JPH0854828A - 断熱性ラベル及び断熱性ラベルの貼り付け方法 - Google Patents
断熱性ラベル及び断熱性ラベルの貼り付け方法Info
- Publication number
- JPH0854828A JPH0854828A JP19085294A JP19085294A JPH0854828A JP H0854828 A JPH0854828 A JP H0854828A JP 19085294 A JP19085294 A JP 19085294A JP 19085294 A JP19085294 A JP 19085294A JP H0854828 A JPH0854828 A JP H0854828A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- heat
- label
- sensitive adhesive
- ink
- heat resistant
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 断熱性が高く、また外れるおそれなく貼るこ
とができる断熱性ラベルを提供する。熱エネルギーの効
率に優れる断熱性ラベルを提供する。 【構成】 断熱性ラベルAを、基材1の裏面に感熱性接
着剤2と加熱によって発泡する発泡インキ3とを塗工し
て作成する。この断熱性ラベルAを加熱することによっ
て、感熱性接着剤2を活性化させて断熱性ラベルAを被
貼着体4の表面に貼り付けることができると共に、この
加熱で同時に発泡インキ3が発泡し、発泡による断熱層
8で断熱性を高く得ることができる。
とができる断熱性ラベルを提供する。熱エネルギーの効
率に優れる断熱性ラベルを提供する。 【構成】 断熱性ラベルAを、基材1の裏面に感熱性接
着剤2と加熱によって発泡する発泡インキ3とを塗工し
て作成する。この断熱性ラベルAを加熱することによっ
て、感熱性接着剤2を活性化させて断熱性ラベルAを被
貼着体4の表面に貼り付けることができると共に、この
加熱で同時に発泡インキ3が発泡し、発泡による断熱層
8で断熱性を高く得ることができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、加熱した飲料物を収容
する缶などの包装のために使用される断熱性ラベル及び
断熱性ラベルの貼り付け方法に関するものである。
する缶などの包装のために使用される断熱性ラベル及び
断熱性ラベルの貼り付け方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】清酒を収容する缶容器に、生石灰と水な
ど反応することによって発熱する発熱性物質を缶容器に
封入して、この発熱性物質を発熱させることによって清
酒を加熱し、燗酒として飲むことができるようにした酒
パックが提供されている。このような加熱した飲料物を
収容する缶は、表面の温度も高くなって手で持つことが
できなくなる場合があるので、従来は缶を厚紙の紙管で
作製し、その断熱性によって飲料物の熱が表面に伝わら
ないようにしたものが一般的であった。
ど反応することによって発熱する発熱性物質を缶容器に
封入して、この発熱性物質を発熱させることによって清
酒を加熱し、燗酒として飲むことができるようにした酒
パックが提供されている。このような加熱した飲料物を
収容する缶は、表面の温度も高くなって手で持つことが
できなくなる場合があるので、従来は缶を厚紙の紙管で
作製し、その断熱性によって飲料物の熱が表面に伝わら
ないようにしたものが一般的であった。
【0003】しかしこのような紙管で作製した缶では、
耐久性等に問題があるために、最近ではアルミニウム缶
などの金属缶が用いられている。しかし金属缶は熱伝導
性が高いために内部の加熱した飲料物の温度がすぐに缶
の表面に伝わり、缶の表面の温度が飲料物の温度と同じ
高温になる。そこで、図5に示すように、缶4aの外周
に円筒状にシュリンクフィルムで形成したシュリンクラ
ベル7を被せ、そして加熱してシュリンクラベル7を縮
ませることによって、缶4aの表面にシュリンクラベル
7を密着させて取り付けたものが提供されている。この
ものではシュリンクラベル7の断熱性によって飲料物で
加熱された缶4aの表面の温度がシュリンクラベル7の
表面に伝わり難いようにすることができるのである。
耐久性等に問題があるために、最近ではアルミニウム缶
