JPH0854269A - 熱式マイクロフローセンサ及びその製造方法 - Google Patents

熱式マイクロフローセンサ及びその製造方法

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JPH0854269A
JPH0854269A JP6190319A JP19031994A JPH0854269A JP H0854269 A JPH0854269 A JP H0854269A JP 6190319 A JP6190319 A JP 6190319A JP 19031994 A JP19031994 A JP 19031994A JP H0854269 A JPH0854269 A JP H0854269A
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    • G01F1/68Measuring the volume flow or mass flow of fluid or fluent solid material wherein the fluid passes through a meter in a continuous flow by using thermal effects
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    • G01F1/6845Micromachined devices

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 低流速から高流速まで測定可能な広い測定レ
ンジを有し、電池駆動を十分可能にする程度に消費電力
が小さく、応答性に優れ、大量生産が容易な熱式マイク
ロフローセンサ及びその製造方法を提供することであ
る。 【構成】 本発明の熱式マイクロフローセンサは、抵抗
率において3.1×10-7〜2×10-2Ωmの範囲を有
する材料を用いて、抵抗値がほぼ1kΩになるように半
導体基板1上に熱絶縁構造の形態で半導体微細加工技術
によって形成されたヒータ線4を具備する。該ヒータ線
4の材質の一例としてポリシリコンが用いられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はフローセンサに関し、特
に半導体微細加工技術を用いて製造される熱式マイクロ
フローセンサ及びその製造方法に関する。
【0002】このマイクロフローセンサは、超小型なの
で細いガス管などの狭所に設置してガスの流速を測定す
ることに利用され得る。また、消費電力が極めて小さい
ので、電源の取れない場所でも電池駆動の流速計として
設置することができる。さらに、数mm/s程度の微流
速から数十m/sの高流速までを1つのセンサで測定可
能なので広レンジ型フローセンサとして用いることがで
きる。
【0003】
【従来の技術】シリコンなどの半導体基板上に半導体微
細加工技術を用いて微細なヒータ線を形成した熱式マイ
クロフローセンサであって、これを流体の流通路に設置
して、流体によって奪われる前記ヒータ線の熱が流量に
依存して変化するという原理を用いた熱式マイクロフロ
ーセンサは従来から知られている。この種のフローセン
サは比較的容易にかつ大量生産方式で製造することがで
き、しかも小型で、電力消費が少なく、処理回路等の他
の電気回路との接続が容易である等の利点を有するの
で、流速や流量の測定に近年広く用いられるようになっ
てきている。
【0004】最近では、センサ自体の感度を向上させ、
しかも熱損失を減らすために、半導体基板上でヒータ線
を架橋構造または片持ち梁構造として、熱線と半導体基
板との間の熱絶縁性を高めている。
【0005】また、半導体基板上に形成されるヒータ線
の材質としては、従来一般に白金、金、銅、アルミニウ
ム、クロム、ニッケル、タングステン、パーマロイ(F
