JPH0853698A - ポリマー性塩素掃去剤を含む粒状洗濯洗剤組成物 - Google Patents

ポリマー性塩素掃去剤を含む粒状洗濯洗剤組成物

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JPH0853698A
JPH0853698A JP7126799A JP12679995A JPH0853698A JP H0853698 A JPH0853698 A JP H0853698A JP 7126799 A JP7126799 A JP 7126799A JP 12679995 A JP12679995 A JP 12679995A JP H0853698 A JPH0853698 A JP H0853698A
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JP
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detergent
acid
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pat
molecular weight
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JP7126799A
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David Johnathan Kitko
デイビッド、ジョナサン、キツコ
Rinko Katsuda
田 倫 子 勝
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Procter and Gamble Co
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Procter and Gamble Co
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】粒状洗濯洗剤組成物は、分子量が100〜60
0の低分子量のポリマー性ポリエチレンイミンを含む。 【効果】この組成物は、洗濯中および後に塩素に敏感な
および日光退色に敏感な布帛染料の退色をできるだけ少
なくすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、低分子量ポリエチレン
イミンポリマーから選択されるポリマー性の塩素掃去剤
を低濃度で含む粒状の洗濯洗剤組成物に関する。この組
成物は、洗浄および濯ぎ水に含まれている低濃度の塩素
に敏感な布帛の色の退色およびある種の布帛の色が後で
日光に暴露されて退色するのをできるだけ抑える。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】世界
の各地で、水を精製する目的で塩素が用いられている。
水の安全性を確保するため、少量の、典型的には約1百
万分率(ppm)の残留塩素が水中に残っている。19
93年3月15日に発行されたチリ共和国特許第386
05号明細書(The Procter & Gamble Company)には、こ
の少量の塩素でも塩素に敏感な布帛染料の退色を引き起
こすことができることが開示されている。典型的な洗浄
では、残留塩素を掃去しかつ塩素に敏感な染料の損傷を
できるだけ少なくするのに十分な汚れが布帛上にあるの
が普通である。しかしながら、濯ぎでは、汚れの程度が
大幅に減少しており、洗濯を何回も行なった後では塩素
に敏感な染料が退色することがある。従って、布帛の色
の経時的退色は、洗浄および濯ぎ水に残留塩素が含まれ
ていることによって起こることがある。この特許明細書
では、塩素掃去剤、例えばポリエチレンイミンポリマー
を含んでなる低pHの洗剤組成物を開示する。 ドイツ
国特許第DK2,232,353号明細書には、ノニオ
ン性界面活性剤、活性塩素または酸素漂白剤、および水
溶性の合成アミノまたはアミド基を含むポリマーを含む
洗浄組成物が開示されている。分子量が1,000,0
00までのポリエチレンイミンを用いることができる。
【0003】布帛を効果的かつ安全にクリーニングし、
洗浄溶液中に塩素が含まれていることおよび日光による
染料着色剤の退色を防止することができる洗剤組成物で
は、その性能および消費者による受容性を改良する必要
がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、粒状の洗濯洗
剤組成物において、(a) 平均分子量が1,000未
満、更に好ましくは100〜600、最も好ましくは2
00〜400のポリエチレンイミンから選択されるポリ
マー性塩素掃去剤の有効量、および(b) 残部が、アニ
オン性、ノニオン性、双性イオン性、両性およびカチオ
ン性界面活性剤、洗剤ビルダー、不活性材料、洗剤アジ
ュバント、およびそれらの混合物からなる群から選択さ
れる洗剤成分から本質的になり、かつ、漂白剤を本質的
に含まないものからなる組成物である。
【0005】本発明の組成物の塩素掃去剤は、洗浄およ
び濯ぎ水中の残留塩素を制御するのに有効な量で用いら
れる。このようなポリエチレンイミンを選択することに
より、多数回の濯ぎ洗浄工程、および低温(室温)洗浄
および濯ぎ水温で効果的に塩素を制御することができ
る。塩素掃去剤の必要量は変化するが、漂白剤に敏感な
染みを処理する目的で意図的に加えてもよい次亜塩素酸
漂白剤が分解するのを避けるためごく少量を用いる。
【0006】本発明の粒状の洗濯洗剤組成物は、末端ヒ
ドロキシ基を有するポリエチレンイミンから選択される
塩素掃去剤と、洗剤添加剤とを含んでいる。本発明の組
成物の個々の成分を、以下において詳細に説明する。 [ポリエチレンイミンポリマー]本発明のポリエチレン
イミンは、下記の式を有する。
【0007】
【化1】 (ここで、xは1〜10、好ましくは1または2の整数
であり、yは0〜20、好ましくは1〜4の整数であ
り、ZはNHまたはOHであり、R′はHまたは−C
CHNHであり、RはH、−CHCHNH
であるか、または2個のRが一緒になって環状構造
【0008】
【化2】 を形成する。) 末端ヒドロキシル基を有するポリエチレンイミンは、染
みの除去および白化の目的で洗浄水に添加される通常の
次亜塩素酸漂白剤を損なうので、大過剰に用いるべきで
はない。その濃度は、平均濯ぎ当り利用可能な塩素約
0.5〜約2.5、典型的には約1ppmと反応するの
に当量のモル量に対して、約0.01%〜約10%、好
ましくは約0.05%〜約5%、最も好ましくは約0.
08〜約2%とすべきである。掃去剤のカチオンもアニ
オンも、望ましいことに、両方共塩素と反応すれば、濃
度を調整して、利用可能な塩素の当量と反応させるよう
にする。
【0009】好適なポリエチレンイミンは、エチレンイ
ミンの酸触媒重合によって得られる。実質的に第一およ
び第二アミノ基であるポリエチレンイミンが、特に好ま
しい。ポリエチレンイミンの水溶液は、塩基性反応を示
す。
【0010】好ましくはポリエチレンイミンの平均分子
量は、100〜600であり、更に好ましくは約200
〜400である。特に好ましいポリエチレンイミンは、
日本触媒株式会社から平均分子量が約250の「Epo
minTMSP−103」、分子量が約300のEpom
inTMSP−003、および分子量が約600のEpo
minTMSP−006として発売されている。
【0011】本発明による洗剤に好適な他のポリマー
は、例えばアルキレンイミンを基材とする水溶性ポリマ
ーであり、"Encyclopedia of Polymer Science and Tec
hnology", John Wiley & Sons, Inc.,ニューヨーク、1
968年、第9巻、762頁に記載されている。
【0012】ポリエチレンイミンポリマーは、綿繊維に
吸着すると考えられているので、塩素掃去剤として特に
好ましい。アニオン性界面活性剤マトリックス中におい
ては、アミンと界面活性剤またはポリマー性カルボキシ
レートとのイオン対が形成されることにより、ポリマー
性アミンの溶解度が大幅に低下しやすい。ポリマー性ア
ミン複合体(錯体)の溶解度は、比較的低分子量の材料
を用いることによって保持することができる。選択され
るアミンポリマーの分子量を制御して、布帛のサブスタ
ンティビティ(substantivity) を好ましくは少なくとも
10%、好ましくは好ましくは少なくとも25%、最も
好ましくは少なくとも50%とすべきである。
【0013】ポリエチレンイミンポリマーの分子量は、
低い方が塩素掃去剤として特に好ましい。理論に拘束さ
れるものではないが、下記のように考えられる。 1) アニオン性界面活性剤マトリックスでは、アミン
と界面活性剤またはポリマー性カルボキシレートとのイ
オン対が形成されることにより、ポリマー性アミンの溶
解度が大幅に低下しやすい。不溶性複合体は、塩素掃去
剤としては十分作用しない。ポリマー性アミン複合体の
溶解度は、比較的低分子量の材料を用いることによって
保持することができる。 2) 高分子量のポリエチレンイミンでは、第三アミン
対第一および第二アミン基の比率が比較的高い。第三ア
ミン基は塩素掃去剤として十分作用しないので、低分子
量ポリエチレンイミンの方がより効果的である。 3) 一方、リンスで塩素を掃去するには、分子量が1
00未満のものを高濃度で必要とする。ポリエチレンイ
ミンのリンスへの効率的な繰越しは起こらないからであ
る。
【0014】好ましい挙動は動的平衡であり、布帛から
脱着してリンス中の塩素と反応することである。
【0015】末端ヒドロキシル基を有するポリエチレン
イミンは、染みの除去および白化の目的で洗浄水に添加
される通常の次亜塩素酸漂白剤を損なうので、大過剰に
用いるべきではない。濃度は、平均濯ぎ当り利用可能な
塩素約0.5〜約2.5、典型的には約1ppmと反応
するのに当量のモル量に対して、約0.01%〜約5
%、好ましくは約0.1%〜約5%、最も好ましくは約
0.3〜約3%とすべきである。
【0016】このポリエチレンイミンポリマーのもう一
つの予想されなかった利点は、ある種の染料を有する布
帛が乾燥され、長時間日光に暴露されるとき、退色が防
止されることである。 [洗剤添加剤]洗剤用界面活性剤成分の量は、上記のよ
うに、使用者の望みによって広範囲に亙って変化させる
ことができる。一般的には、組成物は、好ましくはアニ
オン性界面活性剤である洗剤用界面活性剤を約5%〜約