などの金属缶が用いられている。しかし金属缶は熱伝導
性が高いために内部の加熱した飲料物の温度がすぐに缶
の表面に伝わり、缶の表面の温度が飲料物の温度と同じ
高温になる。そこで、図5に示すように、缶4aの外周
に円筒状にシュリンクフィルムで形成したシュリンクラ
ベル7を被せ、そして加熱してシュリンクラベル7を縮
ませることによって、缶4aの表面にシュリンクラベル
7を密着させて取り付けたものが提供されている。この
ものではシュリンクラベル7の断熱性によって飲料物で
加熱された缶4aの表面の温度がシュリンクラベル7の
表面に伝わり難いようにすることができるのである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、シュリンクラ
ベル7は加熱すると円周方向に縮むと共に上下方向にも
縮むために、缶4aの上下にシュリンクラベル7で覆わ
れていない隙間が生じるおそれがあり、またシュリンク
ラベル7は厚みが十分でなく断熱性が不充分であるとい
う問題や、シュリンクラベル7は缶4aに接着剤で接着
されていないために缶4aから外れ易いという問題があ
った。そしてさらに、シュリンクラベル7を縮ませるた
めに加熱する必要があり、省エネルギーの上でも問題が
あった。
ベル7は加熱すると円周方向に縮むと共に上下方向にも
縮むために、缶4aの上下にシュリンクラベル7で覆わ
れていない隙間が生じるおそれがあり、またシュリンク
ラベル7は厚みが十分でなく断熱性が不充分であるとい
う問題や、シュリンクラベル7は缶4aに接着剤で接着
されていないために缶4aから外れ易いという問題があ
った。そしてさらに、シュリンクラベル7を縮ませるた
めに加熱する必要があり、省エネルギーの上でも問題が
あった。
【0005】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、断熱性が高く、また外れるおそれなく貼ることが
でき、さらに熱エネルギーの効率にも優れた断熱性ラベ
ル及び断熱性ラベルの貼り付け方法を提供することを目
的とするものである。
あり、断熱性が高く、また外れるおそれなく貼ることが
でき、さらに熱エネルギーの効率にも優れた断熱性ラベ
ル及び断熱性ラベルの貼り付け方法を提供することを目
的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る断熱性ラベ
ルは、基材1の裏面に、感熱性接着剤2と、加熱によっ
て発泡する発泡インキ3とを塗工して成ることを特徴と
するものである。また本発明に係る断熱性ラベルの貼り
付け方法は、基材1の裏面に、感熱性接着剤2と、加熱
よって発泡する発泡インキ3とを塗工して断熱性ラベル
Aを作製し、この断熱性ラベルAを加熱して感熱性接着
剤2を活性化させると共に発泡インキ3を発泡させ、被
貼着体4の表面に感熱性接着剤2によって断熱性ラベル
Aを貼り付けることを特徴とするものである。
ルは、基材1の裏面に、感熱性接着剤2と、加熱によっ
て発泡する発泡インキ3とを塗工して成ることを特徴と
するものである。また本発明に係る断熱性ラベルの貼り
付け方法は、基材1の裏面に、感熱性接着剤2と、加熱
よって発泡する発泡インキ3とを塗工して断熱性ラベル
Aを作製し、この断熱性ラベルAを加熱して感熱性接着
剤2を活性化させると共に発泡インキ3を発泡させ、被
貼着体4の表面に感熱性接着剤2によって断熱性ラベル
Aを貼り付けることを特徴とするものである。
【0007】以下、本発明を詳細に説明する。断熱性ラ
ベルAの基材1は紙や樹脂フィルムなどで形成されるも
のであり、基材1の表面にはオフセット印刷やグラビア
印刷、凸版印刷などの印刷が施してあり、また必要に応
じてその上にニス等のオーバーコートが施してある。こ
の基材1の裏面には感熱性接着剤2が塗工してある。感
熱性接着剤2は図1(a)(b)に示すように、基材1
の裏面の両端縁部に、端縁の全長に亘って塗工するよう
にしてある。
ベルAの基材1は紙や樹脂フィルムなどで形成されるも
のであり、基材1の表面にはオフセット印刷やグラビア
印刷、凸版印刷などの印刷が施してあり、また必要に応
じてその上にニス等のオーバーコートが施してある。こ
の基材1の裏面には感熱性接着剤2が塗工してある。感
熱性接着剤2は図1(a)(b)に示すように、基材1
の裏面の両端縁部に、端縁の全長に亘って塗工するよう
にしてある。
【0008】この感熱性接着剤(ディレイドタック接着
