JP2001165731A - フローセンサおよびこれを用いた流量計 - Google Patents

フローセンサおよびこれを用いた流量計

Info

Publication number
JP2001165731A
JP2001165731A JP31737699A JP31737699A JP2001165731A JP 2001165731 A JP2001165731 A JP 2001165731A JP 31737699 A JP31737699 A JP 31737699A JP 31737699 A JP31737699 A JP 31737699A JP 2001165731 A JP2001165731 A JP 2001165731A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fluid
flow
thermal conductivity
base
flow rate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Abandoned
Application number
JP31737699A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuhiro Okamoto
康広 岡本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yazaki Corp filed Critical Yazaki Corp
Priority to JP31737699A priority Critical patent/JP2001165731A/ja
Publication of JP2001165731A publication Critical patent/JP2001165731A/ja
Abandoned legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 流体の種類の変化に対する高い測定精度を有
し、小型化、低コスト化が可能なフローセンサを提供す
る。 【解決手段】 流体の流れの中に設置され、流体の流量
を測定する流量測定部52と、流れのない流体の中に設
置され、流体の熱伝導率を測定する熱伝導率測定部54
とを備えたフローセンサである。流量測定部52および
熱伝導率測定部54は、流体を加熱するヒータ16,2
6と、ヒータ16,26の近傍に配置された温度センサ
14,18,24,28、とから構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、様々なガス種の流
量を測定できるフローセンサ、およびこれを用いた流量
計に関する。
【0002】
【従来の技術】ガスメータ等に利用される流量計として
熱型のフローセンサを用いたものが知られている。熱型
のフローセンサは、流体の温度よりも高い温度を有する
ヒータを流量測定対象である流体の流れの中に設置し、
ヒータによって加熱された流体の温度分布が流速の増加
に伴って変化するという原理を利用したものである。
【0003】特に、近年、半導体微細化加工技術/マイ
クロマシンニング技術を用いてシリコンなどの半導体基
板上に数mm2程度の微小なマイクロフローセンサを大
量に製造できるようになってきている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】流量測定対象である流
体の種類が変化した場合、一般に熱伝導率や比熱等は変
化し、これによるヒータの加熱による流体の温度分布の
変動を招いてフローセンサの測定精度を低下させてしま
う問題点がある。
【0005】このため、フローセンサに測定対象の流体
の熱伝導率等をあらかじめ認識させておくことが有効と
期待できる。しかし、流体の種類が不定期に変化するガ
スメータ等の場合、すべての流体の熱伝導率等を認識さ
せておくことは現実的には不可能である。したがって、
ガスメータにガス分析センサを設け、流体の種類を随時
判定させることが必要となる。
【0006】しかしながら、ガス分析センサによってガ
スメータ全体のサイズは大型し、またガス分析センサを
設置する広い場所も必要となる。さらに、測定結果を補
正する回路も必要となる。したがって、ガスメータの製
造コストが増大するという問題がある。
【0007】本発明は、このような課題を解決し、流体
の種類の変化に対する高い測定精度を有したフローセン
サを提供することを目的とする。
【0008】本発明の他の目的は、流体の種類の判定部
と流体の流量の測定部の一体化が可能で、しかも小型
化、低コスト化が容易なフローセンサを提供することで
ある。
【0009】本発明のさらに他の目的は、流体の種類の
変化に対する高い測定精度を有した流量計を提供するこ
とを目的とする。
【0010】本発明の他の目的は、流体の種類の判定部
と流体の流量の測定部の一体化が可能で、しかも小型
化、低コスト化が容易なフローセンサを用いた流量計を
提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を解決するた
め、本発明の特徴は、流体の流れの中に設置され、その
流体の流量を測定する流量測定部と、流れのない流体の
中に設置され、その流体の熱伝導率を測定する熱伝導率
