JPH09210748A - 熱型流量センサ - Google Patents

熱型流量センサ

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JPH09210748A
JPH09210748A JP8013806A JP1380696A JPH09210748A JP H09210748 A JPH09210748 A JP H09210748A JP 8013806 A JP8013806 A JP 8013806A JP 1380696 A JP1380696 A JP 1380696A JP H09210748 A JPH09210748 A JP H09210748A
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JP
Japan
Prior art keywords
heating resistor
silicon substrate
resistor
monocrystalline silicon
type flow
Prior art date
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Pending
Application number
JP8013806A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Hatai
崇 幡井
Atsushi Sakai
淳 阪井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高感度な測定が可能な熱型流量センサを提供
する。 【解決手段】 単結晶シリコン基板1の表面の中央部に
凸部3が形成され、表面全体に絶縁膜4が成膜されてい
る。そして、凸部3が形成されている単結晶シリコン基
板1の表面の中央部には、発熱抵抗体5が蛇行状に形成
され、発熱抵抗体5を挟んで対称な位置に温度依存抵抗
体6が形成されている。そして、発熱抵抗体5及び2つ
の温度依存抵抗体6の端末部には電極7が形成されてい
る。また、単結晶シリコン基板1の裏面の中央部には凹
部が形成されて薄肉部と厚肉部とが形成され、厚肉部に
は絶縁膜4が成膜されている。従って、発熱抵抗体5の
表面積を大きくとることができ、発熱抵抗体5から気流
への熱伝達効率を向上させることができ、また、発熱抵
抗体5が形成された部分の単結晶シリコン基板1を薄肉
化しているので、単結晶シリコン基板1の熱容量を小さ
くでき、発熱抵抗体5から単結晶シリコン基板1へ逃げ
る熱容量を少なくすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、気体の流速や流量
を計測するために使用する熱型流量センサに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】図4は、従来例に係る熱型流量センサの
上面から見た場合を示す略平面図であり、図5は、図4
におけるX’−Y’面での略断面図である。従来の熱型
流量センサは、先ず、単結晶シリコン基板1の両面にシ
リコン酸化膜やシリコン窒化膜等から成る絶縁膜4を成
膜し、単結晶シリコン基板1の表面の中央部に発熱抵抗
体5を薄膜形成し、発熱抵抗体5における流体の流れ方
向の上流側と下流側に、それぞれ温度依存抵抗体6を薄
膜形成し、発熱抵抗体5及び2つの温度依存抵抗体6の
端末部には電極7を形成する。
【0003】そして、単結晶シリコン基板1の裏面の絶
縁膜4をフォトリソグラフィ技術を用いてパターニング
を行い、裏面側から水酸化カリウム(KOH)水溶液等
のアルカリ系のエッチャントを用いて異方性エッチング
を行い、中央部に凹部を形成することにより中央部に薄
肉部を形成して製造される。
【0004】以下において、熱的流量センサの動作につ
いて説明する。なお、ここでは説明の便宜上、図4にお
ける上側から下側に気流が流れるものとし、以下におい
て上側を上流側、下側を下流側とする。2つの温度依存
抵抗体6により発熱抵抗体5の上流側と下流側とにおけ
る気流の温度を測定し、2つの温度依存抵抗体6の温度
差が常に一定となるように発熱抵抗体5の発熱量を調整
する。
【0005】この時に、発熱抵抗体5に印加する電圧
値、または、発熱抵抗体5に流れる電流値により気体の
流量を測定する。
【0006】また、上流側の温度依存抵抗体6は形成せ
ずに、下流側の温度依存抵抗体6のみを形成し、下流側
の温度依存抵抗体6の温度が常に一定となるように発熱
抵抗体5の発熱量を調整することにより、気体の流量の
測定を行うことも可能である。