eNi)といった金属材料が用いられている。
【0006】上記した熱式マイクロフローセンサの1例
が特公平3−52028号公報に開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】センサとしては、測定
に際してノイズを抑えて所定の大きさの出力を確保する
必要があり、一方、消費電力はできる限り小さいことが
望ましい。そのためには、ヒータ線へ流す電流を0.5
〜10mAにし、ヒータ線の端子電圧を1〜10Vにす
ることが望ましい。また、ヒータ線自体の抵抗値として
は0.5〜10kΩにすることが望ましく、好適には全
体で1kΩ程度の抵抗値を有するヒータ線が所望され
る。
【0008】熱式フローセンサの消費電力は、ヒータ線
から流体へ伝達される単位時間当たりの熱量Q1 とヒー
タ線から基板へ逃げる熱量Q2 との和に等しい。ヒータ
線と基板との間の熱絶縁を十分に行った場合には、消費
電力はQ1 で決定される。このQ1 はヒータ線と流体と
の接触面積Sに比例する。実験によると、消費電力を数
十mW以下に抑えるには接触面積Sを0.02mm2
度以下にする必要があることがわかった。
【0009】ヒータ線の材質に金属材料を用いた場合、
金属の抵抗率は10-7Ωm程度以下なので、消費電力を
数十mW以下に抑えて、1kΩの電気抵抗値を得るに
は、ヒータ線幅を5μm以上とすれば、ヒータ線の膜厚
を0.1μm程度以下にしなければならない。しかし、
このように薄い膜厚では架橋構造または片持ち梁構造と
して基板上で自立するだけの強度を持つことができな
い。従って、支持体が必要になるわけであるが、支持体
を設けることによって発熱しない部材の割合が大きくな
り、ヒータ線による昇温効率が低下する。その結果、セ
ンサの応答性及び感度が悪くなる。感度を向上させるに
は、ヒータ線の発熱温度を高くすることが望ましいが、
膜厚が薄くなると電流密度が大きくなってエレクトロマ
イグレーション等による断線などが生じ易くなる。
【0010】また、ヒータ線の材質として特開昭61−
235725号公報に示されているようなサーミスタ材
料を用いた場合には、抵抗値を1kΩ程度まで下げるた
めに膜厚を2μm以上にする必要がある。その結果、熱
容量が大きくなり過ぎて応答性を十分上げることができ
ない。さらに、サーミスタ材料を用いたセンサを大量生
産する場合、材料の物性値のばらつきが大きくなり、歩
留が低くなる。
【0011】本発明は従来技術における上記問題点を解
決するためになされたもので、その目的とするところ
は、低流速から高流速まで測定可能な広い測定レンジを
有し、応答性に優れ、消費電力の小さい、大量生産が容
易な熱式マイクロフローセンサを提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の熱式マイクロフローセンサの主なる態様に
よれば、抵抗率において3.1×10-7〜2×10-2Ω
mの範囲を有する材料を用いて、抵抗値が1kΩ程度に
なるように半導体基板上に熱絶縁構造の形態で形成した
ヒータ線を具備する熱式マイクロフローセンサが提供さ
れる。
【0013】本発明の熱式マイクロフローセンサの第2
態様によれば、上記主なる態様に記載のヒータ線の熱絶
縁構造は架橋または片持ち梁構造である。
【0014】本発明の熱式マイクロフローセンサの第3
態様によれば、上記主なる態様に記載のヒータ線は、そ
の材料をポリシリコンとし、半導体微細加工技術を用い
て半導体基板上に7〜10μmの線幅でかつ0.5〜2
μmの厚さに形成される。
【0015】本発明の熱式マイクロフローセンサの第4
態様によれば、上記第3態様に記載のヒータ線に所望の
抵抗率が与えられるように、ポリシリコン膜にドーピン
グが施される。
【0016】本発明の熱式マイクロフローセンサの第5
態様によれば、上記第4態様に記載のヒータ線は、ヒー
タ線コンタクト及びその引き出し線部の抵抗率よりも他
