Arata
勇二 荒田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ajinomoto Co Inc
Original Assignee
Ajinomoto Co Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】従来の方法により製造された冷凍成型米飯をレ
ンジ解凍し、喫食する際、ごはんがくずれ食べにくい等
の課題を解決する。 【構成】米にトランスグルタミナーゼを添加することを
特徴とする冷凍成型米飯の製造法。米にトランスグルタ
ミナーゼを添加することにより製造される冷凍成型米
飯。 【効果】レンジ解凍後、喫食時に冷凍成型米飯のくずれ
が少なく、また外観、食感等が優れている冷凍成型米飯
を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はごはんの結着性が良く、
型くずれしにくく、食感がきわめて良い冷凍成型米飯に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より冷凍成型米飯は各種の方法で製
造されている。冷凍成型米飯の従来の製造法には、炊飯
したごはんを成型した後、液化炭酸ガス、液体窒素、エ
アーブラスト等の方法にて凍結するといった方法があ
る。これらの方法を用いて凍結した従来の冷凍成型米飯
では、レンジ解凍後、喫食時にごはんがくずれる等の問
題点を有していた。また、これらを解決する手段とし
て、炊飯時に水難溶性物質、糊料、調味料等を添加する
方法(特開昭61−37058号公報)、炊飯した米飯
に植物油、ゼラチンを混入して成型する方法(特開平1
−174348号公報)などが知られている。
【0003】しかし特開昭61−37058号公報の方
法では、使用する水難溶性物質によっては成型性が十分
でなかったり、あるいは十分な成型性を得ようとすると
食味に影響を及ぼす等の問題点があった。また、使用す
る水難溶性物質、糊料の種類が多く実際に使用するにあ
たり使用原料の選定が複雑になる等の欠点を有してい
た。また、特開平1−174348号公報については、
米飯に利用されたゼラチンは調理加熱により容易に溶解
され、保型する機能は限られていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
従来の製造法の有する課題、即ち従来の方法により製造
された冷凍成型米飯をレンジ解凍し、喫食する際、ごは
んがくずれ食べにくい等の課題を解決することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決すべく鋭意研究した結果、ごはんを炊飯する際、
した後のいずれかの段階に米にトランスグルタミナーゼ
を添加することにより、さらに好ましくはトランスグル
タミナーゼに加え、ゼラチン、コラーゲン、カゼインあ
るいはアルブミン等のタンパク質を添加することにより
米飯の保型性を高め、レンジ解凍時、外観、食感等がし
っかりしている冷凍成型米飯を得ることができるとの知
見を得、本発明を完成するに至った。
【0006】本発明においては、米にトランスグルタミ
ナーゼを添加する。好ましくは米にゼラチン、コラーゲ
ン、カゼインあるいはアルブミン等のタンパク質とトラ
ンスグルタミナーゼを添加する。さらに本発明では、米
に対して重量比で0.1〜10%、好ましくは1〜5%
のタンパク質と0.01〜100ユニット、望ましくは
0.1〜5ユニットのトランスグルタミナーゼを混合す
る。
【0007】ここでいう冷凍成型米飯とは冷凍おにぎ
り、冷凍ライスバーガー、冷凍ライスピザクラスト、冷
凍すし等の成型した冷凍米飯をさす。
【0008】本発明の冷凍成型米飯の原料に用いる米
は、その起源、種類及び品質は問うところではなく、う
るち米、もち米、中間もち、あるいはインディカ種など
が含まれる。これらを原料としたごはん類を炊飯するに
は、常法に従えばよく、具体的には、例えば、原料米に
水を対米重量で1.35倍加えて炊飯釜にて炊飯する方
法等がある。
【0009】米飯の凍結を行う方法は、液化炭酸ガス
法、液体窒素法、エアーブラスト法、コンタクトフリー
ズ法等の通常凍結法でよく、さらにはこれらの方法を組
み合わせて用いることもできる。
【0010】米飯を成型する際、米粉、コーンスター
チ、小麦粉等の澱粉、あるいはアラビヤガム、グアーガ
