JP2554028Y2 - リニアモータ - Google Patents
リニアモータInfo
- Publication number
- JP2554028Y2 JP2554028Y2 JP5281991U JP5281991U JP2554028Y2 JP 2554028 Y2 JP2554028 Y2 JP 2554028Y2 JP 5281991 U JP5281991 U JP 5281991U JP 5281991 U JP5281991 U JP 5281991U JP 2554028 Y2 JP2554028 Y2 JP 2554028Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- core
- core group
- clip
- group
- linear motor
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Linear Motors (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、一次側コアが走行子と
なり二次側導体が固定子となるリニアモータに関する。
なり二次側導体が固定子となるリニアモータに関する。
【0002】
【従来の技術】リニアモータはかご形電動機を平面に展
開した構成になっており、その構造を図10に示す。リ
ニアモータは一次側コア1と二次側導体2とに大きく分
かれ、一次側に対して二次側が長い長二次形の構造とな
っている。そして、二次側が固定子、一次側が走行子と
なり、これらの間にはエアギャップ3が形成される。
開した構成になっており、その構造を図10に示す。リ
ニアモータは一次側コア1と二次側導体2とに大きく分
かれ、一次側に対して二次側が長い長二次形の構造とな
っている。そして、二次側が固定子、一次側が走行子と
なり、これらの間にはエアギャップ3が形成される。
【0003】一次側コア1は次のように構成される。図
11(a),(b)に示すように薄板に複数のスリット
8を形成することで歯13を設けた櫛状のコア板4を形
成する。コア板4は磁性体で形成される。このコア板4
を図12(a),(b)に示すように積層するとともに
側板14,背板15と共に一体に溶接してコア群5と
し、スリット8が内側となるようにしてコア群5を円に
沿って等間隔に例えば4つ並べて放射状にするとともに
リング状の一対のフランジ6で挾み、複数の通しボルト
7と図示しないナットとで締め付け結合することで一次
側コア1が構成される。フランジ6内には回転自在に車
輪12が設けられる。そして、各スリット8内には二次
側導体2を囲繞するコイル9が収容される。
11(a),(b)に示すように薄板に複数のスリット
8を形成することで歯13を設けた櫛状のコア板4を形
成する。コア板4は磁性体で形成される。このコア板4
を図12(a),(b)に示すように積層するとともに
側板14,背板15と共に一体に溶接してコア群5と
し、スリット8が内側となるようにしてコア群5を円に
沿って等間隔に例えば4つ並べて放射状にするとともに
リング状の一対のフランジ6で挾み、複数の通しボルト
7と図示しないナットとで締め付け結合することで一次
側コア1が構成される。フランジ6内には回転自在に車
輪12が設けられる。そして、各スリット8内には二次
側導体2を囲繞するコイル9が収容される。
【0004】一方、二次側導体2は、丸棒状の磁性導体
10の外周面をしめしろを有する非磁性導体11で被っ
て形成されている。ここで、磁性導体10は鉄で形成さ
れ、非磁性導体11はアルミニウム又は銅等で形成され
る。
10の外周面をしめしろを有する非磁性導体11で被っ
て形成されている。ここで、磁性導体10は鉄で形成さ
れ、非磁性導体11はアルミニウム又は銅等で形成され
る。
【0005】しかし、積層したコア板と側板と背板とを
溶接するためにコア群に曲りやねじりが生じ、組立後に
エアギャップにバラツキを生じる。また、コア群の両端
面の平行度が低下するためにナット締めするとコア群の
うちの短い方に遊びが生じてしまう。このため、コア群
の歪取り焼鈍を行って、曲りやねじりを矯正したり、背
板や側板を厚くして強度を増すことにより溶接による歪
を実用上問題のない程度に押えたり、溶接後に機械加工
