JP2565544Y2 - 変圧器巻線の締付装置 - Google Patents

変圧器巻線の締付装置

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JP2565544Y2
JP2565544Y2 JP6314892U JP6314892U JP2565544Y2 JP 2565544 Y2 JP2565544 Y2 JP 2565544Y2 JP 6314892 U JP6314892 U JP 6314892U JP 6314892 U JP6314892 U JP 6314892U JP 2565544 Y2 JP2565544 Y2 JP 2565544Y2
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JP
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winding
slit
iron core
notch
winding tightening
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JP6314892U
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淳 若杉
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Meidensha Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、変圧器の中身構造部分
において、巻線を軸方向に締付けるための締付装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に変圧器の中身構造は、図2に示す
ように、鉄心8の継鉄部9の前後に配設され前記継鉄部
9をその積層方向に締付ける鉄心締付金具10に設けた
押さえボルト11により、前記鉄心8の脚部12に巻装
した巻線13の上部に配設した金属性の締付板14を押
さえることにより、前記巻線13をその軸方向に締付け
るように構成されている。この締付装置の締付板には、
巻線に電流が流れたときに発生する電磁力により強い機
械力を受けるので、この機械力に充分耐え得る強度が要
求される。
【0003】従来の変圧器巻線締付板の構造としては、 (1)図3に示すように、巻線締付板の一部を切欠いて
1ターンを形成しない構造としたもの。
【0004】(2)図4に示すように、前記(1)の巻
線締付板の一部を切欠いて1ターンを形成しない構造と
したものの幅方向の中間部にスリットを設けて幅方向に
分割したもの。
【0005】(3)図5に示すように、巻線締付板の前
後2箇所に切欠部を設けて左右2個に分割したもの。
【0006】(4)図6に示すように、前記(3)の巻
線締付板の前後2箇所に切欠部を設けて左右2個に分割
したものの幅方向の中間部にスリットを設けて幅方向に
分割したもの。
【0007】などが使用されていた。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】図3は巻線締付板14
の一部を切欠いて1ターンを形成しない構造としたもの
で一般に使用されているが、しかし、金属性の巻線締付
板は漏れ磁束の流入により渦電流による加熱が発生する
ので、大型の変圧器には使用できない場合がある。
【0009】図4は巻線締付板14の一部を切欠いて1
ターンを形成しない構造とするとともに、巻線締付板1
4の幅の中間部にスリット16を設けて幅方向に分割し
たもので、スリット16により渦電流による局部加熱を
防止することはできるが、しかし、スリット16の存在
のため鉄心の継鉄部の積層方向中心線上の部分17の強
度が不足する場合がある。
【0010】図5は巻線締付板14の前後2箇所に切欠
部15を設けて左右2個に分割したものであるが、分割
されているので、変圧器中身の組立時の位置決め作業が
複雑になる。
【0011】図6は巻線締付板14の前後2箇所に切欠
部15を設けて左右2個に分割したものに巻線締付板1
4の幅方向の中間部にスリット16を設けて幅方向にも
分割したものであるが、鉄心の継鉄部の積層方向中心線
上の部分17の強度はあるが、分割されているために位
置合わせや取扱いがむずかしい。
【0012】以上は円形断面鉄心用の円形状の巻線締付
板の場合について説明したが、長方形断面鉄心用の場合
も同様である。
【0013】このように、スリットの存在のため鉄心の
継鉄部の積層方向中心線上の部分の強度が不足する、分
割されているため位置合わせや取扱いがむずかしく変圧
器中身の組立時の位置決め作業が複雑になる、などの問
題点があった。
【0014】本考案は以上のような点に鑑みてなされた
もので、組立作業の作業性がよく、製作工数が少なくて