測定部とを有したフローセンサであって、流量測定部お
よび熱伝導率測定部は、流体を加熱するヒータと、その
ヒータの近傍に配置された温度センサ、とから成るフロ
ーセンサであることである。
【0012】本発明の特徴によれば、流量測定部によっ
て流体の流量を測定すると共に、熱伝導率測定部によっ
て流体の熱伝導率を測定する。そして、測定した熱伝導
率から流体の種類を特定し、測定した流量の値を補正
し、流体の種類に見合った値を求めることが可能とな
る。このため、様々なガス種の変化に伴う正確な流量の
測定が可能となり、また、流量測定部と熱伝導率測定部
が一体化されているので、フローセンサの小型化、低コ
スト化が実現される。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。以下の図面の記載において、同一
または類似の部分には同一または類似の符号が付してあ
る。ただし、図面は模式的なものであり、厚みと平面寸
法との関係、各層の厚みの比率等は現実のものとは異な
ることに留意すべきである。したがって、具体的な厚み
や寸法は以下の説明を参酌して判断すべきものである。
また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率等
が異なる部分が含まれていることはもちろんである。
【0014】(フローセンサ)図1は、本発明の実施の
形態に係るフローセンサを説明するための模式的な断面
図、図2は、本発明の実施の形態に係るフローセンサを
説明するための模式的な平面図である。
【0015】図1の断面図に示すように、本発明の実施
の形態に係るフローセンサは、流体の熱伝導率を測定す
る熱伝導率測定部54を具備した第1のシリコン基体1
0と、流体の流量を測定する流量測定部52および熱伝
導率測定部54に流体を導入するガス導入口30を具備
し、第1のシリコン基体10の上部に、陽極接合または
Si−Si直接接合によって、あるいは、銀ペーストや
Au−Si、ハンダ等34によって、接着された第2の
シリコン基体20と、第1のシリコン基体10の下部
に、陽極接合またはSi−Si直接接合によって、ある
いは、銀ペーストやAu−Si、ハンダ等34によっ
て、接着されたステム32とを少なくとも有している。
【0016】ここで、流量測定部52は、ダイアフラム
22上に形成されたマイクロヒータ26と、マイクロヒ
ータ26に対して流体の流れの下流側に配置され、ダイ
アフラム上に形成された温度センサ24と、マイクロヒ
ータ26に対して流体の流れの上流側に配置され、ダイ
アフラム22上に形成された温度センサ28とを有して
いる。また、熱伝導率測定部54は、ダイアフラム12
上に形成されたマイクロヒータ16と、マイクロヒータ
16を挟んで配置され、ダイアフラム12上に形成され
た温度センサ14および18とを有している。流量測定
部52は、流量測定対象の流体の流れの中に配置される
のに対し、熱伝導率測定部54は、流体の流れの中に直
接配置されることはない。熱伝導率測定部54は、第2
のシリコン基体20に形成された空間(溝)内に配置さ
れ、第2のシリコン基体20に形成されたガス導入口3
0を介して溝内に導入される流体のみと接触する。
【0017】図2の平面図に示すように、マイクロヒー
タ16,26および温度センサ14,18,24,28
は、複数のパッド36を有している。そして、複数のパ
ッド36は、複数のワイヤ40を介して、ステム32を
貫通して設けられた複数の丸棒状のピン38にそれぞれ
電気的に接続されている。ピン38は、ステム32によ
って流量測定対象の流体と外部の気密を保持し、かつ絶
縁して、各パッド36を外部に取り出すようになってい
る。それにより、外部の電源(図示しない)からマイク
ロヒータ16,26に駆動電流が供給され、温度センサ
14,18,24,28の検出信号が外部に出力され
る。
【0018】このフローセンサの構造において、マイク
ロヒータ16および26としては、発熱等による抵抗値
の変動が小さい導電体を用いれば良い。たとえば、白金
(Pt)、パーマロイ(鉄(Fe)、ニッケル(Ni)
合金)等を用いれば良い。温度センサ14,18,2
4,28としては、測温抵抗や焦電体、サーミスタ等、
周知の温度センサであれば良いが、中でもサーモパイル
が最も望ましい。サーモパイルは熱電対を直列に並べた
ものであり、熱電対列とも呼ばれている。熱電対は異種
の導電体の両端を接触させて作製される。一方の接点
(冷接点)を定温に保ち、他方の接点(温接点)の温度
を変化させ、冷接点と温接点の温度差によって発生する
熱起電力の測定値から温度検出信号を出力する。サーモ
パイル14,18,24,28の温接点はダイヤフラム
12,22上に形成され、冷接点はシリコン基体10,
20上に形成される。各温接点の温度は流体の流れによ
って変化するが、各冷接点は常に基体10,20の温度
に保たれる。異種の導電体としては、出力レベルや半導
体プロセスとの適合性等の観点から、高濃度p型シリコ
ン(p++−Si)と、白金(Pt)またはアルミニウム
(Al)の組合せを用いれば良い。
【0019】次に、本発明の実施の形態の動作について
説明する。本発明の実施の形態に係るフローセンサは、
流量測定対象である流体の中に設置され、(1)流量測
定部52による流体の流量測定、(2)熱伝導率測定部
54による流体の熱伝導率測定、の2つの測定を実施す