の部分の抵抗率の方が大きくなるように形成されてい
る。
【0017】本発明の製造方法の主なる態様によれば、
半導体微細加工技術を用いてシリコン基板の下面全域に
保護膜を0.01〜0.5μmの範囲の膜厚で成膜する
ことと、前記シリコン基板の上面全域にCVDまたはス
パッタリングまたは熱酸化によって0.1〜2μmの範
囲の膜厚でヒータ線用の下部保護膜を成膜することと、
前記下部保護膜の上面全域にCVDによって0.5〜2
μmの範囲の膜厚でヒータ線となるポリシリコン膜を成
膜し、その後に抵抗率が3.1×10-7〜2×10-2Ω
mになるように該ポリシリコン膜にドーピングを施すこ
とと、前記ポリシリコン膜を所望の線幅及び形状のヒー
タ線に形成するために、該ポリシリコン膜にエッチング
を施すことと、前記ヒータ線形成後のシリコン基板の最
上面全域にCVDまたはスパッタリングによって0.1
〜1.5μmの範囲の膜厚で上部保護膜を成膜した後、
ヒータ線コンタクト部にコンタクトパッド埋め込み用の
コンタクトホールを形成するためにエッチングを施すこ
とと、前記コンタクトホールを含むシリコン基板の最上
面全域にスパッタリングまたは蒸着によって0.1〜1
μmの範囲の膜厚でAu膜を成膜した後、該Au膜をコ
ンタクトパッドに形成するためのエッチングを施すこと
と、下面から50〜200μmの厚さが残るように、前
記シリコン基板の上面からダイシングを行うことと、前
記ヒータ線を前記シリコン基板から熱的に絶縁するよう
に、ヒータ線の下方に位置するシリコン基板部に異方性
エッチングを施すことによって、そこに50〜300μ
mの範囲の深さを有するアンダーカット凹部を形成する
ことの各ステップを含むことを特徴とする熱式マイクロ
フローセンサの製造方法が提供される。
【0018】本発明の製造方法の第2態様によれば、上
記主なる態様に記載のドーピングは、イオン注入及び拡
散または拡散剤塗布及び拡散によって行われる。
【0019】本発明の製造方法の第3態様によれば、上
記第2態様に記載のイオン注入は、ヒータ線の各部にお
いてイオン注入量が異なるように行われる。
【0020】本発明の製造方法の第4態様によれば、上
記第3態様に記載のイオン注入は、1回目はポリシリコ
ン膜全体に、2回目はヒータ線コンタクトとなる部分及
びその引き出し線部に施されるか、或いは、1回目はヒ
ータ線コンタクトとなる部分及びその引き出し線部に、
2回目はポリシリコン膜全体に施される。
【0021】本発明の製造方法の第5態様によれば、上
記主なる態様に記載の異方性エッチングを施すステップ
の後に、前記ヒータ線を被覆する前記上部及び下部保護
膜を可能な限り薄膜化するためのエッチングを施すステ
ップを更に含む。
【0022】
【作用】3.1×10-7〜2×10-2Ωmの範囲の抵抗
率を有し、1kΩ程度の抵抗値を有する1本のポリシリ
コン製のヒータ線が半導体微細加工技術を用いてシリコ
ン基板上に形成される。該ヒータ線の本体下方に位置す
る基板部分はエッチングを施すことによって除去され、
これによりヒータ線本体は、基板からの熱絶縁を達成す
るために架橋または片持ち梁構造で自立している。ま
た、ヒータ線には各部において所望のかつ互いに異なる
抵抗率が与えられるように調整されたドーピングが施さ
れる。更に、熱的かつ電気的絶縁及び酸化防止のために
SiO2 の保護膜でヒータ線が被覆される。斯くして、
低流速から高流速までの広い測定レンジを有し、電池駆
動を十分可能にするほど消費電力が小さく、応答性に優
れ、大量生産が容易な熱式マイクロフローセンサが提供
されることになる。
【0023】
【実施例】以下、添付の図面に関連して本発明を更に詳
細に説明する。
【0024】図1には本発明の熱式マイクロフローセン
サの一実施例が示されており、(a)はその上面図、
(b)は(a)における線B−Bに沿った断面図であ
る。図1の(a)及び/または(b)において、参照符