ム、トラガカンガム、等の糖類を添加して成型性を補助
してもかまわない。
【0011】本発明で用いるトランスグルタミナーゼは
哺乳動物由来のもの(特公平1−50382号公報)、
魚類由来のもの(平成3年度日本水産学会秋季大会講演
要旨集第180頁)、植物由来のもの、微生物由来のも
の(特開平1−27471号公報)、遺伝子組換えによ
るもの(特開平1−300889号公報)等が知られて
いるがその由来は問うところではない。
【0012】米に作用させるために添加すべきトランス
グルタミナーゼの量は、米1g当り0.01〜100ユ
ニット程度、好ましくは0.1ユニット以上が必要であ
る。0.1ユニット程度以下の添加量ではこの酵素を添
加しないものと保型性においてほとんど差が見られない
場合が多い。一方、添加量の上限は、保型性を与えると
いう点では特に限定されるものではないが、その添加に
よる効果は5ユニット程度以上から平衡になることから
考えて、5ユニット程度であるといえる。一方、ゼラチ
ン、コラーゲン、カゼイン、アルブミン等のタンパク質
が共存する場合のトランスグルタミナーゼの添加量は、
これらのタンパク質に1g当り0.01〜100ユニッ
ト程度、好ましくは0.1ユニット以上が必要である。
0.1ユニット程度以下の添加量ではこの酵素を添加し
ないものと保型性においてほとんど差が見られない場合
が多い。一方、添加量の上限は、保型性を与えるという
点では特に限定されるものではないが、その添加による
効果は100ユニット程度以上から平衡になることから
考えて、100ユニット程度であるといえる。
【0013】なお、本発明でいうトランスグルタミナー
ゼの活性単位は、次のようにして測定され、かつ定義さ
れる。即ち、ベンジルオキシカルボニル−L−グルタミ
ニルリジンとヒドロキシルアミンを基質として反応を行
い、生成したヒドロキサム酸をトリクロル酢酸存在下で
鉄錯体を形成させた後、525nmの吸光度を測定し、
ヒドロキサム酸の量を検量線より求め、活性を算出する
(特開平1−27471号公報)。対象としてあらかじ
め熱失活させた酵素液を用いて同様に反応させたものの
吸光度を測定し、酵素液との吸光度差を求める。別に酵
素液のかわりにL−グルタミン酸γモノヒドロキサム酸
を用いて検量線を作成し、前記吸光度差より生成された
ヒドロキサム酸の量を求め、1分間に1μモルのヒドロ
キサム酸を生成する酵素活性を1単位とした。
【0014】混合するゼラチン、コラーゲン、カゼイ
ン、アルブミン等のタンパク質の量は冷凍成型米飯に対
して1〜10%の範囲がよい。1%以下ではタンパク質
を添加しないものとほとんど差がない場合が多く、また
10%以上では冷凍成型米飯の食味に影響を及ぼすため
である。混合するタンパク質の量は好ましくは3〜6%
の範囲がよい。
【0015】米にトランスグルタミナーゼ、あるいはタ
ンパク質を添加するタイミングは、米を水浸漬する際に
添加する場合は、水温を20℃〜60℃に保持した浸漬
液中にトランスグルタミナーゼを添加して0.1〜2時
間保持し、その後炊飯を行う。炊飯する際に添加する場
合は、炊飯直前に米と水の入った炊飯器の中にトランス
グルタミナーゼを添加した後に炊飯を行うが、水温が3
0℃〜70℃に保たれる時間が0.05〜0.5時間と
なるような加温を行なう。成形した後に添加する場合
は、水温を20℃〜60℃にインキュベートした溶液に
トランスグルタミナーゼを添加し、良く攪はんしたとこ
ろにすみやかに成形した米飯を1〜30分浸漬し、その
まま0.01〜1時間、20℃〜70℃に保温する。
【0016】
【実施例】以下、実施例にしたがって、さらに具体的に
説明する。 (実施例1)うるち米100%の米300gに700g
の水を加え、放線菌ストレプトベルチシリウムに属する
微生物(Streptoverticillium mobaraense IFO 1381
9)起源のトランスグルタミナーゼ(比活性1.0u/
mg)を10(u/g米)加え、45℃で1時間浸漬を
行った。その後、電気炊飯器で炊飯し、成型して1個3
0gのすししゃりを調製した後、エアーブラスト式凍結
機で−20℃に凍結した。その後、電子レンジで解凍し
た後、喫食時の保型成、外観、食感を官能検査により評
価した。官能検査のコントロールは米と水だけからなる
すししゃり3個を500Wの電子レンジで2分間解凍し
たものを用いた。表1に示す通り、保型成、味・風味、