50%、好ましくは約10%〜約30%含む。
【0017】本発明の洗剤組成物は、あらゆる種類の有
機の水溶性の洗剤用界面活性剤化合物を含むことができ
る。本発明に用いられる洗剤化合物のクラスおよび種類
の代表的なリストは、米国特許第3,664,961号
明細書に記載されており、前記明細書の内容をその開示
の一部として本明細書に引用する。典型的には約1重量
%〜約55重量%の濃度で本発明に用いられる非制限的
例としては、通常のC11〜C18アルキルベンゼンスルホ
ン酸塩(「LAS」)、および第一、分岐鎖およびラン
ダムなC10〜C20アルキル硫酸塩(「AS」)、式 CH(CH(CHOSO )CH、お
よび CH(CH(CHOSO )CHCH
(ここで、xおよび(y+1)は少なくとも約7、好ま
しくは少なくとも約9の整数であり、Mは水可溶化カチ
オン、特にナトリウムである)を有する第二(2,3)
アルキル硫酸塩、オレイル硫酸塩などの不飽和硫酸塩、
10〜C18アルキルアルコキシ硫酸塩(「AES」、
特にEO1〜7のエトキシ硫酸塩)、C10〜C18アルキ
ルアルコキシカルボン酸塩(特に、EO1〜5のエトキ
シカルボン酸塩)、式
【0018】
【化3】 (ここで、Mは水素またはカチオン性残基、好ましくは
アルカリ金属塩、特にナトリウムおよびカリウムであ
る)を有し、例えば、W.R. Grace & Co.からHampo
syl Oとして供給されているオレイルサルコシン酸
塩、C10〜C18グリセロールエーテル、C10〜C18アル
キルポリグリコシドおよびその対応する硫酸化ポリグリ
コシド、およびC12〜C18アルファ−スルホン化脂肪酸
エステルが挙げられる。所望ならば、通常のノニオン性
および両性界面活性剤、例えばいわゆる狭ピーク(narro
w peaked) アルキルエトキシレートなどのC12〜C18
ルキルエトキシレート(「AE」)、およびC〜C12
アルキルフェノールアルコキシレート(特に、エトキシ
レートおよび混合エトキシ/プロポキシ)、C12〜C18
ベタインおよびスルホベタイン(「スルタイン」)、C
10〜C18アミンオキシドなどを、総括的組成物に包含す
ることもできる。C10〜C18N−アルキルポリヒドロキ
シ脂肪酸アミドを用いることもできる。典型的例として
は、C12〜C18N−メチルグルカミドが挙げられる。W
O9,206,154号明細書を参照されたい。他の糖
に由来する界面活性剤としては、C10〜C18N−(3−
メトキシドプロピル)グルカミドなど野N−アルコキシ
ポリヒドロキシ脂肪酸アミドが挙げられる。N−プロピ
ル〜N−ヘキシルC12〜C18グルカミドを、低起泡性組
成物に用いることもできる。C10〜C20の従来の石鹸を
用いることもできる。高起泡が所望な場合には、分岐鎖
状のC10〜C16石鹸を用いることができる。アニオン性
およびノニオン性界面活性剤の混合物は、特に有用であ
る。他の従来の有用な界面活性剤は、標準的な教科書に
記載されている。
【0019】本発明の洗剤組成物は、洗剤用界面活性剤
の他に、洗剤組成物に用いられることが良く知られてい
る水溶性または水不溶性ビルダーを含むことができる。
無機並びに有機ビルダーを用いることができる。ビルダ
ーは、典型的には布帛の選択組成物に用いられ、粒状の
汚れの除去を促進する。
【0020】ビルダーの濃度は、組成物の最終用途およ
びその所望な物理的形態によって広汎に変化することが
できる。ビルダーが含まれているときには、組成物は典
型的には少なくとも約1%のビルダーを含む。粒状処方
は、洗剤ビルダーを典型的には約10%〜約80%、更
に典型的には約15重量%〜約50重量%含む。しかし
ながら、これより低または高濃度のビルダーが、除外さ
れることを意味するものではない。
【0021】無機またはリン酸含有洗剤ビルダーとして
は、ポリリン酸(例えば、トリポリリン酸、ピロリン酸
およびガラス状ポリマー性メタ−リン酸)、ホスホン
酸、フィト酸、ケイ酸、炭酸(重炭酸およびセスキ炭
酸)、硫酸およびアルミノケイ酸のアルカリ金属、アン
モニウムおよびアルカノールアンモニウム塩が挙げられ
るが、これらに限定されるものではない。しかしなが
ら、非リン酸ビルダーが、幾つかの場合には必要であ
る。重要なことは、本発明の組成物が、(リン酸塩と比
較して)クエン酸塩のようないわゆる「弱」ビルダーの
存在下、またはゼオライトや層状のケイ酸ビルダーで見
られることがあるいわゆる「アンダービルト(underbuil
t)」状態においても、予想外に良好に機能することであ
る。
【0022】ケイ酸ビルダーの例は、アルカリ金属ケイ
酸塩、特にSiO:NaOの比率が1.6:1〜
3.2:1の範囲にあるもの、および1987年5月1
2日にH.P. Rieckに発行された米国特許第4,664,
839号明細書に記載されている層状のケイ酸ナトリウ
ムのような層状ケイ酸塩である。NaSKS−6は、Ho
echst から発売されている結晶性の層状ケイ酸塩の商標
である(本明細書では普通は「SKS−6」と略す
る)。ゼオライトビルダーとは異なり、NaSKS−6
ケイ酸ビルダーはアルミニウムを含まない。NaSKS
−6は、層状ケイ酸のデルタ−NaSiOの形態を
有する。これは、ドイツ国特許DE−A−3,417,
649号明細書およびDE−A−3,742,043号
明細書に記載されている方法などによって製造すること
ができる。SKS−6は本発明で用いるのに極めて好ま
しい層状ケイ酸塩であるが、一般式NaMSi
2x+1・yHO(ここで、Mはナトリウムまたは水
素であり、xは1.9〜4の数、好ましくは2であり、
yは0〜20の数、好ましくは0である)を有する他の
層状ケイ酸塩を本発明で用いることができる。Hoechst
社製の各種の他の層状ケイ酸塩としては、アルファ、ベ
ーターおよびガンマー型としてNaSKS−5、NaS
KS−7およびNaSKS−11が挙げられる。前記の
ように、デルタ−NaSiO(NaSKS−6型)
が、本発明で用いるのに最も好ましい。他のケイ酸塩も
用いることができ、例えばケイ酸マグネシウムは、粒状
処方でクリスプニング剤(crispening agent)として、酸
素漂白剤の安定剤として、および起泡制御系の一成分と
して用いることができる。
【0023】炭酸塩ビルダーの例は、1973年11月
15日に公表されたドイツ国特許出願第2,321,0
01号明細書に開示されているアルカリ土類金属および
アルカリ金属炭酸塩である。
【0024】アルミノケイ酸塩ビルダーは、本発明で有
用である。アルミノケイ酸塩ビルダーは、ほとんどの現
在市販されている重質の粒状洗剤組成物で極めて重要で
あり、また液状洗剤処方における重要なビルダー成分で
あることもできる。アルミノケイ酸塩ビルダーとして
は、下記の経験式を有するものが挙げられる。 [M(zAlO]・xHO (ここで、zおよびyは少なくとも6の整数であり、z
対yのモル比は1.0〜約0.5の範囲にあり、xは約
15〜約264の整数である) 有用なアルミノケイ酸塩のイオン交換材料は市販されて
いる。これらのアルミノケイ酸塩は構造が結晶性または
非晶質であることができ、天然に存在するアルミノケイ
酸塩であることもまたは合成的に誘導されることもでき
る。アルミノケイ酸塩イオン交換材料の製造法は、19
76年10月12日に発行されたKrummel らの米国特許
第3,985,669号明細書に開示されている。本発
明で用いられる好ましい合成の結晶性アルミノケイ酸塩
イオン交換材料は、Zeolite A、Zeolit
e P(B)、Zeolite MAPおよびZeol
ite Xの名称で発売されている。特に好ましい態様
では、結晶性のアルミノケイ酸塩イオン交換材料は、下
記の式を有する。 Na12[(AlO12(SiO12]・HO (ここで、xは約20〜約30、特に約27である。)
この材料は、Zeolite Aとして知られている。
脱水したゼオライト(x=0〜10)を、本発明で用い
ることもできる。アルミノケイ酸塩の粒度は、直径が約
0.1〜10ミクロンであるものが好ましい。
【0025】本発明の目的に好適な有機洗剤ビルダーと
しては、多種多様なポリカルボン酸化合物が挙げられる
が、これらに限定されない。本明細書で用いられる「ポ
リカルボン酸」とは、複数のカルボン酸基、好ましくは
少なくとも3個のカルボン酸を有する化合物を表す。ポ
リカルボン酸ビルダーは、通常は酸型で組成物に添加す
ることができるが、中和した塩の形態で添加することも
できる。塩の形態で用いるときには、ナトリウム、カリ
ウムおよびリチウムのようなアルカリ金属、またはアル
カノールアンモニウム塩が好ましい。
【0026】ポリカルボン酸ビルダーには、各種の有用
な材料が含まれる。ポリカルボン酸ビルダーの一つの重
要な部類には、エーテルポリカルボン酸が包含され、1
964年4月7日に発行されたBergの米国特許第3,1
28,287号明細書、および1972年1月18日に
発行されたLambertiらの米国特許第3,635,830
号明細書に開示されているオキシジスクシネートが挙げ
られる。1987年5月5日にBushらに発行された米国
特許第4,663,071号明細書の「加茂と/TD
S」ビルダーも参照されたい。好適なエーテルポリカル
ボン酸としては、環状化合物、特に米国特許第3,92
3,679号、第3,835,163号、第4,15
8,635号、第4,120,874号および第4,1
02,903号明細書に記載されているような脂環式化
合物も挙げられる。
【0027】他の有用な洗浄力ビルダーとしては、エー
テルヒドロキシポリカルボン酸である、無水マレイン酸
とエチレンまたはビニルメチルエーテル、1,3,5−
トリスヒドロキシベンゼン−2,4,6−トリスルホン
酸およびカルボキシメチルオキシコハク酸とのコポリマ
ー、エチレンジアミン四酢酸およびニトリロ三酢酸のよ
うなポリ酢酸の各種アルカリ金属、アンモニウムおよび
置換アンモニウム塩、並びにメリット酸、コハク酸、オ
キシジコハク酸、ポリマレイン酸、ベンゼン−1,3,
5−トリカルボン酸、カルボキシメチルオキシコハク酸
およびそれらの可溶性塩などのポリカルボン酸塩が挙げ
られる。
【0028】クエン酸塩ビルダー、例えばクエン酸およ
びその可溶性塩(特に、ナトリウム塩)は、再生可能な
資源からのそれらの利用可能性およびそれらの生物学的
分解性により重質の液状洗剤処方に特に重要なポリカル
ボン酸塩ビルダーである。クエン酸塩は、粒状組成物
で、特にゼオライトおよび/または層状のケイ酸ビルダ
ーと組み合わせて用いることもできる。オキシジコハク
