JPH085538Y2 - 変圧器 - Google Patents

変圧器

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JPH085538Y2
JPH085538Y2 JP1988114210U JP11421088U JPH085538Y2 JP H085538 Y2 JPH085538 Y2 JP H085538Y2 JP 1988114210 U JP1988114210 U JP 1988114210U JP 11421088 U JP11421088 U JP 11421088U JP H085538 Y2 JPH085538 Y2 JP H085538Y2
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JP
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tightening
coil
yoke
yoke portion
fittings
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JP1988114210U
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直人 市野
連太 井出
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Meidensha Corp
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Meidensha Corp
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  • Coils Of Transformers For General Uses (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 A.産業上の利用分野 本考案は、変圧器に関し、鉄心とコイルとの締付構造
を改良したものである。
B.考案の概要 本考案は、複数の脚部と継鉄部とで形成される鉄心の
脚部にコイルを巻回し、コイルを軸心方向から挟んで締
め付ける一対の締付金具と、鉄心の継鉄部を締め付ける
締付手段とを設けた変圧器において、 締付金具を中空部材で形成するとともに締付金具のコ
イル側にコイルの巻厚幅の内側から外側までの全体にわ
たって当接する巻線締付座を固着する一方、締付手段を
締付金具とは別個独立に設けることにより、 コイルの締め付けと継鉄部の締め付けとの関連を断っ
て、変圧器の組立作業の作業性を向上させたものであ
る。
C.従来の技術 従来の変圧器としての例えば電力用変圧器は、第5図
(a)〜(c)に示すように構成される。図中、仮想線
で示すように、三つの脚部1とこれらの脚部1どうしを
その両端でつなぐ二つの継鉄部2とで鉄心3が形成さ
れ、それぞれの脚部1にコイル7が巻回される。継鉄部
2を締め付けるために、第5図(b)中の上下の継鉄部
2をそれぞれ囲む一対の締付金具4が設けられる。締付
金具4は、横断面形状がコの字形の一対の鋼材5a等で構
成されており、その両端をボルト5b,ナット5cで連結す
ることにより継鉄部2を積層方向に締め付ける。各締付
金具4には三対の締付座6がそれぞれ固着され、脚部1
とコイル7との間へ挿通されたボルト8とナット16とを
介して、第5図(b)中の上下の締付金具4の締付座6
どうしが結合され、その結果、上下一対の締付金具4に
よりコイル7がコイル7の軸心方向に沿って締め付けら
れる。図中の9はコイル7の両端に設けたクランプリン
グ、10はスペーサ、11は締付金具4にねじ込まれて貫通
するとともに絶縁座12及びスペーサ10を介してコイル7
をその軸心方向に押圧する調整ボルトである。
上下の締付金具4には、この外それぞれの締付金具毎
に上下各二対の締付座13が固着される。第5図(c)に
示すように、水平方向で対向する締付座13どうしを、一
本の締付バインド14が貫通し、バインド14の両端にナッ
ト15がねじ込まれる。継鉄部2の上下のバインド14によ
って継鉄部2が挟まれるので、継鉄部2が締め付けられ
ることになる。このように、コイル7の締め付けと継鉄
部2の締め付けとの双方の締め付けに締付金具4がかか
わり合う。
D.考案が解決しようとする課題 ところが、このような従来の変圧器においては、コイ
ル7の締め付けと継鉄部2の締め付けとの作業とを行う
場合に、第6図(a),(b)において、鋼材5aが紙面
と直角な軸を中心として捩れるために、以下の問題が生
じる。即ち、ナット15,16のうちの一方を締め込んだあ
とに他方を締め込むと、前記鋼材5aのねじれによって一
方がゆるみ、従って、双方のナットの締め付けを適正に
行うにはかなりの時間を要する。
一方、コイルと継鉄部との締め付けを分離しようとす