食感においてサンプルがもっとも良好な結果を示した。
【0017】
【表1】 5名のパネルにより、コントロールを3点とする5段階
評価を行った結果の平均点。(5点:よい 〜 3点:
普通 〜 1点:悪い)
【0018】(実施例2)もち米を60%、うるち米を
40%含む米300gを1時間浸漬した後、水350g
を加え、さらにカゼインナトリウム6g、実施例1と同
じ起源のトランスグルタミナーゼ0.5(u/g米)を
加え電気炊飯器で炊飯しておこわを得た。次に、得られ
たおこわを成型して50gのライスバーガー用バンズを
調製し、コンタクトフリーザーにて−20℃に凍結し冷
凍バンズを得た。官能検査のコントロールはカゼインナ
トリウム、トランスグルタミナーゼ無添加、及び、カゼ
インナトリウムのみ添加のバンズを同様に調製して凍結
したものを用いた。得られたサンプルを500Wの電子
レンジで1分間解凍し官能検査を行った結果、表2に示
す通り、保型成、味・風味、食感においてサンプルがも
っとも良好な結果を示した。
【0019】
【表2】 5名のパネルにより、コントロールを3点とする5段階
評価を行った結果の平均点。(5点:よい 〜 3点:
普通 〜 1点:悪い)
【0020】(実施例3)ジャポニカ種のうるち米90
%にインディカ種のうるち米10%を混合した米に重量
比で1.25倍の水を加え、電気炊飯器で炊飯したごは
んを成型し、100gのおにぎりを作成した。その後、
しょうゆをつけガスバーナーにて裏表合わせて6分焼き
焼きおにぎりを得た。一方、5%豚皮コラーゲン溶液を
200ml作り40℃にインキュベートした。また、5
%豚皮コラーゲン溶液200mlに実施例1と同じ起源
のトランスグルタミナーゼを0.5(u/gコラーゲ
ン)添加し良く攪はんしたものを作り、すみやかに焼き
おにぎりを10分浸漬し豚皮コラーゲン溶液の皮膜を形
成し、10時間保温した。
【0021】このようにして得られた焼きおにぎりをエ
アーブラストフリーザーにて−20℃に凍結した。次に
冷凍焼きおにぎりを500Wの電子レンジにて2分間調
理解凍した後、すみやかにおにぎりを取り出し、保型成
を官能検査により評価した。官能検査のコントロールは
同様にして製造した豚皮コラーゲン溶液に浸漬しない
と、トランスグルタミナーゼ無添加の豚皮コラーゲン溶
液に浸漬したものを用いた。表3に示す通り、保型成、
味・風味、食感においてサンプルの方が良好な結果を示
した。
【0022】
【表3】 5名のパネルにより、コントロールを3点とする5段階
評価を行った結果の平均点。(5点:よい 〜 3点:
普通 〜 1点:悪い)
【0023】
【発明の効果】本発明によれば、レンジ解凍後、喫食時
に冷凍成型米飯のくずれが少なく、また外観、食感等が
優れている冷凍成型米飯を得ることができる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】米にトランスグルタミナーゼを添加するこ
    とを特徴とする冷凍成型米飯の製造法。
  2. 【請求項2】米にトランスグルタミナーゼ、及び、タン
    パク質を添加することを特徴とする冷凍成型米飯の製造
    法。
  3. 【請求項3】米にトランスグルタミナーゼを添加するこ
    とにより製造される冷凍成型米飯。
JP4308981A 1992-11-18 1992-11-18 冷凍米飯の製造法 Pending JPH06153827A (ja)

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JP4308981A JPH06153827A (ja) 1992-11-18 1992-11-18 冷凍米飯の製造法

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0870799A (ja) * 1994-09-05 1996-03-19 Otsuka Shokuhin Kk レトルトライス及びその製造法
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WO2010035858A1 (ja) * 2008-09-25 2010-04-01 味の素株式会社 米飯食品の製造方法及び米飯食品改質用の酵素製剤

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