酸塩も、そのような組成物および組み合わせに特に有用
である。
【0029】また、1986年1月28日に発行された
Bushの米国特許第4,566,984号明細書に開示さ
れている3,3−ジカルボキシ−4−オキサ−1,6−
ヘキサンジオエートおよび関連化合物も、本発明の洗剤
組成物に好適である。有用なコハク酸ビルダーとして
は、C〜C20アルキルおよびアルケニルコハク酸およ
びそれらの塩が挙げられる。この種類の特に好ましい化
合物は、ドデセニルコハク酸である。コハク酸ビルダー
の具体例としては、ラウリルコハク酸塩、ミリスチルコ
ハク酸塩、パルミチルコハク酸塩、2−ドデセニルコハ
ク酸塩(好ましい)、2−ペンタデセニルコハク酸塩な
どが挙げられる。ラウリルコハク酸塩はこの群の好まし
いビルダーであり、1986年11月5日公表の欧州特
許出願第86200690.5/0,200,263号
明細書に記載されている。
【0030】他の好適なポリカルボン酸塩は、1979
年3月13日発行のCrutchfield らの米国特許第4,1
44,226号明細書および1967年3月7日発行の
Diehl の米国特許第3,308,067号明細書に開示
されている。Diehl の米国特許第3,723,322号
明細書も参照されたい。
【0031】C12〜C18モノカルボン酸のような脂肪酸
も、単独でまたは前記ビルダー、特にクエン酸および/
またはコハク酸ビルダーと組み合わせて配合し、追加的
ビルダー活性を提供することができる。脂肪酸をこのよ
うなものに使用することにより、一般的に起泡が減少す
るのであり、これは処方者が考慮すべきことである。
【0032】リンを基剤としたビルダーを用いることが
できる場合、特に手洗い作業に用いられるバーの処方で
は、公知のトリポリリン酸ナトリウム、ピロリン酸ナト
リウムおよび正リン酸ナトリウムなどの各種アルカリ金
属リン酸塩を用いることができる。エタン−1−ヒドロ
キシ−1,1−ジホスホン酸および他の既知のホスホン
酸塩などのホスホン酸塩ビルダー(例えば、米国特許第
3,159,581号、第3,213,030号、第
3,422,021号、第3,400,148号および
第3,422,137号明細書を参照されたい)を用い
ることもできる。 [洗剤アジュバント]ポリマー性分散剤は、本発明の組
成物において、約0.1重量%〜約7重量%の濃度で有
利に用いることができる。好適なポリマー性分散剤とし
ては、ポリマー性ポリカルボン酸塩およびポリエチレン
グリコールが挙げられるが、当該技術分野で知られてい
る他の分散剤を用いることもできる。
【0033】ポリマー性ポリマーカルボン酸塩材料は、
適当な不飽和モノマーを好ましくはその酸型で重合また
は共重合することによって製造することができる。重合
して好適なポリマー性ポリカルボン酸塩を形成すること
ができる不飽和モノマー酸としては、アクリル酸、マレ
イン酸(または無水マレイン酸)、フマル酸、イタコン
酸、アコニット酸、メサコン酸、シトラコン酸およびメ
チレンマロン酸が挙げられる。本発明のポリマー性のポ
リカルボン酸塩またはビニルメチルエーテル、スチレ
ン、エチレンなどのカルボン酸基を含まないモノマー性
セグメントに含まれていることは、このセグメントが約
40重量%を上回らないという条件で、好適である。
【0034】特に好適なポリマー性ポリカルボン酸塩
は、アクリル酸から誘導することができる。本発明で用
いられるこのようなアクリル酸を基剤とするポリマー
は、重合したアクリル酸の水溶性塩である。このような
ポリマーの酸型での平均分子量は、好ましくは約2,0
00〜10,000、更に好ましくは約4,000〜
7,000であり、最も好ましくは約4,000〜5,
000の範囲にある。このようなアクリル酸ポリマーの
水溶性塩としては、例えばアルカリ金属、アンモニウム
および置換アンモニウム塩を挙げることができる。この
型の可溶性ポリマーは既知の材料である。洗剤組成物で
この種のポリアクリル酸塩を用いることは、例えば19
67年3月7日発行のDiehl の米国特許第3,308,
067号明細書に開示されている。
【0035】アクリル酸/マレイン酸を基剤とするコポ
リマーを、分散剤/再沈着防止剤の好ましい成分として
用いることもできる。このような材料としては、アクリ
ル酸およびマレイン酸のコポリマーの水溶性塩が挙げら
れる。このような酸型のコポリマーの平均分子量は、好
ましくは約2,000〜100,000の範囲にある。
このようなコポリマーにおけるアクリル酸対マレイン酸
のセグメントの比率は、通常は約30:1〜約1:1、
更に好ましくは約10:1〜2:1の範囲にある。この
ようなアクリル酸/マレイン酸コポリマーの水溶性塩と
しては、例えばアルカリ金属、アンモニウムおよび置換
アンモニウム塩を挙げることができる。好ましい分散剤
の分子量は、約5,000〜約12,000である。
【0036】可溶性のアクリル酸/マレイン酸コポリマ
ーは、既知材料であり、1982年12月15日に公表
された欧州特許出願第66915号明細書、並びに19
86年9月3日公表の欧州特許第193,360号明細
書に記載されており、前記明細書にはヒドロキシプロピ
ルアクリル酸塩を含んでなるポリマーも記載されてい
る。
【0037】特に好ましい分散剤ポリマーは、低分子量
変性ポリアクリル酸コポリマーである。このようなコポ
リマーは、モノマー単位として、a) 約90重量%〜約
10重量%、好ましくは約80重量%〜約20重量%の
アクリル酸またはその塩、およびb) 約10重量%〜約
90重量%、好ましくは約20重量%〜約80重量%の
置換アクリル酸モノマーまたはその塩を含み、下記の一
般式を有する。 −[(C(R)C(R)(C(O)OR)]− (ここで、鉤括弧の内部の不完全な原子価は水素であ
り、置換基R、RまたはRの少なくとも一つ、好
ましくはRまたはRは1〜4個の炭素からなるアル
キルまたはヒドロキシアルキル基であり、RまたはR
は水素であることができ、Rは水素またはアルカリ
金属塩であることができる。最も好ましい物は、置換ア
クリル酸モノマーであって、Rがメチルであり、R
が水素であり、Rがナトリウムであるものである。) 他の好適な改質ポリアクリル酸コポリマーとしては、米
国特許第4,530,766号および第5,084,5
35号明細書に開示されている不飽和脂肪族カルボン酸
の低分子量コポリマーが挙げられ、前記明細書の内容
は、その開示の一部として本明細書に引用される。
【0038】更に他の有用な分散剤としては、マレイン
酸/アクリル酸/ビニルアルコールターポリマーが挙げ
られる。このような材料は、EP193,360号明細
書にも開示されており、例えばアクリル酸/マレイン酸
/ビニルアルコールの45/45/10ターポリマーが
挙げられている。
【0039】本発明の凝集形態は、(特に、組成物がク
エン酸ナトリウムと炭酸ナトリウムとの混合物からなる
場合には)凝集体を形成するための液状結合剤としてポ
リマー分散剤の水溶液を用いることができる。平均分子
量が約1,000〜約10,000のポリアクリル酸
塩、およびアクリル酸/マレイン酸またはアクリル酸/
フマル酸コポリマーであって、平均分子量が約2,00
0〜約80,000であり、アクリル酸対マレイン酸ま
たはフマル酸セグメントの比率が約30:1〜約1:2
であるものが、特に好ましい。不飽和モノ−およびジカ
ルボン酸モノマーの混合物を基剤とするこのようなコポ
リマーの例は、1982年12月15日に公表された欧
州特許出願第66,915号明細書に開示されており、
前記明細書の内容は、その開示の一部として本明細書に
引用される。
【0040】本発明で有用な他の分散剤ポリマーとして
は、分子量が約950〜約30,000のポリエチレン
グリコールおよびポリプロピレングリコールが挙げら
れ、これはミシガン州、ミドランドのDow Chemical Com
panyから入手することができる。例えば、融点範囲が約
30°〜約100℃のこのような化合物は、分子量が1
450、3400、4500、6000、7400、9
500および20,000のものを得ることができる。
このような化合物は、エチレングリコールまたはプロピ
レングリコールと必要なモル数のエチレンまたはプロピ
レンオキシドとを重合させ、それぞれのポリエチレング
リコールおよびポリプロピレングリコールの所望な分子
量および融点を提供することによって形成される。これ
らのポリエチレン、ポリプロピレンおよび混合グリコー
ルは、下記の式を用いて表される。 HO(CHCHO)(CHCH(CH)O)
− (CH(CH)CHO)OH (ここで、m、nおよびoは、前記の分子量および温度
用件を満足する整数である。) 本発明で有用な更に他の分散剤ポリマーとしては、酢酸
硫酸セルロース、硫酸セルロース、硫酸ヒドロキシエチ
ルセルロース、硫酸メチルセルロース、および硫酸ヒド
ロキシプロピルセルロースのような硫酸セルロースエス
テルが挙げられる。硫酸セルロースナトリウムが、この
群の最も好ましいポリマーである。
【0041】他の好適な分散剤ポリマーは、カルボキシ
ル化した多糖類、特に1973年3月27日発行のDieh
l の米国特許第3,723,322号明細書に記載の澱
粉、セルロースおよびアルギン酸塩、1975年11月
11日発行のThompsonの米国特許第3,929,107
号明細書に開示されているポリカルボン酸のデキストリ
ンエステル、1974年4月9日発行のJensenの米国特
許第3,803,285号明細書に記載のヒドロキシア
ルキル澱粉エーテル、澱粉エステル、酸化された澱粉、
デキストリンお呼び澱粉加水分解生成物、1971年1
2月21日発行のEldib の米国特許第3,629,12
1号明細書に記載のカルボキシル化した澱粉、および1
979年2月27日発行のMcDanaldの米国特許第4,1
41,841号明細書に記載のデキストリン澱粉であ
り、前記特許明細書の内容は、その開示の一部として本
明細書に引用される。好ましいセルロース由来の分散剤
ポリマーはカルボキシメチルセルロースである。
【0042】更にもう一つの許容可能な分散剤の群は、
ポリアスパラギン酸塩などの有機分散剤ポリマーであ
る。
【0043】包含することができるもう一つのポリマー
性材料は、ポリエチレングリコール(PEG)である。
PEGは、分散剤性能を示すと共に、粘土汚れの除去−
際付着防止剤として作用する。これらの目的のための典
型的な分子量範囲は、約500〜約100,000、好
ましくは約1,000〜約50,000、更に好ましく
