JPH085462B2 - 包装材料用空包の供給及び成型装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、包装材料用空包の供給特に、ブリスター包
装機械における包装容器としての平坦に折りたたまれた
管状の空包の供給及びその成型装置に関する。

（従来技術） 包装分野においては、断続的又は連続的に稼動し、か
つ個々のシーケンスにおいてホッパー収納部に夫々積み
重ねられ又は集められたこれらの空包（平坦に折りたた
まれた管状の構造を有するものもある）を取り出すこと
により空包を供給するよう設計された装置が知られてい
る。該る装置においては、供給工程の収納部よりこれを
引き抜く間に、平坦な管状の構造を有する空包をこれに
内装される製品を入れることができるように管状に広げ
る工程によって、即ち管状構造を有する空包を形成す
る。

この特定の包装技術分野における連続式稼動装置にお
いては、単位時間当りの稼動速度は、収納部から空包を
取り出す為に連続的に回転する吸引手段を有する構造に
必要な中断を行なわせる構造設計された構造の改良の結
果、単位時間当りの稼動速度は漸次増大する傾向にあ
る。当該吸引手段は、連続的に回転して収納部より空包
を取り出す。

収納部から空包を取り出すことを可能ならしめる為に
連続的に回転する吸引取出し手段が停止するよう設計さ
れた構造は、主に外側に突出する一つ又は複数の単純な
関節システム（節のある四辺形）とそれを支持する連続
回転を行う支持輪から成り、そのロッド、ロッカーアー
ムの一つは、例えば、弾性のある入れ子式に構成され、
四辺形のブリッジにゆるく連結されており、このブリッ
ジ上の対向位置にあるロッド又はロッカーアームは、サ
イクルにおいて交互に稼動する二重カムフォロアーを形
成する。（英国特許第1017056号） 実際上は、このような方法にて稼動する関節のある四
辺形の構造においては、吸引取出し手段を有する各々の
メカニズムを停止させ、当該吸引取出し手段は、連続運
動に移る間に、収納部より対応する空包を取出す為、定
位値にある収納部において空包が存在する面に垂直な往
復運動を行うのであるが、当該四辺形の構造は、これら
の供給装置の単位稼動速度をある程度限定する。そこで
これらの供給装置の単位稼動速度を増加する為に一重の
フォロアーによってロッカーアーム又はカムフォロアー
ロッドのブリッジの関節を構成すること及びブリッジの
反対側の構造と関節を単純な連結とし、ロッドの交換を
しないことにより、これらの節合された四辺形の構造を
単純化する試みがなされている。

（発明が解決しようとする課題） しかし、実際とは収納部より空包を取り出す為にそれ
ぞれ必要な、関連機構の往復運動とその停止を可能にし
てはいない。（英国特許第3053133号参照） 本発明の主な目的は、包装材料の空包の供給、特に、
高速の単位稼動速度すなわち単位時間当りの高速の稼動
速度を実現しうる関節システムを用いて連続的に運動す
る収納部から空包を取出す為の往復運動を間欠的に行う
吸引機構によって上述の型式のブリスター包装機械にお
いて包装容器としての平坦に折りたたまれた管状の空包
の供給及び組立て装置を提供することである。

本発明の次の目的は、単位時間当りの高速の稼動を実
現する関節システムを用いて収納部から空包を取り出す
ための往復運動を間欠的に行う吸引機構を有する前記目
的に従った装置を提供することである。当該装置におい
ては、該関節システムが複合関節システムと同じような
動作をするよう構成されている。

本発明の第三の目的は、連続して動く吸引機構を有す
る装置において、当該吸引部材が単位時間当りの高速の
稼動速度を実現する関節システムを用いて収納部より空
包を取り出す往復運動を間欠的に行うようにし、該関節
システムを簡単な方法で構成し、同時に吸引機構に個々
のシーケンスにおいて空包を取り出す為の往復運動を間
欠的に行わせることによって、空包作業サイクルにおい
て空包の諸要件を満たさせる稼動速度を実現しようとす
るものである。

（課題を解決するための手段） すなわち本発明は、定位置にある収納部から包装材料
用の空包を供給する装置特にブリスター包装機械におけ
る包装容器としての平坦に折りたたんだ筒状の空包を供
給すると共にこれを成型する装置において、連続回転す
る支持輪を備え、その外周部へ突出する角度的に等間隔
に配置された位置に関節システムを一つ又は複数個有
し、外周システムには対向する一対のロッドを有し、そ
の一方は直線状に突出し、この直線状に延びる部分の中
間部において他方のロッドと連結しており、この関節シ
ステムのブリッジ上におけるこれらの対向ロッドの関節
は対応するカムと共に動作するカムフォロアーを有し、
この直線的に延びる部分の最も外側に突出する自由端に
は吸引手段が配置されており、この吸引手段は往復運動
及びその間に各々シーケンスにおいて各カムフォロアー
の動作によって収納部からの空包を取り出すための停止
をするよう支持されていることを特徴とする包装材料用
空包の供給及び成型装置により本目的を達成する。