号1は半導体基板としてのシリコン基板である。このシ
リコン基板1の下面にはまず、シリコン基板1に凹部7
を形成するためにシリコン基板1に施される異方性エッ
チングに対する保護膜となる窒化シリコン(Si3
4 )薄膜2が形成され、次いでシリコン基板1の上面に
はヒータ線4を保護するだけでなく、ヒータ線4をシリ
コン基板1から電気的かつ熱的に絶縁する役目も果たす
酸化シリコンのようなガラス系の薄膜からなる下部保護
膜3aが形成されている。ヒータ線4の上面には上部保
護膜3bが形成されており、この上部保護膜3bのヒー
タ線コンタクト4bに対応する部分にはコンタクトホー
ル5が形成され、そこにコンタクトパッド6が設けられ
ている。ヒータ線コンタクト4bは引き出し線部4cを
介してヒータ線4の本体(発熱部)と接続しており、斯
くしてヒータ線4が外部の電気回路(図示せず)に接続
するようになっている。図1の(a)に示されている参
照符号8は、シリコン基板1に異方性エッチングを施す
ために下部及び上部保護膜3a,3b貫通して形成され
るエッチングホールである。
【0025】ところで、この種のセンサに使われるヒー
タ線に関しては、前述したセンサとして用いるための条
件のほかに製造面における条件を加味する必要がある。
【0026】そこで、本発明の熱式マイクロフローセン
サに組み込まれるヒータ線材の抵抗率は次のように定め
られる。
【0027】まず、製造面における条件として、架橋ま
たは片持ち梁構造のヒータ線の厚さ 1.自立強度を持たせるために、0.5μm<dが望ま
しく、 2.応答速度を高めるために、d<2μmが望ましく、 3.加工を容易にするために、5μm<wが望ましい。
【0028】以上の条件のほかに前述したセンサとして
用いる際の条件、すなわち 5.所定の出力を得るために、駆動電圧を1〜10V、
駆動電流を0.5〜10mAにすることが望ましく、 6.ヒータ線自体の抵抗値Rは、0.5kΩ<R<10
kΩとすることが望ましく、更に
【0029】上記1〜7の各条件から、本発明の熱式マ
イクロフローセンサに組み込まれるヒータ線4の所望の
抵抗率ρは、3.1×10-7〜2×10-2Ωmの範囲に
定められる。
【0030】参考までに、従来からヒータ線材料として
用いられている各種金属の抵抗率をここに列記すれば、
Ptが1.06×10-7Ωm、Auが2.4×10-8Ω
m、Wが5.5×10-8Ωm、Alが2.7×10-8Ω
m、Niが7.2×10-8Ωmとなり、いずれも上記し
たポリシリコン製のヒータ線の抵抗率に及ばないことが
明らかである。
【0031】次に、図1に示した実施例の製造プロセス
が図2のプロセスチャートに従って説明される。
【0032】まず、図2の(A)に示されるように、シ
リコン基板1の下面全域に保護膜2としての窒化シリコ
ン(Si34 )膜がプラズマCVDによって厚さ0.
05μmで成膜される。これは後述するシリコン基板1
への異方性エッチングに際して、シリコン基板1の下面
を保護する目的でなされるもので、酸化シリコン膜を使
って保護することも可能だが、この場合には後述する工
程(F)の後に常圧CVDによって0.2μm程度の厚
さで成膜することになる。保護膜2の膜厚は0.01〜
0.5μmの範囲から適宜選択される。
【0033】続いて、図2の(B)では、シリコン基板
1の上面全域に後続のプロセスにおいて形成されるヒー
タ線4の下部保護膜3aとして酸化シリコン(SiO
2 )膜が常圧CVD、スパッタリングまたは熱酸化によ
って厚さ0.8μmで成膜される。この下部保護膜3a
はヒータ線4とシリコン基板1との間を電気的かつ熱的
に絶縁するために設けられるもので、実施例ではTEO
S−SiO2 を用いたが、熱伝導率の小さい絶縁材質で
あれば良く、膜厚は0.1〜2μmの範囲から適宜選択
される。
【0034】次に、図2の(C)に示されるように、ヒ
ータ線4となるポリシリコン膜4aが下部保護膜3aの