は約1,500〜約10,000である。
【0044】ポリアスパラギン酸塩およびポリグルタミ
ン酸塩分散剤を、特にゼオライトビルダーと共に用いる
こともできる。洗剤ビルダーを含む組成物では、理論に
よって限定しようとするものではないが、ポリマー性分
散剤は(低分子量ポリカルボン酸塩などの)他のビルダ
ーと組み合わせて用いるときには、結晶成長抑制、粒状
の汚れ放出解凝固、および再付着防止により、全般的な
洗剤ビルダー性能、特にゼオライトおよび/またはケイ
酸ビルダーが増加するものと思われる。ポリアスパラギ
ン酸塩のような分散剤の(平均)分子量は、好ましくは
約10,000である。
【0045】本発明の洗剤組成物は、洗濯およびクリー
ニング組成物中に普通に見られるあらゆる種類の添加材
料、洗剤アジュバントを含むことができる。例えば、こ
れらの組成物は、カルボキシメチルセルロースなどのよ
うな増粘剤および汚れ懸濁剤を含むことができる。各種
の酵素、酵素安定剤、起泡抑制剤、香料、蛍光増白剤、
充填剤、凝結防止剤、布帛柔軟剤ゆどを組成物中に加え
て、洗剤組成物にこれらの材料を使用することによって
得られる通常の利益を得ることができる。
【0046】本発明の処方に、タンパク質を基剤とす
る、炭水化物を基剤とする、またはトリグリセリドを基
剤とする染みの除去、例えばレフュージー染料(refugee
dye)移りの防止および布帛の修復などの多種多様な布
帛の洗濯の目的で、酵素を添加することができる。配合
される酵素としては、プロテアーゼ、アミラーゼ、リパ
ーゼ、セルラーゼおよびペルオキシダーゼ、並びにそれ
らの混合物が挙げられる。他の種類の酵素を配合するこ
ともできる。これらは、植物性、動物性、細菌性、真菌
性および酵母性などの任意の好適な供給源のものであっ
てよい。しかしながら、それらの選択は、pH活性およ
び/または最適安定性、熱安定性、活性洗剤、ビルダー
安定性などの幾つかの要因によって制御される。この点
に関しては、細菌性または真菌性酵素、例えば細菌性ア
ミラーゼおよびプロテアーゼ、および真菌性セルラーゼ
が好ましい。
【0047】酵素は、通常は組成物1グラム当たり活性
酵素を重量で約5mgまで、更に典型的には約0.01
mg〜約3mgを提供するのに十分な濃度で配合され
る。すなわち、本発明の組成物は、典型的には市販の酵
素製剤を約0.001重量%〜約5重量%、好ましくは
0.01重量%〜1重量%含む。プロテアーゼ酵素は、
通常はこのような市販の製剤では、組成物1グラム当た
り0.005〜0.1アンソン単位(AU)の活性を提
供するのに十分な濃度で含まれている。
【0048】プロテアーゼの好適な例は、B. subtilis
およびB. licheniforms の特定の菌株から得られるズブ
チリシンである。もう一つの好適なプロテアーゼは、8
〜12のpH範囲全域に亙って最大活性を有し、Novo I
ndustries A/S によって開発され、ESPERASEの
登録商標で発売されているBacullusの菌株から得られ
る。この酵素および類似の酵素の製造は、Novoの英国特
許第1,243,784号明細書に記載されている。市
販のタンパク質を基剤とする汚れを除去するのに好適な
タンパク質分解酵素としては、商品名がALCALAS
EおよびSAVINASEでNovo Industries A/S (デ
ンマーク)から、およびMAXATASEでInternatio
nal Bio-Synthetics, Inc.(オランダ)から発売されて
いるものが挙げられる。他のプロテアーゼとしては、P
rotease A(1985年1月9日公表の欧州特
許出願第130,756号明細書を参照されたい)、お
よびProtease B(1987年4月28日出願
の欧州特許出願連続番号87303761.8号明細書
および1985年1月9日公表のBottらの欧州特許出願
第130,756号明細書を参照されたい)が挙げられ
る。
【0049】アミラーゼとしては、英国特許第1,29
6,839号明細書(Novo)に記載されている −アミ
ラーゼ、International Bio-Synthetics, Inc.のRAP
IDASE、およびNovo Industries のTERMAMY
Lが挙げられる。
【0050】本発明で用いることができるセルラーゼと
しては、細菌性および真菌性セルラーゼの両方が挙げら
れる。これらの最適pHは5〜9.5であるのが好まし
い。好適なセルラーゼは1984年3月6日発行のBarb
esgoard らの米国特許第4,435,307号明細書に
開示されており、この特許明細書にはHumicola insolen
s およびHumicola DSM1800株から産生された真菌性セル
ラーゼ、および海洋性軟体動物(Dolabella Auricula So
lander) の肝膵臓から抽出されたセルラーゼが開示され
ている。好適なセルラーゼは、GB−A−2.075.
028号、GB−A−2.095.275号およびDE
−OS−2.247.832号明細書にも開示されてい
る。CAREZYME(Novo)が特に有用である。
【0051】洗剤に用いるのに好適なリパーゼ酵素とし
ては、英国特許第1,372,034号明細書に開示さ
れているPseudomonas stutzeri ATCC 19.154など野Pseu
domonas 群の微生物によって産生される酵素が挙げられ
る。1978年2月24日に公開された特開昭53−2
0487号明細書に記載のリパーゼも参照されたい。こ
のリパーゼはアマノ製薬株式会社、名古屋、日本からL
ipase P「Amano」(以後、「Amano−
P」と表す)の商品名で発売されている。他の市販のリ
パーゼとしては、Amano−CES、Chromobacter v
iscosum 、例えば東洋醸造株式会社、日本から発売され
ているChromotacter viscosum var. liplyticum NRRLB
3673由来のリパーゼ、およびU.S. Biochemical Corp.、
アメリカ合衆国、およびDisoynth Co.、オランダ国製の
Chromobacter viscosum リパーゼ、およびPseudomonas
gladioli由来のリパーゼが挙げられる。Humicola lanug
inosa に由来し、Novoから発売されているLIPOLA
SE酵素(EPO341,947号明細書も参照された
い)は、本発明で用いられる好ましいリパーゼである。
【0052】ペルオキシダーゼは、酸素供給源、例えば
過炭酸塩、過ホウ酸塩、過硫酸塩、過酸化水素などと組
み合わせて用いられる。それらは「溶液漂白」に用いら
れ、すなわち洗浄作業中に基材から除去された染料また
は顔料が洗浄溶液中の他の基材に移るのを防止するのに
用いられる。ペルオキシダーゼ酵素は当該技術分野で知
られており、例えば西洋ワサビペルオキシダーゼ、リグ
ニナーゼ、およびクロロ−およびブロモ−ペルオキシダ
ーゼなどのハロペルオキシダーゼが挙げられる。ペルオ
キシダーゼを含有する洗剤組成物は、O. Kirk の198
9年10月19日に公表され、Novo Industries A/S に
状とされたPCT国際出願WO89/099813号明
細書に開示されている。
【0053】多種多様な酵素材料およびそれらの合成洗
剤組成物への配合手段は、McCartyらへ1971年1月
5日に発行された米国特許第3,553,139号明細
書にも開示されている。酵素は、1978年7月18日
に発行されたPlace らの米国特許第4,101,457
号明細書、および1985年3月26日に発行されたHu
ghesの米国特許第4,507,219号明細書にも開示
されている。液状洗剤処方に用いられる酵素材料、およ
びそれらの処方への配合は、1981年4月14日にHo
raらに発行された米国特許第4,261,868号明細
書に開示されている。洗剤に用いる酵素は、各種の手法
によって安定化することができる。酵素の安定化法は、
Gedge らに1971年8月17日に発行された米国特許
第3,600,319号明細書、およびVenegas の19
86年10月29日に公表された欧州特許出願公表第
0.199405号出願第86200586.5号明細
書に開示され、例示されている。酵素安定化系は、米国
特許第3,519,570号明細書などにも記載されて
いる。
【0054】本発明の洗剤組成物は、場合によっては漂
白剤、または漂白剤および1種類以上の漂白活性剤を含
む漂白剤組成物を含んでいてもよい。漂白剤が含まれて
いるときには、これは典型的には、特に布帛洗濯用の洗
剤組成物の約1%〜約30%、更に典型的には約5%〜
約20%の濃度である。漂白活性剤が含まれているとき
には、この量は典型的には、漂白剤と漂白活性剤とを含
んでいる漂白組成物の約0.1%〜約60%、更に典型
的には約0.5%〜約40%となる。
【0055】本発明で用いられる漂白剤は、織物のクリ
ーニング、硬質表面のクリーニング、または現在知られ
ているまたは知られるようになる他のクリーニング用の
洗剤組成物に有用な任意の漂白剤であることができる。
これらの漂白剤としては、酸素漂白剤および他の漂白剤
が挙げられる。過ホウ酸塩漂白剤、例えば過ホウ酸ナト
リウム(例えば、一−または四−水和物)を本発明で用
いることができる。
【0056】制限なしに用いることができる他の種類の
漂白剤としては、過カルボン酸漂白剤およびその塩が挙
げられる。この種類の漂白剤の好適な例としては、モノ
ペルオキシフタル酸マグネシウム六水和物、メタクロロ
過安息香酸4−ノニルアミノ−4−オキソペルオキシ酪
酸およびジペルオキシドデカンジオン酸のマグネシウム
塩が挙げられる。これらの漂白剤は、1984年11月
20日に発行されたHartman の米国特許第4,483,
781号明細書、1985年6月3日に出願されたBurn
s らの米国特許出願第740,446号明細書、198
5年2月20日に公表されたBanks らの欧州特許出願第
0,133,354号明細書、および1983年11月
1日に発行されたChung らの米国特許第4,412,9
34号明細書に開示されている。極めて好ましい漂白剤
としては、Burns らに1987年1月6日に発行された
米国特許第4,634,551号明細書などにも記載さ
れている。
【0057】過酸素漂白剤を用いることもできる。好適
な過酸素漂白化合物としては、ナトリウムカーボネート
ペルオキシヒドラートおよび同等な「過炭酸塩」漂白
剤、ナトリウムピロホスフェートペルオキシヒドラー
ト、尿素ペルオキシヒドラート、および過酸化ナトリウ