【0007】このような熱的流量センサにおいては、発
熱抵抗体5で発生する熱は、気流に伝わり気流を熱する
ために使用されるが、熱の一部は基板側に逃げて気流を
熱するためには使用されずに損失となる。従って、基板
側に逃げて損失となる熱量に比べて、気流を熱するため
に使用される熱量の割合が大きいほどセンサの感度は向
上する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述のよう
な構成の熱的流量センサにおいては、単結晶シリコン基
板1の表面が平坦な構造であるため、発熱抵抗体5の表
面積をあまり大きくとることができなかった。従って、
発熱抵抗体5から気流への熱伝達効率があまり良くな
く、センサの感度が小さいという問題があった。
【0009】本発明は、上記の点に鑑みて成されたもの
であり、その目的とするところは、高感度な測定が可能
な熱型流量センサを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
半導体基板の一方の面上に発熱抵抗体と、該発熱抵抗体
を挟む位置に温度依存抵抗体と、前記発熱抵抗体及び温
度依存抵抗体の端末部に電極とを形成して成り、2つの
前記温度依存抵抗体の温度差が常に一定となるように前
記発熱抵抗体の発熱量を調整し、該発熱量に基づいて気
体の流量を測定する熱型流量センサにおいて、前記半導
体基板の、前記発熱抵抗体が形成された部分を凹凸加工
したことを特徴とするものである。
【0011】請求項2記載の発明は、請求項1記載の熱
型流量センサにおいて、前記半導体基板の前記発熱抵抗
体が形成された部分を、薄肉化したことを特徴とするも
のである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て図面に基づき説明する。図1は、本発明の一実施形態
に係る熱的流量センサを示す模式図であり、(a)は上
面から見た場合を示す略平面図であり、(b)は(a)
におけるX−Y面の略断面図である。本実施形態に係る
熱的流量センサは、単結晶シリコン基板1の表面の中央
部に凸部3が形成され、表面全体に絶縁膜4が成膜され
ている。そして、凸部3が形成されている単結晶シリコ
ン基板1の表面の中央部には、発熱抵抗体5が蛇行状に
形成され、発熱抵抗体5を挟んで対称な位置に温度依存
抵抗体6が形成されている。そして、発熱抵抗体5及び
2つの温度依存抵抗体6の端末部には電極7が形成され
ており、リード線(図示せず)を介して回路部(図示せ
ず)と接続されるようになっている。なお、本実施形態
においては、発熱抵抗体5は凸部3上に形成されている
ので、発熱抵抗体5は凹凸形状となる。
【0013】また、単結晶シリコン基板1の裏面の中央
部には凹部が形成されることにより単結晶シリコン基板
1には薄肉部と厚肉部とが形成され、厚肉部には絶縁膜
4が成膜されている。
【0014】以下において、本実施形態に係る熱的流量
センサの製造方法について説明する。図2は、本実施形
態に係る熱的流量センサの製造工程を示す略断面図であ
る。先ず、単結晶シリコン基板1の両面にプラズマCV
D法等によりシリコン酸化膜やシリコン窒化膜等の絶縁
膜2を成膜し、フォトリソグラフィ技術を用いて表面の
絶縁膜2のみパターニングを行う(図2(a))。
【0015】次に、水酸化カリウム(KOH)水溶液等
のアルカリ系のエッチャントを用いて単結晶シリコン基
板1の表面の異方性エッチングを行い、中央部に凸部3
を形成する(図2(b))。
【0016】続いて、単結晶シリコン基板1の両面の絶
縁膜2を除去した後、プラズマCVD法等によりシリコ
ン酸化膜やシリコン窒化膜等の絶縁膜4を単結晶シリコ
ン基板1の両面に成膜する(図2(c))。
【0017】そして、単結晶シリコン基板1の表面の絶
縁膜4上の中央部に発熱抵抗体5を形成し、発熱抵抗体
5を挟んで対称となる位置に温度依存抵抗体6を形成
し、発熱抵抗体5及び温度依存抵抗体6の端末部に電極
7を形成する(図2(d))。なお、本実施形態におい
ては、発熱抵抗体5,温度依存抵抗体6及び電極7はス
パッタリング法や真空蒸着法等を用いて形成され、発熱
抵抗体5及び温度依存抵抗体6の材料の一例としてはポ
リシリコンがあげられ、電極7の材料の一例としてはア
ルミニウム(Al)やクロム(Cr)があげられる。
【0018】最後に、単結晶シリコン基板1の裏面の絶
縁膜4をフォトリソグラフィ技術を用いてパターニング
を行い、水酸化カリウム(KOH)水溶液等のアルカリ
系のエッチャントを用いて異方性エッチングを行い、中
央部に凹部を形成して単結晶シリコン基板1の発熱抵抗
体5が形成されている部分を薄肉化する。