上面全域に例えばLPCVDのようなCVDによって厚
さ1μmで成膜され、所望の抵抗率を得るためにイオン
注入及び拡散または拡散剤塗布及び拡散によってドーピ
ングがポリシリコン膜4aに施される。このドーピング
は、好適には、ヒータ線の各部において不純物の注入が
異なるように調整することができるイオン注入によって
なされる。更に、このイオン注入は、1回目はポリシリ
コン膜4aの全体に対して行われ、2回目はヒータ線コ
ンタクト4b及び引き出し線部4cとなる各部分に対し
て行われ、これらの部分の抵抗率を小さくして発熱を抑
えている。勿論、1回目のイオン注入をヒータ線コンタ
クト4b及び引き出し線部4cに対して行い、2回目を
ポリシリコン膜4aの全体に対して行ってもよい。な
お、ポリシリコン膜4aの膜厚は0.5〜2μmの範囲
から適宜選択される。
【0035】図2の(D)においては、前プロセス
(C)において成膜されたポリシリコン膜4aを所望の
線幅及び形状のヒータ線4(本体以外にヒータ線コンタ
クト4b及び引き出し線部4cを含む)に形成するため
に、SF6 ガス存在下でのRIEによってポリシリコン
膜4aにエッチングを施す。
【0036】図2の(E)では、所望のヒータ線4が下
部保護膜3a上に形成された後に、シリコン基板1の最
上面全域にわたって上部保護膜3bとしての酸化シリコ
ン(SiO2 )膜がCVDまたはスパッタリングによっ
て厚さ0.5μmで成膜される。この上部保護膜3bの
役割はポリシリコン製のヒータ線を後述のプロセスで用
いられる異方性エッチング液及び外気(空気)から保護
するものであって、窒化シリコン膜でも良いが、ポリシ
リコン製のヒータ線コンタクト4b(図1の(a)参
照)が残るようにエッチングを施してコンタクトホール
5を形成する処理が続いて必要になるので、酸化シリコ
ン膜が好適に用いられる。上部保護膜3bの膜厚は0.
1〜1.5μmの範囲から適宜選択される。コンタクト
ホール5を形成するための上部保護膜3bのエッチング
としては、B−HF液によるウエットエッチングが好適
に採用される。
【0037】続いて、図2の(F)に示されるように、
コンタクトホール5を含む上面全域に、ヒータ線4を図
示しない電気回路と接続するためのコンタクトパッド6
となるAu膜がスパッタリングまたは蒸着によって0.
5μmの厚さで成膜された後、コンタクトホール5の内
部及びその周囲を残し、他の箇所のAu膜をヨウ化カリ
ウム・ヨウ素水溶液によるウエットエッチングを施して
除去する。その後、次に行われる異方性エッチングのた
めのエッチングホールを形成すべく、上部及び下部保護
膜3b,3aの一部にSF6 ガス存在下でのRIEが施
される。なお、コンタクトパッド6の材質としては異方
性エッチング液に侵されず、成膜及びエッチングが容易
で、しかも酸化等の経時変化が起こり難い材質であれば
良く、その中で現在のところAuが最適である。また、
Au膜の厚さは0.1〜1μmの範囲から適宜選択され
る。
【0038】その後、次の異方性エッチングを施すステ
ップに移る前に、シリコン基板1に対してダイシングが
なされる。このダイシングを行わずに異方性エッチング
を施すとシリコン基板全体に応力が発生し、それによっ
て形成された構造が破壊される虞があるからである。な
お、ダイシングはシリコン基板1の上面から行われ、個
々のチップを完全に切り離さすことなく、下面まで50
〜200μmの厚さの切り残し部を形成しておく。図2
の(G)では、ヒータ線4をシリコン基板1から熱的に
絶縁するために、前プロセス(F)において形成された
エッチングホール5から異方性エッチング液(TMAH
またはKOH)を混入させ、ヒータ線4の本体下方及び
その周辺のシリコン基板部分に異方性エッチングを施し
てその部分を除去し、そこに深さがほぼ100μmのア
ンダーカット凹部7を形成する。該凹部7の深さは50
〜300μmの範囲で適宜選択される。これによってヒ