ムが挙げられる。過硫酸塩漂白剤(例えば、OXON
E、DuPont社製)を用いることもできる。
【0058】好ましい過炭酸塩漂白剤は、平均粒度が約
500マイクロメートル〜約1,000マイクロメート
ルの範囲の乾燥粒子を含んでなり、この粒子の約10重
量%以下は約200マイクロメートル未満であり、この
粒子の約10重量%以下は約1,250マイクロメート
ルを上回る。場合によっては、過炭酸塩をケイ酸塩、ホ
ウ酸塩または水溶性界面活性剤でコーティングすること
ができる。過炭酸塩は、FMC 、SolvayおよびTokai Denk
a などの様々な商業的供給元から入手することができ
る。
【0059】漂白剤の混合物を用いることもできる。
【0060】過酸素漂白剤、過ホウ酸塩、過炭酸塩など
を漂白活性剤と組み合わせて、この漂白活性剤に対応す
るペルオキシ酸の水溶液中で(すなわち、洗浄工程中
に)insitu 生産を行うのが好ましい。活性剤の各種の
非制限的例は、1990年4月10日にMao らに発行さ
れた米国特許第4,915,854号明細書、および米
国特許第4,412,934号明細書に開示されてい
る。ノナノイルオキシベンゼンスルホン酸塩(NOB
S)およびテトラアセチルエチレンジアミン(TAE
D)活性剤が代表的なものであり、それらの混合物を用
いることもできる。本発明で用いられる他の典型的な漂
白剤および活性剤については、米国特許第4,634,
551号明細書も参照されたい。
【0061】極めて好ましいアミド由来の漂白活性剤
は、下記の式を有するものである。 RN(R)C(O)RC(O)L、または RC(O)N(R)RC(O)L (ここで、Rは約6〜約12個の炭素原子を有するア
ルキル基であり、Rは1〜約6個の炭素原子を有する
アルキレンであり、RはH、または約1〜約10個の
炭素原子を有するアルキル、アリールまたはアルカリー
ルであり、Lは任意の適当な脱離基である。)脱離基
は、漂白活性剤上で過加水分解アニオンによる親核攻撃
の結果として漂白活性剤から除去される任意の基であ
る。好ましい脱離基は、フェニルスルホン酸塩である。
【0062】前記式の漂白活性剤の好ましい例として
は、米国特許第4,634,551号明細書に記載され
ているような(6−オクタンアミド−カプロイル)オキ
シベンゼンスルホン酸塩、(6−ノナンアミド−カプロ
イル)オキシベンゼンスルホン酸塩、(6−デカンアミ
ド−カプロイル)オキシベンゼンスルホン酸塩、および
それらの混合物が挙げられ、前記の特許明細書の内容
は、その開示の一部として本明細書に引用される。
【0063】他の種類の漂白活性剤は、1990年10
月30日に発行されたHodge らの米国特許第4,96
6,723号明細書に開示されているベンズオキサジン
型の活性剤を含んでいる。ベンズオキサジン型の極めて
好ましい活性剤は、下記の化合物である。
【0064】
【化4】 もう一つの好ましい漂白活性剤としては、アシルラクタ
ム活性剤、特に下記の式を有するアシルカプロラクタム
およびアシルバレロラクタムが挙げられる。
【0065】
【化5】 (ここで、RはHであるか、または1〜約12個の炭
素原子を有するアルキル、アリール、アルコキシアリー
ルまたはアルカリール基である。)極めて好ましい活性
剤としては、ベンゾイルカプロラクタム、オクタノイル
カプロラクタム、3,5,5−トリメチルヘキサノイル
カプロラクタム、ノナノイルカプロラクタム、デカノイ
ルカプロラクタム、ウンデセノイルカプロラクタム、ベ
ンゾイルバレロラクタム、ノナノイルバレロラクタム、
3,5,5−トリメチルヘキサノイルバレロラクタムお
よびそれらの混合物が挙げられる。1985年10月8
日にSanderson に発行された米国特許第4,545,7
84号明細書も参照されたい。この特許明細書の内容
は、その開示の一部として本明細書に引用され、過ホウ
酸ナトリウムに吸着されるベンゾイルカプロラクタムな
どのアシルカプロラクタムが開示されている。
【0066】酸素漂白剤以外の漂白剤も当該技術分野で
知られており、本発明で用いることができる。特に興味
深い非酸素系漂白剤の1種としては、フタロシアニンス
ルホン化亜鉛および/またはアルミニウムなどの光活性
化漂白剤が挙げられる。1977年7月5日にHolcombe
らに発行された米国特許第4,033,718号明細書
を参照されたい。これらの漂白剤を用いる場合には、洗
剤組成物は、典型的には漂白剤、特にフタロシアニンス
ルホン酸亜鉛約0.025重量%〜約1.25重量%含
む。
【0067】本発明の組成物は、場合によっては1種類
以上の他の洗剤添加剤、またはクリーニング性能を促進
または増強し、クリーニングを行う基材を処理し、また
は洗剤組成物の美観を改質するための他の材料(例え
ば、香料、着色料、染料など)を含むことができる。こ
のような添加剤の例を、下記に示す。
【0068】当業者に知られている任意のポリマー性汚
れ放出剤は、場合によっては本発明の組成物および方法
に用いることができる。ポリマー性の汚れ放出剤は、ポ
リエステルおよびナイロンのような疎水性繊維の表面を
親水性にするための親水性部分と、疎水性繊維に付着し
て、洗浄および濯ぎサイクルが完了するまでそこに付着
したままになっており、従って疎水性部分のアンカー(a
nchor)として働く疎水性部分とを有することを特徴とす
る。これにより、汚れ放出剤で処理した後に存在する染
みを、後の洗浄処理で一層容易にクリーニングすること
ができる。
【0069】本発明で有用なポリマー性の汚れ放出剤と
しては、(a)(i)重合度が少なくとも2であるポリオキシ
エチレン部分、または(ii)重合度が2〜10のオキシプ
ロピレンまたはポリオキシプロピレン部分(ここで、前
記親水性部分はそれぞれの末端でエーテル結合によって
隣接する残基に結合していなければオキシプロピレン単
位を全く包含しない)、または(iii) オキシエチレンを
含むオキシアルキレン単位と1〜約30のオキシプロピ
レン単位との混合物であって、この混合物が十分な量の
オキシエチレン単位を含んでおり、親水性成分の親水性
が通常のポリエステル合成繊維表面に汚れ放出剤が付着
したときこの表面の親水性を増加させるのに十分な大き
さの親水性を有し、前記親水性部分は好ましくは少なく
とも約25%のオキシエチレン単位、更に好ましくは、
特に約20〜30個のオキシプロピレン単位を有する成
分については、少なくとも約50%のオキシエチレン単
位を含んでいるものから本質的になる1種類以上のノニ
オン性の親水性成分、または(b)(i)Cオキシアルキレ
ンテレフタル酸部分(ここで、このテレフタル酸部分を
含んでなる疎水性成分がオキシエチレンテレフタル酸塩
をも含む場合には、オキシエチレンテレフタル酸塩:C
オキシアルキレンテレフタル酸塩単位は約2:1以下
である)、(ii)C〜CアルキレンまたはオキシC
〜Cアルキレン部分またはそれらの混合物、(iii) ポ
リ(ビニルエステル)部分、好ましくは重合度が少なく
とも2のポリ酢酸ビニル、または(iv)C〜Cアルキ
ルエーテルまたはCヒドロキシアルキルエーテル置換
基またはその混合物(ここで、この置換基はC〜C
アルキルエーテルまたはCヒドロキシアルキルエーテ
ルセルロース誘導体またはそれらの混合物の形態で存在
し、このセルロース誘導体は両親媒性(amphiphilic) で
あり、通常のポリエステル合成繊維表面に付着して、こ
の通常の合成繊維表面に一旦付着したならば十分な濃度
のヒドロキシを保持し、繊維表面の親水性を増加させる
のに十分な濃度のC〜Cアルキルエーテルおよび/
またはCヒドロキシアルキルエーテル単位を有する)
を含んでなる1種類以上の疎水性成分、または(a) およ
び(b) の組み合わせを有する汚れ放出剤が特に挙げられ
る。
【0070】典型的には、(a)(i)のポリオキシエチレン
部分は重合度が約200であり、更に高重合度を用いる
ことができるが、好ましくは3〜約150、更に好まし
くは6〜約100である。好適なオキシC〜Cアル
キレン疎水性部分としては、1988年1月26日にGo
sselink に発行された米国特許第4,721,580号
明細書に開示されている、下記の式のようなポリマー性
汚れ放出剤の末端基キャップが挙げられるが、これに限
定されない。 MOS(CHOCHCHO− (ここで、Mはナトリウムであり、nは4〜6の整数で
ある。) 本発明に有用なポリマー性の汚れ放出剤としては、ヒド
ロキシエーテルセルロース性ポリマーのようなセルロー
ス誘導体、エチレンテレフタル酸塩またはプロピレンテ
レフタル酸塩とポリエチレンオキシドまたはポリプロピ
レンオキシドテレフタル酸塩とのコポリマー性ブロック
なども挙げられる。これらの薬剤は市販されており、M
ETHOCEL (Dow)のようなセルロースのヒドロキシ
エーテルが挙げられる。本発明で用いられるセルロース
性汚れ放出剤としては、C〜CアルキルおよびC
ヒドロキシアルキルセルロースからなる群から選択され
るものも挙げられる。1976年12月28日にNicol
らに発行された米国特許第4,000,093号明細書
を参照されたい。前記特許明細書の内容は、その開示の
一部として本明細書に引用される。
【0071】ポリ(ビニルエステル)疎水性部分を特徴
とする汚れ放出剤としては、ポリ(ビニルエステル)グ
ラフトコポリマー、例えばC〜Cビニルエステル、
好ましくはポリエチレンオキシド主鎖のようなポリアル
キレンオキシド主鎖にグラフトしたポリ(酢酸ビニル)
が挙げられる。1987年4月22日に公表されたKud
らの欧州特許出願第0219048号明細書を参照され
たい。この種の市販の汚れ放出剤としては、BASF(西ド
イツ国)から発売されているSOKALAN型の材料、
例えばSOKALAN HP−22が挙げられる。
【0072】好ましい汚れ放出剤の1種は、エチレンテ
レフタル酸塩およびポリエチレンオキシド(PEO)テ
レフタル酸塩のランダムブロックを有するコポリマーで
ある。このポリマー性の汚れ放出剤の分子量は、約2
5,000〜約55,000の範囲である。1976年
5月25日に発行されたHaysの米国特許第3,959,
230号明細書、および1975年7月8日に発行され
たBasadur の米国特許第3,893,929号明細書を
参照されたい。
【0073】もう一つの好ましいポリマー性の汚れ放出
剤はエチレンテレフタル酸単位の繰り返し単位を有する
ポリエステルであり、エチレンテレフタル酸単位10〜
15重量%を平均分子量が300〜5,000のポリオ