る。
【0020】(1)流量測定部52による流量測定 外部の電源からマイクロヒータ26に駆動電流が供給さ
れると、マイクロヒータ26は発熱し、周囲の流体に熱
を伝達する。流体は熱を伝達する媒体となり、サーモパ
イル24,28にマイクロヒータ26の熱を供給する。
ダイアフラム22上に配置されたサーモパイル24,2
8の温接点は、流体が伝える熱によって加熱され、その
温度は上昇する。一方、シリコン基体20上に配置され
た冷接点はシリコン基体20の温度に保たれる。温接点
と冷接点の温度差により熱起電力が発生し、それにより
サーモパイル24,28は検出信号を出力する。
【0021】マイクロヒータ26の熱は、流体を介して
の熱拡散と流体の流れの2つの相乗効果によってサーモ
パイル24,28に伝達される。したがって、流体に流
速がなければ、マイクロヒータ26の熱は熱拡散によっ
てサーモパイル24,28に均等に伝達される。このた
め、サーモパイル24,28の検出信号は等しい値とな
り、その差は零となる。
【0022】一方、流体に一定の流速が発生すると、そ
の流れによって下流側のサーモパイル28よりも上流側
のサーモパイル24に伝わる熱量の方が大きくなる。そ
の結果、上流側および下流側のサーモパイル24,28
の検出信号の差が生じることになる。そして、その検出
信号差は流体の流速に応じた正値であり、この検出信号
差に基づいて流体の流量を測定する。
【0023】もちろん、流量測定は上流側および下流側
のサーモパイル24,28のうちの一方の検出信号で算
出可能である。ただし、2つの検出信号の差を用いれ
ば、サーモパイル24,28の周囲温度ドリフトを考慮
した測定が可能となる。
【0024】(2)熱伝導率測定部54による熱伝導率
測定 上述したように、熱伝導率測定部54は、流体の流れの
中に設置されず、ガス導入口30から導入される流体の
中に設置される。すなわち、マイクロヒータ16の熱
は、流体の流れに影響を受けず、流体を媒体とする熱拡
散効果のみによってサーモパイル14,18に伝達され
ることになる。したがって、サーモパイル14,18の
出力信号は、流体に流れがあるか否かにかかわらず、流
体の熱拡散効果のみによって決定されることになる。こ
のため、熱伝導率測定部54は流体の熱伝導率を定常的
に測定することが可能となる。
【0025】次に、本発明の実施の形態に係るフローセ
ンサの製造方法について図3乃至図6を用いて説明す
る。図3は、本発明の実施の形態に係るフローセンサの
流量測定部52および熱伝導率測定部54の要部を示す
平面図、図4は、図1の第1のシリコン基体10の製造
工程を示す断面図、図5は、図1の第2のシリコン基体
20の製造工程を示す断面図である。また、図6は、図
4の第1のシリコン基体10と図5の第2のシリコン基
体20の貼り合わせ工程を説明するための図であり、
(a)〜(c)はその断面図、(d)〜(f)はその平
面図である。
【0026】図3に示すように、本発明の実施の形態に
係るフローセンサの流量測定部52および熱伝導率測定
部54は同種のセンサで構成されている。すなわち、流
量測定部52および熱伝導率測定部54は共にマイクロ
ヒータ16,26と、温度センサ(サーモパイル)1
4,18,24,28とで構成されている。各マイクロ
ヒータ16,26および温度センサ14,18,24,
28それぞれは外部と接続するパッドを有しており、マ
イクロヒータ16,26にはパッド36を介して外部の
電源から駆動電流が供給され、温度センサ14,18,
24,28の出力信号がパッド36を介して外部に取り
出される。
【0027】(A)まず、図4を参照して、第1のシリ
コン基体10の製造方法について説明する。図4(a)
に示すように、500μm程度の厚さを有するシリコン
基板(シリコン基体)10を用意する。
【0028】次に、図4(b)に示すように、まずシ
リコン基体10の上面にp++−シリコン層42を形成す
る。p++−シリコン層42の形成は次のように行われ
る。まず、酸化膜(図示しない)をマスクとして、ボロ
ンイオンをドーズ量1020cm-2で選択的にイオン注入
する。イオン注入のマスクとしてフォトレジストを用い
ても良いことはもちろんである。その後、所望の深さが
得られるようにアニールして、p++−シリコン層42を
形成する。p++−シリコン層42形成後、ダイアフラ
ム12を構成する窒化膜(上層)/酸化膜(下層)の2
層構造を有する350nm程度の薄い絶縁膜44を形成
する。絶縁膜44の形成は次のように行われる。まずシ
リコン基体10を1000℃の酸化性雰囲気中で熱処理
し、シリコン基体10の表面および裏面に100nm〜
1000nmの薄い酸化膜を形成する。さらに酸化膜上
にLPCVD法によって100nm〜500nmの薄い
窒化膜を堆積し、絶縁膜44を形成する。
【0029】次に、図4(c)に示すように、フォトレ
ジスト等の所定のマスクを用いて、シリコン基体10の
表面上の絶縁膜44を貫通してp++−シリコン層42に
達するコンタクトホール46をRIE法などにより形成
する。また、同様にして、フォトレジスト等の所定のマ
スクを用いて、シリコン基体10の裏面上の絶縁膜44
をRIE法などにより除去し、ダイアフラム12形成の
ためのシリコンエッチング窓48を形成する。
【0030】次に、図4(d)に示すように、白金(P
t)、アルミニウム(Al)等の金属膜50を真空蒸着