を行ってコア群の円形の曲面形状や両端面の平行度,全
長を要求される精度に修正したりしている。
溶接するためにコア群に曲りやねじりが生じ、組立後に
エアギャップにバラツキを生じる。また、コア群の両端
面の平行度が低下するためにナット締めするとコア群の
うちの短い方に遊びが生じてしまう。このため、コア群
の歪取り焼鈍を行って、曲りやねじりを矯正したり、背
板や側板を厚くして強度を増すことにより溶接による歪
を実用上問題のない程度に押えたり、溶接後に機械加工
を行ってコア群の円形の曲面形状や両端面の平行度,全
長を要求される精度に修正したりしている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】ところが、このように
溶接と溶接後の歪を修正するのでは以下のような問題が
ある。溶接だけでなく焼鈍や機械加工をしなければなら
ないので製造工程が多くなる。また、背板や側板の厚さ
を大きくすると、材料費が増えるだけでなくリニアモー
タの寸法が大きくなってかつ重くなる。更に、溶接する
と歪が生じるのを避けられず、歪修正に限界があるため
細くて長いリニアモータの製造は困難である。
溶接と溶接後の歪を修正するのでは以下のような問題が
ある。溶接だけでなく焼鈍や機械加工をしなければなら
ないので製造工程が多くなる。また、背板や側板の厚さ
を大きくすると、材料費が増えるだけでなくリニアモー
タの寸法が大きくなってかつ重くなる。更に、溶接する
と歪が生じるのを避けられず、歪修正に限界があるため
細くて長いリニアモータの製造は困難である。
【0007】そこで本考案は、斯かる課題を解決したリ
ニアモータを提供することを目的とする。
ニアモータを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】斯かる目的を達成するた
めに、出願人は先に出願した実願平3−13635号を
考案した。
めに、出願人は先に出願した実願平3−13635号を
考案した。
【0009】先の考案の構成は、薄板に複数のスリット
を形成することにより歯を設けて櫛状にしたコア板を複
数枚積層してコア群とし、スリットどうしが内側で相互
に対向するようにしてコア群を放射状に複数配置して相
互に結合することで一次側コアを構成し、一次側コアの
スリット内にコイルを納めるとともに長尺の二次側導体
を一次側コアにおけるコア群で囲まれた空間にエアギャ
ップを介して移動自在に挿通させたリニアモータにおい
て、各コア群における夫々の対応する位置の歯を除去す
るとともに除去した部分に略リング状の補強コアを配置
する一方、各コア群における少なくとも補強コアと対応
する位置には補強コアを挾持する略コの字形断面のクリ
ップを設け、隣り合うコア群の間に配置した押え金具を
補強コアに対してねじ止めすることでコア群をクリップ
と補強コアとの間に挾むようにしたものである。
を形成することにより歯を設けて櫛状にしたコア板を複
数枚積層してコア群とし、スリットどうしが内側で相互
に対向するようにしてコア群を放射状に複数配置して相
互に結合することで一次側コアを構成し、一次側コアの
スリット内にコイルを納めるとともに長尺の二次側導体
を一次側コアにおけるコア群で囲まれた空間にエアギャ
ップを介して移動自在に挿通させたリニアモータにおい
て、各コア群における夫々の対応する位置の歯を除去す
るとともに除去した部分に略リング状の補強コアを配置
する一方、各コア群における少なくとも補強コアと対応
する位置には補強コアを挾持する略コの字形断面のクリ
ップを設け、隣り合うコア群の間に配置した押え金具を
補強コアに対してねじ止めすることでコア群をクリップ
と補強コアとの間に挾むようにしたものである。
【0010】本考案ではさらに、補強コア群へのコア群
を固定する際の位置決めの向上をはかるために、クリッ
プをコア群の背面に当接する部分には他の部分よりも剛
性の小さい部材を用い、あるいはこれに加えてコア群の
うち隣り合うクリップどうしの間を剛性の大きい部材の
みで形成された補助クリップで挾持するようにしたこと
を特徴とする。
を固定する際の位置決めの向上をはかるために、クリッ
プをコア群の背面に当接する部分には他の部分よりも剛
性の小さい部材を用い、あるいはこれに加えてコア群の
うち隣り合うクリップどうしの間を剛性の大きい部材の
みで形成された補助クリップで挾持するようにしたこと