剤とも呼ばれる)は、加熱することによって活性化する
接着剤である。感熱性接着剤は結晶性可塑剤と粘着付与
剤とを主成分とするものであり、常温では粘着性を示さ
ないために離型紙などを用いる必要がないが、結晶性可
塑剤の溶融温度(一般に50〜80℃程度)以上に加熱
することによって、活性化されて粘着性が現れ、しかも
この粘着性が長時間持続する特性を有するものである。
この感熱性接着剤としてはジシクロヘキシルフタレート
(DCHP)等の結晶性可塑剤と、スチレン系樹脂、ス
チレンブタジエン系樹脂、アクリル系樹脂、ロジン系樹
脂等の粘着付与剤とを主成分とし、滑剤や安定剤等を添
加して調製したもの、例えば特公昭62−21835号
公報や特開平1−96274号公報などで提供されてい
る任意のものを使用することができる。
剤とも呼ばれる)は、加熱することによって活性化する
接着剤である。感熱性接着剤は結晶性可塑剤と粘着付与
剤とを主成分とするものであり、常温では粘着性を示さ
ないために離型紙などを用いる必要がないが、結晶性可
塑剤の溶融温度(一般に50〜80℃程度)以上に加熱
することによって、活性化されて粘着性が現れ、しかも
この粘着性が長時間持続する特性を有するものである。
この感熱性接着剤としてはジシクロヘキシルフタレート
(DCHP)等の結晶性可塑剤と、スチレン系樹脂、ス
チレンブタジエン系樹脂、アクリル系樹脂、ロジン系樹
脂等の粘着付与剤とを主成分とし、滑剤や安定剤等を添
加して調製したもの、例えば特公昭62−21835号
公報や特開平1−96274号公報などで提供されてい
る任意のものを使用することができる。
【0009】また、基材1の裏面には、感熱性接着剤2
を塗布した箇所を除く全面に発泡インキ3が印刷してあ
る。発泡インキ3は例えば、アクリルエマルジョンなど
に、イソブタンを封入したポリ塩化ビニリデンの中空球
体などを発泡剤として添加して調製されるものであり、
印刷した状態では通常のインキと同じであるが、これを
加熱するとイソブタンがガス化して中空球体の直径が3
倍〜4倍に膨張し、断熱性を有する厚い層となるもので
ある。発泡インキ3の印刷は、図1(a)(b)の実施
例では円形の島状に多数点在させて施すようにしたが、
勿論、これに限定されるものではない。
を塗布した箇所を除く全面に発泡インキ3が印刷してあ
る。発泡インキ3は例えば、アクリルエマルジョンなど
に、イソブタンを封入したポリ塩化ビニリデンの中空球
体などを発泡剤として添加して調製されるものであり、
印刷した状態では通常のインキと同じであるが、これを
加熱するとイソブタンがガス化して中空球体の直径が3
倍〜4倍に膨張し、断熱性を有する厚い層となるもので
ある。発泡インキ3の印刷は、図1(a)(b)の実施
例では円形の島状に多数点在させて施すようにしたが、
勿論、これに限定されるものではない。
【0010】上記のようにして本発明に係る断熱性ラベ
ルAを作製することができるものであり、この断熱性ラ
ベルAにあって、感熱性接着剤2は常温では粘着性を示
さないために、粘着剤等を用いる場合のように離型紙な
どを使用する必要なく保管等をすることができるもので
あり、また発泡インキ3は発泡させていない状態ではイ
ンキ層の厚みが薄く、保管等する際に嵩張るようなこと
がないものである。
ルAを作製することができるものであり、この断熱性ラ
ベルAにあって、感熱性接着剤2は常温では粘着性を示
さないために、粘着剤等を用いる場合のように離型紙な
どを使用する必要なく保管等をすることができるもので
あり、また発泡インキ3は発泡させていない状態ではイ
ンキ層の厚みが薄く、保管等する際に嵩張るようなこと
がないものである。
【0011】そして上記のように作製した断熱性ラベル
Aを、被貼着体4として加熱飲料物を収容するためのア
ルミニウム缶など円筒形の缶4aの外周面に貼り付ける
にあたっては、まず基材1の裏面を加熱して感熱性接着
剤2を活性化する。このように感熱性接着剤2を活性化
するために基材1を加熱すると、この熱は発泡インキ3
にも作用し、添加されている発泡剤によって発泡インキ
3が発泡し、図1(c)に示すように、発泡インキ3の
層の厚みが厚くなる。
Aを、被貼着体4として加熱飲料物を収容するためのア
ルミニウム缶など円筒形の缶4aの外周面に貼り付ける
にあたっては、まず基材1の裏面を加熱して感熱性接着
剤2を活性化する。このように感熱性接着剤2を活性化
するために基材1を加熱すると、この熱は発泡インキ3