法またはスパッタリング法を用いて堆積する。そして、
フォトリソグラフィおよびRIE法、イオンミリング
法、もしくはHF溶液等のエッチャントを用いたウェッ
トエッチングを用いて金属膜50をパターニングする。
【0031】そして、図4(e)に示すように、シリコ
ンエッチング窓48を用いてシリコン基体10の一部を
除去し、凹部を形成する。凹部の形成は水酸化カリウム
(KOH)、ヒドラジン(N24)、エチレンジアミン
・ピロカテコール(NH2(CH)2NH2−C64(O
H)2)、あるいはTMAH溶液等の所定のエッチング
液を用いて異方性エッチングを行えば良い。
【0032】(B)次に、図5を参照して、第2のシリ
コン基体20の製造方法について説明する。図5(a)
に示すように、シリコン基板(シリコン基体)20を用
意した後、図5(b)に示すように、p++−シリコン層
42、絶縁膜44を形成する。
【0033】次に、図5(c)に示すように、シリコン
基体20の表面の絶縁膜44を貫通してコンタクトホー
ル46を形成する。同時に、ガス導入口30を形成する
領域にコンタクトホール46aを形成する。また、裏面
の絶縁膜44を除去し、シリコンエッチング窓48を形
成する。シリコンエッチング窓48はガス導入口30を
形成する領域の直下に相当する部分にも形成される。
【0034】そして、図5(d)に示すように、金属膜
50のパターニング終了後、図5(e)に示すように、
シリコン基体20の一部を除去し、凹部を形成する。凹
部はダイアフラム22およびガス導入口30を形成す
る。
【0035】(C)最後に、図6を参照して、第1のシ
リコン基体10と第2のシリコン基体20の貼り合わせ
方法について説明する。図6(a)および(d)に示す
ように、第2のシリコン基体20を用意する。図示はし
ないが、第2のシリコン基体20は、1チップごとに分
割される。
【0036】次に、図6(b)および(e)に示すよう
に、第1のシリコン基体10に分割された個々の第2の
シリコン基体20a,20bを陽極接合またはSi−S
i直接接合によって、あるいは、銀ペーストやAu−S
i、ハンダ等34によって接着する。この接着によっ
て、ガス導入口30の直下に熱伝導率測定部54が配置
される。
【0037】そして、図6(c)および(f)に示すよ
うに、1チップごとに第1のシリコン基体10を分割
し、所定のダイボンディング工程およびワイヤボンディ
ング工程を経て、本発明の実施の形態に係るフローセン
サが完成する。
【0038】(流量計)図7は、本発明の実施の形態に
係る流量計のブロック図である。この実施の形態に係る
流量計は、流量測定対象である流体の熱伝導率を熱伝導
率測定部54と、流体測定対象である流体の流速を測定
する流量測定部52と、熱伝導率測定部54および流量
測定部52の検出信号を入力し、流量測定対象である流
体の流量の算出および表示の処理を行う処理部56と、
算出された流量を表示する表示部58とを有している。
【0039】処理部56は、流量測定部52からの検出
信号に基づいて流体の流量を算出すると共に、熱伝導率
測定部54からの検出信号に基づいて流体の熱伝導率を
算出する。そして、算出した熱伝導率から流体の種類を
特定し、算出した流量を特定した流体の種類に見合った
値に補正する。図示はしないが、処理部56は、算出し
た熱伝導率から流体の種類を特定するためのテーブルを
有している。処理部56は、そのテーブルを利用して流
体の種類を特定する。
【0040】
【発明の効果】本発明によれば、流体の種類の変化に対
する高い測定精度を有したフローセンサを実現できる。
【0041】本発明によれば、流体の種類の判定部と流
体の流量の測定部の一体化が可能で、しかも小型化、低
コスト化が容易なフローセンサを実現できる。
【0042】本発明によれば、流体の種類の変化に対す
る高い測定精度を有した流量計を実現できる。
【0043】本発明によれば、流体の種類の判定部と流
体の流量の測定部の一体化が可能で、しかも小型化、低
コスト化が容易なフローセンサを用いた流量計を実現で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るフローセンサを説明
するための模式的な断面図である。
【図2】本発明の実施の形態に係るフローセンサを説明
するための模式的な平面図である。
【図3】本発明の実施の形態に係るフローセンサの流量
測定部および熱伝導率測定部の要部を示す平面図であ
る。
【図4】図1の第1のシリコン基体の製造工程を示す断
面図である。
【図5】図1の第2のシリコン基体の製造工程を示す断
面図である。
【図6】図4の第1のシリコン基体と図5の第2のシリ
コン基体の貼り合わせ工程を説明するための図であり、
(a)〜(c)はその断面図、(d)〜(f)はその平
面図である。
【図7】本発明の実施の形態に係る流量計のブロック図
である。
【符号の説明】
10 シリコン基体 12 ダイアフラム 14,18,24,28 温度センサ 16,26 マイクロヒータ 30 ガス導入口 32 ステム 34 銀ペースト、Au−Si、ハンダ等 36 パッド 38 ピン 40 ワイヤ 42 p++−シリコン層 44 絶縁膜 46 コンタクトホール 48 シリコンエッチング窓 50 金属膜 52 流量測定部 54 熱伝導率測定部 56 処理部 58 表示部