ータ線4の本体は架橋または片持ち梁構造としてシリコ
ン基板1上で自立することになる。
【0039】なお、以上の説明は1個の熱式マイクロフ
ローセンサを対象にしたが、本発明によれば、複数個の
熱式マイクロフローセンサが半導体微細加工技術を用い
てシリコン基板となる1枚のウェハ上に同時に形成され
得ることは言うまでもない。例えば、1枚の2インチウ
ェハ上には144個形成することができる。
【0040】最終プロセスとなる図2の(H)では、ヒ
ータ線4を含む検出部の熱容量を小さくしてセンサとし
ての応答性を向上させるために、ヒータ線4を被覆する
上部及び下部保護膜3b,3aはエッチングが施されて
更に薄くされる。これにより、シリコン基板1及びコン
タクトパッド6との接触部を除く上部及び下部保護膜3
b,3aのそれぞれの膜厚は0.1〜0.5μmにな
る。なお、下部保護膜3bのシリコン基板1と接触して
いる部分は、熱絶縁の立場から熱伝導率の小さい酸化シ
リコン(SiO2 )膜が元の厚さで残されるので好都合
である。
【0041】次に、本発明の実施例による流速計測特性
が図5及び図6のグラフにそれぞれ示される。この時の
流速計測の測定系は図3に概略的に示すようになってお
り、所定の長さの直円管21内に流量調節弁23を介し
てコンプレッサ22からメタンガス等の流体が送り込ま
れる。本発明の熱式マイクロフローセンサを設けたセン
サチップ10が直円管21内のほぼ中間位置にヒータ線
4が流体と平行になるように設置されている。センサチ
ップ10のヒータ線4には電源11及び電圧計等の測定
器12が接続されている。センサチップ10の下流側に
は圧力計24及び基準流量計25が設けられている。
【0042】図4はセンサチップ10の拡大正面図であ
り、センサチップ10がガラス板13の上に固着されて
いるのがわかる。このガラス板13の一側には一対のア
ルミニウム配線14,14が付着されていて、それぞれ
の一端はボンディング15,15を介して熱式マイクロ
フローセンサのコンタクトパッド6,6に接続され、一
方、それぞれの他端は導線16,16を介して図3図示
の電源11及び測定器12に接続されている。
【0043】図5のグラフに示される流速計測特性は、
直円管21の直径を50mm、長さを2000mmとし
た図3図示の測定系において流速を0〜40m/sまで
変化させた時の定電流下(1.5mA)でのヒータ線4
の電圧変化を示している。これによれば、本発明の熱式
マイクロフローセンサによって約40m/sの流速まで
測定できることがわかる。なお、本測定では念のため2
回の測定結果を示しており、1回目には低流速から高流
速へと変化させ、2回目は高流速から低流速へと変化さ
せた。
【0044】また、図6のグラフに示される流速計測特
性は、直円管21の直径を9mm、長さを2000mm
とした図3図示の測定系において流速を0〜0.1m/
sまで変化させた時のヒータ線4の電圧変化を示してい
る。カーブC1はヒータ線4の温度が一定(約100
℃)になるようにヒータ線4に電流を流した時のもので
あり、一方、カーブC2は電源を定電流源とした時のも
のである。いずれの場合にも約0.01m/sの流速ま
で計測されている。
【0045】このように、本発明の熱式マイクロフロー
センサを用いることにより、1個のセンサで0.01〜
40m/sもの広レンジの測定が可能になる。
【0046】参考までに、本発明の測定レンジと従来各
種のフローセンサの測定レンジを比較するために、図7
に測定レンジの比較図を示す。この図からも本発明の熱
式マイクロフローセンサが如何に広測定レンジを有して
いるかが分かる。
【0047】また、本発明の熱式マイクロフローセンサ
の100%立ち上がり時間は5ms以下で、高速応答型
になっている。
【0048】更に、消費電力はヒータ線を100℃に保
つように常時通電した状態で8mW以下であり、電池駆
動が十分に可能な低消費電力型になっている。