を特徴とする。
【0011】
【作用】押え金具を補強コアにねじ止めすることで、ク
リップと補強コアとの間にコア群が挾み込まれて固定さ
れる。これにより、積層されたコア板どうしが束ねられ
て一体化されるとともに位置決めされて補強コアに固定
される。従って、従来のようにコア板どうしを溶接しな
くてもコア板どうし及びコア群どうしを結合することが
できる。そして、コア群の背面はクリップを構成する剛
性の小さい部材で覆われることから、コア群の両側を補
強コアに密着させることができ、補強コアに対するコア
群の位置決めが適正になされる。
リップと補強コアとの間にコア群が挾み込まれて固定さ
れる。これにより、積層されたコア板どうしが束ねられ
て一体化されるとともに位置決めされて補強コアに固定
される。従って、従来のようにコア板どうしを溶接しな
くてもコア板どうし及びコア群どうしを結合することが
できる。そして、コア群の背面はクリップを構成する剛
性の小さい部材で覆われることから、コア群の両側を補
強コアに密着させることができ、補強コアに対するコア
群の位置決めが適正になされる。
【0012】また、剛性の大きい部材のみで形成された
補助クリップでコア群におけるクリップどうしの間を挾
持する構成のリニアモータでは、クリップの一部を剛性
の小さい部材で形成した場合にコア群を結束する力が弱
いという点を補助することになり、コア群の結束,位置
決め,固定がより確実となる。
補助クリップでコア群におけるクリップどうしの間を挾
持する構成のリニアモータでは、クリップの一部を剛性
の小さい部材で形成した場合にコア群を結束する力が弱
いという点を補助することになり、コア群の結束,位置
決め,固定がより確実となる。
【0013】
【実施例】以下、本考案を図面に示す実施例に基づいて
詳細に説明する。なお、本実施例は従来のリニアモータ
の一部を改良したものなので、従来と同一部分には同一
符号を付して説明を省略し、異なる部分のみを説明す
る。
詳細に説明する。なお、本実施例は従来のリニアモータ
の一部を改良したものなので、従来と同一部分には同一
符号を付して説明を省略し、異なる部分のみを説明す
る。
【0014】本考案によるリニアモータの構成を、図1
〜図9に基づいて説明する。図2に示すように、本考案
では両端とその途中の歯13を除去したコア板4が用い
られ、このコア板4を積層するとともに図5(a),
(b)に示す断面略コの字形のクリップ16によって歯
13を除去した部分を挾持し、コア群5とする。このコ
ア群5を放射状に配置し、歯13を除去した部分に補強
コア17を入れるとともに各スリット8内にコイル9を
収容する(図1(a)参照)。図1(b)に示すように
補強コア17の外周部であってコア群5どうしの間には
押え金具20が取り付けられる。即ち、図8(a),
(b)に示す押え金具20の一対の孔21に挿通したボ
ルト22が補強コア17の切欠23に嵌め込んだ角ナッ
ト24(図9(a),(b)参照)のねじ孔25に螺合
される。押え金具20を取り付ける際には、コア群5の
長さと略同じ長さを有する角棒19(図7参照)が押え
金具20の両端内側にかかえ込まれるようにして装着さ
れ、この状態でボルト22が締め付けられる。このと
き、角棒19がクリップ16の両端を押圧し、クリップ
16と補強コア17との間にコア群5を挾持する。な
お、押え金具20の両端のタップ孔26にはネジ27が
螺合される。このように構成されたコア群5の両端には
一対のフランジ6が設けられ、フランジ6を貫通するボ
ルト28が角棒19の両端に形成されたタップ孔19a
に螺合され締め付けられる。
〜図9に基づいて説明する。図2に示すように、本考案
では両端とその途中の歯13を除去したコア板4が用い
られ、このコア板4を積層するとともに図5(a),
(b)に示す断面略コの字形のクリップ16によって歯
13を除去した部分を挾持し、コア群5とする。このコ
ア群5を放射状に配置し、歯13を除去した部分に補強
コア17を入れるとともに各スリット8内にコイル9を
収容する(図1(a)参照)。図1(b)に示すように
補強コア17の外周部であってコア群5どうしの間には
押え金具20が取り付けられる。即ち、図8(a),
(b)に示す押え金具20の一対の孔21に挿通したボ
ルト22が補強コア17の切欠23に嵌め込んだ角ナッ