キシエチレングリコールから誘導されるポリオキシエチ
レンテレフタル酸単位90〜80重量%と共に含む。こ
のポリマーの例としては、市販の材料ZELCON 5
126(DuPont製)、およびMILEASE T(ICI
製)が挙げられる。1987年10月27日にGosselin
k に発行された米国特許第4,702,857号明細書
も参照されたい。
【0074】もう一つの好ましいポリマー性の汚れ放出
剤は、テレフタロイルおよびオキシアルキレンオキシ繰
返し単位のオリゴマー性エステル主鎖およびこの主鎖に
共有結合的に結合した末端基からなる実質的に線状のエ
ステルオリゴマーのスルホン化生成物である。これらの
汚れ放出剤は、1990年11月6日にJ.J. Scheibel
およびE.P. Gosselinkに発行された米国特許第4,96
8,451号明細書に詳細に記載されている。他の好適
なポリマー性の汚れ放出剤としては1987年12月8
日にGosselink らに発行された米国特許第4,711,
730号明細書に記載のテレフタル酸ポリエステル、1
988年1月26日にGosselink に発行された米国特許
第4,721,580号明細書のアニオン性の末端キャ
ッピングされたオリゴマー性エステル、および1987
年10月27日にGosselink に発行された米国特許第
4,702,857号明細書のブロックポリエステルオ
リゴマー性化合物が挙げられる。
【0075】好ましいポリマー性汚れ放出剤としては、
1989年10月31日にMaldonado らに発行された米
国特許第4,877,896号明細書に記載の汚れ放出
剤が挙げられ、この特許明細書にはアニオン性の、特に
スルホアローリル、末端キャッピングしたテレフタル酸
エステルが開示されている。
【0076】汚れ放出剤を用いるときには、汚れ放出剤
は通常は本発明の洗剤組成物約0.01重量%〜約1
0.0重量%、典型的には約0.1重量%〜約5重量
%、好ましくは約0.2重量%〜約3.0重量%を含
む。
【0077】更にもう一つの好ましい汚れ放出剤は、テ
レフタロイル単位、スルホイソテレフタロイル単位、オ
キシエチレンオキシおよびオキシ−1,2−プロピレン
単位の繰返し単位を有するオリゴマーである。これらの
繰返し単位によってオリゴマーの主鎖が形成され、末端
が改質したイセチオン酸末端キャッピングになっている
のが好ましい。この種の特に好ましい汚れ放出剤は、約
1個のスルホイソフタロイル単位、5個のテレフタロイ
ル単位、オキシエチレンオキシおよびオキシ−1,2−
プロピレンオキシ単位を約1.7〜約1.8の比率で有
し、2−(2−ヒドロキシエトキシ)−エタンスルホン
酸ナトリウムの2個の末端キャッピング単位を含んでい
る。前記の汚れ放出剤は、好ましくはキシレンスルホン
酸塩、クメンスルホン酸塩、トルエンスルホン酸塩およ
びそれらの混合物から成る群から選択される結晶性の還
元性安定剤も、オリゴマーの重量の約0.5%〜約20
%含んでいる。
【0078】本発明の洗剤組成物は、場合によっては1
種類以上の鉄および/またはマンガンキレート化剤を含
んでいてもよい。このようなキレート化剤は、アミノカ
ルボン酸塩、アミノホスホン酸塩、多官能性の置換され
た芳香族キレート化剤およびそれらの混合物であって、
全て以下に定義されるものからなる群から選択すること
ができる。理論によって拘束しようとするものではない
が、これらの材料の利点は部分的には洗浄溶液から鉄お
よびマンガンイオンを可溶性キレートを形成することに
よって除去する優れた能力を有することによるものと考
えられる。
【0079】任意のキレート化剤として用いられるアミ
ノカルボン酸としては、エチレンジアミン四酢酸、N−
ヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢酸、ニトリロ三
酢酸、エチレンジアミン四プロピオン酸、トリエチレン
テトラアミン六酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸、お
よびエタノールジグリシン、それらのアルカリ金属、ア
ンモニウムおよび置換アンモニウム塩、およびそれらの
混合物が挙げられる。
【0080】アミノホスホン酸は、リンの総量が低濃度
で洗剤組成物に含まれるときには、本発明の組成物にキ
レート化剤として用いるのにも適しており、DEQUE
STとしてエチレンジアミンテトラキス(メチレンホス
ホネート)が挙げられる。これらのアミノホスホン酸
は、約6個を上回る炭素原子を有するアルキルまたはア
ルケニル基を含まないものが好ましい。
【0081】多官能性の置換基を有する芳香族キレート
化剤も、本発明の組成物で用いられる。1974年5月
21日にConnorらに発行された米国特許第3,812,
044号明細書を参照されたい。この種の酸性型の好ま
しい化合物は、1,2−ジヒドロキシ−3,5−ジスル
ホベンゼンのようなジヒドロキシジスルホベンゼン類で
ある。
【0082】本発明で用いられる好ましい生物分解性キ
レート化剤は、エチレンジアミンジコハク酸(「EDD
S」)、特に1987年11月3日にHartman およびPe
rkins に発行された米国特許第4,704,233号明
細書に記載されている[S,S]異性体である。
【0083】これらのキレート化剤を用いるときには、
通常は本発明の洗剤組成物の重量の約0.1%〜約10
%である。更に好ましくは、これらのキレート化剤を用
いるときには、前記組成物の重量の約0.1%〜約3.
0%である。
【0084】本発明組成物は、場合によっては粘土汚れ
除去および再付着防止特性を有する水溶性のエトキシル
化アミンを含むこともできる。これらの化合物を含む粒
状洗剤組成物は、典型的には水溶性エトキシレートアミ
ン約0.01重量%〜約10.0重量%含み、液状洗剤
組成物は典型的には約0.01%〜約5%を含む。
【0085】最も好ましい汚れ放出および再付着防止剤
は、エトキシル化テトラエチレンペンタミンである。代
表的なエトキシル化アミンは、1986年7月1日に発
行されたVandderMeer の米国特許第4,597,898
号明細書にも記載されている。もう一つの群の好ましい
粘土汚れ除去−再付着防止剤は、1984年6月27日
に公表されたOhおよびGosselink の欧州特許出願第11
1,965号明細書に開示されているカチオン性化合物
である。用いることができる他の粘土汚れ除去/再付着
防止剤は、1984年6月27日に公表されたGosselin
k の欧州特許出願第111,984号明細書に開示され
ているエトキシル化アミンポリマー、1984年7月4
日に公表されたGosselink の欧州特許出願第112,5
92号明細書に開示されている双性イオン性ポリマー、
および1985年10月22日に発行されたConnorの米
国特許第4,548,744号明細書に開示されている
アミンオキシドが挙げられる。当該技術分野で知られて
いる他の粘土汚れ除去および/または再付着防止剤も、
本発明の組成物に用いることができる。もう一つの種類
の好ましい再付着防止剤としては、カルボキシメチルセ
ルロース(CMC)材料が挙げられる。これらの材料
は、当該技術分野で公知である。
【0086】気泡の形成を減少させまたは抑制する化合
物を、本発明の組成物に配合することができる。気泡の
抑制は、米国特許第4,489,455号および第4,
489,574号明細書に記載のいわゆる「高濃度クリ
ーニング法」および前充填の欧州式洗濯機で、特に重要
であることがある。
【0087】多種多様な材料を気泡抑制剤として用いて
もよく、気泡抑制剤は当業者には周知である。例えば、
Kirk Othmer Encyclopedia of Chemical Technology 、
第3版、第7巻、430〜447頁(John Wiley & Son
s, Inc. 、1979年)を参照されたい。特に興味深い
気泡抑制剤の1種は、モノカルボキシル脂肪酸およびそ
の可溶性塩を包含する。1960年9月27日にWayne
St. Johnに発行された米国特許第2,954,347号
明細書を参照されたい。気泡抑制剤として用いられるモ
ノカルボキシル脂肪酸およびその塩は、典型的には10
〜約24個の炭素原子、好ましくは12〜18個の炭素
原子を有するヒドロカルビル材料を有する。好適な塩と
しては、ナトリウム、カリウムおよびリチウム塩のよう
なアルカリ金属塩、およびアンモニウムおよびアルカリ
ールアンモニウム塩が挙げられる。
【0088】本発明の洗剤組成物は、非界面活性剤気泡
抑制剤を含むこともできる。これらの気泡抑制剤として
は、例えばパラフィンのような高分子量炭化水素、脂肪
酸エステル(例えば、脂肪酸トリグリセリド)、一価ア
ルコールの脂肪酸エステル、脂肪族C18〜C40ケトン
(例えば、ステアロン)などが挙げられる。他の気泡抑
制剤としては、N−アルキル化アミノトリアジン、例え
ば塩化シアヌル酸と、2または3モルの1〜24個の炭
素原子を有する第一若しくは第二アミン、プロピレンオ
キシドおよびリン酸モノステアリル、例えばリン酸モノ
ステアリルアルコールエステルおよびリン酸モノステア
リル二アルカリ金属(例えば、K、NaおよびLi)お
よびリン酸エステルとの生成物として形成されるトリ−
〜ヘキサ−アルキルメラミンまたはジ−〜テトラ−アル
キルジアミンクロルトリアジンが挙げられる。パラフィ
ンおよびハロパラフィンのような炭化水素は、液状形態
で用いることができる。液状炭化水素は室温および常圧
で液状であり、約−40℃〜約50℃の範囲の流動点を
有し、最低沸点が約110℃以上(常圧)である。ワッ
クス状炭化水素、好ましくは融点が約100℃未満であ
るものを用いることも知られている。これらの炭化水素
は、洗剤組成物用の好ましい種類の気泡抑制剤を構成す
る。炭化水素気泡抑制剤は、例えば1981年5月5日
にGandolfoらに発行された米国特許第4,265,77
9号明細書に記載されている。例えば、炭化水素として
は、約12〜約70個の炭素原子を有する脂肪族、脂環
式、芳香族、および複素環式の飽和または不飽和炭化水
素が挙げられる。この気泡抑制剤の説明で用いられる
「パラフィン」という用語は、真のパラフィンおよび環
状炭化水素の混合物を包含するものとする。
【0089】もう一つの好ましい種類の界面活性剤以外
の気泡抑制剤は、シリコーン性の気泡抑制剤を含んでい
る。この種類のものとしては、ポリジメチルシロキサン
のようなポリオルガノシロキサン油、ポリオルガノシロ
キサン油または樹脂の分散液またはエマルジョン、およ