にも作用し、添加されている発泡剤によって発泡インキ
3が発泡し、図1(c)に示すように、発泡インキ3の
層の厚みが厚くなる。
【0012】このように発泡インキ3を発泡させた後
に、図2(a)のように断熱性ラベルAの一方の側端部
を活性化させた感熱性接着剤2で缶4aの外周面の一箇
所に接着させ、缶4aを回して缶4aの外周面に断熱性
ラベルAを巻き付けた後、断熱性ラベルAのこの一方の
側端部の外面に断熱性ラベルAの他方の側端部を活性化
させた感熱性接着剤2で接着させることによって、図2
(b)に示すように缶4aの外周表面に断熱性ラベルA
を貼り付けることができるものである。
に、図2(a)のように断熱性ラベルAの一方の側端部
を活性化させた感熱性接着剤2で缶4aの外周面の一箇
所に接着させ、缶4aを回して缶4aの外周面に断熱性
ラベルAを巻き付けた後、断熱性ラベルAのこの一方の
側端部の外面に断熱性ラベルAの他方の側端部を活性化
させた感熱性接着剤2で接着させることによって、図2
(b)に示すように缶4aの外周表面に断熱性ラベルA
を貼り付けることができるものである。
【0013】このように缶4の表面に貼り付けた断熱性
ラベルAにあって、断熱性ラベルAの裏面のほぼ全面に
は発泡して厚い多孔質の層になった発泡インキ3が設け
られているために、この発泡インキ3の発泡した層で断
熱性ラベルAの裏面には断熱層8が形成されており、飲
料物によって加熱された金属の缶4aの表面の熱が断熱
性ラベルAの表面に伝わり難いようにすることができる
のである。また、断熱性ラベルAはシュリンクフィルム
のように加熱の際に縮ませる必要がないので、缶4aの
上下に断熱性ラベルAで覆われていない隙間が生じるよ
うなことがなく、さらに断熱性ラベルAは感熱性接着剤
2で缶4aに接着されているために缶4aから外れるよ
うなこともないものである。
ラベルAにあって、断熱性ラベルAの裏面のほぼ全面に
は発泡して厚い多孔質の層になった発泡インキ3が設け
られているために、この発泡インキ3の発泡した層で断
熱性ラベルAの裏面には断熱層8が形成されており、飲
料物によって加熱された金属の缶4aの表面の熱が断熱
性ラベルAの表面に伝わり難いようにすることができる
のである。また、断熱性ラベルAはシュリンクフィルム
のように加熱の際に縮ませる必要がないので、缶4aの
上下に断熱性ラベルAで覆われていない隙間が生じるよ
うなことがなく、さらに断熱性ラベルAは感熱性接着剤
2で缶4aに接着されているために缶4aから外れるよ
うなこともないものである。
【0014】尚、発泡インキ3の印刷は、図1(a)
(b)の実施例のように島状に点在させて施す他、図3
(a)に示すように、基材1の背面の感熱性接着剤2を
塗布した箇所を除く全面にベタで印刷したり、あるは格
子状に印刷したりしてもよく、印刷の形態は任意であ
る。図3(b)は発泡インキ3を発泡させた状態を示
す。また図4(a)のように、感熱性接着剤2を基材1
の裏面の全面に塗布すると共にこの感熱性接着剤2の上
から発泡インキ3を印刷するようにしてもよい。図4
(b)は発泡インキ3を発泡させた状態を示す。
(b)の実施例のように島状に点在させて施す他、図3
(a)に示すように、基材1の背面の感熱性接着剤2を
塗布した箇所を除く全面にベタで印刷したり、あるは格
子状に印刷したりしてもよく、印刷の形態は任意であ
る。図3(b)は発泡インキ3を発泡させた状態を示
す。また図4(a)のように、感熱性接着剤2を基材1
の裏面の全面に塗布すると共にこの感熱性接着剤2の上
から発泡インキ3を印刷するようにしてもよい。図4
(b)は発泡インキ3を発泡させた状態を示す。
【0015】
【作用】断熱性ラベルAを、基材1の裏面に感熱性接着
剤2と加熱によって発泡する発泡インキ3とを塗工して
作製しているために、この断熱性ラベルAを加熱するこ
とによって、感熱性接着剤2を活性化させて断熱性ラベ
ルAを被貼着体4の表面に貼り付けることができると共
に、この加熱で同時に発泡インキ3が発泡し、発泡によ
る断熱層8で断熱性を高く得ることができる。
剤2と加熱によって発泡する発泡インキ3とを塗工して
作製しているために、この断熱性ラベルAを加熱するこ
とによって、感熱性接着剤2を活性化させて断熱性ラベ
ルAを被貼着体4の表面に貼り付けることができると共
に、この加熱で同時に発泡インキ3が発泡し、発泡によ
る断熱層8で断熱性を高く得ることができる。
【0016】