ト24(図9(a),(b)参照)のねじ孔25に螺合
される。押え金具20を取り付ける際には、コア群5の
長さと略同じ長さを有する角棒19(図7参照)が押え
金具20の両端内側にかかえ込まれるようにして装着さ
れ、この状態でボルト22が締め付けられる。このと
き、角棒19がクリップ16の両端を押圧し、クリップ
16と補強コア17との間にコア群5を挾持する。な
お、押え金具20の両端のタップ孔26にはネジ27が
螺合される。このように構成されたコア群5の両端には
一対のフランジ6が設けられ、フランジ6を貫通するボ
ルト28が角棒19の両端に形成されたタップ孔19a
に螺合され締め付けられる。
【0015】ここで、クリップ16について説明する。
クリップ16は剛性を小さくするために薄くした部材1
6aと厚い部材16bとを溶接して構成される。このよ
うな構成にしたのは以下の理由による。図4(b)に示
すように全体が同一の厚さのクリップ33を用いると、
クリップ33がコア板4を両側から挾持して結束し、押
え金具20がクリップ33の端部を補強コア17へ押圧
する。これにより、コア板4の結束と、補強コア17に
対するコア群5の位置決めと固定とが行われる。
クリップ16は剛性を小さくするために薄くした部材1
6aと厚い部材16bとを溶接して構成される。このよ
うな構成にしたのは以下の理由による。図4(b)に示
すように全体が同一の厚さのクリップ33を用いると、
クリップ33がコア板4を両側から挾持して結束し、押
え金具20がクリップ33の端部を補強コア17へ押圧
する。これにより、コア板4の結束と、補強コア17に
対するコア群5の位置決めと固定とが行われる。
【0016】しかし、クリップ33の板厚が大きくて剛
性が大きいためにボルト22によってクリップ33に矢
印方向の力を加えてもクリップ33におけるBの部分が
ほとんど変形しないためコア群5の中央部のみが補強コ
ア17に強く押圧されるだけでコア群5の両端部と補強
コア17との間に隙間32が生じる。従って、補強コア
17に対するコア群5の位置決めが十分でない。
性が大きいためにボルト22によってクリップ33に矢
印方向の力を加えてもクリップ33におけるBの部分が
ほとんど変形しないためコア群5の中央部のみが補強コ
ア17に強く押圧されるだけでコア群5の両端部と補強
コア17との間に隙間32が生じる。従って、補強コア
17に対するコア群5の位置決めが十分でない。
【0017】このため、クリップのうちのコア群5の背
面に当接する部分の変形が容易に行われるように、コア
群5の背面に当接する部分には剛性の小さな薄い板材か
らなる部材16aを用い、その両側には少し厚い板材か
らなる剛性の大きい部材16bを用いる。これらの部材
16aと部材16bとは溶接によって一体化される。こ
のようにして構成したのが図4(a)に示すクリップ1
6である。部材16aは剛性が小さいので小さい力でも
容易に曲がり、従って、コア群5の両側は補強コア17
に密着する。一方、部材16bは剛性が大きいのでコア
群5は押え金具20により強固に補強コア17に固定さ
れる。斯かる構成を用いたのが図1のリニアモータであ
る。
面に当接する部分の変形が容易に行われるように、コア
群5の背面に当接する部分には剛性の小さな薄い板材か
らなる部材16aを用い、その両側には少し厚い板材か
らなる剛性の大きい部材16bを用いる。これらの部材
16aと部材16bとは溶接によって一体化される。こ
のようにして構成したのが図4(a)に示すクリップ1
6である。部材16aは剛性が小さいので小さい力でも
容易に曲がり、従って、コア群5の両側は補強コア17
に密着する。一方、部材16bは剛性が大きいのでコア
群5は押え金具20により強固に補強コア17に固定さ
れる。斯かる構成を用いたのが図1のリニアモータであ
る。
【0018】これに対し、図4(a)と図4(b)とに
示す双方のクリップ16,33を用いたコア群5を図3
に示す。これは、クリップ16のみを用いると、コア群
5を構成するコア板4の結束力が小さくなるため、補助
クリップ33を併用してコア板4の結束と、補強コア1
7へのコア群5の位置決めと固定との機能が適正に行わ
れるようにしたものである。補助クリップ33には押え
金具20による押圧力を加えないので、補強コア17の
存在しない位置であるクリップ16どうしの間に配置す