以下に図示される前記及びその他の目的は、包装材料
用空包を収納部より供給する装置、ブリスター包装機械
において、包装容器としての平坦に折りたたまれた管状
の空包を供給すると共にこれを成型することに係る本発
明の装置によって総て実現されるが、該装置は、外側に
突出する角度的に等間隔に配置された一つ又は複数構造
の関節システムとそれを支持する連続回転運動を行う支
持輪から成り、当該装置は、関節システムの各々がたて
方向に延びる一方の対向ロッドと、この延長のうち最大
限突出する中間位置において連結される他のロッドから
なりこれら関節システムのブリッジ上の関節は、対応す
るカムと共に作動するカムフォロアー構造を有する。こ
の延長部の最大限外周に突出する自由端において、吸引
部材が往復運動とその間に個々のカムフォロアー構造の
動作により個々のシーケンスにおいて定位値にある収納
部より空包を取出すための停止を行うように支持され
る。

（実施例） 更に、本発明の特徴及び利点は、一つの実施例につい
て添付の図面に関連する次の詳細な記述によってより明
らかにされるが、勿論当該実施例はあくまで一つの例で
あり発明はこれに限定されるものではない。

第１図に示される本発明に係る供給装置を組み入れた
並行する複数列のブリスターパックの連続した帯体を形
成し、帯体１から個々のブリスターパックを分離し、場
合により前記個々のブリスターパックを箱又はケースへ
の包装のため積み重ね、かつ、これを輸送するブリスタ
ーパック包装機械において、前記ブリスターパックの連
続した帯体（第１図参照）は、機械の水平な作動ライン
に沿って、ロール３から引き出された熱可塑性物質の帯
体２を供給して前記操作ラインに沿って該包装機械の作
動ステーション数に対応する一連の作動を施すことによ
って得られる。前記帯体はまずステーションＡにおい
て、前記帯体２に型押して、包装すべき個々の製品を収
容する縦及び横方向に揃った２個の並行する列を為すブ
リスター４を形成する型押し手段の作用を受け、その後
引出しローラ5,6によって前記ブリスターに収容すべき
製品を供給するステーションＢを通り、成型され包装す
べき製品が供給された前記熱可塑性物質の帯体２に結合
可能な二番目の帯体７を載せ、密閉シールで各々包装す
べき前記製品の一つを収容した前記ブリスター４を密閉
するステーションＣを最後に通って引き出され、並行す
る複数のブリスターパックを有する連続した帯体１とな
る。

このブリスターパックの連続した帯体１はその後前記
ブリスターパックを個々のブリスターパック1a及び1bに
分離する機械のステーションＤに供給され、前記個々の
ブリスターパック1a及び1bはステーションＥに達して並
行する列を形成するよう積み重ねられる。その後、前記
個々のブリスターパック1a及び1bは、ステーションＦに
達し、ステーションＦにおいて縦一列に並べられ、ステ
ーションＧを通り、製品と接続し包装された製品の品質
情報を添付するステーションＨを通った後ステーション
Ｉにおいて供給されるコンテナボックスに入れられる。

本発明による包装装置においては、帯体２を間欠的に
または継続的な経路によりステーションＡを通って進行
させ、前記型押し手段８によりブリスター４の型押しを
行い、ブリスター４が形成された帯体２を前記ブリスタ
ーに包装すべき製品を供給するためのステーションＢ、
前記ブリスターに前記製品をシールにより密閉するステ
ーションＣを連続的に通って、ループまたは屈曲部９を
形成しつつ、ブリスターパックの連続した帯体を単一な
平行の列をなす個々のブリスターパック群1a、1bに分割
するステーションＢへ進行させ、前述の積み重ねステー
ションＥ、一列に揃えるステーションＦ、及び上述の包
装ステーションＨ、Ｉ及びＧを通って進行させるための
複数の同期モータ駆動手段が用意されている。

第１図を参照して上述の如く簡単に説明されたブリス
ター包装機械のステーションＩに組み込まれた包装ケー
スとしての平坦に折りたたまれた管状の空包を供給し、
成型するための、本発明に係る装置は、ホッパー又は平
坦に折りたたまれた管状の空包12がつみ重ねられてある
従来型の収納部11及び、図中13により全体を示される通
り、外側から突出する角度的に等間隔に配置された関節
システムと、それを支持する回転運動を行う支持輪を有
する（第２図参照）。

第２図に示される実施例においては、この支持輪13
は、本発明に係る二重の関節システムを備え、該両関節
システムは上下逆に配置され、二つの全体の構成は同一
であり、14及び14aにより示されている（第２図参
照）。

関節システム14,14aは各々、縦方向に延長するロッド
15,15a（ロッカーアーム）を有し、他方のロッド（結合
ロッド）17,17aの関節16,16aは、外側へ最大に突出する
直線状の延長部15,15aの中間部に備えられている。直線
状の延長部15,15aと対向位置にあるロッド（ロッカーア
ーム）は18,18aにより示される。