【0019】従って、本実施形態においては、発熱抵抗
体5を凸部3が形成された単結晶シリコン基板1の中央
部に形成しているので、発熱抵抗体5の表面積を大きく
なり、発熱抵抗体5から気流への熱伝達効率を向上させ
ることができる。また、発熱抵抗体5が形成された部分
の単結晶シリコン基板1を薄肉化しているので、単結晶
シリコン基板1の熱容量を小さくし、発熱抵抗体5から
単結晶シリコン基板1へ逃げる熱容量を少なくすること
とができる。
【0020】なお、本実施形態においては、単結晶シリ
コン基板1の中央部に凸部3を形成してその上に発熱抵
抗体5を形成することにより発熱抵抗体5の表面積を大
きくしたが、これに限定される必要はなく、例えば、図
3に示すように中央部に凹部8を形成してその上に発熱
抵抗体5を形成するようにしても良い。
【0021】
【発明の効果】請求項1記載の発明は、半導体基板の一
方の面上に発熱抵抗体と、発熱抵抗体を挟む位置に温度
依存抵抗体と、発熱抵抗体及び温度依存抵抗体の端末部
に電極とを形成して成り、2つの前記温度依存抵抗体の
温度差が常に一定となるように発熱抵抗体の発熱量を調
整し、発熱量に基づいて気体の流量を測定する熱型流量
センサにおいて、半導体基板の、発熱抵抗体が形成され
た部分を凹凸加工したので、発熱抵抗体の表面積を大き
くすることができ、発熱抵抗体から気流への熱伝達効率
を向上させることができ、高感度な測定が可能な熱型流
量センサを提供することができた。
【0022】請求項2記載の発明は、請求項1記載の熱
型流量センサにおいて、半導体基板の発熱抵抗体が形成
された部分を薄肉化したので、半導体基板の熱容量を小
さくでき、半導体基板へ逃げる熱容量を少なくすること
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る熱的流量センサを示
す模式図であり、(a)は上面から見た場合を示す略平
面図であり、(b)は(a)におけるX−Y面での略断
面図である。
【図2】本実施形態に係る熱的流量センサの製造工程を
示す略断面図である。
【図3】本発明の他の実施形態に係る熱的流量センサの
側面から見た場合を示す略断面図である。
【図4】従来例に係る熱型流量センサの上面から見た場
合を示す略平面図である。
【図5】上図におけるX’−Y’面での略断面図であ
る。
【符号の説明】
1 単結晶シリコン基板 2 絶縁膜 3 凸部 4 絶縁膜 5 発熱抵抗体 6 温度依存抵抗体 7 電極 8 凹部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板の一方の面上に発熱抵抗体
    と、該発熱抵抗体を挟む位置に温度依存抵抗体と、前記
    発熱抵抗体及び温度依存抵抗体の端末部に電極とを形成
    して成り、2つの前記温度依存抵抗体の温度差が常に一
    定となるように前記発熱抵抗体の発熱量を調整し、該発
    熱量に基づいて気体の流量を測定する熱型流量センサに
    おいて、前記半導体基板の、前記発熱抵抗体が形成され
    た部分を凹凸加工したことを特徴とする熱型流量セン
    サ。
  2. 【請求項2】 前記半導体基板の前記発熱抵抗体が形成
    された部分を、薄肉化したことを特徴とする請求項1記
    載の熱型流量センサ。
JP8013806A 1996-01-30 1996-01-30 熱型流量センサ Pending JPH09210748A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1297802C (zh) * 2004-02-12 2007-01-31 李韫言 一种全硅集成流量传感器及其制造方法
DE19857549B4 (de) * 1998-12-14 2009-12-24 Robert Bosch Gmbh Sensor mit einer Membran und Verfahren zur Herstellung des Sensors mit einer Membran
CN101975870A (zh) * 2010-09-29 2011-02-16 东南大学 矩形硅膜二维风速风向传感器
CN109900924A (zh) * 2019-03-26 2019-06-18 中国电子科技集团公司第四十九研究所 基于htcc工艺的热膜式风速传感单元、传感器及传感单元的制备方法
WO2019242348A1 (zh) * 2018-06-21 2019-12-26 东南大学 一种高灵敏硅二维风速计及其制作方法

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