【実施例】次に、本発明を実施例によって具体的に説明
する。基材として片面アート紙(新王子製紙株式会社製
「金藤片面アートL」:85g/m2 )を使用し、まず
その表面にグラビア印刷及びニス塗工をおこなった。次
に、基材の裏面の両端に図1(a)(b)のように感熱
性接着剤(大日本インキ化学工業株式会社製「DLA−
1」)を輪転式グラビア印刷機で10g/m2(乾燥
時)の塗布量で塗工し、さらに図1(a)(b)のよう
に、基材の裏面に発泡インキ(大阪印刷インキ製造株式
会社製「AQフォームACホワイト」)を35μmの厚
みになるように輪転式グラビア印刷機で印刷することに
よって、断熱性ラベルを作製した。
する。基材として片面アート紙(新王子製紙株式会社製
「金藤片面アートL」:85g/m2 )を使用し、まず
その表面にグラビア印刷及びニス塗工をおこなった。次
に、基材の裏面の両端に図1(a)(b)のように感熱
性接着剤(大日本インキ化学工業株式会社製「DLA−
1」)を輪転式グラビア印刷機で10g/m2(乾燥
時)の塗布量で塗工し、さらに図1(a)(b)のよう
に、基材の裏面に発泡インキ(大阪印刷インキ製造株式
会社製「AQフォームACホワイト」)を35μmの厚
みになるように輪転式グラビア印刷機で印刷することに
よって、断熱性ラベルを作製した。
【0017】ここで、スクリーン印刷用の発泡インキと
して、発泡剤(エクスパンセル社製「EXPANCEL
DU642」)100重量部、バインダー(日本アク
リル化学社製「PRIMAL HA−8」)20重量
部、増粘剤(日本アクリル化学社製「PRIMAL A
SE−60」)5重量部の配合のものを用いた。上記の
ようにして作製した断熱性ラベルを130℃に加熱し、
感熱性接着剤を活性化させると共に発泡インキを発泡さ
せた。発泡インキの厚みは115μmになった。そして
この断熱性ラベルを図2(a)(b)のようにしてアル
ミニウム缶の外周面に巻いて貼り付けた。
して、発泡剤(エクスパンセル社製「EXPANCEL
DU642」)100重量部、バインダー(日本アク
リル化学社製「PRIMAL HA−8」)20重量
部、増粘剤(日本アクリル化学社製「PRIMAL A
SE−60」)5重量部の配合のものを用いた。上記の
ようにして作製した断熱性ラベルを130℃に加熱し、
感熱性接着剤を活性化させると共に発泡インキを発泡さ
せた。発泡インキの厚みは115μmになった。そして
この断熱性ラベルを図2(a)(b)のようにしてアル
ミニウム缶の外周面に巻いて貼り付けた。
【0018】このものにあって、缶に75℃の湯を入れ
て断熱性ラベルの表面の温度を測定したところ、表面温
度は最高51℃にしか上昇せず、十分に手で握ることが
できるものであった。
て断熱性ラベルの表面の温度を測定したところ、表面温
度は最高51℃にしか上昇せず、十分に手で握ることが
できるものであった。
【0019】
【発明の効果】上記のように本発明に係る断熱性ラベル
は、基材の裏面に感熱性接着剤と加熱によって発泡する
発泡インキとを塗工して作製されているので、感熱性接
着剤は常温では粘着性を示さず、離型紙などを用いる必
要なく保管等することができると共に、発泡インキは発
泡させていない状態ではインキ層の厚みが薄く保管等す
るにあたって嵩張ることがないものであり、保管等の便
が良いものである。
は、基材の裏面に感熱性接着剤と加熱によって発泡する
発泡インキとを塗工して作製されているので、感熱性接
着剤は常温では粘着性を示さず、離型紙などを用いる必
要なく保管等することができると共に、発泡インキは発
泡させていない状態ではインキ層の厚みが薄く保管等す
るにあたって嵩張ることがないものであり、保管等の便
が良いものである。
【0020】また本発明に係る断熱性ラベルの貼り付け
方法は、このように作製された断熱性ラベルを加熱して
感熱性接着剤を活性化させると共に発泡インキを発泡さ
せ、被貼着体の表面に感熱性接着剤によって断熱性ラベ
ルを貼り付けるようにしたので、感熱性接着剤によって
剥がれるおそれなく断熱性ラベルを貼り付けることがで
きると共に、発泡インキの発泡によって断熱層を形成さ
せて高い断熱性を得ることができるものであり、しかも
発泡インキを発泡させるための加熱は感熱性接着剤を加
熱する際の温度を利用しておこなうことができ、熱エネ
ルギーの効率にも優れているものである。
方法は、このように作製された断熱性ラベルを加熱して