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体の流れの中に設置され、該流体の流
    量を測定する流量測定部と、 流れのない前記流体の中に設置され、前記流体の熱伝導
    率を測定する熱伝導率測定部とを有し、 前記流量測定部および熱伝導率測定部は、前記流体を加
    熱するヒータと、該ヒータの近傍に配置された温度セン
    サ、とから成ることを特徴とするフローセンサ。
  2. 【請求項2】 前記流量測定部の温度センサは、前記ヒ
    ータに対して前記流体の流れの上流側に配置された上流
    側温度センサ、および前記ヒータに対して前記流体の流
    れの下流側に配置された下流側温度センサから構成され
    ることを特徴とする請求項1に記載のフローセンサ。
  3. 【請求項3】 前記ヒータおよび温度センサは、基体に
    形成されたダイアフラム上に配置されることを特徴とす
    る請求項1に記載のフローセンサ。
  4. 【請求項4】 第1の基体と、 該第1の基体の表面に形成され、周辺が固定された第1
    のダイアフラムと、 該第1のダイアフラム上に配置され、流体の熱伝導率を
    測定する熱伝導率測定部と、 前記第1の基体の上部に配置され、前記熱伝導率測定部
    を覆う第2の基体と、 該第2の基体の表面に形成され、周辺が固定された第2
    のダイアフラムと、 該第2のダイアフラム上に配置され、流体の流量を測定
    する流量測定部と、 前記第2の基体を貫通して形成され、前記熱伝導率測定
    部に前記流体を導入する流体導入口とを有することを特
    徴とするフローセンサ。
  5. 【請求項5】 前記流量測定部の温度センサは、前記ヒ
    ータに対して前記流体の流れの上流側に配置された上流
    側温度センサ、および前記ヒータに対して前記流体の流
    れの下流側に配置された下流側温度センサから構成され
    ることを特徴とする請求項4に記載のフローセンサ。
  6. 【請求項6】 前記第2の基体は、前記第2の基体の表
    面に形成され、周辺が固定された第3のダイアフラムを
    さらに有し、 前記流体導入口は、前記第3のダイアフラムを貫通して
    形成された開口部であることを特徴とする請求項5に記
    載のフローセンサ。
  7. 【請求項7】 前記第1の基体上に形成され、前記ヒー
    タおよび温度センサに接続された第1の電極、および前
    記第2の基体上に形成され、前記ヒータおよび温度セン
    サに接続された第2の電極を、さらに有することを特徴
    とする請求項4に記載のフローセンサ。
  8. 【請求項8】 前記第1の基体の下部に配置され、外部
    と電気的に接続された外部出力電極を有する基台をさら
    に有し、 前記第1および第2の電極と前記外部出力電極が電気的
    に接続されていることを特徴とする請求項7に記載のフ
    ローセンサ。
  9. 【請求項9】 前記第1および第2の電極と前記外部出
    力電極の接続は、ワイヤボンディングによることを特徴
    とする請求項8に記載のフローセンサ。
  10. 【請求項10】 前記温度センサは、サーモパイルから
    成ることを特徴とする請求項4乃至9に記載のフローセ
    ンサ。
  11. 【請求項11】 請求項1乃至10記載のフローセンサ
    の流量測定部および熱伝導率測定部からの検出信号を入
    力する処理部であって、前記流量測定部からの検出信号
    に基づいて前記流体の流量を算出すると共に、前記熱伝
    導率測定部からの検出信号に基づいて流体の熱伝導率を
    算出し、該熱伝導率に基づき算出した流量を補正する処
    理部と、 前記補正された流量を表示する表示部とを有することを
    特徴とする流量計。
  12. 【請求項12】 前記処理部は、算出した熱伝導率に基
    づいて前記流体の種類を特定することを特徴とする請求
    項11に記載の流量計。
  13. 【請求項13】 前記処理部は、算出した熱伝導率と流
    体の種類を対応づけるテーブルを有することを特徴とす
    る請求項12に記載の流量計。
JP31737699A 1999-09-30 1999-11-08 フローセンサおよびこれを用いた流量計 Abandoned JP2001165731A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31737699A JP2001165731A (ja) 1999-09-30 1999-11-08 フローセンサおよびこれを用いた流量計