【0049】以上の説明は単に本発明の好適な実施例の
例証であり、本発明の範囲はこれに限定されることはな
い。
【0050】
【発明の効果】本発明の熱式マイクロフローセンサは下
記の諸効果を有する。すなわち、 1.ヒータ線の材質を高い抵抗率(金属の100倍以
上)を有する材料にしたので、電気抵抗値を1kΩ程度
にするのにヒータ線の膜厚を0.5〜2μm程度まで厚
くすることができる。従って、ヒータ線の単位接触面積
あたりの熱容量を大きくとることが可能になり、高流速
(数十m/s)の測定が可能になる。 2.ヒータ線の材質をポリシリコンにすることによっ
て、その抵抗率を不純物のドーピング量によって調整す
ることができ、種々の特性のヒータ線を実現させること
ができる。 3.ヒータ線の材質をポリシリコンにすることによっ
て、200〜300℃の高温にして使用しても、エレク
トロマイグレーション等による断線の心配がない。ま
た、ヒータ線表面を酸化シリコン(SiO2 )の保護膜
で包むことにより、そこに付着したゴミをクリーニング
するために空気中で700〜800℃程度に昇温しても
酸化したり断線したりすることがない。 4.ヒータ線が超小型であり、基板から熱絶縁された構
造のため、消費電力が8mW以下と小さいので、電池駆
動が十分可能になる。 5.ヒータ線が超小型であり、基板から熱絶縁された構
造のため、速い応答性(5ms以下)を有する。 6.半導体微細加工技術を用いて作成されるので、容易
に大量生産され得る。 7.増幅回路等の処理回路を同一基板上に一体的に形成
することができるので、センサのS/N比を高くするこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)及び(b)は本発明の実施例を示すそれ
ぞれ概略上面図及び概略断面図である。
【図2】(A)から(H)まではそれぞれ本発明の実施
例のプロセスチャートを示す断面図である。
【図3】本発明の実施例を用いた測定系の説明図であ
る。
【図4】図3に示した測定系の要部の拡大正面図であ
る。
【図5】本発明の実施例による1つの流速計測特性を示
すグラフである。
【図6】本発明の実施例によるもう1つの流速計測特性
を示すグラフである。
【図7】本発明の実施例を含む各種フローセンサの測定
レンジの比較表である。
【符号の説明】
1 シリコン基板 2 保護膜 3a 下部保護膜 3b 上部保護膜 4 ヒータ線 4a ポリシリコン膜 4b ヒータ線コンタクト 4c 引き出し線部 5 コンタクトホール 6 コンタクトパッド 7 凹部 8 エッチングホール 10 センサチップ 11 電源 12 測定器 13 ガラス板 14 アルミニウム配線 15 ボンディング 16 導線 21 直円管 22 コンプレッサ 23 流量調整弁 24 圧力計 25 流量計

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 抵抗率において3.1×10-7〜2×1
    -2Ωmの範囲を有する材料を用いて、抵抗値がほぼ1
    kΩになるように半導体基板上に熱絶縁構造の形態で形
    成されたヒータ線を具備することを特徴とする熱式マイ
    クロフローセンサ。
  2. 【請求項2】 前記ヒータ線の熱絶縁構造が架橋または
    片持ち梁構造であることを特徴とする請求項1記載の熱
    式マイクロフローセンサ。
  3. 【請求項3】 前記ヒータ線が、その材料をポリシリコ
    ンとし、半導体微細加工技術を用いて前記半導体基板上
    に形成されたことを特徴とする請求項1記載の熱式マイ
    クロフローセンサ。
  4. 【請求項4】 前記ヒータ線が、7〜10μmの線幅と
    0.5〜2μmの厚さとを有することを特徴とする請求
    項3記載の熱式マイクロフローセンサ。
  5. 【請求項5】 前記ポリシリコンにドーピングを施すこ
    とによって、所望の抵抗率が前記ヒータ線に与えられて