びポリオルガノシロキサンとシリカ粒子との組み合わせ
であって、ポリオルガノシロキサンがシリカ上に化学吸
着または融着しているものの使用が挙げられる。シリコ
ーン性気泡抑制剤は当該技術分野で周知であり、例えば
1981年5月5日にGandolfoらに発行された米国特許
第4,265,779号明細書、および1990年2月
7日に公表されたStarch, M.S.の欧州特許出願第893
07851.9号明細書に開示されている。
【0090】他のシリコーン性気泡抑制剤は、ポリジメ
チルシロキサン流体を少量配合することによって水溶液
を消泡する組成物および方法に関する米国特許第3,4
55,839号明細書に開示されている。
【0091】シリコーンとシラン化されたシリカとの混
合物は、例えばドイツ国特許出願DOS2,124,5
26号明細書に記載されている。粒状洗剤組成物中のシ
リコーン性消泡剤および気泡調節剤は、Bartolottaらの
米国特許第3,933,672号明細書、および198
7年3月24日に発行されたBaginskiらの米国特許第
4,652,392号明細書に開示されている。
【0092】本発明で用いられる典型的なシリコーンを
基剤とする気泡抑制剤は、下記の成分から本質的になる
気泡調節剤の気泡抑制量である。 (i) 粘度が25℃において約20cs.〜約1,50
0cs.であるポリジメチルシロキサン流体、(ii)
(CHSiO1/2 単位およびSiO単位からな
り、(CHSiO1/2 単位とSiO単位との比
率が約0.6:1〜約1.2:1であるシロキサン樹脂
を(i) を100重量部当たり約5〜約50部、および(i
ii) 固形シリカゲルを(i) を100重量部当たり約1〜
約20部。
【0093】本発明で用いられる好ましいシリコーン性
気泡抑制剤では、連続相の溶媒が、ある種のポリエチレ
ングリコールまたはポリエチレン−ポリプロピレングリ
コールコポリマー、またはそれらの混合物(好まし
い)、またはポリプロピレングリコールからなってい
る。主要なシリコーン性の気泡抑制剤は分岐し/架橋し
ており、線状ではないものが好ましい。
【0094】この点を更に説明するため、気泡を抑制し
た典型的な液状の洗濯洗剤組成物は、場合によっては、
前記シリコーン性の気泡抑制剤を約0.001重量%〜
約1重量%、好ましくは約0.01〜約0.7重量%、
最も好ましくは約0.05〜約0.5重量%を含んでな
り、これは(1)(a)ポリオルガノシロキサン、(b) 樹脂状
シロキサンまたはシリコーン樹脂を生成するシリコーン
化合物、(c) 微粉再した充填剤材料、および(d) 混合物
成分(a) 、(b) および(c) を反応させてシラノレートの
形成を促進する触媒、の混合物である主要な消泡剤の非
水性エマルジョンと、(2) 少なくとも1種類のノニオン
性のシリコーン界面活性剤、および(3)室温での水への
溶解度が約2重量%を上回るポリエチレングリコールま
たはポリエチレン−ポリプロピレングリコールのコポリ
マーとを含んでいる。同様な量を、粒状組成物、ゲルな
どで用いることができる。1990年12月18日に発
行されたStarchの米国特許第4,978,471号明細
書、1991年1月8日に発行されたStarchの第4,9
83,316号明細書、1994年2月22日に発行さ
れたHuber らの第5,288,431号明細書、および
Aizawaらの米国特許第4,639,489号および第
4,749,740号明細書、第1欄、46行目〜第4
欄35行目も参照されたい。
【0095】本発明のシリコーン性気泡抑制剤は、好ま
しくはポリエチレングリコール、およびポリエチレング
リコール/ポリプロピレングリコールのコポリマーであ
って、いずれの平均分子量も約1,000未満、好まし
くは約100〜800であるものを含んでいる。本発明
のポリエチレングリコールおよびポリエチレン/ポリプ
ロピレンコポリマーの水への溶解度は、室温で約2重量
%を上回り、好ましくは約5重量%を上回る。
【0096】本発明の好ましい溶媒は、平均分子量が約
1,000未満、更に好ましくは約100〜800であ
り、最も好ましくは200〜400であるポリエチレン
グリコール、およびポリエチレングリコール/ポリプロ
ピレングリコールこのコポリマー、好ましくはPPG2
00/PEG300である。ポリエチレングリコール:
ポリエチレン−ポリプロピレングリコールのコポリマー
の重量比は、約1:1〜1:10であるのが好ましく、
1:3〜1:6であるのが最も好ましい。
【0097】本発明で用いられる好ましいシリコーン性
気泡抑制剤は、ポリプロピレングリコール、特に分子量
が4,000のものを含まない。これらはまた、エチレ
ンオキシドとプロピレンオキシドとのブロックコポリマ
ー、例えばPLURONICL101を含まないものが
好ましい。
【0098】本発明で用いられる他の気泡抑制剤は、第
二アルコール(例えば、2−アルキルアルカノール)、
およびこれらのアルコールとシリコーン油、例えば米国
特許第4,798,679号、第4,075,118号
および欧州特許第150,872号明細書に開示されて
いるシリコーンとの混合物を含んでいる。第二アルコー
ルは、C〜C16鎖を有するC〜C16アルキルアルコ
ールを包含する。好ましいアルコール2−ブチルオクタ
ノールであり、これはCondea社からISOFOL12の
商標で発売されている。第二アルコールの混合物は、En
ichem 社からISALCHEM123の商標で発売され
ている。混合気泡抑制剤は、典型的にはアルコール+シ
リコーンの重量比が1:5〜5:1の混合物である。
【0099】本発明の組成物は、通常は気泡抑制剤0%
〜約5%含む。モノカルボキシル脂肪族およびその塩
は、気泡抑制剤として用いるときには、典型的には洗剤
組成物の約5重量%までの量で含まれる。脂肪族モノカ
ルボン酸気泡抑制剤約0.5%〜約3%を用いるのが好
ましい。シリコーン性気泡抑制剤は、典型的には洗剤組
成物の重量の約2.0%までの量で用いられるが、これ
より多量に用いてもよい。この上限は、主として費用を
出来るだけ少なくするという問題および少ない量で起泡
を効果的に制御する有効性により、極めて実際的であ
る。好ましくは、約0.01%〜約1%のシリコーン性
気泡抑制剤を用い、更に好ましくは約0.25%〜約
0.5%を用いる。本明細書で用いられるこれらの重量
百分率の値は、ポリオルガノシロキサン並びに用いるこ
とができる任意の添加剤と組み合わせて用いることがで
きるあらゆるシリカを包含する。リン酸モノステアリル
気泡抑制剤は、通常は組成物の重量の約0.1%〜約2
%の量で用いられる。炭化水素気泡抑制剤は、典型的に
は約0.01%〜約5.0%の量で用いられるが、これ
依田量に用いることもできる。アルコール気泡抑制剤
は、典型的には最終組成物の重量の0.2%〜3%で用
いられる。
【0100】様々なスルー・ザ・ウォッシュ(through-t
he-wash)布帛柔軟剤、特に1977年12月13日に発
行されたStorm およびNirschl の米国特許第4,06
2,647号明細書の微細なスメクタイト粘土、並びに
当該技術分野で知られている他の柔軟剤粘土を、典型的
には本発明組成物中の重量で約0.5%〜約10%の濃
度で、場合により用いて、布帛のクリーニングと共に布
帛柔軟剤の利益を提供することができる。粘土柔軟剤
は、1983年3月1日に発行されたCrisp らの米国特
許第4,375,416号明細書および1981年9月
22日に発行されたHarrisらの米国特許第4,291,
071号明細書に開示されているように、アミンおよび
カチオン性柔軟剤と組み合わせて用いることができる。
【0101】本発明の組成物は、クリーニング工程中に
一方の布帛から他の布帛へ染料が移るのを抑制するの有
効な1種類以上の材料を含むこともできる。一般的に
は、このような染料移り抑制剤としては、ポリビニルピ
ロリドンポリマー、ポリアミンN−オキシドポリマー、
N−ビニルピロリドンとN−ビニルイミダゾールとのコ
ポリマー、フタロシアニンマンガン、ペルオキシダー
ゼ、およびそれらの混合物が挙げられる。これらの薬剤
を用いるときには、典型的には組成物の重量の約0.0
1%〜約10%、好ましくは約0.01%〜約5%、更
に好ましくは約0.05%〜約2%の量で含まれる。
【0102】更に具体的には、本発明で用いるのに好ま
しいポリアミンN−オキシドポリマーは、構造式R−A
−P(ここで、PはN−O基が結合することができ、
またはN−O基が重合性単位の一部を形成することがで
き、またはN−O基がこれらの両単位に結合することが
できる重合性単位であり、Aは、−NC(O)−、−C
(O)O−、−S−、−O−、−N=の一つであり、x
は0または1であり、Rは脂肪族、エトキシル化脂肪
族、芳香族、複素環式または脂環式基、またはそれらの
任意の組み合わせであって、これにN−O基の窒素が結
合することができ、またはN−O基がこれらの基の一部
である)を有する単位を含む。好ましいポリアミンN−
オキシドは、Rがピリジン、ピロール、イミダゾール、
ピロリジン、ピペリジン、およびそれらの誘導体のよう
な複素環式基であるものである。
【0103】N−O基は、下記の一般的構造によって表
すことができる。
【0104】 (ここで、R、R、Rは脂肪族、芳香族、複素環
式または脂環式基またはそれらの組み合わせであり、
x、yおよびzは0または1であり、N−O基の窒素は
前記の基のいずれかに結合することができまたは一部を
形成することができる。)ポリアミンN−オキシドのア
ミンオキシド単位は、pKa<10、好ましくはpKa
<7であり、更に好ましくはpKa<6である。
【0105】形成されるアミンオキシドポリマーが水溶
性であり、染料移り抑制特性を有する限り、任意のポリ
マー主鎖を用いることができる。好適なポリマー主鎖の
例は、ポリビニル、ポリアルキレン、ポリエステル、ポ
リエーテル、ポリアミド、ポリイミド、ポリアクリレー
トおよびそれらの混合物である。これらのポリマーとし
ては、ランダムまたはブロックコポリマーであって、一
方のモノマー種類がアミンN−オキシドであり、他方の
モノマーの種類がN−オキシドであるものが挙げられ
る。アミンN−オキシドポリマーは、典型的にはアミン
対アミンN−オキシドの比率が10:1〜1:1,00
0,000である。しかしながら、ポリアミンオキシド
ポリマーに含まれるアミンオキシド基の数は、適当な共
重合によりまたは適当なN−オキシド化度によって変化
させることができる。ポリアミンオキシドは、ほぼあら