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11-279473 1999-09-30
JP27947399 1999-09-30
JP31737699A JP2001165731A (ja) 1999-09-30 1999-11-08 フローセンサおよびこれを用いた流量計

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001165731A true JP2001165731A (ja) 2001-06-22

Family

ID=26553345

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31737699A Abandoned JP2001165731A (ja) 1999-09-30 1999-11-08 フローセンサおよびこれを用いた流量計

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001165731A (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003106886A (ja) * 2001-09-28 2003-04-09 Yamatake Corp 熱式流量計
JP2004085489A (ja) * 2002-08-28 2004-03-18 Yamatake Corp 熱式流量計
JP2006071362A (ja) * 2004-08-31 2006-03-16 Horiba Ltd 可燃性ガスセンサ
JP2007024897A (ja) * 2005-07-20 2007-02-01 Robert Bosch Gmbh 熱伝導率センサ、熱伝導率センサを製作するための方法および熱伝導率センサを運転するための方法
JP2008241692A (ja) * 2007-01-19 2008-10-09 Tyco Healthcare Group Lp 熱伝導プローブおよび電気伝導プローブならびにこれを作成する方法
JP2011137679A (ja) * 2009-12-28 2011-07-14 Hitachi Automotive Systems Ltd 熱式ガスセンサ
WO2012111368A1 (ja) 2011-02-18 2012-08-23 学校法人 東北学院 流体の温度と種類の影響を校正した熱伝導型センサと、これを用いた熱型フローセンサおよび熱型気圧センサ
WO2015034081A1 (ja) * 2013-09-09 2015-03-12 株式会社堀場エステック 熱式流量計、温度測定装置、及び、熱式流量計用プログラム
KR20210115776A (ko) * 2020-03-16 2021-09-27 김영희 열전도도 보정 질량유량계
JP7398100B2 (ja) 2020-01-22 2023-12-14 国立大学法人東海国立大学機構 熱線センサ