ると、締付金具が複数になるか、又は、締付用のボルト
をコイル外に設けねばならず、コイル外に設けるとコイ
ルとの絶縁及び磁気シールド設置の障害となる。即ち、
比較的構造の簡単な三相一括形の磁気シールドで磁界を
打ち消し合う構造が、ボルトのために採用できなくなる
ため、構造が複雑な磁束を鉄心に戻す形の磁気シールド
構造としなければならず、また、絶縁上もボルトと巻線
の絶縁を考慮する必要があった。そこで、本考案は、か
かる課題を解決した変圧器を提供することを目的とす
る。
E.課題を解決するための手段 かかる目的を達成するための本考案の構成は、複数の
脚部と脚部の両端どうしを連結する継鉄部とで形成され
る鉄心のそれぞれの脚部にコイルを巻回し、それぞれの
コイルをコイルの軸心方向から挟む一対の締付金具を設
け、一対の締付金具を連結することによりコイルを締め
付ける一方、継鉄部を締付手段で締め付ける変圧器にお
いて、コイルの巻厚幅の内側から外側までの全体にわた
って当接する巻線締付座を締付金具とコイルとの間に介
在させることによって締付金具を継鉄部と対応する位置
に配置し、継鉄部を囲む閉じた形状に締付金具を形成す
るとともに脚部とコイルとの間に挿通したボルトを介し
て一対の締付金具を連結する一方、締付手段として帯状
の締付バインドを用いることにより締付手段を締付金具
と切り離して別個独立の構成としたことを特徴とする。
F.作用 コイルの継鉄部を締め付ける締付手段として、締付金
具と分離した締付バインドを設けたことから、継鉄部の
締め付けとコイルの締め付けとを一回づつ行えば双方の
適正な締め付けが完了する。相互に分離されているため
である。
本考案による一対の締付金具でコイルを締め付けた場
合においては、締付金具がねじれにくく、コイルを確実
に締め付けることができる。これは、締付金具が中空部
材で形成されているためにねじりに対して強く、さらに
締付金具のコイル側に、巻線締付座が固着されているた
め締付金具へ加わるねじりモーメントが抑制されるため
である。
G.実施例 以下、本考案を図面に示す実施例に基づいて詳細に説
明する。なお、本実施例は従来の変圧器の一部を改良し
たものなので、同一部分には同一符号を付して説明を省
略し、異なる部分のみを説明する。
(a)第一実施例 まず、変圧器の第一実施例を第1図及び第3図に示
す。
第1図のように、締付金具4として、本考案では中空
の鋼材が用いられる。この締付金具4の構造を第3図
(a),(b)に示す。締付金具4は、一対の中空の長
い鋼材18aと一対の中空の短い鋼材18bとを閉じた形状に
結合したものである。締付金具4におけるコイル7側に
は、円形の巻線締付座19aが固着される。即ち、第3図
(a)に示すように、コイル7を円周方向へほぼ4等分
する位置に、支柱20を介して略円盤形の巻線締付座19a
が固着される。巻線締付座19aの外径寸法はコイル7の
内側から外側までの全体にわたって当接するように巻厚
幅と略同じ値に設定される。図中、6は締付座、21はボ
ルト8を通すための孔である。
一方、鉄心3における継鉄部2を締め付ける締付手段
として、本考案では帯状の締付バインド22が用いられ
る。締付バインド22は締付金具4とは分離され、隣合う
締付座6どうしの間に設けられる。締付バインド22は、
継鉄部2の両側に当接片17を当接させた状態でそのまわ
りに巻かれており、図示しない締付部によって継鉄部2
を締め付ける。
継鉄部2の長さ方向に沿って間欠的に締付バインド22
で締め付けることから、継鉄部を締め付ける目的で本来
継鉄部2を両側から挟む金具を設けることが必要でなく
なる。つまり、前提条件として必須の締付金具4の位置
と同じ位置に継鉄部2を締め付けるための金具を配置す
ることができないために従来はこれらの金具を兼用する
締付金具4を設けていたが、前述のようにねじれによる
問題が生じ、同一空間に2つの部材を配置できないため
に分離できず、かといって従来のように締付金具を兼用
させて合体するとねじれによる問題が生じることから、
本考案は締付バインドを用いることにより同一空間に2
つの部材を配置することについて考慮することなく、締
め付けのための2つの手段を容易に分離させたものであ
る。
なお、巻線締付座19aとクランプリング9との間に介
在するのは、巻線締付座19aに固着された絶縁座25であ
る。
斯かる変圧器の作用を説明する。コイル7を締め付け
るにはナット16を回せばよく、継鉄部2を締め付けるに
は締付バインド22を締め付ければよい。ナット16と締付
バインド22とは分離されているので、従来のように一方
を締めれば他方がゆるむということはない。また、締付
金具4のコイル側に巻線締付座19aを設け、かつ締付金
具4を鋼材18a,18bにより継鉄部2を囲む閉じた形状に
したことから、ナット16を回して締め付けても締付金具
4の捩れは生じにくい。
(b)第二実施例 次に、変圧器の第二実施例を第2図,第4図に示す。
本実施例は、第一実施例における支柱20を除去して締