ることになる。クリップ16と補助クリップ33との双
方のクリップを用いる場合は、コア板4を結束するのが
目的で設けられる補助クリップ33の両端は図4(a)
に二点鎖線で示すように押え金具20によって押圧され
ないように考慮する必要がある。
示す双方のクリップ16,33を用いたコア群5を図3
に示す。これは、クリップ16のみを用いると、コア群
5を構成するコア板4の結束力が小さくなるため、補助
クリップ33を併用してコア板4の結束と、補強コア1
7へのコア群5の位置決めと固定との機能が適正に行わ
れるようにしたものである。補助クリップ33には押え
金具20による押圧力を加えないので、補強コア17の
存在しない位置であるクリップ16どうしの間に配置す
ることになる。クリップ16と補助クリップ33との双
方のクリップを用いる場合は、コア板4を結束するのが
目的で設けられる補助クリップ33の両端は図4(a)
に二点鎖線で示すように押え金具20によって押圧され
ないように考慮する必要がある。
【0019】次に、リニアモータの作用を説明する。本
考案では複数のコア板を積層してクリップで挾んだ構成
であり、従来のように側板と背板とを含めて一体に溶接
したものと比べてコア群5の強度は小さい。しかし、ボ
ルト22を介して押え金具20を補強コア17に結合す
るとともに押え金具20の両端でクリップ16の両端を
押圧するので、コア群5の曲り,座屈,ねじれ,たわみ
が補正されかつ補強される。このため、リニアモータと
して十分な強度,精度が確保される。
考案では複数のコア板を積層してクリップで挾んだ構成
であり、従来のように側板と背板とを含めて一体に溶接
したものと比べてコア群5の強度は小さい。しかし、ボ
ルト22を介して押え金具20を補強コア17に結合す
るとともに押え金具20の両端でクリップ16の両端を
押圧するので、コア群5の曲り,座屈,ねじれ,たわみ
が補正されかつ補強される。このため、リニアモータと
して十分な強度,精度が確保される。
【0020】そして、押え金具20がクリップ16の両
端を補強コア17へ押圧することによりコア群5が補強
コア17に固定されかつコア板4どうしが結束される。
一方、クリップ16のうちコア群5の背部に当接する部
分は剛性が弱いことから容易に曲がり、これによってコ
ア群5を構成するコア板4どうしは相互にスライドし、
コア群5の両側が補強コア17に密着してコア群5の位
置決めが確実になる。
端を補強コア17へ押圧することによりコア群5が補強
コア17に固定されかつコア板4どうしが結束される。
一方、クリップ16のうちコア群5の背部に当接する部
分は剛性が弱いことから容易に曲がり、これによってコ
ア群5を構成するコア板4どうしは相互にスライドし、
コア群5の両側が補強コア17に密着してコア群5の位
置決めが確実になる。
【0021】次に、図3に示すようにクリップ16どう
しの間にコア群5の挾持のみを行う補助クリップ33を
設けると、コア群5を構成するコア板4の結束を強固に
することができる。つまり、クリップ16は剛性の小さ
い部材16aを用いるためにコア群5を挾持する力が弱
くなるが、補助クリップ33を用いることによりクリッ
プ16だけを用いた場合の弱点がカバーされ、コア群5
の結束と、補強コア17へのコア群5の位置決めと固定
とが確実に行われる。なお、クリップ33の幅を大きく
することによって結束強度をより大きくできる。
しの間にコア群5の挾持のみを行う補助クリップ33を
設けると、コア群5を構成するコア板4の結束を強固に
することができる。つまり、クリップ16は剛性の小さ
い部材16aを用いるためにコア群5を挾持する力が弱
くなるが、補助クリップ33を用いることによりクリッ
プ16だけを用いた場合の弱点がカバーされ、コア群5
の結束と、補強コア17へのコア群5の位置決めと固定
とが確実に行われる。なお、クリップ33の幅を大きく
することによって結束強度をより大きくできる。
【0022】
【考案の効果】以上の説明からわかるように、本考案に
よるリニアモータによれば、複数のコア板を溶接するこ
となくクリップで挾んでコア群を形成するとともに押え
金具を介してクリップと補強コアとの間にコア群を挾持
するので、コア群に溶接歪が生じない。これにより、以
下の効果が生じる。
よるリニアモータによれば、複数のコア板を溶接するこ