鉄心の継鉄部の積層方向中心線上の部分の強度が大きい
変圧器巻線締付装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本考案において、上記の
課題を解決するための手段は、変圧器の鉄心に巻装され
た巻線の上部に金属性の巻線締付板を配設し、該巻線締
付板を、鉄心の継鉄部の鉄心締付金具に設けた押えボル
トで軸方向に締付けて成る変圧器巻線の締付装置におい
て、前記巻線締付板に、該締付板の幅方向の中間部で前
記鉄心の継鉄部の積層方向中心線上にあたる部分を除い
た部分に半円状のスリットを設けるとともに、そのスリ
ット部分の一部に1ターンを形成しないように高圧リー
ド口出用切欠部を設けてこの切欠部から高圧リードを導
出し、更にこの高圧リード口出用切欠部と反対側におけ
るスリットの内側又は外側の一方に低圧リード口出用切
欠部を設けて該切欠部から低圧リードを導出する。
【0016】
【作用】上述のごとく、本考案の変圧器巻線締付板は、
鉄心の継鉄部の積層方向中心線上の部分を除いた金属性
の締付板の幅方向の中間部にスリットを設けているか
ら、鉄心の継鉄部の積層方向中心線上の部分では金属性
の締付板が分割されていないので強度が大きくなり、ま
た、スリットにより渦電流による局部加熱を低減でき
る。
【0017】
【実施例】以下、本考案の変圧器巻線の締付装置に用い
られる巻線締付板の実施例を図面に基づいて説明する。
図1は本考案の変圧器巻線締付板の実施例を示す平面図
で、図1において、巻線締付板1は、鉄心の継鉄部の積
層方向中心線0上の部分2の一部を除いた幅方向の中間
部に半円状のスリット3を設けるとともに、高圧リード
4の口出用切欠部5を設けて1ターンを形成しないよう
にして、この切欠部5から高圧リード4を導出する。ま
た、この高圧リード4の口出用切欠部5の反対側(18
0°方向)におけるスリット3の内側(又は外側)に低
圧リード口出用切欠部7を設けて該切欠部7から低圧リ
ード6を導出している。
【0018】
【考案の効果】以上述べたように、本考案の変圧器巻線
の締付装置における巻線締付板は、鉄心の継鉄部の積層
方向中心線上の部分を除いて金属性の巻線締付板の幅方
向の中間部にスリットを設けるとともに、高圧リード口
出用切欠部を設けて1ターンを形成しないようにし、前
記高圧リード口出用切欠部の反対側に低圧リード口出用
切欠部を設けたので、 (1)鉄心の継鉄部の積層方向中心線上の部分の巻線締
付板の強度が大きくなり、強度不足が解消できる。
【0019】(2)従来の分割構造を一体化構造とした
ので、組立作業の作業性がよくなる。
【0020】(3)金属性の巻線締付板の製作工数が少
なくなる。
【0021】などの効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の変圧器巻線締付板の一実施例の平面
図。
【図2】変圧器の中身構造の一例を示す正面図。
【図3】従来の一般的な変圧器巻線締付板の構造を示す
平面図。
【図4】従来の分割構造の変圧器巻線締付板を示す平面
図。
【図5】従来のスリット分割構造の変圧器巻線締付板を
示す平面図。
【図6】従来のスリット分割構造の変圧器巻線締付板の
他の構造を示す平面図。
【符号の説明】
1…巻線締付板 2…鉄心の継鉄部の積層方向中心線上の部分 3…スリット 4…高圧リード 5…高圧リード口出用切欠部 6…低圧リード 7…低圧リード口出用切欠部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 変圧器の鉄心に巻装された巻線の上部に
    金属性の巻線締付板を配設し、該巻線締付板を、鉄心の
    継鉄部の鉄心締付金具に設けた押えボルトで軸方向に締
    付けて成る変圧器巻線の締付装置において、前記巻線締
    付板に、該締付板の幅方向の中間部で前記鉄心の継鉄部
    の積層方向中心線上にあたる部分を除いた部分に半円状
    のスリットを設けるとともに、そのスリット部分の一部
    に1ターンを形成しないように高圧リード口出用切欠部
    を設けてこの切欠部から高圧リードを導出し、更にこの
    高圧リード口出用切欠部と反対側におけるスリットの内
    側又は外側の一方に低圧リード口出用切欠部を設けて該
    切欠部から低圧リードを導出したことを特徴とする変圧
    器巻線の締付装置。
JP6314892U 1992-09-09 1992-09-09 変圧器巻線の締付装置 Expired - Lifetime JP2565544Y2 (ja)

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JPH0629118U JPH0629118U (ja) 1994-04-15
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