    いることを特徴とする請求項3及び4のいずれか一方に
    記載の熱式マイクロフローセンサ。
  6. 【請求項6】 前記ヒータ線が、ヒータ線コンタクト及
    びその引き出し線部の抵抗率よりも他の部分の抵抗率の
    方が大きくなるように形成されていることを特徴とする
    請求項5記載の熱式マイクロフローセンサ。
  7. 【請求項7】 半導体微細加工技術を用いてシリコン基
    板の下面全域に保護膜を0.01〜0.5μmの範囲の
    膜厚で成膜することと、 前記シリコン基板の上面全域にCVD、スパッタリング
    または熱酸化によって0.1〜2μmの範囲の膜厚でヒ
    ータ線用の下部保護膜を成膜することと、 前記下部保護膜の上面全域にCVDによって0.5〜2
    μmの範囲の膜厚でヒータ線となるポリシリコン膜を成
    膜し、その後に抵抗率が3.1×10-7〜2×10-2Ω
    mになるように該ポリシリコン膜にドーピングを施すこ
    とと、 前記ポリシリコン膜を所望の線幅及び形状のヒータ線に
    形成するために、該ポリシリコン膜にエッチングを施す
    ことと、 前記ヒータ線形成後のシリコン基板の最上面全域にCV
    Dまたはスパッタリングによって0.1〜1.5μmの
    範囲の膜厚で上部保護膜を成膜した後、ヒータ線コンタ
    クト部にコンタクトパッド埋め込み用のコンタクトホー
    ルを形成するためにエッチングを施すことと、 前記コンタクトホールを含むシリコン基板の最上面全域
    にスパッタリングまたは蒸着によって0.1〜1μmの
    範囲の膜厚でAu膜を成膜した後、該Au膜をコンタク
    トパッドに形成するためのエッチングを施すことと、 下面から50〜200μmの厚さが残るように、前記シ
    リコン基板の上面からダイシングを行うことと、 前記ヒータ線を前記シリコン基板から熱的に絶縁するよ
    うに、ヒータ線の下方に位置するシリコン基板部に異方
    性エッチングを施すことによって、そこに50〜300
    μmの範囲の深さを有するアンダーカット凹部を形成す
    ること、の各ステップを含むことを特徴とする熱式マイ
    クロフローセンサの製造方法。
  8. 【請求項8】 前記ドーピングがイオン注入及び拡散に
    よって行われることを特徴とする請求項7記載の熱式マ
    イクロフローセンサの製造方法。
  9. 【請求項9】 前記ドーピングが拡散剤塗布及び拡散に
    よって行われることを特徴とする請求項7記載の熱式マ
    イクロフローセンサの製造方法。
  10. 【請求項10】 前記イオン注入が、ヒータ線の各部に
    おいてイオン注入量が異なるように行われることを特徴
    とする請求項8記載の熱式マイクロフローセンサの製造
    方法。
  11. 【請求項11】 前記イオン注入が、1回目は前記ポリ
    シリコン膜全体に施され、2回目はヒータ線コンタクト
    となる部分及びその引き出し線部に施されることを特徴
    とする請求項10記載の熱式マイクロフローセンサの製
    造方法。
  12. 【請求項12】 前記イオン注入が、1回目はヒータ線
    コンタクトとなる部分及びその引き出し線部に施され、
    2回目は前記ポリシリコン膜全体に施されることを特徴
    とする請求項10記載の熱式マイクロフローセンサの製
    造方法。
  13. 【請求項13】 前記異方性エッチングを施すステップ
    の後に、前記ヒータ線を被覆する前記上部及び下部保護
    膜を可能な限り薄膜化するためのエッチングを施すステ
    ップを更に含むことを特徴とする請求項7記載の熱式マ
    イクロフローセンサの製造方法。
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