となくクリップで挾んでコア群を形成するとともに押え
金具を介してクリップと補強コアとの間にコア群を挾持
するので、コア群に溶接歪が生じない。これにより、以
下の効果が生じる。
【0023】(a)溶接歪を補正するための焼鈍や仕上
加工が不要であり製造コストが安い。
加工が不要であり製造コストが安い。
【0024】(b)溶接歪が生じないことにより細長い
リニアモータを製造することができ、端効果の少ない効
率の良いリニアモータを製造できる。
リニアモータを製造することができ、端効果の少ない効
率の良いリニアモータを製造できる。
【0025】(c)機械精度の高いリニアモータを製造
できるので、エアギャップを小さくして効率の良いリニ
アモータを製造できる。
できるので、エアギャップを小さくして効率の良いリニ
アモータを製造できる。
【0026】また、クリップの一部に剛性の小さい部材
を用いたので、コア群を構成するコア板が相互にスライ
ドしてコア群の両側が補強コアに密着する。従って、ク
リップの全体を剛性の大きな部材のみで形成した場合に
比べて補強コアへのコア群の位置決めが確実になる。
を用いたので、コア群を構成するコア板が相互にスライ
ドしてコア群の両側が補強コアに密着する。従って、ク
リップの全体を剛性の大きな部材のみで形成した場合に
比べて補強コアへのコア群の位置決めが確実になる。
【0027】更にクリップどうしの間に剛性の大きな部
材のみからなる補助クリップを設けると、コア群を結束
する力が弱いというクリップの弱点をカバーし、コア群
の結束と、補強コアに対するコア群の位置決めと固定と
を確実に行うことができる。
材のみからなる補助クリップを設けると、コア群を結束
する力が弱いというクリップの弱点をカバーし、コア群
の結束と、補強コアに対するコア群の位置決めと固定と
を確実に行うことができる。
【図1】図1(a)は本考案によるリニアモータの正面
図、図1(b)は一部破断して示すリニアモータの右側
面図。
図、図1(b)は一部破断して示すリニアモータの右側
面図。
【図2】図2(a)はコア群の正面図、図2(b)はコ
ア群の右側面図。
ア群の右側面図。
【図3】補強クリップを追加したコア群の構成図。
【図4】図4(a),(b)はクリップが異なることに
よって作用が異なることを示す説明図。
よって作用が異なることを示す説明図。
【図5】図5(a)はクリップの平面図、図5(b)は
クリップの正面図。
クリップの正面図。
【図6】図6(a)は補強コアの正面図、図6(b)は補
強コアの右側面図。
強コアの右側面図。
【図7】角棒の構成図。
【図8】図8(a)は押え金具の平面図、図8(b)は
押え金具の正面図。
押え金具の正面図。
【図9】図9(a)は角ナットの平面図、図9(b)は
角ナットの正面図。
角ナットの正面図。
【図10】図10(a)は従来のリニアモータの正面
図、図10(b)は図10(a)のA−A矢視図。
図、図10(b)は図10(a)のA−A矢視図。
【図11】図11(a)はコア板の左側面図、図11
(b)はコア板の正面図。
(b)はコア板の正面図。
【図12】図12(a)はコア群の左側面図、図12
(b)はコア群の正面図。
(b)はコア群の正面図。
1…一次側コア、2…二次側導体、3…エアギャップ、
4…コア板、5…コア群、8…スリット、9…コイル、
13…歯、16,33…クリップ、16a,16b…部
材、17…補強コア、20…押え金具、22…ボルト。
4…コア板、5…コア群、8…スリット、9…コイル、
13…歯、16,33…クリップ、16a,16b…部
材、17…補強コア、20…押え金具、22…ボルト。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 興梠 恵一 東京都品川区大崎2丁目1番17号 株式 会社明電舎内 (56)参考文献 特開 平4−255455(JP,A)
Claims (2)
- 【請求項1】 薄板に複数のスリットを形成することに
より歯を設けて櫛状にしたコア板を複数枚積層してコア
群とし、スリットどうしが内側で相互に対向するように
してコア群を放射状に複数配置して相互に結合すること
で一次側コアを構成し、一次側コアのスリット内にコイ
ルを納めるとともに長尺の二次側導体を一次側コアにお
けるコア群で囲まれた空間にエアギャップを介して移動