付金具4の下に直接に長方形の巻線締付座19bを固着
し、更に巻線締付座19bの下に磁気シールド23を介して
補助部材24を固着したものである。磁気シールド23は、
漏れ磁束が締付金具4を通過することによって生じる損
失をなくすために設けられる。
H.考案の効果 以上説明したように本考案による変圧器によれば、コ
イルを締め付ける締付金具と鉄心の継鉄部を締め付ける
締付手段とを分離したので、従来のようにお互いに干渉
することはなく、コイルおよび鉄心の適正な締め付け作
業が容易であり短時間でできる。また、鉄心とコイルと
の間に温度差が生じることにより相互間に伸縮差による
ずれが生じたり、短絡事故等によりコイルに力が加わっ
ても、鉄心,コイルの締付状態が変わるようなことはな
い。更に、変圧器の中身の乾燥時にコイルの締付管理が
適正に行われ、絶縁上,構造上の信頼性が高い。
また更に、継鉄部を締め付ける締付手段として締付バ
インドを用いたので、継鉄部を挟む位置に継鉄部を締め
付けるための金具を設ける必要がなく、コイルを締め付
ける手段と継鉄部を締め付ける手段とを容易に分離でき
る。つまり、継鉄部を締め付けるために金具を用いる場
合には、コイルを締め付けるための締付金具及び継鉄部
を締め付けるための金具の双方を継鉄部の横の同一空間
に設けると従来技術のように必然的に単一の締付金具に
よって兼用させなければならず分離は容易でないが、締
付バインドを用いると金具が不要になるので、分離が容
易になる。そして、継鉄部を締め付けるための金具を用
いないことから、コイルと脚部との間へのボルトの挿通
が可能になる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第4図は本考案による変圧器の実施例としての
電力用変圧器に係り、第1図は第一実施例の要部断面
図、第2図は第二実施例の要部断面図、第3図は第一実
施例における締付金具に係るもので、第3図(a)は平
面図、第3図(b)は正面図、第4図は第二実施例にお
ける締付金具に係るもので、第4図(a)は平面図、第
4図(b)は正面図、第5図,第6図は従来の電力用変
圧器に係り、第5図(a)は平面図、第5図(b)は正
面図、第5図(c)は右側面図、第6図(a)は第5図
(a)のI−I矢視図、第6図(b)は第5図(a)の
II−II矢視図である。 1……脚部、2……継鉄部、3……鉄心、4……締付金
具、6……締付座、7……コイル、8……ボルト、18a,
18b……鋼材、19a,19b……巻線締付座、22……締付バイ
ンド。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の脚部と脚部の両端どうしを連結する
    継鉄部とで形成される鉄心のそれぞれの脚部にコイルを
    巻回し、それぞれのコイルをコイルの軸心方向から挟む
    一対の締付金具を設け、一対の締付金具を連結すること
    によりコイルを締め付ける一方、継鉄部を締付手段で締
    め付ける変圧器において、 コイルの巻厚幅の内側から外側までの全体にわたって当
    接する巻線締付座を締付金具とコイルとの間に介在させ
    ることによって締付金具を継鉄部と対応する位置に配置
    し、継鉄部を囲む閉じた形状に締付金具を形成するとと
    もに脚部とコイルとの間に挿通したボルトを介して一対
    の締付金具を連結する一方、締付手段として帯状の締付
    バインドを用いることにより締付手段を締付金具と切り
    離して別個独立の構成としたことを特徴とする変圧器。
JP1988114210U 1988-08-31 1988-08-31 変圧器 Expired - Lifetime JPH085538Y2 (ja)

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JPH0235421U JPH0235421U (ja) 1990-03-07
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Families Citing this family (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4987627B2 (ja) * 2007-08-28 2012-07-25 株式会社東芝 変圧器の鉄心締付構造
JP2010123896A (ja) * 2008-11-21 2010-06-03 Toshiba Corp 静止誘導電器

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5352586Y2 (ja) * 1973-05-07 1978-12-15
JPS55129429U (ja) * 1979-03-08 1980-09-12

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