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003106886A (ja) * 2001-09-28 2003-04-09 Yamatake Corp 熱式流量計
JP2004085489A (ja) * 2002-08-28 2004-03-18 Yamatake Corp 熱式流量計
JP2006071362A (ja) * 2004-08-31 2006-03-16 Horiba Ltd 可燃性ガスセンサ
JP2007024897A (ja) * 2005-07-20 2007-02-01 Robert Bosch Gmbh 熱伝導率センサ、熱伝導率センサを製作するための方法および熱伝導率センサを運転するための方法
JP2008241692A (ja) * 2007-01-19 2008-10-09 Tyco Healthcare Group Lp 熱伝導プローブおよび電気伝導プローブならびにこれを作成する方法
JP2011137679A (ja) * 2009-12-28 2011-07-14 Hitachi Automotive Systems Ltd 熱式ガスセンサ
CN102169097A (zh) * 2009-12-28 2011-08-31 日立汽车系统株式会社 热式气体传感器
JP5874117B2 (ja) * 2011-02-18 2016-03-02 学校法人東北学院 流体の温度と種類の影響を校正した熱伝導型センサと、これを用いた熱型フローセンサおよび熱型気圧センサ
WO2012111368A1 (ja) 2011-02-18 2012-08-23 学校法人 東北学院 流体の温度と種類の影響を校正した熱伝導型センサと、これを用いた熱型フローセンサおよび熱型気圧センサ
WO2015034081A1 (ja) * 2013-09-09 2015-03-12 株式会社堀場エステック 熱式流量計、温度測定装置、及び、熱式流量計用プログラム
CN105264341A (zh) * 2013-09-09 2016-01-20 株式会社堀场Stec 热式流量计、温度测量装置和热式流量计用程序
JPWO2015034081A1 (ja) * 2013-09-09 2017-03-02 株式会社堀場エステック 熱式流量計、温度測定装置、及び、熱式流量計用プログラム
US10337900B2 (en) 2013-09-09 2019-07-02 Horiba Stec, Co., Ltd. Thermal flow meter, temperature measurement device, and thermal flow meter program
JP7398100B2 (ja) 2020-01-22 2023-12-14 国立大学法人東海国立大学機構 熱線センサ
KR20210115776A (ko) * 2020-03-16 2021-09-27 김영희 열전도도 보정 질량유량계
KR102314819B1 (ko) 2020-03-16 2021-10-20 김영희 열전도도 보정 질량유량계

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7536908B2 (en) Micromachined thermal mass flow sensors and insertion type flow meters and manufacture methods
US8667839B2 (en) Heat conduction-type sensor for calibrating effects of temperature and type of fluid, and thermal flow sensor and thermal barometric sensor using this sensor
US5589688A (en) Infrared radiation sensor
EP2682720B1 (en) Heat-type flow meter
US4633578A (en) Miniature thermal fluid flow sensors and batch methods of making same
JP2880651B2 (ja) 熱式マイクロフローセンサ及びその製造方法
US4733559A (en) Thermal fluid flow sensing method and apparatus for sensing flow over a wide range of flow rates
EP0393141A1 (en) SILICON-BASED MASS AIR FLOW SENSOR.
JP3324855B2 (ja) 質量流量センサ
JPH1123338A (ja) 感熱式流量検出素子およびそれを用いた流量センサ
JP2001165731A (ja) フローセンサおよびこれを用いた流量計
US4930347A (en) Solid state microanemometer with improved sensitivity and response time
JPH0625684B2 (ja) 流体の流量検出センサー
CN105174200B (zh) 一种新型谐振式薄膜热电变换器的结构及制作方法
JP3530069B2 (ja) フローセンサ
JP2002296121A (ja) 温度測定装置
JP2014048138A (ja) 感光性ドライフイルムレジストを用いた多重層薄膜サーモパイルとこれを用いた放射温度計およびその多重層薄膜サーモパイルの製造方法
WO2016132935A1 (ja) 接触燃焼式ガスセンサ
JPH11258055A (ja) サーモパイル型温度センサ
JP2007322320A (ja) フローセンサ及びその製造方法
JP2550435B2 (ja) 流速センサ
EP1306655A1 (en) Pressure sensor
JP2016109527A (ja) 接触燃焼式ガスセンサ
JP2003106884A (ja) 気流センサ
JPH07234238A (ja) 加速度センサ

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050531

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050607

A762 Written abandonment of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A762

Effective date: 20050715