ゆる重合度で得ることができる。典型的には、平均分子
量は500〜1,000,000の範囲内であり、更に
好ましくは1,000〜500,000であり、最も好
ましくは5,000〜100,000の範囲内である。
この好ましい種類の材料「PVNO」と表すことができ
る。
【0106】本発明の洗剤組成物に用いられる最も好ま
しいポリアミンN−オキシドは、ポリ(4−ビニルピリ
ジン−N−オキシド)であり、平均分子量が約50,0
00であり、アミン対アミンN−オキシド比が約1:4
である。
【0107】N−ビニルピロリドンおよびN−ビニルイ
ミダゾールポリマーのコポリマー(「PVPVI」のク
ラスとして表す)も、本発明で使用するのに好ましい。
好ましくは、PVPVIの平均分子量は5,000〜
1,000,000の範囲にあり、更に好ましくは5,
000〜200,000の範囲であり、最も好ましくは
10,000〜20,000の範囲にある。(平均分子
量範囲は、Barth ら、Chemical Analysis 、第113
巻、「ポリマーの特性決定の最新の方法」に記載されて
いる光散乱によって測定され、前記文献の内容は、その
開示の一部として本明細書に引用される。)PVPVI
コポリマーは、典型的にはN−ビニルイミダゾール対N
−ビニルピロリドンのモル比が1:1〜0.2:1であ
り、更に好ましくは0.8:1〜0.3:1であり、最
も好ましくは0.6:1〜0.4:1である。これらの
コポリマーは、線状であってもまたは分岐していてもい
ずれでもよい。
【0108】本発明の組成物は、平均分子量が約5,0
00〜約400,000、好ましくは約5,000〜約
200,000、更に好ましくは約5,000〜約5
0,000のポリビニルピロリドン(「PVP」)を用
いてもよい。PVPは洗剤分野の熟練した者に知られて
いる。例えばEP−A−262,897号明細書および
EP−A−256,696号明細書を参照されたい。前
記特許明細書の内容は、その開示の一部として本明細書
に引用される。PVPを含む組成物は、平均分子量が約
500〜約100,000、好ましくは約1,000〜
約10,000のポリエチレングリコール(「PE
G」)を含むこともできる。好ましくは、洗浄溶液中に
添加されるPEG対PVPのppmを基準とした比率
は、約2:1〜約50:1であり、更に好ましくは約
3:1〜約10:1である。
【0109】本発明の洗剤組成物は、場合によっては染
料移り抑制作用も行うある種の親水性蛍光俗白剤を約
0.005重量%〜5重量%含むこともできる。本発明
の組成物は、用いられる場合には、好ましくはこれらの
蛍光増白剤約0.01重量%〜1重量%を含む。
【0110】洗剤組成物に用いられる多種多様な他成
分、例えば他の活性成分、キャリヤー、ヒドロトロープ
剤、加工助剤、染料または顔料、液体処方用の溶媒、バ
ー組成物用の固形充填剤などを含むことができる。
【0111】多量の利用可能な塩素に対しては塩素掃去
剤は有効ではないので、塩素漂白剤を含むべきではな
い。
【0112】本発明の特に好ましい組成物は、粒状の洗
濯洗剤であって、本発明のポリエチレンイミンポリマー
の他に、重量で (a) C11〜C13(好ましくは、C12〜C13)アルキルベ
ンゼンスルホン酸界面活性剤とC12〜C16(好ましく
は、C12〜C13)アルキル硫酸界面活性剤との混合物で
あって、スルホン酸界面活性剤対硫酸界面活性剤の重量
比が約4:1〜約1:1、好ましくは約2:1であるも
の約15%〜約25%、好ましくは約18%〜約23
%、 (b)(i) 式 Na[(AlO・(SiO]・xHO (ここで、zおよびyは少なくとも6であり、z対yの
モル比は1.0〜0.5であり、xは10〜264であ
る)を有する結晶性のアルミノケイ酸塩材料であって、
粒度直径が約0.1ミクロン〜約10ミクロンであり、
カルシウムイオン交換容量が少なくとも約200mgC
aCO当量/gであり、カルシウムイオン交換速度が
少なくとも約2グレインのCa++/ガロン/分/グラム
/ガロンであるもの、 (ii) 経験式 M(zAlO・ySiO) (ここで、Mはナトリウム、カリウム、アンモニウムま
たは置換アンモニウムであり、zは約0.5〜約2であ
り、yは1である)を有する非晶質の水和したアルミノ
ケイ酸材料であって、マグネシウムイオン交換容量が無
水アルミノケイ酸1グラム当りCaCO硬度が少なく
とも約50ミリグラム当量であり、Mg++交換速度が少
なくとも約1グレイン/ガロン/分/グラム/ガロンで
ある材料、 (iii) 式 NaMSi2x+1・yHO (ここで、Mはナトリウムまたは水素を表し、xは1.
9〜4であり、yは0〜20である)を有する結晶性の
層状ケイ酸ナトリウム、および (iv) それらの混合物 からなる群から選択される微粉再されたアルミノケイ酸
イオン交換材料約15%〜約30%、好ましくは約22
%〜約28%、更に好ましくは約25%〜約28%、 (c) アルカリ金属(好ましくは、ナトリウム)炭酸塩約
3%〜約20%、好ましくは約8%〜約12%、を含ん
でなり、密度が約500グラム/リットルである組成物
である。
【0113】好ましいアルミノケイ酸イオン交換材料
は、式 Na12[(AlO12(SiO12]・xHO (ここで、xは約20〜約30である)を有するもの、
SKS−6(Hoechst AG製)として入手可能な化学式N
Siを有する結晶性の層状ケイ酸ナトリウ
ム、およびそれらの混合物である。
【0114】本発明の組成物は、洗浄および濯ぎ溶液p
Hが7〜11、更に好ましくはpH9.5〜10.5で
塩素掃去および日光退色の効果を提供する際に有効であ
る。
【0115】本明細書における総ての百分率、部および
比率は、特に断らない限り、重量によるものである。
【0116】
【実施例】下記の実施例で、本発明の組成物を説明す
る。実施例 本発明の粒状洗剤組成物は、下記の成分を含んでなる。 パーセント(重量) 成分 A B C 12線状アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム 16 16 16 C14〜C15アルキル硫酸ナトリウム 5 5 5 C12〜C14アルコールエトキシレート 3 3 3 (EO6.5)/ 獣脂石鹸 2 2 2 Zeolite A、水和物 8 8 8 ケイ酸ナトリウム(2.0比率NaO/SiO) 10 10 10 重炭酸ナトリウム 8 8 8 ポリエチレングリコール 0.4 0.4 0.4 ポリアクリル酸ナトリウム 3 3 3 プロテアーゼ酵素*1 0.3 0.3 0.3 ポリエチレンイミン*2 0 0 0.5 硫酸アンモニウム 0 6 0 残部(水、硫酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、 重炭酸ナトリウム、増白剤、香料、気泡抑制剤 など)*1 1.5アンソン単位/グラム。*2 日本触媒株式会社から「Epomin SP−103」として発売。
【0117】下記の布帛を、1000ppmの組成物の
洗浄水(20℃)で洗濯を行った後、濯いだ(20
℃)。組成物Cで洗濯を行ったこれらの布帛では、屋外
または屋内のいずれで乾燥した場合にも、組成物Aおよ
びBで洗濯を行ったものよりも良好にそれらの色が長時
間に亙って保持される。屋外での乾燥の利点は、予想外
なことには、硫酸または過ホウ酸アンモニウムなどの他
の既知の塩素掃去剤より優れている。
フロントページの続き (72)発明者 勝 田 倫 子 大阪府大阪市生野区中川2−12−17

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】粒状の洗濯洗剤組成物において、 (a) 分子量が1,000未満のポリエチレンイミンか
    ら選択されるポリマー性塩素掃去剤の有効量、および
    (b) アニオン性、ノニオン性、双性イオン性、両性お
    よびカチオン性界面活性剤、洗剤ビルダー、不活性材
    料、洗剤アジュバント、およびそれらの混合物からなる
    群から選択される洗剤成分から本質的になり、かつ、塩
    素漂白剤を本質的に含まない残部、を含んでなり、 pHが約9.0〜約11.0であることを特徴とする、
    組成物。
  2. 【請求項2】前記分子量が100〜600である、請求
    項1に記載の組成物。
  3. 【請求項3】前記ポリエチレンイミンが末端ヒドロキシ
    ル基を有する、請求項2に記載の組成物。
  4. 【請求項4】前記pHが9.5〜10.5である、請求
    項1に記載の組成物。
  5. 【請求項5】前記ポリエチレンイミンの分子量が約20
    0〜約400である、請求項1に記載の組成物。
  6. 【請求項6】洗剤用界面活性剤約5%〜約50重量%
    と、洗剤ビルダー約5%〜約95重量%を含んでなる、
    請求項5に記載の組成物。
  7. 【請求項7】洗剤用界面活性剤約10%〜約30重量%
    と、洗剤ビルダー約10%〜約50重量%を含んでな
    る、請求項6に記載の組成物。
  8. 【請求項8】化学式NaSiを有する結晶性の
    層状ケイ酸ナトリウム約15%〜約30%を含んでな
    る、請求項7に記載の組成物。
  9. 【請求項9】前記ポリエチレンイミンの分子量が約20
    0〜約400である、請求項8に記載の組成物。
JP7126799A 1994-05-25 1995-05-25 ポリマー性塩素掃去剤を含む粒状洗濯洗剤組成物 Withdrawn JPH0853698A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001516795A (ja) * 1997-09-15 2001-10-02 ザ、プロクター、エンド、ギャンブル、カンパニー 外観および一体性上の利益をそれで洗濯された布帛に与えるための線状アミンをベースとする重合体を有する洗濯洗剤組成物
JP2002060800A (ja) * 2000-08-23 2002-02-26 Kao Corp 液体洗浄剤組成物
JP2008511764A (ja) * 2004-08-30 2008-04-17 チバ スペシャルティ ケミカルズ ホールディング インコーポレーテッド シェーディング方法
JP2012025928A (ja) * 2010-07-22 2012-02-09 Ecolab Inc 魚油関連適用のための洗剤組成物

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