感熱性接着剤を活性化させると共に発泡インキを発泡さ
せ、被貼着体の表面に感熱性接着剤によって断熱性ラベ
ルを貼り付けるようにしたので、感熱性接着剤によって
剥がれるおそれなく断熱性ラベルを貼り付けることがで
きると共に、発泡インキの発泡によって断熱層を形成さ
せて高い断熱性を得ることができるものであり、しかも
発泡インキを発泡させるための加熱は感熱性接着剤を加
熱する際の温度を利用しておこなうことができ、熱エネ
ルギーの効率にも優れているものである。
【図1】本発明の断熱性ラベルの一実施例を示すもので
あり、(a)は加熱前の背面図、(b)は加熱前の断面
図、(c)は加熱後の断面図である。
あり、(a)は加熱前の背面図、(b)は加熱前の断面
図、(c)は加熱後の断面図である。
【図2】本発明の断熱性ラベルの貼り付けを示すもので
あり、(a)は貼り付け始めの状態の断面図、(b)は
貼り付け終了後の断面図である。
あり、(a)は貼り付け始めの状態の断面図、(b)は
貼り付け終了後の断面図である。
【図3】本発明の断熱性ラベルの他の実施例を示すもの
であり、(a)は加熱前の断面図、(b)は加熱後の断
面図である。
であり、(a)は加熱前の断面図、(b)は加熱後の断
面図である。
【図4】本発明の断熱性ラベルのさらに他の実施例を示
すものであり、(a)は加熱前の断面図、(b)は加熱
後の断面図である。
すものであり、(a)は加熱前の断面図、(b)は加熱
後の断面図である。
【図5】従来例を示す分解斜視図である。
1 基材 2 感熱性接着剤 3 発泡インキ 4 被貼着体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 立岡 捷治 大阪市天王寺区上汐6丁目4番26号 寿精 版印刷株式会社内
Claims (2)
- 【請求項1】 基材の裏面に、感熱性接着剤と、加熱に
よって発泡する発泡インキとを塗工して成ることを特徴
とする断熱性ラベル。 - 【請求項2】 基材の裏面に、感熱性接着剤と、加熱よ
って発泡する発泡インキとを塗工して断熱性ラベルを作
製し、この断熱性ラベルを加熱して感熱性接着剤を活性
化させると共に発泡インキを発泡させ、被貼着体の表面
に感熱性接着剤によって断熱性ラベルを貼り付けること
を特徴とする断熱性ラベルの貼り付け方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19085294A JPH0854828A (ja) | 1994-08-12 | 1994-08-12 | 断熱性ラベル及び断熱性ラベルの貼り付け方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19085294A JPH0854828A (ja) | 1994-08-12 | 1994-08-12 | 断熱性ラベル及び断熱性ラベルの貼り付け方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0854828A true JPH0854828A (ja) | 1996-02-27 |
Family
ID=16264852
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19085294A Pending JPH0854828A (ja) | 1994-08-12 | 1994-08-12 | 断熱性ラベル及び断熱性ラベルの貼り付け方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0854828A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002333839A (ja) * | 2001-05-08 | 2002-11-22 | Taiyo Seiki Kk | 発泡印刷用シート |
JP2004205768A (ja) * | 2002-12-25 | 2004-07-22 | Dainippon Printing Co Ltd | ラベルおよびそれを用いたラベル付容器 |
JP2004226468A (ja) * | 2003-01-20 | 2004-08-12 | Dainippon Printing Co Ltd | 断熱性ラベル、および、ラベル付容器 |
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