関節システム14,14aのブリッジ又は支持輪13上におけ
る対向ロッド（ロッカーアーム）15,18,15a,18aの関節1
9,19aはカムフォロアーローラー21,21a,22,22aを形成
し、該カムフォロアーローラー21,21aはカムスロート23
内にて作動し、前記カムフォロアーローラー22,22aはカ
ムスロート24内にて作動する。

関節19,19aは支持輪13の本体によって回転可能に支持
されるピン25,25aをなしており、該ピンの一方の端部に
は各関節システム14,14aの対応するロッド（ロッカーア
ーム）18,18aが固定されており、他方の端部にはカムス
ロートー24内にて作動する対応するカムフォロアーロー
ラー22,22aを支持する対応するアーム26が固定されてい
る。その一方で、関節20,20aはアーム27,27aの一端に連
結しており、前記アーム27,27aの他方の端部は支持輪13
の本体によって回転可能に支持された対応するピン28,2
8aの一端に固定されている。前記ピン28,28aの他方の端
部は、カムスロート23内にて作動する対応するカムフォ
ロアーローラー21,21aを支持する対応するアーム29,29a
が固定されている。

本発明に係る上述の関節システム14,14aの最も外側へ
突出するロッド（ロッカーアーム）15,15aの自由端に
は、個々のカムフォロアー構成部材19,25,26,22,19a,25
a,26a,22aの動作により所定の位置の収納部11より個々
のシーケンスにおいて空包12を取り出す為の周知の型式
の吸引部材30,30aを有する対応するメカニズムが連結さ
れている。

連続回転運動を行う支持輪と、本発明に係る単純な構
造を有する複合関節システムに吸引部材30,30aを備えた
機構が停止時間がその間にはさまれた個々のシーケンス
において、空包12を取り出す為の、空包12の表面に垂直
な往復運動を行わせることによって単位時間当りの箱へ
の包装速度を増大させ（第２図参照）、さらに、連続す
る空包12を隣接部材31（第2,4,5,及び６図参照）と隣接
させることによる箱の組立て作動の必要及びコンベア33
に直線に並べられて輸送される内装されるべき製品を収
容する為（特に第２図参照）前記の方法にて成型された
空包をコンテナポケットへ移動するコンベア駆動部材32
（第２及び３図参照）の駆動速度に合わせて連続する空
包12の輸送速度を増大せしめることが実際上可能である
ことが明らかにされている。

（効果） 本発明により構成される機械は、実用上すべての提案
された目的を満足し、添付の図面を参照して作成された
その明細書は明らかに実施例の方法によってのみ得るこ
とができ、また明らかに実用上および駆動、操作、また
は使用によって示唆されるすべての修正および変形は、
前記特許請求の範囲に含まれる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明に係る供給装置を内蔵したブリスター
包装機械の全体を示す斜視図、第２図は、本発明に係る
装置の一部を破断した部分拡大図、第３図、第４図、第
５図及び第６図は、第２図に示される部分の作動状態を
示す正面図である。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−160225（ＪＰ，Ａ) 実開 昭62−58314（ＪＰ，Ｕ) 特公 昭58−31889（ＪＰ，Ｂ２) 実公 昭58−55127（ＪＰ，Ｙ２)

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】定位値にある収納部から包装材料用の空包
   を供給する装置特にブリスター包装機械における包装容
   器としての平坦に折りたたんだ筒状の空包を供給すると
   共にこれを成型する装置において、連続回転する支持輪
   を備え、その外周部へ突出する角度的に等間隔に配置さ
   れた位置に関節システムを一つ又は複数個有し、該シス
   テムには対向する一対のロッドを有し、その一方は直線
   状に突出し、この直線状に延びる部分の中間部において
   他方のロッドと連結しており、この関節システムのブリ
   ッジ上におけるこれらの対向ロッドの関節は対応するカ
   ムと共に動作するカムフォロアーを有し、この直線的に
   延びる部分の最も外側に突出する自由端には吸引手段が
   配置されており、この吸引手段は往復運動及びその間に
   各シーケンスにおいて各カムフォロアーの動作によって
   収納部からの空包を取り出すための停止をするよう支持
   されていることを特徴とする包装材料用空包の供給及び
   成型装置。
2. 【請求項２】各関節システムのブリッジ上の対向ロッド
   の各カムフォロアー関節が回転運動を行うよう端部を支
   持されたピンを有し、該ピンの一端には端部においてバ
   ネにて固定されて対応するカムと共に作動するカムフォ
   ロアーローラーを備え他端にはそれぞれ関節システムの
   対応するロッド（ロッカーアーム）とたて方向に突出す
   る部材を有するように形成され、端部を中心に自在に揺
   動する対応する対向ロッドの一方を剛に連結しているア
   ームを有することを特徴とする特許請求の範囲第１項記
   載の装置。