自在に挿通させたリニアモータにおいて、 各コア群における夫々の対応する位置の歯を除去すると
ともに除去した部分に略リング状の補強コアを配置する
一方、各コア群における少なくとも補強コアと対応する
位置にはコア群を挾持する略コの字形断面のクリップを
設け、隣り合うコア群の間に配置した押え金具を補強コ
アに対してねじ止めすることでクリップの両端を押圧し
コア群をクリップと補強コアとの間に挾むようにし、ク
リップのうちのコア群の背面に当接する部分には他の部
分よりも剛性の弱い部材を用いたことを特徴とするリニ
アモータ。 - 【請求項2】 コア群のうちの隣り合うクリップどうし
の間を剛性の大きい部材のみで形成された補助クリップ
で挾持したことを特徴とする請求項1に記載のリニアモ
ータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5281991U JP2554028Y2 (ja) | 1991-07-09 | 1991-07-09 | リニアモータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5281991U JP2554028Y2 (ja) | 1991-07-09 | 1991-07-09 | リニアモータ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH059181U JPH059181U (ja) | 1993-02-05 |
JP2554028Y2 true JP2554028Y2 (ja) | 1997-11-12 |
Family
ID=12925455
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5281991U Expired - Lifetime JP2554028Y2 (ja) | 1991-07-09 | 1991-07-09 | リニアモータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2554028Y2 (ja) |
-
1991
- 1991-07-09 JP JP5281991U patent/JP2554028Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH059181U (ja) | 1993-02-05 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2554028Y2 (ja) | リニアモータ | |
EP0502613B1 (en) | Tubular linear motor primary element | |
JP2896266B2 (ja) | リニアモータ | |
JPS6133336B2 (ja) | ||
JP3076408B2 (ja) | リニアモータのコア群の製造方法 | |
JPH09285102A (ja) | リニアモータ | |
JPS6313313A (ja) | ギヤツプ付鉄心形リアクトル | |
JPH1014211A (ja) | リニアモータ | |
JPH1014210A (ja) | リニアモータ | |
JPH0135457Y2 (ja) | ||
JP3404698B2 (ja) | クランプ式トランス用鉄心 | |
JPS6233290Y2 (ja) | ||
JPS6015301Y2 (ja) | 変圧器 | |
JP3580127B2 (ja) | リラクタンスモータの固定子 | |
JP2565544Y2 (ja) | 変圧器巻線の締付装置 | |
JP2552447Y2 (ja) | リニアモータ | |
JPH0332007A (ja) | 積鉄心型静止誘導電器 | |
JP2597558B2 (ja) | ギヤツプ付鉄心形リアクトル | |
JPH0113394Y2 (ja) | ||
JP3522452B2 (ja) | リニアモータ用固定子鉄心のクランパ | |
JPS5934098Y2 (ja) | 電磁誘導器 | |
JPH07230926A (ja) | ギャップ付き鉄心形リアクトル | |
JPS6327006A (ja) | リアクトル | |
JP3439668B2 (ja) | 鉄 心 | |
JPH0684659A (ja) | 変圧器鉄心 |